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AI契約審査プラットフォーム [ライセンス・知財]

契約、契約書というのは、どの世界でも必ず存在するもので、自分のような企業に勤める人には間違いなく必須なものだし、あるいはアーティストなどの芸術文化に携わる人にとっても、契約って必ず存在するであろう。


とにかくありとあらゆる分野で契約、契約書というのは存在する。


それで契約書に目を通したことのある経験の方ならわかると思うが、契約書を読解するのはかなりスキルが必要ですね。


いわゆる”契約リスク”と呼ばれているもので、そこに記載されている文言が、自分たちにとって不利になる条件なのかどうか、将来的に自分たちを縛ることになるかどうかを、その契約書に記載されている内容からひも解いて判断していかないといけない。


これを読み取れる、というのはかなりスキルが必要になります。


これは企業でいえば法務部門のお仕事ですね。


自分もライセンス関連の仕事をしているので、技術ライセンスに纏わる契約書を、自分の事業部に関しては、何百もある契約を全契約とも全部自分で管理している。


その際、契約書の内容にももちろん目を通すが、急いでいるときは、自分の業務に関わるライセンス・フィーの部分の記載だけを確認したりして端折ったりする。


基本、契約書の中身の吟味は、必ず法務部門の目を通すプロセスが入っているので、法務のチェックを必ず通っているからだ。


企業は、法務部門という専門家の組織があるからいいけれど、そうじゃないたとえば芸術文化やそれ以外の職業の方で契約、契約書にサインするときに、その契約書の中身を吟味する、というときはどうしているのであろうか?


契約書を理解して、可否の判断をしないといけないので、弁護士さんにお願いする、とかいろいろな方法があるのだろう。


3~4か月前から自分のSNS TLに、突然現れてきて、やたらと自分へのアピール度がすごい。(笑)自分のTLに、毎日いろいろ違う角度からのアピールポイントで宣伝してくるのだ。


自分がライセンス関連の日記などを書いていたりしたこともあったので、それが反映されて、向こうから自主的にポップアップ・サービスしているのだろう。


でも目を通してみると、なかなか興味深くて、なんか今風で企業の法務業務のDXに結構貢献するんじゃないかな、という予感がする。


自分は全然このベンチャー企業の方々の回し者ではないけど、ちょっと紹介してみることにした。また彼らがアピールするほどの精度があるかどうか、も保証しませんので、そこのところ、ご承知ください。



「LegalForce」というベンチャー企業で、その骨子は、AIで契約書を審査・レビューするというビジネスである。


契約書レビューでよくある課題。


・契約書レビューに多くの時間がかかっている。

・リスク箇所や抜け漏れの見落としに不安がある。

・担当者の忙しさや習熟度によりレビュー品質に差がある


この課題を、どう解決していくか、というと、



1.AIで瞬時に契約書レビュー完了。


Wordへのシームレスな連携も実現。AIによる自動レビュー機能で、契約書のリスクを瞬時に洗い出しする。また、Word上で1クリックするだけで、洗い出された指摘に対する修正文例を、簡単に契約書の文中へ挿入でき、修正までの時間短縮を実現。



2.一般的な基準+自社の基準で、


契約書のリスクを網羅的に洗い出し。AIが網羅的にリスクを洗い出すので、気づきづらい「抜け漏れ」も指摘。また、一般的な基準でのリスク検知から、自社基準との比較など、様々な角度からリスクを洗い出せる。



3.社内のノウハウにも、弁護士の知見にも、いつでもすぐに手が届く。


LegalForceでは一定の基準での契約書レビューが行うことができ、レビュー結果には解説・修正文例・修正方針があるので経験年数関係なく、品質を担保する。また、LegalForceにアップロードした契約書や弁護士が作成したひな形集を条文ごとに検索して利用いただける。


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AIを使った契約書チェックの仕組みのフローとしては、


1.契約書原案


2.AIにより最短1秒で内容をチェック。

・自社に不利な内容や表現。

・条項の抜けや漏れ。

・正しい表現を参考で提示。


3.弁護士や企業の法務担当者が修正。


4.契約書が完成。


とあるから、3.で人間の専門家によるチェックがきちんと入っているから、AIに全部任せてしまうのではなく、あくまで前段のフィルタみたいなポジションでAIを活用し、その後に人間による再チェックという感じのようだ。あくまでAIにより効率化、時間削減を図ろうという位置づけのようだ。


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・・・だそうである。(笑)


契約書レビューにAIを使う、というのがすべての骨子だが、このベンチャー企業を立ち上げるきっかけになったのが、この企業CEOの角田望弁護士が、米国の裁判で、今日の弁護士は、AIの〇〇さんです、という裁判官の紹介を聞いて、衝撃を受けたらしい。(笑)米国ではAIが裁判の判断をする。。。これをなんとか日本に持ち込めないか、ということで思いついたことらしい。


昨年4月に設立された「LegalForce」は、大手法律事務所から独立した角田望弁護士(31)が率いる。従業員は、わずか7人だが、企業が秘密保持契約(NDA)などを結ぶ際、法的な観点から契約書を点検するサービスを提供する。(みんな若いよね~。いかにも新進気鋭のベンチャー企業という感じだ。)


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特徴はAIの活用だ。


契約書ごとに①自社に不利になる可能性がある条項や表現。②条項の抜けや漏れなどを自動でチェックする。間違いや修正が必要な箇所があれば、正しい表現が参考例として提示される。


最終的には弁護士や企業の法務担当者が目を通し、必要あれば修正して契約書を完成させる。


このサービスは、すでに電通や花王、サントリーなど35社の企業、そして8社の法律事務所で導入されている。



開発の際は、京都大の学術メディアセンターが技術面で支援した。「自然言語処理」と呼ばれる、人間が日常的に使う言語をコンピューターに処理させる技術が応用されているという。


こうした契約書のチェックは従来、専門的な知識を持った弁護士や企業の法務担当者が一言一句、確認していた。M&A(合併・買収)や共同開発などの契約書は100ページ単位となることも珍しくないが、AIの活用によって、精査や作成に要する時間を半分から3分の1程度に短縮できるという。


企業法務の分野は、専門知識を持った人材が限られるため、企業の法務部門や担当弁護士は多忙を極める。角田氏は、「AIの活用で、知識や経験が重視される労働集約型の職務から脱し、高度な判断や思考に時間をかけられるようになる」と効果を強調する。


法務分野にIT(情報技術)やAIといった技術を取り入れる取り組みは「リーガルテック」と呼ばれる。


訴訟社会の米国では多くのベンチャー企業が設立されており、関連市場は1兆8000億円との試算もある。


英国でも裁判所の判決をAIが高い確率で予測する技術が開発されている。英オックスフォード大などの研究では、弁護士を補助する「パラリーガル」は将来、AIやロボットに代替されて、消える可能性がある職業のひとつとされている。



でも自分が思うには、契約と言っても本当にいろいろなジャンルが存在する。


ライセンス、秘密保持契約(NDA)、業務委託、売買、譲渡、・・・エトセトラ、エトセトラ。もう無数であろう。


自分が仕事で関与する技術ライセンスにしても、本当にいろいろな技術があるので、そんな世の中のありとあらゆる無数に存在する契約を、本当に全部網羅できるのかな、という一抹の不安はある。


精度ってどのくらいなのかな・・・という・・・。


でもAIだから、それこそ人間が測り知ることのできないくらいの無限の処理能力があって、そんな心配はあっという間に駆逐してしまうのかもしれない。


どうしても契約を締結しないといけない、契約書にサインをしないといけない、というときに、このAI契約審査プラットフォームのツールさえあれば、瞬時に素人でもおおよその判断はできるのかもしれない。


毎日、自分のSNS TLに猛烈に自分にアピールしてくるので、気になって気になってしょうがなくて、結構刺激的なことを宣伝してくるので、気になっているベンチャー企業である。


日記で紹介してみました。




LegalForce









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