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山優三辰 [海外音楽鑑賞旅行]

ベルギー・ブリュッセルは、自分が初めて海外生活をした都市なので、その想い出は忘れられないです。歳をとってくると、いくつもの持病を抱え、通院しないといけないので、旅行はできても、おそらくもう海外生活は無理かと思います。


人生の中で海外生活はどういう形であれ、経験したほうがいいと思いますが、やはり健康体の若いときにするものですね。


なので、ベルギーでの生活は、もう後生大切に想い出としてしまっておいて、ずっと懐かしむのだろうと思います。


新しい開拓はないですね、おそらく。


2016年にフラワーカーペット、ラーメン屋「やまと」など、ブリュッセルに旅行したときに、体験して、28年前を懐かしみましたが、そのときどうしても体験できなかったお店があります。


それは「山優三辰」。


ブリュッセルにあるお寿司屋、海鮮ちらしのお店です。


ラーメン屋「やまと」のすぐそばにあって、2016年に「やまと」に行ったついでに寄ろうと思いましたが、なんと休みだったんですよね。


今度、ブリュッセルに来れるのはいつになるかわからない。こりゃ残念だな~と思いました。


またいつか、行ける日が来て、自分のカメラで撮影して、自分で実体験して、あの頃を懐かしもうと思っていましたが、コロナ禍な世界になってしまい、もうしばらくは全然無理。


見通しもまったく立たない。

あきらめました。


やはりこのお店のことを自分の日記で熱く語らないと、すごい心残りです。


まったく見通しが立たないので、金沢のときと同じようにネット上で仮想トリップして、あの頃を振り返ろうと思いました。お写真をお借りして、自分の想い出とともに熱く語ってみたいです。


今回ネットで調べてみて、「山優三辰」という店名に違和感がありました。

山優ってなに?


自分の頃は、ただ単に「三辰(さんたつ)」でした。みんな三辰、三辰と呼んでいました。正式名称は、山優三辰というんですね。


いまのブリュッセルには、日本料理店はおそらく何十軒もあると思いますが、当時は、「やまと」と「三辰」が二大巨頭でした。


どちらも通った~。

すごい鮮明な記憶としていまでも思い浮かびます。


三辰の数件横に、ベルギーチョコレートGODIVAのお店があり、そこでよくお土産用のチョコを買ってました。


ブリュッセルの中央駅から歩いて15分くらいで、もっと近いメトロの駅もあるので、アクセスには困らないです。


自分のときは車で路駐です。


「やまと」はラーメン屋なので、日本からの出張者を連れていくには、あまり向いていなくて、「三辰」のほうが適切でした。


ベルギー料理なんてどうでもいいから、三辰にしてくれ!という方が多かったです。(笑)


おそるおそるネットで検索してみると・・・


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おぉぉおお~懐かしすぎる!まったく変わっておらず。2016年に行ったときに、「やまと」の店主から、「三辰さんも全然変わってないですよ。」というお言葉をいただいていましたが、まったく一寸も変わってないです。


こんな感じの日本料理のお店でした。


店内は・・・こんな感じ。こちらも一寸もまったく変わっておらず。こんな感じの店内でした。懐かしすぎるな。(笑)また行きたくなってきた。


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カウンターとテーブル席があって、カウンターは調理場に向かってコの字型に配置され、自分の決まった定番の席は、入り口付近のこのコの字のカウンターの中央席でした。毎回ここに陣取る。ちょうど下の写真の真ん中のグレーのセーターを着た男性のところです。


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この三辰のご主人が大将の青木優さん。みんな優さんと話したくて、優さんの前のカウンター席は特等席です。


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いまは大分現地人のお客さんにローカライズされたお店になったと思いますが、当時は、日本人駐在員のたまり場的なお店でありました。お客さんの大半が日本人だったような・・・


やっぱり異国の地で、異邦人である日本人が、暮らしていると、無性に誰かと日本語で思いっきり喋りとおしたいという衝動に駆られるんでしょうね。


大将の優さんは、そんな寂しい日本人駐在員の心のオアシス的な存在だったのです。やっぱり聞き上手、話振り上手なんですよね。


手を動かしながらずっと話を聞いてくれる優さん。

常連になる気持ちが分かります。


優さんと思いっきり、日本のことを喋りとおして、ストレス発散、すっきり明日からまた仕事に励もうという感じになるのです。


ちなみに、自分は優さんと話したことはなかったと思います。自分の席からは遠すぎました。また、自分は誰とも喋らない状態が数日、数か月単位で続いても平気な性格なので(笑)、さほどその必要性もなかったような感じです。



大将の青木優さんのインタビューが朝日新聞に掲載された(2007年)こともあったので、それをちょっと紹介しますね。三辰の歴史とか、苦労話とかわかると思います。


**************


ベルギー・ブリュッセル市内のすし店「山優三辰(やまゆう・さんたつ)」が来年(2008年)2月、開店30周年を迎える。オーナーは千葉県南房総市出身で板長も兼務の青木優(ゆう)さん(当時54、いまは69歳ですね))。高校卒業後、単身パリに渡り、板前の腕を磨いた。そして、現地の日本人駐在員たちの世話役も。欧州の「中心」に様々な国からやってきたお客で、店内は連日にぎわっている。


「らっしゃい!」「あがり一丁!」。店内を飛び交う威勢の良いかけ声。店のつくりも純和風だが、カウンターに座る顔ぶれは人種、国籍も多彩。「ほとんど日本語で通してます。その方が喜ばれるので」と青木さん。


南房総市千倉町生まれ。野球に明け暮れた高校生活も終わりに近づくと、将来の選択に悩む。


「ぬるま湯」と感じた生活を脱したくてパリの大学へ。身元保証人になってくれたパリの日本食レストランのオーナーの店を手伝ううち、板前の仕事の面白さにのめり込んだ。大学は辞め、板前に専念。すぐ店長にばってきされた。


間もなく、経営不振だった別のオーナーのブリュッセルの店の立て直しを頼まれる。軌道に乗せたが、その店のオーナーが金を持って姿を消してしまう。「従業員とその家族の生活を守るため」、親威から資金を工面してもらい自らオーナーに。78年2月、25歳だった。


最初はすし専門店でスタートした。持ち前の世話好きな性格から在ベルギーの日本人駐在員たちのたまり場になり、マージャンの会場にされた。徹夜のマージャンの合間に頼まれるラーメン、そば、カツ丼……いつの間にかメニューが増えてしまったという。


93年、それまでの欧州共同体(EC)から、欧州連合(EU)が正式に発足する。ブリュッセルがその中心だ。単一市場となった影響は大きかった。地中海のマグロも取り寄せやすくなり、新鮮なネタを安く提供できるようになった。


EUの中心に、世界中から人が集まってくる。パリから高速列車で1時間強、車で約3時間の地の利があった。評判を聞きつけ、ベルギー以外からの客も増えていった。


「今では日本人客は少数派」と青木さん。


ただ欧州暮らしが長い青木さんは、いまでも日本人駐在員やその家族から何かにつけて頼りにされているようだ。


館山市出身で、現在、妻と長男の3人でブリュッセルに駐在する会社員亀井千治さん(47)は「困ったことがあると、親身になって相談に乗ってくれるので心強い」と話していた。


**************


三辰は、やっぱり基本お寿司、海鮮ちらしのお店なんですよ。

それが売り。


とくにゴージャスな海鮮ちらしは、有名でした。


でも日本料理ならなんでもできちゃうところもあったんですよね。ラーメン、餃子、かつ丼、塩サバ定食のような和定食もの。もうなんでもできちゃう。


自分はお寿司や海鮮ちらししか頼んだ記憶ないです。


こちらが超有名な海鮮ちらし。


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こちらがお寿司。


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日本料理が食べたいな~と思ったら、みんなこの三辰にやってくる。


味は申し訳ないけど、そんなに鮮明に覚えていない。そんな取り分けメチャウマという記憶もなく、ふつうにお寿司や海鮮ちらしだよな~という感じです。


遠い異国の地で、このようなものが食べれるだけ、幸せに思え、という感じのほうが強かったです。


45年前の創業当初は、寿司やっても、最初は日本人しか来なかった。そのときは1年中休みなしで、開店当初からずーっと列ができていた。


もう休みなし。休みとってたら、できない、回転できない。やりきれないだけなんだよ。だからオランダ、ドイツ、イギリス、フランスから、日本人がヨーロッパ中からブリュッセルの三辰にやってくる。


寿司が当時まだ全然流行っていなかったから。当時1500人しか住んでいなかったから日本人。


外国人で1番最初のお客さんは、ベルギーの王様。

だからいまでも王様とか来るよ。(笑)


三辰では、「海鮮ちらし」が人気なんだけど、日本の築地、豊洲顔負けの新鮮さで、ネタはすべて現地の魚を使用している。


・・・優さんのお話です。


お酒類もあったと思います。でも自分は車なので、当然飲まなかったです。


いまコロナ禍の事情もあってテイクアウトもできるみたいです。こんな感じ。


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ベルギーという国は、多国籍人種のるつぼの国で、公用語もオランダ語、ドイツ語、フランス語、それにベルギー語が混在するというすごい複雑な国です。


でもブリュッセルのレストランのメニューは、大半がフランス語で書かれていたような記憶があります。でも三辰では、優さんらスタッフは日本語で「らっしゃ~い」なんですよね。


店に入るとそのかけ声に、いやぁ~日本だな~と若返ります。外から店内に入ってくると、いきなり別世界です。おぉぉ~ここは日本!と思ってしまいます。


メニューも日本語メインだったような記憶があります。それに他国言語が添え字でついている感じ。



三辰は、ブリュッセルだけじゃないんですよね。アントワープや、ルクセンブルクにもあります。


アントワープは、ブリュッセルから北のオランダの方に車で1時間くらいのところにある街です。ここの三辰のアントワープ店もどんなものなのか1回だけ訪れたことがあります。


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結構、店が狭くて暗い感じの照明だったような記憶があります。


懐かしいなぁ。

十分楽しめました。


後悔はないです。

またいつか行ける日が来ることを夢見て・・・。


ちなみにベルギーのブリュッセルですが、いまや日本料理レストランは、22軒もあるみたいですよ。テイクアウト専門店も3軒。


そのようなリストを見つけました。


ベル通 日本食レストランのリスト




やっぱりラーメン屋が多いですかね。現地の住所や電話番号も書いてあるので、ブリュッセル在住者の方にとっては重宝するリストではないでしょうか?


しかしいくら海外では日本食ブームとはいえ、自分の時代からすると隔世の感がありますね。







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