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AIを使っての画像・音声処理はあたりまえになっていくのか。 [ロック]

AI美空ひばりの日記で、昨今のAIの進化度には驚くばかりであったが、まもなく今週いよいよDisney+で配信される「ザ・ビートルズ Get Back」でも、その膨大な収録テープの中から音声編集をする際にAIを活用して驚くようなことができるようになったことを紹介している。


自分はけっこうショックであった。


こうしてみると、AIをうまく”ツール”として使いこなす、ある目的を果たしたいがために、それを実現するためにAIを使う。


AIをうまくパートナーとしていっしょに併用していくやり方が、今後の新しいスタイルになっていくことは間違いないであろう。


そしていままでまったくできなかったようなことが、AIを併用することで、実現可能になるという。AIは性能改善、新規領域開拓の無限の可能性を持っている、と言ってもいいのかもしれない。


製造メーカーでは、もちろんAIだけでなく、IoTがひとつの大きなカギを握っていて、今後の商品開発にはこの2つのテクノロジーを盛り込んでいくことはmandatoryになっている。


AIをうまく使う、AIをツールとして使う、そして驚くべき効果をあげる、ということが世の中のひとつの流れにあることは分かったけれど、自分はそういうことが可能になるAIって、いったいどういう仕組みなの?というところがすごい気になる。


AI、人工知能って、そもそもどういうものなの?


まずそこをなんか知りたい。


AIってどんな形なの?

ソフトウエアなの?

あるアルゴリズムが動くソフトウエアなの?


もしマシンのCPU上に実装するソフトウエア、アルゴリズムだとしたら、AIの莫大な計算処理能力を可能にするには、市販用のスペックのPC、パソコンじゃだめですよね。(笑)


業務用マシンのハイスペックな動作環境がないと、そのソフトウエア、アルゴリズムの計算処理能力が活かされない。


ただいま将棋四冠王で、じきに名人位も近いと思われる藤井聡太四冠も、AI時代の棋士として、50万円以上するハイスペックのCPUを搭載するPCで、AI将棋ソフトで日夜鍛錬を重ねているという。


まさにAI時代の棋士ですね。


計算処理能力が高いほど、AIでできる範囲は広がりますね。藤井四冠もハイスペックなCPUを選んだのは、そのAIソフトの棋譜の先を読む力が莫大に違ってくるからに違いない。


クラシックの音源、映像素材制作現場でも、このAIを併用していく、AIをうまく利用していくやり方が今後必須になっていくのでしょう。AIを使うことで、いままでできなかったような新開拓なことができる、人間の能力以上のものが可能にもなってしまう。そんな新しい風が吹くのだと思います。


でも以前も日記で書いたように、クラシックは人間奏者が織りなす芸術、そしてそれを論評するのも人間。大成功な公演もあれば、凡公演があるのもご愛敬。だからこそ、音楽評論、伝説が成り立つ訳であって、またそれが楽しいんであって、そこがつねに失敗がなく100%以上の確率で高い完成度が得ることができてしまうのは、あまりに面白くなさすぎる。


人間が織りなす芸術を助ける、人間奏者の困っているところを助けてあげる、そういう共存の関係がうまく成り立てばいいような気がする。


自分は、AIを使ってできることより、AIってそもそもどんなものなの?というAIの正体のほうに興味がある。


もし、AIが業務用マシンで動くアルゴリズムなら、それを使ってできた製品は、コンシューマーのCPUパフォーマンスに実装して移し替えることが可能な形になるのでしょう。それはハードウエアという形での換装なのかもしれないし。


まもなく配信される「ザ・ビートルズ Get Back」の秘話を読んで、そんなことを考えたのである。


以下その文を紹介をする。


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ドキュメンタリー「ザ・ビートルズ:Get Back」を監督したピーター・ジャクソンによると、この作品では、50年以上ギターの音で聞き取れずにいたゲット・バック・セッション時のビートルズ・メンバーのプライベートな会話をAI(人工知能)を使って復活させることに成功、映画の多くの部分や重要な部分で取り上げているそうだ。またAIは、モノラル録音のみが残されているリハーサル・セッションの音質の向上にも貢献しているという。


「ザ・ビートルズ:Get Back」は、ビートルズが1969年1月に行ったゲット・バック・セッションと、彼らの最後のライヴ・パフォーマンスとなったルーフトップ・コンサートの模様をフィーチャーした3部構成のドキュメンタリー。


ドキュメンタリー映画「レット・イット・ビー」(監督マイケル・リンゼイ=ホッグ)のために撮影された素材が使用されており、60時間以上の未公開映像と、150時間以上の未発表音源をピーターが3年をかけて復元・編集している。各エピソードは約2時間。11月25日(木)・26日(金)・27日(土)にDisney+(ディズニープラス)にて3話連続で配信される。


1969年当時、現場に密着したドキュメンタリーという概念は一般的ではなかった。マイケル・リンゼイ=ホッグ監督は、ビートルズのアルバム制作の様子を率直に撮影しようと最善を尽くしたが、被写体であるビートルズのメンバーは必ずしも協力的ではなかった。


ジャクソンはGuitar.comのインタビューの中でこう話している。


「映像を観ているうちにに気づいたのですが、特にジョンとジョージは、自分たちのプライベートな会話がずっと録音されていることを強く意識していました。でも、不思議だったのは、マイケルに“マイケル、撮影するならいつやるのか教えてくれよ、そうすれば僕らは自分のことをするけど、それ以外の時には僕らを撮影したり録音したりしてほしくないんだ”と言わないことです。


彼らは明らかにそんなことは言いませんでした。彼らは彼との戦いの中にいたのです。ジョンとジョージがよくやっていたのは、会話をしているときにアンプの音を大きくして、ギターを鳴らすこと。


ただ鳴らしているだけで、何も演奏せず、メロディーもなく、ただ(ギターを)鳴らしていました。だから、マイケルのマイクが録音していたのは大音量のギターだけでしたが、(映像では)ビートルズが話しているところや、プライベートな会話をしているところを見ることができます。


今では、コンピュータ技術や人工知能能 (AI) を使った技術によって。ギターを取り除いて、彼らのプライベートな会話を公開することができるようになりました。


ギターを取り除くことができたので、この映画の多くの部分や重要な部分では、撮影時に彼らが偽装しようとした、あるいは隠そうとしたプライベートな会話が登場します」


AIは、ビートルズのプライベートな会話という、これまで聞いたことのないような情報を提供してくれただけでなく、モノラル録音のみが残されているトゥイッケナム・スタジオでのリハーサル・セッションの音質の向上にも貢献している。


「トゥイッケナムではリハーサルなので、8トラックではなくモノラルで録音しています。ミキサーもグリン・ジョンズもジョージ・マーティンもいません。マイクを持った撮影クルーが彼らを録音しているだけで、彼らはそこらじゅうにいました。


ヴォーカルはかき消され、ギターの音は大きく、リンゴの声はほとんど聞こえません。きちんとした演奏を録音していたわけではなく、あくまでもリハーサルだったわけです。


でも、もっといい音にしたいと思って、デミックスという技術を考案しました。このアイデアは以前からありましたが、あまりうまく使われているのを聞いたことがありません。しかし、今回はPark Road Postの優秀なスタッフに、AIを使った機械学習のソフトウェアを作ってもらいました。


コンピューターにギターの音を教えたり、人間の声を教えたり、ドラムの音やベースの音を教えたりするのです。


この技術をトゥイッケナムで演奏している彼らのモノラルトラックに使うと、“ヴォーカルトラックだけを欲しい”と指定するだけで、機械学習によってヴォーカルトラックだけの結果を得ることができます。バックでリンゴがドラムを叩いているのが見えますが、ドラムの音は聞こえません。 ドラムの音は一切聞こえず、ヴォーカルだけがクリーンな状態となるのです。


僕たちにとって大きなブレークスルーとなったのは、実は映像の復元ではなく、サウンドの復元でした。モノラル録音を(ヴォーカルやギターなど)各トラックごとに分割することができたのです」



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こりゃますます楽しみだ。(笑)


でも、これを知ったポールやリンゴは映画を観たあとの感想で、なんというかな?いい気持ちがするであろうか?しかもAIを使って無理やり、その正体を暴きだした、という経緯を知ったらなおさらである。


AI美空ひばりでも言及したけれど、AIの使用はかならず、人間的、道徳的モラルとの問題に発展しますね。その使用には十分注意を払わなければならない。テロリストに渡ったりすると大変なことになりそうな気もしますね。十分にその扱われ方に注意が必要だと思います。



さっ、「ザ・ビートルズ Get Back」いよいよ配信スタート。どんな評判が流れるでしょうか?楽しみ。


ちなみに計6時間の尺で、1話あたり2時間を、3話という構成だそうです。そしてそれの短縮版、たとえば100分版とかのヴァージョンもできるみたいですよ。その100分版も1本だけではなく、複数本作られるとか。ルーフトップコンサートを中心にしたヴァージョンとか。いろいろ話は漏れ聞こえてきます。


短縮版ができたら、映画館上映というのも現実的になるのでしょうね。自分はあくまで6時間をパッケージメディアに収録して販売ビジネスしてほしいのですが。。。



最後にDisney+が公式にリリースした「ザ・ビートルズ Get Back」デモ映像を紹介しておきます。












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