デジタルサントリーホール [クラシック雑感]
サントリーホールの35周年記念事業の中で1番楽しみにしていたのが、”デジタルサントリーホール”。
もうサントリーホールの公式SNSなどで定期的にプロモーションされているので、もうみなさんよくご存じと思いますが、なかなかワクワクしますね。
コンサートホールが、こういうオンライン・プラットフォームを自前で持つというのは、やはりこれからのネットワークの時代だな、とつくづく予感します。
巷では、”デジタルトランスフォーメーション(DX)”と言うんですね。ずっと以前からよく見かける言葉でしたが(わが会社にもDX事業部というのがあります)、そのままスルーしていましたが、改めて意味を確認すると、
・デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること。
・既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの。
・既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの。
ということなんですね。
Digital Transformationなので、DTじゃないか、とも思うんですが、「Trans」を「X」と略すことが一般的な英語圏の表記に準じているためなんだそうです。
これからの時代、コンサートの動画配信を、コンサートホール単体で自前でプラットフォームを持つべきであろうとは思っていましたが、単にそれだけじゃなくて、いろいろデジタル技術やオンラインでできることの可能性を追求しているところが素晴らしいです。
まだオープン当初だから、手探り状態だと思いますが、これから何年もかけていくうちに、いろいろな夢のようなことがバーチャルなオンラインで、おうちでPC上で体験できるようになりますね。
本当にワクワクしてきます。
使ってみて、ちょっと思ったことですが、公式ホームページとの違いはなんなんだろう?ということが頭に過ぎりましたが、いちばんの違いは、やはり動的コンテンツであるということですかね。
公式ホームページは文字情報と静止画メインですが、デジタルサントリーホールは文字、静止画はもちろんのこと、どちらかというと動画中心で、それも3D表示やドローンを使っての撮影とか、かなり動的コンテンツだなぁと思うところです。
おうちにいながら、サントリーホールの空間にいるような感覚を味わえることを主眼に置いているのではないでしょうか?
そこが、まさにDXならでは、ということなのでしょう。
そのような挑戦を日本のコンサートホールで、まずサントリーホールがパイオニア的に始めた、というのがさすが、だと思います。
デジタルサントリーホールの概要はこんな感じ。
・デジタルオープンハウス
・バーチャル・バックステージツアー
・オンライン配信
・オンラインショップ
・アーカイブ(動画ライブラリー/公演アーカイブ/おすすめコラム)
・バーチャル・バックステージツアー
・オンライン配信
・オンラインショップ
・アーカイブ(動画ライブラリー/公演アーカイブ/おすすめコラム)
この中で、バーチャルバックステージツアーを体験してみました。
自分は、サントリーホールのバックステージツアーを2015年にリアルで体験しています。それとまったく遜色なく、PC上でバーチャルに体験できるのは素晴らしい。
リアルの場合は、はがきで抽選でしたからね。誰もが体験できる、というものじゃなかったです。でもいまは誰もが、6年前にリアルで説明を受けた内容と、まったく同じ内容をレクチャーしてもらうことができる。
これは画期的です。
オンラインショップも体験して、実際買い物してみました。
自分は、在宅勤務で使っているノートPCを会社出勤日に持っていくときのトートバックでいいのが欲しいと思っていたので、サントリーホールのオルガンのデザインがついたトートバックをオンラインショップで購入しました。
いやぁうれしい。
いま使っているのはまったくイケていないですから。(笑)
いま使っているのはまったくイケていないですから。(笑)
これで堂々と音楽ファンらしいトートバックを持ち歩くことができて最高です。
オンラインショップの商品を眺めていると、あのホールホワイエで、2階に上がるところのエスカレーターの奥の方にあるショップで売られている商品のリストだと思いました。
思うんですが、EC機能って、このネット時代、いまやごくあたりまえの機能ですが、コンサートホールのプラットフォームとして、こういうEC機能がある、というのは、じつは、サントリーホールが初めてじゃないですかね?
自分はあまり記憶にないです。(じつは他のホールですでにやっている場合はゴメンナサイ)
まず手始めはホールのショップのECですが、ECビジネスは無限の可能性があって収入源になりますので期待ですね。コンサートに出演したオーケストラやソリストなどに纏わる販促物など、無限の可能性ありますね。
オンライン配信は、ライブストリーミングやオンデマンドなど、コンサートの動画配信。
自分がコンサートホールに対していちばん期待していた、欲しかったプラットフォームです。
自分は、技術的にどのような配信プラットフォーム、信号諸元を使っているのか、技術的な情報が知りたいです。(笑)
コンサートの動画配信は、いままではSNS経由でのURL紹介だったり(それもYouTube)しましたが、今後は専用の自前のプラットフォームで、有料コンテンツなのがいいですね。
このオンライン配信は今後とも期待しています。
デジタルオープンハウスは、いろいろなオンラインイベントに挑戦していく感じのトライアル、企画物なのでしょうか。
第1弾の現在は、期間限定のこどもからおとなまで、またクラシック初心者から愛好家まで、どなたにもお楽しみいただけるさまざまなコンサートや体験型プログラムの映像を、2021年5月31日までの期間限定で無料公開しているようです。
そのほか、アーカイブ
動画ライブラリー
過去の公演ダイジェストやアーティストからのメッセージなど、様々な動画をみることができる。
公演アーカイブ
1986年開館以来のコンサート情報やチラシなどが検索できる貴重なデーターベース。
おすすめコラム
サントリーホール情報誌「Hibiki」や、ホームページ、そのほかの読み物からおすすめをピックアップ。
こんな感じで、公式ホームページとはちょっと違うDX時代のコンサートホールのプロモーション・コンテンツの役割を担っていくのだと思います。
楽しみですねぇ~。
期待しています。
期待しています。
コンサートのライブ配信は、制作費用などかさむもので、なかなか経営的に難しいビジネスだと仰るのはよくわかりますが、もうこれは時代の流れで止められないことですね。
いまは黎明期だからそうなのであって、これから工夫、切磋琢磨してなんとかしていかざるを得ないことでしょう。そうやってビジネスベースになるように持っていくしかないんだと思います。
いまさらコロナ以前の状態には戻れないです。
この大きな流れは止めようがないし、逆らえないと思います。
この大きな流れは止めようがないし、逆らえないと思います。
2021-05-02 02:40
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