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ANAインターコンチネンタルホテル東京 [クラシック雑感]

もともとのスタートはサントリーホールへのアクセスの仕方にあった。34年間桜坂ルートで心臓バクバクしながら、はぁはぁぜぃぜぃ言いながら通っていて、サントリーホールの行きは苦手だなぁというところが始まりであった。


そうしたら、そんなルートを通っているのはノンノンさんくらいで、普通はANAインターコンチネンタルホテル東京の敷地内を通っていくパスを使うんですよ、ということだった。


相当ショックだったです。(笑)軽いカルチャーショックでした。


そうすると、ANAインターコンチネンタルホテル東京は、みんながサントリーホールのコンサートに行くときは、ここのラウンジを始め、かなり利用頻度が高く、みんなの想い出の中心のような場所であることがわかった。


そうだったのか・・・


またしても軽いショック。


これは自分も同じ体験をして、同じスタート地点に立たないといけないと考えた。


どうせなら1泊しちゃう?


ということで、有言実行。


同時にミューザ川崎の横にオープンしたばかりのホテルメトロポリタン川崎もぜひ体験したいとずっと思っていたので、これもいっしょに実行することにした。


「コンサートホールに所縁のあるホテルに宿泊しよう!」


のプロジェクトの立案・実行である。


およそ5万円の実支払。


ホテル宿泊代+朝食ブッフェ代込みで、


赤坂3万円、川崎2万円


というところであろうか。


最初、赤坂のほうのホテルの1泊分のお値段を聞いたとき、「うわぁ、そりゃすごい、ありがとうございました。ガチャ。」という感じだったが、いま考えるとそんなに爆高い訳でもなさそうだ。


若い頃は相当無茶だったので、冒険として、いいホテルに1泊してみたいとかで、新宿のホテル・ハイヤットとか京王プラザホテルとかとか品川プリンスとか泊まったときはもっと凄かったような記憶がある。


そのときに比べると、ANAはそんなにすごい高い訳でもないかも?でもいつも1万円以下の安いビジネスホテル専門の庶民の自分には大冒険でした。


やっぱり自分がこのプロジェクトがすごくいいと思ったのは、いままで旅行と言ったら、新幹線代、航空券代、宿泊代はもちろんのこと、現地での交通費や飲食代、観光代、そしてコンサート代とか含めると、結構予算が分散されて、その限られた予算の中でやりくりをしていかないといけないのだけれど、今回のプロジェクトは、宿泊ホテルのことだけを考えればいい、他はかからないから、豪勢なホテルに泊まる体験さえできればいい、その分、ホテル代に注ぎ込むことができる。。。そういうメリットがあることがわかったのであった。


心のデトックスである。こりゃ結構いいな、こういうのもありだなと思いました。


もちろん高級ホテル宿泊だけをやるだけの金持ちではないし、予算体力もないですから、やはりコンサートホールに所縁がある、というところが大きな拘りになりました。それがなかったら、まずやれなかったし、やる気もなかったです。



ホテル宿泊のみで贅沢な気分を味わうというのは、今後の新しい旅行スタイルになるのではないでしょうか?コンサートホールに所縁のあるホテルであれば、コンサートの余韻を素敵なホテルの部屋での一泊とディナーで・・・という感じである。


今回体験してみて、新たな発見だったのは、コンサートホールって、じつはその立地エリアの雰囲気の影響がかなり特徴的で、それが、そのホールのイメージやブランディングにすごい影響を与えているのではないかと思ったことである。


赤坂のサントリーホールに川崎のミューザ川崎。


いままでは、自宅から交通機関に乗って、ただそのホールに通うだけだから、あまり自分で意識したことはなかったけれど、今回その立地エリアのホテルに宿泊することで、なんかすごいその付近のエリアの雰囲気が強烈に自分に襲いかかってきた。


赤坂は、やっぱり東京都内の1等地だけあって、独特のブランド感、富裕層感が漂っていて、雰囲気的に呑まれそうなプレッシャーを感じます。


政界の大物たちが夜遅く密会、集う街、赤坂。独特の高級感ありますね。


それがそのままサントリーホールのイメージに繋がっていますね。サントリーホールは、そういう独特のブランド感、高級感が漂っていて、自分はそこがこのホールの一番好きなところです。コンサートーホールのパイオニア的な存在で、その存在に重厚さがありますね。



ミューザ川崎の川崎は、これまた雰囲気がちょっと違うんですね。ホテルなど、本当に同等レベルのすごいゴージャスなんだけれど、そんな圧迫感を感じないし、自分のマイカテゴリーという優しさを感じます。背伸びしないでいられる等身大の感覚がなんともホッとする。


そしてなによりもあのエリア自体が新開発ですごく新しくて、ものすごく明るいイメージ。活気があって、なんか若々しさを感じる。老年の自分にとっては本当に眩しすぎるくらい明るい。気持ち的にパーッと開けるような感じですね。


そしてそのイメージがそのままミューザ川崎シンフォニーホールのイメージやブランディングに影響を与えていますね。日本が世界に誇る最先端のコンサートホール。抜群のアコースティックと斬新でモダンな空間デザイン。時代の最先端を突っ走る勢いみたいなものを感じますね。


このホールは明るくて、活気にみなぎっています。これって、やはりあの立地エリアのあの雰囲気がそのまま大きな影響を与えているのでは、と思うのです。


コンサートホールとその立地エリアの雰囲気が、こうもそのホールのイメージに影響を与えているものとは思ってもいなかったです。


今回は、この2つのホールだけでしたが、改めて、東京文化会館、東京芸術劇場、東京オペラシティー、新国立劇場、そして室内楽ホールも含めて、全部同じプロジェクトやってみたくなりました。


各々のホールで所縁のある宿泊施設に泊まって、改めてじっくりとその立地エリアの雰囲気を堪能して、そしてそこに佇むコンサートホールのイメージ、ブランディングについて考察してみたいです。(笑)


いままで自宅からのただの通うプロセスだけでは、到底見えてこない新たなホールの姿が見えてくると思うのです。



でも爆発して一気に大放出だから、また切り詰めに切り詰めの節制の日々の開始ですね。しばらくの間おとなしくしています・・・。



そんな今回のプロジェクトの発端になった赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京。すべてはここから始まった。ここが発信源であった。


銀座線の溜池山王駅から13番出口の地上出口のところにあるホテルである。


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ますその凛とした佇まいにちょっと怖気ついてしまう。(笑)

この横からの回転ドアから入ります。


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そうすると左側にラウンジ、正式名:アトリウムラウンジが見えてきます。ここはこのANAインターコンチネンタルホテル東京の中でもっとも大切な場所ですので、別日記で書きたいと思います。


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初めてなので、いろいろコンシェルジェの方々に聞いて、いろいろ説明してもらいました。上品な語り口で、スラスラと能弁な説明、さすがプロフェッショナルなスタッフだと思いました。


エレガントです!!!さすが高級一流ホテルだけあります。


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まさに高級グレード感漂うホテルフロント。ヨーロッパでもそんな高級ホテル泊まらなかったです。ボクは実用主義なので。


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今回せっかく泊まるなら、という大事なミッションがあった。それは東京タワーの姿がお部屋から丸々見えること。どうせ泊まるならそういう部屋にしたかった。


予約のときにその旨の希望を出したところ、チェックインのそのときになってみないとわからないとのこと。部屋のクリーニングや空き状況に応じての案内になるからだそうである。


そうしたら、そのフロントで嬉しい一言が。。。


「クラシック・タイプ&クイーン・ベッドのお部屋から、エグゼクティブ・デラックス&キング・ベッドのお部屋に無償でアップグレードさせていただきました。」


うわぁ、そりゃ嬉しい。

でも身分不相応。(笑)


でもそのホテル側の嬉しい配慮にすごいうれしかったです。

こちらの熱意が伝わったんですね。


でも一生に一度の贅沢なのでいいのではないでしょうか?

申し訳ありませんが今宵は、思う存分はしゃがせていただきます、と思いました。


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なんか、こういうグレードの高い部屋にいると海外にいるような錯覚を起こします。じつにひさしぶりの感覚だよなぁ。


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東京タワーは見えます。でも自分がイメージしていたのとちょっと違うかも?やっぱりここは都会のど真ん中なんですよね。どうしても高層ビルの乱立がありますね。自分はもっと東京タワーだけが、ポツンと立っている絶景をイメージをしていました。でも全然十分。


写真だとどうしても目の前に迫ってくるようなリアル感、臨場感が出せないんですね。実際はもっと大きく迫ってくるような感じで、じかに肉眼で見ているほうが、見応えがあります。


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ANAインターコンチネンタルホテル東京は、世界100か国に5000以上あるIHGのホテルで、フロントでIHGのメンバーズ会員になることを勧められ、登録しました。宿泊する度にポイントがたまりメルアドにいろいろな情報が送られてくるそうです。


どうせ、この1回きりの宿泊でしょうが、なんか富裕層になった気分です。(笑)


スマホにIHGアプリをダウンロードすると、その公式HPが見れます。そしてホテルでメルアドを申請しましたので、パスワードを設定してすっかり自分もIHG会員。今回の1泊で1000ポイント溜まっていました。



エレベーターもルームカードでかざさないと動かなかったりして、しばらく悩みました。(笑)川崎のホテルでもそうでしたので、最近のホテルのセキュリティはみんなそうなんですね。海外のホテルに行くと、このパターン多いですね。部屋に行ってどうやって水が出るんだ?とか、いろいろ悩むケース。日本と違って海外は丁寧に説明ないし、それが当たり前とか思っているから。国によっていろいろ考え方ありますね。海外に行くと、まさしく珍道中という感じになりますね。


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大きなホテルなので、規則正しい似たような風景が並び、エレベーターから自分の部屋までたどり着くのがひと苦労です。その逆もこれまたひと苦労。


このホテルの色彩カラーは、ブラウンですね。非常に落ち着いた大人の空間です。


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フロントは2Fにあるのですが、ここはひとつのブティック街になっています。


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うわぁ、眩しすぎる。お洒落な洋服とは無縁な人生の自分には、縁遠すぎますね。(笑)眩しすぎます。。。


ここが三原さんが言っていたパン屋さんですね。すごいお洒落なパン屋さんです。なんか雰囲気ありますね。やっぱり若い女性客が多かったです。


三原さん言うには、コンサート終演後に、このパン屋さんに寄ってパンを調達することもあったとか。でもいまはコロナ禍なので、20時には閉店してしまいます。


自分もこの日の夕食は、なるべくお金を使いたくなかったので、このパン屋さんでパンを買って夕ご飯としました。


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4Fにはフィットネス・クラブがあります。24時間フル稼動してます。


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このホテルには、ガーデンプールといって、ホテル内にプール施設があるのです。ここがこのプールの受付です。9月20日まで!


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36Fには、フレンチ・レストラン、ビエール・ガニェールが鎮座します。凄いですねぇ、いかにもエグゼクティブ御用達という感じです。フルコースをオーダーすると、1泊代より、さらにその上を行きます。


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同じ36Fにはちぇりさんがよく終演後に通っていたMIXX バー&ラウンジがあります。ここはいま休業中なんですね。たぶんコロナ禍の要因もありますね。



最上階37Fには鉄板焼きの「赤坂」があります。予約のとき、フレンチのフルコースがあまりに高いので、尻込みをして、いいです、と断ったら、それでは鉄板焼きはいかがですか、と勧められたものです。でもやはりお値段がフレンチほどではないにしろ、やっぱり凡人の自分にはあまりに障壁が高すぎて・・・


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なんと個室もあります!


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ちょっとこの空間に長居していると、あまりのセレブな雰囲気で窒素しそうなので、外に出てちょいとひと休み。この日も、沖澤のどかさん、日本フィルのコンサートがありました。


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ちなみにこのとき思ったことは、貧乏人だから、いかにお金を使わずして一流ホテルを体験するか、という路線で自分は行く。でも客層は想像以上にみんな全然カジュアルで、チェックの柄のシャツとか、本当に?ていうくらいの拍子抜け。ITビジネスで大儲けした強者の若者なのだろうか、というほど、みんな若くてカジュアルな装いでした。


なんか一流ホテルということで、暑いのにジャケットを着用して行った自分がかなり悲しかったです。



またフロントの2Fに戻り、ラウンジの横は、朝食、昼食、夕食を食べられるブッフェ(ビュッフェ)になっておりました。すごい高級感あるブッフェですね~。


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チェックアウトの日の朝ごはんはこのブッフェでいただきました。最近学んだアメリカン・ブレックファーストに和定食の折衷タイプです。日本のホテルでは、ごくごく自然なスタイルですね。ボクは、やはり朝ごはんはご飯と味噌汁でないとダメな人です。


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部屋に戻って、じっくりとエグゼクティブ・デラックス&キング・ベッドのお部屋を堪能。ここで自分がしみじみ感じたこと。


それは人間、広い部屋に住まないとダメだということ。やっぱり開放感というか、頭のつっかえ感、ストレスフリー感覚がもう全然違う。頭がスーと広がる感じで、もう脳の働きが全然違う。もう脳みその回転速度がフル回転である。


自分は思うのである。


やはり世の中って、お金持ちで豪邸に住んでいる人が、自然と頭の回転もよくなって人間性的にもゆとりのある人間になるんだろうな、ということ。


悔しいです。やっぱり下剋上なところを期待して人生歩んでいるので、なんか世の中の条理みたいなものを突き付けられた感じで悲しいです。


こういう環境で、在宅勤務などをしたら、もう最高なのではないでしょうか。ワーケーションというやつですね。仕事の能率ももうすごい効率アップだと思います。


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もと放送屋さんとしては、テレビのリモコンで一般放送と海外放送というボタンの分け方をしているのが、ちょっと不思議と言うか違和感でした。まぁ普通にCNNとかでしたが。


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部屋常備のミネラルウォーターもあります。


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そして記念すべき、ANAインターコンチネンタルホテル東京の初夜は、東京タワーのライティングの夜景がまるまる堪能できるお部屋で、素敵な一夜を過ごしました。


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写真で写すと、どうもダメ。あのリアル感、臨場感が出ませんね。十分お伝え出来なくて申し訳ないです。



でも、ANAインターコンチネンタルホテル東京に宿泊して、東京タワーが丸々見える部屋で一晩過ごすなんて、なんてロマンティックなんでしょう!


1人ですが・・・(笑)


カップルで行かれると最高だとは思います。



キングサイズのベッドはさすがに爽快。朝起きたとき、いっきにいままでの疲れがドッと出た感じで体中が軽い筋肉痛になっていました。


これまた、いままでにない体験。


これまた世の中お金持ちの人ほど、健康体になるという不条理な現実を突きつけられた感じです。


サントリーホールのコンサートに来たときは、仲間たち、みんなの共通の想い出の場所、ANAインターコンチネンタルホテル東京。


自分も体験できました。また1泊することは果たしてあるのかどうか、かなり微妙ですが、いい経験でした。


素敵なホテルでした。





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