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いつ最後になるかわからない覚悟 [クラシック雑感]

自分も50歳代後半。もう初老に差し掛かる。あと何年生きられるかわからない。あるとき予想もしなかった病魔に襲われることだってあるかもしれない。こればかりは予測がつかないことだ。


そんな中で、クラシックのアーティストとの出会いも、これからは一期一会の覚悟だ。若い世代のアーティストの演奏会は、まだ時間の余裕があると思うが、ある程度の年齢のアーティストの場合、いつこれが最後になるかわからないのだ。もうお互いにである。(笑)


どっちが先に逝くかわからないけれど、訃報を聞いてから、あのときあの演奏会に行っておけばよかった、まさかあのときが最後になるとは思わなかった。。。そんな悔いを残したくないのである。


失礼な、縁起でもないことを言うが、正直なところを申し上げたまでである。


だから自分の鑑賞人生の中で悔いが残らないように、なるべく演奏会に足を運ぶ、これをモットーとしている。自分が近年心掛けていることである。


マルタ・アルゲリッチもそんな演奏家の一人だ。


今日は別府アルゲリッチ音楽祭のチケット発売日なのだ。朝10時からチケット発売開始。


まっ予想はしていたことだが、まったくビジーで繋がらず。まっ当然だよな。


じつは今日は病院通院日で血糖値検査日だったのだ。10時半から。帰ってきてからでも大丈夫であろう。高い座席しか残っていないだろうけど。


去年だって、公演日の一週間前でもチケット買えたから、SS席のプレミア・チケットだったけれど。よし病院から帰ってからにしよう。


月に1回の超ブルーな儀式。血糖値結果が出るまでが、本当にブルーだ。大体この検査日の1週間前くらいあたりから気分はブルーになり始めるのである。前日なんて、超鬱である。(笑)今月は食べ過ぎたかな~?なに食べたっけ?上がっていないよな、大丈夫だよな?と繰り返し記憶を振り返る。


また先生に怒られるのかな、とか、不安なのである。


結果、先月と変わらず。悪くなっていない。

よかった~~~。


月1回の超ブルーな儀式を無事に済ませ、もうルンルンである。またこれから1か月は楽しく過ごせる。



嬉しくて、かねてより気になっていた病院近くのラーメン屋に行ってみた。結構な行列なので、かなり待った。このとき、自分の頭の中に、アルゲリッチ音楽祭のことは飛んでいた。ラーメンはいまいち期待していたほど、美味しくなかったな。


そうやって帰路につく。家に着いたら、さっそくチケット買わなきゃな、と再び戦闘モードに切り替える。12:30頃である。


チケットサイトを覗いてみると・・・


全席 Sold Out !



真っ青である。(笑)

やっちまったーという感じである。


しかしスゴイなー。

すごい人気ぶりだ。


ちなみに、自分が言及しているのは、別府アルゲリッチ音楽祭の東京公演のことを言っています。


考えてみると、別府アルゲリッチ音楽祭は、ここ2年間コロナ禍で中止にならざるを得なかった。そして去年その中止が発表がなされたと同時に大分県別府市から発表された”マルタ・アルゲリッチの日”の制定の発表。


クラシックファンのアルゲリッチへの熱い想いが溜まりにたまって爆発寸前だったのだ。それがチケット発売と同時に、瞬時ソールドアウトという現象だったのだろう。


自分はそのマーケット分析がすごく甘かった。甘く見ていた。ものすごく後悔した。


あのとき、病院に行く時間を遅らせてでも、サイトに繋がるのを待って、チケット購入が確定してから、病院に行くべきであった。


やっちまったーという感じで後味悪く過ごす。血糖値結果が無難だった喜びも吹っ飛んでしまった。


アルゲリッチとは今後は一期一会ということであることと、あと自分の日記で”別府アルゲリッチ音楽祭”のことを熱く語らないといけないという責任感も背負っていた。


自分の鑑賞人生の中でも、この音楽祭のことを自分の日記で語っていないのは、どう考えても、あり得ない。自分のクラシック人生の中で、どうしても避けて通ることができないものなのである。


参ったな~。また来年度まで待たないといけないかな?でも来年きちんとチケットが取れるという補償もなし。別にコンサートに行けなくても、語るだけならできる。


自分は、現に、別府アルゲリッチ音楽祭は初体験ではないのだ。過去に東京公演を体験している。だから熱く語る資格はある。でもやっぱり本年中に語らないとタイミング的にダメだろう。物事には”そのとき”というものがあるのだ。


あるいは、東京公演は完売だけれど、本拠地大分のホールはまだ余裕がある。こうなりゃいっそのこと、大分まで行っちゃう?(笑)


そういう折衷案も模索していた。


そうやってまんじりとせず、やるせない敗北感を感じながら過ごしていたら、別府アルゲリッチ音楽祭のSNSサイトから完売ですけど、東京オペラシティのチケットセンターには残っているかもしれませんよ~、というアドバイスが。。


自分はびっくりして急いでコール。


「はい、チケットあります。」


おぉぉぉおおおお~~~!


そこからチケット確定するまで、もうドキドキしながら電話オペレーターと対応。早く終わらないかな、と思ってた。(笑)


そして確定。


もう天に昇るような気持である。

音楽の神様は自分を見捨てなかった!

音楽の神様はいつも自分を守ってくれている。


思えば、自分の日記で、”別府アルゲリッチ音楽祭”という日記を書くために、去年は、チケットを確保していたのに、無残にもコロナで中止となってしまった。そして来年こそは、と期待をかけて去年は鞘に納めたのだ。


そのリベンジも今年、まさかの、いったん挫折しながらも、なんとか叶えられそうである。


願わくばコロナ状況改善されていて、無事開催されることを望みたいです。


別府アルゲリッチ音楽祭2022の東京公演のプログラムです。

シューマンのピアノ協奏曲なんて、最高なんじゃないかい?

最高に好きなコンチェルトです。


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【出演(予定)】マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、チョン・ミン(指揮)、 ミッシャ・マイスキー(チェロ)、ウィリアム・チキート(ヴァイオリン)、東京音楽大学オーケストラ・アカデミー


プログラム(予定)


H. ベルリオーズ/ 序曲「ローマの謝肉祭」

R. シューマン/ ピアノ協奏曲 イ短調 op.54

R.シューマン/幻想曲集 op.73

アルゲリッチ & マイスキー デュオ

J. ブラームス/ 交響曲 第1番 ハ短調 op.68

* ミッシャ・マイスキーの協奏曲演奏はございません






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