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東京2020オリンピック SIDE:A SIDE:B [映画・ドキュメンタリー]

すべてが異例だったオリンピック。

あの夏、私たちは何を経験したのか。


アスリート側の視点で描くSIDE:A

アスリートを支えた側の視点で描くSIDE:B


東京2020オリンピックの公式記録映画である。


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自分は、SIDE:Aは初日公開の6/3、SIDE:Bは2日目の6/25に渋谷の映画館に観に行った。客入りは、SIDE:Aで3人、SIDE:Bで9人だった。


たしかに寂しいものがあって、映画でも無観客であった。(笑)


興行的に大失敗で、あまりに客が入らなく、五輪だけでなく、「映画も無観客上映」と揶揄されていたりする。そして映画評も片っ端から酷評ばかりである。



それでも忌憚なく自分の意見、感想を言わせてもらうならば、自分的には近来に稀にみる大傑作の公式記録映画であった、という大絶賛である。


日本って同調圧力の国。記録的大コケになると、褒めている記事はほとんどない。なぜ大コケなのかを理論付けている評論ばかり。そしてたたみ掛けるようにこれでもかというくらい酷評を続ける。


自分が評論家に向いていないと思うのは、感動したストーリー、事象に対してそれなりの1本の芯・考察を通すことだ。今回の論評をひと通り読んでみると、なんでこんなにひねくれて物事を考えるかな~、深読みし過ぎじゃないの?もっと素直に受け止められないのかな~と思ってしまう。


興行的に大コケという結論がまず先にあるから、映画の内容論評も悪い方向、悪い方向に持っていこうというような論法操作があるように感じる。もしこれが反対ならたぶん論評もその逆方向だろう。


たぶん自分の性格からして、もっと単純で、単細胞なので評論家稼業には向いていないことは間違いない。


その中でなぜ興行的にうまく行かなかった理由として、なんとなく自分が考えるのは、やっぱり東京2020って大変だったじゃないですか。いままで誰もどの国も経験したことのないような試練。


まずはなにがあってもコロナ禍、これがなによりも1番痛い。そして公式エンブレムの盗作疑惑や新国立競技場の建築費高騰、さらに大会組織委員会の会長・森喜朗氏の女性差別問題、開会式の音楽担当・小山田圭吾氏がハラスメントで辞任・・・これでもか、とあまりに試練が多すぎた。


開会式の1週間前でも開催反対80%だったくらい。やっぱり国民の中で、国民全体でオリンピックに対しての負の感情、もうたくさん、勘弁というイメージが根強く残っているんじゃないかな。


そんな経緯がある。それを国民はみんなよく知っている。だから今さらお金を払って楽しい気分でそうだった五輪の映画を観に行こうという感じにはならなかったのじゃないのかな。


そして公式記録映画だから、政府の五輪美化の映画だと思われたんじゃないかな。


べつに変な誇張などなく五輪美化でもない、事実をありのままに伝えている。


自分は大変感動したし、素晴らしい映画だと思う。興行成績とか巷の論評なんてまったくあてにならないと思う。


同調圧力なんかに負けないで欲しい。そんなものに影響を受けて損をするのは自分である。見た人がどう感じるかどうかだと思うのである。


自分は同調圧力には負けない。自分はこの映画大絶賛である。


特にSIDE:Bが素晴らしい!SIDE:Bはたぶんもう1回映画館に観に行くと思う。


1964年の東京五輪のときは、オリンピック開催は、戦争敗戦後の高度経済成長期の象徴だった。そんな祝祭性もあって、国民全体として、その公式記録映画は大ヒットした。


でも今回の東京五輪は、その当時とは状況、様相がまるっきり違う。国民感情、そういった映画としての祝祭性という色合いは出せないけど、きちんと後世に記録を残すという公式記録映画としては最高作品で、後世に残る優れた素晴らしい作品なのではないかと思う。


コロナ禍真っ只中の大変だった舞台裏、いかに大変だったか、裏方みんないかに苦労していたのか、そんな我々国民が知らなかったような状況も、いっさい包み隠さず、すべて詳らか、描写している。自分はこの舞台裏のSIDE:Bを観て、もうとても感動してしまった。


アスリート側の視点で描くSIDE:Aは、圧倒的に外国のアスリートの方々を取り上げているのが素晴らしいと思った。大会中は日本のメディアはもう情けないくらいの内弁慶で日本の選手しか取り上げず、海外の選手は皆無。メディア、報道のスタンスとしていかがなものか、という問題提起もあったくらいである。


公式記録映画だから、政府、東京都から許可をもらえるのだろう。普通の取材ではとても入り込めないような内部の会議の貴重な映像もたくさん御開帳だ。そこではまさに未曾有の試練続きの緊迫度の連続が伝わってくる。


ドキュメンタリーとしては最高に美味しいのではないか。


普通のジャーナリストが入れないような競技場のトラックの中での撮影も許されているので、とにかく音の臨場感が半端なく生々しい。素晴らしい音だと感じた。



これはまさに立派な公式記録映画として最高の役割を果たしていると思うのである。


この映画ドキュメンタリーは、日本というより欧米を意識していることは間違いないと思う。ドキュメンタリーの手法が極めて欧米的である。


1番そう思うのが、特にSIDE:Bでの各人のインタビューを細切れに編集して繋ぎ合わせる手法だ。これは完全な欧米スタイル。


昔、2010年頃クラシックのドキュメンタリーでこういうインタビューを短く繋ぎ合わせる手法が盛んに試みられ、頻繁に観た。自分にとってカルロス・クライバーのドキュメンタリーが初めての体験である。ゴローさんから教えてもらった。これって欧米スタイルのドキュメンタリーの作り方なんだよねって。


そしてもうひとつがナレーションをいっさい入れないことだ。ひたすら当事者のインタビューと映像だけで物語を繋いでいく。ナレーションがないと、なんかこう重み、シリアスが増してドキュメンタリーとしての真実性が深まるような気がする。まさに「静」の物語である。欧米のドキュメンタリーではこういうナレーションがないのが普通である。


作品の作り方が非常に社会派的なアプローチで欧米スタイル。これはひとえに河瀨直美監督のカラー、目指していたところなのだろう。


ということで、世間の酷評、バッシングにはいっさい無関心で、自分はこの映画はもう全然大傑作だと思ったのである。




SIDE:Bを渋谷の映画館で観終わった後、かねてより行きたいと思っていた新国立競技場に直接行ってみたいと思ったのである。まさに映画のこの興奮のるつぼの状態でいままさに観るのが1番だろう。


東京2020の主戦場、舞台だからである。


お恥ずかしながら、五輪大会中は結局自分は足を運べなかった。あれから1年、ようやってこうやって訪れることができる。


自分が行きたかったのは、このアングル。


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五輪のモニュメントが置かれているこのショットである。このモニュメントは、大会中はひとつの観光客の記念撮影の場所でいつも劇混みであった。


都営大江戸線で国立競技場で下車。すぐそばに立っている。


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もう圧倒された。あたりまえだけど、本当に大きい。1周しようと思ったが、もうメチャメチャ大変であった。しかもこの日は記録的な灼熱の夏日であった。



開会式の聖火台も展示されていた。


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こんなモニュメントの銅像もある。


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でも大きい競技場を1周しながら、あの五輪のマークのモニュメントがいつまで経っても現れないのである。おかしいな~~~と思いながら。ついにInformation Staffに聞いてみた。


そうしたら、そのモニュメントは、この競技場ではなく、道路を挟んであの黒いビルの下にあると言われてしまった。


そうだったのか!!!


あの五輪のモニュメントは、この新国立競技場の敷地エリア内にあるのではないのか?テレビや写真では敷地内にあるように見えたのだが。。。


ひょっとしたら、東京五輪が終わって、新国立競技場は五輪とは関係なくなるので、モニュメントだけが移動になったか?


言われた通り、道路を挟んで隣のビルに行ってみた。そうしたらあった!


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こんな感じで鎮座していました。


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そして、これがお決まりの新国立競技場をバックに五輪モニュメントの撮影するアングルである。大会期間中は、このモニュメントはいつも大混雑で記念撮影する人でいっぱいであった。


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いまは、あの頃の喧騒なんてまるでなかったように、もの静かに佇んでいる。自分は1句詠みたい気分になった。


「夏草や兵どもが夢の跡」


かつてこの地で世界中の戦士たちが戦いを繰り広げていたのである。いまはまるでなにごともなかったように噓のように静かに佇んでいる。じ~んと来てしまい自分は言葉にならなかった。そう詠まざるを得ない気分だったのだ。


ここまで来たらどうしても寄りたいスポットがあった。それはこの新国立競技場そばにあるラーメン屋さんのホープ軒である。


正確にはホープ軒 千駄ヶ谷店である。


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あの開会式の夜、開会式が終わったのは午前0時ころ。そうしたらもう夜中である。みんなお腹ペコペコである。


そのときにここらで開いている食べ物屋さんといったら、ここのホープ軒のラーメン屋さんくらいしかなかったのである。そして開会式を観たさに、新国立競技場の周りにかけつけていた市民が、いっせいにこのホープ軒に詰めかけたのである。


当時はソーシャル・ディスタンスといって、客間のスペースとかうるさかった時代。そんなときにこんなにひとつのお店にギュウギュウに詰めかけたら、そりゃ問題だろう!ということで超話題になった。



まさに開会式の夜。劇混みになり有名になったホープ軒である。


そのホープ軒でラーメンを食べたくなった。ホープ軒、千駄ヶ谷店は新国立競技場のすぐ傍にあった。

そう!そう!ここである。


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向かいは、こんな感じで、目の前に新国立競技場がそびえ立っている。


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1階は立ち食いエリア、2階はふつうに座って食べれるような場所になっていた。ここで、自分はチャーシューメンを選んだ。


これが開会式の夜、一躍有名になったホープ軒のラーメン。


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とんこつの臭みがちょっと気になる感じだが、そこそこに美味しかったと思う。あの頃、みんなコロナ禍の真っ最中にギュウギュウになりながら、このホープ軒のラーメンをほうばっていたんだな、と思い、感慨深く思いました。


東京2020オリンピック。

我々に様々な想い出を残し疾風のようにかけぬけていった。


すべてが異例ずくめだったオリンピック。あの夏、私たちはなにを経験したのか。


あの年の閉会式の3日前。


自分は脳梗塞で救急車で搬送され入院。大変な闘病生活の2か月間を過ごしました。まさに歩くことはまったくできず、車いすから立ち上がることすらできなかった毎日。まったく歩けなかった。一生自分は車いす生活。自分の人生もこれで終わったな。この事実を自分の中でどうやって受け入れるか・・・悲しみと失意のどん底にいた。


せめて最寄駅からコンサートホールまではなんとか自分の自力で歩いて行けるようになりたい。コンサート通いはなんとかぜひ復活させたい。


そんな夢をいだきながら、リハビリのスタッフと毎日きついリハビリに励んでいた2か月だったのだ。



あの年の夏は一生忘れられないです。







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カバー曲のほうがいい。 [オーディオ]

最近Spotifyを使い始めた。それもスマホで。(笑)いままでの自分であったならあり得ない心境の変化だ。


きっかけはインターネットラジオのradikoである。スマホでチャッチャッとザッピングしながらどんどんラジオを聞き流すのが快感で、こんな風に音楽のストリーミングもできないかな、と考え始めたのが発端である。


自分はSpotifyがあまり好きではなかった。


まず高音質という点で、ハイレゾ・ストリーミングではないし、二流、三流のストリーミングというイメージだった。ロッシー(損失系)の圧縮を使っている。やっぱり非可逆性で音を圧縮するということをしたらダメである。そこにどこか格下のランク付けをしてしまう感じがあった。


そしてなによりも抵抗があったのが、配信での収入の作曲家、演奏家などの権利者への還元率が極端に低いプラットフォームなのである。音楽を水のように扱う。蛇口をひねれば、水道水が自由に飲めるように、音楽もそうあるべき。音楽業界にそういう考え方を広めたのは何を隠そうSpotifyだ。


Spotifyはストリーミングでの音楽業界の走りだった。


だから、いまではストリーミングは音楽再生であたりまえの技術になったけれど、作曲家や演奏家にとっては、まったく収入やお金が入ってこない。自分の曲を聴かれている割には、まったく収入にならないそんな割の合わないビジネスとなってしまった。


ユーザーの利便性、使い勝手の良さだけが優先される、そんな状況になってしまった。


インターネット音楽配信を仕事とし、きちんとした対価を著作権者に還元することを目的としていた自分にとって、Spotifyは昨今の諸悪の根源のように思えた。



mora qualitasがサービス終了で失意のどん底に落ち、Amazon Music HDもいまひとつ使う気になれない。なによりもオーディオシステムに火を入れた後に、ノートPCに電源を入れて、アプリを立ち上げて・・・その立ち上げ時間が異様に億劫である。


音楽を聴きたいと思ったときに、こんなたくさんの儀式をする必要があるのか?


ましてや、ノートPCの前に行って陣取って操作しないと曲の選曲ができない。


スマホで気軽にすぐに立ち上げて音楽を聴く。スマホでチャッチャッと音楽をザッピングしていく。ずっとそちらのほうが全然簡単だ。


いまではスマホでストリーミングで音楽を聴くなんて誰でもやっていることですね、きっと。いい音で聴きたいと思うなら、ストリーミング専用のWALKMANとかDAPとか、そしてトレンドの高級イヤフォン。時代はどんどんインナータイプのオーディオが主流になっていく。


値段が安くて手頃で、気軽にいつでも簡単に音楽が聴けるようになる。オーディオ業界はいまやそういう時代じゃないでしょうか。


何百万、何千万も投資して、部屋にビシッとハイエンド・オーディオを鎮座させて、究極の音質で聴く。悲しいことだけれど、もう我々のような種族含めて、だんだんそういうのは絶滅危惧種になっていくのかもしれない。


なによりも国民はお金がありませんね。そんな環境を揃えられるのは、高収入の家庭のごく一部です。限られた人しか楽しめない世界なのかもしれない。


そんな端くれにいた自分だけれど、Spotifyでしかもスマホ再生を始めてしまった。



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これが意外や意外、すごく便利なのだ。(笑)こりゃ楽ちんだな~と思ってしまう。


スマホだから音質なんてもちろん問題外。もうスッカスッカの音で酷い音なのだけれど、好きな音楽を探すという点では、かなり便利であることがわかった。Spotify まだ使い始めて1か月も経っていないのだけれど、だからまだきちんと使い方をマスターしている訳ではないけれど、便利だということだけは実感してしまった。


なによりも驚いたのが、Spotify Radioという機能だ。


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普通、自分はこの曲を聴きたいと思って、検索したらその曲が現れるのだけれど、そしてその曲を再生しても、その後に、なにやら次から次へと曲が再生されるのだ。しかもエンドレスにずっと続くのである。聴いているとわかるのが、その最初の自分が選んだ好きな曲に、なんかすごい似ている曲ばかりなのだ。


あ~これは個人嗜好の楽曲解析によるデータマイニング技術なんだな~ということがすぐにわかった。データマイニング技術自体はべつに新しい技術でもなく、どこのストリーミングでもやっていることだと思うけど、ラジオのようにエンドレスで流すというのがいいですね。


ついつい聴いちゃうから。自分の耳で聴くから、自分の好みなのかどうか判断できる。お勧めをするときに、ジャケ写を並べるだけじゃ、ユーザーはクリックしようという気にはならないからダメなんだよな~と自分は思っていたが、こうやってラジオのようにエンドレスで自動で流すというのは、なかなか頭いいな、と思いました。


自分の耳で判断できるから、いい曲と思ったら、どんどんクリップしてお気に入りに入れていけばいい。そうすればマイリストのお気に入りには、自分がいままで知らなかった新しい曲との出会い、自分の好きな曲がどんどん蓄積されていく。


それは最初に自分がこの曲を聴きたいと思って検索した曲に雰囲気や曲の構成が似た曲ばかりが流れてきて、それを選ぶわけですから、似た曲同士のコレクションができるのです。(笑)


でももともとは自分が好きな曲なのだから、それはそれで幸せなのかもしれない。


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Spotify RadioはSpotifyユーザーが好きな曲、好きなアーティストなどをベースに、Spotifyに登録されている4000万曲の中から、自動的に好みの曲を選曲してくれるという機能のこと。


Spotifyによって、ユーザーが設定したベースとなる曲やアーティストと雰囲気の近い曲を自動的に選曲してくれるので、長時間途切れることのない音楽体験が可能となり、知らない音楽と出会うこともできる。


また、気に入った曲を新たに見つけたら、いつでも自分のお気に入りやプレイリストに追加することができる。さらに、チューニングすることが可能で、より自分好みのラジオ局にすることもできる。知らない曲も交えて再生されるので、新しい音楽体験を可能にするものである。



ユーザーにラジオのように半ば強制的に聴かせるというのがいいですね。絶対聴いちゃうから。そうすると自分の耳で直接判断できる。あっこの曲いいな、という感じで。


個人嗜好解析のための楽曲解析という技術は、それこそずいぶんと昔から研究されてきたテーマでした。音楽には、メロディ、リズム、ハーモニーという三大要素がありますが、音声波形を時間軸、周波数軸双方面でその波形特徴を抽出して、他の曲の波形解析で似たような雰囲気の曲を検索、探し出してくるという技術です。


自分が現役の昔の時代は、たとえば曲名はわからない、思い出せないけれど、鼻歌なら歌える。鼻歌をアプリに聴かせるとその曲をあててくれる、また似たような曲をどんどんネットから探しだしてくれる、そんなアプリの開発もしていました。


何を隠そう、前職時代に大病で3年間休職して、ようやく社会復帰できる、というときに最初に復活して取り組んだ仕事がこの楽曲解析だったのでした。


音高推定技術とよばれるもので、音高というのはいわゆるピッチのこと。音高推定技術とは、楽音の基本周波数を推定する技術のことです。音高推定技術を使ったシステムとして、自動採譜システムなんかがありました。楽曲を聴いてそれを採譜していくことです。


音楽家の方なら、普通に音楽大学の授業で必須科目でやっていることですね。(笑)楽曲解析にはいろいろな手法があるのですが、音高推定技術もその中のひとつに過ぎないです。


これを自分は一生懸命やってました。この技術について、米国特許を徹底的に調べてました。当時は、ファミリー特許という存在も知らず、英語で書かれたUSPをガリガリに読んでいたものです。そして特許リストを作って、音高推定技術で出願されている技術をExcelのリストでまとめていたのでした。


いまや楽曲解析、個人嗜好にあわせたデータマイニング技術。至極あたりまえの技術になっていてどこでもやっているスタンダードな技術になりました。


プロジェクトXのオジサン世代のようなことを言って恐縮ですが、やっぱり技術と言うのは、開発してから実際の運用ベースに普及するには、20年くらいはかかるんだな、と思いました。


そして夢として語っていたことは、それは必ず何十年後かに技術として実現する時代がやってくるということです。


インターネット音楽配信もいまやストリーミングとして、至極あたりまえのサービスとして世間に普及、定着しているし、楽曲解析による個人嗜好お勧めなんかもあたりまえのサービスになりました。


音楽配信に限らず、すべての技術についてそうだと思います。実際の運用ベースになるまで、やはり何十年とかかるんだな、と思いました。ずっと技術の世界で自分が見てきた実感です。



Spotifyで、カーペンターズのI need to be in loveが聴きたくて検索したのだけれど、そうするとこの曲の後、永遠にSpotify Radioで似たような曲が永遠にエンドレスで流れるのです。


あのカーペンターズのカレンの美しい歌声と流れるような流麗で綺麗な曲と、雰囲気がそっくりで、しかも自分が知らなかった美しい曲をたくさん知ることができ、どんどんクリップしていき、お気に入りに放り込んでいくのです。


そうすると美しい曲リストの一丁上がり!です。


Spotifyにはずいぶん偏見を抱いていたけれど、やっぱりこういう使い勝手の良さ、便利という面で聴衆の気持ちを掴んでいまや業界スタンダードになっているんだな、と思いました。


GUIもすごくシンプルでわかりやすいです。全然マニアックじゃなく、初心者向けです。


いまやオーディオ・システムのスィッチはほとんど入れなくなりました。(笑)いまや全部スマホで済ましている。自分の変わりように驚いています。


すぐに音楽を聴けて、気軽にザッピングしながら聴ける。すごい利便性を感じます。


ストリーミングも一時期のセンセーショナルな登場から、やや落ち着いてきて、もう高音質、スペックを売り込むだけの高音質指向だけではもう売れないのではないでしょうか?


使い勝手、便利さ、GUIの使いやすさなど、大衆に寄り添った形でないと、淘汰されていき段々生き残れなくなっていくような気がします。


あと、ストックしてある楽曲の豊富さですね。これは命線ですね。自分は、mora qualitasではこれにずいぶん悩まされましたから。


Quboz,TIDAL,ROONなど、重くて高くて複雑なものを使って税に入っている男のオーディオマニア達を尻目に、全然Spotifyで十分じゃんと思い直している自分でした。(笑)


Spotifyも昔は、MP3とかでしたが、いまやAACのハイビットレート(128kbps)や、ロスレスとかも出てきて、高音質化に向かっています。



さすがにスマホで聴くと、音はスカスカですが、Spotifyの場合、ノートPCとスマホで連携させることが可能なのです。両方でSpotifyを立ち上げて、スマホで選曲すると、それをノートPCのほうで鳴らすことが可能です。



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いわゆるスマホをリモコン代わりにすることですね。ノートPCのほうは、USB-DACやオーディオシステムと繋がっているのできちんとしたSPで聴くといい音で聴けますね。


またスマホのお気に入りリストの曲は、あとでCDなどのパッケージメディアで買っておくことも大事ですね。自分のものにできます。


最後に、こうやってSpotify Radioで自分の好みで新しい曲との出会いで確信したことがあります。これはなにもいまに始まったことではなく、昔からずっとそう思っていたことですが、音楽ってやっぱり原曲よりカバー曲のほうが魅力的に感じるということです。


もう絶対カバー曲のほうがいい!!!


原曲で凝り固まったイメージを、一気にその殻を破ってくれる新しい歌手、新しい声、新しいアレンジによる新しい斬新なアプローチ。


いやぁ~カバー曲のほうが全然いいな~と思うことしきりです。昔からそう思っていました。


セルフカバーといって、自分の歌を後年自分でアレンジを変えて出すカバー曲もいいと思います。


先日、村上春樹さんの村上RADIOで、ビートルズのラバーソウルのカバー特集をやっていたのですが、これがじつに目から鱗が落ちる感じで、よく知っている曲ばかりだけれど、カバー曲がじつにいいんだな。ビートルズの原曲より全然魅力的に感じます。


自分が、Spotify Radioを使うようになって、たくさんのカバー曲を見つけましたが、とくにお気に入りなのが、米国の女性歌手Mary MacGregorが歌うJust The Way You Are。素顔のままで。


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過ぎし日の想い出 

Mary MacGregor


古すぎてCDは売ってませんでした。ストリーミングのみや、AmazonでMP3ダウンロードのみですね。



素顔のままでは、もうビリー・ジョエルの定番中の定番の大名曲。1977年にアルバム「ストレンジャー」からの第1弾シングルとして発売された大ヒット曲でした。


ビリー・ジョエル世代の自分にとっては忘れることのできない名曲です。


この曲をMary MacGregorが歌うと、もう全然別世界の素晴らしい世界になるのです。ビリー・ジョエルでは醸し出せないような女性歌手の美しい声だからこそ表現できるというような、もう全然別世界。


やっぱりカバーに限るな~と思いました。


Mary MacGregorは、1974年頃に活躍した米国のポップス歌手で、ネットにはあまり情報がなく詳しくは素性はわからないです。でももうすでに御年74歳で現役引退しているようです。


ストリーミングのお勧めを聴くようになると、こういう思いもかけない素晴らしいカバー曲に出会うことが多くなりました。


ちなみに、スマホのストリーミングを使うのは、ポップスの曲だけですね。クラシックをスマホで聴こうという気にはまださすがにならないです。


ストリーミングに合うのは、短い曲ですね。クラシックは長いし、やはりスマホのスカスカの音で聴きたいとは思わないです。きちんとしたシステムでいい音で聴きたいです。







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わたし、定時で帰ります。 [ドラマ]

”わたし、定時で帰ります。”2019年にTBSで放映されたドラマである。このドラマが放映発表されたときは衝撃だった。


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なによりもタイトルがかなりドキッである。なぜならば、その当時の自分は、”わたし、いつも定時で帰ってます。”だったからである。(笑)


社会人の持つべき“ライフワーク・バランス”について描き、現代に働くすべての人を応援する心温まるワーキングドラマ。


働くとは?仕事とは?そして本当の幸せとは?社会人の持つべき“ライフワーク・バランス”をテーマにした話題作。


最近、仕事を定時で上がれていますか?


早く家に帰りたいと思っていながらも、残業続きになりがちな現代の労働環境。そんな中でも「残業ゼロ!定時で帰る!」をモットーとして働く新世代ワーキングガールが、吉高由里子さん演じる“わた定”の主人公・東山結衣である。


誰よりも集中して仕事を終わらせ、プライベートも大切にする結衣。そんな彼女が、ブラック上司やくせ者ぞろいの同僚たちの間で奮闘する姿は見る人に勇気を与えてくれる。また、仕事にのめり込むと周りが見えなくなる元婚約者・種田晃太郎(向井理)、仕事よりもプライベートを重視する恋人・諏訪巧(中丸雄一)と結衣の関係も最後まで目が離せない。働くことの意味と本当の幸せについて考えさせられる、社会派ドラマである。




ワークライフ・バランスというのは、いまから10年前あたりの2012年あたりから会社の制度の中に取り込まれるようになりましたね。


1年間のうち夏休みなどの固定休の他に、1週間ワークライフ・バランス(WLB)という休暇制度を設けて、半ば強制的に休みを取らせるものでした。1年間のうち自分の好きなときに取得できるWLB。自分の海外への海外音楽鑑賞旅行は、このWLBを利用していたのでした。なんだったら、それに追加で休日2,3日くっつけて。


1年のうち好きなときに取得できるので、旅行を計画的に立てられるのです。海外のコンサートホール、オペラハウスの年間の公演スケジュールカレンダーとにらめっこしながら、1週間のうち、バイロイト→ベルギー→イギリス・グラインドボーンと渡り歩こうとか。この日にこの街に宿泊、この日は鉄道で移動とか。。。


このスケジュール、計画を立てているときが最高に楽しんだわ!(笑)ある意味、旅行をしているときより、この計画を立てているときが一番楽しいときでしょう。


ワークライフ・バランス。仕事(ワーク)とライフ(人生)のバランス。


もともと政府が言い出したことだと記憶しています。ヨーロッパや米国などでは夏休みなど1か月以上丸々バカンスと称して遠慮なく休みを取ります。人間としての権利みたいな認識が根強く埋め込まれています。働きバチの日本人社会にはなかなか定着しなかった概念でした。



でもこれは非常に重要なことですね。人生仕事だけじゃ絶対ダメだと思います。


仕事だけが生き甲斐の人は、定年後にはもう哀れですよ。あれだけ働きバチだった自分、急に何もすることがなくなってしまう毎日、公園でベンチに座りながら、寄ってくる鳩にエサをやる。。。そんな毎日。


たぶん急激にもうろくしますよ。会社人時代、すごいやり手のバリバリの仕事マンほど、そうなりやすいです。


自分は前職時代、猛烈な仕事大好き人間でした。つぎつぎと新しい世の中を築くであろう未来の新しい技術に夢中になりました。


でも体を壊し、3年間休職して、復職しても、やはりブランクが痛く、けっきょく退職してそして転職。人生の大きな節目でした。


転職してから、人生観変えました。

会社一筋の人生はやめよう。


会社以外での自分の世界を築こう!

現実逃避。


趣味の世界を楽しむために働く。

遊ぶために働く。

そんな風に頭の切り替えをしました。


もう大成功ですね。

人生豊かになりました。

気持ちの持ちようが全然違ってきます。


もちろん仕事は仕事で頑張ります。

でもそれと同時に趣味の世界でも頑張るのです。


自分の中に2つの世界を持っているというのは、人生生きていく上でかなり心豊かになると思います。


じゃあ定年後は趣味だけやっていればそれでいいか、というと、意外やそうでもないんですね。趣味と言うのは、普段仕事を一生懸命やっているから、それが終わってから定時終わってから気持ちがパーと晴れやかになる、あるいは1週間働き続けて、土日のウィークエンド休みになるから楽しい、そういうメリハリがあるから、その反動で楽しくなるんです。


毎日、毎時間、趣味のことをやっていても、これまた意外やつまんなくなると自分は想像しています。


いまバリバリの仕事マンのあなた。もう一人の自分を作っていますか?定年になると、その姿は哀れですよ。精神的に病んでしまうと思いますよ。



人生でそんな考え方のプロセスを経てきたからこそ、このドラマはかなり自分にとって胸キュンとなるドラマだったのでした。


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吉高由里子のTBSドラマ初主演作!同名小説を原作とした、現代に働くすべての人を応援する心温まるワーキングドラマ。吉高由里子演じる東山結衣は、“残業ゼロ!定時で帰る!”をモットーに生きる32歳の独身OLだ。


本作では、そんな新世代のワーキングガールが、曲者ぞろいのブラック上司や同僚たちの間で奮闘しながら、毎日に小さな奇跡を起こしていく姿を描いている。「仕事は命を懸けるものではない」という思いを持ち、誰よりも集中して仕事を終わらせ、プライベートも大切にする結衣。同僚たちのさまざまな悩みに寄り添い、時に振り回され、解決していく彼女の背景には、新人時代のトラウマや、ワーカホリックだった元婚約者の存在があった…。


仕事にのめり込むと周りが見えなくなる元婚約者・種田晃太郎を向井理が、結衣の恋人で仕事よりもプライベートの時間を重んじる諏訪巧を中丸雄一が演じた。そのほか、柄本時生、内田有紀、泉澤祐希、シシド・カフカ、ユースケ・サンタマリアら、個性豊かな俳優陣が脇を固めた。


働くとは?仕事とは?そして本当の幸せとは?社会人の持つべき“ライフワーク・バランス”をテーマにした話題作。


通信衛星のCS放送で、TBSチャンネルというTBS専用のチャンネルがあって、そこで一挙再放送だそうだったそうですが、もうとっくに過ぎているようでスミマセン。(笑)


これを書いたときは、かなり前だったのですが、仕事が大変で気分が優れなくてリリースするのをためらっていました。



いまの時代、Amazon Prime Videoのようなインターネット再配信があるのではないでしょうか・・・







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鎌倉五山 浄妙寺 [寺院・仏閣]

鎌倉五山を巡る旅も今回が最後。鎌倉五山第五位の浄妙寺。


ここは五山の順位こそ最後であるが、境内に英国ガーデンテラスのある美しくてグルメな禅寺として有名で、じつは自分が一番楽しみにしていたといっていい。


訪問したあとの印象も鎌倉五山の中でもっとも美しい禅寺だったというのが自分の印象である。


とにかく美しい。


鎌倉時代のあのちょっと男らしい武骨な感じとは違う。それを印象付けているのは、英国ガーデンテラスの石窯ガーデンテラス、そして茶堂 喜泉庵の存在であることは間違いない。自分はここを一番の目的とした。


浄妙寺は、鎌倉駅からかなり歩く。30分近く歩く。徒歩で30分というのはかなりの距離です。


あとで調べたところバスがあるんですね。当日は気づきませんでした。地図を見ながら、鶴岡八幡宮を突き抜けて、ひたすら歩くんだな、と方向感覚を確認し、ひたすら歩きました。


歩行がまだ万全ではない自分にとってこれはキツかった。家に帰ってから翌日はまったく使い物にならずグデ~となっていたのと、この日から2週間ほどは体の調子が悪かったです。


鎌倉五山 浄妙寺


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鎌倉 浄妙寺は源頼朝の重臣、足利義兼が1188年(文治4年)に開創されたと言われている。始めは極楽寺という名前であったが、義兼の子供の義氏が浄妙寺と変名したそうである。


源頼朝や政子、その子供 実朝も帰依した鎌倉 浄妙寺の高僧である。室町将軍の足利義満が五山の制度を作った時は、七堂伽藍(寺の主要な七つの建物)が完備し、塔頭23院もある大寺院であった。


でも火災があり衰退し、今では総門、本堂、客殿、庫裡だけが残っている。浄妙寺に建物が少ないのは、この火災が原因だったんですね。鎌倉五山第五位なのも、その建物の少なさに起因するのかもしれない。


境内は国の指定史跡になっていて、鎌倉幕府とゆかりの深いお寺である。


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本堂。大きなグリーンの屋根がトレードマーク。本堂は1756年に再建された。濡れ縁(縁側)は日当たりも居心地が良くて、休憩するのにとても気持ちのいい場所である。


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本堂には、鎌倉十三仏の一つである本尊の木造釈迦如来坐像や、開山の退耕行勇坐像、お産の神様の木造淡島明神立像が安置されている。


自分も手を合わせてきました。



そしていよいよ石窯ガーデンテラスに行きます。山のてっぺんにあるようです。


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こんな坂道をどんどん登っていきます。息が切れて大変でした。


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ここですね。


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浄妙寺の境内を抜けて坂道を上ると、驚くことにそこには美しい洋館と庭園があります。「石窯ガーデンテラス」と言うそのレストランでは四季折々の美しい景色を眺めつつ優雅なアフタヌーンティーを楽しむことができます。


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築90年の洋館を改装し造られた、浄妙寺の境内にある一軒家レストランである。英国式庭園を眺めながら、本格的なアフターヌーンティーやランチが楽しめます。石窯で焼いた自家製パンの販売や、鎌倉野菜などの地元食材をふんだんに使ったメニューやワインやビールなどのお酒も飲めます。


浄妙寺の中でこの石窯ガーデンテラスがもう一番最高です。ここが一番の魅せ場です。確かに他の鎌倉五山の禅寺とは雰囲気や趣が全然違いますね。浄妙寺はとてもお洒落な鎌倉五山なのです。


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室内とテラス席があるのですが、自分はもちろんテラス席を所望しました。英国式庭園を眺めながら、看板メニューのアフタヌーンティーをいただくのです。この日は、雲一つない快晴でした。


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こちらがアフタヌーンティー・セットです。3800円です!かなりお高いです。ここは、他のメニューもかなりお高めだと思います。


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快晴の日に、英国式庭園を眺めながら、アフタヌーンティーをいただくのは、かなり最高です。なんか都会の喧騒を忘れさせてくれるような静粛さで、美しい庭園を見ながら鳥のさえずりだけが聴こえる清々しさがあります。いやぁ~最高だな~と思いながら過ごしておりました。


ただ、失敗したのは、この庭園を散歩することも可能だったんですね。まったく気づきませんでした。庭園内をいろいろ散策すると、それこそまた美しい自然の夢の別世界があったのかもしれませんね。



室内はこんな感じになっています。なんか明治時代の洋式館、ヨーロッパの館を思い起こさせる雰囲気がありますね。


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石窯で焼いた自家製パンはこのように販売されています。


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これが石窯なのでしょうかね。


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ここは会計カウンターです。レジもお洒落です。


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この石窯ガーデンテラスを体験するだけのために、浄妙寺に来る価値があると思います。


そしてもうひとつの魅惑のスポット、茶堂 喜泉庵にも伺います。


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境内には古民家を移築した「喜泉庵」があり、手の行き届いた杉苔の枯山水の庭園を眺めながら抹茶をいただけます。ここは天正年間(1500年代)に僧が一同に会してお茶を喫したと言われています。1991年に復興したのだそうです。


喜泉庵は浄妙寺の境内にある、鎌倉で唯一枯山水を眺めながら抹茶が気軽に楽しめる茶室です。そんなに混雑しておらず、並んだりぎゅうぎゅうになったりはしません。


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喜泉庵の入り口からもう素敵ですね。入り口で注文・支払いを済ませ、靴を脱いであがります。


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喜泉庵の中はお座敷になっていて、テーブル席と畳に敷かれた毛氈に座る席と2タイプ。これなら足が悪い人や正座が苦手なでも、安心してのんびりできますね。遠くに見える枯山水。皆さん見入っています。


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縁側越しに見る枯山水庭園。


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喜泉庵は抹茶とお菓子が頂けるのですが、お菓子は、生菓子がいいですね。こちらで頂ける和菓子屋「美鈴」の上生菓子は、季節毎に変わるのだそうです。


「美鈴」といえば鎌倉の有名な和菓子屋さんだそう。見た目も美しいですが、味も美味しいと評判だそうです。美味しい和菓子とお抹茶を食べながら、枯山水を眺めながらのんびりできます。


癒されますね~。


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なんかすごい別世界です。浄妙寺が他の鎌倉五山の禅寺とまったく雰囲気が違うのは、この石窯ガーデンテラスと喜泉庵のせいだと思いますね。



これで浄妙寺での自分なりのスポットが行けて満足です。浄妙寺は建物、遺産自体があまり多くないんですね。本堂があるくらい。


足利貞氏、足利直義のお墓は見てきませんでした。じつはこの浄妙寺、鎌倉駅から相当歩くので、もう自分なりにもうかなりバテバテで、脚が棒になってしまい相当疲れていました。早く家に帰りたいというその一心だったのです。


でもこれじゃ禅寺を訪問しに来たのか、グルメを楽しみに来たのかわからないので、禅寺訪問であることを主張するために、最後に鎌倉稲荷を見て帰ろうと思いました。



ところがこれまた大変なところにありました。歩行が万全でない自分にとって、そしてこの日、散々歩いてもうバテバテで、早く家に帰りたい自分にとって、まさに鬼のような場所にありました。


細い山道を登っていきます。(これがかなりきつい。)そしてこんな急な階段を登っていかないといけないのです。


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浄妙寺には、鎌倉の地名の由来ともされる藤原鎌足の「鎌槍伝説」が残されています。昔、藤原鎌足は、鹿島神宮参詣の途中で由比の里(現鎌倉)に宿泊しました。


すると、夢に現れた老人から「鎌槍をこの地に埋めれば天下はよく治まる」というお告げを受け、白狐に導かれるまま所持していた鎌槍を浄妙寺の裏山に埋めたのだといいます。


鎌倉という地名は、この鎌足の「鎌槍」から生まれたという説があるのです。開山堂には、「木造藤原鎌足像」が安置されています。


それがここなのです。


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藤原鎌足は、中大兄皇子(のちの天智天皇)に仕え、大織冠を授けられ藤原姓を賜った。のちに摂関政治を行う藤原氏の祖。


甘縄神明神社を創建したという染谷時忠は鎌足の子孫とされ、長谷寺開基の藤原房前は鎌足の孫といわれています。


鎌倉を訪れた鎌足は、夢のお告げによって鎌槍を大倉の松ヶ岡に埋めて祠を営んだといわれ、それが浄妙寺の鎌足稲荷の始まりと伝えられています。



これで大願成就。あとは鎌倉駅まで歩いて帰るだけですが、その30分の徒歩が地獄のようでした。(笑)脚を引きずって歩くというのはあのことをいうのでしょう。鎌倉駅からさらに1時間、自分の駅に着いて、自宅まで這うように歩いて帰り、その日から2週間は体の調子が悪かったです。(笑)


浄妙寺に行くには、バスを使いましょう!








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割り勘でいいかな、ウルトラマン [映画]

とにかく主役を喰うくらいすごい存在感だったのが、外星人第0号メラフィスを演じた山本耕史氏だ。

                                                   

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すごい演技力だったよね。シン・ウルトラマンの中でかなり自分の中で印象に残りました。能弁で交渉上手。もう圧倒的な存在感。まさに快演といってよかった。いやぁ昔からよく知っているけど、本当にいい役者さんだなぁと驚いてしまいました。

                                                   

試しにいろいろネットで検索してみたら、この山本耕史氏の快演ぶりは、シン・ウルトラマンを見た人の中では相当話題になっているらしい。かなりバズっているらしい。(笑)

                                                   

それはわかるわ~。自分もまったくもってそう思うもん。

                                                   

ちょっといろいろ紹介してみよう。

                                                   

公開後に評価が高まったのは意外な役。中盤のメインの敵で“外星人第0号メフィラス”を演じた山本耕史(45)の怪演ぶりに、絶大な支持が集まっているという。

                                                   

「山本さんが演じたメフィラスは、1966年にテレビ放映された初代『ウルトラマン』でも人気の高いキャラでしたが、クレジットでもメインより少し下の扱いで、パンフレットにインタビューも掲載されておらず、ダークホース的な存在でした。地球の文化に完全に馴染んでいて、コミュニケーション能力もバツグンのキャラでしたが、山本の演技力もあいまって、一目見て人間じゃないという気味悪さが伝わって、主役を食う圧倒的な存在感でした」(特撮ライター)


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『シン・ウルトラマン』より - (C) 2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C) 円谷プロ                                              

                                                   

とりわけ「○○、私の好きな言葉です」という使い勝手のいいフレーズは「メフィラス構文」として、SNS上で大流行。

                                                   

また、居酒屋で交渉が決裂した際は、自分だけ露骨に飲み食いしているにもかかわらず、「割り勘でいいかな、ウルトラマン」と、ちょっとした嫌がらせとも受け取れる提案をするシーンなど、名シーンは挙げればキリがない。

                                                   

『シン・ウルトラマン』劇中では、完全にビジネスマナーを理解していて途中は完全に政治家たちを掌握してしまうコミュニケーション能力の高さを見せつける。

                                                   

『シン・ウルトラマン』『鎌倉殿』以外でも、頭のキレる役を演じる機会が多いだけに、「山本耕史と名乗っている俳優の正体がメフィラス」という逆説まで、ファンの間で唱えられているらしい(笑)。

                                                   

鎌倉殿では、見事なマッチョな肉体を披露してくれたが(三谷大河では毎回のことらしい)。とにかく、シン・ウルトラマンは超面白いのでぜひ見てほしいのと、いざ蓋を開けてみると、意外や驚くのはこの山本耕史氏の快演ぶりなのだ。

                                                   

                                                   




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シン・ウルトラマン [映画]

もうメチャメチャいいじゃないですか!もう大傑作ですよ。ネットでのネタバレ感想なんかをいろいろ読んでみると、みんなやっぱり拘りというのがあるんだよね。いろいろ細かく拘りを持っている人にとって、ここがダメだとか、いろいろ文句を言っているんだけど。


まっでも自分もどちらかというと拘り派なので、その気持ちはわからなくもない。


でも、やっぱりすごく面白い。遊び心満載で。ウルトラマン世代の人には、堪らない。


自分はもうメチャメチャ最高だと思う。こんなに楽しかった映画はひさしぶりだ。


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ウルトラマンを、初めて人類は見た、という設定から始まっているんだよね。敵なのか、味方なのか。。。


そしてすべてにおいて、現代風のアレンジというリメイクされているんだけれど、元祖ウルトラマンの持っていた大事な要素、ファクターはすべて引き継がれているという・・・。(カラータイマーはありませんでした。(笑))


それが現代版にsophisiticateされている。現代の人たちにもわかるように登場人物たちがウルトラマンを再解説していくのだ。


だから古のファンを絶対裏切らない。そしてなによりも自分は、ストーリーがすごく面白いなと感じた。久しぶりに体験するドキドキ感。


子供の頃に怖かった宇宙外星人との出会い。そんなドキドキ感がひさしぶりに蘇った。


やはり宇宙外星人の目的は、地球侵略、人類滅亡そこにあるのだが、そこはいつの時代でも常に王道。でもいろいろ脚本がこなれていて、今風にアレンジされていて、すごく巧妙だと思いました。思わず熱中してしまうほど面白かった。



登場キャストにウルトラマンの神永 新二役に斎藤工、浅見 弘子役に長澤まさみ。みんなすごい魅力的で役に嵌り切っていた。


とくに、長澤まさみさんは魅力的だった。公安調査庁からの出向という役柄だが、キャリアウーマンらしい魅力全開だった。


自分は、女性が紺のジャケット、スーツをびしっと着こなしている姿に、かなり魅力的に感じ、参ってしまう。女性からすると、リクルートスーツと言って、まったくお洒落の対象にはならない問題外の服装なのかもしれないけど、自分はもう女性の紺のジャケット姿はものすごくカッコいいと思ってしまう。


スマートで理知的で清楚な感じがいい。


人それぞれの感覚ですね。


同じ理由で、航空会社のCA(キャビンアテンダント)やコンサートホールのレセプショニストにもかなり弱い。相当魅力的に感じる。首にスカーフが最高だと思います。


この嗜好感覚というのは、ある意味制服フェチなのかもしれないけど(笑)、どうしても自分が魅力的に感じしてしまうのだから仕方がない。


ふつうのお洒落な女性の服装よりも、このようなビシッとしたフォーマルで社交的な制服にビビッと反応してしまうのだ。


長澤まさみさんの役、浅見弘子は、ウルトラマンの神永 新二役に対する恋人的な立場の設定のようだ。昔のウルトラマンやウルトラセブンのときにも、必ず紅一点がいた。


そんなプリンスとプリセンスの関係だ。実際撮影時点では、神永新二と浅見弘子のキスシーンも撮影されたそうだが、監督が編集時点で、う~ん、これはやはりなんか違うな、ということでカットしたらしい。


自分もそれは正解だと思う。やっぱりウルトラマン全体のあのストーリーになんかそこだけ違和感で違うという感じがする。


昔の科学特捜隊の時代と違って、各々のメンバーが今風の最新の役割をもって任務にあたる。今風でいいな~と思いました。



宇宙外星人メフィラス役の山本耕史さんが素晴らしいと思いました。山本さんはいま大河ドラマで大活躍ですが、非常に能弁で、交渉に長けた外星人役をみごとに演じていていい役者さんだなぁとつくづく改めて思いました。



ウルトラマンといえばゼットン。


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やはり子供時代にウルトラマンが初めて怪獣に負けたのがゼットン。あの頃の子供心に衝撃だったのはいまでも忘れられないです。


そんなウルトラマン世代の人たちにとって絶対忘れられない怪獣を再登場させてくれるのもうれしい心使いだ。


それも史上最強の怪獣として登場する。



最近の映画のVFX技術にはもう舌を巻くしかない。どんどん進化していき、いまやVFXなくして映画製作はできないだろう。一時、CGがもてはやされたが、もはやCGの枠に収まらず、動画専用CGとでもいえるVFX最高潮の時代である。映画だけでなく、ドラマも含め、これからの時代VFX抜きでは映画制作、番組制作はできないであろう。



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円谷プロダクションが制作したウルトラマンは、じつは告白すると、正直自分の世代より前の世代だったんですよね。自分が物心ついたときにはじめてウルトラマンを見るようになったのは、「帰ってきたウルトラマン」から。だからウルトラセブンもリアルタイムで見ていない。


自分にとって、ウルトラマンといえば「帰ってきたウルトラマン」のことを言うのだ。


その後、もちろん再放送で、ウルトラマン、ウルトラセブンを何回も見て、ようやく自分のものにしたという感じである。



やはり基地とか戦闘機、車とか、制服すべてにおいて一番カッコいいと思うのは、ウルトラセブンですね。群を抜いていました。またウルトラセブンはちょっと暗いというか独特の雰囲気がありましたね。


それで、その後続編がどんどん放映されるのだけれど、帰ってきたウルトラマン以降は、もうどんどん枝葉的に分かれていく感じで、もうなにがなんだかわからなくなってしまう(笑)、という感じですね。もう全く見なくなりました。


だから自分にとって、円谷プロダクションのウルトラマンというと、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、そして帰ってきたウルトラマンのことをいうのでした。


シン・ウルトラマンの「シン」。たとえば、シン・ゴジラとか、シン・仮面ライダーとか、シン・エヴァンゲリオンetc,etc。この「シン」シリーズは最近絶好調だ。


「シン」というのは、「新」という意味なのかな?


我々が子供時代に大活躍した特撮番組、いまになって、脚本も現代風にアレンジされ、どんどん復活している。自分は、シン・ゴジラは見てみたいと思っていたのだが、映画館では見れなかった。Amazon Prime Videoで観てみようと思っている。


でもシン・ウルトラマンは映画館で見れて、本当に素晴らしかったと思う。


もちろん、各人それぞれ拘り、想い出があるので、感想は人それぞれでしょうが、自分はもう全然最高である。


シン・ウルトラマンは、ぜひ映画館で観るべきである!








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義経のスマホ [歴史]

菅田義経が登場したときは、真っ黒でサイコパスな感じでいままでの義経像にはない斬新で衝撃的な印象だったが、それも第20回「帰ってきた義経」の回のときは、日本中が大きな悲しみに襲われ、義経ロスが起こった。


やっぱり稀にみる素晴らしい義経像だったと思います。


そんな義経ロスをカバーするかのように、その第20回放映の翌日からスマホドラマの「義経のスマホ」がスタートした。


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結構話題になってます。そして自分もずっと観てきたのだけれど、かなり面白いし笑えるし、NHKもこんなことができるんだなぁ~とその意外なセンスに驚きました。


全編スマホだけで送るSF時代劇第3弾!“史上もっとも陰キャな義経”がスマホ片手に平安時代を駆け回る。頼朝挙兵のネットニュース、後白河法皇の動画配信、平氏とのクソリプ合戦、御家人たちの未読無視…激動の義経の人生がスマホ画面にギュッと詰まった5分×全8話!


「源義経がスマホを持っていたら?」という設定と全編スマホ画面のみという演出、“史上最も陰キャな義経”という新しい義経像、そして過剰に詰め込まれたパロディーと歴史小ネタで、深夜の5分番組にも関わらずTwitterのトレンド入りするなど大きな話題になっている。


である。


写真のように、画面の真ん中にスマホがあって、そこのLineでチャットをしていくというただそれだけである。そのチャットの内容が、義経の史実のできごとなんですね。


頼朝とはビデオ電話であったり、もちろんスマホの背景にはその歴史舞台があって、そこに登場人物がでてきたりする。


でも義経は、スマホを打つだけだから、絶対姿を現さないのだ。ただ声と、スマホをタイピングするその指が出るだけなのだ。


義経の言動は、すべてスマホのLineのチャットで表現されるし、そのLineを通じて他の登場人物と会話を進めていくのだ。


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史実は鎌倉殿の13人に準拠しています。でもかなりパロディっぽくかなり面白いです。笑えます。


もちろんLineのチャットだけでなく、スマホニュースが飛び込んできたりで、【速報】源頼朝、伊豆で挙兵!・・・のニュースを読んで、よし!兄上のところに行こう!とか。


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このように頼朝(塚本高史さん)から直接、ビデオ電話がかかってきて会話したりとか・・・


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またビデオ電話でなく、普通の電話もこのように梶原景時からかかってくる。梶原景時とはいろいろ対立したから、そんな有名な対立話をパロディ込みでする。


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Lineのチャットで使われる番組特製のスタンプがすごい人気なんですよね。(笑)特によく使われるのがアグリー。(合点!)このスタンプ欲しい~ってみんな言ってます。


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あくまで画面中央にあるスマホが主役。スマホで展開される会話だけで、義経の史実をなぞっていこうという感じだ。そして義経は、声とタイピングする指だけの登場。



源平クソリプ合戦!MAPアプリを頼りに屋島の平氏を急襲。SNSで拡散すべく、那須与一の扇チャレンジをビデオ撮影。スマホが捉えた絶体絶命の大ピンチ!?


「それあなたの感想ですよね?」平宗盛にクソリプを飛ばして悦に入るネット弁慶の義経。梶原景時からの電話を完無視し、屋島に陣を構える平氏を急襲する。



最終決戦壇ノ浦!先陣をめぐり梶原景時とメッセージバトル。「頼朝兄貴からの“いいね”が欲しい!」功を焦る義経が、あのスマホ“あるある”をやらかし大ピンチ!


SNSの壇ノ浦攻めグループ。平氏打倒の功を焦る義経は、みずから先陣を切ることを強引に主張する。頼朝に「お前が頼りだ」スタンプをもらっている自負。それが梶原ら御家人たちの反発を買い、ある重要なメッセージを未読無視していることに義経は気づいていなかった。・・・



こんな感じでスマホの現代感覚で、進行していく。結構巧妙でこれが笑えるんだな。(笑)


史実では義経は、頼朝と不仲になり、腰越で留め置かれ、鎌倉入りを許されなかった。でもこのSF時代劇では、頼朝が義経をブロックしてしまう(笑)ことで表現するんだな。



頼朝にブロックされた!?裏アカツイートが流出し、クソDMが義経に襲い掛かる。唯一の癒やしはVチューバーへの高額スパチャ。窮地の義経を救ったのは…。


頼朝は電話にも出ずメッセージも未読無視。さらに、ある御家人によってネットに拡散された義経の裏アカツイートの数々。襲い掛かるクソDMに所領没収。弁明することもかなわない義経は、失意の中で相談系Vチューバーの配信に高額スパチャを飛ばす日々…。


こんな感じである。かなり笑えます。


声とタイピングする指だけで姿を見せない義経は誰が演じているのか?番組から正式に公表されました。


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川栄李奈さんでした。


世の中、かなりどよめいてましたよ。(笑)そうだったのか~~~という感じで。


川栄さんが出演する「義経のスマホ」は、スマホ画面で進んでいく風変わりなSF時代劇で、源頼朝(塚本高史)、弁慶(小澤征悦)らは画面に映るも、義経は声とスマホの画面しか映らない。


だがしっかりと甲冑(かっちゅう)は着ていたようで、「実はばっちり装備しております いつでも戦えます よろしくお願いします」・・・だそうです。(笑)


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ばっちり装備しながら、スマホをタイピングしていたんですね。


じつはこのタイピングがすごいのだ。スマホを両手で持って、両手の親指を使って、超高速でタイピングしていく。すごいな!と思ってしまう。


いかにもいまのスマホ世代の若者という感じです。あんなにはとてもできないです。自分は片手で文字入力です。


あのタイピングの才能は舌を巻きました。


ちなみに、NHKの深夜0:25~0:30で放映されているたった5分の番組なんです。5分だからあっという間。


レコーダで録画より、やはりスマホで観るのが本筋でしょう。


NHK+(プラス)に入会しましょう。NHKは地上波、衛星で流したテレビ番組コンテンツを、インターネットで再配信しています。NHK+というのは、そういうネットでの番組再利用を視聴するアプリなのです。


登録無料だし、お金かからないです。ぜったい登録しておいた方がいいです。スマホで観るのに、自分はずいぶん重宝してよく使っているアプリです。


義経のスマホも、NHK+で過去分もいっせいに観れます。スマホで、義経のスマホって検索したら、その動画再生画面が出てきます。


それを再生するだけです。(視聴するにはNHK+のアプリを登録している必要があります。)期限付きコンテンツだから、時期が来たらサーバーから消去されちゃうので、観るならいまのうちです。


じつは、このスマホSF時代劇、義経のスマホが最初じゃないんですね。過去に、「麒麟がくる」の光秀のスマホとか、「新選組!」の土方のスマホとかあるんだそうです。(笑)全然知らなかったです。


NHKってこういう洒落たユーモアのセンスがあるんだな、と改めて感心しました。


全8話中、今日に第7話で明日最終回。ちょっと紹介するのが遅れて申し訳なかったですけど、いまからでも過去分を一気に観れるので、ぜひ観てみてください。1話がたった5分ですから、あっという間に追いつきます。


すごい面白いよ。







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