SSブログ

ブルーな儀式のあとの至極の一杯 [グルメ]

毎月1回の血糖値の定期検査は、まさにブルーな儀式そのものである。大体検査日の1週間前あたりから気分は憂鬱というかブルーになってくる。今月の食事はどうだったかな~。食べ過ぎたかな~。大丈夫かな~とか、である。そして検査日その日は、まさにブルーな気分マックスのときである。もう朝起きてからドキドキ。病院に行くまでがもうブルーでブルーで。。。
                                                   
もうそれの繰り返しである。そして診察で結果を聞くわけだが、その結果次第で、その後の気分がかなり左右される。結果が悪いときは、本当に落ち込む。これから節制の毎日だな、次月まで節制を続けよう。そんな反省モードになるので、そのあとの食事はあまり羽目を外せないというか、あまり楽しくない。
                                                   
逆に結果がよかったとき。これはもう嬉しさマックスである。やったー!ブルーな儀式を終えて、一気に心が晴れやかになる。よし!1か月間、よく頑張った!これからご褒美のご馳走を食べるぞ!という瞬間なのである。
                                                   
自分は、毎月厳しい食事制限を続けていく上で、人間なんだから、やはり食の楽しみは最大の楽しみ。いつも毎日、カロリー制限食、病院の食事のような糖尿病食のような食事ばっかりしていたら、人間いやになっちゃうと思うのだ。なんのために生きているか、わからなくなる。それだと健康な精神状態を保つことができないと思う。
                                                   
ポイントは月平均で考えること。普段は節制したカロリー制限をして、たまに大好きな御馳走を腹いっぱい食べる。でも月平均でいえば、いわゆるHbA1Cでいえば大丈夫。そういうコントロールを心掛けている。
                                                   
自分の大好きなあれを食べたい、ラーメン食べたい、というようなときは、その数週間前、あるいは数週間後は節制を続ける。そしてお楽しみのときに精一杯楽しむ。
                                                   
これだとやっていける。食の楽しみの人生を続けていくことができる。グルメ人生を続けていくことができる。あとは甘いドリンク、完食はいっさいしないこと。
                                                    
これが自分が20数年この病気の闘病生活をしてきて習得したコツである。
                                                   
最近、検査結果が良好である。
昔はこの良い状態を長く続けることができなかった。
下がった~と思ったら、嬉しくて、ついつい食べ過ぎて、翌月また上がった~という感じである。HbA1Cは、上がるときはあっという間に瞬時に上がるけど、下がるのはすごい時間をかけないと、つまり血糖値が低い状態を何か月も続けないと下がってこない数値なのだ。
                                                   
でも最近はこの良好な値を長くキープできるようになってきた。自分はこの病気は、運動療法もいいけど、一番影響があって、重要なのは食事療法だと思っている。すべては食事が原因である。食事コントロールできるかが、鍵を握っていると感じている。食べ過ぎたから、一生懸命運動しましょう、という考えはかなり愚かで効果が少ないと思っている。
                                                   
良好な値を長くキープできるようになったということは、この食事コントロールが自分でコツを掴めるようになった、ということかな、と思っている。自分で自分が食べたいという欲望をセーブ、コントロールできるようになった、ということ。
                                                   
奥さんがいる方であれば、奥さんが一生懸命栄養を考えて食事を作ってくれるかもしれないけど、自分のような男の独身は一番この点が悲惨ですね。(笑)男独身者にとっての最大のウィークポイントは食事面なのではないでしょうか。
                                                   
男だとついつい酒、暴飲暴食でどんどん健康悪化していきますね。
                                                   
てなわけで、先日、まさにブルーな儀式を乗り越えた。先月と変わらず。良好な値をキープできていた。
                                                  
もうやったー!である。
                                                   
このブルーな儀式を終えたあとのなんともいえない爽快感。開放感。こんな晴れ晴れとした気持ちになるのは、月の中でもこの儀式が終わった直後のこの瞬間のみだ。
                                                   
こういうときは、診察が終わったあと、ご馳走を腹いっぱい食べることにしている。大好きなラーメン、京都銀閣寺ますたに、すみれを食べに行くか、はたまた、二郎の体育会系で腹ペコペコ感を満たすか。。あるいは大戸屋でご飯山盛り500gを2杯、納豆と卵でかっ込むか、もちろん定食。お魚、サバ定食に最近ハマっている。
スミマセン、基本貧乏なのであまり高級な食事でなくてすみません。(笑)
                                                   
もうこのなにを腹いっぱい食べるかを考えているときが最大の楽しみである。1か月間頑張ってきた自分へのご褒美である。
                                                  
そんないろいろ腹を満たす大好きなメニューの中で、最近、意外な一品が自分の候補の中にしゃしゃり出てきている。らーめんなんだが、検査の後は、なぜか無性にこの一杯が食べたくなる。
                                                  
大勝軒のラーメンである。
                                                  
                                                  
JZ124EaG7Qxa8fU1682483227.jpg
                                                  
QraruO1q7QZiHr21682483353.jpg
                                                  
                                                   
検査をやる病院の町にあるこの大勝軒の一杯が無性に食べたくなるのである。
この3か月連続して、検査後の食事はここでの一杯になっている。
                                                   
正直なところ、食べた瞬間、衝撃だとか、目から鱗が落ちるとか、そんな衝撃のウマさは感じなかった。そんなにリピートするほどではないかな、という印象だった。
                                                   
醤油ラーメン、東京ラーメン、もとい中華そば、なんだが、でもなんというか、煮干し系ラーメンというか、スープの独特の上品な香りが結構いいなと思うようになって、どうしても気になってついつい食べてしまう、そんなラーメンである。麺はふにゃふにゃしていて、柔らかすぎて、自分の好みではない。そして一杯の中の麺の量が多すぎるような気がする。
                                                  
初めて、この大勝軒のラーメンを頼んだとき、大盛を頼んだので、あまりの麺の多さにこれは美味しくないと思い、これ一回キリで終わりだな、という印象だった。大勝軒のラーメンを食べるときは、麺がふにゃふにゃしていて、基本麺多めに入れてくれるので、普通盛りがいいかな、と思います。
                                                   
そう思いながらも自分がなんとなく、また食べたくなるのは、このスープの味の煮干し系なのであろうか、幾重にもいろいろな味が重ねられている上品な香りがするスープのおかげであった。
                                                  
ラーメンのスープは、こってり系、背脂系、あっさり系、ギトギト体力系とか、いろいろな流派に分かれるが、ここは完全なあっさり系である。
                                                   
あっさりで上品なのである。
                                                   
これはじつはかなり高級なラーメンなのではないだろうか。。
なんか最近そんな感じがしてきた。
                                                   
大勝軒は、ラーメン屋という訳でもなく、ラーメン屋、中華料理屋というふたつの顔を持つようだ。同じ屋号を使用しているが、大きく分けると以下の3つの源流があり、それぞれはまったく関係ない。
                                                   
人形町大勝軒 - 1913年、東京都中央区日本橋人形町で創業した中華料理屋。
丸長系「大勝軒」- 1951年、坂口正安が東京都中野区で創業した中華料理屋。1954年、代々木上原の新店が本店となる。
東池袋大勝軒 - 1961年、山岸一雄が東京都豊島区東池袋で創業したラーメン屋。上記の中野大勝軒の暖簾分け。
永福町大勝軒 - 1955年、草村賢治が東京都杉並区・永福町駅前で創業したラーメン屋。
                                                  
いずれかの店で修行した弟子による、暖簾分けの店舗が数多く存在する。
                                                   
この毎月検査する病院の町にある大勝軒は、ラーメン屋のみで、中華はやっていない。路地裏にある本当に小さなお店で、カウンター席5席くらいの超狭いお店である。
                                                   
ところがつねに長蛇の列で並ぶのだ。人気店なのである。商売繁盛している感じである。
                                                   
自分はじつは、このお店のことを、Facebookのラーメン、中華関係のコミュニティで知った。自分はかねがね、凝った一流のラーメンもいいけど、いわゆる町中華のラーメンがいいな、食べたいなと思っていた時期があった。町中華って、なかなか最近お店を見かけないし、行きたいと思ったときにどこにいけばいいか自分の馴染みのお店がなかった。無性に町中華のラーメンが食べたくて食べたくてしょうがなかった。
                                                   
そんなときに、そのコミュニティに投稿されていた写真のラーメンが、まさに中華そば、町中華のラーメンで、美味しそうで、典型的な東京ラーメン、醤油ラーメン、中華そばなので、いいな~と思い、名前は大勝軒。しかもその町が自分が定期検査に通っている病院のある町なので、それで、それなら一回行ってみよう!ということになったのだ。
                                                  
初めて食べたときは、すでに書いた通り、これ一回で終わりだな、と思ったのだが、意外やスープの気品の高さにいまやリピーターになってしまっている。しかもいつも長蛇の列の人気店のようだ。
                                                   
この大勝軒のスープの秘密ってなんなんだろう?
かなり独特でいままで食べたことがなくて、かなり気品がある。
                                                   
ネットで調べてみました。
                                                   
                                                   
「大勝軒系ラーメン」の命とも言えるスープは、「げんこつ」、「豚足」、「鶏」、「ひき肉」を使って肉の甘み・うまみを凝縮。 そこに「煮干し」や「さばぶし」、「魚粉」など魚介のダシを加えることで、風味とコクをプラス。 肉系と魚介系を合わせて煮て、ダブルスープにすることで豊かな風味を感じられるスープに仕上げています。
                                                   
・・・だそうです。
                                                   
やっぱり大勝軒のラーメンの命はスープにあったんですね。
そしてそのスープはこんなに手の込んだものだったのです。
                                                   
よくラーメンの命はスープだといいますが、これだけの手間暇をかけてこそ、美味しいラーメンができるんですね。麺で差別化というのは、なかなか難しいように思います。
                                                   
どうりで、スープがかなり独特で気品があると思いました。
納得いきました。
                                                   
そんな大勝軒の独特の香りを醸し出しているスープ。
こんな寸胴で作られていました。
                                                   
こりゃいろいろなエキスが入っている秘密の味になる訳だ・・・。
                                                   
                                                  
BmZADgxRUhFcyKv1682483314.jpg
                                                  
CPOEdCZ4GmlT0L51682483335.jpg
                                                 
                                                 
                                                 
                                                 
                                                

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。