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釣りの想い出 [釣り]

釣りの醍醐味というのは、あたりが来たとき(ルアー釣りでは、ヒットという)、あのググっと釣り竿を通して引かれるあの感触、そしてさらに魚との戦いというか、ググっググっとどんどん引かれるあの感じ、水面奥深く、魚は姿を見せない訳だから、その見えない敵と、戦うあの瞬間ではないだろうか?


あのググっとくる感触は、本当に快感というか、あの感触を味わいたいから魚釣りをやっているといってもいいくらい昇天するくらいの気持ちよさだ。


自分は中学生のときに、渓流釣り、ルアーフィッシングを趣味としていた。
当時大流行していた矢口高雄さんの釣りキチ三平に憧れたのである。
漫画は全巻揃えていたなぁ。


釣りキチ三平.jpg


とくに同漫画に登場する魚紳さんの大ファンであった。
格好良かった。


魚紳さん.jpg



矢口高雄さんが、つい最近亡くなられたのを知って、とても寂しい気持ちになった。
釣りキチ三平のような漫画というのは、あの当時だからこそ登場したクオリティですね。
鬼滅のようないまの漫画の質とは根本的に違いますね。
平和な時代でよかったです。


ルアーフィッシングというのは、エサ釣りではないのである。
要はルアーという疑似餌を使うのである。


ルアーには3種類ある。
スピナー、スプーン、ミノーである。


スピナー


スピナー.jpg



スピナーというのは、水中で泳ぐときにこの上のへらの部分が360度クルクルと回転するのである。


スプーン


スプーン.jpg


スプーンというのは、靴ベラみたいな形をして、これが水中を泳ぐときに、ひらひらという感じで泳ぐのである。



ミノー


ミノー.jpg


ミノーは小魚のような形をしたプラグ。いわゆる水中で小魚が泳いでいるかのような感じである。


これがルアーセット。
上からスピナー、スプーン、そしてミノー。


ルアーフルセット.jpg


ルアーフィッシングは、このような竿(ルアーの場合、ロッドという)とリールで、その道糸の先端にルアーをつけて、釣り場のポイントにルアーを飛ばし、そしてリールで巻いていって、水中でルアーを泳がすのである。


ルアーロッド.jpg


魚がヒットするまで、それを何回も繰り返すわけだ。


魚というのは、この水中でスピナー、スプーン、そしてミノーのようなルアーがひらひらと動いて泳いでいると、思わず闘争本能というか野生の本能をむき出しにしてパクっと食いついてしまう習性があるのだ。ルアー釣りは、その習性を利用した釣りと言える。


ルアーフィッシングの釣り場はおもに、渓流釣りがメイン。
山の中に入っていって渓流釣りをするのは、本当に自然との融和で気持ちがいい。


いざ本番の渓流にでくあわした時に、魚がいそうなポイントを勘で探り当てる必要がある。魚のいないところに一生懸命ルアーを投げ込んでリールで引いて泳がしても時間の無駄なのである。


どこに魚がいそうか、ということを判断するその勘も釣り師の大事な才能である。自分の経験からすると、渓流で川のせせらぎや滝の流れ込んでいて、大きなたまり場となっている箇所、淀んでいるところに結構魚はたむろっている。


pic_article01[1].jpg


ルアー釣りはこのような釣り方をするので、通常の広めの川や沼で、浮きをつかってエサ釣りをしている釣り人が楽しまれるところでは、ルアー釣りはやらないほうがいい。


せっかく浮きを浮かべて静かに魚にあたりがくるのを待っている釣り人がいるのに、その傍でルアーをバシャンと投げ込んでそれをリールで引いて、それを繰り返していると、その釣り人にとってかなり迷惑なのである。


子供の頃、それでえらい怒られたことがある。
釣り人のおじさん、怒って、


「なんだ、おまえら!それは引っ掛け釣りなのか?人が静かに釣っているのに、そんな近くでバシャン、バシャンされたら、魚はみんな逃げるだろう!さっさとあっち行け!」


と怒鳴られたことあります。(笑)



ルアーはやっぱり子供にとって、アクセサリーのような収集癖のような対象であって、いろいろなルアーを集めるのが好きだった。自分がルアー釣りに嵌まり込んだのも、このルアー集めが最高に楽しかったからである。


ルアーケース.jpg


ルアーケース-1.jpg


こうやって、ルアーの収集ケースにコレクトしたルアーを入れて、それを毎晩眺めて幸せだったのである。当時は、こんな立派なケースはないので、自分で弁当箱を使って、それに紙の敷居分けをしたお手製のルアー収集箱であった。


いまこうやって、ネットからのルアーを拝見すると、最近のルアーはすごい洗練して高級なデザインで驚くばかりである。自分の時代のもっとシンプルなデザインで、そういうルアーもよかったです。いまでも脳裏にはっきり刻み込まれている、あのオレンジ色のスピナーが大のお気に入りでした。


今もう一度欲しい・・・。


ルアーロッドやリールも、やっぱり子供だからお小遣いが少ないから、どうしても欲しいのがあるんだよね。物欲の塊のような少年でした。当時の子供にとって1万円のロッド&リールは高嶺の華でした。切手の月の雁と同じくらい子供の頃の憧れであった。


ルアーを集めることは、子供にとって、いわゆる当時、ロッテが出していた”はりはり仮面”のチョコレートについているシールを集めることと同じような感覚であった。


341121036[2].jpg


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はりはり仮面というのは、スティックサイズのチョコレートなのだが、それにおまけとしてシールがついていて、そのシールにいろいろなデザインが施されているのである。(自分の世代であればわかったくれるのでは?)


自分はいろいろな種類のはりはり仮面のシールが欲しくて欲しくて、特にこの中の”非常口”のシールが欲しくて、それが当たるまで買い続けたことがある。


もちろん、だから中身のチョコは食べ切れず、ゴミ箱に捨てていたりした。(笑)
母親に見つかって怒られました。

いまは、もうこのはりはり仮面というチョコは売っていないようである。(当然か?)
でもシールは、中古市場でやりとりされているような感じである。


ルアー集めというのは、このはりはり仮面のシールを集めるのと同感覚であった、自分の場合。


こんな感じでルアーは大切なコレクター・アイテムだったので、実際の渓流の現場で使うとき、あまり大事なルアーは実戦では使わなかった。


それはルアーを水中に投げ込んで、それをリールで引くときに、水中の茂みなどに引っ掛けてしまう場合があるからだ。その場合は、もう道糸を切ってしまうしかない。そのルアーとはおさらば、するしかないのだ。


だから、そういう危険性があるから、大事なルアーは実戦では使わないで、大切に保管しておき、コレクター・アイテムとして毎晩眺めるだけなのである。


 


ルアーは沼や湖で大きな魚を釣るときでも使われる手法だが、自分の場合、渓流釣りメインであったので、渓流に生息する淡水魚はかなり詳しい。


ちなみに釣った魚は食べるんだろう、と思われている方が圧倒的だと思うが、ふつう渓流釣りの世界では、そんなことはしない。あくまで釣るという行為を楽しむだけであって、釣った魚はすぐその場でやさしく放流してあげるのである。


もちろん調理して食べたこともあるけれど、淡水魚は淡白でさっぱりした味ですね。塩焼きがいいですね。


でも基本は、放流が原則です。


有名な淡水魚を紹介していこう。



ヤマメ


ヤマメ.jpg


山女魚と書いて、ヤマメ。体の模様がこのように中央部に長い模様の斑点があるのが特徴。とても上品な装いの魚で自分は結構憧れていた。ヤマメは高級魚というイメージがある。ヤマメは結構川の魚料理で塩焼きとか有名ですね。


イワナ


イワナ.jpg


雑食で強食でなんでもパクっといく獰猛な魚。釣り師にとって結構スリリングな魚で自分は釣り師として相当憧れていました。イワナの塩焼きとか、有名ですね。


ニジマス


ニジマス.jpg


ヒットしたら、その強烈な抵抗力ということで、超有名な魚。体に横線に虹のような模様があることからニジマスと言われている。とにかくすごい抵抗力、ファイティングで、釣り師にとって最高の魚ではないであろうか?格闘が終わった後、タモに引き寄せるときに勝利の瞬間がたまらない。


アメマス


アメマス.jpg


上の3種類の魚に比べると、やや地味目な存在。見かけがイワナに似ている。自分はこのアメマス選任のようなところがあった。自分が通っていた渓流が、おもにアメマスが主流で生息していたからである。40cmのアメマスを釣ったことがあって、魚拓をとって感想文を書いて、「北海道の釣り」という雑誌に投稿したら、見事雑誌に掲載されたうれしい想い出もある。一番自分に身近な魚である。



イトウ


イトウ.jpg


イトウは幻の魚。絶滅種と危惧されていて、このイトウを釣ることは、釣り師にとって永遠の名誉で、後生語り継がれるといってもいいくらい名誉なことである。外見はいたって平凡な魚なんですけどね。(笑)有名な生息地としては北海道の釧路湿原とかに生息していますね。


オヤジが言うには、「イトウなんて、昔は地元の空知川で水面からポコっとあちこちから顔を出すくらい氾濫していた魚で全然貴重な魚じゃなかった。それがいまや幻の魚だかならねぇ。驚くばかりだよ。」ってなことを言っていた。



イトウ-2.jpg


イトウは普通サイズもあれば、このように巨大に成長する場合もあって、これも釣り師の憧れの的なる所以なのである。だからこそ、幻の魚として貴重がられる、ということがあるのかもしれませんね。


自分がルアーフィッシングに凝っていた子供時代は、中学生の3年間である。1977~1979年のときである。


このとき自分が一生懸命通っていた渓流が、富良野近くの島の下というところである。いまでもはっきり覚えている。


ネットで写真をググってみると、こんな感じの島の下駅が出てくる。
う~ん、ちょっとイメージが違う。これは新しく造り替えた可能性がありますね。


島の下駅.jpg


もうちょっとググってみると、1982年当時の島の下駅がありました。
うん、これはイメージに合いますね。たぶんこの駅舎でしょう。


島の下駅-1(1982年).jpg



駅の待合室などの内部の写真が欲しかったです。


とにかく超ド田舎なので、1時間に1本あるかどうかの本数で、渓流釣りなんてそんな時間通りいくわけないので、駅でずっと待っているという図が多く、自分は島の下駅の駅舎の内部の風景は鮮明に記憶に刻み込まれています。その写真を今見れば、すぐにピンとくるのですが・・・


残念ながら、島の下駅は、いまや廃駅になってしまったようである。


この島の下から向かう山の渓流は、おもにアメマスの生息地で、ここでルアーでアメマスを釣っていたのであった。


同時に、いま思えば怖いもの知らずではあるが、ここは熊がかなり出る。そんな中を怖いと思いながらも、平気で山の中に入っていったのだ。


そのことがオヤジに知れた。


釣り師にとって釣り道具屋さんは、本当に趣味の憩いの場所であり、情報交換の場所でもあった。オヤジは行きつけの釣り道具屋さんで、息子が島の下で、アメマスを釣っているという話をしたところ、そこのご主人さんが、島の下は熊が出るよ、とオヤジに教えたのであった。


それでバレてしまった。


あとで、オヤジに怒られて、もう島の下に行ったらダメだときつく怒られた。

その後、島の下に行ったかどうかは自分の記憶では定かではない。
でも行っていたかも?


とにかくこの中学生時代のルアーフィッシングは自分の最高の趣味で、いまでも忘れられないひとときであった。


渓流釣り、ルアーフィッシングは、高校進学とともにやめてしまった。もう釣りをすることもないであろうと思っていたが、それから20年後、まさか、という展開で、再度釣りに対面することになるのである。


偶然にもカーペンターズやABBAを聴いて、釣りのことを思い出してしまい、走馬灯のように頭の中を駆け巡っている。









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