DG STAGE+ [オーディオ]
Spotifyやamazon music、apple musicにしても、やはりロック、ポップス、ジャズのためのストリーミングだと思う。あと懐メロ歌謡曲と演歌ですね。
これらのストリーミングでクラシックの曲は検索しずらいし、これらのジャンルの曲とのチャンポンはやはりどうもイケてない。クラシックの曲を、お気に入りプレイリストなどにこれらのジャンルといっしょにチャンポンで入れておくのはどうかな、と思う。たとえグルーピングで分けられるにしても。
あと、これらのサービスはもともとクラシックの音源って少ないのではないだろうか?またクラシックファンが望むようなマニアックで、深い内容のサービスも無理だろう。
まっもともと自分はこれらのストリーミングサービスで、クラシックを聴こうという気がもともとないので(笑)、実際検索すらしていないというところなのだが。
今秋にスタート予定のQubozがどのようなものなのか、クラシックをどこまでカバーしているのか、お楽しみとしておこう。
やはりクラシック音楽は、クラシック専用のストリーミングサービスでコアでディープにやってほしいものだ。博識で専門的なクラシックの音楽評論家の先生方の解説がたっぷりとメタデータとして添付されていて・・・、いやメタデータのサイズが大きいと、中身の音声データの音質に悪い影響を及ぼすので、音源を売っているページ内での詳細解説版などでの寄稿がきちんとビジネス化できるくらい充実した解説を望みたい。いまのSpotifyのこういう補助データってほとんど皆無ですよね。音源だけ、という感じです。若者は好きな曲だけ聴ければそれでいい。無用な解説は必要なし、なんて姿勢なのでしょう。でもクラシックの音源はたっぷりこういう時代背景からウンチクまで、たっぷり語ってほしい希望があります。つまりクラシックの雰囲気にあったあの独特の雰囲気を醸し出してほしい。そういう点では、ロックやポップスと同じ土俵ではそういうカラーを出すのは無理だろう、と思う。
やはりクラシック専用のストリーミングサービスとしてほしい。
Deutsch Gramphon (DG)が配信サービスをスタートさせたのは、そういう戦略もあるのだろう。クラシック界のレーベルの第一人者であるDGが、やはり自前の配信プラットフォームを持たなければ、という想いがあったのだろう、と推測する。
鳴り物入りでスタートした、DG STAGE+。
ライブ配信、アーカイブの映像配信、音楽ストリーミングをすべてカバーし、世界中のコンサートホール、オペラハウスからのストリーミングである。
なかなか自分で試してみることが遅れてしまい、今頃でスミマセン。(笑)
今年の夏のバイロイト音楽祭で、ガランチャ様が出演したパルジファルの映像が、DG STAGE+に入ったというニュースをSNSで拝見し、よし!ようやく入会してみるか、いっちょう触ってみるか、という気になったのである。
まず、このDG STAGE+のニュースを知ったとき、自分が感じたこと。
それは、世界中のコンサートホール、オペラハウスからのライブストリーミング配信である。
これはやられた!先を越された!
と思った。
今年の春、自分の日記で"DX時代のコンサートホール"の連載で、日本中のすべてのコンサートホール、オペラハウスは、ホール内に撮影カメラ、編集ルーム、そして配信設備を常備するべきである!とぶち上げたからだ。
DX時代のコンサートホールというのは、つねに全国・全世界とつながっている、コネクトの状態ということと同義なのである。ホールで味わった感動と同じレベルの感動を、全国・全世界とシェアできないといけない。
カーの世界ではコネクテッドカーというが、まさにそれに倣うならDX時代のコンサートホールは、コネクテッド・ホールなのである。
ホールのあの体全身に浴びるホールの響きを、全国・全世界中の家庭内で体験できないといけない。
ホールの中は常に最高に保障された空間で、ここはいつも不変の場所。実際コンサートホールに足を運ばれたお客さんは、その空間で、まさに実演そのもの、最高の興奮・悦楽を堪能できる。
DX時代のコンサートホール、コネクテッドホールは、その感覚を、クオリティを落とさず、そのままの状態で、みんなにシェアできる機能を持つのである。
そのためにはコンサートホールはネットワーク機能を持たないといけないのである。
いままではホール空間のみで楽しんでもらっていたことを、これからは全世界に同時にシェアしないといけない。それもクオリティを落とさず、である。
インターネットを通してホールの響きを再現するのである。
こんなことを堂々と語っていた。(笑)
DG、さすがだな~やるな~と思ったものだ。
考えることは同じだよな、とも思ったものだ。
と、同時に、世界中のコンサートホールからライブストリーミング配信ってどうやるんだろう?と考えた。あるときは、ベルリンフィルハーモニーから、ウィーン楽友協会から、アムステルダム・コンセルトヘボウから、そしてカーネギーホールから。。。
自分の場合は、単純にコンサートホールそれぞれにそういう設備を常備すること、とした。あるいは、ソニーやパナソニックが放送局業務用として開発しているネット経由で遠隔で編集できるシステム。こちらのほうが、コスト費用もぐっと抑えられるし、ずっと現実的だ。
すぐに思いついたのは、後者である。撮影カメラなどどうしても現場にないといけない最小限のもののみをホールの現場に持ち込む。あと編集や配信は、別のエリアでおこなうというもの。
DG STAGE+ってたぶんこちらの後者なのかな、と推測した。
DG STGAE+って技術的にサポートしているのは、どこの部門なのか?
別会社だけど、DGお抱えということでは、Emil Berliner Studiosがやっているのか?
その可能性が高いと思っている。
映像は4K/2K、音声はハイレゾ・ロスレス、Dolby Atomsということはわかっているが、具体的な信号諸元なども詳しく知りたいものだ。
DG STAGE+は、オフィシャルにアナウンスされたけれど、技術的な突っ込んだ取材はまだされていない。自分のような者としては、どうしてもこういう技術的な細かいことを知りたい。
これはオーディオ評論家の先生方に頑張ってもらって取材してもらいたいものだ。(笑)
世界中のコンサートホール、オペラハウスからライブストリーミング配信。あるいはひょっとしたら、現場の撮影カメラなどもほとんどその国の現場の会社なのかもしれない。そこの会社とDGとが契約を結んで、その現場で撮影したコンテンツをネット経由で入手し、それをDGで配信コンテンツにして、配信しているだけなのかもしれない。DGはあくまで配信プラットフォームとしての場所を貸しているだけ。
このどちらか、と自分は睨んでいるのであるがどうであろうか。
いずれにせよ、世界中のコンサートホール、オペラハウスからライブストリーミング配信、というのはとても時代の流れに合ったとてもいいアイデアだと思う。
ガランチャ様の晴れ姿を観るために、さっそくDG STAGE+に入会した。
月会員で1,990円/月。年会員で19,900円/年。
大体ベルリンフィルのデジタルコンサートホール(DCH)と同じ額だ。
自分はまずお試しとして月会員になった。
まずGUIから。
日本語対応になっていて、文字も大きく、デザインもシンプルでとてもわかりやすい。
お薦めコンテンツとかお気に入りアーティストとかのリコメンデーションがある。
自分で検索したい場合は、どの検索キーで探すかのメニュー画面が現れる。
自分はコンサートホールに興味があるので、ホールを選択してみると、
あ
アムステルダム・コンセルトヘボウ (11)
イザールフィルハーモニー (2)
ヴァルトビューネ (11)
ウィーン・コンツェルトハウス (4)
ウィーン楽友協会 (21)
ウィーン国立歌劇場 (2)
ウォルト・ディズニー・コンサートホール (1)
エルプフィルハーモニー (4)
か
ガスタイク・フィルハーモニー (8)
さ
ザルツブルク・モーツァルテウム (4)
ザルツブルク祝祭大劇場 (9)
サンタ・チェチーリア国立アカデミア (1)
サントリーホール (2)
セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ (4)
た
ドルトムント・コンツェルトハウス (4)
ドレスデン・ゼンパーオーパー (1)
東京文化会館 (4)
な
ナポリ・サン・カルロ劇場 (1)
は
バーデン・バーデン祝祭劇場 (7)
パリ国立歌劇場 (4)
ハルパコンサートホール (2)
ピエール・ブーレーズ・ザール (8)
プラハ・ルドルフィヌム (3)
フランクフルト・ヘッセン州放送局ホール (2)
ベルリン・コンツェルトハウス (6)
ベルリン国立歌劇場 (3)
ま
ミラノ・スカラ座 (1)
ら
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス (4)
ルツェルン文化会議センター (9)
なるほど・・・
ここにベルリンフィルハーモニーホールが存在しないことに気づいた。(笑)これは、やはりベルリンフィルのDCHとバッティングしてしまうからだろう。ベルリンフィルハーモニーは、DCHのほうで観てください。それ以外はDG STAGE+でね、ということであろうか。
検索キーとしては、ソリスト、作曲家、指揮、オーケストラ・演奏団体、ホールという選択肢があり、ありとあらゆるケースを網羅しているように思う。
コンテンツは、ライブ配信だけではない。すでに存在するアーカイブコンテンツもある。ある意味、世界中のコンサートホール、オペラハウスからというのは、アーカイブコンテンツが大半なのではないだろうか。
ちょっとホールでアムステルダム・コンセルトヘボウを選択して、カルロス・クライバー&RCOのベートーヴェン交響曲第7番、そしてアルトゥール・ルービシュタイン&ハイティンク&RCOのブラームスのピアノ協奏曲第1番を観てみた。
これはあくまで自分の勘なのだけれど、これは市販のpublic domainのコンテンツではない非公式のコンテンツなのかなと感じた。
カルロス・クライバーの映像素材DVDは、全部揃えているのだが、RCOでコンセルトヘボウでベト7を振るクライバーってそんなコンテンツあったっけ?という感じである。ルービシュタインのほうもそうである。
そして、これらのアーカイブコンテンツは、時限コンテンツなのである。期限が2024年1月1日までなのである。ますます非公式なコンテンツのような感じがする。
世界中のコンサートホールから配信というけど、アーカイブコンテンツであれば、それは別に大変なことは何にもなくて簡単だよね、と思うし、自分が考えていたのは、いままでDVDやBlu-rayなどで、DGがパッケージ販売してきた膨大なクラシックコンテンツを、ネットコンテンツへと移行したいのかな、と考えていたのだ。
DGが販売しているクラシックパッケージソフトは、もういままで膨大な数があって、ある意味DGの専売特許ビジネスのようなところがあった。それを今後は、DG STAGE+でネットコンテンツという形で販売していきたいのかな、世の中の市販映像パッケージソフトや、レンタルビデオがみんなNetflixやAmazon Prime Videoに入れ替わったように。とそういう風に自分は考えていたのだ。
でもそういうんでもないんだよね。あくまでこの2作品を観ただけだけど、まだトライアルな時期なのかな。時限コンテンツなのも著作権的な問題もあるのだろう。永久にアーカイブするということになると、サーバーの容量の問題もあって、技術的な問題もあって簡単なことではないのだろう。
DGのクラシックパッケージソフトのオンラインコンテンツ化への移行を目指すならば、やはりこのサーバー容量の問題はどうしても解決していかないといけない。
簡単な問題じゃなさそうだ。
また、アーティストもDGと契約を結んでいるアーティスト限定なのだろう。他レーベルのアーティストを掲載するまでは至ってないし、それは難しいのではないか?と思う。
また音楽ストリーミングもカバーする。これもDGと契約しているアーティストの新譜だけだ。おそらく新譜専門だろう。いままでのレガシーコンテンツまで保有しているかどうか。ずっとコンテンツとして残してくれるかどうか疑問だし、どうせ時限コンテンツなのだったら、CDで新譜を買う前の試聴程度の使い道なのだろう、と思う。
自分がDG STAGE+に入会してみて、ちょっといろいろ触ってみて、いろいろなGUIを確認して、ちょっとコンテンツをふたつほど観た印象では、まだまだ、という感じである。
コンテンツが圧倒的に少なすぎるかな。
おそらくDG STAGE+にアクセスしても、コンテンツが少なすぎてつまんないと思うのが大半なのではないか、と自分は思う。
これじゃつまんないな、と。(笑)
やはりまだまだこれから。まだスタート地点に立ったというばかりということなのだろう。
アプリもPC(Windows)とiOS端末(iPhone/iPad)のみの対応だ。MacOSには対応していない。自分はMacBookProをオーディオシステムに繋げているので、ちゃんとストリーミングのクオリティを確認したい場合は、MacBookProでの再生が必要だ。
これもまだまだ。
まっとにかく、DG STAGE+に入会してみよう、と思ったキッカケは、ガランチャ様の勇姿を拝見したいため。
さっそく観ようと思ったところ、「このコンテンツはお客様の国(日本)と契約をしていませんのでご覧になれません。。。」
コラァァァ~(笑)。
入会金返せ~という感じである。
DG STAGE+の英語版のSNSアカウントに掲載されるなら仕方がないと思うが、日本語版のSNSアカウントに掲載されているんだから、誰でも観れると思うじゃんかね。これ問題だと思いますよ。(笑)
NHKオンデマンドでもバイロイト音楽祭の配信をやっているみたいで、それとバッティングしてしまうので、こちらでは視聴できないようにしているのか?
早く契約してください~。
2023-08-31 02:11
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