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割り勘でいいかな、ウルトラマン [映画]

とにかく主役を喰うくらいすごい存在感だったのが、外星人第0号メラフィスを演じた山本耕史氏だ。

                                                   

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すごい演技力だったよね。シン・ウルトラマンの中でかなり自分の中で印象に残りました。能弁で交渉上手。もう圧倒的な存在感。まさに快演といってよかった。いやぁ昔からよく知っているけど、本当にいい役者さんだなぁと驚いてしまいました。

                                                   

試しにいろいろネットで検索してみたら、この山本耕史氏の快演ぶりは、シン・ウルトラマンを見た人の中では相当話題になっているらしい。かなりバズっているらしい。(笑)

                                                   

それはわかるわ~。自分もまったくもってそう思うもん。

                                                   

ちょっといろいろ紹介してみよう。

                                                   

公開後に評価が高まったのは意外な役。中盤のメインの敵で“外星人第0号メフィラス”を演じた山本耕史(45)の怪演ぶりに、絶大な支持が集まっているという。

                                                   

「山本さんが演じたメフィラスは、1966年にテレビ放映された初代『ウルトラマン』でも人気の高いキャラでしたが、クレジットでもメインより少し下の扱いで、パンフレットにインタビューも掲載されておらず、ダークホース的な存在でした。地球の文化に完全に馴染んでいて、コミュニケーション能力もバツグンのキャラでしたが、山本の演技力もあいまって、一目見て人間じゃないという気味悪さが伝わって、主役を食う圧倒的な存在感でした」(特撮ライター)


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『シン・ウルトラマン』より - (C) 2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C) 円谷プロ                                              

                                                   

とりわけ「○○、私の好きな言葉です」という使い勝手のいいフレーズは「メフィラス構文」として、SNS上で大流行。

                                                   

また、居酒屋で交渉が決裂した際は、自分だけ露骨に飲み食いしているにもかかわらず、「割り勘でいいかな、ウルトラマン」と、ちょっとした嫌がらせとも受け取れる提案をするシーンなど、名シーンは挙げればキリがない。

                                                   

『シン・ウルトラマン』劇中では、完全にビジネスマナーを理解していて途中は完全に政治家たちを掌握してしまうコミュニケーション能力の高さを見せつける。

                                                   

『シン・ウルトラマン』『鎌倉殿』以外でも、頭のキレる役を演じる機会が多いだけに、「山本耕史と名乗っている俳優の正体がメフィラス」という逆説まで、ファンの間で唱えられているらしい(笑)。

                                                   

鎌倉殿では、見事なマッチョな肉体を披露してくれたが(三谷大河では毎回のことらしい)。とにかく、シン・ウルトラマンは超面白いのでぜひ見てほしいのと、いざ蓋を開けてみると、意外や驚くのはこの山本耕史氏の快演ぶりなのだ。

                                                   

                                                   




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シン・ウルトラマン [映画]

もうメチャメチャいいじゃないですか!もう大傑作ですよ。ネットでのネタバレ感想なんかをいろいろ読んでみると、みんなやっぱり拘りというのがあるんだよね。いろいろ細かく拘りを持っている人にとって、ここがダメだとか、いろいろ文句を言っているんだけど。


まっでも自分もどちらかというと拘り派なので、その気持ちはわからなくもない。


でも、やっぱりすごく面白い。遊び心満載で。ウルトラマン世代の人には、堪らない。


自分はもうメチャメチャ最高だと思う。こんなに楽しかった映画はひさしぶりだ。


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ウルトラマンを、初めて人類は見た、という設定から始まっているんだよね。敵なのか、味方なのか。。。


そしてすべてにおいて、現代風のアレンジというリメイクされているんだけれど、元祖ウルトラマンの持っていた大事な要素、ファクターはすべて引き継がれているという・・・。(カラータイマーはありませんでした。(笑))


それが現代版にsophisiticateされている。現代の人たちにもわかるように登場人物たちがウルトラマンを再解説していくのだ。


だから古のファンを絶対裏切らない。そしてなによりも自分は、ストーリーがすごく面白いなと感じた。久しぶりに体験するドキドキ感。


子供の頃に怖かった宇宙外星人との出会い。そんなドキドキ感がひさしぶりに蘇った。


やはり宇宙外星人の目的は、地球侵略、人類滅亡そこにあるのだが、そこはいつの時代でも常に王道。でもいろいろ脚本がこなれていて、今風にアレンジされていて、すごく巧妙だと思いました。思わず熱中してしまうほど面白かった。



登場キャストにウルトラマンの神永 新二役に斎藤工、浅見 弘子役に長澤まさみ。みんなすごい魅力的で役に嵌り切っていた。


とくに、長澤まさみさんは魅力的だった。公安調査庁からの出向という役柄だが、キャリアウーマンらしい魅力全開だった。


自分は、女性が紺のジャケット、スーツをびしっと着こなしている姿に、かなり魅力的に感じ、参ってしまう。女性からすると、リクルートスーツと言って、まったくお洒落の対象にはならない問題外の服装なのかもしれないけど、自分はもう女性の紺のジャケット姿はものすごくカッコいいと思ってしまう。


スマートで理知的で清楚な感じがいい。


人それぞれの感覚ですね。


同じ理由で、航空会社のCA(キャビンアテンダント)やコンサートホールのレセプショニストにもかなり弱い。相当魅力的に感じる。首にスカーフが最高だと思います。


この嗜好感覚というのは、ある意味制服フェチなのかもしれないけど(笑)、どうしても自分が魅力的に感じしてしまうのだから仕方がない。


ふつうのお洒落な女性の服装よりも、このようなビシッとしたフォーマルで社交的な制服にビビッと反応してしまうのだ。


長澤まさみさんの役、浅見弘子は、ウルトラマンの神永 新二役に対する恋人的な立場の設定のようだ。昔のウルトラマンやウルトラセブンのときにも、必ず紅一点がいた。


そんなプリンスとプリセンスの関係だ。実際撮影時点では、神永新二と浅見弘子のキスシーンも撮影されたそうだが、監督が編集時点で、う~ん、これはやはりなんか違うな、ということでカットしたらしい。


自分もそれは正解だと思う。やっぱりウルトラマン全体のあのストーリーになんかそこだけ違和感で違うという感じがする。


昔の科学特捜隊の時代と違って、各々のメンバーが今風の最新の役割をもって任務にあたる。今風でいいな~と思いました。



宇宙外星人メフィラス役の山本耕史さんが素晴らしいと思いました。山本さんはいま大河ドラマで大活躍ですが、非常に能弁で、交渉に長けた外星人役をみごとに演じていていい役者さんだなぁとつくづく改めて思いました。



ウルトラマンといえばゼットン。


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やはり子供時代にウルトラマンが初めて怪獣に負けたのがゼットン。あの頃の子供心に衝撃だったのはいまでも忘れられないです。


そんなウルトラマン世代の人たちにとって絶対忘れられない怪獣を再登場させてくれるのもうれしい心使いだ。


それも史上最強の怪獣として登場する。



最近の映画のVFX技術にはもう舌を巻くしかない。どんどん進化していき、いまやVFXなくして映画製作はできないだろう。一時、CGがもてはやされたが、もはやCGの枠に収まらず、動画専用CGとでもいえるVFX最高潮の時代である。映画だけでなく、ドラマも含め、これからの時代VFX抜きでは映画制作、番組制作はできないであろう。



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円谷プロダクションが制作したウルトラマンは、じつは告白すると、正直自分の世代より前の世代だったんですよね。自分が物心ついたときにはじめてウルトラマンを見るようになったのは、「帰ってきたウルトラマン」から。だからウルトラセブンもリアルタイムで見ていない。


自分にとって、ウルトラマンといえば「帰ってきたウルトラマン」のことを言うのだ。


その後、もちろん再放送で、ウルトラマン、ウルトラセブンを何回も見て、ようやく自分のものにしたという感じである。



やはり基地とか戦闘機、車とか、制服すべてにおいて一番カッコいいと思うのは、ウルトラセブンですね。群を抜いていました。またウルトラセブンはちょっと暗いというか独特の雰囲気がありましたね。


それで、その後続編がどんどん放映されるのだけれど、帰ってきたウルトラマン以降は、もうどんどん枝葉的に分かれていく感じで、もうなにがなんだかわからなくなってしまう(笑)、という感じですね。もう全く見なくなりました。


だから自分にとって、円谷プロダクションのウルトラマンというと、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、そして帰ってきたウルトラマンのことをいうのでした。


シン・ウルトラマンの「シン」。たとえば、シン・ゴジラとか、シン・仮面ライダーとか、シン・エヴァンゲリオンetc,etc。この「シン」シリーズは最近絶好調だ。


「シン」というのは、「新」という意味なのかな?


我々が子供時代に大活躍した特撮番組、いまになって、脚本も現代風にアレンジされ、どんどん復活している。自分は、シン・ゴジラは見てみたいと思っていたのだが、映画館では見れなかった。Amazon Prime Videoで観てみようと思っている。


でもシン・ウルトラマンは映画館で見れて、本当に素晴らしかったと思う。


もちろん、各人それぞれ拘り、想い出があるので、感想は人それぞれでしょうが、自分はもう全然最高である。


シン・ウルトラマンは、ぜひ映画館で観るべきである!








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WSS (ウエスト・サイド・ストーリー) [映画]

話題のスティーヴン・スピルバーグ監督のWSS(ウエスト・サイド・ストーリー)を観た。本当はリアルタイムで映画館で観たかったのだが、仕事が大変な時期だったので、気持ちにそんな余裕がなく、Disney+で観た。つくづくDisney+に入会していてよかったと思う。


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ブロードウェイで伝説と言われるほどの成功を収めたミュージカルの現代のリバイバル版。


「トゥナイト」「アメリカ」「マリア」「サムウェア」など不朽のミュージカル・ナンバーを作曲したのが、レナード・バーンスタインである。


作曲家バーンスタインの名を不動のものにしたこのミュージカルの名作は、ニューヨークのウェスト・サイドを舞台に、対立する非行少年グループ間の男女の悲恋を描いた現代版「ロミオとジュリエット」といえる作品で、胸を打つ甘美なメロディや野性的なリズムによる音楽が魅力である。


ミュージカル、舞台や映画も本当に秀逸であるが、自分はウエスト・サイド・ストーリーといったら、やっぱりどうしてもバーンスタインなのである。


カラヤンの時代にその対極するライバルとして、クラシック界に双璧としてそびえ立ったバーンスタインであったが、作曲家として、このブロードウェイ・ミュージカルの作曲に、カラヤンとは違う、カラヤンが成し得なかった自分の大きな才能として自負していた仕事、業績だったのではないか、と確信している。


これが正しいかどうかはわからないけれど、カラヤン派であった自分は、このバーンスタインの作曲家としての才能に大きな尊敬の念を抱いていたのである。そんな才能がいっきに華開いたのが、このウエスト・サイド・ストーリーだったのだ。


自分が熱中して聴いていたのは、この盤である。


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「ウェスト・サイド・ストーリー」 

レナード・バーンスタイン&オーケストラ、

キリ・テ・カナワ、ホセ・カレーラス、他(1984ステレオ)





作曲者バーンスタイン自らがタクトを執り、キリ・テ・カナワやホセ・カレーラスなど超一流のオペラ歌手を起用したこの録音は、バーンスタインの意志が隅々にまで貫かれた名盤として広く知られている。


自分は、この盤でウエスト・サイド・ストーリーの名曲をよく勉強していた。



ウエスト・サイド・ストーリーは、もうあまりに有名で自分が子供の頃からずっと身近にあったミュージカル、舞台や映画だったと思う。子供の頃から耳にしたことがある、聴いたことのある、そんな名曲たちに溢れている。



もともとはミュージカルとしてスタートしたのだけれど、商標としては、当時は「ウエスト・サイド物語」でしたね。「ウエスト・サイド・ストーリー」は今回のスピルバーグ監督のリバイバル版の商標です。


日本でも劇団四季や宝塚を始め、多くのミュージカルや舞台で上演されてきた。もう王道の演目である。バーンスタインの祝〇〇周年というメモリアルイヤーになると必ず上演されるキラーコンテンツなのではないだろうか。



「ウエスト・サイド物語」は、アーサー・ローレンツ脚本、レナード・バーンスタイン音楽、スティーヴン・ソンドハイム歌詞のブロードウェイ・ミュージカル。原案ジェローム・ロビンズ。1957年初演である。


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シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」に着想し、当時のニューヨークの社会的背景を織り込みつつ、ポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人との2つの異なる少年非行グループの抗争の犠牲となる若い男女の2日間の恋と死までを描く。


「ウエスト・サイド・ストーリー」自体がアメリカ文化の一部といえるほどの歴史的作品であった。


世界中のミュージカルや舞台で上演され続けてきたスタンダード中のスタンダードである。


ミュージカル版が1957年に初演され、1961年に映画化。今回およそ60年の時を経て、スピルバーグという現代映画界の巨匠によって再映画化がなされた。


60年前の作品をいまなぜ?


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黄金期のアメリカの光と影を切り取った傑作。


物語の舞台は、1950年代後半のニューヨークはマンハッタン西部。「ウエスト・サイド・ストーリー」は、ヨーロッパ系とプエルトリコ系の移民の若者たちの対立、主人公であるマリアとトニーの恋などストリートの人間模様を描いた作品だ。



この物語がシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きにしていることはとよく知られるが、原作を手がけた4人の作家は、新聞の見出しでラテン系の若者による暴力事件を目にしたことからもインスピレーションを得て、作品を仕立て上げたのだという。


1950年代のアメリカは経済的にも、文化的にもひとつの黄金期を迎える一方で、50年代半ばから60年代にかけて公民権運動が巻き起こり、人種差別の撤廃に向けて揺れ動く激動の時代だったのだ。


自分は、平和ないまの時代に住んでいて、けっしてあの時代に戻りたいとは思わないけれど、あの当時、世の中がそういう世相だった、ということを十分に感じとれる映画だと思うのである。


1961年度版映画では、白人俳優が褐色のメイクを施して出演している。現在の視点で見ればあきらかに人種差別的表現にあたる。


またいまこうして見ると、暴力的表現、差別発言など、物語そのものとは別のところで、この当時の社会の複雑さを内在化している側面もある。


自分はひさしぶりにこの映画を観た正直の感想は、ちょっと暴力的で正しい道徳観、倫理感で取り締まられているいまの時代には、ちょっとキツイな、観ていてしんどい、と思ったことも確かだった。


あの当時は、これがあたりまえの世界観だった。


そんな60年前の世界観を、ハリウッド映画界の巨匠スピルバーグが、なぜ再映画化したのだろう?


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「The Guardian」のインタビューでは、スピルバーグにとって本作はオリジナル版であるミュージカルの再構築作品であると強調し、「このミュージカルは、わたしの人生とともにあった」と思い入れを語っている。


「ウエスト・サイド・ストーリー」を自らの手で映画化することは、スピルバーグの長年の夢だったのだ。


「ウエスト・サイド・ストーリー」を自ら手がけることは、スピルバーグにとって悲願であると同時に、非常に複雑な作品背景をもつことから大きな挑戦であったことは間違いない。



スピルバーグによって60年ぶりに復活した「ウエスト・サイド・ストーリー」は、まず画質が素晴らしかった。自分が記憶にあるこの映画の映像は、どちらかというとセピア色のフィルムの世界のような画質だったのだが、蘇ったスピルバーグ版は、じつに最新映像技術によるVividな鮮明な画像だった。


セットなのかな?かなり投資費用をかけたゴージャスな当時の街風景を再現し、ダイナミックな輝度情報、色再現性などまばゆいばかりな感じであった。


非常にダイナミックでスピード感ある映像表現で、まさに今風、現代版といっても過言ではなかった。


あの名画がこんな風に蘇るなんて!という感じで嬉しかったです。


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俳優さんたちもとても魅力的ないい俳優さんばかり。主人公であるマリアとトニーは、とても輝いているいい俳優さんでした。トニーが夜にマリアの部屋にかけよるこのシーンなんて、まさに「ロミオとジュリエット」そのもの!


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そして「ウエスト・サイド・ストーリー」といえば、このストリートでのダンスだ。圧倒的!画像の色使いがVividなので、すごいインパクトがある。この華麗なダンスのストリート・ショーはもう圧倒されますよ。この映画の一番の魅せどころであろう。これが現代風ダイナミック映像表現でいまに蘇るのだから堪らないのだ。


このストリートでのダンスをみると、自分は古き良き時代のアメリカをイメージするし、このシーンを観るたびに、これこそ「ウエスト・サイド・ストーリー」だ!と思ってしまうほど、この映画といえば、まさにここ、ドンピシャなのである。



オリジナル版であるミュージカルの再構築。そう語っているこのスピルバーグ版。


いろいろ拘っているところがあるそうだ。たとえば楽曲の順番。この作品は幾重にもいろいろ上映されてきていることもあって、曲順が改訂されて違うところもあるそうなのだが、本映画ではまったくオリジナル版と同じ順番だそうである。


スピルバーグ版では、多数のスペイン語のセリフを導入したり(それらは英字幕なしで上映されている!!!)、すべてのプエルトリコ人パートにラテン系の出演者を配置したり、キャストとスタッフがプエルトリコの文化や歴史を学ぶための人員を雇うなど、制作上においてもさまざまな配慮を施したのだそうだ。


このスピルバーグ版は2021年度に米本土で上映され、その年のゴールデングローブ賞、アカデミー賞を総なめにしたらしい。


楽曲演奏が、グスタボ・ドゥダメルで、ロサンゼルス・フィルである。


超話題作なので、ぜひ観てほしいです。自分の世代は、きっと懐かしむだろうけど、若い新しい世代の人たちにもぜひ観てほしいと思います。


Disney+の配信でも見れるし、Blu-rayなどのパッケージにもなってますよ。


自分は、この「ウエスト・サイド・ストーリー」をミュージカルや舞台で観たことがないんですよね。やっぱりコアなファンの声によると、映画よりも絶対、舞台、ミュージカルのほうがいいんだそうです。


ダンスの臨場感、などじかに生にその躍動感が伝わってくる感じで、全然迫力が違うんだそう。


劇団四季、宝塚。ぜひ今度挑戦してみたいです。日本語上演なのかな?



ちなみに、ウエスト・サイド・ストーリーと書いてその頭文字でWSSとよく略されるが、自分にとってWSSとこれば、これはウエスト・サイド・ストーリーではなく、WideScreenSignalling(ワイド・スクリーン・シグナリング)のことを指します。(笑)


自分の前職時代に、自分の在籍していたGPで仕事としてやっていた業務で、アナログ時代の映像信号でV-Blanking(垂直同期区間)のところに、16:9のワイド画像信号であるよ、というIDを重畳させることをいいます。当時のTVのスクリーンは4:3だった時代なので、上下に黒色のレターボックスという帯がでるのですが、その映像信号のV-BlankingのWSSのID信号をTV側でデコードして、16:9の画像だと認識したら、それをスパン、ズームするとか、なんかそんな感じだったような・・・スミマセン。記憶がもう曖昧で定かでありません。


いまのデジタルな時代、16:9/4:3のスクリーンのアスペクト比の判別IDなんて、データのパケットの中に入れれば、それで済むことなのかもしれないけれど、当時、波形がアナログの時代、V-BlankingにIDを重畳する、というそういう考え方だったんですね。懐かしいです。


でも自分にとってWSSというと、完璧にこの16:9IDのことをいうのでした。だからクラシックのSNS投稿でWSSと書かれていると、自分は猛烈に、16:9IDのことを意識して思い出してしまい、あとから、あっそうか・・・ウエスト・サイド・ストーリーのことだったんだな、と思い直すのです。







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Disney+に入会してしまいました。 [映画]

長いものには巻かれた方がいい。(笑)それが世の中の常である。


ザ・ビートルズのGet Backを通じて、あれほど忌み嫌っていたDisney+であったが、あっさりと入会することに心替わりしました。(笑)


月間990円ですよ。もうこれはただみたいものです。音楽ストリーミングmora qualitasが月間2800円くらいだから、これがもうじきなくなるので、その代替えとしてもお釣りが出る。


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また、自分の想い込みみたいなところがあって、映画を楽しみにしていたところを、いきなりはぐらかされたように、配信に変更されてしまったので、逆恨みみたいなところがあったのだけれど、でもよく考えてみると、50時間~60時間という膨大なマスター・テープから、そのありのままの姿をまとめるには、8時間の長い尺が必要となることから、せいぜい2時間、3時間枠の映画ではそれを伝えるのは無理で、配信しか方法はないということだったのだろう。


いずれはパッケージメディアBlu-rayとして3枚組あたりで出るのかもしれないけれど、それもずっと先のことであろう。


月間990円、年間9800円であれば、Disney+に入会してしまって、いま見てしまったほうがいい。


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「不仲」「衝突」。ビートルズの解散は、この半世紀、そんな言葉とともに語られてきた。解散前年の4人を収めたドキュメンタリー「ザ・ビートルズ:Get Back」が、Disney+で11月末から配信されている。50年間眠っていた鮮明な映像からは、船が沈み始めたことを自覚しつつ、最後までなんとか立て直そうとする4人の姿が浮かび上がる。


11月25,26,27日の3日間に配信スタートしたのだが、ビートルズ研究家の方々のTwitterを眺めていると、連日のその臨場感あふれる感動のつぶやきに、くっそ~、いいな~と思ってしまうことしきりだった。


その中で共通して挙げらた感想で印象深かったのは、みんなマイケル・リンゼイ=ホッグが監督をした映画「レット・イット・ビー」のあの陰鬱とした暗い、いかにも解散前のビートルズの暗部を描いたような印象しかなかったのに、今回のGet Backでは、それがまるで嘘のように明るいメンバーの雰囲気に驚いてしまった、ということだった。


ジョンとポールは、あの解散1年前でもあんなに仲がよかったんだね。


もちろんポールとジョージの口論で、ジョージが途中離脱してしまったりすることもあったので、いつも明るく楽しい訳ではなく、波あり谷ありというところだったのだろう。


今回のGet Backを監督したピーター・ジャクソン監督も、


「いままで映画「レット・イット・ビー」に纏わる暗い陰鬱なムードで、実際の現場もそういう感じだったのだろう、と自分はこの50年間ずっと信じ込んでいたけれど、50年間眠っていたマスター・テープを掘り起こして実際見てみると、4人のじつに明るい屈託のない元気なセッションの姿に驚いてしまった。全然いままでの噂とは違うじゃないか!今回のGet Backではそういうところをアピールしたかった。」


と言っている。


それをまずアピールしたかったので、あの予告編のあういうデモになったのだろう。


ドキュメンタリー「ザ・ビートルズ Get Back」は、全部で3編からなる。


ビートルズは、最初の頃を取り戻そう、というポールの提案で、「ゲット・バック・セッション」をスタートしての時系列での編集だ。


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1.Part1:第1~7日目(157分)


ザ・ビートルズがトゥイッケナム・スタジオに到着。3週間で14曲を完成させ、ライブ・ショーを実現させる。


2.Part2:第8~16日目(174分)


ジョン、ポール、リンゴはバンドを抜けたジョージと話し合い、アップル・スタジオでのセッションに移行する。


3.Part3:第17~22日目(139分)


3年ぶりのライブを行うかどうか、ザ・ビートルズは決断を迫られる。



特に最後のPart3では、あのアップル本社ビル屋上でのゲリラ・ライブ”ルーフトップコンサート”がノーカット完全版の42分の史上初公開ということだ。


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このルーフトップコンサート最高にカッコいいですよね!ボクは、このライブパフォーマンスでビートルズの格好良さに最高に痺れました。ライブ活動をやっていた初期の頃よりも全然カッコいいです。


突然ビルの屋上から降り注いできた爆音・大騒音に路上のロンドン市民は驚きを隠せず、戸惑う様子。そして警官がつぎつぎに集まってきて、屋上に上がってきてライブをやめさせようとする。


まさに一瞬触発の危機。この緊迫感のシーン。


リンゴは後世、あのまま警官に連行されていれば最高に格好いいエンディングだったのに、と言っています。


堪らないです。


じつはビートルズ研究家の藤本国彦さんの著書を読んだときに知ったのだが、このビルの屋上でゲリラライブをやるというアイデア。ある映画からそのアイデアのヒントをいただいたものではないかという噂があるそうだ。


映画のタイトルは忘れちゃったけれど、その映画にはまったく同じようなシーンが映っていて、屋上でゲリラライブをすることで、路上の市民が驚いて集まってくるというようなシーンが描かれているそうだ。


ビートルズのルーフトップコンサートは、このアイデアをいただいたものなのではないか、という噂があるそうだ。


自分は本のその箇所を読んだとき、すかさず、その映画のタイトルを調べて買ってみて、そのシーンを見てみようと思ったのだけれど、日本市場には売っていない映画だった。ネットでヒットしなかった。


チャンスをうかがって、もう一回チャレンジしてみますね。海外市場で探してみます。別に日本語字幕なくてもいいです。その映像シーンが見れればいいです。



さて、ついにDisney+に入会することで、ドキュメンタリー「ザ・ビートルズ:Get Back」を観ることができることと相成った。


今週末の世間はクリスマスの12/24,25,26の3日間で完遂したいと思う。


世間はクリスマス。ロマンティックなクリスマスの夜を世間のみんなは、愛すべき女性の伴侶とともに、とても素敵なひとときを過ごしているに違いない。


そんな中を、自分は、1人部屋に籠って、Get Backを8時間見続け、怒涛のつぶやきの実況中継の嵐を吹き荒らしたいと思う。(笑)



Disney+に入会しようと思ったのは、じつはもう一押しがあったのだ。


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それは、まさに今日、本日12月22日からポール・マッカートニーのインタビュー・ドキュメンタリー「マッカートニー3,2,1」がDisney+で配信スタートになるのだ。



「ザ・ビートルズ:Get Back」のあとは…ポール・マッカートニーが自らキャリアを振り返るドキュメンタリー・シリーズが誕生!



本作は、ポール・マッカートニーが伝説の音楽プロデューサー、リック・ルービンを迎え、楽曲にまつわる制作秘話を一対一のインタビューで語る6話構成のドキュメンタリー・シリーズ。


リック・ルービンとは、Def Jam Recordingsの創始者にして、近年ではプロデュースを務めたアデルの「21」が第54回グラミー賞を最多6部門受賞するなど、現代で最も成功している音楽プロデューサーの一人。


各エピソードで取り上げられるのは、ザ・ビートルズ時代の革新的な作品群、70年代のアリーナロックを象徴するウイングスとしての活動、そして50年にも及びいまだに続く彼のソロアーティストとしての活躍など多岐にわたる。


ポールとリックの親密な会話を通して、私たちの人生のサウンドトラックとして存在している象徴的な楽曲に関する曲作りの話、影響力、そして個人的なエピソードが掘り下げられていく。


予告では、ザ・ビートルズの「カム・トゥゲザー」「オール・マイ・ラヴィング」や、ポール・マッカートニー&ウイングスの「バンド・オン・ザ・ラン」といった楽曲を聞きながら、2人で語り合う姿が散りばめられている。ポールは、ジョン・レノンとジョージ・ハリソンとの出会った頃について語っているほか、ギターとドラムを演奏している姿も捉えられており、モノクロのミニマルな映像によって、楽曲と2人の会話により集中することが出来る。


また、「ポールは革新的なベーシスト。今のベース演奏の半分は彼のパクリだ。偉大なミュージシャンだ。」と、ジョンがポールへの称賛をつづったメッセージを読むと、「本当に?初耳だ、うれしいね」と笑みを受かべる、この2人の空間の親密さを象徴するようなシーンも登場する。



・・・てな感じだ。


Disney+に入会したから、これも見れるもんね~。(笑)


自分がこれはDisney+に入会したほうがいいと思ったのは、このようにGet Backがキッカケとなって今後のビートルズ系の新作も引き続き、このDisney+のほうで公開されていくに違いない予感がしたからだ。


意地を張っていないで、長いものに巻かれた方がいいような気がしたのだ。


Disney+に入会してみて、いろいろGUIを見てみた。


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このように、ディスニーはもちろんのこと、PIXAR,MARVEL,スターウォーズなどたくさんの提携している映画会社の映画が見れるようになっている。


スターウォーズなんて、こんな感じでもう全編シリーズ見れる感じだ。

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自分は、映画はあまり観ない人で、話題になっていて自分の好きな映画は、映画館で観るという旧世代の人だけれど、時代はもうすっかり映像配信、映画配信の時代なんですね。


こういうラインナップの充実ぶりをみると、いまのインターネット配信の勢いの凄さを実感せざるを得ないです。もうインターネットのVoD(Video On Demand)の時代全盛なんですね。



Disney+で映画配信が楽しめるようになったら、必然とNetflixとかAmazon Prime Videoが気になりだした。


自分は、年間4980円払ってAmazonプライム会員になっているので、このような特典がついているのだ。


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もともとAmazonプライム会員になろうとしたキッカケは、Amazonでの買い物で配達のお急ぎ便とか日時指定ができるのがよくて、会員になったのだけれど、じつはこんなに特典がついているなんて、あまり普段気づいていませんでした。(笑)


Amazon Musicなんて、200万曲、聴き放題なんですね。音楽ストリーミングで、Amazonってまったく眼中になかったので。(笑)


Amazon Prime Videoも会員対象コンテンツは見放題のようだ。先日、吉永小百合さんの「最高の人生の見つけ方」もAmazon Prime Videoで観ました。なんて、便利なんだろう!と思いました。


これではTSUTAYAのようなレンタルビデオ屋さんは、どんどん廃業になっていくだけだな、と思いました。


Amazon Prime Videoのサイトも覗いてみました。


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主に、日本の映画、ドラマ、ドキュメンタリーなどの邦画系のコンテンツに強い印象を受けました。


じゃあ、ここまで来たらNetflixも契約しちゃう?と思いましたけど、確かに安いけど、自分は普段時間かけて映画を見るという習慣がないので、契約してもほとんど観ないというか宝の持ち腐れのような気がするんですよね。


やめときました。


Netflixもサイトを覗きましたが、こちらはハリウッド系の洋画系のメジャーコンテンツに強いという感じですね。


世の中すっかり映像配信、映画配信の時代になったとすると、その鑑賞の仕方も時代を追っかける必要がありますね。いまのTVはみんなネット機能がついているから、もう普通にTVでインターネットの映画配信を観ているんでしょうね。


自分はお金がない貧乏人だから、いまだ4Kでもない、インターネット機能もついていない2K TVなので、インターネットをTVで観るという芸当は諦めています。TVを新たに買う予定もない。


Get Backは、いい音で聴きたいので、自分のオーディオのメインシステムに繋げてあるPCオーディオ用のMacBook Proで視聴する予定です。


でもこうなると、こういう映画配信、映像配信が身近になると、iPadのようなタブレット端末って結構いいな、と思うようになりますね。


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自分はSNSを観るのはスマホで十分、日記を書くときはNotePCなので、タブレット端末を買っても使わなくていまひとつ必要性を感じないのだけれど、こういう映画配信を観るなら、こういうタブレット端末もありかな、と思いますね。ソファでゆったりも観るとかね。


音はいい音で聴きたいから、タブレット端末はBluetoothやWiFiあるんだろうから、今後のUSB-DACは無線通信機能付は必須ですね。


TVってサウンド機能がしょぼいですよね。だからいくら最前線のインターネット機能付きのTVで映画配信を観ていてもそのサウンドにがっかりするかも。やっぱり音、サウンドはメインオーディオ・システムのサラウンドシステムで別経路で聴きたいかも、です。(いまの自分のTV視聴はそうしています。音はメイン・オーディオのほうから出力しています。)


TVのサウンド機能のグレードアップは、TVを開発製造する家電メーカーの急務だと思います。


映像だけTVで観たいです。


Disney+入会で、急に身近になったインターネット映画配信の世界。

世の中どんどん急激に進んでいるな、と実感しました。










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最高の人生の見つけ方 [映画]

なんか幸せになるほっこりするような映画を観てしまった。映画なんて、ここ最近ほとんど観たことがなかったが、Amazon Prime Videoは便利です。PCでそのままオンデマンドで観れる。


「最高の人生の見つけ方」


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ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演したロブ・ライナー監督による同名映画を原案に、吉永小百合さんと天海祐希さんが共演したハートフルドラマ。


人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝と、仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子。余命宣告を受けた2人は病院で偶然に出会う。


初めて人生に空しさを感じていた彼女たちが、たまたま手にしたのは、入院中の少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」だった。幸枝とマ子は、残された時間をこのリストに書かれたすべてを実行するために費やす決断をし、自らの殻を破っていく。これまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、彼女たちは今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく。


そして、そんな彼女たちに待っていたのは、ある奇跡だった。


この宣伝文についそそられてしまいました~~。観てしまいました。よかった~~~。


人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝が吉永小百合さん。仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子が天海祐希さん。


2人とも末期がん。


入院中に出会った1型糖尿病患者の少女のお薬手帳に書いてある「死ぬまでにやりたいことリスト」、通称”棺桶リスト”を偶然に手にしてしまう。


2人とも人生に虚しさを感じていたけれど、その「死ぬまでにやりたいことリスト」をいっしょに実行していこうと決めた。


その費用は基本はお金持ち女社長、マ子(天海祐希)の費用で賄われている。


①カルフォニア、ロサンゼルスでスカイダイビング

②エジプト・カイロに旅行。スフィンクスとピラミッドと記念撮影。

③ももクロのライブに行く。(横浜アリーナ)

④日本一大きなパフェを食べる。(京都)

⑤逆上がりができるようになる。

⑥他人のためになにかをして喜んでもらう。

⑦パパとママにありがとうをいう。(長崎~墓参り)

⑧ウエディングドレスを着る。

⑨好きな人に告白する。

⑩宇宙旅行をする。


これを、幸枝(吉永小百合さん)とマ子(天海祐希さん)とでいっしょにやっていくのだ。


この映画、いまから3年前の2019年の映画なのだが、自分は③でこの映画が当時かなり話題でワイドショーなんかで特集されているのを見たことを想い出しました。


吉永小百合さんが、”ももクロ”という自分はよく知らないのだけれど、AKB48のような少女アイドルのコンサートで横浜アリーナには、ペンライトを持った熱狂的なファン(おもに男性)がアリーナいっぱいに展開されているなかを、ステージに上がってペンライトを持って一緒に踊るのだ。


当時かなり話題になっていました。はっきり覚えている。


⑧ウエディングドレスを着た吉永小百合さんは、本当に美しかった~~~。ビックリサプライズで冷え切っていた夫と結婚式を再度やることに。。。そこで夫も謝罪し、心を入れなおすことに。



こうやってネタバレして、そのリストを書いちゃうとあっという間だけど、実際は映画でとても感動的な流れで次々に展開される。①~⑩までとても楽しいです。そしてじ~んとくることもいっぱいです。


人生に疲れ果てていた2人が、1人の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を実際実行することで最後に起こる奇跡とはなんなのか?


マ子(天海祐希さん)のほうが先に逝ってしまうんですよね。そこでその遺言からあかの他人の幸枝(吉永小百合さん)に全財産を譲る遺言書を残す。


マ子(天海祐希さん)にとって、幸枝(吉永小百合さん)といっしょにいることで、いっしょになにかやることで、ささやかなことに対する喜び、純粋に人の幸せを願うこと、そういうとても大切なことを幸枝(吉永小百合さん)から学んでつかの間だったけれど、とても幸せだった。


いい出会いだった。


譲られた全財産は200億!


小切手を渡され、もちろん幸枝(吉永小百合さん)は、いえいえ受け取れません。


秘書のムロツヨシが映画全編に渡っていい味だしているんだよなぁ。


最後の⑩宇宙旅行はとても実現不可能に思われたけれど、最後は日本でロケットを宇宙に打ち上げに成功。そのロケットには、MAKO & SACHIE という名前がつけられ、今回のこのプロジェクトに多大な貢献をなされた(おそらく200億はここに寄付されたのであろう)3年前に亡くなられたお二人の名前にちなんでおります、というアナウンス。


ほっこりしてすごくいいです~。ほんとうにいい映画を観たと思いました。


2019年当時、吉永小百合さんの久しぶりの映画、ということで、すごい話題になっていました。まさか3年後にこうやってネットで観るとは思いもしませんでした。


やっぱり吉永小百合さんはほんとうに素敵です!


二人ともすごくハマり役で、日本を代表する女優二人の仲睦まじさには、中年はもちろん若者でも元気をもらえると思います。


海外版との大きな違いとしては、海外版が自分たちのやりのこした「死ぬまでにやりたいことリスト」を作るのに対し、本作は二人が入院していた病院で出会う12歳の糖尿病の女の子が残した、リストを二人で代わりにこなしていく展開になっていることだそうです。


ただ、12歳の少女がやりたいこと、興味のあることを還暦近い二人がやることで、自分たちも若かった時を思い出して思い切り楽しむ、というコンセプトに繋がっていて良い変化だと感じました。


既言だけど、ムロツヨシが良い存在感を放っていて、いい味を出しているんだよなぁ。


自分もこんな素敵な人生が待っているといいですね。


自分も糖尿病なので、自分のお薬手帳に「死ぬまでにやりたいことリスト」を書くことにしました。(笑)


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自分の「死ぬまでにやりたいことリスト」は、かなり現実的です。(笑)


●世界中のコンサートホールやオペラハウスを巡回する世界一周旅行に出て、いっぱい写真を撮ってきて自分の印象、自分の言葉で日記にしたいです。


●オーディオルームが欲しいです。24畳、高さ3m~4mの専用リスニングルームです。自分で設計したいです。そのためにも一軒家が欲しいです。もちろんリビングにもリビング・オーディオを兼ね備えます。第2のサブシステムを置きます。


●自分が日頃から欲しい~~~と夢見ているハイエンド・オーディオ機器を一式全部買い揃えたいです。


●日本の地方都市の有名なコンサートホール巡りをしたいです。


●日本の観光地を巡ってゆっくり国内の旅行がしたいです。日本史が好きなので、歴史に纏わる名所を巡るなんていいですね~。もちろん各地の美味しいグルメも堪能したいです。温泉巡りもいい!


●旅行は行きはいいとして、帰りはそのままその道を返ってくるのはいやですね。旅行はやはり一筆書きがいいです。


●両親にありがとうをいう。これは忘れてはいけませんね。


かなり現実的なリストですが、なんか実現できたらいいですね。この映画のように、このリストを実行すると、思いもかけない奇跡が待っているといいですね。







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ムーミンの原作者 トーベ・ヤンソンの映画 [映画]

ムーミンの原作者 トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画が公開された。ずっと昔から楽しみにしていた映画だったので、ちょうど退院後に封切りされたのでタイミングがよくて助かった。


いまの自分にとって一番大事なのは、とにかく歩くこと、脚を使うこと。休日は積極的にお出かけします。


さっそく渋谷Bunkamura ル・シネマまで観に行ってきた。


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いやぁ~よかった!間違いなく今年のノンノン・アカデミー大賞最有力候補である。今年の自分の大本命は、もちろんビートルズのGET BACKだったわけだが、まさかの暴挙に出られ、意気消沈していた。


今年に入って、ほとんど映画は観ていないのだけれど、でもこの映画は本当によかった。ムーミン・ファンには堪らないと思います。


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まず自分にとって新鮮だったのが、フィンランド語!ヘルシンキ・フイルムという映画会社によるフィンランド映画で、とにかく自分が普段聴いたことのない接したことのない発音、ディクション!


フィンランド語ってこんな感じの言葉だったんだ~。(フィンランド語というよりスウエーデン語ですかね。)


フィンランドをはじめ、スウエーデン、ノルウエイ、デンマークなど北欧は英語がすごい!というイメージが自分の脳裏に深く埋め込まれている。


昔、北欧に出張したとき、どこの国の販社(販売会社)に行っても英語がすごくウマくて、ネイティブなみの流暢さで、こっちがもうタジタジという感じだった。(笑)


いやぁ~北欧ってどこに行っても英語がうまいな~と心底感心した。


でもこうやってフィンランドにはフィンランド語というちゃんとした母国語があるんだし、他の国もそう。たまたま自分が相手した販社の人がアメリカ人だったのかもしれませんね。(笑)


それ以来、自分の頭の中には、”北欧=英語がうまい”という勝手な方程式ができてしまっていたのでした。



ムーミンの原作者のトーベ・ヤンソンの半生を描いた伝記映画なので、いわゆるエンターテイメントの映画ではないわけだから、ストーリーに創作、脚色はないわけで、ノンフィクションの実話である。


だから話に妙なふくらませ方もしないし、事実に基づいて淡々と描かれている、ある意味とてもシンプルな映画である。


もちろんフィンランド人役者による出演で、ハリウッド映画スターのようなギラギラしたオーラがあるわけでもなく、とても一般市民らしくて自分にはとても好印象だった。


普通っぽくてよかった。



ムーミンは、もうご存じ世界中の子供たちに愛されている子供向けの漫画、アニメである。いろいろなユニークなキャラクターがいて、ムーミンの谷は子供たちに愛されている可愛らしいワンダーランドである。


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自分のHNのノンノンもここからいただいている。(ノンノンはムーミンの彼女である。)こんな平和で愛らしい世界を創り出す人だから、きっと穏やかで優しい平和な人なんだろう、と自分の中で勝手にイメージを創り出していた。そしてムーミンの愛くるしい世界から、きっと内気な人なのかな、という勝手なイメージも・・・。


ところが映画が始まるなり、自分にビシバシとすごいカウンターパンチを浴びせかけてくる。


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まず、トーベ・ヤンソンは煙草を吸う。(笑)それもかなりのヘビースモーカーである。これは面食らった。確かにいまのご時世、禁煙の世の中だし、自分も煙草は吸わないのだけれど、考えてみれば、1930~1940年代の話だから、当時の時代背景からすると、煙草を吸うのは、ごく自然な営みだったのだろう。


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そしてなにより驚いたのは、トーベ・ヤンソンは同性愛者でもあった。自分は、どんどんそっちの方向に話の展開が進んでいくことに、驚きを隠せず、えっえっえっ~~本当にいいの~、という感じだった。


それで女性専科か、というとそうでもない。(笑)しっかり男性とも愛を育みあう。


トーベ・ヤンソンはバイ・セクシャル(Bi-Sexial)なのである。


ヘビー・スモーカーにバイ・セクシャル!


愛くるしいムーミンのイメージがぁぁぁあああ~。(笑)おそらく自分だけでなく、世界中のムーミンファンが原作者トーベ・ヤンソンに同じようなイメージを抱いていると思うのだが、実際のトーベ・ヤンソンは非常に活発的で積極的なある意味飛んでいる女性だったのである。


後世、その同性愛者の相手(舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラー)から、”トーベの愛は眩しかった!”と言わしめるくらい積極的な女性だったのだ。


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トーベ・ヤンソンを演じたアルマ・ボウスティさん。もう素晴らしいです!全裸ヌードも惜しげもなく濡れ場を複数シーン披露して体当たり演技。わあ~ボクのムーミンが!!!もう自分のトーベ・ヤンソン像を完全にぶち壊してしまいました。(笑)


とにかくいきなりの先制パンチでノックアウトされてしまった自分だが、もちろんそんな意外な一面だけではない。


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トーベ・ヤンソンはもともと偉大な彫刻家でもあった父、母は挿絵画家という環境に育つ。14歳で雑誌の挿絵を手がけ、以降挿絵画家としての仕事をするようになる。ストックホルム、ヘルシンキ、パリなどでデザインや絵を学び、風刺画家、短編作家としても活躍する。


芸術家の卵であったのだ。


でもご多分に漏れず、最初は売れなくて、金がなかった。


自分は、映画でも小説でもそうだが、芸術家、音楽家の売れない時代の描写が大好きである。人生万年貧乏の自分をそのまま投影してしまい、思いっきり感情移入してしまうからだ。


人間にとって、金がないときほど、精神的なダメージはハンパではない。本当にどうやって捻出するか、やりくりをいろいろ考えて、心身症になってしまう。そして臨時収入があったときに、いきなり感じるあのホッカホッカ感。あぁぁ~人間ってやっぱり金がないときが一番つらいな~ということは自分はよ~くわかっている。


貧乏だった芸術家が、成功をおさめ、一躍スターダムに上り詰めていくサクセス・ストーリーが大好きである。でもそのサクセス・ストーリーの中でも、その貧乏だったときの時代が大好きなのである。(笑)


同性愛者の相手、舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーや、男性との恋の相手、のちにトーベ・ヤンソンが正式に結婚する相手となる政治家、哲学者、作家、ジャーナリストとの出会いもそんな貧乏時代のときだ。


そのときの様々な心の揺れ動き、心の葛藤、人間模様が描かれて、物語は進んでいく。


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自分がこの映画を観て、つくづく考えさせられたのは、人生と言うのは、自分の思い通りには絶対ならないこと。思いもかけないところがキッケカで、人生花開くということだった。


芸術家として、売れない不遇の時代を何年も過ごし、ムーミンはあくまで本職ではない子供向けの自分の息抜きで個人的に書き溜めていたものだった。


それに目をつけたのが、同性愛者の相手の舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーだった。トーベ・ヤンソンの部屋に入って、その書き溜めてあったムーミンのスケッチを見て、ヴィヴィカはその才能に驚いてしまう。


ムーミンのいろいろなキャラクター、そして一面に広がるムーミン谷の世界のスケッチ。


自分は、このヴィヴィカがこのスケッチを見て、衝撃的な見てはいけないものを思わず見てしまったような驚いているシーンがすごい印象的である。ヴィヴィカは、愛の営みの中ではまったく知り得なかったトーベのその驚くべき才能に驚愕してしまったのである。トーベに気づかれないようにそのムーミンの冊子を自分の懐に拝借する。


自分はこのシーンがすごい好きなんですよね。印象的でした。


のちに、ヴィヴィカは自分の舞台でムーミンをやることを提案し、成功させてしまう。


そしてムーミンの人気を一躍決定づけた当時世界最大の発行部数を誇ったロンドンの夕刊紙 「イブニングニュース」での漫画連載。


その新聞社とのレストランでの面談で、週ごとに報酬を払うと言われて、ものすごい驚いた表情を見せるトーベ。自分はこのシーンも好き。サクセスストーリーの始まりですね。


売れなかった芸術家が、どんどん急スピードで成功の階段を駆け上っていくのを観るのは本当に楽しいし、爽快である。



人生と言うのは、自分の思い通りには絶対ならないこと。思いもかけないところがキッケカで、人生花開くということ。それに加えて、思ったのは、人間は自分の才能には気づかないものだということである。自分ではごく当たり前に振舞っていることでも、それがじつはすごい才能である、ということを自分は気づかない。


他人がその才能に気づき見つけるものなのである。


ムーミンは、あくまで子供向けの自分の息抜きのために書いていたもの・・・。それが自分の本職よりも、圧倒的にトーベの才能を光らせていた。


そのことは自分では気づかないのである。

他人がその才能に気づくものなのである。



トーベ・ヤンソンは自分のイメージしていた女性とは全然違い、飛んだ女性であったが、とても可愛らしいと思う一面もあった。


同性愛者のヴィヴィカの舞台で、舞台役者から質問されたときのこと。


ムーミントロールはどうして怒らないんだい?


彼は臆病な性格なの。優しい性格なの。


こう説明したトーベに、自分の息抜きで書いていたムーミンであるにも関わらず、しっかりそのキャラクターまできちんと設定していた原作者としてのプロ意識みたいなものを感じて、そのときトーベをすごく可愛い女性だと感じてしまったのである。



すみません。ネタバレ大展開で。(笑)でもこのシナリオをわかっていたとしても、劇場で見れば、もっと深く感動できます。


この映画「TOVE トーベ」


本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から約二カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻したそうである。






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