JASRAC GDSDX [技術]
Just FYIということで。
以前、”DX時代のコンサートホール”という日記でいろいろシステマティックに考えたこともあって、そのときに権利処理機関の部分は一番大事で、いかに権利者、クリエイターに利益をきちんと分配してあげることが、これからの配信時代にmandatory taskだということを思ったのだけど、JASRACはお役所なのでサーバー機能を立ち上げ、運営することなどできるはずなし(笑)、ということで、困ったものだな~という話にもなった。
でもJASRACはJASRACで、やはり彼らのもっとも得意な分野、一番大事な分野で、いろいろな戦略を考えているようだ。
JASRAC NEWSで知りました。
日本のデジタル配信コンテンツ(動画や音声)って、世界の配信の標準プラットフォーム(YouTube,Apple,Spotify,TikTokなど)で、ほんとうに日本だけでなく海外でも再生されているわけだけど、それをどうやって権利処理しているのか疑問だったのだが、日本にはJASRACという権利団体がいるように、世界各国にそういう権利団体がいるようなんですね。(でも、それはふつうに考えればあたりまえのことですよね。。笑笑)
例えば、JASRACが管理している楽曲が海外で利用された場合、各国の各地の管理団体が配信事業者から使用料の支払いを受けJASRACに使用料を送金、JASRACが国内のクリエイター・権利者へ使用料を分配しているのだそうだ。
いわゆる二段構えですね。
外国からJASRACへの使用料送金額は、2022年度実績で18.9億円となり、コロナ前の2019年度比で約3倍となったそう。いかに海外で日本コンテンツがネット上で再生されるようになったか、ということが昨今急激に伸びているか、ということです。
音楽サブスクリプションや動画配信サービスでは膨大な楽曲を利用するので、その使用料分配するにあたって、その楽曲の特定をすることが1番大事な課題になるそうだ。
配信分野では、JASRACのISRCコードとメタデータの活用で、JASRACにおける楽曲特定率は音楽サブスクリプションにおいて95.3%(2022年度)にまでなっているとか。
ところが、問題点として、
楽曲特定に関する課題のうち、特に自国の楽曲が海外で利用される場合、現地には音源情報(ISRC)に関連付けられる楽曲情報がないことが多く、また、タイトルが現地語表記に変換されることで、独自の文字体系を持つアジア地域での利用においてメタデータによる特定が困難。
これが問題で、これをなんとかクリアできないか。そしてこの分野でワールドワイドなPF(Platform)を作れないか?
それで、今回JASRACが立ち上げたビジネスというのが、GDSDX。
GDSDXは、各配信事業者(DSP=Digital Contents Service Provider)からJASRACなどの著作権管理団体に報告される情報のうち、
①各配信事業者が配信するコンテンツ(楽曲や動画)ごとに作成しているユニークコード(「配信楽曲ID」)
②音源情報(ISRC)をキーとして、各著作権管理団体の管理楽曲の情報
を関連付けたデータベースのことをいうらしい。
JASRACにとっては、日本の楽曲が海外で使用されているのをきちんと特定したい訳で、そのためのコンテンツ管理をきちんとやりたい、ということなんでしょうね。コンテンツIDを世界共通の配信コンテンツIDにする、その配信コンテンツIDとISRCコードをきちんと紐づけしたい。
要は、海外での使用になると、日本のコンテンツの場合、海外には音源情報(ISRC)に関連付けられる楽曲情報がきちんと存在しないことが多いので、それを打破すべく、あらかじめGDSDXのほうで、その紐づけをやっておくから、国内のみならず海外でも配信サービスをやる場合、このGDSDXのDBから配信コンテンツID,ISRCコードとの紐づけ、メタデータなどを入手してね、ということなのかな、と理解しました。
これは、いかにもJASRACらしい、というか、まさにJASRACがやらないといけないことだと思うので、これはさすがに適任だと思いました。
お役所機関ってバカにして申し訳なかったです。(笑)
この図を見てもわかるように、CISACというアジア太平洋委員会に所属するアジアの国々は、
FILSCAP フィリピン
KOMCA 韓国
WAMI インドネシア
MUST 台湾
JASRAC 日本
というように各国に日本のJASRACのような権利団体があるんですね。
GDSDXというのは、どこの国の配信プラットフォームでも、世界共通の配信コンテンツIDを使い、日本のISRCコードとの紐づけができる。それは日本のコンテンツだけではなく、アジア全体のCISACデータベースとも紐づけるようにする。
日本のコンテンツのメタデータはアジア各国では、その国での配信運用では、その国の言語で書かれていることも多く、それとISRCコードがきちんと紐づけできるように。
そのようにコンテンツ管理を世界中で一元化した上でアジアの各国の権利団体が、GDSDXからそのデータをダウンロードして、その権利団体経由で各世界の配信プラットフォームで使ってもらう。。。
そのように自分はこのブロック図から読めるんですよね。
だから自分が、DX時代のコンサートホールで、第三者機関(クリアリングハウス)としていたものは、、もちろん各国にそれぞれあるのだけれど、そこで使われるコンテンツ管理は、一元管理でアジア共通、世界共通にすることで、国を跨いだ権利管理がめちゃめちゃ統一性がでてきて収益管理がしやすくなる、ということなのかなぁと思ってます。
それをお助けするのがJASRACが開発したGDSDXというシステムなんだと思います。いままでの配信システム、考え方にアドオンする感じですね。
確かにクリアリングハウスは世界中にあって、配信事業者が管理するコンテンツIDもバラバラ。これをどうやって日本のコンテンツについて日本のクリエーターに権利分配すればいいのか、は一番の課題で考えるのも大変だったからそれまでとしましたけど、すごい前進の素晴らしい統一規格、統一システム案のように思います。
ただ、”DX時代のコンサートホール”で言及していた第三者機関(クリアリングハウス)と、このJASRACをはじめとする各国の権利団体は、必ずしもイコールではないですね。顧客管理部、コンテンツ管理部、課金処理部、メタデータ管理部、暗号鍵管理部、個人嗜好解析管理部。この配信サービスに直接紐づいているこの部分は、直接はJASRACのような権利団体がやっている訳ではないですね。
ここはやはり各国の各配信事業者が自前で持っている部分ですね。各配信サービスに紐づいている内容なので。ここまではJASRACのような権利団体が管理しきれない部分だと思うので、あくまで権利団体が管理できるのは、その配信サービスで上げた収益をどのように、各権利者に正当に利益分配するか、というところ。
配信コンテンツそのものは管理しないように想像します。
あくまで配信コンテンツIDとメタデータ、著作権管理コードとの紐づけ。
ここだけを管理する。
各配信事業者が持っている第三者機関(クリアリングハウス)は、その事業であげた収益は計算するけど、それを各権利者に利益分配するのはJASRACのような権利団体の仕事、というところでしょうか。
ここですね。
配信コンテンツIDとメタデータ、ISRCコード、CISACのISWCコードと、いわゆるコンテンツ・マネジメントの部分はきちんとJASRACのような権利団体がちゃんと管理下に置いておきたい。マネジメントしておきたい。世界の配信サービスで使われるにしろ、共通のルール化にしておきたい。
そういう意味なのだと自分は理解しました。
JASRACやるな~という感じです。
コンテンツ管理というJASRACが一番得意な分野で、そのいままで痒かったところを解決しようということなのだと思います。
配信コンテンツIDとか、メタデータとか、ISRCコードとかは、やはり各国の事業ベースでやるもんでなく、もっと大元の機関が一元管理するべきものですよね。
そういう点ではJASRACが適任なのかもしれない。
各地でタイトルが現地表記に変換されるなどしても、GDSDXを通じて的確に楽曲を特定できるようになる。さらに、CISAC内で共有しているISWC(International Standard Musical Work Code/国際標準音楽作品コード)や作品届(権利者から著作権管理団体に届けられる資料)のデータとも関連付けが行われる。。。
具体的なイメージとしては、こんな感じだそうですよ。
鬼滅の刃をアジア各国で配信するとなった場合、配信コンテンツIDは共通で、メタデータは各々の国の言語で、でもISRCコードやISWCコードはちゃんと紐づいている。こうすることで、どこの国の配信プラットフォームで配信されても、きちんと日本のクリエーターに権利分配される仕組みですね。
要はいかに楽曲の特定をするか。
ここです。
やりましたね~~~。
JASRACさすがです!!!
本当に現実問題うまくいくかどうかは別問題ですが。(笑)
このJASRACが管理するのは、楽曲だけでしょうか?ストリーミングは、音楽配信だけでなく動画配信もありますね。映像と音声の両方のコンテンツにこのような運用が欲しいですね。
でも楽曲は、昔からISRCコードという著作権管理コードが日本にはあってそれを紐づけることで特定に利用している訳ですが、動画の場合はどうなんでしょうね。でもいままでパッケージメディアで映画作品という映像の著作物が長年に渡って発売されてきている訳ですから同じことですよね。さらには動画配信という分野でも、現に今でもAmazon Prime VideoとかNetfilxなど映像の著作物の配信は真っ盛りですから、映像コンテンツ専用の著作権管理コードありますね、きっと。
あるいは、ISRCコードって動画でも使えるの?
であれば、音楽配信も動画配信も、このGDSDX使えますね。
クラシック音楽のライブストリーミングもこの仕組みに乗れるようになるといいですね。
演奏会のライブストリーミング自体が、いわゆる楽曲と同じコンテンツという扱いになるところからスタートしますね。たとえば、あるオーケストラ楽団のライブストリーミングは、その楽団が権利者、コンテンツプロバイダ。そしてそれには世界共通の配信コンテンツIDが付与され、ISRCコードのような著作権管理コードと紐づけられる。(それはGDSDXの中のDBの中にある。)そして世界各国の表記にあったメタデータ。
これをGDSDXのほうで用意してやって、アジア、世界の各国の権利団体がそこからダウンロードして、その配信コンテンツID、メタデータ、著作権管理コードとの紐づけを入手して、世界の各々の配信サービスで利用する。
そうすることで、あとでJASRACは権利処理、各権利者の権利分配しやすいようになるということですね。
大発明だと思います。
自分は、このニュースでなにが一番感動したかと言うと、コンテンツIDを世界共通にするというところです。本当に何気ないことなんだけど、これは大きいと思うな~。またコンテンツIDを世界共通にすることの難しさ。コンテンツIDは、絶対各配信事業者ごとに異なるのが常で、これを横軸、串刺しで全部どこの配信サービスでも共通のコンテンツIDを使うようになる、ということは、これはすごい画期的なことなんですよ。
すごい地味なことなんだけど、一番大事なところ。
長年この世界を見てきた人間にとって、ここのポイントはすごく感銘せざるを得ませんでした。
世界中のどんなたくさんの配信プラットフォームを流れていても、じつはそのコンテンツに割り振られているコンテンツIDは、世界でユニークに決まっている、というのが理想なのです。でもそれを実際、実現することはすごい難しいことなのです。
最近、生成AIは、大きな潮流となっていますが、”生成AIと著作権”、世界各国の動きなど、いつも毎日ウォッチしています。生成AIは知的財産権としては大変大きな節目ですので、重要です。生成AIの登場で、日本のドル箱ビジネスであるアニメとかのクリエーターが軒並み失業してしまいます。ここのところのガイドライン制定はとても急務だと思っています。
技術の流れは本当に速くて、つねに世界の動向、日本の動向をチェックしておくことは、技術の世界に携わる人間にとって最低限のマナーですね。
でも本当に毎日速くて大変です。(笑)
JASRACのGDSDXの情報元はこちらです。
JASRAC NEWS
人間にとって学ぶのに最適な年齢は”今” [技術]
技術系の会社では”経営とは人をやる気にさせることである。”という名言が昔からある。
前職の会社に勤めていたとき、おそらく一生涯、自分にとって今でも忘れようにも忘れられないプレゼンテーションを体験したことがある。
1998年頃で、世の中にインターネットが登場し始めた頃で、当時の業界の熱いテーマであった”デジタル放送とインターネットの融合”を取り扱ったもので、それにECを絡めて、そのシステム図をパワポで見せながら、こんな世界がやってくる!ということを、パワポで華麗にプレゼンしてみせたのだ。
しかも会場に外国人の方がいらっしゃいますので、英語でプレゼンしますね、とか言ってあまり上手でない(笑)英語で説明し始めたのだ。
自分は打ちのめされた。衝撃で何日も頭が興奮した状態だった。
こんな世の中がくるのか!
なんて格好いいんだろう!
技術者、エンジニアにとって、これほどパンチを食らうことはないだろう。
技術者、エンジニアにとって、1番やる気を出させるというのは、こういう夢のあるVisionを華麗に説明されて、興奮させるのが一番なのである。
もう一気に士気が上がる、というのはこういうことである。
こういう中長期戦略の目線のVisionを格好良くプレゼンされたら、社員たちはもうイチコロだろう。
それが経営層の大事な役割なのだと思う。
あのときのプレゼンは、いまでも忘れられないし、自分の想い出の中で最高のプレゼンである。
そして、そのときに興奮したプレゼンの内容は、あれから25年以上経過した、いま現在の2022年、ほとんどあたりまえのように実現されているのである。
これが技術の世界なのだと思う。
技術はかならず追いつく。最初はそんなことできる訳ないと笑われるけど、結局実現しちゃう。技術はかならず追いつくのだ。そのとき話題になった新しい技術がじっさい社会に実装されるのには、20~30年かかる、というのは自分の経験値である。
インターネット音楽配信、EC(E-Commerce:電子商取引)はインターネットの登場で1995年頃議論され始めたが、その当時はまだまだ夢の話と言われたものだ。実際やっていても報われなかった。それがあれから27年後の2022年、どうだ。もう立派に社会に実装されていて、あたりまえの世界になっているではないか。
自分は自分の人生をかけてそれを経験してきた。
もうひとつ経験値でわかることは、こういう技術の進化は、世の中に議論された黎明期、いろいろ夢を見ながら、あれこれ妄想を張り巡らせるときが技術者にとって一番楽しい時期なのだ。
間違いなくこのときが一番興奮するし、最高に楽しい。これが実現すると、世の中驚くだろうな、世界中どうなっちゃんだ?といつもドキドキしているのである。
ところが、これが社会に実装する時期になると、もうこういう楽しい気分はまず消失してしまう。もういまの世の中に実装していくのだから、夢を見ている場合ではないのだ。もう現実的にならないといけない。どこで金儲けるのか?どこをビジネスにしていくんだ?要はマネタイズの次元である。
もうこの頃になると楽しいという気分はまずなくなりますね。成功させないといけないという責任感で相当シリアスな気分ではないでしょうか。
最近、Web3,NFT,DAO,メタバースの議論がとても熱い。Web3への関心が高まっている。Web3は「ブロックチェーン技術を応用したサービス群」などと説明され、DAO(分散型組織)やNFT(非代替性トークン)、メタバース(仮想現実)といった新しい技術や言葉ともひとくくりに語られることが多い概念だ。
自分も関心があって日頃から関連記事は欠かさず目を通しているが、コンセプトはよくわかるが、どうもピンと来てないというか、これをどうやって社会に実装していくのか、世の中にとってどういうメリットが生まれるのか、というのが自分に響いてこない。
すごい盛り上がっているが、これはまだコンセプト段階なんじゃないか、と思うのである。1番楽しい時期なんじゃないか。自分は企業に勤めているので、どちらかというともっと社会に実装するタイミングでの現実性という観点からモノを見ているからなのだろうけど。そういう意味で知らず知らず保守的なのかもしれない。
そんな中で、ソニーのプレイステーションの父、久夛良木健氏が「Web3は虚構に過ぎない」と断言する!という記事を読んで、もう膝をポンと叩くほど、”そうだ!そうだ!”と納得感があった。
●実体のないままに進むWeb3議論
最近「Web3」が注目を集めています。2022年4月に近畿大学が新設した情報学部長に就任し「イノベーション」をテーマにしたゼミを開講していますが、ここでは「Webを現在の中央集権的な巨大プラットフォーマー中心の世界からNFTを活用して解き放ち、より民主的なものに進化させようとする動き」と伝えています。
しかし、この説明は、学生たちに「いま起きていること」をシャワーのように伝え、その上で未来の在り方をそれぞれで考えてもらうためのもの。
Web3はギャビン・ウッドが分散ネットワークとして提唱したものが起点であり、WWWの生みの親であるティム・バーナーズ=リーが唱えたセマンテック・ウェブのWeb3.0とは一線を画します。
では、Web3と呼ばれているものを僕がいまどう見ているのかというと、まだ実体が伴っていないコンセプトセッティングの状況なので、現時点でWeb3は虚構に過ぎないと考えています。
プラットフォームが民主化されるという期待はあるだろうし、理想としては中央集権的な管理者に左右されない、よりオープンな環境に進化しようとする方向性には共感を覚えます。けれども、それはある意味で無法地帯と変わらない状況を生み出しかねないのではとも危惧しています。
「Web3が到来すればネット利用者はより自由になる」という論調もありますが、なぜ世界中のユーザーが現在インターネットの恩恵を受けることができているのかを踏まえた上での議論が正しく展開されているのでしょうか。
インターネットが機能するには、世界中に敷設されている多数のサーバー群、それらを接続するためのネットワーク網、各種ネットワークサービスを担うデータセンターやクラウドプラットフォーム群、それらを高速に接続するための海底ケーブル網や光ケーブル、世界各地の通信基地局の整備など、巨大な投資が継続的に必要になってきます。つまり、インターネットやネットワークサービスは、膨大なインフラの上に成り立っているのです。
今後も扱われるデータ量は指数関数的に急速に増加すると予測されているので、それらに対する追加投資もますます必要になっていくでしょう。
これらを誰かが担っているということを横に置いて、「Web3が……自由が……」と言っているのが今の状況だと思っています。さまざまな便益に「タダ乗り」しておきながら、「プラットフォーマーに自分の情報を握られているのはおかしい」とか、自身の権利を中心に主張しているのは、逆におかしな話だと僕は思います。
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まさに痛烈なカウンターである。(笑)さすが久夛良木さん!自分はとても感銘した。いまのWeb3を熱いフィーバーのように持てはやすメディアに、冷や水をかけ、目を冷めせと言わんばかりで自分は爽快だった。
でもはたしてそうなのだろうか。このまま、消えていくことってあるのか?これだけの勢いに逆らえていけるのか。技術はかならず追いつくのである。それがいままで自分の人生の中で証明されてきている。
いますぐじゃないけど、おそらくいままでと同じ通り、20~30年後、どういう形で現在から変貌していくかはわからないが、Web3は社会に実装されていくことになっていくのではないか、と思っちゃたりするのである。
自分の経験から、こういう新しい流れは勢いは止められないというか、かならず一部としてなのか、どんな形でしろ実現されていくのではないか、と思ってしまうのである。
この半年間、Web3について気になる記事を読んで、いくつかをピックアップして保存しておいて、自分なりに勉強して自分なりに考えてみたい、自分で書くことで自分で理解をしたいという欲求が高まっている。
いずれ日記にとして登場するかもしれません。
それがこの4テーマ。
①Web3時代のテレビ放送
②知財・ライセンスとNFT
③量子暗号と量子鍵配信
④ストリーミングTV時代の広告ビジネス
あとAIもますますキーテクノロジーになっていきますね。あと、自分の実際勤めているいまの会社では、EV、自動運転、そしてコネクテッドカー、MaaS/SaaSあたりでしょうか。
これはぜひ自分の日記として書いてみたい。個人単位ではとても無理な大きなテーマだけど、最高に面白いじゃないですか!もう自分は最高に興奮します。これこそまさにオレの世界だな、と思います。
間違っていたっていいじゃないですか!ongoingな内容なんですから、正解なんてないんです。自分で考えてみるのが楽しいじゃないですか。知識を増やす、教養を学ぶって遊べるんです。最高の遊びなんです。急に視界があけたように明るい気持ちになる。しかもお金かからないんです。最高にコストパフォーマンスのいい遊びなのです。
勉強して日記にすることはべつに全然悪いことじゃないですよ。
逆に自己啓蒙で素晴らしいことじゃないでしょうか。
この4テーマについて、ちょっと自分が考えていることをちょっとコメントしていきますね。本番は日記で展開できるといいな、と思います。
①Web3時代のテレビ放送
昔から放送とインターネットの融合はうたわれてきましたが、いま現在、融合しているとは自分には思えないです。というか全然融合していないと思います。ECを代表するようなインターネットの利便性とテレビは全然融合していないと思います。
たしかにAmazon Prime VideoやNetfilxのように画像のVoDはあたりまえになって、TVでネット動画を楽しめる時代になった。この部分は放送とインターネットの融合と言えるかもしれません。
Web3の時代になると、テレビ放送とインターネットの融合がもっと現実的なものになるのか、自分は注目していきたいです。
②知財・ライセンスとNFT
自分がWeb3の昨今の議論の中でもっとも注目しているのがNFTです。自分のいまの知財やライセンスの仕事にとても影響を及ぼすからです。非常に注目しています。
NFTはネットで流通する写真データやアニメなどのデジタルコンテンツの流布の著作権保護、権利保障の仕組みですね。
資本主義の仕組みがWeb3、NFTによって崩壊する?特許とか崩壊するのか?。いわゆる、中央集権的な権利システムって話をする時、特許が一番わかりやすい。
例えば薬品ってすごい値段高いじゃないですか。それは開発費がたくさんかかるから、特許で護られている。だけどね、本当に必要な人たちはなかなかそれは使えなくて、アフリカとかでどんどん死んでいるわけですよ。それって何かおかしくないですか。根本的に金持ちだけが儲かるような仕組みになっている。
これって、作る人たちに還元されるのは当たり前だと思うんですよ。だけど結局大企業だけが集中的に儲かるっていう仕組みになってしまっているわけです。それをどう変えるかっていうのが、21世紀の今、考えられていることだと思うんです。
版権とかが法律で守られる時代じゃなくて、証明書が付くことによって何が最初に出たかっていうのが価値になる。骨董品って、別に法律で護られてないじゃないですか。ピカソの描いた絵って、版権があるわけじゃない。
今Web3で起きていることっていうのは、まさにCrunchyrollで起きてたことと一緒だと思うんです。大企業が自分で護って、一部の人達がぼろ儲けできる、集中して小さな人たちを潰していくっていう20世紀型の社会構造をどう壊していくかということ。大企業は自分のコンテンツを守りたいと思うはずなんですよ、
だってそれで儲けているから。我々はコンテンツを創出するサイドなんだけど、ユーザーになるべく寄り添っていく。法律に護られないでも正当に創出したものが評価されるよう時代に絶対なっていくと信じているので。そこの時代を創っていく第一人者でいたいという気持ちが一番強いですね。
NFTを強く推すアニメクリエイター業者の吐露である。
NFTは、業界標準などまどろっこしいプロセスを踏まずに、de-factoでアニメや写真データなどで先行してしまうかもしれませんね。
NFTがクリエイターにとって正しいコンテンツ保護システム、権利活用手段だとなると、そしてそれがあたりまえの事象となってしまうと中央集権的に権利を守ってあげるという概念の特許やライセンスの世界って崩壊してしまう?
オレの後半人生で築き上げてきたものが、全部崩壊してしまう?
どうする?(^^;;
③量子暗号と量子鍵配信
量子コンピューターが実用化される時代になると、いまの暗号セキュリティのシステムが崩壊する、と言われています。公開鍵暗号、共通鍵暗号、ハッシュ関数、電子署名、認証局(CA)、そしてPKI(公開鍵暗号インフラ)。この基盤が崩れてしまう。
量子コンピューターにかかれば、これらの暗号の解読が可能になってしまうからです。量子コンピューターはそれだけスゴイ。
暗号解読を難しくするには、鍵長を長くすることもひとつの案ですが、もうそんな小手先では無理なのです。
Xデーは20xx年でしょうか・・・
いまの暗号セキュリティ基盤が崩れる日。そのためには量子コンピューターでも解読不可能な暗号システムを使っていかないといけないのです。
それが量子暗号。
量子コンピューターでも解読不能な暗号。
量子暗号通信は、日本のメーカーだと東芝が頑張っているようですが、IBMが世界基準の規格になったというニュースもチラ見したことがあって、ちょっと確認してみます。
オレの人生の蓄積だった暗号システムの知識も、もう使い物にならなくなるのか・・・
悲しすぎる。
もうあらたに量子暗号を勉強していかないといけないのである。
人生やり直しである。
④ストリーミングTV時代の広告ビジネス
放送ビジネスではやはり米国は最先端をいきます、毎度のことながら。米国はテレビ放送の時代からケーブルテレビの国。日本は地上波の国ですが、米国は国土が広すぎるので、地上波の電波塔をそんなに立てられないのです。だからケーブルなのです。
そんな米国もインターネット普及により、ケーブルテレビからストリーミングTVが主流になっていくという状況だそうだ。それに伴い、広告のビジネスも変わっていく。
アメリカと日本では、テレビメディアにおける広告売買の取引方法が異なる。
●アップフロントとニューフロント
日本と異なるアメリカ独特の商習慣に、アップフロントがある。アメリカではテレビ番組の新シーズンが始まるのが大体9月や10月くらいの秋口で、それから半年~1年くらいの間シーズンが続くわけだが、毎年5月くらいにアップフロントという新番組のプレゼンテーションイベントがあり、そこから1~2カ月の間に次のシーズンの半分以上の広告枠を売り切ってしまう。
このアップフロントが、いわゆる4大ネットワークにとっては非常に大きなお祭りのようなイベントとなっている。なお残りの広告枠はスキャッターと呼ばれ、日本でいうスポット枠に近いものとして売買される。
ここに、15年ほど前からニューフロントというイベントが始まった。ニューフロントはデジタル広告のルールづくりを行うInteractive Advertising Bureau(IAB)が、毎年アップフロントの少し前、5月頭くらいに開催するもので、いわばデジタルプラットフォーマーや出版社系のデジタルメディアなどが、予約型の動画広告の対象となる
コンテンツなどを広告主に対してPRする発表会的な意味が強いものだったが、これが近年注目を集めているのだそうだ。
ネット動画だとしたらYouTubeでの広告で収益を稼ぐマネタイズ方法が有名だが、上の放送メディアでの広告ビジネスのやりとりはとても興味深いし面白いし、参考になると思う。
なんか近い将来あたりまえになるストリーミングTVの新しいビジネスのやり方なのかもしれない。
人間はつねに新しいことに接していないとダメになるというのが自分の人生で学んで実感していることである。その新しい波に乗れなくて、自分ペースだけの人生になってしまうと、それはもう老化の始まりなのだと思う。
自分の人生はもう後半で終わりなのかもしれないけど、世界は容赦なく新しい技術の流れが押し寄せてきて、自分ももう高齢なのに、まだ頑張らないといけないのか!と思っているのである。(笑)もうエンドレスの闘いなのである。
人間の人生は有限で老化していくのは仕方がない。でも世界はそんなことお構いなしにエンドレスに続くもので(核戦争で人類が滅ばない限り)その世界はつぎの若い世代の新しい人たちで営まれていくものである。それが永久に続くのである。
人間って頭の中に入る情報量ってある限界があるように思う。自分の場合、生まれてから50数年生きてきた訳だが、その長い人生の中で学んだこと、知識、経験はしっかり蓄積されているが、ある年齢の高齢に入るともうこれ以上入りません、という感覚になるのでないのだろうか。
もう引退して隠居させてくれ。毎日自分の好きなことだけを考えて生きていきたい。そんな感じ。でも世の中は、そんなことお構いなしにどんどん進んでいくのである。
常に若くありたいなら、いままで通り学ぶことを止めちゃダメなのだろう。それが老化防止にもなり、いつも若くあり続ける秘訣なのだろう。
人間にとって学ぶのに、最適な年齢というのは、”今”なのである。
Googleレンズ [技術]
Googleレンズの存在を知ったのはつい最近だ。会社の健康診断を受ける場所情報を、QRコードを読みこませることでアドレスを表示させてください、と言われ、うちの会社やるな~~~と思ったのでした。(笑)
QRコードは、スマホで映すと、その通信URLが表示され、そこのHPにつながる、ということは、よく知っていたし誰もが知っている常識であろう。QRコードとはそういうものだ。
でも自分はただスマホに映せば、そうなると思っていたのだが、そうじゃないんですね。Googleレンズというアプリを入れないとダメなのだ。
Googleレンズというアプリを通して、そういう画像を映したら、URLに辿り着くという感じだということがわかった。無事、健康診断の場所がわかったのでした。
それ以降、街中のQRコード、もしくは本に掲載されているQRコードを見たら、Googleレンズで映せばオンライン情報がわかるんだな、と思いました。
やっと自分も世の中についていけると思いました。
でも最近、そのGoogleレンズって、単にQRコードだけじゃなくて、いろいろな便利な機能があることがわかった。
それはGoogleレンズを通して、さらに「Google翻訳」というアプリだ。Android/iOS両方に対応していると思うが、このアプリを入れると、Googleレンズで映した外国語を自動で翻訳してくれるのだ。
これは海外旅行に行ったときは、めちゃ便利じゃないかい?
たとえば、外国語で書かれた看板とか、Googleレンズ~Google翻訳のフィルタを通すと、日本語に変換してくれる。
外国語の文章を写したとき。文章認識から日本語にそのまま訳せる。看板に書かれた知らない言語を簡単に訳せるというのは心強い。また、旅先のスーパーで洗濯洗剤と柔軟剤とかも区別できる。
ドイツ語で書かれた看板。一切意味が分からなかったが、Googleレンズでかざして「降雪時は注意」の意だと理解できた。
チューリッヒ空港のコーヒーマシンにて。「Zucker」は砂糖の意らしい。
画像の文字情報を翻訳してくれるのだ。
これは自分も海外旅行にたくさん行くから、この便利さはすごい重宝すると実感する。英語圏だったらいいけど、それ以外の第二外国語圏だとすごい役に立ちそう。
道路標識とか、看板とか。あと、自分が使えると思うのは、たぶんレストランやカフェのメニューなんかも重宝しそう。昔、パリなどのフランス語圏は、魚料理はPoisson、肉料理はViandeと覚えたものでした。ドイツ語圏は、魚料理はFisch,肉料理はFleischとか。
自分のような古い世代の先人は苦労しました。(笑)メニューをあてずっぽうに頼んだら、とんでもないものがやってきた、という失敗は山ほど経験あります。それが日常茶飯事でした。外国のレストランでメニューがわかるほど便利と思うことはないだろう。
Googleレンズ~Google翻訳は、スマホをかざすだけだから、便利だ。
外国語で書かれているちょっとしたチラシやパンフレットなんかも翻訳できるのだろう。
Googleレンズのネックは通信がつながっていないと使えないことだが、大手キャリアでは海外ローミングがお手頃な価格で使えるようになっている上、プリペイドSIMやレンタルWi-Fiといった手段もあるため、現代ではあまり問題にならないだろう。
Google翻訳のアプリを入れれば、そのような翻訳もできるが、Googleレンズとの組み合わせで、それ以外のもっとバリエーション豊かな使い方もできるようだ。
AIによる画像認識を応用し、「カメラをかざすと写っているものの情報を表示する」機能なんかそうだ。
よく道端に咲いている花の名前を紹介しているSNS投稿をよく見るのだが、どうやって知っているんだろう?と思っていたのだけれど、たぶんこのGoogleレンズによるものだったんですね。みなさんさすがです。
旅先で食べて美味しかったお菓子の通販が無いか調べたりもできそう。
「Google レンズ」はもちろん花だけじゃない。対象を問わない。花を写せばその学名を示し、観光名所を写せばそのいわれを紹介し、服を写せば似ている服をオンライン通販で探してくる。それが対象を認識する精度はGoogleレンズの場合、他のサービスよりも群を抜いて高いのだそうだ。
AIによる画像認識、オンラインで情報を引っ張ってくる、そして翻訳。Googleレンズってなんて便利なんだろう!!!自分は最近ようやくその存在を知って、その利便性を知りました。時代に乗り遅れていてスミマセン。(笑)
かざして情報表示系アプリは、目新しさはあるものの、そもそも正しく認識させるまでが大変で、あまり実用的ではなかったというのが現状だったそうだ。その認識精度がある一定域を超えると、高い価値を生まれてくるのだろう。
Googleレンズはその最有力候補だ。Googleレンズというのは、AIを応用した検索機能だそうで、AIの進化で、他のサービスを寄せ付けない精度を誇っているようだ。
自分のスマホにもさっそくGoogleレンズとGoogle翻訳をインストールしました。汚いスマホでスミマセン。(笑)問題は、今これから海外に行くことがあるかどうかだ。