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北海道大学 下巻 [大学]

●ポプラ並木


北大といえばやはりポプラ並木と連想される人も多いでしょう。ポプラ並木にも行ってみよう!と思いました。


風景画や絵葉書に描かれる北海道大学農学部の風景。ポプラ並木はそんな代表格。さきほど解説した銀杏並木と合わせてポプラ並木は北大の2大観光スポットです。


夏は力強い緑の木が並び、秋はさわやかな黄色い木が並ぶ。

この写真はそんな古き良き時代の写真です。


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もともとのポプラ並木の由来は、


北大の前身である札幌農学校の第2代校長・森源三の息子、森廣が1903年(明治36年)にアメリカから持ち帰った数本の並木である。これを南鷹次郎教授が農道のアカシア並木に続くように植えて育てた。1911年(明治44年)、新渡戸稲造に同行してアメリカにわたった南は、農場の風除けにするために多くのポプラを購入して持ち帰った。翌1912年(明治45年)、これを上田半二郎助手や林学科の学生たちが森のポプラに加えて植え、並木が出来上がった。


・・・ということらしいです。


それが景観とともに観光スポットになって行ったんですね。


・・・ところがです。。。


2004年の台風で約半数が倒木したそうで、また植樹してからもう相当時代が経過しているので、樹木が古くなりすぎて倒木する可能性が大きいということで、現在はこのポプラ並木、中を通れないように通行止めになっています。


そして現在、私が行ったときのポプラ並木はこんな感じです。


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なんか寂しいです。(笑)なんでこんなになっちゃったの?という感じです。もう絵葉書や風景画にあるような面影はほとんどないです。悲しい現実でした。(笑)



このポプラ並木のとなりには、花木園というのがあります。花き・造園学などの教育実習の目的で設けられているもので、北国に多く見られる花木が自然風に植えられているところだそうです。農学部付属の農場のようなところですね。


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ここの入り口に新渡戸稲造の胸像があります。


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新渡戸稲造って北大にとっては、とても重要な偉人なのでしょうが、なにを隠そう学生時代からいまの初期高齢に至るまで、この人が北大にどう関わったのかよくわかってないのです。


さっそくネットで調べてみました。



新渡戸 稲造(にとべ いなぞう)は、日本の教育者・思想家。農業経済学・農学の研究も行っていた。札幌農学校に二期生として在学。国際連盟事務次長も務め、著書『武士道』は、流麗な英文で書かれ、長年読まれている。日本銀行券の五千円券の肖像としても知られる。


クラーク校長が米国に帰国したと同時に入れ替わりで、札幌農学校に入学したということらしいです。確かに素晴らしい経歴ですが、新渡戸 稲造が特に北海道大学、札幌農学校に対してどのような偉業を積んできたか、というよりは、札幌農学校の出身であり、その後いろいろ名声を得た、という関係なのかな、と理解しました。


新渡戸 稲造は、じつはいままでよく理解できなかった人なんですよね。いまでもちょっとグレーです。



ここで息抜き。


なんと!北大キャンパス内にセイコーマートが!!!(笑)


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おそるべき違和感と驚き。(笑)

いまの時代、大学内にコンビニができる時代なんですね。


コンビニ内はすごい劇混みで長蛇の列でした。たしかにちょっとしたドリンクだとか、お菓子類とか気軽に調達できるようになるんだから、学生のニーズは高いように思いますね。昔、自分らの時代は、やはり学生食堂の上にあった生協で調達するしかなかったですから。。。


●教養学部


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出た~~~という感じです。(笑)北大は、最初、理系であれば理Ⅰ、理Ⅱ、理Ⅲの区分けで入試を受けて入学する訳ですが、4年間のうち、最初の2年間は、教養学部で勉強します。いわゆる文系・理系・社会学そのほか諸々バランスよく教養を磨いていくという目的で勉強をします。(ちゃんと体育もありました。。笑笑。体育好きでした~。)そしてその成績次第で、自分の希望する学部へ移行できるのです。


自分は工学部の電子工学科に行きたかったので、教養学部時代はそれはそれはすごく勉強しました。当時は、電子工学科というと花形分野で、日の丸電機メーカー大全盛期の時代です。


電子工学科に入れさえすれば、あとはストレート式で電機メーカーに入社できる、というレールが敷かれていました。まさに世界の中で、ものづくりの日本として大全盛期の時代でバブル真っ盛りの時代です。日本の電機メーカーはそんな大学生をそのまま受け入れるというレールが敷かれていた時代でした。


ロスジェネ世代、氷河期時代の方からすると、本当に大変申し訳ないのですが、就職という点ではまったく心配のない競争率もなく、そのまま卒業したら形式だけの面接はするけど、そのまま教授の推薦で入社できる。。。そういう時代でした。


バブルの時代でした。


なので、電子工学科への移行は非常にレールが高く、教養学部時代の成績がかなり良くないと、トップ上位クラスでないと移行できなかったのです。花形分野なので。


だから教養学部時代は本当に勉強しました。大学受験ですごい勉強する訳ですが、大学入学後も最初の2年間は猛勉強なのです。教養学部時代は勉強していた記憶しかないです。でも大学受験の大変さから比較すると、やはりそこは精神的に気軽なんですね。楽しんで勉強していたような記憶があります。


そして願い叶って、無事電子工学科に移行できてから、自分は遊んだんだな。(笑)そこから大学の友達と大学生活をエンジョイしたというそんな感じです。北18条での東風荘で徹夜麻雀とか、ドライブとかお酒とかそして音楽、ロック。


昨今、世間では外国の大学と比較して、日本の大学は生易しすぎる。外国の大学は本当に勉強しないと卒業できない。卒業率がほんとうに低い。それだけ厳しい世界。だから外国の大学生は大学時代、ほんとうに勉強する。それに比べて、日本の大学は入るまではすごい勉強するけど、一度入ってしまえばもう単位をとったり、簡単に卒業できてしまう。そして結局大学時代よく勉強していないものだから、社会に出てもいまひとつ使えない、というか伸びない、というか・・・なんかそんなことを指摘されていると思います。


まぁぁ、確かにそうかもしれないけど。。。以下自粛。(笑)


教養学部時代、ブルース・スプリングスティーンがBORN IN THE USAで世界中で大ブレークしたときでした。同じ同級生の女の子は、そのスプリングスティーンのコンサートに行くためにアメリカのロサンゼルスかどこか忘れたけど、単独渡航で行ってきたという猛者話もあったな~。いまと違って当時の世相で、女の子1人で銃社会のUSA渡航というのは本当に勇気あるな~と当時感心しました。


いまどうしていることやら。


当時は米ソ冷戦の時代ですから、シルベスター・スタローンのロッキー4のような米国礼讃のようなのが受けた時代なんだよね~。洋楽ロックの世界では、MTVという新しいプロモビデオ全盛の時代になり、音楽産業の革命と言われました。夢中になりました。


それがいまやストリーミングの時代ですからね。時代、技術の流れはほんとうに速いもんです。


教養学部はそんな一生けんめい勉強していたことしか覚えていない。そして教養食堂、いまの北部食堂で、友人といまの海外ロックシーンについて熱く語り合ってたりするんですよね。もうこの教養学部の建物を一目見たら、もう走馬灯のようにそんな想い出が頭の中を駆け巡ります。



当時なくて、いま新しく建てられた棟もあります。時代を感じます。


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まさにこんな分野は最近できたものですね。やはり国立大学ですから国家予算のもと、国にとって最新の研究成果になるように大学の果たす役割は大きいですね。



フロンティア応用科学研究棟。


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こんな最新施設もできていました。いかにも最新研究っぽそうです。中にセブンイレブンが見えますね。(笑)いまの時代、大学内にコンビニって常識なんですね。



北海道大学情報教育館

放送大学北海道学習センター


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ここも自分の時代にはありませんでした。最新っぽいですよね。


そして、今回大学キャンパス内を歩いていて、一番驚いたのはこの建物です。


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なにをやっているところなのだろう。

もちろん自分の時代にはなかったです。


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こういうことをやっているところだそうです。医学関係ですね。


とにかく自分がいた頃から40年。そりゃ変わるよ。ほんとうに驚くことばかりでした。


40年ぶりに北大キャンパス構内を隅々まで歩いてみて、やはり緑が多くなったな、昔と比べて樹木が繁っている割合が多く緑が深くなっている感じに思います。



40年前はもっと建物が丸裸で見えていたと思うのですが、いまや樹木の葉っぱで、建物の全景がほとんど隠れてしまう感じで本当に緑が深くなったな、と思います。


南北を突っ切る大通りの両端もすごく緑が多くなって昔と雲泥の違い。


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自然を大切にした緑の中でのキャンパスライフ。これは北大ならでは、と思います。

東京都内の狭いキャンパスではまず無理なのことだと思います。


ここはすごく誉に感じますね。








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