六本木STB139スイートベイジルの復活はあるのか? [ジャズ]
六本木のライブハウス、STB139スイートベイジルを知っている人はいまどれくらいいるであろうか?2014年5月12日に、多くのみなさんに惜しまれながら休業をした。けっして閉業ではないのだ。あくまで休業なのである。そのときのアナウンスでは。
在りし日のSTB139スイートベイジル
1998年12月、ニューヨークにあるジャズクラブとの業務提携によりスタートしたSTB139スイートベイジル。半年ほどで業務提携を解消し、日本のアーティスト中心のオリジナル路線での営業となった。ブルーノートやビルボードライブ同様、着席で料理やお酒と一緒に音楽を楽しめるのが特徴で、最大の「売り」は戸建ての建物で250人を収容できる点。自社物件ということで制約も少なく、アーティストからも支持を得、連日盛況であったのだ。
まさにこの光景。
懐かしすぎる!
懐かしすぎる!
みなさん、なにかしらここには縁があるのではないでしょうか?もちろんライブ鑑賞もそうだけれど、同窓会、会社の宴会、はたまたオーディオオフ会(笑)、ちょっとしたイベント会場付きの飲み会の会場として重宝していたはず。
六本木の芋洗坂にありましたね。
自分は、ケイコ・リーさんのライブでこのSTB139は随分通いました。
自分は1人で来るときは、よくこのカウンター席を使っていました。
とにかく大人数が収容できるというのが一番のメリット。
こんな光景は、いまのコロナ時代、ちょっと考えられませんね。
こんな光景は、いまのコロナ時代、ちょっと考えられませんね。
日本のいろんなジャンルのライブイベントの総本山的なところがありましたね。
STB139は、特にクロークや精算所のところが、ちょっと暗い感じでお洒落でしたね。よく覚えています。
こんなライブハウスは、なかなかないのではないでしょうか?
ところが2014年5月12日を最後に休館宣言。
休館の理由は、建物および設備について、総合的な安全調査・点検を「徹底的に行う」ため。ただし、再開については現在白紙。支配人の鬼頭広樹さんは、「六本木5丁目西区の再開発がジワジワと始まっており、街が急激に変わろうとしている。STB139だけでなく、芋洗坂周辺がどのように変わっていくか、誰もわからない状態」と話す。同店スタッフも全員解散となり、一旦休館となる。という当時のニュースであった。
オープン当初から働く企画制作の前田竜輝さんは「とにかく全てがいい思い出。以前、フィフス・ディメンションのライブをレイ・チャールズが見にきたことがあった。ミルクを1杯だけ飲んで帰ったのが印象的。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスの公演では、公演後の握手・サイン会に人が殺到し終電まで続いた」と振り返る。
15年間で全5164公演、約96万人を動員。最多出演は、毎年欠かさずゴールデンウイークに7デイズライブを行ってきた野口五郎さんだという。今月は、同店にゆかりのあるアーティストらが最後のパフォーマンスを行っているが、「これからどこで演(や)ればいいのか」「無くなってもらっては困る」などと惜しむ声が寄せられているという。最終日は日野皓正さんによるスペシャルジャズライブ。
2014年5月12日 最終日の日野皓正さんのラストライブ。
自分は当時、このニュースを聞いたとき、あくまでメンテナンスによる休館で、次期復活する可能性が大きいという印象を受けたので、じつはホッとしていた。
しばらく自分の音沙汰なしですっかり忘れていたのだけれど、ビルボードライブ横浜でケイコ・リーさんのコンサートに行ったときに、そういえば六本木STB139スイートベイジルにはよく通ったもんだなー、と感慨にふけっていたら、そういえばSTB139復活の話はどうなっていたんだろう?と思い、ネットやSNSで調べてみたのだ。
そうしたら衝撃の事実が判明した。(笑)
その後のSTB139スイートベイジル・・・解体作業が始まる。
無残な姿に・・・(泣)
無残な姿に・・・(泣)
そしてすっかり更地になってしまい・・・
そこには高級ホテルが建ってしまったとさ。(笑)
その高級ホテルは、CANDEO HOTEL 東京六本木。
2017年10月にオープンだそうである。
2017年10月にオープンだそうである。
これでSTB139スイートベイジルの完全復活の可能性はなくなったといってもいいだろう。どうして、こういうことになったのか?あくまでメンテナンスによる一時休業ということではなかったのか?
六本木5丁目西区の再開発がジワジワと始まっており、街が急激に変わろうとしている。STB139だけでなく、芋洗坂周辺がどのように変わっていくか、誰もわからない状態・・・
その結果がこういうことだったのか?(笑)
この結果をもって、我々はSTB139スイートベイジルの復活は完全にあきらめざるを得ない状況なのだろうか。
いやいや六本木・芋洗坂に拘る必要はなく、どこかのエリアで、新たにSTB139スイートベイジルが新規に再出発をする可能性に期待をしたほうがいいのであろうか?
でもコロナ禍でライブハウスは未曾有の大不況。絶滅の危惧にさらされている。ライブ・ストリーミング設備を会場に兼ね備えた新しい形態での再出発の可能性はないのであろうか?
あのSTB139スイートベイジルの会場の熱気をよく知っている世代だけに、あの当時がすごく懐かしく、いますごく郷愁の念に駆られているのである。(笑)
2021-04-02 23:53
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