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兼六園・金沢城公園 [国内音楽鑑賞旅行]

初日の本番のコンサートを終え、2日目。今日からが金沢観光のスタートです。退院後はじめての旅行ですので、不安はありました。この歩行が万全でない状態で、どこまでむかし通りにやれるのかな・・・という・・。


結論から申しますと、もう全然ダメ。相当落ち込みました。うわっこれは立案した旅程の半分もこなせないな、というがっかり感。ホテルに帰宅後、旅程の見直しということで、リスケジュールをし直しました。いまの体力でできる範囲、そして金沢と言ったら、どうしてもここは観ておかないといけない、これに絞りました。


金沢といえば、兼六園・金沢城公園は絶対外せないと思います。金沢観光の王道ですが、まずはトップバッターとしてここを狙いました。


金沢は、前田利家の加賀百万石の城下町として栄えた街ですね。町としての礎はそこにあります。NHK大河ドラマ 利家とまつ、しっかり見てました。あれで、自分の中に前田利家が、すごく身近に感じるようになりました。


金沢城の本格的な城づくりが始まったのは前田利家が城に入った1583(天正11)年から。高山右近に指示を仰いだとも伝わります。度重なる火災で焼失した部分も多いが、金沢城公園として復元が現在も進んでいます。


まさに金沢城公園は、加賀百万石の城下町のシンボルなのです。金沢城公園は、兼六園のすぐ隣。外様大名で最大の石高を誇った加賀藩前田家の歴代藩主の居城が長きにわたる改修で次々と復元。まさに豪華絢爛の建築の世界を堪能、といったところでしょうか。


順番としては、まず金沢城公園を堪能してから、隣にある兼六園へ、と考えていました。


北鉄バスで、兼六園下・金沢城公園バス停で下車。そこで早くも試練が。。。


バス停を降りたら、すぐに金沢城公園入口が見つかるのだろう、とたかをくくっていたのだが、なんか見渡す限り石垣で、入り口らしきどころがまったく見つからない。人に聞こうにも、とにかく城郭の石垣がずっと続いているので、そんなところに民家やお店がある訳もなく。


あれ~どこから入るの?入り口を探して、ずっと石垣沿いに歩いていく。



前田利家公銅像を発見。


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金沢城はこうやってすぐ目の前に見えているのに、入り口が見つからないんですよね。どこから入るんだ?という感じです。


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こうやって延々と石垣が続いていき、その石垣沿いに入り口を探して歩き続けます。相当歩きました。


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あとで地図で確認すると、バス停からお堀通りを延々と歩いて、石浦神社のほうまで歩いてしまいました。ある意味、End To Endという感じです。


ようやくここ石浦神社に屋台の人を見つけたので、「金沢城ってどこから入るの?」と聞くと、自分がいま歩いてきたところを指します。え~入口なかったよ?そんな押し問答で、結局金沢城に入るのはいったん諦めました。



まずは、そばにあった兼六園入口で、兼六園を先に体験することにしました。兼六園の真弓坂口のほうの入り口です。なにせEnd To Endで歩いてきてしまったので、これも兼六園の反対側の入り口になります。兼六園を反対側から観ていく感じになります。


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兼六園は、加賀藩前田家の歴代藩主が造営を続け完成させた庭園で、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三大名園のひとつで、加賀百万石の美意識を象徴する大名庭園といわれています。


金沢を訪れたら一度は足を運んでみたい人気の観光スポットです。


・完成までに180年

1676(延宝4)年に加賀前田家5代当主前田綱紀が金沢城に面した斜面に「蓮池御亭」を建て、その周辺を作庭したのが兼六園の始まりと伝えられている。14代までの歴代藩主が約180年をかけて現在の姿に造営したのである。


・国宝級の庭園

長寿と永劫の繁栄の願いを込めた大名庭園「兼六園」。1985(昭和60)年に史跡名勝の国宝に相当する国の「特別名勝」に指定され、四季を彩どる草花、小川や滝など、その美しさは多くの人々を魅了し続けている。


・東京ドームの2.4倍

加賀藩代々の藩主たちが愛でた兼六園の面積は約11ヘクタールと東京ドームの約2.4倍もある。広大な庭園内には、約160種、約8200本もの樹木があり、その広さはくまなく回るとしたら、1時間半はゆうにかかる。


・ミシュラン3つ星

日本三名園のひとつで、世界的評価も高い兼六園。2009年にはミシュラン発行の旅ガイドミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高ランクの3つ星に評価された。以降、海外からの来園も増えている。



兼六園といえば、写真なんかで、有名なショットがありますね。いわゆる灯篭がある風景。兼六園の顔ですね。自分はあそこさえ体験できれば、それでいいと思っていました。


自分が兼六園の真弓坂口という反対側から入っているということも知らず、その灯篭の景色はいつ現れるのだろうと思いながら歩いていきます。


ここは瓢池、海石塔とよばれるところです。美しいですが、あの有名な灯篭のところではありませんね。なにせ反対から観ていていっているので。(笑)


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夕顔亭ですか。


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城山亭、清水亭、堤亭、久谷東山窯、万清亭、などの一連の屋敷跡が右側に現れます。


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左を見ると、金沢城が見えます。いま自分のいる場所は、道路からずいぶん高いところにあるんだな、と認識しました。金沢城がますます遠く感じてしまいます。はたして金沢城に入れるのだろうか・・・みんなどうやって入っているの?


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もうここまで来たら、ヘロヘロで限界です。カバンの中のペットボトルの水も底をつきました。ベンチで腰掛けて、あ~こりゃ今回の金沢旅行は、予定の半分もこなせないな、と感じたのは、このときです。


かなり休んで、よっこらしょ、という感じで進んでいきます。まだ、自分が目指している兼六園のあの有名な灯篭のあるスポットに出会っていないと思います。


結局さらにEnd To Endで歩いてきて、兼六園の端にある桂坂口まで来てしまいました。なんか自分がバス停で降りてきて、その場所に戻ってきた感じです。


なにやってるんだ、オレ?という感じです。


そうするとありました!ここです。自分が目指していた兼六園の有名スポットは!


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兼六園の霞が池の庭園です。ここが兼六園でもっとも有名な灯篭のあるスポットです。兼六園といえば、みんなここを目指します。


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これが大変でございました。なにせ兼六園の1番人気のスポットですから、写真撮影の大行列ができています。仕方がないので、自分も並んだのですが、みんなあの大人気の灯篭のところで記念撮影します。自分は1人なので、セルフでもしない限り無理なのですが、自分は誰も映り込まない灯篭および庭園の写真を撮りたいのです。でも、それはかなり前後の人と口合わせしない限り無理でした。前の人の撮影の順番が終わったら、次の人が灯篭のところにいくという感じですので。


結局、記念撮影をしている人を撮影してお終いにしました。(笑)


兼六園のこの灯篭のある有名な景色は、四季に応じて、本当にそれぞれ美しい模様を見せてくれますね。春・夏・秋・冬。すべてにおいてあまりに美しすぎます。


兼六園をフルにカバーすると1時間半ということですから、いまの歩行ハンデ付の自分には無理ですね。この有名な灯篭のスポットを観れたので、これで兼六園は終了としました。


その帰り道の途中、こんな景色が見えてきました。


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あれれ~~~???橋がかかっていて、そこを渡ると金沢城に入れそうな予感です。バス停の道路のある地上からずいぶん高いところに、いわゆる兼六園のある高さに、橋(石川橋)がかかっていて、金沢城にはそこから入るようです。


こりゃ気づかないはずだ。(笑)道路のある高さからは絶対わかりません。金沢城入り口は高いところにあったんですね。


結局バス停を降りたら、紺屋坂を登っていく(この坂の存在を認識できなかったのが最大の敗因。)と、兼六園の桂坂口に到着して、もっとも有名な灯篭のある庭園をすぐに観れて、金沢城に入るための橋もすぐに発見出来て、そのまますぐに入れたんだと思います。


わざわざEnd To Endで反対まで地上の道路を歩いて行って、すべてにおいて反対から観てきた自分。ご苦労様としかいいようがないです。(笑)復帰初戦で、見事なカウンター攻撃を受けたという感じです。この無駄な歩行が、後にボディブローのように体力をむしばんでいきます。


でもこれでようやく金沢城公園に入れる!計画がとん挫しなくてホッとしました。



金沢城公園といえば、ここです!菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓です。2001年に復元したそうです。焼失で天守閣はもうありませんから、実質的な金沢城の面影を堪能するのは、ここになります。


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ここで向かいにある木製のベンチで座り休憩。この眺めをずっと見ていました。いままでの無駄な歩行が一気に報われた瞬間です。カバンの中のペットボトルの水がここで切れてしまいました。この後、どんどん喉が渇いていき苦しかった~。


河北門。金沢城の実質的な正門です。


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城のことはそんなに専門的に詳しい訳でもなく、ただお城が好き、というなんちゃって城マニアとしては、まさにこれ以上の幸せはない感じです。これで自分のお城コレクションがまたひとつ増えた感じです。


もう体力的に限界だったのですが(ここで自分の歩行ハンデによる限界を知る。)、金沢城でぜひ観ておきたいところがありました。


それは石垣です。


金沢城は、まさに石垣の博物館なのです。いろいろな石垣をみることができます。なんちゃって城マニアにとってはたまりません。


テレビで人気急上昇中の”魅せる石垣”、色紙短冊積みの石垣を一目見ておきたいと思いました。


ここから結構歩くんですよね。


そこに向かう途中、とにかくその豪快な石垣にかなり魅惑されてしまいます。なんかすごくうれしいし楽しいです。


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これは自然石積みの石垣ですかね?とにかく金沢城はいろいろな石垣を観れる石垣の博物館なのです。


あくまで金沢城公園の中なのですが、山中の自然の中を歩いている感じで、空気も綺麗な感じがして、緑も目やすべての五感にいい。健康にいいな~と思いながら歩いていました。都会の喧騒とはかけ離れた特別な空間です。


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そうしてようやくたどり着きました。


これが、テレビで人気急上昇中の”魅せる石垣”、色紙短冊積みです。デザイン性が高いということで、テレビで紹介されて一躍評判になりました。5代・綱紀時代のもので、色紙や短冊のような形をした石が巧みに組み合わされいて、すごくデザイン性が高いです。美しいですね~~~。長方形や正方形に加工された石が芸術的です。


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この石垣のあるところから、玉泉院丸庭園を臨めます。美しいですね~。


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3代・利常が造り始め、廃藩まで城内にあった庭園。辰巳用水を引いた池泉回遊式で、高低差約22mの立体的な造形が特徴。2015年に復元されています。


これでもういいですね。じゅうぶんです。ミッション・コンプリートです。一時は、金沢城どこから入るんだ?という感じで前途多難でしたが、結局、兼六園も金沢城公園も全部コンプリートできました。


帰る道すがら、菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓を反対側から臨んだ姿です。


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結局、もはや昔のようにはいかない、と断念し、疲労困憊で気持ちも落ち込んだのは、この観光初日だけでした。2日目から、なんか昔の勘が戻ってきて、そうそうこんな感じだったと一転して絶好調になっていきます。




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