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現代最高のディーヴァ [オペラ歌手]

ディアナ・ダムラウとニコラ・テステのオペラ・アリア・コンサートをサントリーホールで聴いてきた。


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ダムラウは1度でいいから、生の声を聴いてみたい、とずっと願っていた歌手で、コロナ禍で延期になっていたコンサートでようやくそれを実現できた。


想像していた以上に、素晴らしい歌手で、自分はもう興奮度は最高潮マックス!やっぱり自分が目をかけていた通りの大器の歌手だと確信した。


あの晩は、もうコンサートの感想をつぶやくほどの体力もなし、ひたすら、参りました~、という感じで、そのまま興奮で夜寝られなかった。



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これはあくまで自分の曖昧な記憶の中での話なので、認識違いもあるかもしれないので、ご容赦願いたいのだが、ディアナ・ダムラウという歌手は、過去の出演作の中で、いわゆるあたり役という形で一世を風靡した、華々しいデビューを飾った、この作品で一気にオペラ界で知名度を上げた、というような衝撃的にオペラ界に登場してきた歌手というのではなかったように思う。


いわゆるコンスタントに地道に作品に登場を重ねつつ、そのプロ、歌手としてのレベルの高さ、そしてその容姿端麗さ、そしてこの人本来が持ち合わせているパッと陽が差して、一瞬にしてその場が明るくなるような暖かい人柄。。。こういう要素が積み重なってきて、2010年以降にいわゆる推しの歌手というか、評判が一気に高まってきた、そういうオペラ界への認知度の高め方をしてきた人なのではないか、と思うことだ。


2011年、日本が東日本大震災に見舞われたとき、アンネ・ネトレプコをはじめ、軒並み来日キャンセルを決め込むアーティストが多い中、ダムラウはいっさい構わず、来日してくれて、我々日本のオペラファンに大きな感動と勇気を与えてくれた。


あれがほんとうにいかに嬉しかったか!


もちろん来日しなかった方々を否定するつもりは毛頭ないし、普通に判断すればあの危機的な状況下で来日中止を決めるほうが、極めて正しい判断だったと思う。これは間違いない。


でも第九を振ってくれたズービン・メータもそうであったが、そんな逆風の中で来日してくれたその行為は、その当時大惨劇、悲劇で心身ともに打ちのめされている状態の我々にとって希望の光というか、いかに勇気づけられ、嬉しかったか。日本人の心の中にずっと大きな感謝の意味も含めて一生涯深く刻まれるのではないか、と思っている。


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オペラ界で、いわゆる推しのブームが押し寄せたのは、2013~2015年あたり。自分もその波に乗った。彼女のCDをいろいろ聴き込んでいき、ロペス=コボス&ミュンヘン・オペラ管の「ランメルモールのルチア」全曲で感銘をし、ダムラウはいい歌手だな~と認識を新たにした。


自分の中で、ディアナ・ダムラウという歌手が心に入ってきた、自分がおそらくファンになってしまったんだろうな、と思ったその瞬間だった。


当時の自分にとって、ルチアといえば、やはりナタリー・デセイだった。デセイのファンでもある自分にとって、デセイのルチアは十八番中の十八番でコンサートにはよく足を運んでいた。


そんなデセイのルチアと比較すると、


ダムラウの声の印象は、声帯が広いというか発声のレンジに余裕があって、聴いていて抜けるような気持ち良さがある。


デセイのほうがレンジが狭くて、強唱のときに高域の音が少し耳にキツク感じることがあるのだが、ダムラウの声はスゴイ余裕があって、うるさく感じないというか、発声の許容レンジが大きいと感じる。声質はとても美声で線というか芯が太いしっかりした声だと思う。歌い方もとても情感的に歌う感じで、色っぽい。もちろん彼女のコロラトゥーラ技法は素晴らしいの一言。


確かに一推しされるだけの才能あるソプラノ歌手だと感じた。


ルックスも、鼻筋から目のあたりがとても平坦でさっぱりした爽やかさが漂っていて、彼女のオペラの実演に接してみると、とても魅力的なんだろうなぁ、と想像できた。なんか全体に漂う雰囲気が御嬢さん的なので、役柄的に似合う、似合わないというのが出てきそうだな、とその当時は確かに思った。


自分にとっては、とても魅力的な歌手に映り、自分の応援するオペラ歌手のリスト・宝箱入れに入れることにした。そんな2013~2015年頃のいわゆる業界におけるダムラウ推しのブーム真っ盛りのときに、自分もいい歌手だと心酔し、彼女のファンになっていったのだった。



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ディアナ・ダムラウは、ドイツ出身の歌手。ヴュルツブルク音楽大学でカルメン・ハンガヌに師事後、ザルツブルクでハンナ・ルートヴィヒの薫陶を受ける。1995年にヴュルツブルク市立劇場でモーツァルトの《フィガロの結婚》のバルバリーナ役で初舞台を踏み、マンハイム国立劇場やフランクフルト・オペラなどにも出演するようになった。


以降、モーツァルト、ヴェルディ、ドニゼッティ、ロッシーニ、ベッリーニなどのオペラ作品に数多く出演し、オペラ歌手のジャンルとしては、ベルカントの歌手の部類に入るのではないか、と思う。でも、R.シュトラウスのオペラも、「ばらの騎士」をはじめ、「アラベラ」、「ナクソス島のアリアドネ」なんかにも出演されているのですよ。またベートーヴェンのフィデリオにも!


ベルカントだけに偏らず、いわゆる自分の声に合った作品であれば、作品の幅を広げていく。そういう心意気も見え隠れする。


オペラ歌手にとって、自分の声に合った役柄を選んでいく。


これは非常に重要なことだと思う。

声は天が授けてくれた自分の宝でもある。

この声を壊してしまえば、自分の歌手人生もそれで終わってしまう。


自分の歌手キャリアを考えていく上で、どのような作品、役柄を引き受けていくかは、自分の声に合うもの、それでいながら歌手としての自分の成長が見込めるもの、そういう判断が歌手の中にあるに違いない。


加齢とともに、声変わりもしていくかもしれない。そうすると若い頃歌っていたレパートリーがだんだん自分の声に合わなくなってきて、次第に重い感じのものに変えていくなど、つねに自分の声のコンディションとともにレパートリーを今後どう増やしていくかは、オペラ歌手の人生かけての永遠のテーマ、宿題事項なんだと思う。


ちょっと歌手名は忘れてしまったけれど、カラヤンがこの役を歌え、とある歌手に命じたところ、その歌手はきっぱり拒否。我々歌手は、声を壊してしまえば、それで人生お終い。どの役であれば自分の声に合うかは自分が一番わかっている。いくらマエストロの命令でもそれは従えません。。。


そんな問答を想い出した。



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CD、歌手として、いわゆるオーディオとしてダムラウをじゅうぶんに聴けてきた自分にとって、今度はダムラウが実際歌っているところ、いわゆるオペラ作品として歌っているその姿を拝見したいと思うようになってきた。


もちろんその頃には、ダムラウはすでに大スターだったので、ふつうに新国立劇場でオペラ出演という訳にはいかない。キャリア的に、もうそのエイジ世代は通り越しているのである。


そうすると、もうその頃はオペラ界の大スターであったディアナ・ダムラウの実演に接しようとするならば、もう現地にいくしかないのである。ダムラウを観るために、ヨーロッパ、アメリカMETにいかないといけないか~。。まっそんな感じで自分の中では考えていた。


ある日、米METでグノーの「ロミオとジュリエット」が上演され、ヒロイン役のジュリエットとしてダムラウが抜擢されたのだった。METライブビューイングとして日本でも映画館で観れるようになった。当時はMETのオペラ公演が映画で世界中に配信される、ということで超話題になっていた時期である。


ダムラウの「ロミオとジュリエット」をMETライブビューイングとして映画館に観に行ったのは、2017年ですね。


これがまさに衝撃であった!!!


これがダムラウか~。。。である。

もう完璧なまでに自分の好み。よし!これで完全に自分の射程内に入った。ダムラウとはどんな歌手なのか完全に理解できた。


この日を以て、自分は正式にダムラウのファンになって行こう!と心に決めた日である。いまから6年前の2017年である。


METライブビューイングは、日本では非映画コンテンツとも言われるが、カメラワークなど多彩で、実際のオペラハウスの座席で観劇するよりも、リアルに間近で歌手たちの演技を観れるため、効果は抜群だと思う。


ひと昔前のロックコンサートと同じですね。昔のロックのコンサートは、スタジアム級でのライブになると、もう観客席からはスターたちは米粒くらいにしか見えないのだけれど、大型電子スクリーンが登場してから、コンサート会場でもスターたちのアクションが間近で観れるようになった。ロックショーにおける一大革命である。


METライブビューイングでオペラを観る、という行為もそういう革命的な要素が十二分にあると思う。


ダムラウは、やはりそのさっぱりとした風貌というか、上品さを兼ね備えた美貌なので、いわゆる役を選ぶ、というかお姫様的な役割が似合うことは間違いない。ロミオとジュリエットのジュリエット役は、まさにそんな彼女にドンピシャのあたり役だと感じた。


声も素晴らしかった。ソプラノとしての純度の高い声質で、定位もしっかりしていて安定感のある発声。やはり喉、声帯の帯域が広いので、強唱してもけっしてサチらない、というか飽和しない。突き抜ける高音など突き抜け感抜群で、これはじつにうまい歌手だと確信した。


そしてなによりもオペラは演技である。いかに歌いながら演技で我々を魅入るか。オペラは、演奏会形式と違い、オペラ歌手は演技で、そして歌唱の両方で我々を魅入らないといけない。


そんな演技と歌の双方を拝見して、お姫様役のジュリエットとしては、ダムラウは最高だと自分は認識、PLLフェーズロックインしたのである。


METライブビューイングでこんなに大感動したのは、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」のときのイゾルデ役のニーナ・ステンメ様のときと、このグノーの「ロミオとジュリエット」のジュリエット役のディアナ・ダムラウのときの2回のみである。


METライブビューイングの場合は、幕間になると舞台袖でインタビューがある。

そのインタビューで、まず彼女は英語がすごく流暢だった。(笑)ドイツ人なのだけど、子音が強いドイツ語訛りもまったくなく、ネイティブのように滑らかに英語を話す。驚きました。


そしてなによりも、すごく明るい人なのだ。めちゃめちゃ陽気で、その場がパッと明るくなるような陽のオーラがあって、ダムラウってほんとうにいい人なんだな~明るい人なんだな~とそのときに初めて知ったのである。


自分は、METライブニューイングの幕間インタビューで、ダムラウの人となりを知ったのである。、


ふだんから着飾らないお茶目な人なので、自分は好意を寄せていた。


コロナ禍のときに突然沸き起こった日本で、ウィーンのチョコレート、ザッハトルテをウィーンのホテルザッハから取り寄せることが殺到してしまった大騒動。大ブームになったとき。


ダムラウは、ウィーンのホテルザッハのカフェ・ザッハで、ザッハトルテで自分のお誕生日を祝福。(笑)


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また、オペラ歌手として大尊敬するエディタ・グルベローヴァと記念撮影が撮れたことをすごく喜んでいた。


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自分は、いまはやはり仕事が忙しいので、なかなかオペラはいろいろ聴けなくて、どうしてもワーグナーに偏る傾向があるのだけれど、ベルカントものは、グルベローヴァのCDはほとんど全部集めているし、ダムラウのCDもかなり集めている。


自分にとって、ベルカント・オペラの有名なオペラ・アリアは、グルベローヴァのCDとダムラウのCDで、普段聴いているので、よく勉強して知っているという感じなのだ。だからベルカント・オペラは、自分にとって、グルベローヴァとダムラウが先生のようなものである。


だからこの記念のショットは、すごく自分のことのように嬉しかった。

いいフォトだと思います。


ここまでが、自分にとってのディアナ・ダムラウとの馴れ初めである。


・・・となると、あとは実演に接することだけなのである。

生の声を拝聴することだけなのである。


残されたミッションというのは。。。


これを、2023/5/23(火)に実現してきたのである。


旦那様のニコラ・テステとともにデュオコンサートで、オーケストラの東京フィルをバックに備えてのオペラ・アリアコンサートである。サントリーホールで拝聴してきた。


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ディアナ・ダムラウ。6年半ぶりの日本。渋谷忠犬ハチ公で。(笑)なんか思う存分東京を楽しんでくれているみたいでよかったです。


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ちょっと座席が遠すぎたかな。ダムラウの表情やアクションなどもうちょっと間近で観たいと感じた。やっぱり歌もののコンサートは歌手の近くで聴くのが一番ですね。


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このRDブロックはふだんあまり利用しないポジションなのだが、音響的にはいいと感じた。やっぱり歳のせいか、オーケストラは全体の響き、音場をすっぽりそのままつつみ込むように聴ける座席がいいと思うように嗜好が変わってきた。とくにサントリーホールは、1階席の平土間より上階席のほうが音響がいいように思う。


オーケストラの響きがそのまま丸っと包み込むように堪能出来て、その響きが上に上がってくる感じのところを聴くのがベストだと思う。サントリーホールは皇族VIP席のRBブロックがベストなのだが、ここだと真横になるので歌手が真正面から観れないので、RDブロックにした。



コンサートは、ディアナ・ダムラウの歌、ニコラ・テステの歌、そしてオーケストラ・東京フィルのオーケストラコンサートという3パターンを繰り返していく感じで進行した。


当初は、ダムラウの声をずっと聴いていたい、と思っていた自分は肩透かしを食らった感じで、ちょっと欲求不満であった。なんか楽しみが分散されてしまうみたいな感じで。


でも今考えてみると、ひとつのパターンをずっと繰り返すよりは、このような3パターン単位で繰り返していった方が、コンサート自体が単調にならずによく練られた手法である、と理解出来てきた。


演目は、やはりロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、ベッリーニ・・・とベルカントが中心。


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前半は、正直なところ、ディアナ・ダムラウ&ニコラ・テステともに素晴らしいのだが、最近声楽もののコンサートといえば、東京・春・音楽祭の5時間のハードボイルドなワーグナーしか聴いていないので、なんか、今回のコンサートは、ダムラウの声は美しいのだが、なんか物足りなくて、上品だけど、これで終わっちゃうの?という感じで、かなり欲求不満であった。


やっぱりオレの体質的には上品なベルカントより、ハードボイルドなワーグナーのほうが合うのかな?自分を思う存分気持ちよく興奮させてくれるのは、ワーグナーなのかな、とか思ったりした。


それが自分の前半の正直な感想であった。


旦那様のニコラ・テステは、非常にいい、じつに素晴らしい声質を持ったバス・バリトンであった。いや~いい声しているな~~~と惚れ惚れする感じである。男声であれば最高に憧れる声質であろう。声量も申し分なし。いい歌手だと思います。


ダムラウ、オーケストラと交互に順番に主役を務めていったのだが、非常に奥ゆかしいというか、奥さんのダムラウにひと華もふた華も咲かせるというか、自分は一歩を身を引いて、あくまで奥さんを前面に出すように自分を抑えるというか、底辺の力持ち的な振舞で、自分は泣けてきました。


まさに男の鏡のような存在ですね。声も素晴らしいですが、この1歩引いた感じで、でも全体に華を添えるこの演出には大変感心いたしました。


そして後半。


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クライマックス、驚きは後半に待っていた!


ダムラウ、まさにアクセル全開。この日のコンサートでは、1曲歌うごとにドレスを変えていくサービスぶり。さすが!と唸ってしまった。


自分は最近メッゾばかり聴いているので、ソプラノの声域の声を聴くのがじつにひさしぶりのような気がした。ソプラノらしい非常に線が細いというか繊細な美しさで、非常に純度が高い、ピュアな声。でありながら、ここぞ、というときの強唱のときの広大なレンジ感、突き抜け感という圧倒的な歌唱力を披露した。


声質としては、非常に柔らかい声で、すごく揺らぎというか癒しの効果を聴衆にもたらす独特の周波数軸特性・時間軸特性をもった声だと思う。そしてすばらしい声量感。


それはワーグナー歌手の巨艦のような圧倒的な声量とは違うのだ。

非常に繊細な美しさを伴った線の細い声でありながら、ピュアで声量も圧倒的にある。

そういうトータルのバランスとしての完璧さ。


そんなイメージがダムラウの声の印象であった。


そして、それは彼女が歌っているときに、本人の意識とは関係なく無意識に出てしまう歌っているときの自然の仕草や演技、細やかなパフォーマンス。そういうものがすべてにおいて、すごく自然でサマになっているのだ。


やっぱりダムラウはオペラ歌手なんだな。。彼女はやっぱりプロだ。演技をしながら歌っている彼女を観てみたい。そういう衝動に無性に駆られてしまった。


まさに圧倒されたと言っていい。


自分の選択眼に間違いはなかった。


ディアナ・ダムラウは現代最高のディーヴァと言っても過言ではない、と確信した。


アンコールも5曲も歌ってくれるサービスぶり。

プッチーニの「私のお父さん」のアリアのときは、そのあまりに誰もが知っているその美しいアリアに、みんな大興奮。ダムラウがそれをあの美声で美しく歌い上げる姿は大変な感動を巻き起こした。


そして、さらにびっくりするようなサプライズもありました。

アンコールの最後に、「春よ来い!」を流暢な日本語で2番まで歌ってくれるサービスぶり。


もう場内は大歓声となりました。


後半にこんなに大興奮が待ち構えていようとは思ってもおらず、もう終演後は恒例の感想のつぶやきを打つ気力もなく、ただそのまま帰って、ドキドキ興奮しながら布団に入ったのでした。



ディアナ・ダムラウ&ニコラ・テステ オペラ・アリア・コンサート Kings & Qeens of Opera

2023年5月23日(火)19:00~

サントリーホール


指揮:パーヴェル・バレフ

管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団


G.ロッシーニ

歌劇「セミラーミデ」より序曲


G.ロッシーニ

歌劇「セミーミデ」より「麗しい光が」


A.トマ

歌劇「ハムレット」より「私は貴方に懇願する、おお、兄上よ」


A.アダン

歌劇「我もし王なりせば」より序曲


P.ハジェフ

歌劇「マリア・デシスラヴァ」より「偉大なる神よ、私の願いを聞いてください」


C.グノー

歌劇「シバの女王」より「一人の女性の足元に」


L.ドリーブ

バレエ「歓楽の王」よりガイヤルド


G.ドニゼッティ

歌劇「マリア・ストゥアルダ」より「私のタルボ!」


<<インターミッション>>


G.ヴェルディ

歌劇「ドン・カルロス」より「ひとり寂しく眠ろう」


G.ドニゼッティ

歌劇「アンナ・ボレーナ」より「ああ、この純真な若者は」


P.I.チャイコフスキー

組曲 第1番 ニ短調 作品43番より第6曲 ガヴォット


P.I.チャイコフスキー

歌劇「エフゲニー・オーゲニン」より「恋は年齢を問わぬもの」


V.ベッリーニ

歌劇「ノルマ」より序曲


V.ベッリーニ

歌劇「ノルマ」より「清らかな女神よ」


<<アンコール>>


ヴェルディ

歌劇「群盗」より「3か月前に見知らぬ1人の男が!」


ドニゼッティ

歌劇「ドン・パスクワーレ」よりカヴァティーナ「騎士はあの眼差しを」


プッチーニ

歌劇「ラ・ボエーム」より「古き外套よ、聞いておくれ」


プッチーニ

歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」


春よ、来い(童謡)









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ラーメン一番 [グルメ]

昔、環七ラーメン戦争というラーメンブームがあった。環七沿いに軒並みラーメン店が集中して開業して、いわゆるラーメンブームの火付け役のような役割を担った。ラーメンブームに火が付いた1990年代初頭は、環七が激アツスポットだったのだ。


中でも世田谷・羽根木の「なんでんかんでん」、板橋・常盤台の「土佐っ子ラーメン」は、群を抜く存在。さらに、当時の夜の環七は、ラーメン屋を目指す車の大渋滞が代名詞となったほど人で溢れかえっていた。


「全ては環七から始まった。」


そう言っても過言ではなかった。いまのラーメンブームの火付け役、走りのような存在である。


1994年には新横浜ラーメン博物館が誕生し、全国各地のご当地ラーメンが集結することになった。この時期には、一方の環七ラーメンの人気が下火になり始めたこともあり、ラーメンブームの中心が入れ替わった形になった。


これが正しいラーメンブームの歴史である。


自分は、新横浜ラーメン博物館からのラーメン教入信で、正直なところ環七ラーメン戦争はあまり記憶にないのだ。環七ラーメン戦争は、いわゆる1990~1994年だから、自分がちょうどヨーロッパに住んでいたときでもあり、それが重なって、いまひとつ記憶にないのだと思う。


だから自分はラーメンブームの歴史をある意味間違って認識していた、ということになる。TVチャンピンなどのテレビ番組、そしてラー博が、いまのラーメンブームの発端だと理解していた。


でもじつはラーメンブームの走りは、環七ラーメン戦争だったのだ。


ラーメン一番は、そんな環七ラーメン戦争の時代から営業しており、どんどん店終いしてしまう中で、あの環七時代のラーメン屋さんで唯一生き残っているラーメン屋さんと言っていい。


老舗なのだ。


練馬区小竹町にある1984年創業の老舗ラーメン店である。

環七でラーメンひと筋30年なのである。


ラーメン一番は、1984年12月に練馬区小竹町の地で創業。ラーメンの流行は変われど、30年近く変わらぬラーメンで多くのお客様にお楽しみ頂いています。常連の方の中には親子3代に渡り当店を愛用してくださっているお客様もいらっしゃいます。


現在は先代の後を継いだ2代目がそのラーメンを守りながら店を切り盛りしています。


自分は、2015年頃にSNSでその存在を知ったのだが、その投稿写真のラーメンがじつに美味しそうなのだ。自分のアンテナにビビッと来る、と言う感じで、これは絶対美味しい!というそういう絵図だった。


そして、ぜひ一度食べてみたい、と思い、実際食べてみたら、本当に美味しかった。以来ずっと通い続けているお気に入りのラーメン屋さんである。


ただ、自分の家からだと交通の便、地の利がかなり悪い。

非常にアクセスが難しい。


渋谷から副都心線で、小竹向原まで出て、そこで各駅停車に乗り換えて、新桜台で下車する。その新桜台駅からお店まで歩くんだな~。すごい距離がある。


小竹向原のお店ということだから、ひょっとしたら、新桜台を使う自分のアクセス方法が間違っているのかもしれないけど、本当に駅からお店まで遠い。


そこまでの交通費もバカにならない。大体交通費往復で2,000円かかる。そうしたらラーメンが1,500円くらいとしたら、合計4,000円かかるのだ。ラーメン一杯食べるのに、4,000円かかるのだ。4,000円もかけて、ラーメンを食べに行くか?そんな感じである。


だからラーメン一番を食べたいな~と思ったら、もう一大決心なのである。よし!行くぞ!そこまで決心してふんぎりをつけないと、なかなか食べに行けないそういうアクセスの問題がある。


みんな、どうやって行っているのかな?

環七沿いだから車を止めるところも大変。


開店は夕方から、夜中の3時までやっている。


でもラーメン一番のラーメンは、すごく美味しいだよね~。クセになる、中毒性がある、とはまさにこのことで、何回でも通いたくなる、そんなじつに美味しいラーメンなのである。



新桜台からかなり歩くけど、環七沿いにあります、ラーメン一番。


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ラーメン一番はものすごい人気があって、いつも長蛇の行列ができている。


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ほんとうに昔からの常連さんに愛されていて、ファンがとても多いラーメン屋さんなのだ。親子3代に渡って、通っているのはもちろんのこと、開店の夕方から行列に並んで、1杯を食べ終わったら、また行列の最後尾に並んで、それを繰り返して、メニュー全部のラーメンをコンプリートした、などの猛者もいる。(笑)


ラーメン一番のファンは、狂信的で熱狂的なファンが多いように思いますね。でもそれだけウマい、美味しいと思います。



店内はカウンターのみで、すごく小さなお店。

目の前で2代目含め、調理する姿が近い。


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ここのラーメンは、一応、一番ラーメンという名前で、醤油、味噌、塩とがあって、ふつうのラーメンの装いなのだが、やはりすごく特徴がある味、中毒になってしまう、その原因は、このスープにあると思います。


もう本当に独特のスープ。この味は、お店のひとつの秘伝なんでしょうね。先代から引き継いで、現在2代目ということですが、その秘伝のスープを継ぎ足し、継ぎ足し使ってきている財産なのだと思います。それだけ特徴のあるスープです。SNSの投稿写真でもこのスープがいかにもクセがありそうな味でうまそう~。


ちょっといままで食べたことのない独特のスープ味で、辛みと味噌ベースのうまいブレンド具合でピリリとくるウマさというか、かなり美味しいです。


やっぱり一番ラーメンが一番美味しいと思うのは、味噌ですね。これが一番合うと思います。


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このお店の特徴として”オロチョン”という辛し味の隠し味をスープにお好みに合わせて入れます。これは一番ラーメンを食べる場合は、ぜったい入れないとダメですね。


辛さ加減は、小辛、中辛、大辛などお好みに合わせて調整できます。


トッピングは、メンマ、チャーシュー、煮卵、コーン、ネギ増し、と多彩である。


そうすると、味噌を頼むとして、味噌の小辛、メンマ、チャーシュー、コーン、煮卵、ネギ増し。とまさにラーメン二郎も顔負けの呪文を叶えないといけないのである。(笑)


まさにその呪文通りのラーメンがやってきました。


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自分の写真はいまひとつ下手なので、お店のプロが撮った写真を紹介しますね。


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美味しそうでしょ?

自分はこの写真で、見た目で一発でやられました。これはウマいに違いない。

そして実際食べてみると、本当に美味しい。

この見た目通りの味がします。


ラーメン一番は、この小竹向原のお店がルーツだと思いますが、ネットで調べてみると、いろいろ支店があるみたいですね。


本当になんかユニークで、いまの時代とは関係なく、流行性とか時代の流れとはいっさい関係なく、マイペースで歩んでいる老舗ラーメン屋さんだと思います。


本当に中毒性があって、しばらく経つと、また無性に食べたくなる、そんなラーメンです。地の利さえよかったら、もっと頻繁に通っているんだけどな~。


とても独特のカラーのあるラーメン屋さんだと思います。





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横浜野毛でさく呑み [グルメ]

すみれ横浜店に行くまでは、野毛という街の存在をまったく知らなかった。

自分は下戸でお酒をまったく飲まないので、野毛が飲み歩き町として、呑兵衛の聖地として崇められていることもまったく知らなかった。


すみれ横浜店に行くときは、かならず野毛小路とか、野毛商店街とかをぶらぶらするのだが、いかにも呑兵衛の聖地というだけあって、すごい景観だ。600軒もの飲み屋さんが立ち並んでいるのは壮観としかいいようがない。もうすごいというしかない。


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ちょっとディープな飲み屋街なのだ。


大体昼間に行くので、そのときは居酒屋は閉まっているのだが、夜になると、この野毛という街はものすごい活気づく。


横浜といえば、みなとみらい、山下公園とか、海の見えるお洒落な街というイメージが強いと思うが、野毛も立派な横浜である。まさにハマの下町なのである。こういうまったく正反対のイメージが両存するのも横浜の魅力であり、横浜が広いということであろう。


横浜は、日本最大の人口を擁する市なのである。観光地としても有名なエリアだが、開港以前の歴史をいまに伝える道、戦争の傷跡、アメリカが息づく場所、路地裏の名店...といった知られざる"ディープヨコハマ"も数多く存在するのだ。


とても広い横浜。何を隠そうおらが街も一応横浜市である。住所を書くときは、横浜市で始まる。全然お洒落じゃないけどね。(笑)


横浜野毛、のん兵衛の聖地、ひばり伝説が生まれた場所、最古のジャズ喫茶、ルーツは戦後の闇市、ゆったり大岡川クルーズ、昭和の名残?名物ママの店・・・


観光客であふれるみなとみらい地区から線路を挟んですぐ、600店ものの小さな飲食店が軒を連ねる呑兵衛(のんべえ)の聖地、横浜野毛。知らぬ客同士が肩を寄せ合い、笑顔で酒を酌み交わす、どこか懐かしい昭和の風景が広がる。この町は、いち早く海外の文化を取り入れながら、音楽・芸能の街として発展してきた。現存する日本最古のジャズ喫茶も、ここで産声を上げているのである。昭和の歌姫・美空ひばりの伝説も生まれた街でもある。


この野毛について、自分はお酒飲みじゃないので、全然自分の知らない世界だったのだが、なんか最近妙に気になる。興味が湧いてきたのだ。自分が持っていない世界だからこそ、尚更興味本位というか、好奇心がそそり立つ。


お酒が飲める人というのは、ほんとうに別の世界を楽しめる、というか、人生ふたつの側面で楽しめるんじゃないかな、といつも思う。いつものしらふの自分と酔っぱらっているときの自分。お酒を飲んで酔っ払っている間は、もうふだんの自分とは違う別世界だ。


そんな別世界をトリップできるのだ。ほんとうにうらやましい。人生そんな二面性を楽しめると思うのだ。でもお金はすごいかかるけどね。(笑)


じつは野毛の飲み屋さん街の人気店で、辛口の日本酒で一杯やりながら、焼き鳥でもつまむ、という計画を立てている。(笑)野毛というところは、初めてのお客さんにも優しくフレンドリーに接してくれるそうだ。


そのためには、野毛という街が、どんな街なのか、呑兵衛の聖地として崇められている、その魅力について日記にしてみたいと思うようになった。


Facebookのコミュニティでも、横浜野毛に関するコミュは3つくらい入っている。(笑)横浜の野毛を楽しむ会、野毛さく呑み倶楽部・・・。投稿の合言葉は、野毛イ~ンである。(笑)みんな酒場での酒や、酒のつまみの写真を揚げるだけなのだけど、そして多くは語らず、楽しんでます~~~!というだけなのだけど、自分お酒飲めないのに、その投稿を見ているだけで楽しいのである。飲める人っていいなーと思ってしまう。




JR桜木町駅を降りてすぐの場所にある野毛。

老舗の料理店をはじめ、600~800店近い飲食店が立ち並ぶ、横浜市内でも屈指の繁華街である。


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雑多でオヤジの街としての印象が強く、何となく近寄りがたいと思っている人も多いはず。しかし、一歩野毛の路地に足を踏み込めば、フレンドリーな街の雰囲気に魅了され、病みつきになる。


昭和レトロ溢れる野毛には、安くて美味しい居酒屋がたくさんあるのだ。オヤジの街というイメージだが、最近は若い女性にも人気だそうだ。カップルや女性同士でも入りやすいお店も増えている。


一杯のはずが、はしご酒になってしまうような、たまらない街なのである。


野毛は、横浜観光の玄関口でもあるJR桜木町駅のすぐ近くにある。

桜木町駅から地下道「野毛ちかみち」を利用すれば5分程度で到着する。

この「野毛ちかみち」は、桜木町からすみれ横浜店に行くときにかならず通る、使う道である。


せっかちな性格なので、いつもすみれ横浜店の開店より早い時間に桜木町に着いてしまう。この野毛ちかみちを通って、そこに展開する桜木町ぴおシティの地下飲食店街。


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これがまたディープなのだ。(笑)

いつもこの地下飲食店街をぶらぶらするのが、自分の時間つぶしである。もうここはマイエリアである。


横浜市交通局の再開発計画の一環として、1968年(昭和43年)に開業した地上10階、地下3階建ての商業ビルである。足を踏み入れた途端、浅草地下街や大阪駅前ビルでも嗅いだおぼえのある昭和の香りがつんと鼻孔をくすぐる。


地下2階は飲食店街で、値段も昭和で止まっているかのような立飲み居酒屋、寿司屋、中華料理店、軽食喫茶などが並ぶのである。7階には川崎競馬組合が運営する会員制場外馬券場ジョイホース横浜がある。


いつもたまたまのタイミングが合うと、この競馬の馬券を買うために長蛇の列で並んでいるおじさん達の列によく遭遇する。


ここの空間は、ほんとうに昭和で時間が止まっている感じである。

野毛には昭和を彷彿させるノスタルジックな雰囲気が漂っている。


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昼間の野毛は、まさに庶民の町や下町という表現がぴったりな場所。昼間の野毛をぶらぶら歩くと、普段は観光客も人通りも多いとは言えない。飲み屋さん街なので、みんなお店が閉まっているのだ。


ところが日没を迎え夜になると様相が一変する。夜になると、野毛という街は一気に活気づく。600~800軒もの飲み屋さんがいっせいに開店して、まさに呑兵衛の聖地と化す。焼き鳥の香ばしい匂いが漂う街内はネオンに輝き、賑やかな大衆酒場街となる。


 


野毛は元々近くで働く港湾労働者の盛り場として発展してきた。戦後の「闇市」を経て、平成のはじめ頃まで地域の一大繁華街であったが、2004年の東急東横線・桜木町駅廃止の影響で寂れた時期もあったのだそうだ。


今では若い世代を中心とした飲食店が多数進出して、すっかり活気を取り戻した。客層も「オジサン」中心から、カップルや家族連れで訪問する人が増えている傾向がある。



現在の野毛の飲食店街は、桜木町駅から日ノ出町駅へ到る野毛大通り(平戸桜木道路)と野毛坂下から都橋へ到る野毛本通りが交わる地点までのエリアを中心に形成されている。



横浜で中華料理といえば中華街が思い浮かぶが、値段、質、量のコストパフォーマンスを考えると、じつは野毛のほうに軍配が上がるのだそうだ。


「野毛はどこまでも裏町であるべきだと思っているので、あえてきれいにしないほうがいいんじゃないかな。まちには、きれいごとだけではすまない、気兼ねなくホンネを吐き出せるような場所も必要でしょう。駅の反対側のみなとみらいはきれいで便利だけれど、タテマエばかりで居心地がわるいと感じるひともいて、野毛はそういうひとたちのためのホンネのまちなんです。」


まさに野毛という飲み屋さん街エリアは、このひと言で言い表されるであろう。

あえて綺麗にしない...横浜・野毛に“場末の空気”が漂うワケは、これである。

オシャレなYOKOHAMAもいいけど、こういう横浜もいいんじゃない???


野毛には600~800軒ほどの飲食店が営業している。

そのうち酒類を提供している「居酒屋」が占める割合は相当な数に及ぶ。


立ち飲みスタイルのお店から、奥が深い大衆酒場、女性に人気のビストロ、得体の知れない不思議なお店まで様々なタイプの居酒屋がひしめいているのだ。


野毛にある居酒屋の特徴は、とにかく安くてボリュームたっぷりなことにある。ハイボールが一杯50円で飲めるお店もあるし、本格的な一品料理が驚くほどの安さで食べられるお店もある。


そして、何といっても距離感がたまらない。たまたま居合わせた隣の席の人と意気投合したり、初めて訪れたのに親切に接してくれる店主の人情は、この街の居心地の良さを実感する。


一杯飲んで帰るつもりが、気が付いたら数件ハシゴしていた…なんてことは野毛では当たり前のことなのだそうだ(笑)。


このディープな街では、飲み歩きするたびに新たな発見があるのだ。


ネットで調べると、野毛でお勧めの居酒屋〇〇選という感じで、もう有名どころはかなり情報が拾える。

なにせ600~800軒ものの飲み屋さんが並ぶエリアなので、無数の選択肢があるが、ちょっとネットの情報を利用させていただいて、紹介してみたいと思う。


1. 釣宿酒場マヅメ 野毛本店  


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桜木町駅直結の「ぴおシティ」のB2Fには、せんべろできる居酒屋や昼飲みできる大衆酒場が集結している。その中でも特にオススメしたいのが、「釣宿酒場マヅメ 野毛本店」。こちらは新鮮なお魚がウリで、毎日12:00から営業している昼飲みもOKな海鮮居酒屋である。昔ながらの大衆酒場を思わせるレトロで開放的な外観は、「一杯ひっかけていこうかな?」と思わず立ち寄りたくなる雰囲気である。お席は、ふらっと1人飲みしやすいコの字カウンターの他、グループでわいわい飲めるテーブル席が用意されている。


もうこのお店はよく知っている。もうすでに書いた通り、桜木町駅直結の「ぴおシティ」はマイエリアなのである。すみれ横浜店が開店になるまでここでぶらぶらしながら時間をつぶしているのだ。


このお店、本当に美味しそうで、しかも昼から開いているので、ついついふら~と吸い込まれそうになってしまう。


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マヅメに来たら食べずにいられないのが、鮮魚の「お刺身」。鮮度が抜群なのはもちろん、単品お刺身 429円(税込)~という安さも嬉しい一品である。その日の仕入れによっては珍しい魚もあるため、オススメは来店時に店内メニューをチェックしたほうがいい。


また、マヅメで提供しているお魚は、提携の釣宿や漁港から仕入れた釣り魚というのも注目ポイント。釣り魚は定置網等の網で獲られる魚より、ストレスが少なく旨味が強いと言われているのだそうだ。釣り魚ならではの旨味を堪能できるお刺身は、食べるべき必食メニューである。


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お酒を片手にちょいっとつまめるメニューが豊富なのも、マヅメが人気の理由のひとつ。「烏賊肝焼き」539円や「謹製モツ煮込み」429円(各税込)など、アルコールと相性抜群な逸品が並ぶ。


とくにおすすめなのが「貝出汁おでん」。


おでんの決め手とも言える出汁は、蛤や浅利、帆立などの貝エキスたっぷりなのが特徴で、海鮮酒場ならではの味わいに仕上がっている。


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 「マヅメに行くなら3杯以上飲むのがお得!」と言われるのが、アルコールドリンク注文における「どん安」システム。ジムビームやこだわり酒場のレモンサワーなど16種ほどのお酒が、1杯目 429円、2杯目319円、3杯目以降 209円(各税込)と飲めば飲むほど安くなるんです。


しかし、野毛って安いよね。お酒もおつまみも。

みんなそうなのかな?


 



2. 大黒屋本店


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「大黒屋」は、野毛にある大衆居酒屋の代表的な存在である。古きよき昭和の居酒屋というイメージで、とても気軽に飲食を楽しむことができる。


店内が広めで比較的すっと入りやすいため、野毛で一杯飲みたくなったらとりあえず大黒屋へ向かってみる方も多いのだとか。


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「大黒屋」は、とてもメニューが多いことが自慢。旬の魚介類をはじめ、焼き鳥、鍋物、煮物など何でも注文でき、店内に貼ってあるメニューの多さに、何を注文しようか迷ってしまうほど。


焼鳥は1本154円(税込)のものが多く、「たん」「はつ」「レバー」などのホルモン串も充実している。その他「かわ」や「つくね」、「正肉」といったオーソドックスな焼き鳥メニューも。焼き鳥は、お好みでニンニク味噌をつけていただくのが「大黒屋」流である。


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エビやキス、イカなどの海の幸と旬の野菜で揚げる「てんぷらの盛合せ」770円(税込)は絶品!このお店の看板料理となっている。


全体的に派手な料理は少ないものの、どのメニューを頼んでも満足できること間違いなし。雰囲気といい、入りやすさといい、野毛デビューには最適なお店かもしれない。



3. 野毛焼きそばセンター まるき本店


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お酒の肴に焼きそばを食べたい、そんな贅沢な願いが叶うお店が「まるき本店」である。何しろ看板メニューの「記憶に残る焼きそば」は、素材・製法にこだわった逸品。もやしとキャベツだけの素焼きそばが438円(税込)~とリーズナブルなのも魅力である。


極太麺と超濃厚なソースが特徴で、麺は浅草の老舗製麺所「開化楼」、ソースは日光の銘品「ユニオンソース」とコラボしている。このお店での注文の仕方は、素焼きそばにお好みの具をトッピングするのが基本だが、おまかせコースもあるので、こちらを注文するのもいいかもしれない。


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目玉焼き、豚バラ、かいわれ、刻み海苔が乗った「スペシャル」962円(税込)。銀色のお皿に盛られているところがなんともノスタルジックである。


焼きそばの他にも、徳島県の特産・阿波尾鶏を使用した唐揚げはや「手羽から」1本218円、北海道十勝ハーブ牛を使用した「合法ユッケ」1,098円(各税込)など、逸品おつまみがずらり。


多くのおつまみが200円台からと、リーズナブルで嬉しい限り。


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各種「サワー」や「ハイボール」も438円(税込)~とお手頃価格。




4.やきとり 野毛末広


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野毛で人気のある居酒屋といえば、まず焼き鳥専門店・「末広」が挙げられる。16時からの営業だが、開店前から行列ができるほどの人気ぶりである。


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このお店のメニューは各種焼き鳥・焼き豚のみで、2本ずつの注文が必須。お店に箸は置いておらず、串から崩さずにかぶりつくのが流儀である。


気になる代表的なメニューは「レバー」、「カワ」、「しいたけ肉」それぞれ1本230円(各税込)とややお高め。ただ、その分ボリュームは満点で、絶妙な焼き加減、味付けは絶品で病みつきになること必至である。


昭和25年の創業から受け継がれた秘伝のタレが華を添える。


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「ビール大瓶」は760円(税込)で、「アサヒスーパードライ」、「キリンラガー」「サッポロ黒ラベル」の3種類があり、好きなものを選べる。そのほか、日本酒は「白鹿」1合620円/2合870円、「焼酎」450円、「ウィスキー」550円(各税込)と充実しており、絶品串焼きに酒も進む。


人気店なので長居は難しいが、ハシゴ酒の一軒目としてぜひ訪れたいお店である。




5. もつしげ 野毛小路


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「もつしげ 野毛小路」は、野毛小路の中心部にある、もつ煮込みで有名な人気店。月~土は16時から、日祝は15時からと比較的早い時間帯のオープンでありながら、夜も23時半まで営業している。


1軒目利用するもよし、はしご酒で2~3軒目に利用するもよしなお店である。


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お店の看板にある通り、「塩煮込み」583円(税込)は絶品で、この料理目当てに日々多くのファンで賑わう。もつの旨味がたっぷりで、あっさりした塩味が食欲をそそる。


もつ煮込みと合わせて飲みたいビールは、「生ビール(キリン一番搾り)」605円、「ビンビール」715円(各税込)でいただける。


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串焼き肉汁たっぷりの「豚バラ串」154円、「牛芯タン」「牛ハラミ」各330円のほか、「上ガツ」、「シロ」、「テッポウ」各154円(各税込)といったホルモン串までバラエティ豊かなラインナップ。


「桜ユッケ」627円(税込)は特製ダレと桜肉に、うずらの卵を絡めてまろやかにいただく、人気メニューである。



6.魚と酒 はなたれ野毛本店


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産地直送の朝獲れ地魚、種類が豊富な日本酒を楽しめる居酒屋。野毛には珍しい大型店舗で、107席収容のスペースがあるため宴会や大人数での利用にも最適。


この「はなたれグループ」は、本店のほか野毛に3店舗を構えている。


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毎朝、三浦半島の佐島漁港をはじめ地元で水揚げされる新鮮な魚、旬の魚が入荷されてくる。その日に入荷する魚によってメニューが変わってくるため、おすすめは毎日違う。


旬の刺身が11種類も入った「旬の魚塊 11点盛」1,760円(税込)をはじめ、各種刺身・活貝がリーズナブルな価格で提供されている。湘南直送の「生シラス」も見逃せない。


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魚だけでなく、使用する野菜も三浦産など地場野菜にこだわっている。また、常時30種類以上用意されている日本酒は、594円(税込)均一なので、その日の料理に合わせて一番うまい酒を楽しんでみよう。


また毎月11日は「はなたれの日」として、なんとドリンクが全品半額になる。



7.立喰寿司 まんぼう


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「まんぼう」は、たべもの横丁に入ってすぐの場所にある寿司屋。お店の名前にあるように1階のカウンターは立食いで、一杯飲み屋の雰囲気が抜群である。


意外にも店舗の2階には座敷(VIP席)があるので、ゆっくりと飲食したい人はこちらで食事ができるようになっている。


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毎日仕入れる新鮮なネタを使った、とびきり美味しい寿司が自慢。


しかも価格も安く1貫83円(税込)からのメニューもあり、回転寿司なみの価格設定。職人が握ってこの価格とは、とても信じられない。


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寿司以外にも鍋物や焼き魚、絶品の刺身料理など豊富なメニューが揃っている。

「まんぼう特選海鮮しゃぶしゃぶ」1,450円(税込)は、横浜中央市場から仕入れた、その日一番美味しい魚介をふんだんに使用した人気メニュー。

こちらは予約制のメニューなので、気になる方は事前にお店へ問い合わせをしておこう。


 その他「おまかせ刺身盛」968円(税込)も、その日仕入れたばかりの鮮度抜群の魚介が登場する。旬の魚ばかりなので、鮮度だけでなく美味しさも抜群。


海鮮に舌鼓を打ちつつ、日本酒などのお酒でくいっと一杯いかがでしょうか。



・・・これくらいにしておく。(笑)


なにせ、野毛には、600~800軒の飲み屋さんがあるのだ。ネットでググると、もう野毛のお勧め飲み屋さん〇〇選と山のように飲み屋さんの情報が拾える。


野毛はやっぱり安いよね。酒にしろ、酒の肴にしろ。

さすが呑兵衛の聖地だけあります。


そして呑むのも1軒で終わるということはなく、かならずハシゴ酒になる、ということですね。これだけ立ち並んでいると・・・。


自分の野毛デビューは、この中から選びたいと思います。

もちろんハシゴ酒です。


最近の野毛のニュース。


野毛小路の看板のところのアーチがなくなるそうだ。古くて老朽化が進んで危険だからでしょうか。野毛ファンのみんなはとても悲しんでます。




情報引用元:


・ちょっと一杯がたまらない!ハマの下町「野毛」のおすすめ居酒屋19選



・あえて綺麗にしない...横浜・野毛に“場末の空気”が漂うワケ








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知的財産エンターティメント [ライセンス・知財]

日テレ毎週水曜日の10時からの知的財産エンターティメント「それってパクリじゃないですか?」、通称「それパク」観てますよ~。


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いやぁ~もううれしくて、うれしくて。ドラマで、知的財産、知財をテーマにするなんて、初めてのことじゃないでしょうか?


ドラマ初の試みですね。もう毎回、すごく刺激的で。グサグサ刺さってくる。知財というと、世間一般的に、やはり難しいものと思われているところがあって、やはり専門的な分野で、専門知識も多いので、取っ付きにくいですよね。


やはり実務を経験しないとダメだと思います。

国家試験の知財検定とかあるけど、否定はしませんが、やはり実務ありきですね。

実務で覚えるものですね。


このドラマで驚くのは、その脚本の巧妙さでしょうか。

もうプロですね。(笑)


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知財の専門的な知識を、いかに庶民にわかりやすいように、かみ砕いてドラマの脚本作りをしているか、本当に毎回驚きます。1話完結型ですが、かならず1話ごとに知財の世界のcommon senseを新しい知財の専門知識として勉強できるように、かならず1アイテム、2アイテム盛り込んでますよね。


もうこの脚本家は知財のプロというか、その筋の業界の方がやっているな、と思いますね。


原作は、漫画「それってパクリじゃないですか?新米知的財産部員のお仕事」。


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奥乃桜子さんのお仕事小説ですが、一度読んでみたいです。業界筋の人で読んだ人の感想によると、かなり現場の言葉がボンボンと出てくるし、知財の世界が分かっていないと書けないというか驚くらしいですよ。


のだめカンタービレのときもあまりにクラシックのことをよくわかっている描写で驚いた。。。そんな感じらしいです。


特許庁も出てきましたからね。(笑)

本物の特許庁審査官もドラマに特別出演してました。

もう驚きました。


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特許庁も全面協力ですよ。普段は絶対カメラが入れないようなところも公開して撮影協力したらしいです。審査官と面会室での撮影をしていましたね。すごいです。


知的財産、知財をテーマにして、世間はどこまで喜んでいるかわかりませんが(笑)、知財業界、その業界で生きている人は、もうみんな大喜びですよ。SNSのタイムラインは1話終わるごとに業界筋では大騒ぎです。


知的財産の業界あげて、このドラマをバックアップしてますね。


コミカルなのがいいですね。難しい世界なのに、小難しくならないように、テンポが良くて、明るくコミカルなのがいいです。


とにかく自分が毎回驚くのは、その脚本の巧妙さです。本当によくできている。業界のことをよく知っていて、毎回新しい業界の常識を盛り込んでくる。

本当に驚きです。


キャスト、役者さんたちもみんな魅力的です。とてもグーです。


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自分が観ていて思わずドキッとするのは、”侵害”という言葉がよく使われることです。

侵害とか抵触という言葉は、この世界ではとてもデリケートな言葉で、あまり使うことに躊躇してしまう用語です。自分はかなり抵抗あります。


たとえば自分の会社の製品が、他社の特許を侵害、あるいは抵触しているときに、そのことをメールで書いたりすることはご法度なことなのです。


大変なリスクがあります。


他社から訴訟で提訴されたときに、最悪のときは、裁判所から証拠として、社内の資料を全部提出することを命令されたりすることもあります。もちろん証拠隠滅のような行為をしたりすると大変なことになります。


ディスカバリー、Discoveryと呼ばれるもので、証拠として、会社の設計資料や各個人端末のメールとか全部裁判所、というか弁護士に提出することを命令されます。紙書類はコピーして、電子化したりして提出します。電子化するので、Discoveryの中でもそれをe-Discoveryといいます。


自分の会社も他社から裁判所に提訴されて、e-Discoveryをやったことありますよ。

もうそれは大変です。棚にあるファイルをページ1枚1枚片っ端からコピーして電子化するのです。またIT部に協力をしてもらって、個人端末のメールも全部アーカイブからなにから提出します。当時の自分は若かったのでなんでもやっていたところがあって、あのe-Discoveryだけは、もうあまりに単純作業過ぎて辛かったです~。


もちろんそれらの資料は日本語で書かれてますので、弁護士のほうではそれを英語に翻訳するのです。もう全部の資料です。気が遠くなる作業です。訴訟、提訴されるのは、通常訴訟社会の米国なので、英語に翻訳します。


もし、その中に、自分の会社の製品が、他社のこの特許を侵害している、という記述があったら、もうそれでアウトです。自分の会社の製品が、他社の特許を侵害している、ということを自分達で認めていながら、実際そうやって侵害行為をしていた、つまり知っていて故意に、意図的にやっていた、というように判断され、これは大変重い罪になります。


そういう証拠が見つかったら、”3倍賠償”と言って、通常の訴訟額の3倍を払わないといけない、というそういう米国訴訟でのルールがあるのです。実際、こういう証拠が見つかってしまい、3倍の訴訟額を払って、会社の経営に大きいインパクトを与えてしまい、会社が傾きかけた会社もいっぱいあるのです。


ですから、侵害している、とか、抵触している、とか、メールや文書などの書面では絶対残さないことなのです。もちろん侵害や抵触だけじゃないです。それ以外にも知財の世界ではいろいろタブーな言葉は、あまり記録として残すようなことはしないことが肝要なのです。だから普段のメールでもそういうセンシティヴな言葉、内容は、絶対メールでは書きません。


すべて電話で言葉で話します。


だから、そういうリスクのあることは、なるべく記録として残さないという注意が必要なのです。もうこれは感覚ですね。個人の注意というか、感覚の問題、素養が求められます。


だから、自分は、侵害とか抵触という言葉は、なかなか怖くて書くことは絶対しませんが、あまり使いたくない言葉なのです。(笑)


あと、他社特許侵害で、ライセンス料を求められる、つまりライセンスオファーされる件ですが、高額を請求される、という話がドラマではよく出てきます。


これは実際あり得ます。


自分の場合は、技術ライセンス、技術特許ですが、そういうことがないように規格必須特許は、パテントプールや特許プールという団体がいます。MPEG画像圧縮とかAAC音声圧縮とか、デジタル放送とか規格必須特許は、もういろいろな企業が特許を出願していて、それを管理している団体がいます。


そういうパテントプールで管理してもらうと、やはり規格必須特許なので、やはり普及させることが第一目標なので、レートはなるべく安価で、誰もが気安く使えるような低価格なレートで運営してくれるのです。


だからどの企業も安心して使えるというか、プール団体だったら安心して、信頼して使えるということで、ロイヤリティを払って技術を使ってくれるのです。


だからその技術は普及します。


もし、こういうプール団体がいなかったらどうなるか?

もう個人の会社単位で、必須特許を持っていたりすると、オレの特許はかなり規格必須だぞ、ということで、高額なロイヤリティをふっかけてくるのです。


高飛車な態度なのです。


それじゃ普及しませんよね。

交渉難航します。


MPEG画像圧縮、AAC音声圧縮、デジタル放送、DVD、Blu-rayとかみんな規格必須特許ですね。まず普及しないとダメですから、そういう意味で、そういうライセンス面で独り歩きしないように、パテントプール、特許プールという団体が管理することで、安価なレートで運営してくれて、信頼も多く寄せられ、安定している団体なので、その技術が普及するのです。


ドラマを見ていて、そこが技術の世界とはちょっと違うかなと思いました。


それにしても、とにかくめちゃめちゃ興奮するドラマです。

よくぞ、この知的財産をテーマにしたドラマを制作する、という企画を立ててくれたな、と感謝したいです。


最終回まで、いろいろ楽しみに突っ走りたいです。


毎週水曜日10時はほんとうに楽しみです。






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神様からの粋なプレゼント [グルメ]

今年の3月に東急新横浜線が開通した。日吉~新横浜間を結ぶほんとうに小っちゃい路線で、おそらく首都圏の路線でもっとも短い路線なのではないだろうか。たった3駅しかない路線である。(笑)


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なぜ、こんな小っちゃな路線を作ろうとしたのか?


同じく開業する相鉄新横浜線とは新横浜駅でつながり、神奈川県央部および横浜市西部と東京都心部が直結し、広域鉄道ネットワークの形成と機能の高度化がなされ、所要時間の短縮や乗換回数の減少など、鉄道の利便性向上となるとともに、新幹線へのアクセスが向上します。


・・・ということである。


表向きはそうなのかもしれないが、自分にとっては全然違う意味を持つ。

我がおらが街は、この新横浜線の3駅の中にあるのだ。


そして新横浜まで、すぐその隣なのである。これはおらが街から新横浜まですぐ隣の駅になる、ということである。


もうこれは自分にとって大革命、大変な出来事なのである。それは新横浜ラーメン博物館のある新横浜まで、すぐ1駅で行ける、ということである。


それまででも、新横浜ラーメン博物館までは、すごく近いと感じていた。東横線で菊名まで行き、そこで横浜線に乗り換え、新横浜で降りればいい。かなり近いと思っていた。


この地理感のよさを利用して、もう新横浜ラーメン博物館は、我が庭、ラーメン大好きの自分にとって、行きたいと思えば、すぐにそこに行けるマイスポットと化し、1995年以来30年間通い続け、いまも通い続ける愛するべき場所である。


それでも東横線、横浜線と合計5つの駅を通過するし、乗り換えもしないといけない。


ところが、今回の新横浜線は、新横浜はなんと隣の駅なのである。

しかも新横浜線は、たった3つの駅しかない短い路線。


これは神様が、ラーメン好きの自分のために、これからも、もっともっと新横浜ラーメン博物館に通いなさいよ!という素敵で粋なプレゼントだったんだと思いたい。(笑)


けっして新横浜駅の新幹線へのアクセスの良さの拡充だけではない。

それは表向きの理由だと思う。


このたった3つだけの駅の首都圏最短の路線は、まさに我がラーメン人生のために、神様が急遽こしらえてくれた路線なのである。乗り換えなんてしなくてもいいように、新横浜に直接ブリッジしてしまう、たった3つの駅の路線を作ってしまおう!


それが本当の真実である。


それこそ工事は、2015年あたりからやってたんじゃないかな?


これなんですか?なんかできるんですか?

いや、なんか新しい駅ができるらしいんだよ。


その当時、自分がタクシーの運ちゃんと交わしていた会話である。

その頃から広大なエリアで、工事の幕で覆われ、大掛かりの工事をしていた。

7年ぶりにようやく開通した、ということである。


最近かなり仕事が大変で、精神とともに疲れ果てていたので、開通のニュースは知っていたのだが、なかなか新横浜線に乗ってみよう、新しい駅を体験してみよう、というアクションを起こせなかったのだが、ようやく今日実行した。


もちろん目指すは、新横浜ラーメン博物館。


昔と違って、いまの時代、路線を増やすということは、地上に敷くことはほとんど無理であろう。立ち退きを強制し、建物を破壊してスペースを作って・・・そんなのいまの時代無理だろう。


いまの時代、新しい路線を増やそうとするなら、もう地下を掘るしかない。

地上の邪魔にならないように、ひたすら地下深く掘る。


おらが街の新横浜線の駅は、いまの東横線の駅とは違う場所にある。


できたてホヤホヤの新横浜線は、地下のすごい深いところに作られていた。めちゃめちゃ長いエスカレーターを2回も乗り換えるほど深い。


すごく広大なエリアで、新しくてピカピカであった。


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驚いたことは、新横浜がすぐ隣である、というだけではない。

二俣川までも直結なのだ。


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二俣川は、運転免許センターがある我がエリアである。いつも東横線で横浜まで出て、そこで遠い遠い(笑)相鉄線まで行って乗り換えて、そこで二俣川まで行く。それが今後は、新横浜線で直結とは!!!相鉄線との融合のメリットはこんなところにもありますね。ラーメンだけではない。運転免許更新までメリットを作ってくれたとは!



これが新横浜線の車両。

なんか、東横線とあまり変わらないですね。(笑)


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でもこういう特別塗装車両もあるんですよね。報道で出ているのは、こちらの車両ですかね。こっちに乗ってみたいです。


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新横浜線の新横浜駅。

もちろんいままでJRの新横浜駅とは違う。


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新しい新横浜駅は、とにかくピカピカで綺麗で、すごく広くて感動しました。もうJR新横浜駅より全然いいですね。


すごく広くて、出口がいっぱいあって、ラーメン博物館方面に出るのはどの出口から出るのがいいのか、駅の掲示板地図を見てもよくわからず。


結局駅員さんに聞きました。


出口10番を出てください、とのこと。


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出口を出たところは、よく見覚えのあるラー博に行く途中の歩道でした。


そのままラーメン博物館へ。


開館は午前10時半なのだが、10時頃着いたのだが、もうすでにこれだけの大行列。


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もうひたすら驚くしかない。

みんな本当にラーメンが好きなんだな~。

中国語や韓国語があっちこっちから聞こえてきて、外国アジア人が多いことがよく分かりました。完全にインバウンド景気復活の気配ですね。


新横浜線という神様からのプレゼント。これからももっともっとラーメン博物館に通いなさいよ!ラー博に通いやすくしてくれた神様の気持ちに報うために、自分はついに6か月入場フリーパスを購入!


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ラー博に入場するには、当日券だと380円払わないといけないのだが、6か月入場フリーパスだと500円だから、全然こちらのほうがいい。年間フリーパスでも1000円なので、ケチらないで年間フリーパスにしておけばよかった。でも3回入場してくれたら、さらに6か月延長で年間に昇格するので、自分の使用頻度からもうあっという間だろう。


じつはフリーパスを買おうと思った理由は他にある。それは新横浜ラーメン博物館開館30周年記念として、いま大々的にやっている


”あの銘店をもう一度”


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これに、すみれとけやきが出店してくれるに違いない。

これを首を長くして待っているのだ。出店は1か月の限定期間だから、もし出店したら、もう毎日、それも可能だけど、土日だけでもいい。もう通い詰めたいのである。そのためには事前準備としてフリーパスが必要なのだ。


すみれは、北海道の中の島本店から乗り込むのかな?それともすみれ横浜店がやるのかな?すみれ横浜店は、自分は楽しめるので、できれば中の島本店が乗り込んでほしい。


すみれは、1995年、この新横浜ラーメン博物館で全国デビューした。あくまで北海道札幌の一地方のご当地ラーメンだったのが、このラー博衝撃デビューでいっきに全国区になった。自分もすみれは、このラー博ではじめてその存在を知って衝撃を受けて、まさにその後の崇拝者となり、まさに運命の出会いとなった。


あの当時は、暖簾には、純連と書いて、すみれ、と呼ばせていた。あの当時の純連(すみれ)のお店があった場所が、ここである。


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昔は、この1階の一番隅っこのここにあったのだ。

いまはラーメン店舗としては潰してしまい、パチンコ トラヤホール、昭和のレトロな建物としてしまっているようだ。こんな隅っこにあると、長蛇の行列だと列の整列に困り、地の利が悪いという判断なのだろうか・・・


すみれと並んで、自分が楽しみにしているのが、札幌ススキノに小さな店舗を構える味噌ラーメンの”けやき”である。


けやきは、すみれの後任として、その同じ場所に入った。すみれが卒業というのはかなりショックであったが、その代わり、まったく未知だったけやきの味噌ラーメンに知り合えた。


就職浪人していたとき、新横浜にある港北ハロワークに毎月通っていて、かならず、このラー博でけやきを堪能していた。


それがこの場所である。


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中2階の通路の途中にある場所で、いまは、”あの銘店をもう一度”プロジェクトで、新しい出店のお店が開店準備をしているようで、いまは営業していないようだった。


この場所も懐かしすぎる!!!


この場所は、すみれ、そして純連・すみれの産みの親の母親の村中明子さんの”駅”を出店していた場所なのである。ラー博にとって、この場所は選ばれた人気店のお店だけが入れるそんなエリート・スポットだったような気がする。けやきも、この場所にあったすみれの後任として、この場所に入ったのである。


この場所は、自分のとってラー博でのすみれ・けやき、札幌味噌ラーメンの名店と言ったらこの場所なのである。出店するときは、やはりこの場所にしてほしいな。



今日、ラー博に来ようと思った理由はここである。


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ご存じ、ラーメンの鬼、佐野実さんの志那そばやである。


佐野実さんの志那そばやは、藤沢鵠沼が佐野さんのルーツである。


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この店舗懐かしすぎる!(笑)

佐野実さんのことは、みんなよくご存じだと思うので、深くは説明はしないが、それまでラーメンというと、男性専科、体育会系の食べ物・・・そういうイメージが先行していたと思うのだが、佐野さんは、素材そのもののに徹底的に拘り、それこそ日本全国からその名産物なるものを、あるときは自らその地方に出向いて、交渉して、入手してそれをラーメンに取り入れる。そういう徹底的に素材に拘った上品で美味、そして見かけも美しいラーメンを作り上げた。


醤油のさっぱり系のラーメンである。


それまでのラーメンのイメージを変えた人だと思う。そして、その徹底的なプロ意識で厳しい人で、そこから”ラーメンの鬼”と呼ばれるようになった。


2000~2003年、病気で北海道の実家で静養していたとき、よく当時のテレビで、佐野さんが弟子をリアルで鍛え上げる、という企画の番組があって、そこでもう徹底的に怒鳴って、厳しく鍛え上げる、そういう姿がお茶の間に浸透して、鬼、怖い人というイメージが先行していたと思う。


で、それで最後に佐野さんの許しが得て、これで弟子も暖簾分けを許される・・・頑張れよ!・・・というそういう脚本なのである。それを見ていた自分は、当時は病気療養で人生最低の状況だったので勇気づけられたものである。


あ~~~オレもいつか社会復帰できるかな~、とか勇気づけられたのである。


佐野さんの当時の藤沢鵠沼の本店は、1回だけ行ったことがある。

佐野さんのあの性格から、店内の写真撮影を許すわけがなく、ネットで調べてみたが、まったく拾えなかった。でも自分ははっきり覚えている。


カウンターだけでロの字を形成していて、その中に厨房があるのである。つまりカウンターのお客さんが見ている中で、いっせいの視線を浴びている中で、その中で佐野さんがショーをやっているようなものである。


もちろん私語厳禁である。

それは、まさに異様な雰囲気であった。

シ~ン・・・まさに静寂のつつまれる中で、ロの字のカウンターのお客さんはただひたすら佐野さんのラーメンを作っている姿をただ見ているだけなのである。


あの雰囲気は異様だったな・・・。(笑)

自分の友人の中には、本来食べ物って、ゆったりリラックスして楽しむもの。お客さんに対してそういう態度を強いる姿勢というのはどうも感心できない。


そういう意見も多かった。自分はこの意見に納得するところもあった。

ファンも多かったけど、アンチも多かったと思います。


佐野さんが亡くなられてから、藤沢鵠沼の店は畳み、いまは戸塚で”志那そばや”として新しく出直しているらしい。


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佐野さんの娘さんが、それまで勤めていた百貨店の仕事をやめて、志那そばやを経営している会社に入社して、佐野さんの遺志を継いでいるらしい。



佐野さんが亡くなられてから、志那そばやの店内でお客さんが緊張する、ということもなくなったのだが、そんな矢先、2021年のこと、突然、志那そばやがTwitterでこう宣言したのである。




大切なお客様へ


支那そばや戸塚本店では、当面の間店内での会話をお控え頂きますようお願い申し上げます。

必要最低限の会話でお過ごし、静寂をお楽しみくださいませ。


支那そばやが開店したのは1986年神奈川県藤沢市鵠沼海岸でした。


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・・・・・


出た~~~!支那そばや、21年ぶりの「私語厳禁」、である、(笑)


やっぱりそうこなくっっちゃ。



戸塚店、今度、行ってみますね。


そんな佐野実さんの志那そばやであるが、新横浜ラーメン博物館にも出店していたのである。長期間に渡って、ラー博を支えていた名店であった。


志那そばやがラー博に出店、ということで、そこから自分はかなり通い詰めて、堪能させていただいた。


今回、”あの銘店をもう一度”プロジェクトで、志那そばやが出店、しかもあの懐かしい藤沢鵠沼時代の味を復刻というから堪らない。自分はよく正確に把握していないのだけれど、じつはおそらくいまの戸塚店はじめ、系列ふくめ、あの藤沢鵠沼時代の味とはちょっと違っているらしいのだ。


だから藤沢鵠沼時代の味を復刻、ということはラーメンマニアの方々にとっては、すごく貴重な体験らしい。調理する側も最高の配慮を重ねつつ、スープをはじめ、あの当時の味を復刻することに頑張ったらしい。


行きたい、行きたい、と思いながら忙しくて、今日やっと実現なのである。


志那そばやは、ラー博では昔からこの場所なのである。店舗内はまったく昔のままで、あれ?昔からずっと続けてました?という感じである。(笑)


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あの厨房内で、佐野実さんを拝見したことも何回もある。


券売機にも、鵠沼醤油ラーメンと書いてあって、特別感満載。佐野さんのラーメンは素材に拘るので、値段高いんですよね。さらに復刻版だから追い打ちをかける。1400円でした。


藤沢鵠沼時代の味を復刻した志那そばやのラーメン


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見た目も美しくて上品ないかにも佐野さんのラーメンである。

昔とまったく変わらず。


佐野さんのラーメンは、かんすいを多く使っていることで、有名なのだが、かんすい(かん水)というのは、中華めんのこしをつけたり、中華めんに特有の風味をつけたりするもので、中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液のことである。


やはり肝はスープですね。これこそ佐野ラーメンという感じで、いろいろなエキスで何重にも作り上げた高級なスープという味わいである。単なるサッパリ系という言葉では言い尽くせない複雑な味である。ちょっと香ばしさがあって、独特のコクというか旨味がありますね。


自分はずいぶんラー博の志那そばやには通っているのだが、これが藤沢鵠沼時代の味を復刻、と言われてもよくその違いがわかりませんでした。(笑)


これはやっぱりどうみても佐野さんのラーメンだよな~という感じです。


ぜひ、藤沢鵠沼時代の味、堪能くださいませ!と言いたいところですが、15日(月)まででした。(笑)なかなか自分が行けなくてギリギリになってしまいスミマセン。


昭和のレトロな雰囲気の街作りの再現した新横浜ラーメン博物館。

すごい人です。もう窒息すると思いました。もうコロナどこ吹く風です。


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ラー博で昔から気になっていたお店がありました。

一度食べてみたいな~と思っていたお店です。


北海道・利尻島「利尻らーめん味楽」


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醤油らーめんなのですが、写真でみるとすごく美味しそうなのです。


焼き醤油らーめんということでした。


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すごく香ばしい醤油味で美味しかったです。

期待通りでした。


日本で初めてラーメンというものを作った来々軒も元気でやっていました。


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この最初の味を復刻させるための研究をじっさいの実現に向けて協力したのが志那そばやなのでした。


神様からの粋なプレゼントで、今後もますます新横浜ラーメン博物館に今まで以上に簡単に来れるようになり、自分のラーメン愛もますます磨きがかかりそうです。












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純連・すみれの塩ラーメン [グルメ]

純連・すみれ歴30年のベテランとしては、味噌・醤油は体験しているものの、塩のみいままで未体験というのはどうも引っかかるものがある。でも、わざわざ純連・すみれに来て塩を頼むだろうか・・・。


ましてや、滅多に帰らない北海道の札幌の本店に来た場合は尚更だ。ラーメンは、やはり本店と地方の支店では味が違う。


本場の本店は、やはりうまい。これこそ、純連・すみれである。そんな本場の本店に来ているのに、やはり味噌を頼むだろう。95%以上の確率でそうだ。


でもじつは醤油もすごくウマいのだ。これは他ではちょっとやそっとで味わえないくらい独特の香ばしさで本当にウマい。


昔、北海道に滞在していたとき、この純連・すみれの醤油を楽しみたいのだけれど、いざ店に行ったらどうしても味噌を頼んじゃうよな~と思う中どうしたら、醤油を注文する気になるか、悩んだことがある。


そこで思いついたアイデアが、まず味噌を頼んで、完食した後に、醤油も頼んじゃうという方法だ。(笑)

若かったので、1回行っても2杯はいけた。


そうやって時々、醤油を楽しんでいた。

やっぱり醤油もウマいんだな~。


でもこの方法はいまはどうかな?

昔は、1杯食べ終わった後、追加でオーダーというのが可能だった。


いまは1杯食べ終わったら、もう1回行列の後ろに並び直さないとダメだろう?でも食券を味噌と醤油を2つ買っておいて、店員さんに渡すとき、事情を説明したら、なんかうまく行きそうな気がする。


そんな中で塩だけは自分は未体験だった。もともと自分は、醤油・味噌・塩という3大ラーメンの中でも圧倒的に味噌・醤油派なので、塩はほとんど頼まない。もちろん塩ラーメンは美味しいと思う。北海道ラーメンでは塩ラーメンといえば函館ラーメンだ。


塩ラーメンももちろん好きなのだが、醤油・味噌と比較すると、どうしてもプライオリティが下がり、滅多に頼まない。


純連・すみれに来たら、もう塩を頼むことはほとんどあり得ない。

100%ないだろう。


でも味噌・醤油とあれだけ、他の店とはあきらかに違う独特の旨味を作り出す純連・すみれだ。きっと塩味もふつうの塩ラーメンとは違って、かなりオリジナリティがあって、ウマいに違いない。


1度でいいから、純連・すみれの塩ラーメンを食べてみたい。

そう思うようになった。


でもなかなか勇気が要るんだよね。(笑)

純連・すみれに来て、塩は絶対頼まないよ。(笑)


でも1度は食べてみたいとずっと計画していて、先日のLFJのあと、気分が最高だったから、その後夕ご飯としてすみれ横浜店で塩ラーメンにチャレンジしてみようと思った。



ひさしぶりのすみれ横浜店。


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暖簾が青になったんですね。昔は赤でした。先日3月に本場の北海道のすみれの中の島本店に行ったら、暖簾が赤だった。昔は青だった。なんか入れ替わったんですね。(笑)


札幌味噌ラーメンの頂点に立つすみれもいまや体験できるのは、日本の中でも北海道の本店とこの横浜野毛のお店のみである。すみれ横浜店は、本店の味に比べると、まだまだあともう少しという感じだが、首都圏に住む者にとっては、すみれの味噌ラーメンを食べたくなったときに唯一それを叶えてくれる貴重なお店である。


店内は変わってなくてホッとする。この日は夕方の開店直後にお邪魔したせいかすんなり入れたが、いつも開店と同時にすぐに長蛇の列になり相変わらずの大人気だ。


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券売機では、村中社長のラーメンがなくなっていた。ついに消去したんですね。(笑)とうとう村中社長のラーメンを実際体験することはなかった。


あと、もうひとつ発見だったのは、なんと!昔風正油ラーメンという新しいメニューが追加になっていることだ。すみれの醤油はもう独特の香ばしさなので、それとは似ても似つかない完璧な東京ラーメン、すなわち中華そばなんだろう。スープを寸胴で別に用意した、ということですかね。


すみれさんも手広くやっているな、と思いました。(笑)


餃子の王将でも昔懐かしの中華そば、という新メニューがお目見えしたので、いま東京ラーメン、中華そばのブームなんですかね?東京ラーメンは、いまや町中華でないと食べれないような気がする。みんな高級で美しい一流ラーメンばかりになったので、昔ながらの素朴な中華そばを食べさせてくれるところはほとんどないと思う。


町中華のお店もいまやなかなか減ってきていることもありますしね。


それでブームなんですかね?


そしてついに塩ラーメンを注文。

通い歴30年にして、初めての体験だ。


すみれの塩ラーメン。


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まず思うのは、味噌や醤油と比較して、あのすみれの代名詞ともう言うべき、スープの表面をラードで覆って、熱さを逃がさない、熱々のラーメンという点では、塩は、そこまでではないように感じた。


他のお店の塩ラーメンと比較すれば油、ラードの多さは断然多いかもしれないけど、すみれ内での味噌・醤油と比較するとそこまででもない。どちらかというと油は少なめだ。


そして肝心のスープの味。


これは自分が考えていたほど、独特の塩味というわけではなかった。まっ自分は塩ラーメンはほとんど食べないので、あまり詳しくないということもあるが、極めてスタンダードで標準的な塩ラーメンだと思った。


すみれ独特の香ばしさというか、独特の味と言うのはほとんど感じなかった。極めてあっさりでさっぱりした淡白な塩ラーメンである。標準的な塩味だ。


日記にすることを前提で臨んでいたので、この塩味をどう言葉で表現するべきか、考えながら食べていたのだが、なかなかこれだ~!と思うような表現が頭に浮かんでこなかった。


自分が塩ラーメンに疎いせいもあるが、ほんとうに極めて標準的な塩味である。


麺が西山製麺なので、中太のやや縮れ麺で、非常に食感のある濃い麺なので、これがスープの塩味と相まって、トータルとして総合として非常に美味しい塩ラーメンを形成しているのである。


あの塩スープを引き立たせているというか、あくまで全体、総合として美味しい塩ラーメンと感じさせるのは、この西山製麺の麺によるものという印象を自分は受けた。


塩ラーメンとしては、極めて標準的、スタンダードな味。

総合として美味しい塩ラーメンと思うのは、中太な濃厚な縮れ麺のうまさによるところが大きく、この麺がスープの塩味と絡まって全体としてうまさを醸し出している。


そんな自分の評価である。


ネットでググって拝見してみると、すみれの塩はじつはかなりウマい!とか絶賛する投稿も多く拝見した。やはり人それぞれで嗜好も違うし、それぞれの評価は尊重するべきである。


これで純連・すみれの塩ラーメンは一度体験したので、あとはもういいかな。

今後は、いつもの通り、味噌を頼んで、ときたま醤油を堪能する・・・このスタンスに戻ろう。


すみれ横浜店がある横浜の野毛というところは、横浜を代表する飲み屋さん街で、夜になるとすごい元気づく。野毛商店街なんかもそうだ。すみれ横浜店に行ったときは、かならず野毛飲み屋さん街をぶらぶら歩くんだが、蒼々たる居酒屋さんが並ぶ。この野毛の居酒屋さんでたらふく飲んだ後に、すみれ横浜店で締めのラーメンというのが最高なのだろう。締めのラーメンにしては、すみれ横浜店は高級なラーメンのような気がするが。(笑)(締めのラーメンには、もっと屋台のラーメンなんかが似合うだろう。)


野毛は呑兵衛さんたちには神聖な場所のようである。

自分は下戸でお酒を飲まないので、その神聖さがよくわかっていないのだが、近い将来、この野毛について詳しく調べていろいろ日記にしてみたいと思っている。野毛で人気の居酒屋さんに入って辛口の日本酒で1杯やって焼き鳥つまみながら野毛の素晴らしさを下戸なりに味わいたいと思っている。


じつはFacebookで野毛の酒呑みコミュニティに入っている。(笑)

野毛イ~ンである。





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ガランチャ様がバイロイト音楽祭に! [オペラ歌手]

今夏のバイロイト音楽祭のオープニングは、パルジファルなのだが、そのクンドリの役で、なんとエリーナ・ガランチャがピンチヒッターで登場するのだそうだ!バイロイト音楽祭の公式HPで伝えている。




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これは嬉しいな~。ガランチャ様がついにバイロイト登場とは!

もう驚きです。ファンとしてはすごく嬉しい。


ガランチャ様は歌い手としてのジャンル分けとして特にワーグナー歌手というカテゴライズされる訳でもないので、これはすごく名誉なことだと思う。


ガランチャ様は、これを受けてこんなコメントを出している。「ラトビアでは、パルジファルは、バイロイト祝祭劇場で初演されたと認識している。信じられないくらい名誉なことで興奮している。」


もともとクンドリ役は、ロシア歌手のエカトリーナ・グバノヴァが歌うはずなのだったが、オープニングの7/30と8/12が都合が悪くキャンセルで、そこにガランチャ様に白羽の矢が立ったのだそうだ。8/15,8/19,8/23,8/27は従来通り、エカトリーナ・グバノヴァが歌うのだそうだ。


ラトビアの歌手で、バイロイト音楽祭の舞台に立つのは、エリーナ・ガランチャが初めてである。


バイロイト音楽祭、行きたい~~~。

またあの夢のような名誉な場所に行くことは、自分の人生にあるのだろうか・・・。(笑)2016年に奇跡的に行けたときのあのフェスティバルの雰囲気、バイロイトの街とか、もうはっきり鮮明に覚えている。ほんとうに素敵だったよ~。よく行けたよな。あの頃は自分はまさにイケイケだった。


バイロイト音楽祭って、ストリーミングやってないんでしたっけ?

やってますよね?ぜひガランチャ様の勇姿拝見してみたいです。


ワーグナーのオペラは、東京春祭で演奏会形式では毎年体験するけど、オペラ形式はほんとうにご無沙汰している。じつはパルジファルは、ワーグナー10大楽劇の中で、一番自分にとって疎遠で馴染みのない演目なんで、これを機会にぜひがっつりオペラを観てみたい。


エリーナ・ガランチャは、ラトビア出身である。

ラトビアってどこにあるか、知ってますか?


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ここです。私は初めて地理関係を把握しました。


エリーナ・ガランチャは、ラトビアで音楽一家の中で育った。


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プロとしてのキャリアをマイニンゲンのマイニンゲン州立劇場で始め、その後フランクフルト歌劇場に移った。2003年マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』のローラ役でウィーン国立歌劇場の初舞台を踏んだ。


そこからキャリアを積んできた訳だが、自分が存在を意識したのは、やはり彼女の当たり役の2010年のビゼーのカルメン。


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これは衝撃だった。カルメンにガランチャあり!と一躍大人気になった。

2011年だったかな、ベルリンフィルのジルベスターコンサートで、ガランチャ登場で、素敵な白いドレスで、あのカルメンを歌ってくれたときは、もう痺れましたよ~。以来大ファンである。


オペラ歌手は、その声質や声量や得意としている演目から、ワーグナー歌手とかベルカント歌手とかジャンル分けされることが多いんだが、ガランチャは、特にそういうカテゴライズはされていないように思う。


それこそ、モーツァルトから始まって、シュトラウス、ロッシーニ、ベッリーニ、マスカーニとか守備範囲が幅広く歌ってきている。でもワーグナーはいままでに歌ったことはないようだ。


ワーグナー歌手というのは、とにかく戦艦のような巨大な声量を必要とするダイナミックな歌い方をすることが必要だが、去年の日本でガランチャ・リサイタルを生で体験した限りでは、まったく心配ないと思う。


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とにかく日本リサイタルは凄かった。メッゾらしい安定感があって、ガランチャの声は本当に定位感がよく安定しているので、聴いていて気持ちがいいのである。


あの声量感、ダイナミックレンジ、そして抜群の定位の良さ。

自分が想像している以上に凄かった。


ガランチャの一番の魅力は、その完璧なまでの定位の良さ、音程の安定感だと思っているのだが、それ以上に驚いたのが、声量である。とくに強唱のときのあの声量は凄すぎる!!!


そして、もう最初の1曲目から、まさに絶好調、最高潮のボルテージ、テンションなのである。ふつう歌ものって、最初は喉が温まってなくて、初めは聴いていて本当に心配になるくらい悲惨で、徐々にボルテージが上がってきて、最後はもうMAXというのが通例なのだが、もうガランチャ様は最初からすごいエンジン全開なのである。


まさに巨艦のワーグナー歌手としても十分対応できると思うし、全然問題ないと思う。

サービス精神旺盛で、アンコールたくさんやってくれたし。(笑)


キャリアの途中としては、アンナ・ネトレプコとエリーナ・ガランチャというデュオで売り出していた時期もありましたね。懐かしいです。


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2013年にザルツブルク音楽祭で、祝祭大劇場でムーティ・ウィーンフィルでヴェルディのレクイエムを聴いたんだが、そのときに独唱ソリストの中にガランチャがいたのでした。それが初めての生で接した体験でした。


以来、CDも必ず買って、いろいろずっと応援してきたオペラ歌手である。


バイロイト出演は本当に自分のことのように嬉しい!

ぜひ頑張ってほしいです。


バイロイト音楽祭も、ずっとコロナ禍で開催中止で、今年何年振りかに開催なのではないでしょうか?


今年夏、ぜひ盛況となることを心からお祈りしています。









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