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人間にとって学ぶのに最適な年齢は”今” [技術]

技術系の会社では”経営とは人をやる気にさせることである。”という名言が昔からある。

                                                   

前職の会社に勤めていたとき、おそらく一生涯、自分にとって今でも忘れようにも忘れられないプレゼンテーションを体験したことがある。

                                                   

1998年頃で、世の中にインターネットが登場し始めた頃で、当時の業界の熱いテーマであった”デジタル放送とインターネットの融合”を取り扱ったもので、それにECを絡めて、そのシステム図をパワポで見せながら、こんな世界がやってくる!ということを、パワポで華麗にプレゼンしてみせたのだ。

                                                   

しかも会場に外国人の方がいらっしゃいますので、英語でプレゼンしますね、とか言ってあまり上手でない(笑)英語で説明し始めたのだ。

                                                   

自分は打ちのめされた。衝撃で何日も頭が興奮した状態だった。

                                                   

こんな世の中がくるのか!

なんて格好いいんだろう!

                                                   

技術者、エンジニアにとって、これほどパンチを食らうことはないだろう。

技術者、エンジニアにとって、1番やる気を出させるというのは、こういう夢のあるVisionを華麗に説明されて、興奮させるのが一番なのである。

                                                   

もう一気に士気が上がる、というのはこういうことである。

                                                   

こういう中長期戦略の目線のVisionを格好良くプレゼンされたら、社員たちはもうイチコロだろう。

                                                   

それが経営層の大事な役割なのだと思う。

                                                   

あのときのプレゼンは、いまでも忘れられないし、自分の想い出の中で最高のプレゼンである。

                                                   

そして、そのときに興奮したプレゼンの内容は、あれから25年以上経過した、いま現在の2022年、ほとんどあたりまえのように実現されているのである。

                                                   

これが技術の世界なのだと思う。

                                                   

技術はかならず追いつく。最初はそんなことできる訳ないと笑われるけど、結局実現しちゃう。技術はかならず追いつくのだ。そのとき話題になった新しい技術がじっさい社会に実装されるのには、20~30年かかる、というのは自分の経験値である。

                                                   

インターネット音楽配信、EC(E-Commerce:電子商取引)はインターネットの登場で1995年頃議論され始めたが、その当時はまだまだ夢の話と言われたものだ。実際やっていても報われなかった。それがあれから27年後の2022年、どうだ。もう立派に社会に実装されていて、あたりまえの世界になっているではないか。

                                                   

自分は自分の人生をかけてそれを経験してきた。

                                                   

もうひとつ経験値でわかることは、こういう技術の進化は、世の中に議論された黎明期、いろいろ夢を見ながら、あれこれ妄想を張り巡らせるときが技術者にとって一番楽しい時期なのだ。

                                                   

間違いなくこのときが一番興奮するし、最高に楽しい。これが実現すると、世の中驚くだろうな、世界中どうなっちゃんだ?といつもドキドキしているのである。

                                                   

ところが、これが社会に実装する時期になると、もうこういう楽しい気分はまず消失してしまう。もういまの世の中に実装していくのだから、夢を見ている場合ではないのだ。もう現実的にならないといけない。どこで金儲けるのか?どこをビジネスにしていくんだ?要はマネタイズの次元である。

                                                   

もうこの頃になると楽しいという気分はまずなくなりますね。成功させないといけないという責任感で相当シリアスな気分ではないでしょうか。

                                                   

                                                   

最近、Web3,NFT,DAO,メタバースの議論がとても熱い。Web3への関心が高まっている。Web3は「ブロックチェーン技術を応用したサービス群」などと説明され、DAO(分散型組織)やNFT(非代替性トークン)、メタバース(仮想現実)といった新しい技術や言葉ともひとくくりに語られることが多い概念だ。

                                                   

                                                                                                     


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自分も関心があって日頃から関連記事は欠かさず目を通しているが、コンセプトはよくわかるが、どうもピンと来てないというか、これをどうやって社会に実装していくのか、世の中にとってどういうメリットが生まれるのか、というのが自分に響いてこない。

                                                   

すごい盛り上がっているが、これはまだコンセプト段階なんじゃないか、と思うのである。1番楽しい時期なんじゃないか。自分は企業に勤めているので、どちらかというともっと社会に実装するタイミングでの現実性という観点からモノを見ているからなのだろうけど。そういう意味で知らず知らず保守的なのかもしれない。

                                                   

そんな中で、ソニーのプレイステーションの父、久夛良木健氏が「Web3は虚構に過ぎない」と断言する!という記事を読んで、もう膝をポンと叩くほど、”そうだ!そうだ!”と納得感があった。

                                                   

                                                   

●実体のないままに進むWeb3議論

                                                   

最近「Web3」が注目を集めています。2022年4月に近畿大学が新設した情報学部長に就任し「イノベーション」をテーマにしたゼミを開講していますが、ここでは「Webを現在の中央集権的な巨大プラットフォーマー中心の世界からNFTを活用して解き放ち、より民主的なものに進化させようとする動き」と伝えています。

                                                   

しかし、この説明は、学生たちに「いま起きていること」をシャワーのように伝え、その上で未来の在り方をそれぞれで考えてもらうためのもの。

                                                   

Web3はギャビン・ウッドが分散ネットワークとして提唱したものが起点であり、WWWの生みの親であるティム・バーナーズ=リーが唱えたセマンテック・ウェブのWeb3.0とは一線を画します。

                                                   

では、Web3と呼ばれているものを僕がいまどう見ているのかというと、まだ実体が伴っていないコンセプトセッティングの状況なので、現時点でWeb3は虚構に過ぎないと考えています。

                                                   

プラットフォームが民主化されるという期待はあるだろうし、理想としては中央集権的な管理者に左右されない、よりオープンな環境に進化しようとする方向性には共感を覚えます。けれども、それはある意味で無法地帯と変わらない状況を生み出しかねないのではとも危惧しています。

                                                   

「Web3が到来すればネット利用者はより自由になる」という論調もありますが、なぜ世界中のユーザーが現在インターネットの恩恵を受けることができているのかを踏まえた上での議論が正しく展開されているのでしょうか。

                                                   

インターネットが機能するには、世界中に敷設されている多数のサーバー群、それらを接続するためのネットワーク網、各種ネットワークサービスを担うデータセンターやクラウドプラットフォーム群、それらを高速に接続するための海底ケーブル網や光ケーブル、世界各地の通信基地局の整備など、巨大な投資が継続的に必要になってきます。つまり、インターネットやネットワークサービスは、膨大なインフラの上に成り立っているのです。

                                                   

今後も扱われるデータ量は指数関数的に急速に増加すると予測されているので、それらに対する追加投資もますます必要になっていくでしょう。

                                                   

これらを誰かが担っているということを横に置いて、「Web3が……自由が……」と言っているのが今の状況だと思っています。さまざまな便益に「タダ乗り」しておきながら、「プラットフォーマーに自分の情報を握られているのはおかしい」とか、自身の権利を中心に主張しているのは、逆におかしな話だと僕は思います。

                                                   

**************

                                                   

まさに痛烈なカウンターである。(笑)さすが久夛良木さん!自分はとても感銘した。いまのWeb3を熱いフィーバーのように持てはやすメディアに、冷や水をかけ、目を冷めせと言わんばかりで自分は爽快だった。

                                                   

でもはたしてそうなのだろうか。このまま、消えていくことってあるのか?これだけの勢いに逆らえていけるのか。技術はかならず追いつくのである。それがいままで自分の人生の中で証明されてきている。

                                                   

いますぐじゃないけど、おそらくいままでと同じ通り、20~30年後、どういう形で現在から変貌していくかはわからないが、Web3は社会に実装されていくことになっていくのではないか、と思っちゃたりするのである。

                                                   

自分の経験から、こういう新しい流れは勢いは止められないというか、かならず一部としてなのか、どんな形でしろ実現されていくのではないか、と思ってしまうのである。

                                                   

この半年間、Web3について気になる記事を読んで、いくつかをピックアップして保存しておいて、自分なりに勉強して自分なりに考えてみたい、自分で書くことで自分で理解をしたいという欲求が高まっている。

                                                   

いずれ日記にとして登場するかもしれません。

それがこの4テーマ。

                                                   

①Web3時代のテレビ放送

②知財・ライセンスとNFT

③量子暗号と量子鍵配信

④ストリーミングTV時代の広告ビジネス

                                                   

あとAIもますますキーテクノロジーになっていきますね。あと、自分の実際勤めているいまの会社では、EV、自動運転、そしてコネクテッドカー、MaaS/SaaSあたりでしょうか。

                                                   

これはぜひ自分の日記として書いてみたい。個人単位ではとても無理な大きなテーマだけど、最高に面白いじゃないですか!もう自分は最高に興奮します。これこそまさにオレの世界だな、と思います。

                                                   

間違っていたっていいじゃないですか!ongoingな内容なんですから、正解なんてないんです。自分で考えてみるのが楽しいじゃないですか。知識を増やす、教養を学ぶって遊べるんです。最高の遊びなんです。急に視界があけたように明るい気持ちになる。しかもお金かからないんです。最高にコストパフォーマンスのいい遊びなのです。

                                                   

勉強して日記にすることはべつに全然悪いことじゃないですよ。

逆に自己啓蒙で素晴らしいことじゃないでしょうか。

                                                   

この4テーマについて、ちょっと自分が考えていることをちょっとコメントしていきますね。本番は日記で展開できるといいな、と思います。

                                                   

①Web3時代のテレビ放送

                                                   

昔から放送とインターネットの融合はうたわれてきましたが、いま現在、融合しているとは自分には思えないです。というか全然融合していないと思います。ECを代表するようなインターネットの利便性とテレビは全然融合していないと思います。

                                                   

たしかにAmazon Prime VideoやNetfilxのように画像のVoDはあたりまえになって、TVでネット動画を楽しめる時代になった。この部分は放送とインターネットの融合と言えるかもしれません。

                                                   

Web3の時代になると、テレビ放送とインターネットの融合がもっと現実的なものになるのか、自分は注目していきたいです。

                                                   

②知財・ライセンスとNFT

                                                   

自分がWeb3の昨今の議論の中でもっとも注目しているのがNFTです。自分のいまの知財やライセンスの仕事にとても影響を及ぼすからです。非常に注目しています。

                                                   

NFTはネットで流通する写真データやアニメなどのデジタルコンテンツの流布の著作権保護、権利保障の仕組みですね。

                                                   

資本主義の仕組みがWeb3、NFTによって崩壊する?特許とか崩壊するのか?。いわゆる、中央集権的な権利システムって話をする時、特許が一番わかりやすい。

                                                   

                                                   

例えば薬品ってすごい値段高いじゃないですか。それは開発費がたくさんかかるから、特許で護られている。だけどね、本当に必要な人たちはなかなかそれは使えなくて、アフリカとかでどんどん死んでいるわけですよ。それって何かおかしくないですか。根本的に金持ちだけが儲かるような仕組みになっている。

                                                   

これって、作る人たちに還元されるのは当たり前だと思うんですよ。だけど結局大企業だけが集中的に儲かるっていう仕組みになってしまっているわけです。それをどう変えるかっていうのが、21世紀の今、考えられていることだと思うんです。

                                                   

版権とかが法律で守られる時代じゃなくて、証明書が付くことによって何が最初に出たかっていうのが価値になる。骨董品って、別に法律で護られてないじゃないですか。ピカソの描いた絵って、版権があるわけじゃない。

                                                   

今Web3で起きていることっていうのは、まさにCrunchyrollで起きてたことと一緒だと思うんです。大企業が自分で護って、一部の人達がぼろ儲けできる、集中して小さな人たちを潰していくっていう20世紀型の社会構造をどう壊していくかということ。大企業は自分のコンテンツを守りたいと思うはずなんですよ、

                                                    

だってそれで儲けているから。我々はコンテンツを創出するサイドなんだけど、ユーザーになるべく寄り添っていく。法律に護られないでも正当に創出したものが評価されるよう時代に絶対なっていくと信じているので。そこの時代を創っていく第一人者でいたいという気持ちが一番強いですね。

                                                   

NFTを強く推すアニメクリエイター業者の吐露である。

                                                   

NFTは、業界標準などまどろっこしいプロセスを踏まずに、de-factoでアニメや写真データなどで先行してしまうかもしれませんね。

                                                   

NFTがクリエイターにとって正しいコンテンツ保護システム、権利活用手段だとなると、そしてそれがあたりまえの事象となってしまうと中央集権的に権利を守ってあげるという概念の特許やライセンスの世界って崩壊してしまう?

                                                   

オレの後半人生で築き上げてきたものが、全部崩壊してしまう?

どうする?(^^;;

                                                    

                                                   

③量子暗号と量子鍵配信

                                                   

量子コンピューターが実用化される時代になると、いまの暗号セキュリティのシステムが崩壊する、と言われています。公開鍵暗号、共通鍵暗号、ハッシュ関数、電子署名、認証局(CA)、そしてPKI(公開鍵暗号インフラ)。この基盤が崩れてしまう。

                                                   

量子コンピューターにかかれば、これらの暗号の解読が可能になってしまうからです。量子コンピューターはそれだけスゴイ。

                                                   

暗号解読を難しくするには、鍵長を長くすることもひとつの案ですが、もうそんな小手先では無理なのです。

                                                   

Xデーは20xx年でしょうか・・・

                                                   

いまの暗号セキュリティ基盤が崩れる日。そのためには量子コンピューターでも解読不可能な暗号システムを使っていかないといけないのです。

                                                   

それが量子暗号。

                                                    

量子コンピューターでも解読不能な暗号。

                                                   

量子暗号通信は、日本のメーカーだと東芝が頑張っているようですが、IBMが世界基準の規格になったというニュースもチラ見したことがあって、ちょっと確認してみます。

                                                      

オレの人生の蓄積だった暗号システムの知識も、もう使い物にならなくなるのか・・・

悲しすぎる。

                                                                                                         

もうあらたに量子暗号を勉強していかないといけないのである。

人生やり直しである。

                                                  

④ストリーミングTV時代の広告ビジネス

                                                   

放送ビジネスではやはり米国は最先端をいきます、毎度のことながら。米国はテレビ放送の時代からケーブルテレビの国。日本は地上波の国ですが、米国は国土が広すぎるので、地上波の電波塔をそんなに立てられないのです。だからケーブルなのです。

                                                   

そんな米国もインターネット普及により、ケーブルテレビからストリーミングTVが主流になっていくという状況だそうだ。それに伴い、広告のビジネスも変わっていく。

                                                   

アメリカと日本では、テレビメディアにおける広告売買の取引方法が異なる。

                                                   

●アップフロントとニューフロント

                                                   

日本と異なるアメリカ独特の商習慣に、アップフロントがある。アメリカではテレビ番組の新シーズンが始まるのが大体9月や10月くらいの秋口で、それから半年~1年くらいの間シーズンが続くわけだが、毎年5月くらいにアップフロントという新番組のプレゼンテーションイベントがあり、そこから1~2カ月の間に次のシーズンの半分以上の広告枠を売り切ってしまう。

                                                   

このアップフロントが、いわゆる4大ネットワークにとっては非常に大きなお祭りのようなイベントとなっている。なお残りの広告枠はスキャッターと呼ばれ、日本でいうスポット枠に近いものとして売買される。

                                                   

ここに、15年ほど前からニューフロントというイベントが始まった。ニューフロントはデジタル広告のルールづくりを行うInteractive Advertising Bureau(IAB)が、毎年アップフロントの少し前、5月頭くらいに開催するもので、いわばデジタルプラットフォーマーや出版社系のデジタルメディアなどが、予約型の動画広告の対象となる

コンテンツなどを広告主に対してPRする発表会的な意味が強いものだったが、これが近年注目を集めているのだそうだ。

                                                   

ネット動画だとしたらYouTubeでの広告で収益を稼ぐマネタイズ方法が有名だが、上の放送メディアでの広告ビジネスのやりとりはとても興味深いし面白いし、参考になると思う。

                                                   

なんか近い将来あたりまえになるストリーミングTVの新しいビジネスのやり方なのかもしれない。

 

                                                                                                       

                                                  

人間はつねに新しいことに接していないとダメになるというのが自分の人生で学んで実感していることである。その新しい波に乗れなくて、自分ペースだけの人生になってしまうと、それはもう老化の始まりなのだと思う。

                                                   

自分の人生はもう後半で終わりなのかもしれないけど、世界は容赦なく新しい技術の流れが押し寄せてきて、自分ももう高齢なのに、まだ頑張らないといけないのか!と思っているのである。(笑)もうエンドレスの闘いなのである。

                                                  

人間の人生は有限で老化していくのは仕方がない。でも世界はそんなことお構いなしにエンドレスに続くもので(核戦争で人類が滅ばない限り)その世界はつぎの若い世代の新しい人たちで営まれていくものである。それが永久に続くのである。

                                                                                                      

人間って頭の中に入る情報量ってある限界があるように思う。自分の場合、生まれてから50数年生きてきた訳だが、その長い人生の中で学んだこと、知識、経験はしっかり蓄積されているが、ある年齢の高齢に入るともうこれ以上入りません、という感覚になるのでないのだろうか。

                                                   

もう引退して隠居させてくれ。毎日自分の好きなことだけを考えて生きていきたい。そんな感じ。でも世の中は、そんなことお構いなしにどんどん進んでいくのである。

                                                   

常に若くありたいなら、いままで通り学ぶことを止めちゃダメなのだろう。それが老化防止にもなり、いつも若くあり続ける秘訣なのだろう。

                                                   

人間にとって学ぶのに、最適な年齢というのは、”今”なのである。

                                                   

                                                  

                                                  




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