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名曲喫茶らんぶる [喫茶]

新宿という街は、前職時代の自分が若かりしき頃、青春時代の想い出がいっぱい詰まっている街である。会社寮が小田急線の新百合ヶ丘にあったので、1本でそのまま新宿にでるので、どうしてもそこが遊び場になる。


東京に出てきたばかりだから、とにかく都会が物珍しくて、その街並みを散策するだけで楽しくて楽しくて堪らなかった。土日の休みになると、必ず新宿に出ていたような気がする。


本当にただ歩いているだけなのだ。新宿東口がメインだったかな。紀伊国屋書店、伊勢丹、高島屋、丸井、世界堂、名前忘れたけれどよく通っていた交差点の角にあった鰻屋さん、天ぷら屋の新宿つな八、そのときまだ全盛だったタモリさんの「笑っていいとも」のスタジオALTA、中村屋カリー、ヨドバシカメラ、喫茶ルノアール・・・この通りはときどき歩行者天国になる。


そしてあの当時、結構のめり込んでいたのが、サウナや立派なお風呂の施設があって、そこには休憩エリアもあって食事もとることができて、その休憩エリアのソファを倒して、そのままそこで一晩夜を明かすことも可能だったお店があったのだ。週末で明日から土日の休みというウィークエンドのときは気分がいいからそのまま寮に帰るのも面白くないから、そういうところでひと風呂浴びてそこで一夜を過ごすのが気分転換になった。よく朝起きてそのお店から寮に帰るのがすごいすがすがしかったな。



当時、新宿にはそういうお店がたくさんあった。ロッカーもきちんとあって、かなり立派な施設です。あういう健康的なお店、いまあるのだろうか?あういうお店のことをなんというのだろう。あの当時の新宿といったら、結構その思い出がある。


とにかく新宿の街並みは、東京の中で自分が一番脳裏に深く刻み込まれている街である。


あの街の景観、風景が懐かしすぎる。

あの頃はなんか新宿がすごい楽しかったな。


新宿西口の高層ビル街もすごい想い出である。昔の彼女との愛のロマンスのデートの定番の場所だったのだ。(笑)


もっとロマンティックなところがあるだろう、と仰るかもしれないが、なぜか新宿の高層ビルエリアだった。あの何本もそびえ立っている高層ビルのエリアって、なんか自分たちがすごい都会の中にいるという錯覚に陥ることができたんですよね。


もちろん夜である。あの新宿西口の高層ビル街は、夜になると、かなりロマンティックですよ。冷たい都会的な感覚で。。。そこにときたまベンチがあって、そこで2人で座って甘い愛の言葉を囁きあったものです。(笑)


新宿は自分のそんな若い頃の甘酸っぱい想い出がいっぱい詰まっている街で、忘れようにも忘れられない脳の深くに刻み込まれている街なのである。


先日、新宿西口の小田急百貨店が閉店というニュースを知って、言葉を失った。コロナ禍ということもあるだろうが、あの新宿西口の顔のような存在だった小田急デパートがなくなるなんて・・・。自分が東京に来たときからずっとありましたね。


不思議で東横線ユーザーになってから、まったく新宿に行くことがなくなってしまった。転職してから新しい人生の再スタートということもあって新宿とも疎遠になった。


そんな中で、たまたまSNSの投稿で新宿の「名曲喫茶らんぶる」の投稿を目にすることがあって、自分は思わずのけぞってしまい椅子から転げ落ちそうになった。(笑)


びっくりしました。

あまりに懐かしすぎる!


そんな新宿時代の自分の一番の想い出の場所である。休みの日に新宿をただぶらぶら歩いて、どこかの食べ物屋さんで食事して、ただそれだけをやっているだけなのだけれど、そんな疲れたときにかならず利用していたのが「名曲喫茶らんぶる」なのである。


ここは普通の喫茶ではなく、すごい昭和のレトロ感満載で、ものすごい趣があるのだ。自分は好きだったな~。


もう何回利用したか覚えていないほど、星の数ほど通った。新宿に行ったときに自分が必ず寄っていたマイ・スィート・スポットのようなところだった。


廃業、閉店にならずにまだやっていたんだ!


そのSNS投稿を見たとき、これは行くしかない!!!

まさに自分の青春時代の思い出の場所。


自分の日記でこの「名曲喫茶らんぶる」のことを熱く語らないと絶対ダメであろう!意を決して行ってきた。新宿東口エリアにあるのである。


「名曲喫茶らんぶる」


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懐かしすぎる!!!

思わず自分は涙がつぅぅ~と頬を流れる。


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約200席の大きなフロア。高い天井から吊るされたシャンデリアに、赤いベルベットの椅子、大きな窓に見せかけたミラー…昭和レトロ感ただよう店内に、純喫茶ラバーなら胸が高鳴る。


この空間は、戦後、海外への憧れをもとに作られたんだとか。落ち着いたライティングのなか、日光が入らないせいか時間を忘れてゆったりとした時間を過ごすことができる。


名曲喫茶の名残を感じるノスタルジックな世界観である。


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名曲喫茶らんぶるは、東京都新宿区新宿三丁目にある喫茶店。店内でクラシック音楽を聴かせる名曲喫茶である。


喫煙可能な一階、全席禁煙の地下一階と地下二階という3つのフロアで構成されており、地下部分は吹き抜けとなっている。元々は音楽をじっくりと聴かせる営業形態であったが、現在ではコーヒーや軽食を提供し、BGMとして有線のクラシック音楽を流している。


3000枚を超えるレコードを保管しているがそれらをかけることはなく、客からのリクエストも受け付けていない。過去には昼と夜に「コンサートタイム」が開催されており、レコード係が選んだ曲やその月の新譜から構成される一ヶ月分のメニューに基づき、解説とともに音楽がかけられていたが、2006年の時点ではもう開催されていない。


旅行好きの創業者の趣味により、客船のような内装となっている。内装の豪華さから、映画・ドラマ等の撮影場所としての打診を数多く受けているが、「映像撮影で店を貸し切りにしてしまうと、久し振りに店を訪れた客を迎えられない」という理由で写真撮影以外は断っている。



とにかく新宿に「名曲喫茶らんぶる」あり!と言われるほど、超有名な喫茶店である。もういまはこういう喫茶店はありませんね。


正確には、こういう昔ながらのスタイルの喫茶店は、「純喫茶」といいますね。


行ってみると、喫煙可能だった一階は、もう使用不可になっていた。


自分はジャズ喫茶とか、レコード喫茶の昔ながらのスタイルがあまりに自分の性分に合わないな、と思うことがしばしばあった。あの煙草の煙もくもくで、お静かに!というあの雰囲気。みんな小難しそうな顔をしながら、静まり返って、じっと店内でかかっている音楽を聴いている、そして小難しいうんちく、能書きを論じ合う。


リクエストする曲はマニアックな曲が多い。ミーハーな曲をかけようものなら、大ヒンシュクを浴びてしまうようなプロフェッショナルな雰囲気。


音楽通でないとなかなか馴染みにくい、当時の硬派な音楽ファンの通い詰めたレコード喫茶。そういう雰囲気はさすが、とは思ったものの、なかなか自分の性格には合わないかなと感じていたところがあった。


第一他人がリクエストしている間、その他人の曲をずっと聴いていないといけなかった。あっこれいい曲だな、と参考になることも多かったけれど、やっぱり自分の好きな曲を好きなだけ聴いていたいフリーな空間が良かった。


ジャズ喫茶やレコード喫茶はオーディオマニア、オーディオファンにとっても神聖な場所であるから、このことはあまり大きく詳らかにはしなかったけれど、自分にとってそんな距離感であった。


でもあの雰囲気を憧れていたことももちろんあります。



自分が通い始めたとき、「名曲喫茶らんぶる」は、客からのリクエストも受け付けていたところは見たことがないし、そういうオーディオ機器のシステムも店内で見たこともなかった。


過去には昼と夜に「コンサートタイム」が開催されていて、レコード係が選んだ曲やその月の新譜から構成される一ヶ月分のメニューに基づき、解説とともに音楽がかけられていた。。。とかも自分が通っていたときは、すでになかったような気がする。



とにかく有線でクラシック音楽がBGMとしてかかっているだけなのである。それもとても控えめな音量で。だから連れ合いと来たときは、そのBGMがお互いの話の邪魔になるということはまずなかった。


話ができる喫茶店としても重宝していた。


あのアムスの友人ともここでよく談話したこともありましたよ。2000年頃だったかな?「2000年問題」についてお互い熱く語った覚えがあります。


2000年問題って覚えていますか?あるいは知っていますか?


西暦(グレゴリオ暦)2000年になるとコンピュータが誤作動する可能性があるとされた年問題である。懐かしいですね。結局誤動作起こりませんでしたね。(笑)


やっぱりこの店内の内装空間で、小音量の静かなクラシック音楽というのが、とてもセンスがよくて、自分は大層気に入っていたのだ。


とにかくこの地下から吹き抜け構造で、このなんともクラシックでレトロな昭和感満載の雰囲気。旅行好きの創業者の趣味により、客船のような内装とのことだが、じつにいいセンスしているなーと当時から思っていて、自分のお気に入りの喫茶店だったのである。



結局この喫茶店に出入りしていたのは上京した1987から2004年くらいまでであろうか。自分がこの喫茶店で鮮明に覚えているのは、あの当時インターネットやWi-Fiが普及していなかった頃だったからいまのようにカフェでノートPCで仕事をする、ということが不可能な時代だったんですよね。


で、どうしていたか、というともう紙、ペーパー。仕事の資料を印刷して、紙として持ち歩いていて、その紙資料を喫茶店なんかで読んで勉強していたのだ。自分は休みの日なんかに、たくさん仕事の資料を紙として印刷して持ち歩いていて、それを喫茶店の中で読んで一生懸命勉強していた。


この「名曲喫茶らんぶる」で鮮明に覚えているのは、当時の草創期のインターネット音楽配信と、デジタル放送とインターネットの融合。もうこれは当時の業界の熱いテーマでした。


この喫茶店でずいぶんこのテーマを紙資料で勉強していたなぁ・・・とくにインターネット音楽配信は、もう凄かったです。あのシステム図を一生懸命この喫茶店で勉強していた。いまでも鮮明に覚えています。


とにかくこの「名曲喫茶らんぶる」は懐かしすぎる!自分の青春時代のひとこまを飾る空間です。


BGMのクラシック音楽も大編成のオーケストラものというよりは、小編成の室内楽が多かったような気がします。本当に小音量で控えめで、お客さんの話のじゃまにならないような配慮がなされていた。


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ベートーヴェンの肖像画パネルもかけられている。1950年創業という長い歴史をもつ「らんぶる」。元が名曲喫茶ということで、店内のいたるところに著名な音楽家たちの肖像画が飾られている。


店内に流れるクラシックのメロディーに身を委ねていると、クラシカルな空間も相まって、とっても優雅な気持ちになってくるのだ。



昔は、ここでなにをオーダーして食べていたかなぁ~。

残念ながらよく覚えていないんだよね。


ケーキセットはよく頼んでいたのは覚えている。


いまでもありました。ちゃんとこのようにショーケースの中にケーキがディスプレイされているのです。


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お勘定するところ。レトロなアイテムもある。レジの横には、今では珍しいダイアル式公衆電話がある。昔からあるんだよね。


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あと、スパゲティーとか簡単な洋食メニューもあったような・・・


とにかくなんか頼んでみる。


行く前にネットで調べたら、いまの看板メニューは、「卵とツナのサンドセット」だとか。モーニングにはもちろん、おやつやランチにもぴったり。ビッグサイズのロールパンサンド2個にサラダとコーヒーが付く。


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こんなメニューは全然知らないなー。ウエイターさんに聞いたら7年前に出来たメニューだそうだ。そりゃどうりで知らない。


でもとても美味しかった。とくに驚いたのは、ロールパンがホッカホッカですごい柔らかいことだ。これは美味しいと思った。


新時代の看板メニューですね。


あと、あの頃の想い出として、やはりケーキセットを頼んでみた。今度は紅茶で。


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これも美味しかったです。


とにかく新宿の「名曲喫茶らんぶる」は、自分が忘れようにも忘れることのできない、新宿といえばこの喫茶店というくらい想い出深い場所なのである。


何十年ぶりかに行って懐かしかったです。というか、新宿に来たこと自体、かなり懐かしいのでは?


昔は、この喫茶店のすぐ隣にディスクユニオンがあって、ここでよくCDやレコードを漁っていたものでした。ここも自分のマイ・テレトリーでした。


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そうしたら、ちゃんとありましたが、もう閉店になっていました。ディスクユニオンは、いまは紀伊国屋書店の上階のほうに移転してしまいましたね。


本当にひさしぶりの新宿。東横線ユーザーになってから、新宿にはまず来なくなりました。


いま話題沸騰の新宿東口の3D巨大ネコ見てきました。本当に飛び出して見える~。(笑)


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