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義経のスマホ [歴史]

菅田義経が登場したときは、真っ黒でサイコパスな感じでいままでの義経像にはない斬新で衝撃的な印象だったが、それも第20回「帰ってきた義経」の回のときは、日本中が大きな悲しみに襲われ、義経ロスが起こった。


やっぱり稀にみる素晴らしい義経像だったと思います。


そんな義経ロスをカバーするかのように、その第20回放映の翌日からスマホドラマの「義経のスマホ」がスタートした。


与一.jpg



結構話題になってます。そして自分もずっと観てきたのだけれど、かなり面白いし笑えるし、NHKもこんなことができるんだなぁ~とその意外なセンスに驚きました。


全編スマホだけで送るSF時代劇第3弾!“史上もっとも陰キャな義経”がスマホ片手に平安時代を駆け回る。頼朝挙兵のネットニュース、後白河法皇の動画配信、平氏とのクソリプ合戦、御家人たちの未読無視…激動の義経の人生がスマホ画面にギュッと詰まった5分×全8話!


「源義経がスマホを持っていたら?」という設定と全編スマホ画面のみという演出、“史上最も陰キャな義経”という新しい義経像、そして過剰に詰め込まれたパロディーと歴史小ネタで、深夜の5分番組にも関わらずTwitterのトレンド入りするなど大きな話題になっている。


である。


写真のように、画面の真ん中にスマホがあって、そこのLineでチャットをしていくというただそれだけである。そのチャットの内容が、義経の史実のできごとなんですね。


頼朝とはビデオ電話であったり、もちろんスマホの背景にはその歴史舞台があって、そこに登場人物がでてきたりする。


でも義経は、スマホを打つだけだから、絶対姿を現さないのだ。ただ声と、スマホをタイピングするその指が出るだけなのだ。


義経の言動は、すべてスマホのLineのチャットで表現されるし、そのLineを通じて他の登場人物と会話を進めていくのだ。


チャット.jpg


史実は鎌倉殿の13人に準拠しています。でもかなりパロディっぽくかなり面白いです。笑えます。


もちろんLineのチャットだけでなく、スマホニュースが飛び込んできたりで、【速報】源頼朝、伊豆で挙兵!・・・のニュースを読んで、よし!兄上のところに行こう!とか。


義経のスマホ.jpg


このように頼朝(塚本高史さん)から直接、ビデオ電話がかかってきて会話したりとか・・・


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またビデオ電話でなく、普通の電話もこのように梶原景時からかかってくる。梶原景時とはいろいろ対立したから、そんな有名な対立話をパロディ込みでする。


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Lineのチャットで使われる番組特製のスタンプがすごい人気なんですよね。(笑)特によく使われるのがアグリー。(合点!)このスタンプ欲しい~ってみんな言ってます。


アグリー.jpg



あくまで画面中央にあるスマホが主役。スマホで展開される会話だけで、義経の史実をなぞっていこうという感じだ。そして義経は、声とタイピングする指だけの登場。



源平クソリプ合戦!MAPアプリを頼りに屋島の平氏を急襲。SNSで拡散すべく、那須与一の扇チャレンジをビデオ撮影。スマホが捉えた絶体絶命の大ピンチ!?


「それあなたの感想ですよね?」平宗盛にクソリプを飛ばして悦に入るネット弁慶の義経。梶原景時からの電話を完無視し、屋島に陣を構える平氏を急襲する。



最終決戦壇ノ浦!先陣をめぐり梶原景時とメッセージバトル。「頼朝兄貴からの“いいね”が欲しい!」功を焦る義経が、あのスマホ“あるある”をやらかし大ピンチ!


SNSの壇ノ浦攻めグループ。平氏打倒の功を焦る義経は、みずから先陣を切ることを強引に主張する。頼朝に「お前が頼りだ」スタンプをもらっている自負。それが梶原ら御家人たちの反発を買い、ある重要なメッセージを未読無視していることに義経は気づいていなかった。・・・



こんな感じでスマホの現代感覚で、進行していく。結構巧妙でこれが笑えるんだな。(笑)


史実では義経は、頼朝と不仲になり、腰越で留め置かれ、鎌倉入りを許されなかった。でもこのSF時代劇では、頼朝が義経をブロックしてしまう(笑)ことで表現するんだな。



頼朝にブロックされた!?裏アカツイートが流出し、クソDMが義経に襲い掛かる。唯一の癒やしはVチューバーへの高額スパチャ。窮地の義経を救ったのは…。


頼朝は電話にも出ずメッセージも未読無視。さらに、ある御家人によってネットに拡散された義経の裏アカツイートの数々。襲い掛かるクソDMに所領没収。弁明することもかなわない義経は、失意の中で相談系Vチューバーの配信に高額スパチャを飛ばす日々…。


こんな感じである。かなり笑えます。


声とタイピングする指だけで姿を見せない義経は誰が演じているのか?番組から正式に公表されました。


川奈さん.jpg


川栄李奈さんでした。


世の中、かなりどよめいてましたよ。(笑)そうだったのか~~~という感じで。


川栄さんが出演する「義経のスマホ」は、スマホ画面で進んでいく風変わりなSF時代劇で、源頼朝(塚本高史)、弁慶(小澤征悦)らは画面に映るも、義経は声とスマホの画面しか映らない。


だがしっかりと甲冑(かっちゅう)は着ていたようで、「実はばっちり装備しております いつでも戦えます よろしくお願いします」・・・だそうです。(笑)


川栄李奈.jpg


ばっちり装備しながら、スマホをタイピングしていたんですね。


じつはこのタイピングがすごいのだ。スマホを両手で持って、両手の親指を使って、超高速でタイピングしていく。すごいな!と思ってしまう。


いかにもいまのスマホ世代の若者という感じです。あんなにはとてもできないです。自分は片手で文字入力です。


あのタイピングの才能は舌を巻きました。


ちなみに、NHKの深夜0:25~0:30で放映されているたった5分の番組なんです。5分だからあっという間。


レコーダで録画より、やはりスマホで観るのが本筋でしょう。


NHK+(プラス)に入会しましょう。NHKは地上波、衛星で流したテレビ番組コンテンツを、インターネットで再配信しています。NHK+というのは、そういうネットでの番組再利用を視聴するアプリなのです。


登録無料だし、お金かからないです。ぜったい登録しておいた方がいいです。スマホで観るのに、自分はずいぶん重宝してよく使っているアプリです。


義経のスマホも、NHK+で過去分もいっせいに観れます。スマホで、義経のスマホって検索したら、その動画再生画面が出てきます。


それを再生するだけです。(視聴するにはNHK+のアプリを登録している必要があります。)期限付きコンテンツだから、時期が来たらサーバーから消去されちゃうので、観るならいまのうちです。


じつは、このスマホSF時代劇、義経のスマホが最初じゃないんですね。過去に、「麒麟がくる」の光秀のスマホとか、「新選組!」の土方のスマホとかあるんだそうです。(笑)全然知らなかったです。


NHKってこういう洒落たユーモアのセンスがあるんだな、と改めて感心しました。


全8話中、今日に第7話で明日最終回。ちょっと紹介するのが遅れて申し訳なかったですけど、いまからでも過去分を一気に観れるので、ぜひ観てみてください。1話がたった5分ですから、あっという間に追いつきます。


すごい面白いよ。







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