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大河ドラマ館 [歴史]

大河ドラマ館というのは、毎年開催されるものなんですね。その年の大河ドラマのゆかりの地にちなんだ場所を選んで開催されます。もちろん一か所ということもなく、ゆかりの地にちなんで複数場所で開催されることもあるようです。


自分はいままで大河ドラマ館は行ったことがないです。今年初めて行ってみようと思いました。


鎌倉殿の13人は、鎌倉幕府の草創期から武家政権の確固たる地位を築いた承久の乱までが描かれますので、今年は鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムで開催されます。


最初の頃の北条家が伊豆にあったときの物語にあわせて、伊豆の国大河ドラマ館が先にオープンしていました。それに続き、ドラマもいよいよ鎌倉入りということで、鎌倉にもオープンということです。


この日は、快晴。鶴岡八幡宮はとても人の出が多かったです。


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ここが舞殿ですね。静御前が頼朝、政子の前で、静の舞を演じた場所です。頼朝・政子の前で静御前が舞を奉仕したときは、鶴岡八幡宮若宮の回廊に舞台を設置して舞がおこなわれたそうですが、大火で燃えてしまい、後年その跡地に、この舞殿が建てられたのだそうです。


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鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムはここです。鶴岡八幡宮に入って、少し歩いたところ、舞殿まではいかなく、その横から入る感じです。境内の横のほうに鎮座しています。


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ル・コルビュジエに師事した建築家・坂倉準三が設計し、2016年3月に惜しまれながら閉館した「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」。この建物を再利用した文化施設が、この「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」なのです。


このときの改修は丹青研究所が改修設計を担当。基本方針は1951年の建設から15年後、新館が建設された1966年当時の姿に戻すことだったといいます。


とても近代的で美しい建物です。


大河ドラマ館閲覧は、コロナで混雑防止のためチケットが時間割制になっています。当日券を窓口で買ってもいいし、あらかじめネットで購入して、QRコードをプリントアウト、あるいはスマホ端末で掲示して、係員が同じくスマホでスキャンするという感じです。


自分は、12:00~12:30のチケットを購入したので、先に着いてしまい、時間調整のためミュージアムに併設されているカフェでお茶をしました。


とても素敵なカフェです。


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後ろに展示されているこの大銀杏の樹木は鶴岡八幡宮の石段の左にあり、2010年3月の早春の嵐で倒木になってしまったもの。長らく鶴岡八幡宮を見守ってきたかつての姿を偲び展示しているそうです。


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いよいよメイン・エントランスに向かいます。


ここが当日券売り場。


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メイン・エントランスはここから入ります。初日の開場日では、ここでテープカットされていましたね。


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鎌倉殿の13人の世界のはじまりです。出迎えてくれました。


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脚本家の三谷幸喜さん。このドラマの成功は三谷脚本にかかっていますね。いまの時代、現代にあうドラマのテンポ感の良さ。そして1話1話に、必ず芯となる史実のテーマを盛り込んで、劇場型の盛り上がりの展開となるように1話完結型を志しているように思います。捨ての回というのがないですね。平坦な進め方はしないです。必ず1話1話にドラマを作っています。


また前振り、タネの仕込みなど非常に巧妙で、毎回面白くてさすがだな、と思います。激多忙でしょうが、体調に気を付けて1年間頑張ってほしいです。



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音楽のエバン・コールと語りの長澤まさみさん。主題歌かっこいいです。ぜひサントラ買いたいと思います。長澤さんの語りは、物語中もいいですが、じつは冒頭のテーマ曲の巻末に、その回の状況背景を語るシーンがいいですね。毎回違いますね。ここだけでも毎回出演ということになりますね。



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小栗旬・北条義時。期待しています!1年間の長丁場だけど、コロナにはじゅうぶん気をつけて 頑張ってほしい!オレの心深くに43年間居続ける松平健・北条義時をみごと上書き、塗り替えてほしい! ぜったいできる!と思う。北条義時はドラマ前半では好青年なのだけれど、後半になっていくにつれて、政子との連携プレーでどちらかというと冷徹な男に変貌していってしまう。いや言い換えればそうならざるを得ない状況に追い込まれていく感じなのだが。最後、承久の乱で、武家政権を盤石な確固たる地位として築いたのは間違いなく北条義時。自分はこのドラマの場合は、承久の乱が最大の魅せ場、一番頂点の瞬間だと確信しています。


松平健・北条義時がそうだった。好青年から悪役へ、そこら辺の変わり身を三谷さんがどう描いて、小栗旬氏がどう演じていくのか、本当に楽しみです。これは自分の勘なのですが、三谷脚本では悪役も好かれ役のように描かれるので、もっと明るい感じ、正義の味方のような感じなのかな、と予想しています。


北条義時と言えば、小栗旬と自分の頭に埋め込まれ、これからの時代は、そのイメージがずっと続くのは、もう時間の問題でしょう。それだけ期待しています。



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大泉洋・源頼朝。最初キャスト発表の時。え~~~、本当に大丈夫?大泉氏の普段のキャラを知っているので、とても心配だった。歴史上の人物で、自分にとってもっとも重要な源頼朝。頼朝のイメージを壊さないようにしてほしいな~と心配していたが、まったくの取り越し苦労だったようだ。もう上出来。いい感じである。


存在感、貫禄も出てきた。いつものキャラだけではなく、こんな役も無事にこなしてしまうほど大泉氏は非常に器用な役者さんなんだな、と改めて見直してしまいました。もう9回まで進んだが、源頼朝=大泉洋というイメージが定着してきた。逆を言うと、いままで演じられてきたイメージとは正反対の、逆にいままでの頼朝像にはない、情けないところ、弱いところも十分描き出されていて、これは大泉氏しかできない、という幅広さもある。ぜひ自分を見返してほしいと思います。



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小池栄子・北条政子。北条政子は生涯に渡って、尼将軍、気性が激しい、悪女というイメージで捉われることが多くいままでの大河ドラマでもそうだった。だけれど、三谷脚本では、そういう従来のイメージを変えるんではないか、という期待をしている。なんか小池さんのいままでの演じ方を見ているとそんな気がする。その当時の政子の置かれた立場をよ~く配慮した上での人間味あふれる政子を演じてくれるのでは、と。小池さんにはそんな政子がぴったりですね。


頼朝の時代は、あくまで妻としての立場だけれど、頼朝の死後、政子は一気に主役に上がっていく。政権の表舞台に現れてくる。小池政子は一気に主役になります。そしてもちろんこのドラマの最大のイヴェント、承久の乱ではあの政子の天下の名演説。これをどのように小池さんが演じるのか。小池さんにとって最大の魅せ場であることは間違いないでしょう。期待しています。



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菅田将暉・源義経。この人は、まさに衝撃の登場でしたね~。(笑)まさにサイコパスの世界。これで三谷さんの本ドラマでの義経の描き方がわかりましたね。野性味あふれて、戦の天才、サイコパス、でも純真そのもの。間違いなく政治的な振舞、考え方が超苦手。この1番最後の理由から、頼朝と決別していきますね。源義経といえば、やはりどうしても判官びいきで美化、悲劇のヒーローのように描かれていくことが多いですから、そういう路線とは距離を置いたあきらかに違う義経像が見れますね。


菅田さんはまさにはまり役ですね。もう笑っちゃうほどぴったしカンカンのはまり役です。いい配役キャストだったな~と感心します。義経は、やはり華がある存在なので、源平合戦、そしてその後の悲劇に至るまで目が離せません。自分は、義経はものすごく楽しみにしている1人です。



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北条時政・坂東 彌十郎。この方は自分にとって最大のヒット。じつに素晴らしい役者さんだと思いました。じつにいい味出しているなと。ドラマのオアシス的存在ですね。癒し・和みをもたらしてくれますね。ドラマの最大の注目人ではないでしょうか。ネットでは時政パパの愛称で、みんなから愛され好かれている。


草燃えるでは、北条時政は金田龍之介さんが演じられていたのですが、あれこそが北条時政という感じで、自分の中には永遠に刷り込まれていたので、その時政のイメージを一新しましたね。愛すべき、憎めない、でもやるときはやる、頼りになる時政パパという新しいイメージ像を作り上げてくれました。


ドラマ後半に、時政は、義時から追放されることになるのですが、どんな感じになるのか、楽しみです。坂東 彌十郎さんは、趣味でスイスの山歩きが大好きで、いままで33回スイスに足を運んだ趣味人でもある。応援していきたいですね。



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大倉御所。源頼朝は鎌倉の大倉に御所を開いたと言われています。いわゆる大倉御所。鎌倉での政治の要となったところです。この大倉御所のジオラマも展示されていました。ジオラマは写真撮影禁止です。撮影禁止といわれているものを撮ってはいけません。(笑)自分は、展示の中で、これが1番興味深かったです。


へー頼朝の鎌倉幕府って、こんな建物、部屋造りだったんだな~と驚きました。頼朝の居室、政子の寝室などすごい興味深いです。どんな歴史資料をもとに造られているのか、興味がありますね。いわゆる根拠です。


同時に思ったことが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦国時代は、戦からの防御として、濠のある天守閣のあるお城を築くじゃないですか。敵がちょっとやそっとでは攻めてこれないように。


でもこの鎌倉時代の大倉御所は、そんな対敵侵入、対敵攻撃のような仕掛けがないんですね。豪華だけど、丸腰のような屋敷でした。やっぱり時代が違うんだな~と思いました。


まっ鎌倉の土地の構造自体、三方を山に囲まれて、片方は海、敵から攻撃を受けにくい要塞のような土地ではありましたが。。。



サイネージで登場人物を紹介します。


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ドラマで使用される舞台衣装が展示されています。


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体感コーナーといって、手でスワイプするだけで、いろいろな説明が現れるそんな仕掛けがあるような展示物でした。さすがNHKですね。


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ここは、お客さんが男性なら烏帽子をつけて、記念撮影できる、そんな記念ショットのできる場所でした。あなたも鎌倉幕府の御家人という感じでしょうか。


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大スクリーンで、お客さんが足元に描かれている丸枠に入ってもらって13人揃ったら、同時に手を上げたら、なんかこの大スクリーン上で面白いことが起こるんですね。スミマセン、自分はこれをそのまま素通りしてみただけなので、そして13人まだ揃っていなかったので、何が起こるのか、よくわかりません。これは行ってからのお楽しみですね。


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4Kシアター。ドラマが4Kでスクリーンに放映されていました。常に満員の人気コーナーでした。大迫力で高精細でしたね~。自分も家に4K TVが欲しくなりました。


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展示空間はこんな感じです。


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以仁王や後白河法皇の院宣です。


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頼朝が使っていた数珠、そして政子の化粧道具です。


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時代考証・坂井孝一先生が紐解く”鎌倉時代の知られざる本質”本ドラマの坂井孝一先生は、時代考証。大河ドラマにとって、史実とどう摺り寄せていくか、時代考証はとても大事、要ですね。三谷さんが脚本を書いたら、それをまず時代考証の先生方に添削してもらうんだそうです。そして修正を盛り込んだ形で、再度三谷さんが書き直して、本番の脚本となるそうです。



人物相関図も大きくパネル化されていました。


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大河ドラマゆかりの地をマップ化したものも大きくパネル化されていました。これはいいですね!パンフレットみたいな携帯用として欲しかったです。自分は今年は、大河ドラマにゆかりのある土地をいろいろ行脚したいと思っているので。


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1Fには、お土産コーナーがありました。鎌倉、鎌倉殿の13人に因んだいろいろなお土産が所狭しと並んでいました。


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義時の野望というおみやげもありました。(笑)


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初めての大河ドラマ館。楽しかったです。これでますます大河ドラマを楽しく見れそうです。来年の1月まで、開催されているようですので、ぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。素晴らしく感動すると思います。





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