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SKI NOW [スポーツ]

北海道出身にとって、スキーは地ガキ(地元のガキという意味)にとって絶対得意でないといけないスポーツであった。北海道で生まれ育った人間にとってスキーができないのは、かなり恥ずかしいことだと幼少の頃から思っていたところがあった。ピアノと同じで、自分は幼少時代から英才教育を受けていたのだ。


ピアノは母親の押しであったが、スキーは父親の押しであった。


自分は子供の頃、本当にイヤでイヤで堪らなかったのであるが、子供の頃スキースクールに入っていた。オヤジの強制である。


子供の頃は、北海道の中央にある芦別(富良野に近いです。)というところに住んでいたので、芦別には2つのスキー場があった。


駅の真裏にある三角山スキー場と、芦別レジャーランドの近くにある国設スキー場である。


三角山スキー場は、地の利こそ駅の真裏なので、メジャーなのだが、なにせ上級者向けのすごい難しいスキー場であった。自分はその後、全国の有名なスキー場をくまなく体験していくが、それをもってしても三角山スキー場ほど難しいスキー場はないのではないか、と思う。


おそらく全国で3本の指に入る、いやトップといっていいほど難しいスキー場だった。(自分のスキー人生を振り返ってつくづくそう思う。)


なにが難しいか、というと、とにかく急斜面でコブだらけの斜面ばかりだからだ。初心者向けの斜面が少ないスキー場だった。50年以上前の大昔だし、田舎だから山の開拓も親切じゃなかったのだろう。現代のスキー場のほうがよっぽど初心者にとって親切である。スキー場をつくるとき、斜面やコースが初心者にやさしいか、充分検討したうえで、山を切り開くと思うのだが、あの田舎では、そんな検討もあまりしなかったに違いない。


もう50年以上も前のことだけど、いまでもその難解な斜面コースははっきり脳裏に刻み込まれている。


芦別三角山スキー場は、もう大昔(自分が芦別に住んでいたときに)に廃業になってしまったのだが、ネットでググってみると、なんとその写真、ポスターがあった。(笑)


懐かしすぎる!(笑)よくあったな。


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自分は、子供の頃、この三角山スキー場で徹底的に鍛えられた。自分のスキーライフ、スキー人生は、この三角山スキー場ですべて基礎が築かれたと言って過言ではない。


自分は、この三角山スキー場のスキースクールに、毎週日曜日通っていたのだ。


スキーには、大きく基礎スキーと競技スキーの2種類が存在すると思う。


基礎スキーというのは一般庶民向けで、滑降するフォーム、姿勢の美しさを追求するスキーの基本のようなものだ。それに対して競技スキーというのは、いわゆる斜面にポールを立てて、そこをかいくぐりながら、滑りタイムを争ういわゆる競技スポーツのことである。


自分はもちろん基礎スキーである。


基礎スキーには公益財団法人スキー連盟、通称SAJというスキー検定がある。記憶では、3級から始まって、2級、1級とある。その上が準指導員、指導員の資格ではなかったか。


下は3級の試験に落ちた人は、自動的に4級を与えられたと記憶している。


一般市民で、基礎スキーを極めるのはこのSAJスキー検定の資格を有することであった。


基礎スキーの滑降には、いろいろある。ボーゲンとかはもう検定のスコープ外。問題外である。(笑)まずは、パラレルターンではないだろうか。両足のスキーを平行にくっつけながら、左右のターンを繰り返す滑降である。そして上級者向けになるとウエデルンというのがある。これはパラレルターンの間隔を超短く、小刻みに曲がりながら滑降することを言う。


3級にはパラレルターンの前のステップとしてシュテムターンというボーゲンとパラレルターンをミックスした滑降もあります。


そして直滑降。1級になるとスキージャンプがあります。


自分は、三角山スキー場で、鍛えられながらSAJ3級に合格した。SAJ検定に合格すると、バッジがもらえるのだ。小さなバッジで、スキー帽につける。3級、2級、1級でそれぞれバッジの色が違うのだ。


左の金のバッジがSAJ1級、右の水色のバッジがSAJ2級です。


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子供心に憧れました。


ところが、2級が難しかった。三角山スキー場の斜面はあまりに難しすぎるので、検定も難しかった。なかなか合格できなかった。オヤジの提案で、富良野スキー場の検定試験を受けることにした。


いま富良野スキー場は北海道を代表する超有名なスキー場であるが、当時は富良野北の峰スキー場と呼んでいた。富良野北の峰スキー場は、大スキー場なので、斜面が初心者に優しくできている。SAJ2級検定もやりやすかった。


自分は見事、この富良野北の峰スキー場にてSAJ2級を合格した。オヤジも大層喜んでくれた。


スキーに関しては、そういう英才教育を受けていたから、子供なのにやたらとスキーがうまかった。小学校や中学校で体育の時間のときに、スキーをやったりするのだが、自分は他の子供たちと比べて、ダントツにスキーがうまかった。先生やみんなからいつも尊敬の眼差しであった。


でもSAJ1級のカベは高かったな。別に受けようとも思わなかったし、2級に合格した時点で、なんかさらに上を目指す気力もわかなかった。スキーはうまいやつは本当にうまい。とても自分はかなわないや、と思うところもあった。


べつに準指導員、指導員になるつもりはまったくなかったし、スキーはもうそれで充分と思っていたところもあった。


こうやって自分は北海道で、スキーの才能を英才教育によって鍛えられたのである。


自分の人生で、スキーのことに夢中になったのは、それからずいぶん時間の経った十数年後であった。


それは大学を卒業して、就職で東京に上京した1987年である。


この年に、原田知世さんの「私をスキーに連れてって」が空前の大ヒットとなり、日本全国中に空前のスキーブームが訪れるのだ。


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懐かしすぎる~!(笑)映画の中では、ユーミンこと松任谷由美さんが歌う曲であふれた。


「サーフ天国、スキー天国」、「恋人がサンタクロース」「ロッヂで待つクリスマス」「A HAPPY NEW YEAR」「BLIZZARD」。


とくに特筆すべき点として「恋人がサンタクロース」は、本作の代名詞的楽曲として広く一般に浸透した。主題歌を凌駕した本作品の象徴とも言うべき挿入歌であり、クリスマスの定番曲として現在も数多くのアーティストによってカヴァーされ続けてきた。


もうユーミンと言えば、スキーというくらい絶対的な象徴イメージになってしまい、もう日本全国大変なスキーブームになったのだ。


自分もまさか雪のない東京でスキーに夢中になろうとは夢に思わなかった訳だが、それを決定づけたのが、「SKI NOW」というスキー専門番組であった。


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会社寮の部屋の中で深夜にSKI NOWを見て、そこで滑っている上原由さんのスキーを観て、一気にファンになってしまったのだ。


SKI NOWって番組知ってますか?(笑)


「SKINOW」(スキーナウ)は、日本テレビ→テレビ東京で1982年から1997年3月29日まで放送されていたスキー専門番組。どちらもサロモンの一社提供番組である。


その当時、大変なスキーブームがおきていた時代背景もあり、スキーヤーの熱烈な支持を集めた番組である。海外ロケを踏まえた本格的なスキー専門番組でもある。 番組開始初期は、サロモンの一社提供で開始し、海外ロケ企画も多く、販売価格の安い深夜帯枠でも番組制作費は相当なものだったが、サロモンとしては自社の利益というより、スキー業界全体の盛り上がりを目指し、テレビ番組開始に至ったと言われているパイオニア的存在なのだ。


これは本当にすごい番組であった。製作費べらぼうですよ。人気スキーヤーたちが、深雪の中をシュプールを描きながら1人滑ってくるのだ。当時はドローンとかなかった時代だから、ヘリで撮影していたんじゃないかな。カメラの角度が空中の高いところから、斜面を見下ろすような感じだったから。


もちろんアラスカとか、海外のロケもふんだんにやっていて、海外の山の深雪の中をこれまた漕いで滑ってくるのだ。これが観ていてめちゃめちゃ格好いいのだ。


スキーに心得のある者にとって、なんとも魅力的な番組であった。


自分は1990年頃から見始めたかもしれない。(よく覚えていない。)


その番組の中で1人の若い女子スキーヤーのファンになってしまった。


それが上原由さんである。

懐かしすぎる。(笑)


いまはどうされているのだろうか・・・。


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芸能人ではないし、ネットもなかった時代だから、露出も少なくスキー雑誌やこういうSKI NOWのようなスキー専門番組でないとお目にかかれないので、それがさらに拍車をかけてファンになってしまった。


とにかくいまでも忘れられないのが、そのSKI NOWで、上原由さんともう1人の男性スキーヤーの2人で上手な演出でお互い交互に交差しながら弧を描きながら斜面を降りてくるシーンがあって、BGMと相まってすごく打ちのめされたのだ。


新潟県の妙高高原スキー場での撮影である。


なんと!素晴らしいのだろう!


いっぺんに虜になってしまい、大ファンになってしまった。そして子供の頃に英才教育を受けそれ以来、長い間眠ったままになっていた自分のスキーに対する情熱がふたたび蘇った瞬間でもあった。


いま世間ではスキーが大ブームでもあるし、これはいっちょやったる?


いまでこそ、クラシックのコンサートホールが大好きで、国内、海外、いろいろなホールを体験することが、自分の勲章にもなっているわけだが、当時の自分にとって、全国の有名なスキー場を体験することは、そんな自分に勲章を与えるそんな感じがして、無性にそそられたのだ。


よっしゃ、やったるか!という感じで、それと同時に、まさか東京に来てまでスキーをやるとは思ってもいなかった訳だ。(笑)


上原由さんは、神保町のCome'questo?というイタリア系(?)のスポーツ・カジュアル衣服のブティックみたいなお店で働いていた。


もう神保町にはそのお店はないと思うが、ネットでググってみてもない。ただ、Come'questo?という同じ名前で同じロゴで北海道の小樽にお店があるのを発見した。スポーツ・カジュアル衣服のお店でまったく同じである。たぶん同じであろう。


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神保町にあったときと、なにか違うのかな?なんで小樽なんだろう?上原さんはそこで働いているのかな?


いろいろな想いがよぎる。


神保町のCome'questo?は自分は何回か訪れた。そこですごい派手なVividなピンクのスウェットの上を買ったり、他に小物のグッズとかも買ったと思う。ちゃんとCome'questo?のロゴが入っている。


その派手なピンクのスウェットは、当時の前職の会社にふつうに勤務時間に着ていきましたよ。(笑)ドレスコードもあったもんじゃない。(笑)


お店では上原さんは働いていたが、当時は恥ずかしがり屋さんだったので、声をかけることもできず、ただ遠くから見ていただけでした。


SKI NOWで上原由というスキーヤーを発見して、ふたたびスキーに対する情熱が湧いてきた自分は、そのつぎに知ることになるのがスキー技術選である。正式名称は、全日本スキー技術選手権大会である。


これはいまも続けられている競技イベントであるが、その当時は長野県の白馬八方尾根で開催されることが常であった。スキー技術選とは、なにを競う競技なのかというと、いわゆる基礎スキーというジャンルの最上位クラスの競技会である。


スキー滑降のフォームの美しさ、姿勢、滑降のダイナミックさ、演技点などいろいろな要素が審査点に加えられる。単純で絶対値的なタイムを競う競技スキーとは違って、ある意味審査員の審査眼ひとつに頼ってしまうところもあり、そこはグレーではあるのだが、でもその当時はそんなところまで考えることもなし。


自分はそんな競技があるなんて思ってもいなく、基礎スキー出身者としてはすごく気になる競技会であった。


上原由さんもそのスキー技術選に毎年参加していたのだ。


スキー技術選を知るようになると、他にもいろいろなスターのスキーヤー達の存在を知るようになる。


当時自分がスキー技術選に夢中になっていたときに、男子スキーヤー部門で全盛期にあったのが、渡辺一樹選手であった。懐かしすぎる。(笑)いまどうされているのだろう?(2012年に技術選を引退されいるようだ。)


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渡辺一樹さんは、小柄なんだけどすごい安定した美しいフォームで、当時、男子スキーヤーの中では絶対的なトップに君臨していた。技術選の優勝者年表リストを見ると、1988~1992年の5年間ですね。自分が東京でスキーに熱中していたのは、結局この5年間だったということになる。この5年のうち、渡辺一樹さんは4回の技術選優勝者である。


もう圧倒的に強くて美しかった。渡辺一樹さんは、普段は栂池高原スキー場で専任インストラクターとして働いていた。


その渡辺一樹さんのライバルというか双璧だったのが、佐藤譲さんだ。


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佐藤譲さんは競技スキー出身者で、当時の基礎スキーの技術選の世界に競技スキー出身者が入っていくのは、かなり挑戦的で異端児扱いされていた記憶がある。すごいスキー界で話題になっていた。


その佐藤譲さんが、渡辺一樹さんを抑え、優勝したのが、1990年大会だ。上の写真の緑のスキースーツがそのときの写真である。


あの高速ウエデルンで、スキー場内の観衆を一気に沸かせ、優勝をもぎとった。鮮明に覚えているし、忘れられないです。


この5年間はつねに優勝を渡辺一樹さんと佐藤譲さんで競っていたというか、そういうライバルとして君臨していた2人の時代であった。


女子スキーヤーも上原由さん以外にもいろいろなスキーヤーの存在を知るようになる。山崎操さんとかね。美人で有名なスキーヤーでした。いまはどうされているのか。。。


男子スキーヤーでは、他に海和俊宏さん、斉木隆さんとか、我満嘉治さんとか。懐かしすぎる。(笑)


どういうスキーフォームだったか、完璧に覚えていますよ。みんなそれぞれ個性があります。指紋、声紋と同じでスキーフォームも1人1人で全部異なります。


自分も白馬八方尾根までリアルに技術選を観に行ったこともあります。それは上原由さんの実際の競技を見るためにです。斜面の下のほうで、上から滑ってくるのを観ていました。そのとき、なんかあっけないな~と思い、結局リアル技術選を体験したのはこの1回のみでした。


もちろん見ているだけではない。自分もやるのである。


まずスキーウエア、ブーツ、スキー板を買わないといけない。


当時、日本中スキーは大ブーム。その聖地のようになっていたのが、神田神保町である。いまでは神保町というと古本屋やカレーの街としかくらいにしか思わないだろうけど、当時の神保町は、まさにスキー用品店のメッカだったのである。



ウィンタースポーツの王様といえば、かつてはスキーであった時代。その全盛期、多くの若者が足を運んだのが、神田神保町のスキー用品店街であった。


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「かつての古本屋街からスポーツ用品店街へと変身したかのように、表通りにスキー用品店が並ぶ。 その一軒、ヴィクトリアJOYスキー用具館は、16日昼過ぎから店内が客でごった返した。 「ひやかし」は少なく、ほとんどが現金を手にした買い入れ組。 スキー板では9万円前後、靴も7.8万円と輸入ものの高級品に人気が集中した。 高級品志向に乗って、若者たちのポケットから一万円札が無造作につかみ出される」


1984年の朝日新聞の記事である。


スキーはまさにバブル真っ盛りの1980年代の1大ムーブメントだったのである。


自分は、もう足繁くこの神保町のスキー用品店街を梯子してまわったものだ。



スキー人口は1980年代を通じて増加し続け、そのピークは1993(平成5)年の1770万人であった。なんと日本国民の約9人にひとりはスキーをしていたのである。前述のようにスキー用品店が人でごったがえし、現金が飛び交う事態が生まれるのも当然である。


しかし、スキー用品ビジネスはかなりハードでもあった。スキー商戦のピークは12月頃で、夏にバーゲンを行って前年の在庫を処分。新製品は8~9月から並び始めるため、新製品が正価で売れる時期は極めて短いのである。



そんななか、スキーウエアのファッション性も重視されるようになる。当時はド派手な蛍光色のスキーウエアが「標準」だった。


自分は毎年、この神保町のスキー用品店街を見て回るうちにあるスキー業界の規則性みたいなものがわかってきたような気がした。


それはスキーファッションは、1年1年であっという間に変わるということである。去年買ったスキーウエアが、今年はあっという間に時代遅れになってしまうということだ。


時代の流行に乗ろうとしたら、毎年新調しないといけないのだ。自分はなんかやってられないな、と思った。



当時はバブルの時代だったから、そんな毎年新調のサイクルや、1年ごとにスキーファッション更新は至極あたりまえのことだった。業界はノリノリだったのだ。


スキー業界は、人気スタースキーヤー達にスキー板を使ってもらう、スキーウエアを着てもらうことで、それをプロモーション宣伝とする、それがあたりまえの図式であった。もちろんそれに便乗して売れるのである。


自分は板はサロモンを買った。当時上原由さんはサロモンに所属していて、サロモンの広告塔でもあった。またSKI NOWもサロモンの提供番組であった。サロモン全盛期だったといっていい。


スキー板は、やはりそのメーカーによって固さ、滑降の曲がりやすさ、など板の特徴があって(靴の履きやすいのそんな感じ、滑りやすさみたいなもの)、自分はサロモンだけではなく、OGASAKAも買っていたような気がする。OGASAKAは固くて曲がりやすいのだ。


そしてスキーウエア、ブーツもしっかり買い込んだ。膨大な金が吹っ飛んだ。


そして、いざ全国の有名スキー場に見参である。


いまから30年以上昔のことであるが、自分がいま思い出せるのは、



白馬八方尾根

苗場

ガーラ湯沢

蔵王

野沢温泉

妙高高原

志賀高原 焼額山


ここいらに何回も出没した。


白馬八方尾根


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苗場


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妙高高原


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全国津々浦々のこれらのスキー場に交通の足はどうやっ行っていたのか?


それは東京から各地方の有名スキー場に直通のバスがあったのである。新宿駅の南口を発着点として、深夜に出発して、夜中に運航して、翌日の早朝に目的のスキー場に到着するというものである。そして翌日の夕方に同じくそのバスに乗って東京に帰ってくるのである。


当時は大変なスキーブームだったので、そういうバスビジネスがとてもあたりまで、ふつうに運航していたのである。


でも夜中はバスの中で過ごすので、もちろん眠れるわけもなし。一生懸命バスの座席の中で眠ろうとするのだけれど、結局眠りの浅いそんな寝不足の状態であった。


それでも毎週のように全国の有名スキー場に通い続けたのは、やっぱり若かったね~~~。当時は、川崎の新百合ヶ丘に会社寮があったので、小田急線で新宿まで直通1本。それにしても重いスキーを運びながらよくやったものだといまは懐かしく思います。いまはとてもじゃないけど無理です。


上で挙げたスキー場の中で、一番回数を通ったのが、新潟県の妙高高原スキー場。ここはSKI NOWで自分をスキーの世界に舞い戻らせてくれたきっかけになったスキー場。斜面が緩くて初心者向けの優しいスキー場であった。



苗場は、やはり人気だったね~~~。当時のスキー場の王様的存在で絶対的な知名度があった。目の前が苗場プリンスホテルだ。自分も全国のスキー場を体験するなら、やっぱり苗場は体験しておかないとだめだな、と思いました。やはりすごい人気ぶりでした。スキー場内ではもちろんユーミンの曲がずっと流れていました。



野沢温泉スキー場もよかったですね。当時はこのスキー場で競技スキー大会をやっていましたね。野沢温泉ではもちろん温泉三昧。そして野沢菜漬けをつまみながら、日本酒熱燗でくぃ~っと一杯。最高でございましたな~~~。(笑)


ガーラ湯沢は、この時期にスキーブームに則って、新しくできたスキー場であった。駅から直通でそのままスキー場のゲレンデに出られる、というのが売りであった。


なかなか初心者に優しいいいゲレンデだったと思う。


結局、自分が東京に来て以来、スキーに熱中していたのは、1988年~1992年あたりの5年だろうか。それ以来ピタッとスキーはやめてしまいました。それ以来30年のブランクがあります。


もうスキーをやろうという元気もないし、高齢だから、転んで骨折ったりしたら困るし、まず重いモノかついでスキー場まで行こうという気力がわきませんね。


あの頃は本当に若気の至りでした。


上原由さん、いまはどのように過ごされているのか、まったくネットにも情報がなく不明。海和俊宏さんのスキースクールで講師として教えていた、という情報もあったりしたようです。



プロのサービスマンに今どきのハードワックス仕上げを学びます。「私にもできるかも!」


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というのも見つけました。


あと、YouTubeでスキーファッション2021~2022年を評価する、というものも発見しました。


お元気そうでなりよりでした。


いまのウィンター・スポーツは、もうスキーというよりは、スノボーなんでしょうかね・・・?東京に住んでいると、自分の周りでは、ここ30年以上は、冬のスポーツなど、まったくそのような話題も聞くこともなく、冬季五輪でスノボーを拝見するくらいしか接することがないのですが、スキー大全盛期に青春期を過ごした自分にとってはなんともさびしいかぎりです。いやいや1998年の長野五輪がありましたね。あれは日本中大フィーバーでした。ジャンプの新日の丸飛行隊、スピードスケート、フィギュアスケート。。。本当にあんなに興奮したことはなかったです。


あの長野五輪で、ゴローさんは、小澤征爾さん指揮で、世界中を第九で結ぶという企画の現場の実行担当者なのでした。


もういまやスキーをもう一回やろうという気は毛頭ないですが、あのゲレンデの気持ちよさは懐かしく思い出します。


自分の心に声により、ふっとスキーのことを語りたくなりました。







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世界の朝食を食べさせてくれるお店 スペインの朝ごはん [グルメ]

世界の朝ごはんシリーズ。今回はスペイン。情熱の国ですね。フラメンコと闘牛、牛追い祭り、サクラダ・ファミリア、レアル・マドリード、パエリア、オリーブ・オイル・・・いろいろな既定概念というかイメージが先行しますが、自分もクラシック人生などで結構縁が深いです。忘れられない思い出がいっぱいあります。


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スペインの作曲家ファリャとこれば、自分はもうこれですね。



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「三角帽子」「恋は魔術師」 

エルネスト・アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団(シングルレイヤー)





アンセルメ&スイス・ロマンドの名盤中の名盤です。1950年代とは思えない、まさにDECCAマジックの代表といっていい超優秀録音です。アンセルメ、そしてスイス・ロマンドといえば自分はまずこれを挙げる。。


ついにSACDシングルレイヤーで12月に再発売になります。いままでこのディスクは、中古市場では大変貴重な盤で、15万とか、信じられないくらいのプレミア高価格で取引されていたレア盤だったのです。その枯渇現象、プレミア度についにDECCAが重い腰を上げて、SACDシングルレイヤーとして再発売。これでやっと正常の価格で購入することができる。しかもアンセルメの名盤中の名盤。自分は、CDとしては持っていますが、SACDシングルレイヤーは貴重ですので、もちろん予約しました。ぜひ買いだと思います。




スペインには出張で行ったことがあります。首都のマドリードと、バルセロナ。記憶が定かでありませんが、販社(販売会社)がマドリードにあって、そこを訪問しました。仕事でいっぱいいっぱいで、とても街を観光する余裕もなし。自分が確かに覚えているのは、夜、ホテルから抜け出して、近くの街の中を徘徊したことです。当時のスペインというと治安も悪く、夜に出歩くなんて危険そのものだと思いますが、若かったので、怖いもの知らずでしたね。


そのとき、大聖堂のような天に高くそびえ立っているその姿を見て感動したのを覚えています。それがなんという大聖堂なのか、教会なのかまったくわからず。


ただ、その圧倒されるその大伽藍をみて、あ~オレはいまスペインにいるんだな、と感慨にふけって、自分自身のいまいる場所を再認識した感じです。


あとは、バルセロナは当時テレビの工場がそこにあって、そこを表敬訪問した記憶が。テレビといっても液晶よりずっと前のブラウン管、トリニトロンの時代です。欧州テレビ生産では大事な拠点でした。当時はですが。。


だから自分はスペインを楽しんだとはとても言えず、ただその地に行ったことがある、その地に立ったことがあるというだけです。その都市の持つ魅力、スペイン文化をたしなんだとはとても言えないです。


スペイン料理、お酒なんかも楽しむ余裕がなく、ホテルの食事で済ませたような記憶があります。


クラシックの分野では、やはりサラマンカだと思います。岐阜サラマンカホールは、日本のコンサートホールの中でも、もっとも好きなホールのひとつで、そのホール内装の美しさ、ホール音響の素晴らしさ。そしてホワイエのサラマンカ大聖堂を模したレリーフ。本当に美しいホールだと思います。ため息が出ます。


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このホールに心底夢中になったことがありました。


サラマンカホールというのは、岐阜県にあります。1994年に開場した。もう28年の歴史がある。


その名は、スペインのサラマンカ(Salamanca)市に由来している。


サラマンカ市は、ポルトガルとの国境に近くにあるカスティーリャ・イ・レオン州サラマンカ県の県都で、現存するスペイン最古の大学ともいわれるサラマンカ大学のある街。


旧市街全体が世界遺産に登録されている歴史的な都市なのです。


市中心部にあるサラマンカ大聖堂には、「鳴らずのオルガン」と呼ばれていたルネサンス期の古いパイプオルガンがありました。


まさに世界最古のオルガン。


「天使の歌声」オルガンとも言われている。



サラマンカ大聖堂


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「天使の歌声」オルガン


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誰もその音色を聴いたことのなかったオルガンの修復を岐阜県白川町のオルガン製作者 辻宏氏が申し出て修復するまでのその苦節のストーリー。



辻宏氏。


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自分はこのストーリーに本当にもう夢中になりました。当時の皇后・美智子さまのご協力もあり、岐阜県とサラマンカ市とで協力プロジェクトで進んでいった。


辻氏の目的は、オルガンの音色を改良しないこと。昔の音色をそのまま復活させること。


オルガン修復に8ヶ月かかった。


1990年3月25日。 


いよいよオルガン復活の瞬間の日。


スペイン国営放送が、全国一挙放送。


スペイン国民、そしてその群衆の中に辻氏も入って、固唾を飲んで見守っている。


「鳴かずのオルガン」から見事なオルガンの音色を奏でた。


サラマンカ市民に大きな感動を与えた。


そのときの辻さんの様子を、隣にいた奥様紀子さんがこう語っている。


「顔色が変わり、黙り込んでしまった。言葉では言い表せない、深く語るものを感じたようだった。」


まさに許可に10年の月日を要し、皇后さま支援のもと、世界で日本人が大きな偉業を成し遂げた瞬間であった。


天使の声オルガンは、地元の人から、日本人のオルガンと呼ばれるまでになった。


いやぁ・・・なんか思い出してきましたね~(笑)。このときは本当にすごくこの苦節ストーリーに惚れこんでしまいました。そして一度でいいから岐阜サラマンカホールを体験して、辻宏さんが設計されたパイプオルガンの音色を聴いてみたいと恋焦がれたのです。


そうです!岐阜サラマンカホールのパイプオルガンは、サラマンカ大聖堂のこの天使の歌声オルガンのレプリカなのです。


辻さんは、スペインで功績をあげた民間人に与えられる最高の勲章、「イザベル女王勲章」をスペイン国王から授与されました。


この辻さんの功績から、スペイン・サラマンカと岐阜県の友好都市関係は始まり、このホールがサラマンカホールと名付けられた所以にもなるのです。そしてスペイン・サラマンカと岐阜県の友好都市関係は、いまもずっと続いているのです。


自分はすごい惚れ込みました~~~。もう絶対忘れられないです。このストーリーは自分のクラシック人生の中でも燦然と輝く宝石のような想い出です。


そして何回も岐阜サラマンカホールに出向き、そこでコンサートを楽しみました。そして念願のパイプオルガンの音色も堪能できました。


自分にとって、クラシックの中でスペインと言ったら、もうこれなのです。(笑)


また岐阜サラマンカホールに行ってみたいですね。あそこに行くと、いつもこのストーリーが心に蘇ってしまい、ちょっとセンチメンタルな気分になります。それがまたいいのです。


それでは、スペインの紹介です。


Following informations and pictures should be under the copyright of World Breakfast Allday Leaflet.


地理的感覚はここです。


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●スペイン王国


「ヨーロッパの尾」「アフリカの頭」といわれるイベリア半島に位置するスペイン。古来からさまざまな民族、文化の影響とともに、新鮮な海の幸、山の幸を活かした独自の食文化が発展しました。


●5回の食事


スペインでは1日に5回食事をします。朝ごはんは8時(Desayuno)と11時(Almuerzo)の2回。14時ころに一日で一番しっかりした昼ご飯(Comida)を食べて、18時ころに間食(Merienda)としてサウンドイッチなどを食べ、21時ころに夜ご飯(Cena)を食べます。


●地方色豊かな料理


多民族が暮らすスペインには17の自治州があり、地域によって固有の文化や風習があります。料理もさまざまで、例えば「ピンチョス」は北部のバスク地方で1970年以降に誕生した新しいタパスのスタイルで、「パエリア」は稲作が盛んな東部のカタルーニャ・バレンシアの料理。冷たいスープ「ガスパチョ」は暑い南部のアンデルシアが発祥です。



●シエスタ


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昼ごはんの後に昼寝をして休憩するシエスタと呼ばれる習慣が根付いているスペイン。近年は国際社会と足並みをそろえ、競争力を高めようと、大手企業がシエスタを廃止する動きもありますが、小さな街ではまた習慣として残っています。


シエスタとは簡単に言ってしまえば、スペインにおいて「昼寝」または「昼休憩」を指す言葉。地域や人によって多少の誤差はあるものの、シエスタにはだいたい3~4時間の時間が割り当てられるのが一般的だそう。


・14:00~17:00 (13:00~16:00)にシエスタをとる人

 商店や一般的な職業(企業や官公庁など)で働いている人

 そのほか多くの人々


・16:00~18:00(19:00)

  上記のシエスタ時間に接客業を行っている人たち(レストランで働いている人など)


といった感じだそうです。


ではなぜ、一見すると経済的に見えて非効率的に感じるシエスタのような習慣が、スペインでは受け入れられてきたのかというと・・・



①日中の暑さを避けるため。

②かつて営業時間を制限されてきたこともシエスタの普及を促した。

③ゆっくりと昼食に時間をかけるスペインの習慣。

④短い睡眠時間を補うためのシエスタ。



なんて理由があるみたいですよ。


自分は日本の社会でも昼寝の時間があったほうが、じつは仕事的にはすごい効率が上がると思っています。時間は30分くらい程度で十分です。昼食を食べた後、午後一は一番眠くなるとき。このときに30分くらい眠ると、もうすごい頭が冴えて、そのあとの仕事の効率がかえってすごく上がるのではないか、と思っています。


まっ日本の社会でシエスタ導入は無理のような気はしますが。(笑)でも30分の昼寝は医学的に根拠があると思っています。



●スペインバル


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バルはカフェと居酒屋を一緒にしたような集いの場。気軽に立ち寄って、食べたり飲んだりおしゃべりができる。スペイン人にとって必要不可欠な場所です。コーヒーやワイン、タパスなどを楽しむ人で、朝から晩まで賑わっています。


自分がスペインで一番体験したいと思っているスペイン文化がこのバルです。


BARと書いて、イタリア後の発音では「バール」、スペイン語では「バル」と言うのだそうです。


スペインは「1日に5回の食事をする」と聞いたことがある、という方も多いと思います。


1)朝起きたらパンなどで軽く

2)11時ころ昼前の小休憩に2度目の軽食

3)14時ころから一日のメインの食事となる「昼食とシエスタ(昼寝)」に約3時間

4)18時ころおやつを食べます

5)21時ころに夕飯を摂る、これがスペインの慣習


われわれ日本人からみれば、スペインの人ってのは一日5回も食事をして、それも「バル」ってところで外食ばかり、シエスタ(昼寝)までして、どれだけ裕福な生活をしてるんだろうか?そんな風に思いますね。(笑)




ここでバルとは何か。BARはスペイン語でバーと発音せずにバルと発音します。ここのバルはスペイン人にとってとても重要な場所なんです。朝はコーヒーを飲んでくつろぐ場所で、昼はランチやお茶、そして夜は帰宅する前の一杯を楽しむ場所です。また社交の場所としても利用されています。


日本語で言うと、軽食喫茶店や酒場と風に表すことができます。スペイン人は必ず自分の行きつけがあり、そこでお酒や人との関わりを楽しんでいます。


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スペインバルはたくさんの食べ物があります。もちろん1つ1つに名前はついていますが、それを覚えるのは大変難しいです。なので料理の種類を見てみましょう。


まずは「タパス」です。これは小皿という意味です。たくさんの種類の料理をつまむことができます。ハム、オリーブ、アンチョビなどの冷たい料理から温かい惣菜を楽しむことができます。


そしてもう1つが、「ピンチョス」です。爪楊枝に刺さっている料理のことを言います。最近では串に刺していなくても、手で食べれる料理をピンチョスと呼ぶようになっています。


大抵のスペインバルの価格は非常に安いです。飲み物は水やジュースよりもビールの方が安い傾向にあります。カーニャ(小さいビール)でも200円くらいでビールが飲めてしまいます。料理も150円からで低コストで様々な料理を楽しめることができます。


スペインではチップ制度はないのでその金額をそのまま支払うことができます。お客の中にはチップを置いていく人もいますが、基本的にはチップはしなくてもいい文化です。


自分はスペインのバル文化で重要なのがタパスとピンチョスだということに気づきました。


●タパスとピンチョスの違い


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何となく、「タパス」は日本でいうところの小皿の「惣菜」で、「ピンチョス」は「爪楊枝で刺してある一口サイズのおつまみ」、というような感覚を持つことができるのですが、そしておよそはそうなのですが、きちんとした決まり事があるのだそうです。



タパスには決まり事があります。以下のような3種類で構成されています。


A: 乾きもの/オリーブ、チーズ、ハム類

B: 冷菜/マリネ、ポテトサラダ

C: 温菜/トルティージャ、クロケットなどの揚げ物


ですから、注文する時にも、この3種類をうまく注文するのが本場流。



そしてピンチョスの定義は、


そもそものピンチョス発祥は、スペインの北東部、バスク地方のサン・セバスチャン村にあるバー「ベルガラ」。オリーブと青唐辛子とアンチョビ、つまり瓶詰め食材を楊枝で刺して出したのが最初で、今ではこの組み合わせを「ギルダ」と呼んでいます。さて、この「組み合わせて串に刺す」というのが重要なピンチョスの条件だといいます。


・一口で食べられる

・複数の食材の組み合わせ

・作ったら早く食べる


これらの条件が揃ったら、立派なピンチョスと呼べるそうです。


タパスは小皿、ピンチョスは爪楊枝で刺している食材。これは基本で変わらないところですが、詳しく説明するとそういうことなのだそうです。


自分はスペインに行ったら、ぜひこのバルを体験してみて、タパスやピンチョスをつまみながらスペインビールを飲んでみたいです。


参考引用文献


1.スペインのシエスタ(昼寝・昼寝休憩)はなぜ広まったのか?時間は?



2.スペインに行ったら必ず立ち寄りたい、本場スペインバルの楽しみ方



3.タパスとピンチョスの定義とは?  ~スペイン料理のミニ知識~



4.【そこが知りたい!スペインバルとは。】誰でもわかる解説書



それではスペインの食文化について。


●欠かせない食材


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素材を活かしたシンプルな味付けが特徴のスペイン料理に欠かせない食材が、オリーブオイル、トマト、ニンニク、スペインのオリーブオイルの生産量は世界一です。



●パン・コン・トマト


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スペイン全土、特にカタルーニャ地方でよく食べられている朝ごはんの定番といえば、トーストしたパンにトマトを塗った「パン・コン・トマト」。お好みで生ハムなどを乗せて食べます。



●トルティージャ


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じゃがいもが入ったオムレツ「トルティージャ」は、バルで定番のタパス。全体によく火が通ったものが一般的ですが、首都マドリードでは中がとろっとした食感のトルティージャが名物です。



●エスカリバータ


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農業がさかんなスペインでは、食べ切れないほどの野菜が取れる夏の時期に、パプリカやナスなどを焼いてマリネにして保存します。こちらもカタルーニャの伝統料理です。



●バンデリージャ


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青唐辛子やオリーブ、アンチョビなどを串に刺した「バンデリージャ」は、バルで人気のピンチョスのひとつ。まるごと一口で食べるのがスペイン流です。



●ガスパチョ


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トマト、きゅうり、パプリカなどの夏野菜とパンをすりつぶして作る「ガスパチョ」は、火を使わない冷たいスープ。夏の気温が40度こ越すこともあるスペイン南部のアンダルシア地方が発祥です。



●モスト


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ワインを作るときに出る絞りたての果汁をジュースにしたもの。ノンアルコールですが、ワインのような香りと味わいを楽しめます。ワイン同様、赤と白があります。



●コラカオ


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スペインで国民的な人気を誇るチョコレートドリンク。バルやレストランでも欠かせない存在で、老若男女問わずいつでも飲まれています。1992年のバルセロナ・オリンピックの公式飲料。



●タルタ・デ・サンティアゴ


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サンティアゴ(聖ヤコブ)の遺骸がまつられた巡礼路の最終地点サンティアゴ・デ・コンポステーラの修道院で作られていた。十字架をかたどったアーモンドケーキ。スペインを代表する伝統菓子です。




そして今回のスペインの朝ごはんのワンプレートです。銀座店でいただきました。店内にはスペインのインターネットラジオが流れていました。



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スペインの朝ごはんは、トーストしたパンにトマトを乗せたスペインの朝ごはんの定番「パン・コン・トマテ」に、中がとろっとした食感が特徴の“マドリード風”に仕上げたスペインオムレツ「トルティージャ」、パプリカやナスを使った焼き野菜のマリネ「エスカリバーダ」、青唐辛子やオリーブ、アンチョビなど串に刺したピンチョス「バンデリージャ」を添えたワンプレート。


トーストしたパンにトマトを乗せたスペインの朝ごはんの定番「パン・コン・トマテ」。これはまっ普通にトーストにトマト・ソースですよね。パンが2つあって、片方にはトマトソースをかけて食べて、片方には、生ハムが乗っています。そんなにスペイン・オリジナルという感じもなく、ふつうにまっそうだよな、という感じです。


スペインオムレツ「トルティージャ」。これはかなり美味しいです。いわゆる日本人の味覚にぴったんこ、という感じで、日本人なら普通に美味しいと思う味です。本当に中がとろっとしてます。



焼き野菜のマリネ「エスカリバーダ」は、これもふつうに野菜のマリネという感じで美味しいです。ピンチョス「バンデリージャ」は、ちょっと物足りないかな?ワンプレートだから仕方がないにしても、もうちょっとボリュームが欲しい気がしました。


総じてスペインの朝ごはんのワンプレートは、油成分であるとか、糖カロリーとか無関係なさっぱり風で、健康的でヘルシーな印象を持ちました。すごくサッパリしていて、健康にはいい食品なのではないでしょうか。こんな食事を続けていれば、良好な血糖コントロールが可能ですね。


やっぱり、自分はスペインバルを体験したいです。タパスやピンチョスをつまみながら、スペインビールで1杯やりたいもんです。











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羽田空港・空の日・フェスティバル [航空関連]

自分も今回初めて知ったのであるが、1年のうち、「空の日」と国が決めている日があるのだ。


空の日というのは、


我が国の航空は、昭和27年(1952年)の民間航空再開以来、半世紀の間に目覚ましい発展を遂げ、今や国民生活にとって不可欠の交通機関となるとともに、空港は地域発展の核となっている。


民間航空再開40周年にあたる平成4年(1992年)、より多くの皆様に航空に対するご理解と関心を高めていただくとの趣旨により、9月20日に「空の日」、9月20日~30日に「空の旬間」を設けました。



・・・とのことだそうです。


つまり1年のうち、「空の日」を設けて、航空業界のことをもっとも市民のみなさまに関心を持ってもらいたいという特別な日なんですね。


羽田空港では、空港をもっと身近に感じていただくことを目的に、普段では見ることのできない施設の公開など、「空の日」を記念したイベントを開催しているのだそうだ。


それが、「羽田空港・空の日・フェスティバル」というイベントなのである。


「空の日」とか、「羽田空港・空の日・フェスティバル」とかもちろん自分は初めて知りました。


とても興味深いです。


今年の羽田空港・空の日・フェスティバル2022は、9月17日(土)に開催された。


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羽田空港第1,2,3ターミナルの各々のターミナルにおいて、体験コーナーや展示コーナーがあって賑わっていた。


その中に、ANA Team HND Orchestraの空港ライブもイベントとしてあったので、ぜひ自分はこのフェスに参加しようと考えたのである。


羽田空港を2日間に分けて訪問しようと思ったのは、9月17日が空の日フェスティバルなので、空港ライブや展示コーナー見物含め、あまり各ターミナルを散策する時間がないだろう。


それだったら2日に分けて、フェスの前日に探検・散策を堪能しようと思ったのだ。


これはある意味大正解であった。


なので、空の日フェスティバルの日は、空港ライブがメイン・イベントのため、第2ターミナルのみの滞在とした。


空の日フェスティバルの各イベント・コーナーは、やはり小さなお子さん連れの家族が多く、お子様向けに喜ばれる内容のものが多かったように思う。


やっぱり子供にとって飛行機って憧れの乗り物なんでしょうね~。子供って飛行機が大好きに違いない。自分も子供の頃はとても飛行機に憧れていたけれど、空港が近くにある訳ではないので、小さいときはこんな体験はとてもできなかった。だからここに親に連れてきてもらっている子供たちは、ある意味、本当に幸せで恵まれた環境なんだろうと思います。


親が車でわざわざ遠出して、空港に連れてきてもらっているに違いない。


あるコーナーでは、整備士さんたちが、パネルをあげて、「~~~~のときは、高度〇〇〇メートルのときでしょう?」と三択質問すると、子供たちはいっせいに大声で「〇〇〇メートル!」と答えるのだ。


ここにいる子供たちは、飛行機が好きなだけではなく、本当に飛行機のことに詳しいのだ。大人もタジタジである。(笑)



グッズ販売、折り紙ヒコーキ教室、着ぐるみ登場・行進、ワークショップ、飲食・物販ゾーン、空の日限定グッズ・プレゼントなど、楽しいイベント、展示がいろいろな場所で開催されていた。


第2ターミナルの場合は、Market Placeの最上階5Fの展望デッキのガラス越しに見るところのエリアで、たくさんの展示会をおこなっていた。それを五月雨式に写真を撮影してきたので、紹介しよう。


たくさんの子供たちの熱気に押されている雰囲気がよくわかると思う。


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このように機内食の展示もおこなっていた。様々な趣向に対応した特別機内食。宗教に対応した特別機内食など。


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さきほどの説明にあった整備士さんによる子供たちへのパネル質問はこのコーナーです。


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B1Fのモノレール、京成線乗り場のエリアでも物販コーナーありました。


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いままで紹介してきたものは、比較的、お子様向けというか内容が軽いものが多いが、もっとビッグ・イベントの体験コーナーもある。こちらは、事前予約申込制だ。自分はこの空の日イベントの存在を知ったのがギリギリだったので、この事前予約申し込みには間に合わなかった。


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こちらはかなりマニアックでスゴイ。格納庫見学(ANA/JAL)、グランドハンドリング見学、UnderJETクルーズ、入国審査官体験ツアー、タワー展望室見学・・・


これはかなり自分的にはソソられます。次回チェレンジしたいですね。


空の日フェスティバルは、ハネオケの空港ライブが必ずあるので、できれば空の日フェスティバルを2日制にしてほしいです。ライブを見ると、かなりの時間が費やされるので、これらの体験コーナーの時間がないと推測します。



そして・・・自分にとっては、この空の日フェスの中でのメイン・イベント。ANA Team HND Orchestraの空港ライブを生体験である。まだつい最近存在を知ったばかりなのであるが、こんなに早く、生演奏を体験できる日がやってくるとは思いもいませんでした。


ANA Team HND Orchestraの空の日ライブは、2Fの出発ロビーの一番端で行われます。かなりの大音量なので、おそらく空港業務の邪魔にならないように、という配慮だと思われます。


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ハネオケは、非常に熱心なファンが多く、こうやって空港ライブのときは、最前列に陣取って撮影するファンで囲まれます。終演後、YouTubeに上げるのでしょうか?


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自分は本当に驚いたのですが、確かに事前告知だったということもあるのでしょうけれど、これだけのファンが集まってくる、これだけたくさんの熱心なファンに認知されているなんて、本当に素晴らしいことだと思いました。演奏場所の周りは、大変な黒山の人だかり、そして上階ロビーまでずらっとすごいファンで囲まれていました。


結成後11年という長い道のりの賜物ということでしょうけど、これだけ熱心なファン層の心をきちんと掴んでおられるというのは、本当に素晴らしいことだと思いました。


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空港ライブは、13:00~と15:30~の2回行われました。でも午前中の10時半からリハーサル、PAチェックなど準備の時間があって、そこからすでにメンバーによる演奏は始まっていました。自分はもちろんそこから参加です。


要は、大事なサビの部分だけとはいえ、本番を3回くらいやっている感じです。リーダーの崔さんが、ユーモラスな本番とは違って細かな指示をメンバーに伝えています。


今日のショーでは、ANAブルーモンスターズだったかな???キッズ、子供たちによるダンスもメンバー演奏といっしょに披露して華を添えます。


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Another Sky、情熱大陸、風になりたい・・・コンサートで常連の18番はもちろんのこと、貴重な新曲披露などそれはそれは盛り上がりました。13:00開演で終了が結局13:50くらいだったでしょうか。


空の日のライブは、じつに3年ぶり。本当に久しぶりにホームグラウンドの羽田空港に戻ってきたハネオケのメンバーたち。本当に活き活きとしていて、うれしそうでした。


ANA Team HND Orchestraの空港ライブの生演奏で体験した印象。


もちろんもう最高です!

やっぱり生が最高です。


クラシックの演奏家でもそうですが、実演を体験せずに、オーディオや映像素材だけで何回も繰り返して、そのアーティストを理解しようと思っても無理がありますね。オーディオだけでそのアーティストの評論をしようとするのは無謀です。それをやったとしてもそれはかなり信頼度のない低い評価、実態とかけ離れていると言っていいでしょう。


オーディオマニアが陥りやすい最大の欠点です。


やはり生演奏、ライブを体験しないとダメです。生を体験するだけで、もう一瞬にして、そのアーティストのことが全部わかってしまいます。余計な理論武装いっさいなしです。実演を体験すれば、もう彼らのすべてが一瞬にして、全体像がすべてわかってしまいます。


やっぱりライブありきなんです。


自分の場合、大抵オーディオで研究していたときの感覚よりも、実演で体験したほうがよいイメージの方向にブレます。逆の場合は、ほとんどないです。でもこれは評価する人によって個性様々ですね。



ハネオケは演奏力は非常にプロフェッショナルの領域で、もう数えきれないほどの空港ライブをおこなってきていることもあって、コンサートの盛り上げ方、演奏のグルーブ感など慣れてるな~という印象でした。


そしてなによりも、あまり形式ばらずに、ファンのみなさんといっしょにざっくばらんに楽しみましょう!という庶民的な雰囲気が最高ですね。


実演と普段、家で視聴しているときとの徹底的な差があります。


それはサウンドです。


普段は、彼らの空港ライブを、YouTubeでスマホで観ている場合が圧倒的なのですが、実際の生ライブを聴いたときのなんとリッチなサウンドであること!!!


やっぱりスマホはダメだな。(笑)

問題外。


オーディオオフ会でオーディオマニアが好みそうな、じつに聴いていて心地よい気持ちよい電子音サウンド。じつに素晴らしいPAサウンドだと思いました。


やっぱりコンサートホールで聴く楽器の生音とはかなり違いますね。


PAの世界は、これはこれでじつに素晴らしいサウンドだと思いました。野球場でのロックのコンサートにつきものの歪まくりのPAサウンドとは違い、雲泥の差で上質な気持ちのいい音でした。


とにかくサウンドのスケール感が全然違う。エレキベース、電子ピアノ、シンセサイザーのあの低音が全体のサウンドの土台、屋台骨を下支える感じでじつに低域のボリューム感、量感が素晴らしい。それがサウンド全体として、非常に豊かでリッチな感覚を兼ね備え、全体としてすごくスケール感の大きいサウンドにしているんですね。


あのスケール感、低域はスマホじゃ絶対無理ですね。スマホで視聴していたんでは、絶対わからない世界だと思います。


オーケストラ再生でもそうですね。オーケストラのようなダイナミックレンジの大きいサウンドを収録・再生するには、やはり器の大きさが必要ですね。小型のブックシェルフのスピーカー、ミニコンポやスマホじゃその再現は絶対無理ですね。とくに低域再生は。


ANA Team HND Orchestraはこんなにリッチなサウンドをだすバンドだったんだ、ということをその場で知りびっくりしました。


と、同時に、こんなすごいサウンドを出すバンドなのに、YouTubeにアップした途端、映像・音質両方において、著しく画質・音質が損なわれれるのはあまりに勿体なさすぎる!と思いました。


みんな大半の人が、スマホでYouTubeでその演奏を観ているのでしょうから。


このサウンドの凄さがじかにファンに届けれないものだろうか。


この空港ライブを、プロ仕様の収録機材で録ってあげたいと思いました。この生演奏の素晴らしさを、じかにファンに届けたいという主旨で。



彼らの素晴らしいパフォーマンス、サウンドをちゃんとした録音機材で収録してあげたいです。アマチュアの域なのかもしれませんが、全然商用としても最高だと思います。航空マニアには、絶対受けると思います。



ハネオケのプロ仕様のプロモビデオも拝見し、素晴らしいと思いましたが、やっぱり彼らの一番の魅力は、空港ライブの即興演奏だと思うんですよね。


この空港ライブを、高画質・高音質のコンテンツとして制作できないか、そんな要望をファンとして抱きました。


たしかにプロ仕様の機材を使うとなると、製作費含めお金がかかる。お金がかかるコンテンツは、やはり雑な即興演奏ライブではなく、きちんとした型にはまった丁寧な綺麗なコンテンツを制作したい。そういう制作者側の気持ちはよく理解できます。


でもじつはファン心理からすると、丁寧に作られたプロモビデオよりも、雑な感じがする即興演奏のライブ演奏のほうがファンにとって面白いというか惹かれるものなんですよね。


昔から音楽業界にはそういう定説があります。


クラシックの世界では、あのカラヤンが作ったカラヤンの遺産というDVD集があります。カラヤン指揮によるオーケストラ演奏の総大成みたいなものです。当時、オーケストラのコンサートを映像で録るというのは初めての試みでした。


カラヤンは、ライブを録ることを徹底的に嫌いました。

ライブみたいなあんな雑な映像のどこがいいんだ?


カラヤンは、もうスタジオやホールを貸し切り、徹底的に造られた、一糸乱れないプロモビデオのようなオーケストラ演奏を映像化したのです。一発録りではなく、何度も何度も編集を重ねて。


いわゆる作られた映像です。


でもこれって面白くないんですよね。ファンにとってまったく面白くない。観ていて飽きるというか、もう何回も繰り返して観たいとは思わないです。


カラヤンが作ったオーケストラの映像はみんなほとんど観ていてつまらないです。カラヤンの遺産は大半が1回観ればそれでもう十分という感じです。


でもその中ですごく心揺り動かされる演奏があるんですね。それがベルリンフィルハーモニーで収録されたベルリンフィル創立100周年記念イヤーのベートーヴェンの3番、英雄です。


これはまさに素晴らしい映像です。

これはまったく完璧なまでのライブ映像なのです。


まったく作られた要素のない、ライブをそのまま録った映像なのです。


ライブならではの臨場感、リアル感などそのまま伝わってきます。


これこそが本物のオーケストラの映像だと思うのです。


プロモビデオのように意識的に造られた映像は、観ていてまったくつまらないです。リアル感、臨場感、実在感のあるライブ演奏だからこそ、ファンは面白いのです。そこにファンは惹かれるのです。


ファン心理というのはそういうもんです。


たしかに、カラヤンの時代は、オーケストラ・コンサートをどう映像化するか、その黎明期だったわけですから、正解がまだわからなかった時代。その中でカラヤンはライブ映像が好きではなく、映像に関してもカラヤン美学、カラヤン哲学というのがあったというだけなのですが。


そしていまの現代になって、ライブ映像の素晴らしさが認識されてきて、それに準ずるようになってきたというだけだと思います。時代の変遷ですね。


それとANA Team HND Orchestraの空港ライブを結び付けるのは、あまりに極端すぎるかもしれませんが、彼らの造られた美しさのプロモビデオよりも、リアルな即興空港ライブに彼らの本当の魅力があるように思います。


だからこそ、この素晴らしい生サウンド、パフォーマンスをYouTubeだけでファンが楽しんでいるのはなんかもったいないなと思ったのです。


なんとか、このパフォーマンス・サウンドを高画質・高音質でファンに届けられないか、楽しめないかそんな想いを深く感じたひとときでした。









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羽田空港・第3ターミナル (国際線) [航空関連]

●第3ターミナル(国際線)


ここもずいぶんお世話になりました。


今回、羽田空港の各ターミナルを探検してみて、気づいたことはTurry's Coffee(タリーズ・コーヒー)が必ずあることです。少なくとも第2、第3ターミナルには、必ずありました。空港と提携関係なんでしょうね。


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国際線を扱う第3ターミナルは、一気に国際色豊かになります。コロナ入国時の規制条件緩和などでインバウンド需要が戻ってこれば、また復活しますね。


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到着ロビー


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出発ロビー


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国際線も自動チェックイン、無人化は完璧装備です。もう時代はこちらですね。


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第3ターミナルの出発ロビーの出発ゲートへの入り口はこんなに地味でしたっけ?(笑)成田空港のように、大きな大きな電子掲示板が、まさに海外渡航の象徴のようなイメージを持ちますが、羽田空港第3ターミナルの国際線の出発ゲートへの入り口は、案外かなり地味です。(笑)電子掲示板もすごく小さいです。


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第3ターミナルに来たら、どうしても体験したいスポットがありました。


それが、この「We are Tokyo」のオブジェ。


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日本の首都であり、世界から注目される玄関口「東京」。その東京で唯一の国際空港が「羽田第3ターミナル」。そんな第3ターミナルには、この「We are Tokyo」が置かれています。国際線スタッフたちの誇りを象徴するメッセージとして生まれたこのオブジェは、今やSNS映えスポットとしても人気。多くの人がここで写真を撮り合っているんだそう。


この記念オブジェを自分のカメラでも収めることができました。


そのオブジェのそばにも他にも、自分の顔をそのままそこに当てはめて記念撮影する仕掛けがたくさんありました。


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出発ロビーの上階には、休憩処、レストラン、ショッピングなどのストリートがあります。このエスカレーターを上ったところにあります。


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ここはなかなかすごいですよ。江戸小路とか、おこのみ横丁、江戸舞台、そしてはねだ日本橋、など時代は江戸時代にワープ。日本の江戸時代の趣の街並みやシーンをここに再現して、おそらくは海外からの外国人観光客のみなさんに喜んでもらおうというコンセプトなんだと思います。外国人観光客には喜ばれるでしょうね~。日本にやって来たという絶好の記念撮影スポットの役割も兼ねているのかもしれません。


来たときは、早朝でしたので、大抵のお店はまだ閉店していましたが、ちょっといろいろ歩いてみました。


江戸小路。


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おこのみ横丁。


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はねだ日本橋。


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江戸舞台。


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伊藤園の茶寮なんかもあります。


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最後に展望デッキですが、このレストラン、ショッピングモールからそのまま行けます。ここも他のターミナルと同じく、ガラス越しに見る室内からの展望と、外に出て金網越しに見るダイレクト・ウォッチングがあります。


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国際線はまだコロナで本運用ではないのかもしれませんが、大半はANA/JAL便でしたが、Lufthanza(ルフトハンザ)が見えますね。ルフトハンザはストをすることで有名なので、我々の間ではもっとも危険な航空会社と言われ、ずいぶん昔から綿密に計画してきた海外旅行ではルフトハンザを使うのは危険ということで、避けていたところがあります。知る人ぞ知る、ということなのかもしれませんが。。。



以上、羽田空港(東京国際空港)第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナルを散策してみて、自分が抱いた印象とそこへの想いの紹介です。


やっぱり羽田空港は素晴らしいですね。我らが日本人の誇れる、世界第2位ランクのインターナショナルな空港なのだと確信しました。


こんな素晴らしい空港を持っていることを、我々日本人は誇りに思わないといけませんね。


羽田空港アプリ、さっそく自分のスマホにインストールしました。


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羽田空港・第2ターミナル (ANA) [航空関連]

●第2ターミナル(ANA,AIRDO)


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自分にとって、羽田空港といえばこの第2ターミナルのイメージしか記憶にないです。北海道への帰省で、この35年間使い倒させていただきましたよ。自分のホームという感じで、いつものスペースに戻ってきた感じです。


ここ数年はしばらくLCCで成田空港第3ターミナルを使わせていただきましたが、もう経験年数でいえば圧倒的にこの羽田の第2ターミナル。この空間を見て、もう懐かしすぎるくらいホーム感覚です。


到着ロビー


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出発ロビー


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自動チェックイン、Baggageの無人化もこちら第2ターミナルでも完全装備です。もうこれが空港の現在のあたりまえの姿、状況なのでしょう。そして間違いなく、世界のどの国の空港でもそうなんだと思います。(昔は、海外の空港に比べ、日本は遅れていたんだけどな~~~(笑))


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もちろんANAのほうでもマニュアルのカウンターもあります。


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そしてSPECIAL ASSISTANCE。


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AIRDOのカウンター。


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AIRDOって知ってますか?


AIRDOというのは、東京(HND)⇔北海道間を運航する格安航空券チケットの走りのような航空会社です。LCCが世の中に出る前に、まさにその先駆けとなったのがこのAIRDOだったのです。


AIRDOの登場は、それこそ衝撃でした。庶民にとって高嶺の花であった航空券ビジネス、それをいっさいのコストを排除して、格安の航空券を実現した。まさにLCCビジネスの模範、走りとなったのがこのAIRDOなのです。


どれだけこのAIRDOの登場が衝撃だったか、というと、すぐにANAがそれに負けじと航空券チケットの値下げに踏み込んだことです。北海道行のお客を取られてはたまらないからです。


それ以降、ANAとAIRDOで、その航空券チケットの値段競争が続きました。


自分は、北海道への帰省を長年、ずっとANAを使ってきましたが、待ってましたとばかりAIRDOに切り替えました。しばらくの数年間、AIRDOで北海道に帰省していたのです。


ANAとAIRDOは、コードシエア便、共同運航便の関係なのです。


コードシェア便、共同運航便というのは、2社以上の航空会社で共同運航している便(飛行機)のことで、一つの便に対して、複数の航空会社の便名が付与されています(例えば、A社123、B社4567など)。


共同運航については、大手航空会社とLCC(いわゆる格安航空会社)だけではなく、大手航空会社同士、日本の航空会社と外国の航空会社間のこともあります。


消費者は、共同運航をしているそれぞれの航空会社と契約をすることになるため、運賃はそれぞれ異なります。実際に飛行機を運航しているのは機材を提供している1社であり、荷物の重量制限やサービス等は、原則としてその会社の規定が適用されます。


コードシェア便のメリットとしては、共同運航することで一つの航空会社で直接就航していない都市までの航空券が購入できるため、利用区間、航空会社ごとに別の航空券を探して購入する必要がないことが挙げられます。


AIRDOは必ずANAと共同運航便だったのです。


でもAIRDOは北海道行のための運行路のビジネスなのです。あくまで東京(HND)⇔新千歳間を運航する飛行機のみのビジネスなのです。自分のような北海道に帰省する人にとってはありがたいビジネスですが、日本中の各都市、いろいろな都道府県の都市にも同じ需要が望まれるようになりました。


その結果、登場したのがLCCビジネスだったのです。LCCはAIRDOのコンセプトをそのままに、全国いろいろな都市に格安航空券チケットで行けるようになったのです。


LCCの登場は、いったんこのAIRDOの登場があって、それがクッションになって、それを模範に全国版という形で登場したという経緯だと自分は考えています。そういう歴史があるんですね。


帰省するためには、飛行機を使わないといけない状況、立場にある者にとって、自分も35年間の北海道帰省生活を、航空券チケットの高額の問題は目の上のたんこぶ問題で、長年ずっとANAを使っていて、それからAIRDOに切り替え、それからLCCと切り替えてきた経緯、歴史がありました。


でも以前の日記でも宣言しましたように、空の旅には、心の豊かさが必要。初心に戻る、という意味もこめて元のANAに戻したいと思うようになったのです。


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Market Placeは最先端の空間・建築デザインで新しさを感じます。サークル状に通路が設計されていて、5Fまでお土産屋さんや、飲食店などのレストランがひしめいています。でも値段がもうべらぼうに高いんですよね。さすが空港ビジネスです。稲庭うどんでも2,800円ですよ!(笑)




こういう世界のワインバーというのもあったりします。ここで世界中のワインが楽しめるというコンセプトなのでしょうか。


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羽田空港第2ターミナルの出発ロビーでは、自分は必ずある儀式をおこないます。それは帰省するたびに母親におみやげとして買っていってあげる”ひよ子”というお菓子。


ひよ子本舗吉野堂さんの銘菓で、大正元年(1912年)、当時の店主・石坂茂の想いから生まれたひよ子のかたちのお菓子である。まさに想いのかたち、愛されて100年です。


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非常の素朴な味で、いわゆるお饅頭ですね。甘い白あんが中に詰まった本当に素朴なお饅頭。なかなか美味しいです。


両親が、東京に自分のところに遊びに来た時に、その帰り際、羽田空港で見かけたそのひよ子のお饅頭がとても気になったそうで、それ以来、自分が実家に帰省するときは、必ず羽田空港でひよ子を買ってきて!と要望するようになったのです。


それ以来、北海道へ帰省するときは、かならず羽田空港第2ターミナルの出発ロビーで、ひよ子を母親のためにおみやげとして買っていくという習慣ができたのです。


夏のお盆と年末年始の冬に年2回帰省するので、そのたびにこの儀式は続いたのです。数年間、おそらく10年以上は続いたのではないでしょうか。


そのひよ子を買っていたのが、この羽田空港第2ターミナルの出発ロビーにある東京食賓館さんだったのです。ここで毎回、ひよ子を買っていました。ここも懐かしいな~。


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ありました!ひよ子。


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豊島屋さんの鳩サブレーもありますね。


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有名な東京ばな奈もあります。


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羽田空港といえば空弁ですね。電車でいうところの駅弁のようなものです。それの飛行機版です。空港内で発売される空弁は、空の旅の楽しみのひとつですね。機内や空港で食べる空弁は、美味しさも格別!羽田空港には、全国から集められた選りすぐりの空弁が揃っているのです。


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空弁工房というのもあります。


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展望デッキで飛行機の離着陸のシーンも見学しました。第2ターミナルの場合は、Market Placeの最上階の5階にありますが、おそらく第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナルの中ではもっともゴージャスな造りになっていると思います。


飛行機の離着陸シーンをカメラに収めようとするならば、もう断然第2ターミナルの展望デッキをお勧めします。ここがなぜ素晴らしいか、というと滑走路の後ろが、東京湾になっているからです。


東京湾をバックに、飛行機が離着陸するのは、写真的に、構図的に最高の被写体になるのです。


展望デッキは、まず室内からガラス窓越しに眺めます。


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STARWARSのデザインが入った話題の機体もありますね。


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でも最高なのは、外で見ることです。金網越しに眺めます。この日は平日で青天でした。やっぱりここから眺めるのが最高です。


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でも翌日は少し曇っていましたが、休日で空の日・フェスティバルということもあって、こんなに大人気です。


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展望デッキには、こうやって休憩するところもあります。


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興奮しますねぇ・・・


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電車、列車などの鉄道を撮影することを趣味とする「撮り鉄」という方たちがいますね。それの航空版という人たちもいるのです。


鉄道ファンは、かなりメジャーになってきたのでそれなりに分類化されてきていますが、航空ファンも中では分類されているそうです。


例えば、航空無線を聞く人(レシーバーと言ったかと思います。)飛行機や空港の記号などに興味を持つ人、航空会社の種類に興味を持つ人、あとは旅客機ファンか戦闘機ファンかなどにも分けられます。


一般的に航空機の写真を撮る人は、空港などでその飛行機を撮る人と考えられるので、一般的には「スポッター」と呼ばれるそうです。


空港で航空機が待機している場所を「スポット」といいますのでそれをみることから名づけられたそう。航空機が離着陸しているところならまだしも、実際に飛行しているようすを撮影するのは不可能に近いですから、鉄道のように景色のよいところで鉄道+風景というわけにはいかないですね。たまに雲海の上や、富士山を背景に飛んでいる航空機を撮影した写真やビデオはありますが、さすがにそれは市販品ばかり,その多くは航空会社の提供による映像のようです。


撮り鉄さんは、撮影に熱中するあまり、電車を止めたり、事故を誘発したりで、昨今問題視されていますが、航空マニアのスポッターさんたちは、そんな問題性は少なさそうですね。



そういう意味で、羽田空港第2ターミナルの展望デッキは、背景に東京湾があるので、飛行機+風景という絶景を楽しめる最高の構図なのです。


この航空マニア、スポッターさんが撮影する飛行機の写真は本当にすごいですよ。その写真を拝見して、よし!オレも撮るぞ!と意気込みましたが、自分では、もう全然あのようには撮れないことが今回わかりました。



まずは、こちらが自分が撮影した離着陸の写真です。もうこれは成功したうちの何枚かです。大抵は飛行機の高速の動きにブレた写真ばかりです。


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・・・それで航空マニア、スポッターさんたちの写真はこんな感じです。(お写真お借りしています。)これ、いったいどうやって撮っているの???もう驚きとしかいいようがないです。


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思うにスマホは問題外、コンデジのデジカメでも、やっぱりかなり無理なのではないでしょうか。望遠レンズで一眼レフの本格的なシャッタースピード、連写可能な本格的なプロ仕様の機材でないと難しいような気がします。


やっぱり航空マニアの方々にとって、こういう機体それぞれ全部どんな型番かを覚えているんでしょうね。そして、今回身に染みてわかったことは、ターゲットの飛行機が離陸する時刻をきちんと事前に把握していることですね。展望デッキでいつ離陸するか、いつ着陸するかわからないで、そのまま待っているのはかなり苦痛で無理です。


やっぱりプロのマニアは、時刻を事前に調べて臨んでいますね。


江ノ電の旧車両355/305型車両を撮影する場合も、撮り鉄さんたちはあらかじめ、この線路、ポイントを通過する時刻を徹底的に調べて臨んでいます。


飛行機の世界もそれくらい徹底しないといい写真が撮れないのだということが理解できました。







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羽田空港・第1ターミナル (JAL) [航空関連]

2日間かけて羽田空港(東京国際空港)を探検してきた。ふだん空港は、国内、海外へ旅に行くときに使うのが目的だから、出発ロビー、到着ロビー、入国審査、出国審査、それぞれのゲートで待機、時間があればレストランで食事。。。この程度の活動エリアであろう。


旅行とは関係なしに、あらためて空港というところを、いろいろ歩いて見て回ると、これはこれでとても面白いのだ。普段の行動エリアでは絶対わからないような、いろいろなものを発見し興味深い。そしてなによりも、ものすごい興奮する。コロナ禍になった2020年から、飛行機は使っていないので、じつにひさしぶりなのだが、あぁぁ~空港ってこんな感じで、非日常感、ワクワク感が溢れるところだったな~とつくづく懐かしく思ってしまった。


ここに来ると、みんなその非日常感の空間に、ついついエアポートおじさん化(空港に来ると、ついついパスポートなどをSNSに、空港にいることを投稿してしまうおじさんたちのこと)してしまうのは仕方がないのではないだろうか?


カートを引っ張っていく旅人たち、空港スタッフが歩いているのを眺めているだけで楽しい。空港の空間にいると、気分がすごい高揚してハイテンションになる。ただ空港にいるだけで、その風景を眺めているだけで何時間でもいられる。まったく飽きない白いご飯みたいなものだ。


自分はやっぱり空港が好きなんだな~。空の旅が好きなんだな~と実感した。


これから気が向いたら、旅とは関係なしに、空港に遊びに来たいと思う。新しい遊び方を覚えた感じである。


こういう楽しみ方があったのか!という新しい発見である。


羽田空港(東京国際空港)は、成田国際空港(新東京国際空港)と並ぶ、首都圏の「空の玄関」である。


2014年、スカイトラックスが実施した「Global Airport Ranking 2014」において、日本の空港として初めて世界最高水準の5つ星を獲得した。2019年3月、スカイトラックスは、世界の空港を格付けする「ザ・ワールズ・ベスト・エアポーツ・オブ・2019」において、2018年の第3位から順位を上げてシンガポール・チャンギ国際空港に次ぐ第2位として選出し、「世界一清潔な空港」「世界一の国内線空港」「世界一バリアフリーな空港」にも選出した。


米情報サイト「Flight State」で、世界35カ国の国際空港のうち、定時運航率の高かった空港2位に選ばれた。


羽田空港は、国際的にも圧倒的な評価を得ている。自分は、この世界一清潔な空港にとても共感している。自分がつくづくそう思うからだ。世界の名だたる空港と比較して、トイレなんて最高に綺麗だと思う。


われわれ日本人として、羽田空港は大きな誇りと思っていい。


また、羽田空港は成田空港より都心に近く、沿道の警備が容易なため、天皇・皇族や内閣総理大臣などが政府専用機を使用する場合や、国賓や公賓が専用機や特別機で訪日する際はほとんどの場合、羽田空港を使用する。このため、専用施設としてVIP機専用スポット (V1、V2、VN、VS)や旅客ターミナルビルとは別棟の中に設けられた貴賓室があるのだそうだ。



第1ターミナルがJAL,SKY系列(1993年開始)。第2ターミナルがANA,AIRDO系列(2004年開始)、そして第3ターミナルが国際便(2010年開始)である。


この順番に運用開始した。


今回、新たな発見だったのは、自分は第1ターミナルは、ほとんど利用したことがなかったのではないか、と思ったことだ。第1ターミナルを見て回ったとき、この景色が自分の記憶にないのだ。思い出せないのだ。


自分はANA派で、北海道への帰省は、この35年間ずっとANAだったのだが、何回かJALも利用させていただいた記憶があるのだが、この第1ターミナルはほとんど記憶になかった。


すごく新しく新鮮に感じてしまった。自分にとって羽田空港といえば、第2ターミナルのイメージだったことがこのときわかった。


各ターミナルではその空間はぜんぜん印象が違います。もう全然空間の雰囲気が違う。


第1ターミナルは、伝統、歴史がある重鎮さというか重みがある。由緒正しい血統の良さというか、そんな気品に溢れている。風格がありますね。第2ターミナルは、やっぱり近代的で新しいというかなんか勢いがある。


国のエリアにたとえるならば、第1ターミナルはヨーロッパの国々にあるような歴史と伝統のあるセピア色ののようなロマンティックさがある。それに対して第2ターミナルは、アメリカの24時間眠らない街ニューヨークといったところであろうか。第3ターミナルは一気に国際化しますね。


こうやって空港を、旅行とは別にして、空港だけを楽しむって面白いな~と思いました。きちんと探検という形でないと、こういうことは気がつかないな~とも思いました。


今回2日間、羽田空港の各ターミナルを散策させていただいて、思ったことは、国内線に関しては、かなり客足が戻ってきているのではないだろうか、という印象を持ちました。平日はもちろん、休日の土曜日になると、かなりの混雑ぶりである。コロナ以前に戻ったといっていいのではないか。


あとは国際線ですね。コロナ検査規制が緩和され、インバウンド需要が戻ってきたら、もっと賑やかになると思います。もう少しの我慢ですね。


それでは各ターミナルごとにいろいろ印象を紹介していこう。


まずは浜松町でモノレール。羽田空港へのアクセスは京急線を使うこともあり得るが、自分はやはりずっと昔から浜松町でモノレールを使う。ひさしぶりにモノレールを使うと懐かしくて涙が出てきた。


ANA,JALの広告が浜松町に出てました。これをみて、一気に空の旅への高揚感が増しますね。


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●第1ターミナル(JAL,SKY)


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まず北ウィング、南ウィングという名称が懐かしすぎる。(笑)一時期、世間を一世風靡しましたね。


到着ロビー


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出発ロビー


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自分は全然この空間、記憶にないです。すごい新鮮でした。新しい出会いというか。。。やっぱり空間のカラーが赤が散りばめられているという色の印象があります。それはやはりJALのカラーだからだと思います。


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そして自動チェックインとBaggageのシステムの無人化。JALも完璧に対応していました。


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これは正直ショックでした。あとで紹介する第2ターミナルも完全に無人化で整備されていて、もう日本の航空業界はすでに世界の最先端を進んでいることがわかりました。おそらく世界のどの国の空港も、もう完全に無人化へのシステム移行は進んでいるのでしょう。自分の感覚は、もう完璧に浦島太郎状態だったことがよくわかりました。これは正直驚きとショックでした。


なんで、こんな浦島太郎状態だったのか、考えてみましたが、コロナ禍の2年間はまったく空港に来ていなかったこと、そしておそらくそれより以前の数年間はLCCを主に使っていて、成田空港の第3ターミナルのあの貧弱なロビーだったので、空港のメインフレームのほうでは、もうとっくに無人化が進んでいたことに気づかなかったのだと思います。ひょっとすると成田空港第3ターミナルもすでに無人化が進んでいたりして・・・


これは本当に驚きました。


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でもきちんとこうやってマニュアル受付のカウンターも残っているのです。無人化の怖さは、なにかあったときに人に聞けないことですね。でも無人システムの傍には、必ず空港スタッフが待機していますので、そんな心配もないのでしょう。


共同運航便のSKYのカウンター。ここも自動チェックイン、Baggageの無人化はすでに導入されています。


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JALファーストクラスのエントリー


ファーストクラス専用のお客様のエントリー入口だと思います。

高級感漂っていました。


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SPECIAL ASSISTANCE

ベビーカーでのお子さん持ちのお客様、ご高齢、障害者など特別の手助けが必要な場合はここに相談するのだと思います。


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Market Place


羽田空港では、ショッピング・レストランのエリアをMarket Place(マーケット・プレイス)といいます。第1ターミナルのMarket Placeは、本当に歴史と伝統があるヨーロッパの街並みのような気品の高さがあります。三越、高島屋のような日本の昔からある由緒正しいデパートのような雰囲気がありますね。まず自分はそんな印象を持ちました。


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展望デッキのほうも体験してきました。ここで生のジェット機のお姿、そして離着陸の姿を拝もうということです。これは素晴らしかったですね~。自分は初めての体験です。


展望デッキは、Market Placeの最上階にあることが常で、まずは室内からガラス越しに見るのと、外に出てリアルな空間で見るのと、両方体験できます。外で見るほうは、もちろん危険ですから金網が張られています。


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まず驚くのは、その音ですね。あのジェット機のエンジン音にはびっくらたまげると思います。迫力あります。昔ロンドンに住んでいたとき、F1レースを見に行ったことがあります。はじめて体験するカーレーサーの世界。なにが一番驚いて衝撃だったかというと、あの爆音なのです。あの音はテレビで見ているだけでは絶対わからない世界です。これが本物のF1のレースかぁ~とその爆音とともに自分の記憶に深く刻まれています。


今回ジェット機の爆音を聴いて、そんなことを思い出しました。


展望デッキは、自分は今回初めての体験でしたが、これは空港に来た場合はぜひお勧めスポットです。



自分はこの35年間の北海道への帰省は、完璧なANA派(ANAが好きだという理由だけです。)だったのですが、今後はJALも使わせていただきたいと思います。やっぱりJALにはANAにはない雰囲気もありますし、二大巨頭で偏るのはよくないですね。自分はJALをよく知らないだけなのです。もっとたくさん知るべきだと思います。JALとANAではやっぱり全然社風、カラーも違いますね。


社のイメージカラーはJALは赤、ANAはブルー。JALはやはり日本航空界の重鎮というか第一人者だと思うんですよね。なんかJALのイメージは、日本古風の伝統を慮る、大人の落ち着いたイメージ、森英恵さんデザインによるJAL CAさんの制服にもそんな気品が溢れていますね。


(逆に、ANAの社風は西洋風で新しい若い躍進あふれるイメージですね。)


ちょっとお借りした写真で失礼しますが、こういう世界はJALでしか出せないと思うのですよね。やっぱりJAL=日本なのではないでしょうか。


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七里々浜bills・オーシャンビューでリコッタパンケーキ [雑感]

鎌倉殿の13人は、いよいよ後半に向けてラストスパートだ。これは7月上旬頃から自分に課していることなのだが、鎌倉殿が放映される日曜日は、自分はmixiやブログなどでいっさい発言しないこと。日記やつぶやきはいっさいしないことに決めた。


”日曜日は、鎌倉殿デー”ということで自分の中で決めたのだ。


日曜日は、やはり鎌倉殿のためにとっておき、邪魔をしないように、日曜日はドラマの余韻だけを楽しむ。そのように自分で決めたのだ。


今年の7月上旬あたりからそれを実行し続けている。いまのところうまくいってそうだ。


もちろんドラマが完結する年末までこれは続けるつもりだ。


鎌倉殿の13人は、頼朝の死後、案の定、血と血で争う抗争劇が繰り返され、ドラマも一気に暗いムードになり、地獄図と化し世間の悲鳴が聞こえてくる。


自分は、もう全然正反対の大歓迎である。これを待ってました!という感じである。


自分も43年前は、いまの世間と同じであった。史実をよく知らなかったから、頼朝の死後の陰鬱なムードに、子供心にショック過ぎて立ち直れなかった。そして頼朝の時代はよかったな~。明るくて前向きでよかったな~となった。


それが原因でますます源頼朝が大好きになりのめり込んでいった。いわゆる反動だったといえる。


いまの世間がそうなのであろう。


でも43年前にその史実を知った自分は、今回は完全に違う。心構えが出来ている。もう同じ轍を踏んだりはしない。


今回の鎌倉殿の13人は、頼朝が死んでからが勝負なのだ。


自分は経験上、思うのだ。


鎌倉の草創期の時代の歴史ドラマというのは、大抵は平家物語、源平合戦、源義経、源頼朝が中心で、ドラマは大抵そこで終わってしまうのだ。過去の歴史ドラマはほとんどがそうだ。


だから頼朝以降、頼家とか実朝、そして北条氏、承久の乱まで描くドラマなんてそうそうお目にかかれるものではない。だからこそ、この時代を描くドラマとしては、大変貴重な番組素材だと思うのである。


大河ドラマをはじめ、日本の歴史ドラマ、そして日本伝統の歌舞伎の世界では、源義経が悲劇のヒーロー、判官びいきで主人公であり、そこに平家や源頼朝を絡めていく、そういう描き方が圧倒的だ。


でも43年前に、この時代を、源頼朝、東国武士団側を中心とする描き方に初めて接して、当時中学生だった自分は大変な衝撃を受けた。この時代をこういう視線で描く手法があるのか、といっぺんに魅入られた。なんと男らしいのだろう!自分のセンス、感覚に合った。


でもヒーローとして描きやすい前者と比較して後者は、関東圏暴力団の抗争劇(笑)なので、ドラマとしては数字を稼げないという制作者側の考えがあったのだろうか・・・


あの43年前以降、この時代のこの期のドラマを見たことは、自分はこの歳になって1回もない。


43年前に初体験して、そして今年である。


来年以降、この期のドラマがふたたび描かれることはあるだろうか。あったとして何十年後だろう。おそらくそのときは自分はもうこの世にいるとは思えない。今回が最後だろう。


もう今年が本当に貴重も貴重。大変に珍しい鎌倉草創期を描いてくれているのだ。この頼朝以降のこの期のドラマをしかと自分の中に吸収したいと毎週吸いつくように見ている。


三谷さんの脚本は、相変わらず冴えまくっている。


小栗義時もどんどん闇落ちしてきて、それが返って男らしく存在感もでてきて、やっとこの後半になって、ドラマの主人公らしくなってきた。


頼家を演じた金子大地氏はこれは素晴らしいと絶賛の称賛を送りたい。


頼家の暗君ぶりを見事に演じて、43年前の郷ひろみさんのときの衝撃に負けずと劣らないどころか、史上最高の頼家像を確立したのではないか。


修善寺での最期も、またものの見事。本当に素晴らしいと思った。あっぱれ!であった。


これからの実朝の柿澤勇人氏にもすごく期待しています。


どんどんダークで闇落ちしていく抗争劇に視聴率含め、世間は引いているかもしれないけど、そして今年前半の明るかった前向きだった頃がよかったな~と思っているかもしれないけど、自分は全然逆である。


このドラマ後半が最高に面白いのである。


三谷さんも最終回を脱稿されたそうで、大河史上こんな終わり方があるのかというほど驚きの衝撃のラストらしい。


これからラストスパート、日曜日は鎌倉殿デーということで自分も心して観るので、最後まで突っ走っていってほしい。


期待して観ています。


さて、鎌倉五山と京都五山以来、鎌倉行脚の旅は、少し小休止していたが、また再開させたいと思う。


今回は、同じ鎌倉とはいえ、ちょっとミーハーな七里々浜のbillsのリコッタパンケーキを体験することにチャレンジしたかった。


世界一美味しい朝食を食べさせてくれるお店 billsのリコッタパンケーキは数年前に夢中になり、日記でも特集した。


この世界一の朝食レストランのオーナーがビル・グレンジャー氏。


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「朝食は1日の中で大切な時間でもあります。朝食の時間は、体もマインドも準備したり、リラックスしたり、よく食べて前向きな気持ちで1日をスタートできたりする時間なのです。」


というのが彼の朝食に対するポリシー。


19歳のときにメルボルンからシドニーに移って、食への探求心から研磨の後、1993年にシドニーに1号店、1996年にサリーヒルズに2号店、そして日本のお台場が3号店。瞬く間にどんどん店舗が増えていく。


もちろんリコッタパンケーキやスクランブルエッグだけではなく、その他にも彼独自のいろいろな創作朝食メニューがある。


またこれらの朝食メニューのレシピ本もあるみたい。家庭でも簡単に作れるますよ~、という感じでしょうか。


このbillsのリコッタパンケーキは、レオナルド・ディカプリオや他のハリウッドスターたちが、撮影の合間に毎日のように足繁くこれを食べたいがために訪れたそうだ、という話、とても有名だ。



今回は、鎌倉ゆかりの旅ということで、そのbillsの鎌倉・七里々浜店に行ってみたいと思ったのだ。


というのは、ここは絶好の海を一面に見渡せるオーシャンビューの景色で、それを眺めながら食べるリコッタパンケーキの朝食が一種独特で大変素晴らしいのだそうだ。


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鎌倉のおしゃれランチスポットといえば、 bills 七里々浜がその一つなのだ。「世界一の朝食」と呼ばれ、2008年のオープンから10年以上経つ今でも行列ができている。


超人気店で、その絶景を陣取ろうとするならば、そのテラス席は争奪戦!


大変なことらしい。



bills七里々浜はとにかく混んでいるとのこと。


混雑している時間は11時から日没まで。特に週末やお休みの日の晴れた日はかなり行列し待つことも。(平日でも晴れていると混むそう)


予約がやはり必要のようなのだが、公式HPで予約しようと思ったら、もう大変な劇混み、混雑よう。土日はまず1日中空いてませんね。平日しかチャンスがない。


事前に調べておいてよかったです。自分は、土日になにげなく予約もなしにさらっと立ち寄ろうというくらいにしか思っていませんでしたから。悲惨な目に会うところでした。


確かに数年前に、お台場店や原宿店、横浜店などで日記で特集していたときも大変な人気ぶりで長蛇の列ですごい長時間、行列に並んだ記憶がある。


ただせさえ、そんな大人気なのに、こんなオーシャンビューの絶景では、さらに競争が激しいのもわかります。あれから数年経っても、相変わらず超人気で変わらないんですね。


でも、まっ近いうち平日にお休みでもとってチャレンジしてみますよ。障壁が高ければ、高いほど燃えるタイプですので。


billsのリコッタパンケーキは最高に美味しいと思います。


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ANA Team HND Orchestra [航空関連]

ANA(全日空)には、社員によるオーケストラ・バンドが存在するのだ。もう驚きとしかいいようがない。2011年頃に結成されて、もう11年のベテランである。全然知らなかったです。


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ANA Team HND Orchestra。(和称で、ANAチーム羽田オーケストラ)


もう全員ANA社員なのだ。社員の中で楽器ができる人を募集して、そして結成されたチームらしい。現在は111名にも昇るそうだ。


これがプロ顔負けのめちゃめちゃウマいバンドなのだ。YouTubeで彼らのライブを片っ端から見ているんだが、もうびっくらたまげた、という感じである。


みんなパイロット、CAの制服をカッコよく着こなしながら、華麗な演奏姿を披露するのだ。


もうカッコよすぎる!(笑)


思わず惚れそうになります。



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●メンバーは現役CAや機長!音楽でお客様との絆を結ぶ「HNDオーケストラ」10年の軌跡



軽快にフルートやサックスを奏でるのは、普段は空港・機内でおもてなしをするグランドスタッフとCAたち。トランペットを吹き鳴らすのはベテラン整備士、ドラムやベースはなんと機長! 実は、彼らはANAグループ社員有志による「ANA Team HND Orchestra」(通称・ハネオケ)のメンバーたち。


それぞれの業務をこなしながら演奏活動を続け、今年10周年を迎えた。今年は葉加瀬太郎さんやTUBEとのコラボ演奏も実現するなど、活躍の幅を広げている。リーダーの崔さんは「活動の優先順位は、まずお客様のため、次に会社のため、最後に自分たちが楽しむため。この順番が重要なんです」と語る。常にお客様の笑顔のために。



きっかけは2011年、東日本大震災で多くのイベントが自粛になる中「何か自分たちにできることはないか」と発足した。20代~60代まで、多種多様な職種のメンバーが集まり、イベントなどで年間15、6回の演奏をしている。


崔さんには、忘れられない出来事がある。それは、2012年、南三陸町での復興イベントで演奏を披露したときのこと。いつものように演奏を終えると、ある観客の女性が近づいてきた。その女性は、当時のフルート担当の手をぎゅっと握り、涙を浮かべてこう言った。


「私たちのためにありがとう。これからも活動を続けてくださいね」。


「『復興のお手伝い』で参加したつもりだったのに、自分たちの方が温かい気持ちにしてもらえました。決して上手とは言えない演奏だったと思いますが、一生懸命な思いが伝わったのかもしれません」と崔さんは振り返る。演奏でお客様を笑顔にでき、その笑顔で会社も、自分たちも嬉しくなれる。メンバーの中には、ハネオケでの演奏活動が働くモチベーションだという人も増え、初めは7人だったメンバーは、111人にまで増加しました。」


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こちらがハネオケのリーダー、崔さんだ。


ライブでは中央の真ん中に陣どり、ヴァイオリンを担当。MCを交えながら演奏会を進行していく。これがユーモアなど交え、笑いをつねに誘い、なかなか上手でサマになっているのだ。バンドが崔さん中心に進んでいくのがよくわかる。


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ハネオケは、基本はオーケストラという形態なのだが、もう限りなくバンドと言っていい。ヴァイオリン、フルート、トランペット、サックス、チューバ、ドラム、ベース、そしてピアノ。吹奏楽がメインと言っていいかもしれないが、それも演奏会に応じて、クラシック風アレンジのヴァイオリン、フルート中心であったり、あるときはジャズ風でアルトサックス、テナーサックスの吹奏楽中心であったり。もうそのときで様々である。


演奏会・ライブの活動エリアの中心は、やはり主に空港である。羽田空港を中心に、地方のいろいろな空港に出向いて、そこでイヴェントを設け、即興演奏をその場で披露して楽しんでもらう。そういうケースが多いように思う。


新千歳空港での千歳視覚障害者福祉協会ご招待演奏

米子鬼太郎空港_Music Festa 2022

羽田空港第1ターミナルでのクリスマス・コンサート

鳥取砂丘コナン空港・クリスマスツリー点灯式

ソラミフェスタ_広島空港

旧吹屋小学校開校記念コンサート

羽田空港整備工場内での演奏。


などなど。


YouTubeのそんな動画では、ほとんどが地方の空港でライブを演奏して、来客のお客さんに楽しんでもらっているというそんな感じである。


とにかくYouTubeに演奏がゴロゴロ転がっているのだが、もうこれが格好良すぎるのだ。最高に行けている。


それも、格好良い制服姿で、演奏がうまいもんだから、これがあまりに絵になり過ぎてイケている。もう惚れてしまいそうです・・・。


思うのだが、全員ともANA社員ですよ。いわゆるみんな楽器演奏に関してはアマチュア。でも学生時代とか、楽器をやっていた人たちばかりなんだろう。そんな驚きの経歴を持っている異色な人たちが集まったのがこのハネオケなのだ。


また普段自分達の仕事を持っている人たちなんだから、どうやって練習の時間なんかを捻りだしているのか本当に頭が下がる思いだ。でもこのハネオケが生き甲斐という社員も多いそうだから、万事幸せなのだろう。


ANAも、このANA Team HND Orchestraを十分、社のイメージアップ戦略として利用していることも確かだ。


葉加瀬太郎さんとのつながりがあり、ANAのグループイメージソング「Another Sky」は葉加瀬さんの曲でANAに捧げられている。ANAの機内で必ず流れている曲だ。


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またおそらくCMでも流れていたのであろう整備工場内でANAメンバーといっしょに演奏する葉加瀬太郎さんの演奏姿もプロモビデオという感じに作られており拝見した。


美しく綺麗なイメージで作られているプロモビデオもいいのだが、ANA Team HND Orchestraの1番の魅力は、やはり空港内でのライブ即興演奏だと思う。


どのイベントも、40分から1時間くらいの尺で、4~5曲を演奏する。この中で1番盛り上がるのが、これまた葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」なのだ。TBSの番組「情熱大陸」用に葉加瀬さんが書き下ろした曲だが、もうこの曲はこのバンドの最強の切り札といっていい。


18番のオハコである。


この曲をやるときが、そのライブが1番盛り上がるときなのだ。もう最高ですよ!


ANAにこんなオーケストラ・バンドが存在するなんて夢にも思わなかったです。じかに生演奏を体験してみたいです。


チャンスがあるとしたら、自分の場合、羽田空港のクリスマス・コンサートかな、と思います。12/24、世間と違って、どうせヒマだから(笑)、ぜひ羽田空港に体験しに行ってみたいです。


最後に何本も見まくった彼らの空港でのライブ演奏のYouTubeでの動画。最高に気に入った動画2本を紹介しよう。これは素晴らしいです。


米子鬼太郎空港と羽田空港第1ターミナルでのクリスマス・コンサート。


羽田空港のほうは、編成や曲アレンジからして全体的にクラシック風。米子鬼太郎空港は、完璧なジャズ風である。どちらも最高に盛り上がるのが「情熱大陸」。


米子鬼太郎空港の情熱大陸はカッコいいですよ~~~。途中でメンバー紹介を兼ねながら、メンバーのソロが演奏の途中に挿入されてどんどんまわされる感じで、まるでジャズのライブレストランでジャズ演奏を聴いているかのよう。もうスウィングする感じで懐かしい進行のやり方だな~と涙がでてきました。


CAによるアルトサックスのソロは、もう超カッコいいです。

メロメロに惚れてしまいました。(^^;;


ANAのグループイメージフラワーはひまわりなのだそうだ。ひまわり~2010年下期 NHK連続テレビ小説ドラマ「てっぱん」広島を舞台にしていたドラマで流れていた音楽。で、これも本当に美しい曲で素晴らしい演奏。


またこの米子鬼太郎空港での空港ピアノ、保育園で30年使われていたピアノが保育園が閉鎖になって米子鬼太郎空港にやってきたものらしい。すごくピアノの音色が綺麗だと思いました。米子鬼太郎空港は、2022年6月のライブだから最近の近影である。


リーダーの崔さんの「みなさん、シートベルトはありませんよ~~~、電子機器は使えます。」という合言葉で演奏は始まる。(笑)


自分は、この米子鬼太郎空港の演奏がなぜか好きだな~~~。


ANAって本当に面白いですね。















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ひさしぶりの成田空港第2ターミナルは・・・ [航空関連]

さきほどの続きなのだが、飛行機の世界、空港・航空ライフというのは、ある意味、心の豊かさ、旅立ちへの非日常感、そういう世界を前提にシステムが作られているのではないかと思うのだ。普通に飛行機を使うだけの話のことなのに、それを、航空界の世界なんていう風に、わざわざ杓子定規に考える必要はないのかもしれないけど、なんかそんな風にあらためて思う。


本当に上を目指すなら本当にキリがない世界。そんな富裕層のリッチな世界を夢見れる、それをステータスと見なすような貧乏庶民からすると溜息と妬みも感じる世界。


本当に上を目指せばキリのないそんな世界。航空の世界、空の旅はそもそもそんな風にゴージャスに作られているものなのではないか。


やっぱり男性ならばパイロットは格好いいと思うし、女性であればCAやグランドスタッフは憧れの職業だ。男性や女性であれば、パイロットやCA・グランドスタッフのあの制服を着れることは、きっと憧れであることは間違いない。


航空業界はそんな憧れの職業に違いない。


そのアンチテーゼとして出てきたのがLCCビジネスなのだろう。


贅沢の極みを尽くした感じだった飛行機の世界を、徹底的にコストカットして、いままでの航空ビジネスの価格では想像もできなかった低価格帯で実用を可能にした。一般庶民に優しい実用的な世界を提案した。


LCCビジネスは、爆発的な人気を呈した。


でも自分も海外渡航では使わなかったが、そのLCCブームに則って、北海道への帰省にLCCをよく使った。でもここ最近、やっぱり考え直したほうがいいような気がしてきている。


経済的な事情が許すなら、そこまでお金をケチってまでして、小さな機体、機内食なし、空港内のロビーの貧弱さ、徹底的なサービス排除によるコストカット、確かにコストはかからないかもしれないけれど、それって旅って楽しいか、楽しい気分になれるか、である。


なんか心まで貧乏くさくて、寂しい気持ちになり、惨めになるような気がする。


やっぱり空の旅って本来のゴージャスな気分、そのような世界に戻るべきなのではないか、と自分は思ってしまう。


そのように確信するのも、じつはLCCを使っていても、あまりコストメリットを感じないとずっと思ってきているからだ。


ご存じのように、国内便の場合、航空業界ってずるくて、お盆の夏休みとか、年末年始の休みになると、突然航空券の値段が飛び上がるように上がるものなのだ。シーズンオフとそういうシーズンインとでは、もう全然違います。


知らない人は、きっともうびっくりすると思いますよ。


これはLCCでも結局変わらないことがわかったのだ。どんなに格安航空チケット、東京⇔札幌間、往復で1万円、とか8,000円とかの告知。もう全然詐欺である。(笑)実際自分が北海道に帰省するときにLCCを使う場合、やはり夏休み、年末、お正月にチケットを取った場合、もう全然高額なのである。これじゃ、もう全然ANA/JALと全然変わんないんじゃんか!と文句たらたらである。


ずっとそういう経験を続けてきたのである。


LCCを使うメリットを昔からあまり感じなくなっていたのだ。それで環境、コスト、サービスすべてにおいて貧しい思いをするなら、もうやめたほうがいいんじゃないか、とずっと思っていたのだ。


これだったらANA/JALで全然いいし、そのほうが心豊かなリッチな空の旅ができる、というものだ。


だから、本来であるゴージャスな気分で空の旅を、というように自分の考えは変わろうと思っているのだ。


LCCも登場のときはすごいブームでしたが、いまや経営難で苦しい台所事情で、合併など大変なやり繰りなのではないでしょうか。


それが自分がいま考えていることである。


2020年にコロナ禍になって以来、そして家庭の事情もあり、海外渡航もなし、北海道にも帰省していないから、あれだけ常連だった空港・飛行機もまったく縁がなくなった。自分の心はそんな風に心変わりしているのが最近である。


JAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレーを食べることが目的であったが、ひさしぶりに空港に行ってかなり興奮した。昔のあの感覚、すごい興奮状態でハイになってしまった。


成田空港第2ターミナルに行ってきた。ちょっとそれを自分の記録として残しておきたい。


渋谷から成田エクスプレス。早朝ということもあるし、まだコロナの影響もあってガラガラでした。


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成田空港の場合、第1ターミナルがANA、第2ターミナルがJALである。あと海外のエア含め、いろいろあるだろう。JALのレストランだったから、第2ターミナルに近いのだろう。


レストランの予約時間まで大分時間があって5時間くらい持て余したので、今回はたっぷり第2ターミナルを散策した。


到着ロビー


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到着ロビーには、帰国する人を出迎える人用のため、このように待合ベンチがいくつも用意されている。


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そして上に上がると出発ロビー。やっぱり成田というと海外渡航。この出発ロビーが一番胸がキュンと来ますね。やっぱりここなんだよ。


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ずいぶんと成田に来ていなかったので、様変わりしているところもたくさんあった。それがこれ。自動チェックインマシン。


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自動チェックインマシンはヨーロッパの空港のほうが全然進んでいて、どこの国の空港でもあった。チケットのナンバーを打ち込んだり、パスポートを読み込ませたりして、無人でチェックインするもの。海外では、自分の場合、もちろん英語表示でやる訳だが、なかなか慣れないと手こずるが、鳴れると便利である。日本はまったくそれが進んでいなくて、このようなマシンはあまりなかったのであるが、ひさしぶりに成田に来たら、ずいぶんそのマシンが並んでいるので驚いた。もう完璧に海外に追いつきましたね。


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自動の荷物預け。(・・・と思われる?)これもアムスだったか、パリだったか、どちらかだったと思うが、初めて体験したときはカルチャーショックであった。進んでいるな~と思ったものだ。でも荷物預けの場合、意外やその段取りをその場で理解して、そそくさと進めるには意外に戸惑うものだ。やっぱり人がいるほうが安心する。無人だと困ったときに人に聞けない。



でも従来通り、ちゃんとこうやってマニュアルのチェックイン、荷物預けもありますね。(笑)


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これはよく覚えていないのだが、このような電子ディスプレイがたくさんあったかどうか。これは結構キュンと来ましたね。これから海外に旅に出る、日本のおもてなしのデモンストレーションの広告がエンドレス再生されていて、否が応でも気分が高まるというものだ。


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SPECIAL ASSISTANCEと書かれている。これは障害者など特別な手助けが必要な人など、ここに相談するとスタッフがいろいろ助けてくれるのだろう。ここは第2ターミナルなので、JALのSPECIAL ASSISTANCEであった。


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このエスカレーターを登っていくと、AIRPORT MALLというストリートがある。ちょうど出発ロビーの電子掲示板の真上にある感じで、4Fにある。ここには、ショッピングモール、お土産屋さん、飲食店街が並んでいるのである。


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ここの一番端側に空港ラウンジがある。IASS Executive Lounge。


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成田空港第2ターミナルの空港ラウンジには、有料ラウンジ、クレジットカード会社ラウンジ、航空会社ラウンジの3種類があるのだが、いま成田では、コロナの関係で、ほとんどのラウンジが閉鎖中で、やっているのは、このIASSだけだった。富裕層感が漂っていた。IASSはクレジットカード会社ラウンジで、原則ゴールドカード以上が必須である。


驚いたのは、若い男女のカップルが次々とゴールドカードを提示して中に入っていくことだった。(笑)最近の若者はすげえな、という感じ。(笑)


自分も三井住友VISAのゴールドで入ろうと思ったが、原則搭乗券がない人はダメなのでした。(笑)受付のところで問答をしているときに、中をちょっと垣間見たが、薄暗い照明で高級感が漂っていました。


ネットの写真を拝借すると、成田のIASS Executive Loungeってこんなところだそうです。


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フロアには、こういうスマホの充電装備がある。スマホの充電設備は絶対必要ですね。スマホ側の接続端子は、そのスマホに依存するが、充電する側の端子はどんなタイプなのだろう?と覗いてみたら、USBでした。両端がUSBのケーブルを持っていないとダメなんですね。


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情報端末機。ここでいろいろな情報を入手する。端末に触らずに、スマホでQRコードを読ませたりで非接触化が進んでいた。


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こんな感じでじつにひさしぶりの成田空港第2ターミナル、隅々まで楽しみました。なんか空港内でこんなにいろいろなところを廻ってみるなんて、普通の旅のときなんか時間がなくてまずやりませんね。


展望デッキがあるならば、滑走路で飛行機が離陸するところも見たいな、と思ったのですが、第1ターミナルまで行かないとダメだそうで諦めました。


この日は本当にすごく楽しかったです。


今度は羽田空港を探検したいです。 









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JAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー [航空関連]

羽田空港(東京国際空港)と成田空港の「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」でのみ提供されている「JAL特製オリジナルビーフカレー」。


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いわゆる日本航空のラウンジカレー、空港カレーとよばれていて、自分はその存在を最近知った。とにかくうまそーなのである。1度食べてみたいと思うものの、ふつうでは食べられないカレーなのだ。


JAL国際ラウンジでしか提供しない空港カレー。


これはJALさん、すごいビジネスがお上手だな、と自分は感じる。・・・でしか食べられない。ここでしか食べることができない。こういう限定条件をつけることで商品のブランディングというのをすごく高めているように思えるからだ。


ブランド価値の上昇はもちろんのこと、希少価値、神秘性などうなぎ上りに上げていき、その空港カレーが原因で、「JALファーストクラスラウンジ」や「JAL国際サクララウンジ」を利用したい、と思うような人も出てくるかもしれない。そういう連鎖反応、ビジネスが連携していくのだ。


あくまで結果に過ぎないのかもしれないけれど、素晴らしいと自分は感じる。



「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」


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これらのラウンジは、JALカードの会員ステイタスが上位の人、またはファーストクラス、ビジネスクラス、事前予約したプレミアムエコノミークラスに搭乗する人しか利用できない。


おまけに海外旅行専門である。


ラウンジは無料で使え、カレーを含むビュッフェスタイルの食事も無料。おまけにシャンパンやビールなどのお酒も無料で飲み放題なのだそうだ。


ラウンジを利用できる会員ステイタスを持った者に限られている。


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まさに富裕層の証ともいえるJALのラウンジカレーはSNSにアップされ、話題になっている。一見、普通のカレーの写真だが、このカレーの存在を知っている人には、自身のステイタスを証明できるアイテムであるからだ。


この空港カレーをSNSにアップするということは、すなわち自分が富裕層であることの証、そしてこれから海外出張に行くことを意味していて、この写真を上げるという行為そのものが、マウンティングのツールとして使われているところもあるだろう。(笑)



うっ・・・。


自分はやはりもうLCCを使うのはやめようと思っている。もちろん海外のフライトは長時間であるからLCCはとても体力的に無理なので絶対使わないが、北海道への帰省はときどき使っている。


でも最近思うのだ。そんなにお金をケチってまでして、小さな機体で、機内食なし、搭乗だけのシンプルよりも、やっぱりフライト、航空ライフには、それなりのステータスでゆとりをもって楽しむのが人間らしいのではないかと。やっぱり人間的な心の豊かさですね。飛行機はそもそもそういう贅沢さ、心の豊かさを感じてもらうことを前提にシステム全体が作られている。もともとそういう世界だと思うからだ。空港や飛行機にはそういう豊かさがないとダメなんだと思い直しました。


もちろん経済上の事情もあると思うのだが、フライト、航空ライフにはそういうのがないと、人間的に心が貧しくなってしまうのではないか、と思ってしまう。



だから、自分はもうLCCを使わない。LCCは成田空港第3ターミナルも貧乏くさいし。(笑)


やっぱり元に戻そうである。


そうなると、空港、フライト、航空ライフは、やっぱり上には上があるというか、青天井的にもう富裕層専用とも思われる世界であることを再認識させられてしまう。ひさしぶりに戻ってきたら、あ~~~やっぱりこういう世界だったんだな~という感じでキリがない世界。一般庶民の自分にはとても手が届かない世界。


空港、航空ライフには、まさにそういう世界があるのだ。


今回成田空港第2ターミナルにひさしぶりに行く途中の成田エクスプレスの中で、空港ラウンジのことをいろいろ調べてみたら、航空券のステータスが原則ファーストクラスの以上とか、クレジットカードはゴールドカード以上、マイレージのグレードであったりとか、はたまたプライオリティパスといって、年会費(USD$400)を払えば,世界各国の130都市500か国、1000箇所の空港ラウンジ使い放題というのもあったりして、うわぁ、これはひさしぶりに戻ってきた空港、航空ライフの世界。飛行機の世界って、こういう世界だったな~と再認識した次第である。


飛行機の世界は、上には上がある。それも青天井的に突き抜けるぐらい富裕層対象の・・・。そんな世界だった。


JALのファーストクラスラウンジとか、国際サクララウンジとかまさにそういう世界なのだろう。


そんな富裕層、超一流の証であるJALの国際ラウンジでしか食べられないJALの特製オリジナルビーフカレー空港カレーとはどんなものなのだろう?


カレーのことが大好きなライターさんが、この空港カレーを食べたい。でもステータス的に食べられない。でも自分はライター、ジャーナリストである。そうであれば、JALに正式に取材、インタビューという形式をとってこの空港カレーのことを取材すれば、この空港カレーが食べられるのではないか、そしてその目的を見事に果たした、まさに体当たり的な取材を紹介する。ぜひ読んでみてください。


商品・サービス企画本部開発部で、空港・ラウンジサービス統括の相原光さんにインタビューをおこなっている。このJAL特製オリジナルビーフカレーの由来など、いろいろ詳しく知ることができます。


また、普通の人では入れないJALファーストクラスラウンジとかJAL国際サクララウンジの中に潜入して取材できたりとか、まさに体当たりレポートという感じで、かなり読み応えありますよ。


●ネットでなにかと話題の「空港のラウンジカレー」はどう撮ればイヤミに見えないのか。



空港・ラウンジサービス統括の相原光さんは仰る。


特別、カレーだけに力を入れているわけではないんですよ(笑)。お客さまに最高のサービスを提供するために、カレーをメニューに加え、お客さまの声を反映しながらマイナーチェンジをくり返していたら、なぜか一番の人気メニューになっていました。



黒いお皿を使うと、美味しそうに見え、SNSでの写真映えするだろう、というところまで研究なされていたそうだ。



そんな話題のJAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー。自分も体験するのは無理だろうとあきらめていた。


ネットでなんとなくググっていたら、大変な記事を偶然にも発見してしまった。


この秘伝のJAL特製オリジナルビーフカレーを普通のレストランで出しているところがあるというのだ。


それも成田空港の近く。


よし!これは、この空港カレーを食べに千葉県・成田までいっちょ行ってくるか!自分は即決である。


このレストラン、成田空港の第2ターミナルからアクセスするのが1番近く、さらにアクセスが車でしか選択肢がないので、第2ターミナルからタクシーを使うしかないだろう、と判断した。


渋谷から成田空港第2ターミナルまで成田エクスプレスで3,250×2(往復)=6,500円、第2ターミナルからそのレストランまでのタクシー 2,600×2(往復)=5,200円。合計11,700円の交通費をかけて、1,700円のカレーを食べに行くのだ。(笑)


食事後、そのレストランから空港へは、お店の人にタクシーを呼びたいのだけれどとお願いすれば、名刺サイズのタクシー会社の連絡先をいただけるので、安心である。



成田空港第2ターミナルからタクシーで10~15分くらいであろうか。


DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)に到着する。JALグループの会社が経営するレストランだそうである。


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2020年にオープンしたばかりなのだが、6月から新メニューとして羽田空港と成田空港のJAL国際線ラウンジ(サクララウンジ)でしか食べられなかった伝説の「JAL特製オリジナルビーフカレー」や7月からの期間限定新メニューとして「御料鶴でフライト気分」としてJALの国際線で実際に提供されている機内食を食べられるというJALらしいスペシャルなレストランになっている。(2020年当時の情報。JAL特製オリジナルビーフカレーはもちろんいまもメニューにあります。)


 

機内食は、国際線に乗った人であれば誰しもが食べたことはあると思うが、JAL特製オリジナルビーフカレーは、JALの国際線ラウンジでしか提供されておらず、ラウンジに入ることのできる人しか食すことを許されていないものである。


まさに伝説で、秘伝のレシピであるあの空港カレーがこのレストランで食べられるというだけで、まさにここの看板メニューと言っていいだろう。



古民家を改装してレストランにした、ということで、そんな趣が十分にうかがえる。


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お店は結構混みます。なにせ場所が場所なだけでに、いざ行ってみれば満員で入れませんでした、ということではあまりに悲しすぎるので、事前予約をしていくことをお勧めします。


WEBで事前予約できます。その予約状況を見ても、毎日かなり混んでいるのがよくわかります。



古民家を改装してオープンしているので、店内はとても綺麗で、モダンでシックな内装がとてもおしゃれな感じでいいお店だと思います。


店長と思われる初老の男性と若い男性スタッフ。全員黒の半袖シャツ。そして制服を着た現役のJALのCAさんも接客されていて、こんなお店があるんだな、とただただ驚くしかなかったです。


JAL CAさんは、コロナ禍真っ最中のときは、仕事がなくなった状態でしたので、毎日お店に手伝いに出ていたそうですが、いまはお休みの土日限定でお店を手伝っているそうです。


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JALの飛行機のミニチュアなんかも飾ってあります。


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自分は、もうこのときかなりドキドキで動揺していた。なんか心臓がバクバクするのだ。初老の店長さんがメニューを持ってきてくれて、メニューをいろいろ説明しようとするのだが、それを遮るように「JAL特製オリジナルビーフカレー」でお願いします。


店長さん、「あっもう決まっていらっしゃいましたか?」「無料でご飯大盛にできますが、いかがなさいますか?」


「はい。大盛でお願いします。」


もうここからが、さらに心臓バクバク加減が収まらなくなってくる。かなり危険な状態であった。


いつ来るか、いつ来るか・・・もうそんな感じでバクバクで過ごしていた。


そしてついにキター!


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これがあのJAL国際ラウンジでのみ提供されているJAL特製オリジナルビーフカレーである。JALの国際ラウンジで提供されているカレーは、もっと小さな小振りな黒い皿に盛られているが、こちらはかなり大きな普通のカレー皿サイズで、食べ応えという点では、もう断然こちらのほうがいいだろう。


やや慌てるような感じで、さっそくひと口食べてみる。


もうこれはまさにこの写真で見た通りの味がします!まさにこの写真を見て、みなさんが脳内で想像されるであろう、そのままの期待を裏切らないそのままの味がします。自分がまず思ったのは、そういう印象でしたから。


黒カレーでものすごい濃厚でコクのあるカレー。これは確かにウマい!ちょっと甘みを感じる感じで、フルーティな味が隠し味となって入っている感じもする。この甘みがちょっと他にはないこのカレーの特徴かな、と思います。


香辛料的にも特別な香りがするわけでもない。まさに王道のカレーの味で、やはり濃いんですよね。すごく甘くて濃厚なカレーの味。


そしてなによりもすごいと思うのは、味がすごい複雑なのである。単調で単一的なカレーの味ではなく、もう何種類のいろいろな素材の隠し味がブレンドされているようなかなり複雑な味がすることである。


これはどの料理でもそうですね。フランス料理にしろイタリアンにしろ、日本料理にしろ、高級料理になれば、なるほど、自分の味覚で感じるときは、すごい複雑ななんとも表現し難いいろいろ混ざった美味しさを感じるものである。この感覚は高級料理にしか出せない感覚である。


それのカレー版と言っていい。


カレー自体もサラサラ液体状でもないし、固くもない。トロリとした粘着性の感じで、どちらかというとブツブツ感があるようなカレーだったであろうか。このブツブツ感はなんだろう、とも思ったが、絶妙なとろみ感と相まって最高な舌触りだ。


とにかくめちゃめちゃ濃厚。


そして売りの牛肉のゴロゴロ感が堪らない。牛肉は、食べたらホロッという感じで口の中で溶けてしまうほど柔らかい。


自分はカレーはもちろん大好きであるが、でもカレー博士というほどカレーのことを極め尽くしている訳でもなく、詳しい訳でもないが、人生でこんなウマいカレーを食べたのは初めてかもしれない。


それくらい最高に美味しいカレーだと思いました。


まさにJAL国際ラウンジでしかか食べられない空港カレーというブランディング戦略の巧妙さから話題になったJAL特製オリジナルビーフカレー。


その名の通り、最高のカレーだと思ったことと、あのSNSのJALの広告に出てくるあのプロの写真家が撮影したいかにも美味しそうなあのカレーの写真も真実だと思いました。


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料理の写真の場合は、よくプロの写真では最高に美味しそうに見えるのに、実物、現物を見たらがっかりした、ということはよくあることだが、今回はまったくそんなことなし。


まったく嘘偽りなく、あの写真のとおり、いかにもうまそうなあの脳内イメージのままの美味しさがあります。あの写真は完璧なまでに本物でした、ということをここに宣言したいと思います。



交通費1万円以上かけて、千葉県・成田までやってきて、またいつ来れるかわからなかったので、2杯目のお替りオーダーもしました。(今度は普通盛りで。)


一生の記念になりました。


ちょっと気づいたのですが、箸置きがJALらしい赤い鶴になっているのですね。


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まさに日本航空JALのこの赤い鶴丸マークの意匠。


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日本の歴史ある航空業界を背負ってきた第一人者であることは間違いないところでしょう。尊敬の念と敬意を表します。


自分の世代ですと1985年のあの御巣鷹山のことは、当時思春期の子供心にも大変な傷心として生々しく記憶に残っていますが、あれから見事に立ち直り、復活していまの軌道に戻られていること、コロナ禍で大変な航空業界ではありますが、これからも頑張ってほしいと心から願っております。



最後に、レストランから成田空港に帰るタクシーの中で運ちゃんとの会話で、


「御料鶴さんは、お食事に行かれたんですか?」

「ええ、あのJAL国際ラウンジでしか食せないJALの空港カレーを食べてきました。」


そうしたら、運ちゃん、「ワハハハ・・・」と笑いが止まらい様子。(笑)


そうかー、やっぱり有名だったかーと思ったのと同時に、そんなに可笑しいことなのか、首をかしげてしまいました。(笑)










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