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AFの深夜便とCDGの想い出 [航空関連]

話のついでに、CDG、シャルル・ド・ゴール空港について、ちょっと自分の体験記含め思い出しながら書いてみますね。


クラシック音楽で海外のコンサートホール・オペラハウスを体験すべく、海外音楽鑑賞旅行と称して盛んにヨーロッパに行っていた頃、エールフランス、通称、AFの深夜便というのが流行りだった時期がありました。


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NRT(成田)発なのですが、深夜の1時頃に出発なのです。


普通の欧州フライトだと、朝10時ころ離陸して、欧州着は夕方の4時、5時くらいに到着。そのままホテルで1泊して翌日から行動開始というタイムスケジュールです。


欧州現地時間は、日本より8時間遅れ(サマータイムで7時間遅れ)ですが、それでもこれだと到着した1日が無駄になり、実質行動開始は翌日からということになり勿体ないです。


ホテル代も勿体ないし、会社の休みもその予備日のために1日余計に取得しないといけなく、無駄な1日なのです。


でもAFの深夜便を使うと、夜中の1時頃離陸で、欧州現地には朝の4時ころ着きます。そうすると、時差を考えると日本を出発したその日に、欧州現地では、そのまま朝を迎えて即行動できるというものです。


日程感として1日得するのです。


しかも深夜便ですから夜中だから機内でも寝れるだろうということで、機内で寝れる、到着したらすぐに行動。1日無駄にしなくていいなど、そんなに身体の生活リズム感を壊さなくて普通通りでいいというものです。


このAFの深夜便、自分は結局2回ほど体験しましたが、自分にはあまり効果がないというか、有難みなかったですなぁ。(笑)いくら夜でも機内では寝れなかったです。自分は欧州行の12時間のフライトは機内ではまず寝れない人でした。それは別に通常のフライトでも深夜便のどちらでもです。基本、機内では寝れない人なのです。毎回のことでした。


だから12時間のフライトというのは、ひたすらいざ現地に着いたらこんな感じで進めようという瞑想の時間、そしてiPodで音楽を聴いている、そんな感じです。機内の映画もあまり観ない人でした。


もちろん機内は途中で消灯しますね。

毎度のことながら12時間は長いよね~。(笑)


現地に着いてからは、もう時差ボケが怒涛のように襲ってきます。時差ボケとの闘いは、その旅行を成功させるかどうかのひとつの鍵を握っています。時差ボケを早く解消させないと、次から次へと毎日のようにコンサート日程を組んでいる訳ですから公演中に爆睡してしまうこと必須になってしまいます。


海外音楽鑑賞旅行の成功の鍵を握っているのは、この時差ボケ解消をしていかに早く普段の自分の体調リズム、生活感覚に戻すかの体調管理にある、と言っていいのです。


ふつうの観光旅行だったら、多少の時差ボケが何日が続いでいてもいいですが、コンサート、オペラになると、とたん爆睡する可能性高いので、より完璧な復調をしないといけません。


ところが深夜便を使いますと、自分の場合、いくら夜でも機内ではまったく寝れない、そして不眠のまま、到着したらすぐにその日から行動開始ですから、鬼のような行程でした。


初日からコンサートやオペラを日程に組んでいると、その最初の初日は地獄のように辛かったですなぁ。


また深夜便を使うと、朝4時頃に現地に着きますので、そこから市民の人々が起床して動き出す朝までの間、結局時間を持て余すのです。


一度、朝4時にCDGに着いて、そのままタクシーでゴローさんから伝授されたコンコルド広場のホテルまで直行して、降ろしてもらったら、なんとホテルが室内が暗くなっていて閉まっている感じで、自分はえぇぇぇぇえええ~~~。


朝の4時、こんなパリの早朝、まわりはまだ真っ暗。しかも寒い。こんな寒空の中で1人外で佇んでいたら死んでしまう。どうしよう~とパニックになったことあります。


結局、玄関のところの呼び出し鈴みたいなものを偶然発見してそれを鳴らすと、ホテルの夜勤の人が気づいてくれてドアを開けてくれて、無事チェックインできました。


このときは相当焦りました。(笑)



ホテルのグレードが高いと、フロントも深夜番の人がいて、全然困らないですが、ゴローさんホテルはボロッちいパリ地元のホテルなんですよね。


朝食もアメリカンではなくコンチネンタルで硬いフランスパンとハムと卵、牛乳、コーヒーのみ。冷たいブレックファースト、コールドミールでした。


部屋のWiFiも突然ブチっと切れるんだな。(笑)もう2度と泊まんないです。


以来、自分にはAFの深夜便は向いていないと思い、体調管理的に深夜便は使いたくないと思うようになりました。


AFの深夜便は、いまでもやっているんですかね?


さて、パリの玄関口、シャルル・ド・ゴール空港、以下CDGについての想い出です。まさにお洒落国家フランスを代表する、じつにお洒落な内部構造を持った国際空港です。空港規模としても欧州随一ではないですかね。


もう自分は出張、そして海外音楽鑑賞旅行と数えきれないくらいCDGは経験してきましたが、なかなか苦手意識があるというか、非常に巨大な空港で、複雑な構造をしているので、迷うんですよね、毎回。(笑)


パリに住んでいて、日常茶飯事にCDGを使っている人であれば、慣れっこなのかもしれませんが、自分のようにたまに旅行で使うくらいで毎回1年ぶりというくらいだとなかなか慣れません。


とにかく巨大で複雑な構造をしているので、自分の乗るフライトのゲートまでたどり着くのがひと苦労なのです。

やっとこさ着いたぜ~ぜいぜい。でな感じです。


結構遭遇する事象として、1回の海外音楽鑑賞旅行では、かならず複数の国を掛け持ちして回るので、早朝タクシーでCDGに向かうときに、タクシーの運ちゃんからターミナルはどこだ?と聞かれて、慌てふためくことです。(笑)


航空チケット取ったときに、その空港のどのターミナルなのかまでちゃんと確認していない場合が、自分の場合多いです。ずぼらで行き当たりばったりの性格なので。(笑)行けばわかる、みたいな変な安心感がある。


タクシーの運ちゃん曰く、CDGはすごい広いんだから、変なところで降りたりしたら、後で大変だよ。自分は、そりゃそうだ、と思い、チケットを確認して、このフライトなんだけど・・・と運ちゃんに見せる。


そうすると運ちゃんは、・・・んとちょっと悩んだ後に、第〇ターミナルだな、と了解して、そこまで運んでくれる。。


そんなやりとりです。


パリのCDGの場合、もうこのタクシー運ちゃんとのこのやりとり、CDGに向かうとき、いままで何回やりとりしてきたか数えきれないです。いつも思うことは運ちゃんがスペシャリストでよかったということです。


そのたびに自分でちゃんと確認しておかないとな、と反省します。でもすぐに忘れちゃうのです。



適切なターミナルに着けば、あとは電子掲示板で自分のフライトのゲート番号を調べるだけです。ようやくそのゲートに着いて、のんびり座って待っていると、搭乗時間近づいているのに、なかなか搭乗開始にならない、10分前でもそうなので、さすがにおかしいと思い、掲示板を見るとゲート変更になっている。



うひゃ~~~(^^;;これは自分の場合、もうしょっちゅうの日常茶飯事でした。もう汗だくりになりながら、あの広いCDGの中で、変更後のゲートまで猛ダッシュで走るのです。


間に合うか!!!

心臓に悪すぎです。


自分にとって、CDGはなかなか余裕を持って接することのできなかった空港でした。近年になってから大分そういうハプニングも少なくなりスムーズになったと思いますが。


CDGはいろいろ想い出多すぎです。


CDGはなぜ自分にとってそんなに分かりずらい複雑な空港に感じるのか?空港の規模で言えば、LHR(ロンドン・ヒースロー)もデカいですが、あそこは住んでいたこともあって、自分はまったく悩まなかったです。そんなに複雑とは思わなかったです。ただターミナル間がかなり離れているので、自分が乗るフライトのターミナルをきちんと事前に把握しておくことが必要です。


ほかにもアムスのスキポールとか、ベルリンとか、もう空港の規模が小さすぎですよね。だから悩みようがない。


CDGが悩むのは、やはりひとえに空港規模がでかいことと複雑な構造をしているからだと思います。


CDGの空港マップです。


CDG空港マップ-2.jpg


ターミナル1、ターミナル2、ターミナル3とあります。


ターミナル1はリング状になっています。ANAはターミナル1ですね。ターミナル2は、かなり数が多いです。ターミナル2でも2A/2B/2C/2D/2E/2F/2Gと7つに分かれます。ターミナル3は小規模です。


やっぱり難解なのはターミナル2ではないでしょうか・・・とにかく規模がデカいです。AF(エールフランス),BA(ブリティッシュ・エアウエイズ)など主要な航空会社はみんなターミナル2に集まっています。日本のJALもターミナル2です。


各ターミナル間は「CDGVAL」というシャトルシステムが運行しています。ターミナル間はかなり離れているので、重いカートを引っ張りながら徒歩で移動するにはかなり大変のような気がします。CDGVALを使ったほうが早くてスムーズです。


自分がいつも気を付けているのは、これは空港の場合はいつもそうですが、フライト時間よりも何時間も前に空港に到着して心に余裕を持って動くことです。これは飛行機を使う人であれば常識ですが、とくにCDGの場合は、もう信じられないくらい自分は何時間も前に乗り込みます。広くて複雑なので。


自分の場合、トランジット(乗り継ぎ)として、LHRやCDGを経由することは、なるべく避けたいといつも思ってます。LHRもそうですが、CDGの場合もかなり時間食います。かなりリスキーですので、トランジットの間隔はかなり何時間も余裕を持って次のフライトを取ったほうがいいです。


自分は心配症なので、CDGの場合、いつも4時間とか間をあけたりしたりします。でも意外やそんなに時間がかからなくて、結局リング状のターミナル1で、何時間も時間を持て余して待ち続けるということも実際多かったです。(笑)


でもそれくらいでいいのです。気持ち的にそれくらい余裕を持てた方が、旅としては成功します。



CDGの場合、入国審査通過までが大体50分です。人が多いのにパスポートセンターを増やしてくれません。なので、飛行機降りたらダッシュで入国審査へ向かう事をおススメします。EUやアメリカのパスポートは優先されます。やっと審査を通過したら慌てないように行く方向を確認したほうがいいです。自分の場合、よくここで慌てて全く異なる区域に入ってしまうこと多いです。迷子です。ここはどこ?ってな状態です。(笑)


あらかじめ、CDGの空港マップでターミナル1、ターミナル2、ターミナル3の位置関係は頭に入れておきますが、そうしたとしてもこれが実際その現場、空間に自分の体が放り込まれたら、やっぱり地理的に感覚が麻痺してしまうというか、わかんなくなっちゃうんですよね~。ここはどこ?ってな感じで・・・。


リング状にゲートが並ぶターミナル1。自分はANAを使うことも多く、ここはよく使いました。


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現在ターミナル1として使用されているこのビルは、これまでの世界の空港ターミナルビルでは類を見ないドーナツ型をしているのです。通路を歩いてゆくと当然のことながら1周できてしまいます。



建物がドーナツ型をしているため、吹き抜けの中央部にはガラスに覆われたエスカレーターが通るチューブが縦横無尽に走っていて、そこを通ってフロアを移動する。チューブの中から見た景色は未来のの宇宙ステーションのようでもあり、SFアニメに出てくるようなワクワクする空港です。


ここは凄いですよ。この空港がフランス人による設計、芸術家肌のフランス人らしい空間センスだということが、よく理解できるような摩訶不思議な空間です。


でも実際自分の体がこの場所に放り出されたらわかんないんだよね~。(笑)この縦横無尽に走るエスカレータ・チューブは確かに斬新でカッコよいけど、実務的に考えた場合、自分がどこのゲートに行きたいのかというのを明快に教えてくれるものではない。カッコよさ、デザイン優先を求めるばかりに、返って複雑にしているとしか思えないんですよね。


空港のミッションとしては、見た目は単純でシンプルのほうが、意外とわかりやすいような気がします。



ドーナツ型をしたターミナル1はデザインはカッコよく斬新ではあるが、日本の空港のように展望デッキはないので全容が見づらい。そして、ドーナツ型であるがゆえに旅客数が増加すると隣にビルを作り建て増しして延長するわけにもいかない。空港の利用者が増え続けたことから、今から約20年前に、少し離れた位置にターミナル2がオープン。


こちらは2A~2Gまであり、サテライトの2Gを除いて、曲線を描いたデザインとなった。建築はターミナル1と同じポール・アンドリュー氏。。。だそうです。


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まっそんな自分にとっては使い勝手の悪い苦手意識のあるCDGなのですが、発案内表示や搭乗ゲート付近もアバンギャルドな楕円形を多用したデザインになっていて、建築やアートにそれほど興味がない人でも「こんなカッコいいターミナルビルは見たことがない」と思うくらい斬新。屋根、窓、案内表示、昼間の外光を取り入れたライティング、夜間の照明の美しさなど、見ておいて損はない最高峰の現代建築だと思います。


空港は、旅や飛行機に乗ることがなくても十分に楽しめるということは先日の羽田空港散策で立証されましたが、このフランスのCDG、パリ=シャルル・ド・ゴール空港は、さらにその上をいくお洒落なフランス人のセンスが際立った、ただその場所にいるだけで、空港内を散策して観て回るだけで、すごい楽しめるのではないか、と思います。


自分もパリに住んでいたら、毎日でもCDGに通っているかも?


ちなみにパリ市街からCDGはかなり遠いです。

いつもホテルからのタクシー代、バカにならないくらい高かったです。(笑)








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