なぜウルトラマンはゼットンに負けたのか? [特撮]
初代ウルトラマンが放映された1966~1967年、その第39話の最終回「さらばウルトラマン」で、ウルトラマンは、宇宙恐竜ゼットンに負けてしまう。
その後55年続くウルトラマンシリーズ史の中で、これほどショッキングなでぎごとはないのではないかと自分は思う。
1960年代というと、番組のヒーローは絶対的な強さを誇り、まさに勧善懲悪の世界。怪獣たちをコテンパンにやっつけて、正義はかならず勝つ!そういうシナリオが定着していた時代だ。
いまのように世の中捻くれて斜め横から世間を見るようなそんな斜に構えた姿勢がなかった時代。つねに正義、ヒーローは勝つ!
そういう時代だ。
そんな時代に、正義の味方ウルトラマンが負けてしまう。
そういう台本、シナリオを考えたというのは、当時としてはかなり勇気のいることだったのではないかと自分は想像する。
自分は、初代ウルトラマンはリアルタイムではなく、再放送でみた年代なのだが、それでも最終回ゼットンに負けてしまうシーンを見て、かつてないショックを受け、それを50数年経過したいまでもその衝撃を引きずって生きている。
あのゼットンのピピピピピという電子音、不気味でしたね~。
あの衝撃はいまでも忘れられないのだ。
ひさしぶりにその最終回をもう一回見てみたいと思い、YouTubeで見てみた。
やっぱり55年経過したいま見ても、すごいショックである。YouTubeでひさしぶりに見ても、そのドキドキ、ざわざわ感は数日間続いた。
ウルトラマンの必殺技、スペシウム光線や八つ裂き光輪が片っ端からゼットンに破られてしまう。なにをやっても敵わない。もうウルトラマンの一方的な負けなのである。
残り時間もないとウルトラマンの全てをかけた攻撃、今まで多くの敵を撃ち破ってきた必殺のスペシウム光線!
しかしゼットンは腕を胸の前に構え、あのスペシウム光線さえを簡単に吸収してしまう。
怪獣に自分のスペシウム光線を吸収されるという衝撃の体験に驚きを隠せないウルトラマン!「私のスペシウム光線が吸収された!」と流石のウルトラマンでも一瞬の隙が生まれ、胸ががら空きになり、、、
この瞬間を最初から狙っていたかのように吸収したスペシウム光線のエネルギーを波状光線にしてウルトラマンの胸のカラータイマーに放つゼットン!
既にウルトラマンの弱点は調査済みとばかりに。
ゼットンの光線が最大の弱点のカラータイマーを直撃!被弾した瞬間にウルトラマンは短く「ヘアッ」と叫びます。光線のエネルギーがカラータイマーを通してウルトラマンの体内に吸い込まれる。
そんな既に力尽きたウルトラマンに止めを刺すかのように容赦なく、ゼットンは再びカラータイマーに波状光線を放つ。
再びゼットンの光線がウルトラマンの胸のカラータイマーを襲う!既に死んでしまっているウルトラマンは言葉を発する事もなく、光線を浴びるだけ。光線の最後がタイマーに入っていくとピカッと光る。それを合図に。。。
カラータイマーだけではなく、目も点滅しているウルトラマン。やがて目からも光が失われました。
巨体はゆっくりと前のめりに倒れます。
地面に力尽きている銀色の巨人、ウルトラマン。
その亡骸をただ見つめるゼットン。
今までのウルトラマンの立場が逆転しています。
自分は、まさにこの構図こそ、最大の屈辱というか、これほどショッキングな図はないのではないだろうか、と思うのである。ヒーロー絶対だったあの1960年代の子供たちにとって、このウルトラマンと怪獣の立場が逆転している、まさにこの構図こそショッキングなことはなかった。
ウルトラマンはゼットンに手も足も出ずにやられてしまった。
無敵のウルトラマンが死んだ。
55年経過したいま見ても相当ショックである。いま見ても2,3日、ショックを引きずらざるを得なかった。
そんなときにももうひとつ興味深いYouTubeを見てしまった。
「なぜウルトラマンはゼットンに負けたのか?」
きっとオタク、マニア研究家による深い洞察なのだと思うのだが、なるほどそうだったのか、と感心してしまった。そしていままでは、単にその最終回をみて、自分がショックだったという事実だけであって、それ以上の深い考察はべつにしなかった、というかできなかった。
でもその真実には、こんな深い洞察があるのか、そうだったのか、という驚きを隠せなかった。
その真実とは・・・
カラータイマーはウルトラマンの心臓と接続されていて、エネルギーを司る重要な中枢機関であると同時に弱点もである。このカラータイマーを破壊されるとウルトラマンは死んでしまうという設定である。
ゼットンは、「ウルトラマンが戦う最後の怪獣」ということから、アルファベットの最後の文字である「Z」と、ひらがな最後の文字である「ん」を合成させて「ゼットン」とネーミングされたという逸話があることは有名である。
メフィラス星人が地球に向かう前日、侵略宇宙人たちが火星でウルトラマン打倒作戦会議を開いている。実際の映像には反映しなかったが、この会議で1番目がメフィラス星人、2番目がバルタン星人、3番目がジェロニモン、と波状攻撃をかけるつもりだったようである。
その会議でケムール人に似た謎の宇宙人が、「ゼットン・はやく育て」と呟いている。
このことから、ゼットンは対ウルトラマン用に調整された怪獣であることも明白になっていく。
最終回の台本によると、ゼットンは力、技、スピード、特殊能力のすべてがウルトラマンを上回る説明が書いてある。
そして最初からカラータイマーを破壊する目的でウルトラマンを組み伏せ、グシャ!と殴り潰してウルトラマンを即死させている。ウルトラマンを高らかに持ち上げて投げ捨てる描写まであるが、撮影時にはこれでは残酷すぎる、ということで変更された。
またドラマの描写としても決め手になったスペシウム光線を吸収され波状光線として打ち返されカラータイマーを破壊されたことや、ウルトラマンはまずゼットンをウルトラキャッチリング拘束するも火玉で攻撃され外されてしまったことがあったり、格闘戦でもカウンター攻撃などでやられてしまう結果になってしまっていた。
以上のことから、ゼットンは「対ウルトラマン専用」の怪獣として開発され、相当の分析をされていることから、ゼットンはすべての能力がウルトラマンを上回る宇宙恐竜で、ウルトラマンに全く勝ち目はなく、ゼットンの狙い通りカラータイマーを破壊されて敗北した。
これが負けた1番の理由である。
まさにヒーローの最終回が敗北なんて衝撃的ですべて手探りの手本なき時代に作ったとは思えないほどの完成されたストーリー展開であり、最終的にゼットンをヒーローではなく普通の人間たちが倒すっていう展開になるのがすごく素晴らしい!
・・・笑笑。
最初の台本にそんなことが書かれていたなんて、驚きとしかいいようがないです。もしその通りに映像化されていたら、大パニックになっていたでしょうね。
ウルトラQからスタートして55年。まさにいま明かされる真実という感じですね。自分にとっては・・・ですが。
そしてゾフィーとのやりとりで、ハヤタ隊員と分離して、ハヤタ隊員を地球に戻すことになったのは、まさにテレビの通りです。
この衝撃の最終回、もう1回観てみませんか?(笑)YouTubeで用意してあります。さらにはこの「なぜウルトラマンはゼットンに負けたのか?」を刻々と説明しているYouTubeも紹介しておきます。
怪獣酒場 [特撮]
ヒーローたちに時に健闘し、時にこてんぱんにされるウルトラ怪獣たちが、夜な夜な憂さを晴らし、気力を養って、明日への新たな悪巧みをするところ。
今まで世を忍んで営業してきたが、一部の時間帯を地球人にむけて開放しています。ウルトラ怪獣たちが主役の居酒屋「怪獣酒場」。怪獣たちが贈る「永遠の少年たち」のオアシスです。
怪獣酒場
う~む。ずいぶん昔、おそらく2014年頃かな、川崎に怪獣酒場がオープンすることを知って、こりゃぜひ行ってみたいと思っていたのだが、忙しさにかまけてすっかりその存在を忘れてしまっていた。そこに来て、今年のウルトラセブン55周年フィーバーで、片っ端から特撮もの、怪獣ものをフォローしていたら、自分のTLがそれに溢れかえってしまい(笑)、そこに怪獣酒場もついに登場して、あっそうだった~~~と思い出し、ぜひ行ってみたいと思ったのだ。
楽しすぎる!!!
ネットでオープン時の記事をググってみると、当時は1年間の期間限定でのオープンだったようだ。でもいまだに続いているということは、大人気ということだったんですね。(笑)
昔は、川崎にしかなかったのだが、最近は新橋蒸溜所というところもできたんだな。驚きました。
新橋蒸溜所は、地下の洞窟に造られた怪獣たちの秘密の蒸溜所を、そのまま酒場としているかのような店内。中央には怪獣たちが日々汗水流して蒸溜酒を作っていると思われる大きな「ポットスチル」と 呼ばれる蒸溜釜が設置されているそうだ。
怪獣たちの利用時間の様子 ※地球人向け営業時間中に怪獣は登場しません。(笑)これは楽しすぎる!!!
怪獣酒場に行くなら、まずオリジナルの川崎に行きたいな、と思っていたので、新橋蒸溜所はまた今度ね。
怪獣酒場はすごい。
怪獣襲来というイベントがあって、そのイベントのときは、おそらくその怪獣が店内に現れるに違いない。怪獣襲来のイベントのときは、完全予約制だ。
イベント“怪獣襲来!”10/16(日)エレキング登場。
イベント“怪獣襲来!”10/9(日)カミーラ登場。
イベント“怪獣襲来!”10/2(日)改造パンドン登場。
・・・てな感じだ。
川崎の怪獣酒場は、JR川崎駅東口からすぐのところにある。仲見世通りの中を入っていたところのビルのB1Fにある。
あった!ここが怪獣酒場だ。
自分の昔の記憶では、この店前に店長のバルタン星人がお出迎えしてくれているはずなのだが、今回それを楽しみにしていたのだがいなかった。残念。
自分がイメージしていたのは、こんな感じです。(笑)
16:00開店なのだが、30分くらい前になるともうこんなに怪獣マニアたちで長蛇の列が出来てしまいます。
店員さんが、検温にくるのだが、そのときにすでに「ウルトラマンは体温が高いので・・・」とかしれっと言い出す。(笑)なんか笑っちゃう雰囲気だ。
そしていよいよ店内に突入。
おぉぉおおお~怪獣酒場。
手に消毒スプレー、そしてベルを鳴らして店員さんをよぶところ。お訊ね怪獣。
ジャミラの真実の口。これは口に手を入れるあれですね。それがジャミラなのがいいです。でもいまコロナなので封鎖されていました。
店員さん、またしても流暢な口ぶりでしれっと言う。
当店「怪獣酒場」では、
●地球防衛隊員・・・
●ヒーローに変身できる能力のある方・・・
のご入店は固くおことわりします。
あまりに流暢にしれっと言うのでおかしくて、おかしくて。(笑)
ここが川崎の怪獣酒場の店内である。
ここは、怪獣エリアといわれるところで、印象的な怪獣達をテーマにしたボックス席と、怪獣のフィギュアをじっくりと眺められるカウンター席
怪獣のフィギュアがいっぱい飾ってあってなんか楽しい。
宇宙人エリア
『ウルトラQ』~『ウルトラマンレオ』までに登場した宇宙人や円盤で装飾されたエリア。
光の国/地球 戦力研究室
怪獣達がウルトラ戦士の技や能力、また変身アイテムや地球防衛隊のメカニック等を研究しているエリア。
初代ウルトラマンの科学特捜隊、帰ってきたウルトラマンのMATの戦闘機など。そしてウルトラセブンのウルトラホーク1,2,3号などウルトラ警備隊関係のパネルも見れる。
やっぱりウルトラ特撮は、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、この3シリーズに限りますね。
作戦計画室
宇宙人達が過去の地球侵略作戦を振り返りながらリベンジを企てている、密談に適した2人掛けの個室エリア。
すごい密室と言う感じがしますよ。
怪獣さんたちも秘かに密談してます。
怪獣無法地帯
怪獣が大集合したグラフィック等が目を引く、大人数向けの小上がり座敷のエリア。
やっぱり川崎は初代怪獣酒場の発祥地なので、本格的ですね。
店頭では「怪獣酒場」オリジナルグッズをはじめ、「ウルトラマン」シリーズの商品を販売しています。いろいろなグッズがあります。
ここがレジですが、お勘定はふつう各お客さんのテーブルでやります。
店内には色紙サインがいっぱい飾られていました。”友里アンヌ”アンヌ隊員のサインも見つけました!各世代のウルトラマンはみんな来店しているみたいですね~。それはそうですよね。聖地みたいなところですから。自分達がこてんぱんにやっつけた怪獣たちの酒場、オアシスなんですから。
でも地球防衛隊員、ヒーローに変身できる能力のある方は、入店お断りのはずなんですが。(笑)
自分は、印象的な怪獣達をテーマにしたボックス席に通されました。そのボックス席に応じて、いろいろな怪獣がテーマになっているのですが、自分はなんと!ゼットンのボックス席に通されました。やったー!初代ウルトラマンの最終回、ウルトラマンがゼットンに負けるシーンは子供心にとてもショックでした。
店員さんを呼ぶコールボタンが、カラータイマーになっているんですね~。
メニューを開いて料理、ドリンクを見てみたら、もう目が眩みました。
怪獣料理、怪獣ドリンク・・・もうなんかよくわからないです。(笑)でもなんかすごい楽しいです。
自分は、まず怪獣ドリンクとして、変身怪人ビット星人の「小悪魔スカッシュ」を頼みました。ノンアルの梅酒とカシスシロップ、レモンスカッシュがミックスしたドリンクですね。
すごい美しいカクテルみたいな感じでした。すごく甘くて美味しい~。
そして怪獣料理として、バルタン星人のおもてなしをいただきました。
バルタン星人の「ハサミ」に、同じくハサミを持つカニのピラフを盛り付け。蟹肉や蟹味噌をふんだんに使った贅沢な味。
これはすごく美味しいですよ。ちょっとケチャップ的な味付けのピラフですが、蟹の贅沢な味とブレンドされていて、とても美味しい。これは美味しいと思ったな~。
つづいて怪獣料理2品目。スカイドンの炎のチーズダッカルビ
これもなかなか美味しい。チーズダッカルビなんですが、怪獣酒場が作るとこれにちょっとカレー風味がついて、火を吹く辛さとチーズのハーモニーという感じで、すごく美味しいです。チーズがのびるのびるという感じで香ばしいんですね。お肉もゴロゴロ感あってこれは食べ応えあり美味しかったです。
怪獣料理3品目。大阪城の悔恨~自虐のローストビーフ
ゴモラの無念を忘れるな!切られた尻尾はローストビーフとなって蘇ります。ふつうにローストビーフで美味しかった。これにかけるソースがすごく甘くて美味しかったですね。ローストビーフをさらに旨く感じさせたのは、このソースのおかげですね。
怪獣ドリンク、怪獣料理を1品頼むと、こうやって怪獣カードをくれるのです。4品頼みましたので、4枚ももらいました。
ちなみに、本日の10/17から、毎年恒例の名物メニューも登場だそうです。
お待たせしました!
今シーズンもやります!
季節限定メニュー”メフィラスの円盤もつ鍋”
川崎にて例年ご提供している怪獣酒場の名物メニューが今シーズンも登場!
メフィラス星人のおすすめ!円盤もつ鍋で寒い冬を乗り切りましょう!
・・・だそうです。
これはいいわ~。2日違いだったんですね。惜しかった。もつ鍋大好きだし。シン・ウルトラマンでも大絶賛だったメフィラスの円盤もつ鍋というのがあるんですね。毎年恒例の名物メニューだったんですね。
これは食べたいわ~。
怪獣酒場の怪獣ドリンク、怪獣料理はかなり美味しいです。ちょっとお値段お高めですが、でも味は保証します。かなり美味しい。
そして、なによりも楽しいですね。
怪獣ドリンクは、いろいろなアルコールもあって、吉田類さんの酒場放浪記で、ぜひこの怪獣酒場を取材してほしいな~と思いますね。(笑)
これだけ怪獣料理も美味しいんだから、これはミューザ川崎のコンサートがある日は、終演後にこの怪獣酒場で夕ご飯というのもいい案かもしれませんね。
でもすごく混みますよ。熱心な怪獣マニアのファンたちですごい人気なのです。予約したほうがいいですね。でもこの川崎のほうは予約は2名からなんですよね。新橋のほうは1人からでも予約できます。女性のお客さんも多かったですよ。
怪獣酒場。。。なんか遊び心満載で楽しすぎます。またぜひ来たいです。
怪獣酒場の運営は、ベネリック株式会社と株式会社イーケーシーの共同企画で、円谷プロダクション監修のもと、特撮ヒーロー「ウルトラマン」シリーズの「怪獣」をテーマにした居酒屋「怪獣酒場」を運営しているそうです。
この日はすごくお腹を空かして行ったので、空腹過ぎて、開店の16時まで待てず、向かいのタイ料理屋さんで2品ほど食べました。ここのタイ料理もなかなか高級味で本格的で美味しいです。店員さんがみんなタイ人みたいな感じでかなり本格的なタイ料理で美味しいです。
怪獣酒場の向かいにあります。今度はじっくり時間かけて、こちらのタイ料理を味わいたいですね。
ウルトラセブン55周年 4K特別上演 [特撮]
今年は、ウルトラセブン放送55周年記念ということで、当時の5話を取り上げて4Kで放映するというとてもうれしいイベントがあり、10/1解禁ということでさっそく映画館に見参してきた。初日の10/1の1番最初の回である。気合が入っていた。
この10/1は、もうSNS上では大変なウルトラセブン・フィーバーが巻き起こり、この4K上映に関する投稿で自分のTLは溢れかえった。
過去のウルトラシリーズでは、ウルトラセブンが1番格好いいと子供の頃から思ってきたセブンファンの自分にとっては堪らない1日となった。
映画館はTOHOシネマで放映された。自分は映画はいつも渋谷のTOHOシネマで観るのだが、今回は渋谷は入っておらず、代わりに新宿のTOHOシネマで放映されるようだったので、新宿だったら自分は場所はよく知っているので、じゃあ新宿にしよう!と即決した。
でもあとでニュースで知ったところ、TOHOシネマズ池袋では初日の1番最初の回のはじめに、モロボシ・ダンの森次晃嗣さんとか豪華で、多彩なゲスト陣が登壇されていたんですね。
大失敗しました。よく確認しておけばよかった。初日の初回は、かならず登壇はあると思っていましたが、よく確認していませんでした。
この55周年の歴史を改めてどう感じているかを問われた森次晃嗣さんは「今日が55年なんて実感がなかったです。これだけ長い期間を経て、皆さんにこのようにお会いできるとは思っていませんでした」と感慨深く振り返る。
さらに撮影当時の思い出を聞かれると、早朝から電車で移動して撮影スタジオに向かっていたことや、休日にも各地のイベントに参加するため自分でウルトラマンスーツを持参して全国を行脚したことについて触れながら「若かったからできた」と述懐。
その一方で「撮影は過酷だったけれど、その分こんなに長く愛される作品もない。今でも街を歩くと「ダンだ! ダンだ!」と言ってもらえる」と作品への思いを吐露した。
「今日は55周年ですが、60周年記念まで元気でいたいなと思います。セブンがある限り元気でいたいと思います。55周年、ありがとうございます!」とイベントを締めくくったそう。
クッソ~。大失敗だった。池袋に行けばよかったです。
10月1日(土)から10月13日(木)にかけて全国16劇場にて実施される「『ウルトラセブン』55周年記念 4K特別上映」は、全49話から厳選された5つのエピソードを上映する企画。第7話「宇宙囚人303」と第26話「超兵器R1号」、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」と第48話・第49話「史上最大の侵略(前後編)」が、迫力の4K映像で巨大スクリーンに上映。「ウルトラセブン」が4Kで劇場上映されるのは今回が初めてとなる。
自分は、TOHOシネマズ新宿も渋谷と並んでよく行っている映画館で、歌舞伎町の中を突っ切って歩いて行ったところにある。
渋谷よりも全然新しく、IMAX,Dolby Atmosなど最新のスクリーンフォーマット、最新音声フォーマットを装備した最新鋭の映画館なので、自分は豪華仕様で観たい場合は、必ず新宿まで見参する。いい映画館ですよね。
まず今回の上映、4Kということだが、どんな印象だったかというと、最近の新しい画質のようなVividな解像感、先鋭感な画質というより、やはりもともとがフィルムの画像なので、のっぺりとしたフィルムらしい画質で、それを4Kにしたからと言って、特段そんなに凄いという印象はなかったが、でももともとのオリジナル画質の傷の修復であるとか、滑らかさ、よりきめ細やかさなどフィルムらしさの中でも解像度の改善がよくわかり完成度も高く丁寧な出来に仕上がっていると思いました。
やはりSDからHD/4Kなどの画素数のアップコンバートは、じかのHD/4Kの画像素子のカメラで撮影したものと同等にはなりませんが、現代の視聴者の鑑賞レベルに見合った品質にアップグレードされた素晴らしい作品だと思いました。
ウルトラセブンをまさか4Kで観れる日がやってくるとは思ってもいませんでした。音声はどうだったのかな?リマスタリングされていたのかな?
過去の古い映画、ドラマのリマスタリングは今後のとても重要な作業ですね。映像にしろ、音声にしろ。これは今後のとても大事な仕事になると思います。過去の名作映画、名ドラマのアーカイブのことを考えると、です。たくさんやるべき昔の名作映画、名ドラマがあるのではないでしょうか・・・。
ひさしぶりに観たウルトラセブンはやはり格好良かったなぁ。最高でした。ウルトラ警備隊の戦闘機、ウルトラホーク1号、2号、3号フル活躍で出動という感じだし、水陸両用車のポインターも出番が多く格好良かった。
ただ、ストーリーの選択もあると思うが、そんなにセブンと怪獣との闘いは濃密ではなかったような・・・。必殺技もアイスラッガーがメインだったのではないでしょうか。
でもウルトラマンとくらべ、ウルトラセブンになると脚本、ストーリー制作が大人びていて、単なる怪獣との闘い、特撮では終わらない渋め、マニアック路線らしさがあって、相変わらずカッコいいな~と思いました
子供の頃にセブンを見たとき、なんかやや暗い感じがしてカッコいいと思ったのは、このストーリーがとても凝っているからではないか、と思っていました。
なんかとてもうれしかった気分。
ちょっと自分が後悔しているのは、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」。自分がすごく楽しみにしていた話なのであるが、前夜よく眠れなくて寝不足気味で迎えたので、ちょうどこのストーリーのときに眠気が襲ってきてしまい、必死に目を開けて見ていましたが、もっといいコンディションで観たかったです。
最終回の第48話・第49話「史上最大の侵略(前後編)」がやはり壮大で素晴らしいですね。宇宙人によって、ロンドン、パリ、ニューヨークとどんどん爆破されていき、つぎは東京か。ダンはアンヌに自分がセブンであることを告白。シューマンのピアノ協奏曲が流れる。・・・
ダンのアンヌへの告白のシーンは長らくセブンファンにとって語り継がれている名シーンですが、この回はやはり絶対外せませんね。見ごたえあると思います。
素晴らしかったです。セブンファンには堪らないプレゼントになりました。ありがとうございました。
映画を観た後、ネットでのウルトラセブン4K上映のニュースを片っ端から探して読んでいたのですが、こんなニュースを見つけました。
『ウルトラセブン』放送開始から55年 視聴者をときめかせたアンヌ隊員の魅力とは?
これはなかなか的を得たいいことを書いているなと思いました。ウルトラ警備隊で紅一点であったアンヌ隊員。いまだに自分含めたセブンファンにとってアイドル的な存在。アンヌ隊員は、永遠の特撮ヒロインだと言っていいと思います。
円谷プロの前作『ウルトラマン』のヒロインだったフジ・アキコ隊員役の桜井浩子さんが中性的な雰囲気だったのに対し、アンヌ隊員に選ばれたひし美ゆり子(当時の表記は菱見百合子)さんは、親しみ易さに加え、セクシーさも感じさせました。
つねに比べられる2人でしたが、アンヌ隊員はキュートでセクシーでしたね。
この記事でアンヌ隊員のひし美ゆり子さんがご著書を書かれているのを知り、さっそく買って読んでみました。
セブン セブン セブン(小学館文庫): アンヌ再び… 文庫 – 2001/3/6
これはひし美ゆり子さんのエッセイ集。ウルトラセブンの撮影秘話、出演者の人柄の本音と思い出。もうアンヌ隊員が本音でズバズバ斬り込んでいく告白型のエッセイ集ですね。
エッセイですから、文章にご本人の人柄が出ますね。ひし美ゆり子さんは、もうすごいおおらかで開けっぴろげ。自分なんかより全然男らしいというか豪傑な感じですね。もう酒豪で、俳優の原田大二郎さんや村野武範さんや松田優作さんとかと飲み歩いていたなどを代表に、武勇伝の数々など、驚きました。自分が長い間抱いてたアンヌ隊員のイメージとは、かなりかけ離れているような。(笑)
自分の女優としてのひし美ゆり子のこと、ウルトラセブンの各話での思い出話、出演者の人柄と想い出。撮影の裏話、もうズバズバ本音で告白していきます。
自分はかなり衝撃を受けました。でも最高に面白かった。
ダンとアンヌは実際でも恋人の雰囲気だったのか・・・全然まったくそんな感じなし。(笑)森次さんは歌がうまくて、女性の目をじっと見つめながら歌うので、かなり自分がもてることを意識している人だな、と思ったとか。(笑)でもお互いウルトラセブンで、50年以上パートナーとして仕事をしてきたかけがえのない仲間でもある。
アンヌは紅一点と思われて現場では大事にされていたと思われるかもしれないけど、実際そのように思ったことはなかった。ひし美さんと呼ばれたこともないし、いつもアンヌ!こら!ってな感じ。
水陸両用車「ポインター」5万円で購入した中古のクライスラーを改造したもの。改造費のほうがはるかに高かった。
また俳優の京本政樹さんとの交流も面白かった。
京本政樹さんは大のウルトラマニアで、ウルトラマンの科学特捜隊の制服や、ウルトラセブンのウルトラ警備隊の制服などの歴代コレクションを完璧に集めているそうだ。そしてアンヌ隊員の制服もコレクションしている。凄すぎる。(笑)
それでアンヌ隊員のシューズを作りたいと思ったそうで、そのためにひし美ゆり子さんにコンタクトをしたそうだ。その後、なんかのイベントで京本政樹さんとひし美ゆり子さんとの対談で、ひし美さんは京本さんのたっての願いでウルトラ警備隊の制服を着て撮影することに。。でもアンヌ隊員の制服はすでに萎んでいて着れなかったそうで、代わりにキリヤマ隊長の制服を着て撮影に臨んだそう。しかも上半身だけで。(笑)
撮影が終わった後、制服をクリーニングして京本さんに返却しようと思ったら、もちろんそんなことをせずに着た後の制服をそのままお返しください。(笑)慌ててクリーニング屋さんに引きとりに戻ったとか。。
その気持ちわかるわ。(笑)ファン、マニアというのはそんなものです。
後年ですが、NHKは「私が愛したウルトラセブン」というアンヌ主人公の番組を制作していたんですね。田村英里子さん扮するアンヌ隊員が主人公。「ウルトラセブン」の制作秘話をドラマ化した作品でした。今さらながら、ファンの方々の「ウルトラセブン」に寄せる愛着の深さに驚くばかり。
このときは、ロケか発表記者会見かで、ひし美ゆり子さんもかけつけ、新旧アンヌ隊員が揃ったとか。ひし美さんは、田村さんにいろいろお声かけしたそうです。
自分は全然知らなかったです。アンヌ隊員目線からの物語。ぜひ見てみたいです。でもひし美ゆり子さんの告白では、じっさいになかったエピソードも散りばめられていて、ストーリーを美化されているところもあったとか。ファンをガッカリさせてはなんですが。
このアンヌ隊員による告白本は、かなり面白いです。あれから55年、ずっと自分の中で勝手に作くりあげてきたイメージで観てきたウルトラセブン、モロボシ・ダン、そしてアンヌ隊員。そしてウルトラ警備隊のみなさんたち。
じつは現場ではこんな感じだったという告白本です。結構撮影現場のその雰囲気がよくわかり、頭の中で描けるようなわかりやすさでした。
そして自分のイメージは完全に塗り替えられました。でも真実を知ってよかったと思っています。ますますセブンファンになりました。
このエッセイ集、2001年に初版なんですね。全然まったく知らなかったです。21年も知らないで過ごしてきたとは!相変わらず世の中の流れに疎いですね。(笑)
そのほかにも、
アンヌ今昔物語: ウルトラセブンよ永遠に・・・ 単行本 – 2017/7/3
をいま取り寄せ中です。これも読むのが楽しみです。
つい最近、NHKが「全ウルトラマン大投票」を実施したのを知っていますか?いままで登場してきたウルトラマン・シリーズで、全国で人気投票(ネット投票)をやったのです。
ウルトラセブンは第2位でした。
(初代)ウルトラマンは5位、1位は1996年のウルトラマンティガだそうです。(全然知らない。)
自分はこの結果に誇りを持っているし、やはり新旧交えてのウルトラマンシリーズの中でもウルトラセブンは世代を問わず人気があって深く愛されているんだな、と思い、とても嬉しかったです。
自分が子供の頃に戻った感じになりました。
ウルトラセブンは格好良い! [特撮]
今年はウルトラセブン55周年記念イヤーである。これはかねてからの自分の持論なのだが、そしてこれが正しいかどうかはわからず、あくまで自分が思っていること、自分の推測でしかないのだが、ウルトラセブンというのは、ウルトラマン・シリーズの中では、亜流というか、毛色が違う独自のキャラクターだと思うのである。
初代ウルトラマンが放映されたあと、その次のキャラクター造りとして、ウルトラマンとは違うオリジナリティのあるキャラクターをつぎに送り出したいという意思が制作者側にあったのではないだろうか。
要はウルトラマンと同じキャラではなく、マンネリにならないように、ウルトラマンとは全然違う新しいキャラクターを送り出したかった。
そしてウルトラセブンが終わったと同時に、次のキャラクター設定から、やっぱりオリジナルのウルトラマンに戻そう、それが帰ってきたウルトラマンである。
それ以降、ウルトラマン・シリーズというのは、それこそ昭和、平成、令和とずっと後編のシリーズが続いていって世の子供たちを楽しませているのだが、その25種類のウルトラマンの根底には、キャラクターは、初代ウルトラマンをルーツにして、以降は全部ウルトラマンを彷彿させるような原点をそこに持っていこうという思いがあったのではないか。
やっぱり原点はウルトラマンなのである。すべてはここから始まったのである。
そういう風に自分には思えていて、この25種類のウルトラマンの中で、ウルトラセブンだけあきらかにその系統とは趣を異にする独自のキャラクターなのではないか、と思うのである。
ウルトラセブンだけ、そのウルトラマンの歴史の中であきらかに毛色が違い、独特のキャラクターで、異彩のオーラを放っている独自性のあるキャラクターだと思うのである。
自分は、ウルトラマンは、帰ってきたウルトラマンから見るようになった。
自分にとっての初めてのウルトラマンの体験は、帰ってきたウルトラマンである。そして、あとで再放送で初代ウルトラマンとウルトラセブンを観たのである。
ウルトラマンがゼットンに負けた初代ウルトラマンの最終回は、子供心に大変なショックだった。
そしてウルトラセブンは、ウルトラマンにはない、独特の格好良さがあって、そしてなんかドラマの雰囲気も独特の暗さみたいなものがあって、なんかカッコいいな~とずっと思っていたのである。
ウルトラセブンは格好いい!
自分がここで主張したいのはこれである。
ウルトラセブンはすべてにおいて格好良かった。
独自性、オリジナリティがあって、ウルトラ警備隊の戦闘機、車、基地、服装、そしてウルトラセブンすべてにおいて、他のウルトラマン・シリーズとは比べ物にならないほど、全然格好良かった。
もう断トツである。ダントツに格好いいのである。
子供の頃からずっとそう思っていて、55周年になる今年に、そのウルトラセブンがいかに格好良いかを、ここで思いっきり語りたいと思ったのである。
子供の頃からの自分の想いを、思いっきりここで吐露しようという狙いである。
昭和、平成、令和と続いていくウルトラマン・シリーズの中で、自分ががっちり夢中になって見ていたのは、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、そして帰ってきたウルトラマン、この3シリーズだけである。その後のウルトラマンタロウとか、ウルトラマンレオ、ウルトラマンエースとかは確かに見ていたけど、なんかマンネリで面白くなく全然自分に対してこなかった。それ以降もう見なくなった。
だから自分にとって、ウルトラマン・シリーズといえば、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、この3ヒーローなのである。
ウルトラセブンの格好良さを語る前に、まず初代ウルトラマン、帰ってきたウルトラマンから振り返ってみたい。
●初代ウルトラマン
1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列で毎週日曜19:00 - 19:30に全39話が放送された、TBS・円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマである。
ウルトラQからウルトラマンに移るこの時代。当時の子供たちには大変な衝撃であったろう。
テレビシリーズがスタートするや否や「ウルトラQ」を凌ぐ人気番組となり、本放送時の第1話の視聴率は34.4%、平均視聴率は36.8%、最高視聴率は42.8%だったそうである。
1960年代って本当に凄かった時代ですね。テレビが珍しかった文明開化の時代、誰もが熱中した昭和という感じがします。
初代ウルトラマンには、じつはそのマスクに変貌があるのである。
最初の頃の初代ウルトラマン
目がつり上がっていて、顔がしわっしわ。どこか悪人面である。
顔がしわっしわなのが特徴で、顔もどこか悪人面のような。なんでこんなことになっているのかと言うと、ウルトラマンが口を開けるシーンが企画されていて、顔を動かせるようにしていたからとのこと。そのため軟質素材を使っているのだが、結局没になった、というわけである。
でも自分はこの頃の悪人面のウルトラマンの顔がすごい好きである。
途中から初代ウルトラマン
言わずと知れた初代ウルトラマン。
50年前とは思えないほどの洗練されたデザインは現在でもなんら変わりなく健在。まさにウルトラマンのルーツはここにあり!である。
ウルトラマンの必殺技はスペシウム光線である。十中八九、これで怪獣を仕留めます。ドラマの終盤、これですべてが終わる感じである。
初代ウルトラマンは、ハヤタ隊員が変身する。ベータカプセルで変身するのである。演じていたのは、早田進さんである。
科学特捜隊。ウルトラマンを補佐するというか、地球側の対怪獣に対する防衛組織である。隊長はムラマツ(村松敏夫さん)である。ハヤタ隊員もそうであるが、要は役者さんの本名をそのままカタカナにしていただけなんですね。(笑)
科学特捜隊の基地。初代ウルトラマンの科学特捜隊の基地は、地上にありました。(笑)科学特捜隊の戦闘機ジェットビートルの離着陸も、この地上基地のところの発射台からおこなうのである。
ジェットビートル
科学特捜隊の汎用戦闘攻撃機ジェットビートルである。
科学特捜隊専用車
日本支部で使用されている車輌。後のウルトラシリーズに登場する車両と異なり、特に武装や特殊機能はないが、通信機など高性能の探査機器は装備されている。
●帰ってきたウルトラマン
1971年4月2日から1972年3月31日にTBS系で、毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された。
これは自分のウルトラマンの原点でした。すべてはここから始まりました。体の赤のラインが二重線になっているのが、初代ウルトラマンとの違いです。
自分の当時は、「帰ってきたウルトラマン」でしたが、なんか調べてみると、後年このキャラクターは「ウルトラマンジャック」と改名されているみたいですね。これはあきらかに邪道ですね。その改名は、またあとでおじゃんになったようです。
帰ってきたウルトラマンは、郷秀樹が変身していました。それまでのウルトラマン・シリーズのように変身のためのツールを使わず、郷秀樹がピンチになったら、自然とウルトラマンが降臨するという変身シーンでした。
郷秀樹は、レーサー志望の平凡な一市民として設定され、私生活面では彼の家族的な立場である坂田兄弟がレギュラーとして登場していたりしました。
地球防衛組織はMATです。
このMATマーク、懐かしすぎる!(笑)
調べてみると・・・
MATとは Monster Attack Team すなわち「怪獣攻撃隊」であり、対怪獣戦や怪事件調査、侵略者からの防衛を主任務とする。国際平和機構の地球防衛庁に所属する特殊部隊で、本部はニューヨークに置かれ、世界各国に支部がある。
ほんまかいな。(笑)自分は日本だけだと思ってました。
MATの基地は海底にありました。MAT日本支部は東京湾の海底にあったのです。
これは当時の子供時代の自分にとって衝撃でした。なんとカッコいいんだろう、と思い、子供の頃って子供向け雑誌があるじゃないですか。ちょっと雑誌の名前を憶えていないのですが(小学〇何年生だったかな?)、その雑誌で「これがMATの基地だ!」ということで特集記事が組まれていて、そうかー、MATの基地は海底にあるのかーと感動した覚えがあります。
マットアロー1号
MATの戦闘機です。さすが初代ウルトラマンのときと比較して洗練されてますね。当時子供の頃、カッコいいな~と思っていました。プラモデルが欲しいといつも思っていました。正確にはウルトラセブンの頃からですが、戦闘機は1号機、2号機、3号機と複数所有するようになります。
マットアロー2号
ウルトラセブンのときもそうですが、やはり1号機が1番カッコいいんですね。2号機、3号機となると補助的な使用になります。
マットジャイロ
3号機というのは、大体癒し的な存在になります。
マットビークル
MATの車です。主人公の郷秀樹がカーレーサー志望でしたのでそれが理由かわからないですが、MATの車もカーレーサー仕様っぽいです。MAZDAの協力みたいです。
●ウルトラセブン
そしていよいよ真打登場です。ウルトラセブンがいかに格好良いか、子供の頃からずっと思い続けてきたこの想いを一気に熱く語りたく、そのために比較するために、初代ウルトラマン、帰ってきたウルトラマンを先に持ってきたのでした。
ウルトラセブンは、1967年10月1日から1968年9月8日まで、TBS系で毎週日曜19:00 - 19:30に全49話が放送された。
自然現象の一部としての怪獣出現が主なテーマだった「ウルトラマン」に対し、ウルトラセブンでは明確な侵略の意図を持った知的生命体=宇宙人との対立が物語の中心となりました。
いまでは常識あたりまえになっているこの概念もウルトラセブンから導入されたアイデアだったのです。
もうあきらからにウルトラマンの歴史のヒーロー像と比較して、亜流というか、毛色が全然違う。
ウルトラセブンといえば、やっぱりこのアイスラッガーである。セブンの必殺技の中で堂々の人気1位ではないでしょうか。これで相手を切り刻みます。アイスラッガーを放った後、ツルツル坊主頭になるセブンが可愛かったりします。
ウルトラセブンには胸のところにカラータイマーというのがないです。代わりに新しいアイデアとして出されたのが、この頭のこめかみのところにあるビームランプです。ここから光線をだす必殺技もあります。エメリウム光線、もしくはウルトラビームと呼ばれることもあります。初代ウルトラマンのスペシウム光線にあたる、最もベーシックな決め技の1つといえるでしょう。
ワイドショットは、アイスラッガー、エメリウム光線に並ぶセブンの切り札ともいえる技です。主に、アイスラッガーやエメリウム光線が効かない相手に対して繰り出されます。
ウルトラセブンに変身するのがモロボシ・ダンです。森次 晃嗣さんが演じらていました。変身ツールはウルトラアイです。これがカッコいい。森次さんは、同じ男として格好良い男優さんだな~と当時ずっと思っていました。あの時代の、あの当時の二枚目男優スターのイメージって、まさにあういう男優さんでしたね。その代表格のような存在でした。
いい男で、武芸にも秀でているまさに文武両立の模範のような鎌倉武士と言われている畠山重忠公も、草燃えるのときは、森次 晃嗣さんが演じられておられました。まさに適役だと思っていました。(鎌倉殿の13人では、中川大志さんが同じ理由で、まさに適役ということで、いま大人気です!)
ウルトラアイというのがカッコいいですよね。
アンヌ隊員
ウルトラマン・シリーズでは、必ず紅一点という女性隊員の存在がいます。いまの時代と違って男社会の中で1人女性隊員がいることで華を添えるという感じです。大体主役の恋人というかパートナーという位置づけです。
モロボシ・ダンのパートナーだったのが、アンヌ隊員です。ひし美ゆり子(菱見百合子)さんが演じられていました。好きでした。(笑)子供心に憧れてましたね~。
やっぱり主役とパートナーは、美男美女のカップルなんですね。モロボシ・ダンとアンヌは、それはそれは様になるカップルでした。
ウルトラ警備隊
ウルトラセブンの地球防衛組織がウルトラ警備隊です。服装、ユニフォームがすごく格好いいです。隊長のキリヤマ(中山昭二さん)がなつかしいです。
ウルトラ警備隊の基地
これはおそらく山中にあると思われます。ドラマの中では、きちんとここが基地という明示、紹介はなかったように記憶します。特に基地がここにある、というそういう情報公開はなかったように思います。でもウルトラ警備隊の戦闘機ウルトラホーク1号の発進のシーンは、このように何回も放映され、それは山が切り開いて、そこから発進する感じなのです。
これを子供時代に見た自分は、あ~基地は山中にあるんだな、と思ったのです。
ウルトラホーク1号
ウルトラ警備隊の戦闘機の1号です。これはあまりにカッコいいではありませんか!今見ても、もう全然古臭くなく洗練されているそのデザイン。ウルトラセブンの格好良さの代名詞、象徴といってもいいアイテムだと思っています。
ウルトラホーク1号は飛行中に分解できたりします。今年はウルトラセブン55周年記念イヤーですので、このウルトラホーク1号のプラモデルが発売されていますね。
ウルトラホーク2号
あまり登場機会はありませんでしたが、こういうロケットタイプもありました。
ウルトラホーク3号
どのウルトラマン・シリーズでもそうですが、1号が1番カッコいいです。2号、3号は補助的な役割になります。でもウルトラホーク3号も補助的な役割のわりには、なかなかカッコよくていいなと思っていました。
ウルトラホーク1号、2号、3号。
まさにウルトラセブンの格好良さを象徴するアイテムだと言っていいでしょう。
ウルトラ警備隊の車:ポインター
ポインターという名前がカッコいいですね。当時の車を特別仕様とはいえ、このように改装するのはとても大変なことだったと思います。
ウルトラセブンは、やっぱりウルトラマンと違って、なんかこう毛色が違っていて、すべてにおいて格好良いと思いました。デザイン性が優れているというか。これは自分がそう思うということです。
そしてドラマもストーリーが大人びていて、ちょっとこう暗いというか、独特のムードがあって、明るい感じのウルトラマンとはなんか違っていたような印象をずっと子供の頃から抱いていました。
これはこの日記を書こうと思って、いろいろ調べているときに、わかったことですが、ウルトラセヴンの第12話はいまは放送禁止コンテンツで、没になっているそうですね。
ウルトラセブンが放映された1960~70年代は、放送倫理がとても緩くて「差別用語」や「放送禁止用語」が当たり前に放送されてました。
しかし、ウルトラセブンには放送倫理の緩かった70年代から放送禁止=存在すらなかったものと言うエピソードが存在します。
ウルトラセブン第12話はソフト化すらされる事はありません。実際、放映リストには欠番と横に小さく書かれてるのみです。そして、付け加えるなら今後も解禁はされる事もないのがウルトラセブン第12話なのです。
ウルトラセブン第12話のタイトルは「遊星より愛をこめて」と言います。物語は、こんな感じです。
ある日突然、意識不明になり死亡する女性が続出する。
分析の結果、彼女達は白血球が欠乏する「原爆症」に似た症状で全員死亡していた。
そして、皆メーカーもわからない同じ時計をしていた。
同じ頃に、アンヌ隊員の親友:山辺早苗にも恋人の佐竹=スペル星人を通して
同じ時計が送られようとしていた。しかし、時計を先につけたのは早苗ではなかった。
時計をつけたのは早苗の弟だった。
弟はすぐ時計を外したが気を失う。
佐竹は、時計を持ち帰る。
結果、佐竹は子供の血液の純度が高い事を知る。
そして、矛先を女性から子供に変更しようと計画する。
しかし、その計画はウルトラ警備隊に見破られ
観念したスペル星人が姿を現す。
その後、佐竹は執拗に早苗の弟を
追い回してるところをウルトラ警備隊に発見される。
ウルトラ警備隊に追い詰められた、佐竹は
早苗の前でスペル星人に変身する。
そして、夕陽の中で
ウルトラセブンと対決する。
ウルトラセブン 第12話が欠番となった理由はこういう経緯があったためだそうです。
・妹が遊んでた怪獣じゃんけんカードを姉が発見
・スペル星人の「ひばく」という表現を姉が残酷に思い父に相談
・父が「小学2年生」の編集部に抗議の手紙を書く
・編集部からの返信はなかったが、この事件は新聞報道となる
・円谷プロは新聞報道を重く受け止める
・大問題に発展する前に円谷プロは謝罪
・円谷プロはウルトラセブン第12話を封印すると発表
スペル星人ってこんな感じの怪獣です。
怪獣じゃんけんカードには、こんな文言が書かれていたそうです。
スペル星人=ひばくせい人、目から怪しい光を出す。
要は原爆、被爆をモチーフにしたところに問題があった訳ですね。スペル星人の写真を見ても、頭の部分とか被爆っぽいイメージが伺うことでき、これが問題ということで、報道で騒がれ、円谷プロが封印した、という事実のようです。
自分は、今回このことを初めて知りました。
ウルトラセブンは、クラシックとも関係があります。
最終回でモロボシ・ダンがアンヌ隊員に対して、自分がウルトラセブンであることを告白して最後の闘いに臨むシーンがあります。そのバックに流れているのが、シューマンのピアノ協奏曲なのです。
最後の戦いに挑むモロボシ・ダンが、相思相愛のアンヌ隊員に自らがウルトラセブンであることを告げる印象的なシーンに流れるのが、ディヌ・リパッティのピアノ、カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団による、シューマンのピアノ協奏曲であることは、セブンファンなら周知のとおりだ。33歳で夭逝した天才リパッティ、そして鬼気迫るこの演奏は、それでなくても名演でありこれまでも幾度となく再発売されてきた名録音なのである。
自分はこのシーンよく覚えていますよ。子供の頃、すごいメモリアルで印象に残っています。
このシーンはYouTubeに上がってますよ。
シューマンのピアノ協奏曲ってあんな感じの曲調ですから、あの別れのシーンに合うのかなとも思いますが、あの曲のあの部分が使われていたんですね。納得できました。たしかにあの部分であればよく合うような気がします。この曲のあの部分を切り抜くというアイデアを出したスタッフは当時としては凄いセンスだと思いました。
子供の頃はそんなことは当然知りませんでしたね。
今年2022年に、ウルトラセブン55周年記念イヤーとなる今年、いろいろな企画が上がっているみたいですよ。
「ウルトラセブン」55周年記念!玩具では実現不可能とされていた電子回路入り「ウルトラアイ」が遂に登場
これはすごいですね。欲しいです。ウルトラアイは子供の頃から憧れていました。今の最新の技術ならではの企画ですね。
ウルトラセブン 55周年記念 4大企画
というのもあります。
第2弾企画では、アイスラッガーをこういう肩叩きに使えるような(笑)商品も出ているみたいです。楽しいですね。
まだ第2弾までで、第3弾、第4弾はこれから発表のようです。
ウルトラセブン愛、ウルトラセブンがいかに格好良いか、ずっと熱く語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。自分的にはかなり満足しています。すごいスッキリした気分です。
なんかいままでのモヤモヤが全部吹っ飛んだ気持ちです。
今年1年、ウルトラセブンを大いに盛り上げていこう!
そういう決意ができたような気がします。