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喫茶室ルノアールのお茶をどうぞ! [カフェ]

都市型喫茶店として創業以来、早くからチェーン化を図り、喫茶店の直営店チェーンとしては業界の大手に成長した「喫茶室ルノアール」こと銀座ルノアール。駅前での展開が多いにもかかわらず、他のチェーン展開をしているコーヒーショップと比較してもゆったりとした座席配置となっている。


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とてもゆったりしていて大人の空間だ。なんかビジネスマンが寛げる空間というか、大人の空間なんですよね。


ルノアールは「名画に恥じない喫茶店」のコンセプト通り、まるで画廊に居るようなゆったりした静かな雰囲気があって、接客がていねいで居心地が良い。これは低価格喫茶チェーンにはないものだ。


もうチェーン店なので、どこの街でも存在する。


自分は新宿東口のアングラエリアにあった(いまは存在していなかった。)ルノアールと、渋谷の東急ハンズのそばにある2か所のルノアールを頻繁に愛用していた。


喫茶室ルノアールは、1品1品がすごい高いんですよね~。コーヒー1杯だけでもめちゃめちゃ取られた記憶があって、メニューを見てもどの品もみんな高いので、それ以来ルノアールは高い!というイメージが植え付けられた。


コロナ前の2018年当時のネットニュースであるが、「昭和の喫茶店」が廃れる一方で「ルノアール」が好調な理由というニュースがリリースされたようだ。



首都圏のビジネスパーソンがほっと一息つける都会のオアシス「喫茶室ルノアール」を経営する銀座ルノアールが、8年連続で過去最高の売上高を更新する見通しだ。


ルノアールのコーヒーは1杯600円前後と、喫茶店にしては割高だ。にもかかわらず、銀座ルノアールは2017年3月期まで緩やかに売上高が伸びている。08年に56億9300万円だったが、17年には76億4600万円と、過去10年で3割ほど増えている。


利益が出にくく継続するのが難しいとされる喫茶ビジネスで、喫茶室ルノアールが第一線であり続けられる理由はどこにあるのか?本当に不思議である。


大半の店でWi-Fiと無料で使える電源が整備されている。3時間で1000円くらいのネットカフェに比べれば、モバイルで仕事をする人にとってはコストパフォーマンスが良好。


仕事の合間に頭を整理したり、本を読んだりするために来店する常連客も多く、新聞も無料で読める。つまり、一種のサテライト・オフィス兼休憩所として気軽に使える便利さがある。


また、打ち合わせや商談によく使われることから、貸会議室を併設している店舗もあるほどだ。オフィスの延長線上で愛用されているのも、ルノアールの強みである。



この喫茶室ルノアールで昔からコアなファンの間で面白い都市伝説が存在する。


それはコーヒーを頼んだ後にやってくる無料のお茶をどうぞ!というサービスである。


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ドリンクがなくなりかけた時に店員さんが持ってきてくれる和風の湯呑みに入った温かいお茶。これはルノアールを訪れたことがある方にとっては、気になる存在で誰もが知っている伝説だ。


巷では、あまり長居を続けると、このお茶をどうぞ!というのはルノアールからの「あの~そろそろ・・・」という遠回しな意味合いなのだ、という噂が世間を風靡した。(笑)


自分もよく体験した。いままでそんなことは微塵にも思ってなかったのであるが、巷の噂でそういうことなのか!ということで驚いて笑ってしまった。



喫茶室ルノアールで出されるお茶。あのお茶は、「早く出ていけ」という意味なのか、それとも「どうぞゆっくりしていってください」という意味なのか…。


これはたしかに大問題である。(笑)これは結構世間で大々的に議論された問題でもあった。


巷では面白可笑しくしたいので、「あの~そろそろ・・・」で解釈する人が圧倒的多数を占めた。


でもそれでは風評被害的にもルノアール側も営業的に困るであろう。


実は、ルノアールは「花見煎餅」という煎餅屋さんの喫茶部門が独立して誕生したという経緯がある。そういった事情から、ルノアールが創業当初はメニューに日本茶と煎餅のセットがあったそうだ。


お茶を出す理由については、「ゆっくりおくつろぎください」という意味が込められているそうです。


喫茶店では長時間いると回転率が下がりそうなので、すぐに帰って欲しいと思うのは当然の心理だと思います。にも関わらず、むしろ長時間滞在することを促してくれるなんて、「都会のオアシス」をコンセプトに掲げるルノアールらしいサービスと言えるでしょう。


ちなみに、このルノアールのお茶は「帰って下さい」的な意味があるという都市伝説的な噂が流れたことがあるそう。実際は、そんな京都のお茶漬け的なメッセージ性(笑)は一切ないので、存分にゆっくり過ごしてよいそうです。


・・・ということだそうです。


そりゃそうですよね。(笑)そんな訳ないですよね。(^^)


世間のギャグ体質の解釈には困ったもんですよね。(笑)


自分もやっぱりそうなのか、と安心しました。


銀座ルノアールへのそういう誤解を封じるためにも、以下のルノアール社長 小宮山文男さんのインタビューを読むことをお薦めする。



トップインタビュー 明日を拓く「型」と「知恵」 - 喫茶店が持つ多彩な役割。「場所提供」で地域貢献も――株式会社銀座ルノアール 代表取締役社長 小宮山文男さん(下)



以下その部分を抜粋。


●「おくつろぎください」という気持ちが込められたお茶


都心の低価格セルフカフェでは効率性を重視して、お客の平均滞在時間が十数分という店もある。固い椅子の採用で回転率を上げようともする。ルノアールはこうした戦略とは逆で、座り心地のよい椅子を用意し、滞在時間の長さも気にしない。店内には新聞も置き、居心地を提供することでリピーターや常連客を多く獲得している。


昔から中高年男性に支持された店ゆえ、伝統的に喫煙客も多い。店ではタバコも販売しており、これは「手持ち分が切れた時にお客さまご自身で買いに行かれるよりも、すぐに提供できるサービスの一環」だという。


「最盛期はタバコ関連の売り上げだけで年間1億円を超えていました。現在は半分以下に減りましたが、それでも喫煙されるお客さまには喜ばれています」


時代とともに男女の気質の変化も感じている。


「男性喫煙客の多くは、ドリンクを飲んでからタバコを取り出します。逆に女性は、席についてすぐタバコに火をつける方も目立ちますね」


・・・・・


ついでにこっちも。


一番驚くのが接客。街中にあるカフェや喫茶店であれば当たり前のように回転率重視。飲んだら出ていって的な空気感があります。ルノアールは真逆。頼んだ飲み物が終わると「お茶はいかがですか?ごゆっくりどうぞ・・・」と言って熱いお茶を持ってきてくれます。


そしてしばらくすると「お茶の入れ替えです。ごゆっくりどうぞ・・・」と言って新しいお茶を持ってきます。追い返そうどころかいつまでも居てください的な感じなのです。その頃、相談ピーク時の週末には朝9時から夜9時くらいまで12時間近く居たこともあります。


顧客層も自然に絞り込みがされています。店内に明るいイメージはありません。来ている人は個別商談らしき人、一人でパソコンをパチパチ打って作業をしているような人ばかり。周囲がそんな人だからより入りやすくなります。店員も不必要に歩き回らないから面倒なことはありません。そんな雰囲気が店に来てほしい人を呼んでいる流れができています。


一番すごいと思うことは、こうしたことを全く宣伝していないこと。ここからは想像の域になりますが、基本姿勢を守り、地道にコツコツ実践し続けてきていることに徹しているように見えます。


普通だと「ゆっくりしていただくことを第一に考えたルノアール、決して追い返したりしません」といったキャッチコピーを作って売り出していきがち。そんなことは一切せず、ひたすら店としての姿勢を貫いている感じがします。


・・・こんな感じです。やはりあの都市伝説はイカサマだったんですね。(笑)



私がこの日記でこの風評被害をここで決着をつけるように、正すことにします。


でも、「あの~そろそろ・・・」のほうが世間的には面白いことは確かですね。(笑)









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