東京・春・音楽祭 ライブ・ストリーミング [オーディオ]
東京・春・音楽祭の川本嘉子ブラームス室内楽のチケットを取り直すことができた。キャンセルでリターンチケットなのか、緊急事態宣言解除で満席率緩和なのかわからないが、とにかくよかった。
今週土曜日です。これで今年も上野の桜を観ることができる。
それによって、東京春祭のライブ・ストリーミングを体験することができなくなってしまったので、急遽、体験するためだけに、他の公演をアレンジした。
今日の18:30から上野学園 石橋メモリアルホールでおこなわれるコンサート。
なんと!推奨OSのヴァージョンを、わがMacOSが満たしていなかったため、画面がこんな感じになってしまった。(笑)
でも音声は大丈夫である。
映像もこのアングルの枠の範囲でなんとかわかる。
映像もこのアングルの枠の範囲でなんとかわかる。
東京・春・音楽祭のライブ・ストリーミングの印象。
音声はじつに素晴らしかった。
ホールの空間の響きがよく再現できていた。
これはかなり感動しました。
ホールの空間の響きがよく再現できていた。
これはかなり感動しました。
いかにもホールの座席で聴いている感覚と同じなのである。
これは素晴らしいなあと思いました。
これは素晴らしいなあと思いました。
演奏の響きが、ホール空間での響きだったであることはもちろんであるが、ホール内の観客のざわめきとか暗騒音とか、あのホール空間にいる感覚が錯覚してしまうほど素晴らしい。
音像、音場、定位、帯域バランスとかいわゆるオーディオ述語を並べたてるありきたりの評価文なんかより、"コンサートホールの座席で聴いているのとまったく同じ感覚”というのが一番の誉め言葉なのではないだろうか。
驚いたのは映像のほう。今回新技術としてマルチアングル技術ということだったが、堪能させてもらった。
昔のクラシックの番組であれば、業務用放送カメラを何台もホールに設置して、マルチアングルで撮って、それを後でスィッチングして編集する、という作業だったのが、いまでは、リアルタイムのストリーミング配信で、そのマルチアングルのスィッチングが可能となっていて素晴らしかった。
1番驚いたのは、アングルの切り替えの瞬間のとき、前の画面をフェードアウトしながら切り替えるという細かい作業をしていることだ。
これはちょっと感動してしまった。
いままで自分は観たことがなかったかも?
いままで自分は観たことがなかったかも?
いきなりバチっと切り替えてしまうより、非常に柔らかいソフトな優しい感じを視聴者に与えてとてもいいと思う。
4K配信とのことだが、自分はOS Versionの関係上楽しめなかったが、きっと素晴らしかったのだろう。
自分が望むこととしては、アーカイブ配信、オンデマンド配信に対応してほしいことだ。その実演の時間にちゃんと観れない人のためにもなるし、また生演奏に行った人も、あとでもう一回あの感動を味わいたいというニーズもあると思うのだ。
やるなら、もちろん有期限コンテンツではなく、無期限コンテンツでお願いします。これを実現するためには、永遠に蓄積していくコンテンツの容量を、どうやって対応していくかのサーバー構築力に工夫が要ります。
ベルリンフィルのDCH(Digital Concert Hall)はそれに対応しているのだから、絶対できるはず。もちろん彼らの場合、全公演をオンデマンドしている訳ではなく、それ専用に公演をセレクトしている訳ですが。。。
IIJの技術力をもってすれば必ずできるはず!
自分のMacOSのヴァージョンが推奨条件を満たしていないことで、逆に気づかされたことがあった。
あれ?おかしいな、と思い、WindowsPCのほうで確認したら、全然問題ない。じゃPCのほうで視聴しようか?と思ったのだが、PCの内蔵アンプ・スピーカーで聴く音の酷いこと、酷いこと。
こりゃ絶対ダメだと思った。
自分は音楽再生用のMacBook Proは、自分のオーディオ・システムにもう組み込んであるのである。だからライブ・ストリーミングを視聴するときは、必ず自分のオーディオの音で聴いていた。それが当たり前の音だと思っていた。
まさかPC内蔵のAMP/SPで聴こうという発想はまったくなかったのである。
でもいざ聴いてみると、これはイカン。
冷静に考えてみると、世の中の人は大半の人は、オンライン配信は、みんなPC内蔵のAMP/SPでそのままPCで聴いているのが大半なのではないか、と思ったことだ。
それじゃいかん。
ライブストリーミングは、クラシックだけではない。ジャズ、ポップスすべての音楽業界によって大事なビジネスになっていく。実演とともにペアで考えていくことが必須になっていく。
ライブストリーミングを観ることで、そのアーティストを知って、いいな~今度実演に行ってみようという宣伝ツールになることもあるだろうし、ユーザーもそのアーティストの実演にいくかどうかの判断を、まずライブストリーミングを観て判断する、そういうツールとして使うこともあるだろう。
また生演奏コンサートに行った人が、もう一度あの感動を味わいたいとオンデマンドを観ることもあるだろう。
ライブストリーミングは満席・チケット完売というのがない世界。しかも実演よりチケット価格が安い。そしてそのホールに通えるエリア範囲の人だけでなく、エリアを問わず、日本中、世界中の人が楽しめる。
ライブ・ストリーミングは無限の可能性を秘めているのだ。
ところが、それをこんなPCの貧弱な音で聴いていたら、あきらかにダメだろう。
ここをまずなんとかしないとイカンと自分は思ってしまった。
じつは自分は、在宅勤務をしているときに、買おうかなと思っていたシステムがある。それはアクティブ・スピーカーとUSB-DAC兼用のヘッドフォンアンプ&プリアンプ。
それはあくまで在宅勤務用として考えていたのである。
在宅勤務、会社の仕事と言うのは、正直音声はどうでもいい訳であって、どちらかというと共有する資料が見れればよくて、音声も人の話している声の内容がわかればいいレベルであって、そんな高音質を必要としていない。
だからPC内蔵のAMP/SPで十分なのである。でも自分は、その在宅勤務用として、さらにレベルアップしかたかったのである。
アクティブ・スピーカーというのは、アンプが内蔵されているスピーカーである。正確に言えば、パワーアンプが内蔵されているスピーカーということかな?
アンプは、プリアンプとパワーアンプというのがあります。プリアンプというのは、音量調整(ボリューム)とインプット・セレクターの機能を司るところです。パワーアンプというのは、スピーカーを直接駆動する機能を司るところなのです。
ハイエンドなオーディオは、このプリとパワーの部分はセパレートなのですが、普及型になると、それが一体型になって、それをプリメイン・アンプといいます。
これから在宅勤務、テレワークがあたりまえの時代になってくると、そのテレワーク環境のシステムを充実させることが必要となってくるのではないか?
そして今日思ったことが、これまた当たり前のビジネスとなっていくライブストリーミングのためにも、このPC周辺機器としてのアクティブ・スピーカーとUSB-DAC/ヘッドフォン・アンプ/プリアンプのユニットがもっと普及していかないとダメなのではないかと思ったことだ。
ライブ・ストリーミングをいかにいい音で聴くか?
ハイエンド・オーディオをやっている人なんて、本当に数パーセントの限られた人だけなのだ。マーケットのマスとしては、こちらのほうが遥かに大きいだろう。
これからのオーディオの世界としては、ハイエンド・オーディオの世界とは違った、こちらのビジネスのほうが主流になっていくような気がする。
誰もが簡単に参入できる。。。そこが一番大事である。
アクティブ・スピーカーやUSB-DAC/ヘッドフォン・アンプ/プリアンプのユニットって揃えるのに数万円でいいのではないの?十万もしないのでは?
これから当たり前の世界となる在宅勤務、そしてライブ・ストリーミングをいい高音質で聴くなら、このPC周辺をビシッと揃えたほうがいいのではないのであろうか?
すくなくともPC内蔵AMP/SPで聴いているより、よっぽど別世界の音だと思いますよ。在宅勤務はまだしも、ライブ・ストリーミングをこんな音で聴いていたら、絶対アカン。
我々の世代は、アクティヴ・スピーカーをバカにしていたところがあった。アンプ内蔵なんて、いかにもなんちゃって感があって音も悪いだろう、というイメージがあった。
でもなぜ放送局にはGENELICのスピーカーが当たり前のようにたくさん転がっているのか?それはGENELICのSPは、アクティブ・スピーカーだからである。重たいアンプがなくても鳴らせる手軽さがあるからである。
これからはヘッドフォンも大きな主流になるので、ヘッドフォン・アンプは必須にだとしてもいまのUSB-DACにプリアンプの機能ってあるのかな?
今後はプリの機能は必須になります。(ヘッドフォン・アンプと言われている部分が、普通のオーディオのプリの部分も兼ねているのかよくわかっておらず。)
あと、ライブ・ストリーミングを視聴するたびに想うことは、PCの前に長時間陣取るのはかなり苦痛。やはりiPadなんかのポータブル・デバイスを使って、ソファーでくつろぎながら、観たいもの。そのためにはワイヤレス通信でないといけない。
iPadから画像・音声をBT(Bluetooth)で飛ばして、そのUSB-DAC/プリアンプで受けてアクティブ・スピーカーで鳴らす。
ハイエンド・オーディオを使わないで、ライブ・ストリーミングを高画質・高音質で楽しむのは、こういう世界なのではないだろうか?
誰もが簡単に参入出来て、これからはこちらが主流でマーケットのマスも大きいのでは?
でも世の中にはすでにこのようなものはいっぱいあるか?(笑)
自分に縁がないので、自分が疎いだけかもしれません。(笑)
自分に縁がないので、自分が疎いだけかもしれません。(笑)
自分のMacOSが推奨スペックを満たしていなかったために、偶然ではあるが、そのようなことを考えることができたのはラッキーだったのでしょう。
東京・春・音楽祭のライブ・ストリーミングの現場であるが、Phile-Webでオーディオ評論家の山之内正さんがレポしていたので、それを紹介してお終いとしよう。
東京文化会館小ホールで行われた演奏会を、マルチアングル配信(ユーザーが手元でカメラの切り替えができる)と、4K+48kHz/24bitのロスレスで配信することができる。収録を含めた配信システムはすべてIIJが構築し、チケット販売サイトや視聴用サイトも同社が提供する。
映像はフルHDカメラ4台と4Kカメラ1台で収録し、音声収録用のマイクの数も最小限に抑えていた。小ホールのステージと配信システムを設置した会議室の間は、映像・音声・コントロール信号など異なる信号を光ファイバーケーブル1本で伝送。
複数の機器間で自在に信号を双方向でやり取りできるIP伝送システムを用いているため、小ホールのステージ周辺だけでなく配信ルームの機材も収録規模を考えると異例なほどスリムで、設置や撤収の作業も軽減される。
個々のカメラのSDI出力をNDI(Network Device Interface)に変換した映像信号と、DANTE規格の音声信号をネットワークスイッチに接続するだけなので、ホールやバックヤードのケーブル配線はLANケーブルと光ファイバーケーブルが中心を占めていた。
今回は同一会場内で上下2フロア間を約100mの光ファイバーでつないでいたが、IP伝送なので演奏会場と配信ルームが数キロ程度離れていても遅延なく伝送できるという。
メインマイクはステージ上方に設置。音声もDANTE規格を利用しており、LANケーブル1本のみで伝送できる。
オンラインならではの取り組みとして、歌曲では歌詞の日本語訳も表示される。歌詞の表示はリアルタイムで曲を聴きながらタイミングよく表示を出していくという。
LiveExtreme(KORG)による4K/ハイレゾ配信のシステム。ソフトウェアベースのため比較的シンプルに実現できる。
東京春祭は、結局3公演を実演で行くことにしているが、ライブ・ストリーミングが かなりよかったので、もっと視聴してみようか、とも思う。
2021-03-29 22:59
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