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下北沢のスープカレー [グルメ]

スープカレーというのは、カレーライスとは全然違う食べ物である。自分は、2012年頃に、スープカレーがマイブームになり、札幌に帰省したときに、いろいろスープカレーの人気店を食べ歩いてみた。いま巷で話題になっているスープカレーってどんな食べ物なのか、それを体験するためである。


そうすると、スープがサラサラの液体状で、具が大きくてゴロゴロという感じで、なんか薬膳料理みたいな感じだな、というのが自分の最初の印象であった。


もっとトロミがあって、ライスと一緒に食べることが前提のカレーライスとは全然違うな、という印象である。それでなんかスープサラサラで、具がゴロゴロなので、これでご飯をいっしょに食べて美味しいか?という感じだった。


自分はその当時、いまだにカレーライスのイメージの枠から脱することができなかったんですね。スープカレーってそんなに美味しいかな?というのが率直なところの感想であった。


でもそれから考えを改めた。あういうスタイルだからこそ、カレーライスとはぜんぜん別物なんであって、あれが売りなんだ!と思うようになった。


スープカレーとカレーライスはまったくの別物。


そう考えると、あのスープサラサラ、具がゴロゴロの一品もオリジナリティ、独創性があっていいな、と思うようになった。


スープカレーは、スパイスの香り・刺激・辛みのきいたスープと、大振りの具が特徴である。2000年代に札幌市でブームとなり、その後全国に広まった。


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札幌市には現在でもスープカレーを提供する店が200店以上存在する。各店は個性を競い合っており、多様なバリエーションがある。北海道の函館、旭川、帯広、富良野はもちろん、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡など日本各地に札幌由来の店が出店しており、香港、シンガポール、バンコクなど海外にも進出している。




札幌スープカレー


1971年に札幌市に開店した喫茶店『アジャンタ』が1975年ごろに発売した「薬膳カリィ」が原型と言われている。


サラサラとした粘り気のないスープ状のカレーである。これに似た自分の店の料理を「スープカレー」と命名し、評判になったのは1993年に札幌市白石に開店した「マジックスパイス」である。



同店は2003年に神奈川県の「横濱カレーミュージアム」に出店して大評判になり、札幌発のスープカレーが全国に知られるきっかけになった。その後、札幌発のスープカレー店が各都市に進出し、大手牛丼チェーンやファミリーレストラン、コンビニエンスストアでもスープカレーが販売された。


特徴


スパイスの効いた旨みのあるスープと、大ぶりの具。


煮込み料理と違って、スープと具は別々に調理する。メインの具はもともとチキンレッグが基本だったが、現在ではほかに豚角煮・ラムチョップ・魚介類などを選択できる店が増えている。これに茹でたり素揚げしたジャガイモ、ニンジン、ナス、ピーマン、オクラ、カボチャ、ゴボウ、ヤングコーン、ブロッコリー、レンコンなどの野菜が組み合わされる。


「トマト系スープカレー」では、フォン・ド・ボー(仔牛のダシ)を使ったり、炒めたバジルとその香味オイルをたっぷり浮かべることが多い。



スープカレーが札幌発祥でどんな料理なのか、わかっていただけた、と思う。


スープカレーの元祖は、喫茶店「アジャンダ」の薬膳カリィが原型なのはわかった。でもそれと似たようなものを「スープカレー」と命名したのは、札幌白石の「マジックスパイス」である。


喫茶店「アジャンダ」の薬膳カリィが原型であることに敬意を表することはもちろんのことだが、同時に、スープカレーという料理、いやある意味料理名といっていいかもしれない、それを世間一般に成立させたのは、札幌白石の「マジックスパイス」だと言えるのではないか。


このスープカレーの源流店ともいえるべき、喫茶店「アジャンダ」の薬膳カリィと、札幌白石の「マジックスパイス」のスープカレーについて、もう少し説明を試みよう。


スープカレーの元祖は、今から半世紀ほど前に、札幌市中央区南22条西7丁目(現在この一帯は再開発が行われ「アクロスプラザ南22条」というショッピングセンターになっている)で営業していた「喫茶店アジャンタ」にまでさかのぼる。


当時、喫茶店アジャンタを経営していたご夫婦が、インドのカリー(薬効のある香辛料)と中国の漢方薬をブレンドした薬膳スープにライスを添えたメニューを客に提供していたところ、常連客のひとりに「ダシ用の鶏ガラや野菜も捨てずにスープと一緒に出してくれ」とお願いされ、これがキッカケで現在のスープカリーの原型となる「薬膳カリィ」が誕生した。


それから30年後、白石区の「マジックスパイス」が、アジャンタの薬膳カリィをベースに独自のアレンジを加え「スープカリー」と命名して世間に認知されるようになる。


アジャンタのご夫婦は喫茶店を「アジャンタ総本家(ご主人)」と「アジャンタ・インドカリ店(奥様)」に暖簾を分け、互いに”元祖スープカリー”を名乗りつつ、別々の道を歩み今日にいたる(現在、総本家はお弟子さんが事業を承継しているらしい)...。。。のだそうだ。




アジャンタ薬膳カリィ店


スープカレー店の多くの店主が「大きな影響を受けた店」として名前を挙げている店である。店主の辰尻宗男(1934年~2009年)は薬売りの行商で知られる富山県の生まれで、幼少期に札幌に移り住んだ。両親は薬局を営んでいた。1971年に喫茶店を開店。家に伝わっていた漢方の養生食とインド料理を融合した「薬膳カリィ」を考案し、一日20食限定で出したところ、口コミで評判となった。はじめは具無しのスープとライスだったが、1975年に「もったいないから出汁に使った鶏肉も出して」という客のリクエストによりチキンレッグを入れ、つづいて大振りのニンジンとピーマンも加えるようになった。


これがのちのスープカレーの原型となった。



スープカレーの元祖は、1971年に札幌の喫茶店「アジャンタ」が出した「薬膳カリィ」だったのだ。その「喫茶店アジャンタ」はいまは存在しないが、その「喫茶店アジャンタ」の流れをくむお店が札幌に2つあるのだ。それが「喫茶店アジャンタ」から暖簾分けしたご主人のほうの「アジャンタ総本家」と奥さんのほうの「アジャンタインドカリ店」である。



「アジャンタ総本家」の店の場所は、地下鉄の元町駅より徒歩5分。

旅行者でもアクセスしやすい位置にある。


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これがアジャンタ総本家のスープカレー。

まさに元祖の流れを汲む正統派のスープカレーである。


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一方インドカリ店のほうは”下町の大衆食堂”といった風情の質素なお店。一見すると喫茶店風の外観にも見える。


インドカリ店の外観.jpg


こちらがインドカリ店のほうのスープカレーである。


インドカリー店.jpg


アジャンタが世にはじめて「薬膳カリィ」を送り出してから半世紀が過ぎ、いまや札幌市内には200店を超えるスープカリー専門店が軒をつらねている。メニューのバリエーションもインドネシア風、スリランカ風、和風などすっかり多彩になった。


まさにスープカリーの百花繚乱時代ともいえる昨今ではあるが、そんな中にあってもやはりスープカリーの創造主たるアジャンタは別格の存在のようだ。


スープカレーの源流を探る旅と題して、今度食べに行きたいです。


さて、この「喫茶店アジャンタ」が考案した「薬膳カリィ」は、「スープカレー」という名前ではなかった。こういうものを「スープカレー」と命名して世に普及させたのが、札幌白石の「マジックスパイス」である。


いわゆるスープカレーという料理名を初めて使った店、「スープカレー」の名付け親なのである。


札幌白石マジックスパイス


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本店を札幌市の白石区に置き、東京・名古屋・大阪にも店舗展開する人気店。創業は1993年(平成5年)、インドネシア料理の「ソトアヤム」(鶏スープ)を食べた創業者が日本でもその味を提供すべく独自のアレンジを加え作り上げた料理を「スープカレー」と名付けたとされている。


その後「横濱カレーミュージアム」に出店して評判を呼び、スープカレーの名を広く知らしめることとなった。マジックスパイスでは現在スープカレーの「元祖」を堂々と掲げて営業展開を行っているそうだ。


これがマジックスパイスのスープカレー


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店内もすごいことになっている。(笑)


マジックスパイス店内.jpg


これはぜひ今度、北海道に帰省したとき、「札幌スープカレーの源流を体験する!」と題して大々的に取材をしたいものだ。


そんな札幌発のスープカレーなのだが、今春に北海道の実家に帰省しているときに、実家のテレビをなにげなく見ていたところ、番組で下北沢のスープカレーの美味しいお店を紹介する、という番組をやっていた。


下北沢は、自分の青春の街。その番組のゲストも下北沢が大好きで、長年に渡って下北沢に住まれている、ということで、自分の興味が一気に湧き、吸い込まれるように番組を見入った。その番組では、そんな下北沢の街歩きとともに、そのゲストの行きつけのスープカレーのお店を紹介する、というものだった。


そのスープカレーは、ほんとうに美味しそうで、しかも下北沢。これはぜひ帰京したら、そのお店に寄ってみて食べてみよう、と思ったのだ。


それを先日実行してきた。



●無添加薬膳スープカレー COSMOS


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餃子の王将 下北沢店のすぐ斜め向かいにある。


下北沢といえばスープカレー激戦区。

その中でも、よくお勧めに出てくるCOSMOSは何といっても薬膳スープカレーで人気。芸能人の方がよく訪れたり、テレビでも取り上げられている有名店なんだそうだ。それでテレビ番組でも取り上げられていたんですね。



無添加食材を使用した身体に優しい薬膳スープカレーのお店である。スープカレーってやっぱり薬膳料理ですよね?(笑)


そういう意味でも薬膳スープカレーというのはすごく合点がいくし、しかも無添加食材を利用している、というところが売りである。


店内はすごく小さなスペースで、全体が黒い色で統一されていて、ちょっと怪しげな雰囲気でもある。テーブルとカウンター席がある。なんか南国の雰囲気ありありの異国情緒溢れる店内のムードでした。


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客層は、100%みんな若者。女性が圧倒的に多かったかな?さすが下北沢です!


とにかく人気店なので、すぐに満員になるし、長蛇の行列ができるほどの人気店である。自分はお昼の12時の開店と同時に1番乗りで入ったので、大丈夫だったが、あっという間に店内満員になり、外には行列ができていた。


メニューはこんな感じ。


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これはすごい!体に良さそう~!まさに大きな具がゴロゴロという感じでバリエーション豊かである。とにかく具がバリエーション豊かで自由に組み合わせることができ、辛さも調節できる。


自分は番組で食べていた”20種類の野菜と豚角煮のスープカレー”を中辛で、ライス大盛で注文した。


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ライスは、日本のお米ではない。長細いお米で、これ日本米ではないですよね?どこのお米ですか?と聞いたら、ジャマイカ米ともち米をミックスさせてます、とのこと。


それにしても、この20種類の野菜の豊富なこと!そしてこの豚角煮、うまそ~~~。すごいヘルシーだと思いました。


このメニューの最大の美味しさは豚角煮にあると思いました。ホロッと口に中でとろけるようなうまさとそのジューシーで甘い豚角煮。これがスープカレー全体がうまい!と思わせるすべての、いやおそらく80%以上の効果はこの豚角煮にあったんじゃないか、と思うほどでした。


そして20種類の野菜のふんだんなこと。ヘルシ~。


カレーの味はちょっと思い出せないな。そんなに特別という感じでもなく、野菜と豚角煮で全部マスキングされるような感じでほとんどカレースープというものを意識しなかった。


ライスが予想していたよりうまくなかったかな。(笑)

なんか、パサパサしていて、無味、味がしないんだよね。


まっスープカレーといっしょに口にかっ込むという感じでしょうか。


あっという間に完食。

大変美味しゅうございました。


●SOUP CURRY ポニピリカ


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化学調味料を使わないスープカレー専門店。厳選されたオーガニックスパイスを使用化学調味料ゼロのスープカレー。


ビルの2Fにあるので、ちょっと閉口したのは、急こう配で細い階段に立ち止まりながら、行列で待たないといけないこと。これは脳梗塞で歩行障害、足に障害のある自分にとって、かなりキツかった。階段で立止まっているのは怖くて怖くて・・・。


店内は、リラックスした若者向けのカジュアルな雰囲気でした。


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自分はこのお店でも番組で推していた”皮がパリッとしたチキンと野菜カレー”をオーダー。スープ味はエビ味にしました。


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これはさきほどのCOSMOSと比較すると、比較的おとなしいスタンダードなスープカレーだと思いました。チキンがやはりポイントですね。そして意外やこのスープカレーの味を90%以上制していたのが、オーダーしたときにお願いした”エビ味”であること。このエビの味が強烈だった~。かなりこのスープカレーの味をこのエビの味が支配していました。


美味しかったです。


番組で推薦されていた下北沢で有名なスープカレー店。2店ともとても美味しいと思いました。下北沢は、スープカレーの激戦区だそうですが、その中でも1位、2位を推す有名店だそうです。


自分の推しは、やはり、無添加薬膳スープカレー COSMOSのほうかな~?

ここは推しです。美味しいです。また来たいと思います。








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