JAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー [航空関連]
羽田空港(東京国際空港)と成田空港の「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」でのみ提供されている「JAL特製オリジナルビーフカレー」。
いわゆる日本航空のラウンジカレー、空港カレーとよばれていて、自分はその存在を最近知った。とにかくうまそーなのである。1度食べてみたいと思うものの、ふつうでは食べられないカレーなのだ。
JAL国際ラウンジでしか提供しない空港カレー。
これはJALさん、すごいビジネスがお上手だな、と自分は感じる。・・・でしか食べられない。ここでしか食べることができない。こういう限定条件をつけることで商品のブランディングというのをすごく高めているように思えるからだ。
ブランド価値の上昇はもちろんのこと、希少価値、神秘性などうなぎ上りに上げていき、その空港カレーが原因で、「JALファーストクラスラウンジ」や「JAL国際サクララウンジ」を利用したい、と思うような人も出てくるかもしれない。そういう連鎖反応、ビジネスが連携していくのだ。
あくまで結果に過ぎないのかもしれないけれど、素晴らしいと自分は感じる。
「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」
これらのラウンジは、JALカードの会員ステイタスが上位の人、またはファーストクラス、ビジネスクラス、事前予約したプレミアムエコノミークラスに搭乗する人しか利用できない。
おまけに海外旅行専門である。
ラウンジは無料で使え、カレーを含むビュッフェスタイルの食事も無料。おまけにシャンパンやビールなどのお酒も無料で飲み放題なのだそうだ。
ラウンジを利用できる会員ステイタスを持った者に限られている。
まさに富裕層の証ともいえるJALのラウンジカレーはSNSにアップされ、話題になっている。一見、普通のカレーの写真だが、このカレーの存在を知っている人には、自身のステイタスを証明できるアイテムであるからだ。
この空港カレーをSNSにアップするということは、すなわち自分が富裕層であることの証、そしてこれから海外出張に行くことを意味していて、この写真を上げるという行為そのものが、マウンティングのツールとして使われているところもあるだろう。(笑)
うっ・・・。
自分はやはりもうLCCを使うのはやめようと思っている。もちろん海外のフライトは長時間であるからLCCはとても体力的に無理なので絶対使わないが、北海道への帰省はときどき使っている。
でも最近思うのだ。そんなにお金をケチってまでして、小さな機体で、機内食なし、搭乗だけのシンプルよりも、やっぱりフライト、航空ライフには、それなりのステータスでゆとりをもって楽しむのが人間らしいのではないかと。やっぱり人間的な心の豊かさですね。飛行機はそもそもそういう贅沢さ、心の豊かさを感じてもらうことを前提にシステム全体が作られている。もともとそういう世界だと思うからだ。空港や飛行機にはそういう豊かさがないとダメなんだと思い直しました。
もちろん経済上の事情もあると思うのだが、フライト、航空ライフにはそういうのがないと、人間的に心が貧しくなってしまうのではないか、と思ってしまう。
だから、自分はもうLCCを使わない。LCCは成田空港第3ターミナルも貧乏くさいし。(笑)
やっぱり元に戻そうである。
そうなると、空港、フライト、航空ライフは、やっぱり上には上があるというか、青天井的にもう富裕層専用とも思われる世界であることを再認識させられてしまう。ひさしぶりに戻ってきたら、あ~~~やっぱりこういう世界だったんだな~という感じでキリがない世界。一般庶民の自分にはとても手が届かない世界。
空港、航空ライフには、まさにそういう世界があるのだ。
今回成田空港第2ターミナルにひさしぶりに行く途中の成田エクスプレスの中で、空港ラウンジのことをいろいろ調べてみたら、航空券のステータスが原則ファーストクラスの以上とか、クレジットカードはゴールドカード以上、マイレージのグレードであったりとか、はたまたプライオリティパスといって、年会費(USD$400)を払えば,世界各国の130都市500か国、1000箇所の空港ラウンジ使い放題というのもあったりして、うわぁ、これはひさしぶりに戻ってきた空港、航空ライフの世界。飛行機の世界って、こういう世界だったな~と再認識した次第である。
飛行機の世界は、上には上がある。それも青天井的に突き抜けるぐらい富裕層対象の・・・。そんな世界だった。
JALのファーストクラスラウンジとか、国際サクララウンジとかまさにそういう世界なのだろう。
そんな富裕層、超一流の証であるJALの国際ラウンジでしか食べられないJALの特製オリジナルビーフカレー空港カレーとはどんなものなのだろう?
カレーのことが大好きなライターさんが、この空港カレーを食べたい。でもステータス的に食べられない。でも自分はライター、ジャーナリストである。そうであれば、JALに正式に取材、インタビューという形式をとってこの空港カレーのことを取材すれば、この空港カレーが食べられるのではないか、そしてその目的を見事に果たした、まさに体当たり的な取材を紹介する。ぜひ読んでみてください。
商品・サービス企画本部開発部で、空港・ラウンジサービス統括の相原光さんにインタビューをおこなっている。このJAL特製オリジナルビーフカレーの由来など、いろいろ詳しく知ることができます。
また、普通の人では入れないJALファーストクラスラウンジとかJAL国際サクララウンジの中に潜入して取材できたりとか、まさに体当たりレポートという感じで、かなり読み応えありますよ。
●ネットでなにかと話題の「空港のラウンジカレー」はどう撮ればイヤミに見えないのか。
空港・ラウンジサービス統括の相原光さんは仰る。
特別、カレーだけに力を入れているわけではないんですよ(笑)。お客さまに最高のサービスを提供するために、カレーをメニューに加え、お客さまの声を反映しながらマイナーチェンジをくり返していたら、なぜか一番の人気メニューになっていました。
黒いお皿を使うと、美味しそうに見え、SNSでの写真映えするだろう、というところまで研究なされていたそうだ。
そんな話題のJAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー。自分も体験するのは無理だろうとあきらめていた。
ネットでなんとなくググっていたら、大変な記事を偶然にも発見してしまった。
この秘伝のJAL特製オリジナルビーフカレーを普通のレストランで出しているところがあるというのだ。
それも成田空港の近く。
よし!これは、この空港カレーを食べに千葉県・成田までいっちょ行ってくるか!自分は即決である。
このレストラン、成田空港の第2ターミナルからアクセスするのが1番近く、さらにアクセスが車でしか選択肢がないので、第2ターミナルからタクシーを使うしかないだろう、と判断した。
渋谷から成田空港第2ターミナルまで成田エクスプレスで3,250×2(往復)=6,500円、第2ターミナルからそのレストランまでのタクシー 2,600×2(往復)=5,200円。合計11,700円の交通費をかけて、1,700円のカレーを食べに行くのだ。(笑)
食事後、そのレストランから空港へは、お店の人にタクシーを呼びたいのだけれどとお願いすれば、名刺サイズのタクシー会社の連絡先をいただけるので、安心である。
成田空港第2ターミナルからタクシーで10~15分くらいであろうか。
DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)に到着する。JALグループの会社が経営するレストランだそうである。
2020年にオープンしたばかりなのだが、6月から新メニューとして羽田空港と成田空港のJAL国際線ラウンジ(サクララウンジ)でしか食べられなかった伝説の「JAL特製オリジナルビーフカレー」や7月からの期間限定新メニューとして「御料鶴でフライト気分」としてJALの国際線で実際に提供されている機内食を食べられるというJALらしいスペシャルなレストランになっている。(2020年当時の情報。JAL特製オリジナルビーフカレーはもちろんいまもメニューにあります。)
機内食は、国際線に乗った人であれば誰しもが食べたことはあると思うが、JAL特製オリジナルビーフカレーは、JALの国際線ラウンジでしか提供されておらず、ラウンジに入ることのできる人しか食すことを許されていないものである。
まさに伝説で、秘伝のレシピであるあの空港カレーがこのレストランで食べられるというだけで、まさにここの看板メニューと言っていいだろう。
古民家を改装してレストランにした、ということで、そんな趣が十分にうかがえる。
お店は結構混みます。なにせ場所が場所なだけでに、いざ行ってみれば満員で入れませんでした、ということではあまりに悲しすぎるので、事前予約をしていくことをお勧めします。
WEBで事前予約できます。その予約状況を見ても、毎日かなり混んでいるのがよくわかります。
古民家を改装してオープンしているので、店内はとても綺麗で、モダンでシックな内装がとてもおしゃれな感じでいいお店だと思います。
店長と思われる初老の男性と若い男性スタッフ。全員黒の半袖シャツ。そして制服を着た現役のJALのCAさんも接客されていて、こんなお店があるんだな、とただただ驚くしかなかったです。
JAL CAさんは、コロナ禍真っ最中のときは、仕事がなくなった状態でしたので、毎日お店に手伝いに出ていたそうですが、いまはお休みの土日限定でお店を手伝っているそうです。
JALの飛行機のミニチュアなんかも飾ってあります。
自分は、もうこのときかなりドキドキで動揺していた。なんか心臓がバクバクするのだ。初老の店長さんがメニューを持ってきてくれて、メニューをいろいろ説明しようとするのだが、それを遮るように「JAL特製オリジナルビーフカレー」でお願いします。
店長さん、「あっもう決まっていらっしゃいましたか?」「無料でご飯大盛にできますが、いかがなさいますか?」
「はい。大盛でお願いします。」
もうここからが、さらに心臓バクバク加減が収まらなくなってくる。かなり危険な状態であった。
いつ来るか、いつ来るか・・・もうそんな感じでバクバクで過ごしていた。
そしてついにキター!
これがあのJAL国際ラウンジでのみ提供されているJAL特製オリジナルビーフカレーである。JALの国際ラウンジで提供されているカレーは、もっと小さな小振りな黒い皿に盛られているが、こちらはかなり大きな普通のカレー皿サイズで、食べ応えという点では、もう断然こちらのほうがいいだろう。
やや慌てるような感じで、さっそくひと口食べてみる。
もうこれはまさにこの写真で見た通りの味がします!まさにこの写真を見て、みなさんが脳内で想像されるであろう、そのままの期待を裏切らないそのままの味がします。自分がまず思ったのは、そういう印象でしたから。
黒カレーでものすごい濃厚でコクのあるカレー。これは確かにウマい!ちょっと甘みを感じる感じで、フルーティな味が隠し味となって入っている感じもする。この甘みがちょっと他にはないこのカレーの特徴かな、と思います。
香辛料的にも特別な香りがするわけでもない。まさに王道のカレーの味で、やはり濃いんですよね。すごく甘くて濃厚なカレーの味。
そしてなによりもすごいと思うのは、味がすごい複雑なのである。単調で単一的なカレーの味ではなく、もう何種類のいろいろな素材の隠し味がブレンドされているようなかなり複雑な味がすることである。
これはどの料理でもそうですね。フランス料理にしろイタリアンにしろ、日本料理にしろ、高級料理になれば、なるほど、自分の味覚で感じるときは、すごい複雑ななんとも表現し難いいろいろ混ざった美味しさを感じるものである。この感覚は高級料理にしか出せない感覚である。
それのカレー版と言っていい。
カレー自体もサラサラ液体状でもないし、固くもない。トロリとした粘着性の感じで、どちらかというとブツブツ感があるようなカレーだったであろうか。このブツブツ感はなんだろう、とも思ったが、絶妙なとろみ感と相まって最高な舌触りだ。
とにかくめちゃめちゃ濃厚。
そして売りの牛肉のゴロゴロ感が堪らない。牛肉は、食べたらホロッという感じで口の中で溶けてしまうほど柔らかい。
自分はカレーはもちろん大好きであるが、でもカレー博士というほどカレーのことを極め尽くしている訳でもなく、詳しい訳でもないが、人生でこんなウマいカレーを食べたのは初めてかもしれない。
それくらい最高に美味しいカレーだと思いました。
まさにJAL国際ラウンジでしかか食べられない空港カレーというブランディング戦略の巧妙さから話題になったJAL特製オリジナルビーフカレー。
その名の通り、最高のカレーだと思ったことと、あのSNSのJALの広告に出てくるあのプロの写真家が撮影したいかにも美味しそうなあのカレーの写真も真実だと思いました。
料理の写真の場合は、よくプロの写真では最高に美味しそうに見えるのに、実物、現物を見たらがっかりした、ということはよくあることだが、今回はまったくそんなことなし。
まったく嘘偽りなく、あの写真のとおり、いかにもうまそうなあの脳内イメージのままの美味しさがあります。あの写真は完璧なまでに本物でした、ということをここに宣言したいと思います。
交通費1万円以上かけて、千葉県・成田までやってきて、またいつ来れるかわからなかったので、2杯目のお替りオーダーもしました。(今度は普通盛りで。)
一生の記念になりました。
ちょっと気づいたのですが、箸置きがJALらしい赤い鶴になっているのですね。
まさに日本航空JALのこの赤い鶴丸マークの意匠。
日本の歴史ある航空業界を背負ってきた第一人者であることは間違いないところでしょう。尊敬の念と敬意を表します。
自分の世代ですと1985年のあの御巣鷹山のことは、当時思春期の子供心にも大変な傷心として生々しく記憶に残っていますが、あれから見事に立ち直り、復活していまの軌道に戻られていること、コロナ禍で大変な航空業界ではありますが、これからも頑張ってほしいと心から願っております。
最後に、レストランから成田空港に帰るタクシーの中で運ちゃんとの会話で、
「御料鶴さんは、お食事に行かれたんですか?」
「ええ、あのJAL国際ラウンジでしか食せないJALの空港カレーを食べてきました。」
そうしたら、運ちゃん、「ワハハハ・・・」と笑いが止まらい様子。(笑)
そうかー、やっぱり有名だったかーと思ったのと同時に、そんなに可笑しいことなのか、首をかしげてしまいました。(笑)
2022-09-08 18:49
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