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ビートルズのルーフトップコンサートの元アイデアはこれなのか? [ロック]

今日から年末年始のお休み。Disney+のザ・ビートルズGetBackを観ようと思っている。8時間ある3編に分かれている配信であるが、これの劇場版というのも近日中に公開になるそうだ。劇場版のほうは、Blu-rayなどのパッケージになりますね。楽しみです。長編の配信のほうも見るけれど、映画館にも劇場版を見に行きたいなと思っています。


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さて、ザ・ビートイルズGetBackでは、アップルビル屋上でのゲリラライブ「ルーフトップコンサート」は、42分のノーカット完全版である、ということだから本当に楽しみだ。


以前にも日記で書いたと思うが、このルーフトップコンサート、じつはその先駆者がいたようで、自分はビートルズ研究家の藤本国彦さんの著書でその事実を知ったのだが、ある映画に同じようなゲリラライブのシーンが出てくるそうだ。


ビートルズはそれにヒントを得て、屋上でライブをすることにしたのではないか、という長年の謎である。


自分はその映画をいろいろネットで探したのだけれど、見つからなかった。日本では売られていない映画のようだった。


でも偶然最近にもその元祖ゲリラライブのシーンをネットで見つけることができた。それをこの日記で紹介したいと思う。


ビートルズより先にルーフトップコンサートをやっていたバンド。それが、「ジェファーソン・エアプレイン」。


ジェファーソン・エアプレイン.jpg


●反体制的映画の撮影


ビートルズは、そのキャリアの過程で世界初となったことをたくさんやったが、残念ながら、大都市の屋上で無許可のコンサートを開催した最初のバンドにはなれなかった。


アメリカのロックバンド、ジェファーソン・エアプレインが、ビートルズ(1969年1月30日)より一足先の1968年12月7日、ニューヨーク・マンハッタンのビルの屋上でゲリラ・ライヴを行ったのである。フランスの映画監督のジャン・リュック・ゴダールが、ヴェトナム戦争の反戦活動家を描いた映画「ONE AMERICAN MOVIE(仮題)」で使用するために、ジェファーソン・エアプレインにライヴ演奏をさせ撮影した。


●ニューヨークのビルの屋上から


ジェファーソン・エアプレインは、ミッドタウンのスカイラーホテルの屋上に登り、「おはよう、ニューヨーク!みんな、目を覚ませよ!タダだよ!いい曲だよ!フリー・ラヴ!」と叫んで街の人々を驚かせた。


元祖ルーフトップコンサート-2.jpg


ニューヨーク市警が騒音による妨害をもたらした嫌疑で彼らを逮捕する危険を冒して、彼らは、1曲だけ「The House at Pooneil Corners」という曲のいかしたヴァージョンを演奏した。バンドは何事もなかったのだが、彼らの友人である俳優リップ・トムは、警官と揉めて逮捕され、パトロールカーに連行された。



このゲリラ・ライヴの模様は、ゴダールの映画のワンシーンとなったが完成に至らず、その後、D・A・ペネベイカー監督によって「One P.M.」と題して1972年に完成され、公開された。


彼もドキュメンタリー映画監督として高い評価を得ており、特に音楽関係については、ボブ・ディラン主演の「Don’t Look Back(1965)」、デヴィッド・ボウイ主演の「Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(1973)」など数多くの作品を世に送り出している。


そして、ジョンとヨーコのライヴを撮影したドキュメンタリー映画「John Lennon and the Plastic Ono Band: Sweet Toronto」も1971年に制作し、公開した。



映画の完成が遅れたこともあり、ジェファーソン・エアプレインには気の毒であるが、彼らが先にやったにもかかわらず、その事実は人々の記憶から薄れ、「ルーフトップ・コンサートといえばビートルズ」というイメージが定着することとなった。



さて、ここで浮かび上がるのは、「ビートルズのルーフトップ・コンサートはエアプレインからヒントを得たのか?」という疑問である。


当時の映画「レット・イット・ビー」の監督、マイケル・リンゼイ=ホッグがこのシーンを見たか、あるいはその情報を得て、ヒントを得た可能性はある。奇才のゴダールだからこそ思いついたアイデアであり、ホッグ自身では思いつかなかったのではないかと思われる節もある。


ホッグは、自分のアイデアだったと語っているが、このことについてビートルズは特に何も語っていない。


もっとも、ゴダールは、このシーンをアメリカで撮影しているのである。それをイギリスにいたホッグがどうやって知ったのかは分からない。2か月弱の期間がありましたから、知る機会はあったとは思いますが、今ほど情報がいち早く伝達する時代ではありませんでしたからね。


ただ、芸能関係のネットワークは当然ありましたから、ホッグまたはビートルズが事前に知っていた可能性はあります。


●推測


ここから先はあくまで推測であるが、ホッグまたはビートルズが、エアプレインのビルの屋上でのゲリラ・ライヴの情報を何らかのルートで知り、これは使えるということで行ったのではないでしょうか?


当時、彼らは、観客の前でのライヴは長い間やっておらず、久しぶりにやることについては非常にナーヴァスになっていたと思います。また、前期の頃に比べて楽曲がずっと複雑になっていて、ライヴで演奏するのも難しくなっていました。


果たしてアイドルの頃のように演奏ができるかどうか、しかも、アイドルの頃は観客の絶叫にかき消されて、演奏自体はほとんど聴こえませんでした。


しかし、アーティストとなった今では、観客も落ち着きを取り戻し、静かに彼らの演奏を聴くことになります。そこで天下のビートルズが失敗するわけにはいきません。おまけに彼らの人間関係は、最悪になっていました。悪条件だらけで彼らが躊躇(ちゅうちょ)したのも当然でしょう。


ところが、ビルの屋上なら、観客は彼らの目には見えません。「ライヴをやる」「観客の視線というプレッシャーから逃れる」という相矛盾するテーマをクリアするために、屋上でのゲリラ・ライヴはうってつけでした。たとえ、市民がサウンドを聴きつけて近寄ろうとしても、屋上ではどうしようもありません。せいぜい近くのビルの屋上に登るのが関の山ですし、実際そうした人が何人かいました。




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アップルビル屋上でライブをやるかどうかを相談するビートルズたち。


パーソンズの記憶によると、アップルにスタジオを移してから、ふとポールが「ビルの屋上でライヴをやらないか?」と提案し、それが一気に広まったとのことです。これがエアプレインにヒントを得たものかは分かりません。


いずれにせよ、ホッグの発案ではなかったようです。どうやら、バタバタと決まった感じですね。


4人の険悪なムードをそのまま反映して、スタジオでの撮影シーンは気が滅入るような陰鬱なものになっていました。それが屋外、しかもビルの屋上となると、一気に解放された気分になります。これをラストのハイライトシーンに持ってくれば、映画を盛り上げてエンディングを迎えられるかもしれないと考えたとしてもおかしくはありません。



情報引用元:


★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

なぜ、ルーフトップでコンサートをやったのか?(214)





その元祖ルーフトップコンサートのジェファーソン・エアプレインのニューヨークのビル、ミッドタウンのスカイラーホテルの屋上からのゲリラ・ライブである。


YouTubeにありました!


見てみたけれど、これは確かにビートルズのルーフトップコンサートをまさに彷彿させる映像ですね。屋上でライブを始めるや否や、その屋上から降り注ぐ大騒音に、なにごとだ?なにごとだ?と路上には驚いたニューヨーク市民が集まってくる様子、そして近くに隣接するビルの窓からもたくさんの見物客。そして演奏をやめさせようと集まってくる警官たち。そして最後はパトカーで連行。


まるでビートルズのルーフトップコンサートのときのシーンとまったく同じに見えてしまい、自分は驚いてしまった。


これは確かにルーフトップコンサートの元ネタはこちらだった、と言われてもまったく反論できないくらい映像の構図が酷使している。


でも映画探さなくてもよくてよかったです。その演奏シーンがYouTubeにあったとは!いままさにYouTube全盛時代ですね。


ビートルズがこのアイデアを使わせてもらったのかどうかの真偽はさておき、ジェファーソン・エアプレインがニューヨークのビル屋上からゲリラライブを1番最初にやった、という事実は、もう時系列的に真実のようだ。


自分も確かにこの目で確認しました。


でも、ロンドンとニューヨークで離れていて、しかもいまのようなネット、SNSとかなかった時代だしお互い時間的にわずか2か月弱くらいしか違わないのだから、ビートルズは、このジェファーソン・エアプレインのパフォーマンスのことを知らなかったんじゃないのかな、と自分は信じたいです。


アップルにスタジオを移してから、ふとポールが「ビルの屋上でライヴをやらないか?」と提案し、それが一気に広まったとのこと。これが素朴な純粋な真実なんじゃないのかな?


それがエアプレインにヒントを得たものかは永遠のナゾでしょう。ナゾのままでいいのではないでしょうか・・・?



最後にザ・ビートルズGetBackでもうひとネタです。


ビートルズがアップルビル屋上でゲリラライブをやっていたとき、自分のお母さんが、そのライブをリアルタイムで見学していたことを子供の頃から伝え聞いていて、今回のGetBackのそのノーカット版の屋上ライブを見ていたとき、その自分の若い頃のお母さんが映っていたことに驚いてTwitterにアップしていたことが話題になっています。


水色のワンピースを着た女性がそのお母さん。


ライブ見学おかあさん.jpg


お母さんはアップルビルから角を曲がったところにあるフレッド・ペリーで働いていて、ずっと屋上でビートルズのライブを見たと言っていたそう。ようやく今回それが本当だったことを確かめられたということでした。



でもこのお母さんはとくにビートルズのファンではなく、音もうるさすぎるので2曲くらいだけ目撃すると職場に戻ったそうだ。ビートルズが近くで演奏しようとそんなに大したことではないという感じが同時代にロンドンで生きていた人ならではのリアルさがあっていいですね。(笑)


あ~これから配信観るのますます楽しみになってきた~~~。


それでは、ビートルズのルーフトップコンサートの元アイデアと噂される衝撃のYouTube。


ジェファーソン・エアプレインのニューヨークのビル、ミッドタウンのスカイラーホテルの屋上からのゲリラ・ライブである。


まさに驚きである!








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