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北海道大学 上巻 [大学]

わが母校、北大こと北海道大学をひさしぶりに訪れてきた。北大は広すぎる。日本一のキャンパスの広さだが、昔、大学生だった頃は、もう平気で札幌駅から徒歩でキャンパスの自分の学部まで歩いていた。帰りも徒歩である。


でも地下鉄(南北線)だと札幌→北12条→北18条と、もう地下鉄だけでも相当の距離走るのである。それだけ莫大な広さなのである。それを若い頃は毎日通学のため歩いていたんだよね。地下鉄で定期なんて親がぜったい許さなかった。


今回ひさしぶりに北大キャンパスを隅々まで歩いてみたんだが、もう死んでしまいました。(笑)ただでさえ、脳疾患で歩行障害があってたくさん歩けないのに、これだけ歩いてしまったもんだから、あの日以来3週間から1か月程経つわけだが、いまだに体の調子、絶不調が続いている。(笑)


最近の北大のニュースでうれしい報道を耳にした。


「北海道大学がTHEインパクトランキングで世界22位、4年連続国内1位に。」


英国の高等教育専門誌「THEインパクトランキング2023」の総合ランキングで、北海道大学が世界22位に入り、

国内の大学で4年連続してトップを占めた。


北海道大学によると、THEインパクトランキングは気候変動に対する取り組みやジェンダー平等、健康と福祉対策などを国際連合のSDGs(持続可能な開発目標)の枠組みで評価し、世界の大学を順位付けしている。2023年度は日本の91校を含む世界1,705校が参加し、日本の78校を含む世界1,591校が総合ランキングの対象になった。


・・・だそうである。北大はこんな分野でも力を入れているんだね。とてもうれしいニュースであった。


北大キャンパスを訪問するのは何年振りであろうか?

たぶん10年以上ぶりだと思う。


北海道の実家に帰省してもなかなか北大に行くということはないからね。


ひさしぶりに北大キャンパスを歩いてみて、昔のままだな・・・と思うところもあれば、昨今の脳科学、人工知能AIにかかわる研究、そして情報科学とあの時代にはなかった新しい分野を研究している棟が新設されていて、時代の流れを感じざるを得ないところもあった。


卒業して、もう40年経つわけだけど、あの頃と比べてより一層、緑、植樹によるキャンパス内の美しさに磨きがかかったようにも思う。ものすごく緑が多くなったと思う。


さらにはもっとぶっちゃけ驚いたのは、キャンパス内にセイコーマートができていることだ。(笑)ついにいまの時代には、大学キャンパス内にコンビニができる時代になったんだな、と驚きを隠せなかった。思わず笑っちゃったよ。(笑)


もちろんキャンパスで棟を見るたびに、あ~ここは工学部、ここは理学部、ここは文学部とか想像つくわけだが、やはり40年も経過しているので、キャンパス内での学部の移動は当然ある訳で、そこはまっあまり厳密に考えず、昔はここに~があったな~程度の感傷散策でいいように思う。


自分は、学生時代の頃からなんだが、大学に入るときはあまり北大正門からきちんと入った記憶がない。


大体は北12条の北大病院のところから入ることが多かった。


また2000~2003年の3年間は、毎月病気で北大病院に通っていたので、尚更北12条門から入ることが多い。


今回もご多分に漏れず、北12条門から入っていった。歩行障害のある身にとって、札幌駅から北12条まで歩くのも相当しんどかったです。普通に地下鉄使えばいいのにね。


●北大病院


北大の大学病院である。医学部はまた別棟である。ここに3年間通いましたよ。人生の中でも最悪の暗い時期でした。


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●銀杏並木


この北大病院の前を通っている通りが、もう観光スポットで有名な銀杏並木である。

北大キャンパスの自然の美しさを代表するような絶景である。


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でも素人の自分が撮るとイマイチなんだよね~。(笑)

銀杏並木はとくに秋の紅葉時期がいいですね。プロの写真での秋の紅葉時期の銀杏並木はこんな感じです。


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この銀杏並木を突っ切ったところに、キャンパス群があります。南北に突っ切る大きな通りがあり、その両側にキャンパスが並んでるのです。


南北に突っ切る大きな通りはこんな感じです。

本当に広大なキャンパス過ぎます。


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●工学部


銀杏並木を突っ切ったところに工学部があります。


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私が在籍していた学部です。工学部電子工学科に在籍していました。キャンパスは最新の新しい建物です。昔から変わってないです。懐かしのわがキャンパスです。いろいろ想い出いっぱいあります。


今回ひさしぶりに訪れて驚いたことは、工学部前に噴水があるのはよく知っていて、我々の世代からそうでした。でもいまや、こんな緑の中に包まれて、こんな木製のベンチ、腰掛もあったりするんですよね。これは素敵ですね。大学の景観づくりに計画性と自然に寄り添う気持ちがありますね。


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いまの東京の都市開発に見習わせたいものですね。(笑)



●理学部


工学部の隣は、ちょっと距離がありますが、理学部があります。


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理学部キャンパスは歴史のあるいかにも旧帝大という感じの建物で、昔はすごく憧れたものです。自分は北大キャンパスの中で1番好きなキャンパスは、この理学部でした。煉瓦色でいかにも歴史と伝統があってカッコいいのです。北大キャンパスの中で1番古い建物だし、一番歴史がある建物だと思います。


理学部というのは化学ですね。


でも今回ちょっとショッキングなことがありました。自分が通学していた頃は、このキャンパスは理学部キャンパスだったのですが、いまは総合博物館になっているのです。れれれ~?ここって理学部じゃなかったっけ?


確かに一番伝統があるキャンパスだからついに、理学部移動で追い出されて、総合博物館という感じになってしまったということなのでしょう。それだけこのキャンパスは、まさに北大元年時代のシンボルなのです。


自分は学生時代、本当にこの建物に憧れましたもん。


ちょっとネットで調べてみました。


外壁が茶褐色のスクラッチタイルおよびテラコッタ張りのモダーン・ゴシック風の建物で、昭和4年(1929年)11月に完成して北大に昭和新時代の到来を告げる新鮮な景観を呈した。北大構内にある鉄筋コンクリートの本格的建築としては最も古い建物であり、当初、理学部設置計画に基づき建設された。翌昭和5年(1930年)4月には念願の理学部が開学し、平成17年4月で理学部創設七十五周年を迎えた。


・・・ほらね~?やっぱりここは理学部なのです。




1999年(平成11年)に、ここ理学部本館に総合博物館を設置したそうです。理学部本館(1930年造)約9千平方メートルのうち約3千平方メートルを展示に充て設置されたとのこと。


つまりもともと理学部本館だったところを、総合博物館という形で明け渡したということ。


総合博物館は、札幌農学校の開校以来140年に渡る研究成果として生み出された学術標本を良好な状態で集約・管理し、学内外に情報を発信することを目的としている。


・・・なのだそうです。この総合博物館の設置を国から認可が下りるまで30年間の交渉だったそうです。


確かに堂々と表面から拝見すると、総合博物館となっています。

1999年、つまりおよそ2000年の頃にそうなったんですね。それは知らなかったです。


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自分はこの事実を知らなかったので、あれ~、ここ理学部じゃなかったっけ?理学部どこに行っちゃったの?と焦りました。そして総合博物館になってしまうなんて・・・やっぱり伝統ある古いキャンパスだから、ついにそうなっちゃたのかな?とその当日は悲しみました。(笑)


現在理学部は、この建物の奥の方にあるようです。

たとえばその一部としてこんな感じ。


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北大キャンパスは、本当に文学部・社会学部・経済学部・医学部・薬学部と国立大学らしく総合的にいろいろな学部がありますが、それを全部はとてもじゃないですが、歩けないし紹介できないので、自分に関係しているところだけ紹介しますね。


●北大農学部


そしてまた大通りをずっと歩いて行って、端のほう(札幌駅側)にある北大農学部にやってきます。旧帝大、国立大学は、大学のシンボルとしては、かならず時計のある棟がありますね。たとえば東大で言えば安田講堂のように。それに相当する北大のシンボルがこの北大農学部棟です。これは意外やあまりメディアに取り上げられることが少なく知らない人も多いかもしれません。


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なかなかシンプルでスタンダードでカッコいいと思います。


北海道大学は、もうご存じのように、1876年(明治9年)に設立された札幌農学校を前身とする総合大学です。やっぱり北海道の地は農業が開祖なんですね。だから北大は、札幌農学校、農業の学び舎としてがスタートなのです。札幌農学校は、当時国内で唯一学士号を授与する高等教育機関だったのです。誉れ高き。。


札幌農学校初代の校長がウィリアム・スミス・クラーク博士。米国帰国にあたり札幌近くの島松(恵庭市)で馬上から叫んだという「Boys, be ambitious.」(少年よ、大志を抱け)は、現在でも北海道大学のモットーとして受け継がれているのです。


なんか、懐かしすぎる~。すっかり忘れておったわ。(笑)


北大キャンパス内には、クラーク博士の胸像があります。


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これを見て、あれ?クラーク像と言ったら立って、指をさしていなかったっけ?と思われる人もいるかもしれませんが、その像は大学内にはありません。それは同じ札幌の羊ヶ丘公園の中にあるクラーク像なのです。


これです。


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このポーズとともに、「Boys, be ambitious.」(少年よ、大志を抱け)とクラーク博士は言った、と理解している人が大半なのではないでしょうか?自分はこの羊ヶ丘公園のクラーク像には、まだ1回も行ったことがないです。


自分は最初に紹介した大学内にあるクラーク博士の胸像で想い出があります。北大受験の3月に、このクラーク胸像の前ですってころりんと転んでしまったのです。まさにこれから大学受験というときに、なんという不吉な予感。。


いまでは笑い話になりましたが、当時はすごい凍りついたです。


このクラーク胸像のあたりには、一面の芝生が広がります。まさにこの風景こそ北大キャンパスのいちばん素敵なところではないでしょうか?いちばん自慢できるところでもあります。


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いまは自然を壊すということもあって、許されているかどうかわかりませんが、自分が学生だった頃は大学の研究室メンバーでよくこのキャンパス内の芝生の上でジンギスカンパーティをやるのがお決まりの行事でした。


お天気のいい日に、こういう緑の芝生の上で食べるジンギスカンとビールは最高でした。北海道民にとってジンギスカンというのは、本当に身近で日常的な食べ物なのです。いまは芝生を破壊する恐れがあるという理由で禁止されているかもしれませんね。



●クラーク会館


南北を走る大通りの突っ切った端(札幌駅側)にクラーク会館があります。


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北海道大学創基80周年の記念に、学生生活・課外活動の拠点となる学生会館として創設されました。最大510名の講堂や集会室(6室)の他、 和室、茶室、展示場などがあったりします。


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自分が学生時代にはありませんでしたが、いま行くとこのクラーク会館にクラーク食堂というのがあるんですね。


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そしてここ!この場所!


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いまは北大生協が運営しているクラークサービスセンターというのがあります。ルームガイドでは、学生たちに下宿とか住むところとかを紹介するような案内サービスです。


この場所には思い出があります。


自分が学生時代、このクラーク会館のこの場所には本屋さんがあったのです。自分は、当時、もちろんいまでもそうですが、猫が大好きで、ここの本屋で猫の写真集を眺めるのが当時の大の楽しみだったのです。


でも友達に知られると恥ずかしいから絶対言いません。1人のときに、こっそりこの本屋に来て、猫の写真集を立ち読みして心を癒されるのです。


ところがそこを友達に見つかったことがあります。


「なんだよ~おまえ。猫の写真集なんて見ているのかよ~。(笑)」と思いっきり笑われ、バカにされました。


そのとき自分はもう顔から火が出るくらい真っ赤になって恥ずかしい想いをしました。

当時の若いもんは容赦ないですね。


クラーク会館のこの端にあるこの場所にはそんな想い出が詰まってます。毎日とまではいかないまでも、かなりの頻度でこのクラーク会館の本屋で猫の写真集を眺めておりました。貧乏学生だから買うまでいかないし。。。


クラーク会館というと、自分にとって猫の写真集なのです。(笑)


●北大生協


クラーク会館の隣の奥のほうには、北大生協があります。


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1Fは生鮮品など日常生活品が売ってます。2Fは本屋さんになっています。


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ここもいろいろ想い出があります。


当時は、この生協の2Fには、家電売り場がありました。そこにVictorのカセットデッキのDD-V7だったり、TRIO(のちにKENWOOD)のチューナの名機KT-1010が売られていました。


昔日記にしたと思いますが、学生時代はこの2つの名機にずいぶん憧れました。学生だったからお金がなくて買えないのだけど、すごくカッコよくて欲しい~。当時の男の子にとって、カセットデッキやチューナー、アナログプレーヤーなどのステレオ製品は究極の憧れだったのです。当時はまだCDではなく、アナログLPの時代ですから、アナログレコードを買ってカセットテープにダビング、そしてFMチューナでラジオ番組で流れる音楽をカセットテープにエアチェック。そういう時代だったのです。この北大生協の2Fには、そんなステレオ製品がいろいろ販売展示されていて、喉から手が出るほど欲しいけど買えない~。でもほっすい~。てな感じでいつもこの展示コーナーの前でそのカッコイイフォルムを長時間眺め続けていたものです。


この北大生協にはこんな想い出が強いです。いまは書店になってました。





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