羽田空港・第2ターミナル (ANA) [航空関連]
●第2ターミナル(ANA,AIRDO)
自分にとって、羽田空港といえばこの第2ターミナルのイメージしか記憶にないです。北海道への帰省で、この35年間使い倒させていただきましたよ。自分のホームという感じで、いつものスペースに戻ってきた感じです。
ここ数年はしばらくLCCで成田空港第3ターミナルを使わせていただきましたが、もう経験年数でいえば圧倒的にこの羽田の第2ターミナル。この空間を見て、もう懐かしすぎるくらいホーム感覚です。
到着ロビー
出発ロビー
自動チェックイン、Baggageの無人化もこちら第2ターミナルでも完全装備です。もうこれが空港の現在のあたりまえの姿、状況なのでしょう。そして間違いなく、世界のどの国の空港でもそうなんだと思います。(昔は、海外の空港に比べ、日本は遅れていたんだけどな~~~(笑))
もちろんANAのほうでもマニュアルのカウンターもあります。
そしてSPECIAL ASSISTANCE。
AIRDOのカウンター。
AIRDOって知ってますか?
AIRDOというのは、東京(HND)⇔北海道間を運航する格安航空券チケットの走りのような航空会社です。LCCが世の中に出る前に、まさにその先駆けとなったのがこのAIRDOだったのです。
AIRDOの登場は、それこそ衝撃でした。庶民にとって高嶺の花であった航空券ビジネス、それをいっさいのコストを排除して、格安の航空券を実現した。まさにLCCビジネスの模範、走りとなったのがこのAIRDOなのです。
どれだけこのAIRDOの登場が衝撃だったか、というと、すぐにANAがそれに負けじと航空券チケットの値下げに踏み込んだことです。北海道行のお客を取られてはたまらないからです。
それ以降、ANAとAIRDOで、その航空券チケットの値段競争が続きました。
自分は、北海道への帰省を長年、ずっとANAを使ってきましたが、待ってましたとばかりAIRDOに切り替えました。しばらくの数年間、AIRDOで北海道に帰省していたのです。
ANAとAIRDOは、コードシエア便、共同運航便の関係なのです。
コードシェア便、共同運航便というのは、2社以上の航空会社で共同運航している便(飛行機)のことで、一つの便に対して、複数の航空会社の便名が付与されています(例えば、A社123、B社4567など)。
共同運航については、大手航空会社とLCC(いわゆる格安航空会社)だけではなく、大手航空会社同士、日本の航空会社と外国の航空会社間のこともあります。
消費者は、共同運航をしているそれぞれの航空会社と契約をすることになるため、運賃はそれぞれ異なります。実際に飛行機を運航しているのは機材を提供している1社であり、荷物の重量制限やサービス等は、原則としてその会社の規定が適用されます。
コードシェア便のメリットとしては、共同運航することで一つの航空会社で直接就航していない都市までの航空券が購入できるため、利用区間、航空会社ごとに別の航空券を探して購入する必要がないことが挙げられます。
AIRDOは必ずANAと共同運航便だったのです。
でもAIRDOは北海道行のための運行路のビジネスなのです。あくまで東京(HND)⇔新千歳間を運航する飛行機のみのビジネスなのです。自分のような北海道に帰省する人にとってはありがたいビジネスですが、日本中の各都市、いろいろな都道府県の都市にも同じ需要が望まれるようになりました。
その結果、登場したのがLCCビジネスだったのです。LCCはAIRDOのコンセプトをそのままに、全国いろいろな都市に格安航空券チケットで行けるようになったのです。
LCCの登場は、いったんこのAIRDOの登場があって、それがクッションになって、それを模範に全国版という形で登場したという経緯だと自分は考えています。そういう歴史があるんですね。
帰省するためには、飛行機を使わないといけない状況、立場にある者にとって、自分も35年間の北海道帰省生活を、航空券チケットの高額の問題は目の上のたんこぶ問題で、長年ずっとANAを使っていて、それからAIRDOに切り替え、それからLCCと切り替えてきた経緯、歴史がありました。
でも以前の日記でも宣言しましたように、空の旅には、心の豊かさが必要。初心に戻る、という意味もこめて元のANAに戻したいと思うようになったのです。
Market Placeは最先端の空間・建築デザインで新しさを感じます。サークル状に通路が設計されていて、5Fまでお土産屋さんや、飲食店などのレストランがひしめいています。でも値段がもうべらぼうに高いんですよね。さすが空港ビジネスです。稲庭うどんでも2,800円ですよ!(笑)
こういう世界のワインバーというのもあったりします。ここで世界中のワインが楽しめるというコンセプトなのでしょうか。
羽田空港第2ターミナルの出発ロビーでは、自分は必ずある儀式をおこないます。それは帰省するたびに母親におみやげとして買っていってあげる”ひよ子”というお菓子。
ひよ子本舗吉野堂さんの銘菓で、大正元年(1912年)、当時の店主・石坂茂の想いから生まれたひよ子のかたちのお菓子である。まさに想いのかたち、愛されて100年です。
非常の素朴な味で、いわゆるお饅頭ですね。甘い白あんが中に詰まった本当に素朴なお饅頭。なかなか美味しいです。
両親が、東京に自分のところに遊びに来た時に、その帰り際、羽田空港で見かけたそのひよ子のお饅頭がとても気になったそうで、それ以来、自分が実家に帰省するときは、必ず羽田空港でひよ子を買ってきて!と要望するようになったのです。
それ以来、北海道へ帰省するときは、かならず羽田空港第2ターミナルの出発ロビーで、ひよ子を母親のためにおみやげとして買っていくという習慣ができたのです。
夏のお盆と年末年始の冬に年2回帰省するので、そのたびにこの儀式は続いたのです。数年間、おそらく10年以上は続いたのではないでしょうか。
そのひよ子を買っていたのが、この羽田空港第2ターミナルの出発ロビーにある東京食賓館さんだったのです。ここで毎回、ひよ子を買っていました。ここも懐かしいな~。
ありました!ひよ子。
豊島屋さんの鳩サブレーもありますね。
有名な東京ばな奈もあります。
羽田空港といえば空弁ですね。電車でいうところの駅弁のようなものです。それの飛行機版です。空港内で発売される空弁は、空の旅の楽しみのひとつですね。機内や空港で食べる空弁は、美味しさも格別!羽田空港には、全国から集められた選りすぐりの空弁が揃っているのです。
空弁工房というのもあります。
展望デッキで飛行機の離着陸のシーンも見学しました。第2ターミナルの場合は、Market Placeの最上階の5階にありますが、おそらく第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナルの中ではもっともゴージャスな造りになっていると思います。
飛行機の離着陸シーンをカメラに収めようとするならば、もう断然第2ターミナルの展望デッキをお勧めします。ここがなぜ素晴らしいか、というと滑走路の後ろが、東京湾になっているからです。
東京湾をバックに、飛行機が離着陸するのは、写真的に、構図的に最高の被写体になるのです。
展望デッキは、まず室内からガラス窓越しに眺めます。
STARWARSのデザインが入った話題の機体もありますね。
でも最高なのは、外で見ることです。金網越しに眺めます。この日は平日で青天でした。やっぱりここから眺めるのが最高です。
でも翌日は少し曇っていましたが、休日で空の日・フェスティバルということもあって、こんなに大人気です。
展望デッキには、こうやって休憩するところもあります。
興奮しますねぇ・・・
電車、列車などの鉄道を撮影することを趣味とする「撮り鉄」という方たちがいますね。それの航空版という人たちもいるのです。
鉄道ファンは、かなりメジャーになってきたのでそれなりに分類化されてきていますが、航空ファンも中では分類されているそうです。
例えば、航空無線を聞く人(レシーバーと言ったかと思います。)飛行機や空港の記号などに興味を持つ人、航空会社の種類に興味を持つ人、あとは旅客機ファンか戦闘機ファンかなどにも分けられます。
一般的に航空機の写真を撮る人は、空港などでその飛行機を撮る人と考えられるので、一般的には「スポッター」と呼ばれるそうです。
空港で航空機が待機している場所を「スポット」といいますのでそれをみることから名づけられたそう。航空機が離着陸しているところならまだしも、実際に飛行しているようすを撮影するのは不可能に近いですから、鉄道のように景色のよいところで鉄道+風景というわけにはいかないですね。たまに雲海の上や、富士山を背景に飛んでいる航空機を撮影した写真やビデオはありますが、さすがにそれは市販品ばかり,その多くは航空会社の提供による映像のようです。
撮り鉄さんは、撮影に熱中するあまり、電車を止めたり、事故を誘発したりで、昨今問題視されていますが、航空マニアのスポッターさんたちは、そんな問題性は少なさそうですね。
そういう意味で、羽田空港第2ターミナルの展望デッキは、背景に東京湾があるので、飛行機+風景という絶景を楽しめる最高の構図なのです。
この航空マニア、スポッターさんが撮影する飛行機の写真は本当にすごいですよ。その写真を拝見して、よし!オレも撮るぞ!と意気込みましたが、自分では、もう全然あのようには撮れないことが今回わかりました。
まずは、こちらが自分が撮影した離着陸の写真です。もうこれは成功したうちの何枚かです。大抵は飛行機の高速の動きにブレた写真ばかりです。
・・・それで航空マニア、スポッターさんたちの写真はこんな感じです。(お写真お借りしています。)これ、いったいどうやって撮っているの???もう驚きとしかいいようがないです。
思うにスマホは問題外、コンデジのデジカメでも、やっぱりかなり無理なのではないでしょうか。望遠レンズで一眼レフの本格的なシャッタースピード、連写可能な本格的なプロ仕様の機材でないと難しいような気がします。
やっぱり航空マニアの方々にとって、こういう機体それぞれ全部どんな型番かを覚えているんでしょうね。そして、今回身に染みてわかったことは、ターゲットの飛行機が離陸する時刻をきちんと事前に把握していることですね。展望デッキでいつ離陸するか、いつ着陸するかわからないで、そのまま待っているのはかなり苦痛で無理です。
やっぱりプロのマニアは、時刻を事前に調べて臨んでいますね。
江ノ電の旧車両355/305型車両を撮影する場合も、撮り鉄さんたちはあらかじめ、この線路、ポイントを通過する時刻を徹底的に調べて臨んでいます。
飛行機の世界もそれくらい徹底しないといい写真が撮れないのだということが理解できました。
2022-09-23 11:24
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