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鎌倉五山 建長寺と円覚寺 [寺院・仏閣]

鎌倉五山は、鎌倉にある臨済宗の禅寺で、建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つの寺院とその寺格のこと。(鎌倉時代は、この中に京都の建仁寺が入っていたが、いまは入っていない。)


京都五山に対してそう言う。


中国南宋時代に五山官寺制度があり、それが日本に鎌倉時代に伝わり、北条氏によって導入された。その後、鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉中心の五山ではなく、京都を中心とした五山が定められた。


幕府は京都と鎌倉に五山制度を構成し、室町時代、足利義満の時に、五山の制を定めたのである。その際、京都の南禅寺を別格の上位にして、京都五山、鎌倉五山の寺格を固定してきた。


ちなみに、鎌倉、京都には数多くのお寺があるが、なかでも臨済宗や曹洞宗など禅宗の寺院を「禅寺」と呼ぶ。 


これが先の日記で学んできたことである。




鎌倉五山には、順位がついていて、いわゆる”寺格”といわれるもので、寺に格付けがされている。


鎌倉五山の順位は、第一位-建長寺、第二位-円覚寺、第三位-寿福寺、第四位-浄智寺、第五位-浄妙寺である。


この五山の上に、京都の南禅寺が別格上位として設定されている。


五山では、茶道、精進料理などの禅文化が発達し、現在も建物や寺宝を見ようと、多くの観光客が訪れる。鎌倉五山は、一日かけて五山めぐりをする観光コースもあり、観光名所になっているそうだ。


今回、鎌倉五山を巡る行脚をしたいと思っているが、まずどこに行くか。自分の中では、まず建長寺のけんちん汁を体験したかったので、建長寺は最優先であった。


建長寺は鎌倉五山第一位である。


であれば、鎌倉五山第二位の円覚寺も行こう。建長寺は北鎌倉駅から結構歩くが、円覚寺であれば駅降りてすぐである。


鎌倉五山第一位と第二位でワンツーフィニッシュでいいと思いました。


当日はあいにく曇りの日だったが、建長寺、円覚寺ともに訪問出来た。華やかな京の貴族文化の寺院を経験していたこともあって、最初、シブ~、ジミ~とも思ったが、終わるころには、すっかり鎌倉仏教文化にぞっこんである。


素晴らしい五山文化であった。


寺院を見ながら、感動しながら思いつくまま写真を撮った。どこがどの建物で・・・なんということはまったく予習せず、とにかく行き当たりばったりでバシャバシャ撮った。


当日、お寺でもらったパンフレット。


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あとで、この日記を書くために膨大な枚数の写真を眺めながら、記憶の中の地理感覚と、このパンフレットの地図とを照合しながら紹介していく。


だから誤りやうろ覚えのところもあると思うが、ご了承を。


●建長寺


日本初の本格的禅寺。鎌倉を代表するお寺のひとつ。国宝の梵鐘など、とても見どころの多い境内は国の史跡である。


1253年(建長5年)、時の執権、北条時頼が宋より蘭渓道隆(らんけい どうりゅう)を招いて、我が国の本格的な禅宗専門の道場として創建された。


三門、仏殿、法堂が一直線に並び、禅宗特有の伽藍様式をいまでも残している、鎌倉が誇る美しい禅刹である。三門や巨大な地蔵菩薩坐像などみどころも多く、北鎌倉を代表する観光スポットといわれる。


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けんちん汁の点心庵さんのところの門から入ったのであるが、建長寺の石碑とともに、鎌倉殿の13人の梶原景時のゆかりの地という旗がいっしょに掲げられていた。なんだか、うれしい・・・。


梶原景時(かじわら かげとき)は、鎌倉幕府初期の有力御家人で、源頼朝の死後に追放され、一族とともに滅ぼされた御家人である。


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目の前は鎌倉学園という学校の校舎があった。素晴らしい、いい環境にありますねぇ。



三門(国重要文化財)


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高さ約30mの巨大な山門。現在の姿は1775年(安永4年)に第201世住職「万拙硯誼(ばんせつせきぎ)」により再建されたものと言われている。


仏殿(国重要文化財)


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本尊として禅寺としては珍しく巨大な地蔵菩薩坐像が安置されている。現在の仏殿は東京・芝の増上寺より、徳川2代将軍「徳川秀忠」の夫人で小督の方「崇源院(すうげんいん)」の霊廟が1647年(正保4年)に移築されたものといわれている。



建長寺本尊 地蔵菩薩坐像


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まさに建長寺のご本尊さまである。坐高約2.4メートル、台座を含めると5メートルにもなる建長寺の巨仏は地蔵菩薩。


建長寺はかつて地獄谷と呼ばれた土地の地蔵堂を中心に建立された。なので禅寺なのだが本尊が釈迦如来ではなく地蔵菩薩なのである。



梵鐘(国宝)


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国宝。鎌倉三名鐘のひとつ。


巨大な鐘は国宝に指定されている。大きさこそわずかに円覚寺の洪鐘(おおがね)には及ばないが、円覚寺、大船の常楽寺の鐘とともに「鎌倉三名鐘」と称されている。


1255年(建長7年)に、大和権守「物部重光(もののべしげみつ)」が鋳造したものといわれている。



建長寺の法堂


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法堂(重要文化財)。住職が仏に代わって須弥壇上で説法するためのお堂。千手観音像、釈迦苦行像、天井の雲龍など見どころ満載である。


申し訳ない。天井の雲龍を撮影するのを忘れてしまいました。あまりに圧倒される空間なので、天井に気づかなかった。



伽藍のレイアウト


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スミマセン、この写真だけ借り物です。雲ひとつない青天。(笑)


一直線に並ぶ宋風の伽藍配置。


一直線に並ぶ宋風の伽藍配置がとても特徴的。手前から仏殿、法堂、大庫裏。創建当時の伽藍配置は、中国宋時代の禅宗寺院を模したもの。主要な建物が直線にならぶ大寺院であった。その後数度の火災により、その多くが焼失してしまったが、江戸時代に入り「沢庵和尚」や徳川幕府の後援などによって、再建復興。


2003年(平成15年)の創建750年事業によってほぼ現在の姿に整備された。2011年(平成23年)に唐門の修復を終えたことで現在の新しい建長寺に至る。



方丈(龍王殿)


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建長寺方丈。龍王殿ともいわれ、宝冠釈迦如来が祀られている。総門と同じく1940年(昭和15年)に京都の般舟三味院の本堂を移築したもの。


中に入れるようになって拝観できる。さっそく入ってみる。心が清められるようだ。


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方丈の唐門(国重要文化財)


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別名、勅使門。唐破風屋根の唐門は、江戸増上寺にあったものを1647年(正保4年)に移築したもの。



池泉庭園(国名勝)


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蘸碧池(さんぺきち)を中心した方丈庭園


方丈の北側には心字池を配した池泉庭園があり、方丈の縁側から眺めることができる。建長寺を開山した「蘭溪道隆(大覚大師)」作とも、「夢窓疎石(円覚寺や浄妙寺の住持を歴任した名僧、瑞泉寺庭園など作庭家としても有名)」作と伝えられている。


自分はこの池泉庭園を眺めたとき、これよりもとても雅な庭園は今までいくつも見たことがあるけれど、まさにこの庭園こそ武家文化の庭園だよな~男らしいな~と思ったのである。



本派実務本院


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中には入れませんでした。玄関から記念の1枚。



鎌倉五山第一位、鎌倉を代表する禅寺、建長寺。しかと堪能しました。


素晴らしかった~~~。



情報引用元:


【北鎌倉】建長寺。鎌倉を代表する禅寺




つぎに円覚寺。鎌倉五山第二位の禅寺である。北鎌倉駅を下車したすぐ傍にある。



円覚寺の総門。北鎌倉の玄関


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北鎌倉駅を降りると、そこは円覚寺。


鎌倉五山第二位のその寺格通りいまもなお鎌倉有数の巨刹で、北鎌倉では建長寺に並ぶ観光スポットで人が絶えない。


北鎌倉を降りわずか1分、すぐに円覚寺の総門が現れる。普段は北鎌倉の待ち合わせポイントとして大いに賑わうほか、秋になると門前は鎌倉でも有名な紅葉スポットであり、多くの観光客が吸い込まれていく。




山門。円覚寺のシンボル


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見ごたえのある印象的な三門は、夏目漱石「門」の舞台にもなった。


開基は鎌倉時代の名執権、北条時宗(ほうじょう ときむね)。モンゴル帝国(元)の侵略戦争「元寇」に際し、戦没者の菩提を弔うために1282年(弘安5年)に開かれたお寺である。


国宝の舎利殿や洪鐘(おおがね)、季節の花々、座禅会も随時開催され見どころ満載のお寺である。


この門は三解脱さんげだつ(空くう・無相むそう・無願むがん)を象徴するといわれている。煩悩を取り払い涅槃・解脱の世界である仏殿に至る門とされている。



円覚寺の仏殿


宝冠釈迦如来が祀られている建物。


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仏殿の宝冠釈迦如来


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仏殿に鎮座する巨大な本尊、宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)。宝冠と胸飾りをまとうおごそかな姿は圧巻。頭部のみ鎌倉時代の作品。胴体は焼失し江戸初期に補造。華厳経の世界を説く姿から華厳の釈迦(盧遮那仏)とも言われている。


仏殿の白龍の図


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仏殿内を見上げると圧巻の白龍図が。文化勲章受章者の前田青邨監修、守屋多々志揮毫作の三爪の龍図である。



仏殿の中に、坐禅を組む場所と思われるスペースを発見した。人生で1度でいいから坐禅組んでみたいです。体験してみたいです。


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十王堂(桂昌庵)


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選仏場


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選仏場とは坐禅道場のこと。1699年に建立。いまは運慶派の南北朝時代の作品と言われる薬師如来が安置されている。



大方丈、円覚寺の方丈(ほうじょう)


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建長寺のところでも、この「方丈(ほうじょう)」という建物が出てくるのだが、方丈とはなんなのか?方丈とは、1丈 (約3m) 四方の部屋の意で,禅宗寺院の住持や長老の居室をさす。


美しい庭園を持つ方丈。中に上がることもできるので円覚寺の中でも人気の場所である。本来、方丈は住職の居住区画なのだが、「宝物風入」をはじめとする各種イベントの多目的ホールのように使用されているそうだ。



円覚寺は方丈でも大方丈と呼ばれていて、部屋の容積は大きいと思うが、この写真が大方丈だったのか、は確信が持てず。(笑)スミマセン。



唐門(からもん・勅使門)


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1839(天保10年)建立の方丈の正門である唐門。屋根の形が弓を横ししたような形であるが、これを「唐破風(からはふ)」という。松と鳥、獅子と像、扉には龍、雲、波濤など見事な彫り物が見られる。


この写真も本当に唐門だったのかは、確信が持てず。(笑)



舎利殿(しゃりでん・国宝)


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鎌倉で唯一の国宝


舎利殿は、鎌倉唯一の国宝建造物。源実朝が宋の請来した「佛牙舎利」というお釈迦様の歯が祀られている。ぜひ中に入ってみたかったけれど、立ち入り禁止だったんだよね~。



途中、佛日庵という休憩茶店の付属した建物を発見する。


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北条時宗の廟所


佛日庵(ぶつにちあん)は、鎌倉幕府8代執権、北条時宗(ほうじょう ときむね)の廟所である。中の茶室「烟足軒(えんそくけん)」ではお抹茶を楽しむことができる。


なかなか風情があって、一休みしていこうかな、と思ったが、やめといた。おみくじもできるみたいである。抹茶とお団子をいただきたかったです。



洪鐘(おおがね)【国宝】と弁天堂


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円覚寺に来たらこれはどうしても観ておかないといけない。ところが、これがじつに大変なところに立地しているのだ。


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こんな山のてっぺんを登っていく感じである。これはまだある一部の写真である。これを登り切ったところを、さらに右折して、それをまた登り続けるのである。


なんでもこの石段、130段ほどあるそうだ。


正直歩行リハビリを継続している身からすると勘弁してくれよ~という感じであった。山のてんぺんにある感じである。


これが円覚寺の国宝、洪鐘(おおがね)


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この洪鐘のすぐ隣に、一息できる弁天茶屋があるのだ。残念ながら現在は休業中であった。



洪鐘弁天堂茶屋


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鎌倉の景色を眺望できる弁天茶屋で一休み。洪鐘(おおがね)と弁天堂を見学のご褒美。なによりも一息できる弁天茶屋がオススメである。


情報引用元:

【北鎌倉】円覚寺。北鎌倉で必須の観光スポット




以上、鎌倉五山第一位の建長寺と第二位の円覚寺、いかがでしたか?


寺の規模としては、大きいので、事前に予習したとしても頭に入らないものである。自分も前日に、ネットで予習をしていったのだが、全然頭に入らなかった。


やっぱり当日、その場を訪れて、自分の視覚できっちり捉えた後、自分の記憶に刻み込んだ後に、もう一回勉強しなおすと、頭に入ってくるものである。


でもとりあえず、バシャバシャとその場で撮影して、その膨大な枚数の写真から、これはなに?というのを、あとで調べて帳尻を合わせ、説明文を加えるのは、すごい大変。しんどかった~~~。(笑)


かなりの力作で大変な工数のかかる日記であることがわかった。


鎌倉五山を自分のものにするには、やはり2回訪問しないとダメであろう。1回訪問して、写真を撮影して、そのあとに、めちゃくちゃ大変な後編集、日記を作成する。


その後に、もう一回お寺を訪問するのである。


そうすると完璧に自分のものになると思います。


残りの鎌倉五山、寿福寺、浄智寺、浄妙寺も気合を入れて、取り組んでいきたいと思います。


追伸:ちなみに・・・


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この写真は、北鎌倉の明月院の境内。そうあの6月に青いアジサイでいっぱいになる明月院ブルーで有名な場所である。シーズンオフになるとこんなに寂しくなるのか。(笑)


まるで全然の別世界のようです。でもその代わりと言ってはなんですが、この季節の蝋梅(ロウバイ)の黄色の花が咲き始めたそう。やはり北鎌倉、鎌倉もいいシーズンのときに訪れたいものです。


秋の紅葉の京都は、じつに素晴らしい世界でしたが(でも地獄の混雑!)、鎌倉の秋の紅葉も絶景の風景なのではないでしょうか・・・。





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