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エアバスとボーイングの違い [航空関連]

航空マニア、航空ファンとして1番肝になるところ、知っておかないといけないのは、飛行機の機体、型式のことである。


航空ファンはいろいろなことに興味を持つが、やはり機体の型式を知ることが1番基本線なのではないか、と思うのである。


これを知らずして、航空マニア、航空ファンとは言えないと思うのである。


自分もコミュニティで写真と機体の型番の書き込みを見かけるが、この機体と型番の関係がどうも自分の頭にロックしない。


またかねてよりエアバスとボーイングの違いについて、ずっと知りたいと思っていたところがあって、これを機会に勉強したいと思う。


まず、自分が常日頃、空港のアナウンスで遭遇する「機材」という言葉。空港などでは、運航する「機材」の変更や「機材」の到着の遅れなどが案内されることがある。


機材とはなんだ?機体となにが違うのか?


「機材」と「機体」はどのように使い分けられているのか、ANAに聞きました。


―「機材」と「機体」はどのように使い分けているのでしょうか?


「機体」は飛行機そのものを指す大きな概念として使っています。「機材」は、それよりも意味合いが狭まります。


―「機体」はどのような用例がありますでしょうか?


たとえば飛行機には1機1機、「機体番号(識別記号)」が付与されていますが、このように飛行機そのものの個体を指すような場合にも使います。「機体のメンテナンス」とはいいますが、「機材のメンテナンス」とはいいません。


―「機材」はどのような用例がありますでしょうか?


営業、運航するための「資材」を指す言葉です。「シート数が250席以上の機材」「シカゴ線に就航する機材」などという場合に使います。「ボーイング787で運航」など、飛行機の種類を説明する場合には「機種」を使うこともあります。



ANAによると、厳密な決まりは特にないものの、何を指すのか、何を説明したいのかを意識し、文脈に応じてそれぞれの言葉を使い分けているのだそうだ。


う~む、アマチュアの自分には難しいが、なんとか理解できました。


●ボーイングとエアバス


世界中を飛んでいる旅客機を大きく分けると、ボーイング社製とエアバス社製に分けることができる。


ボーイングは、言わずと知れたアメリカの超巨大航空機メーカーである。一方のエアバスは、ボーイングの旅客機独占に危機感を抱いた、ヨーロッパの主要国が立ち上げたメーカー。フランス、ドイツ、イギリス、スペインの国際共同会社である。



エアバスは、フランスのアエロスパシアルと西ドイツ(当時)のDASAが共同出資して1970年12月に設立された会社で、フランスのトゥールーズ(TLS)やドイツのハンブルク(HAM)に製造拠点がある。

 

対するボーイングは、アメリカで1916年に創業された。

 

それから数々の合併を重ねて、現在に至る。

 

日本においては、双日が販売代理店となっているようである。


飛行機のことはアマチュアな我々にとってボーイングは昔から馴染みがありますが、エアバスというのはあまりよく知らないのではないのでしょうか。エアバスは比較的新しい機材なんですね。

 

エアバスとボーイングは飛行機の設計思想から異なる。

 

エアバスは徹頭徹尾コンピュータに任せるようになっているが、ボーイングは離着陸は操縦士が行うもの、という思想のもとマニュアルで操縦する余地が残っているのだそうだ。(パイロット談)




歴史がわかったところで、両社の代表的な機材を見てみる。

 

エアバスはA380というように頭文字がAで始まり、ボーイングはB747のように頭文字がBで始まる。

 

エアバスといえば、A380機材が有名である。


現在は運用している航空会社は非常に限られているが、2階建でそれぞれのウィングに2つエンジンがついている、とても大きな機材である。

 

ボーイングは、B747機材が有名である。

 

20年以上の歴史があり、こちらも運用している会社が非常に少ないが2階建でそれぞれのウィングに2つエンジンがついている、とても大きな機材である。


面構え的にはこんな比較である。


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確かにエアバスとボーイングでは面構えのデザインが違いますね。エアバスは丸い感じ、ボーイングは三角形という感じ。操縦席の窓のついている高さ位置も違いますね。


A380もB747もエアバス、ボーイングの中では最大級クラスの大きさなのだろうけど、こうして比較してみるとエアバスのほうが大きいんですね。そして太いんですね。


2階座席について、A380は頭からお尻まで座席があるのに対し、B747は機体の途中までしか座席がない。ウィングレットの形も異なる。B747-8という機材には、ウィングレットがない。


2階建ての機体って、ボーイングでいえば、昔でいうところの「ジャンボ」ですよね。でもいまジャンボってありますか???


自分は、2階建ての飛行機というのはほとんど経験がないような気がする。記憶にないのだ。欧州行フライトのような長距離は、大きな機材を使うと思うのだが、それでも2階建てではなくほとんどが1階建てだったような気がする。


A380, B747以外の機材についてはエンジンも2つで2階席はない。(A340除く)

 

ではどこで見分けるのがいいかというと、やはりその機材の「顔」である。つまり、操縦席の窓の形や鼻のデザインである。(先述のとおり)

 

また、ウィングレットで見分けることもできる。B767機材のウィングレットはL字型になっているので分かりやすい。


ウィングレットというのは、昨今の航空各社の旅客機を見てみると、主翼の先端が垂直方向に立っているものが多く見られる。そう!あの翼端の立った部分が「ウィングレット」である。


ウィングレット.jpg


自分も北海道に帰省するとき、数年前から飛行機の主翼の先端がL字型にみんな立っているので、あれはなんなんだろう?とずっと不思議に思っていた。きっと浮力や安定性のためにそうしているんだろう、と思っていた。


じつは、この「ウィングレット」の意味、主翼の先端を立てただけで、燃費が5%も改善するというのだ。


もう驚きである。


なぜ、ウィングレットで燃費が5%改善するのかは、詳細はこちらを読んで欲しい。


飛行機の主翼、端が立っているのはなぜ? 重くなるのに燃費改善のカラクリとは。




つまり欧州のエアバス、そして米州のボーイングというように飛行機の機材を開発・製造する2大メーカーがいる。まずこれが大前提である。そのうえで、日系、外資系の各航空会社は、この2社から機材を購入するのである。(日本においては、双日が販売代理店)


そしてその輸入された機材には塗装がなく、それぞれの航空会社のデザインを各航空会社ごとに塗装するのではないか。ANAがマリーンブルーの塗装をすれば、エアバス、ボーイングの機材もANAの飛行機になるし、JALが鶴丸の塗装をすれば、エアバス、ボーイングの機材もJALの飛行機になる。また外資系の飛行機についてもしかりである。


また機体の表面の塗装だけではない。機内の座席シート、機内配色デザインなども各会社の独自性のデザインで特徴化できるところなのだろう。


逆を言えば、ひとつの航空会社には、きっと偏りがなく、エアバスやボーイングがそれぞれ平等に搬入されているに違いない。


自分の飛行機体験の大半はボーイングだということがわかりました。でも数年間、北海道帰省にLCC=JetStar(JALのコードシェア便)を使っていた時期があって、それはエアバスのようです。


そしてその飛行機が退役するときは、米国カリフォルニア州のロサンゼルス市内から北へ車を走らせて約2時間、荒涼としたモハビ砂漠の中にポツンとあるモハビ空港の「飛行機の墓場」。


そこでその一生を終えるのであろう。飛行機の人生というのが産まれた揺りかごから墓場までがよく理解できた。



そして機材の製造会社と、航空会社の関係性もまたよく理解できた。


ちなみに、エアバスもボーイングもいろいろなクラスの機材があるのだが、それぞれにおいて、そのRunway (飛行機が離着陸時に加速または減速のために地上滑走する「滑走路」)の距離の比較をした図である。大変興味深い。


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こちらが、エアバスとボーイングのコックピットの違いである。


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最後にエアバス、ボーイングのそれぞれの機材、機体について紹介していこう。航空マニア、航空ファンの方々が、離着陸写真とともにコメントしているのは、この機体・機材ナンバーだと思います。


・・・すみません。下記情報は参照しているページが古い情報なので、いまとは若干違うところもあるかもしれません。


●超巨大旅客機部門 


ボーイング B747


1度は目にしたことのある機体ではないでしょうか。機体前方にコブがあり、その部分は2階建てになっている、通称「ジャンボ」。残念ながら、昨年度、日本の航空会社会社からは全て退役してしまいました。


B747.jpg



エアバス A380


総2階建ての世界最大の旅客機。残念ながら、こちらの機体も日本の航空会社は導入しておりません。スカイマークが導入予定でしたが、キャンセルとなった事件は最近のことです。


A380.jpg


~この情報は古いですね。ANAはハワイ・ホノルル線でFLYING HONUというA380を導入していますね。これです!ユーモアありますね。(笑)可愛いですね。


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●大型機部門 


ボーイング B777


通称「トリプルセブン」です。ANAやJALの長距離路線のメイン機で、羽田や成田に行けばたくさん見ることができます。


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最近のボーイング777では、ANAの映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の公開を記念して、こんな塗装機材「C-3PO ANA JET」(ボーイング 777-200型機)がありますね。


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みんなコミュニティで”たくあん”と呼んでいて、その意味がわかんなかったんですが、オレンジ色の機体が、あのお漬物の”たくあん”という意味ですね?(笑)



エアバス A340


日本の航空会社は導入しておらず、また日本への飛来も少ない機体。エンジン4つの細いエレガントな容姿から、航空マニアはA340が好きが多いのです。


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●中型機部門


ボーイング B767


ANA、JALともに、国内線や国際線で多く飛んでいます。比較的古い機体が多いため、口の悪いマニアからは、ボロロクなどと言われてしまうことも。


B767.jpg



エアバス A330


日本では、スカイマークだけが運航させています。エアバスらしいエレガントな機体で、性能のバランスも良いため世界的にも人気の機体です。


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●小型機部門  


ボーイング B737


ANA、JALとも所有し、スカイマークやソラシドエアのメイン機材。マイナーチェンジを繰り返しつつ、世界的にも多く飛んでおり、日本の空港でもよく見ることができます。


B737.jpg



エアバス A320


エアバスのヒット機材。大手キャリアだけでなく、ローコストキャリア(LCC)にも多く導入されています。日本では、ANA、スターフライヤー、ジェットスター、ピーチ、バニラ等が運航中です。


A320.jpg



エアバスとボーイングの違い、理解できました。日本の航空会社で使われている機体、機材も理解できて、ようやく自分も航空マニア、航空ファンの仲間入りができそうな予感がしてきました。



参考引用文献


1.飛行機は「機材」「機体」? どちらも飛行機そのものを指す言葉 使い分けは?



2.エアバスとボーイングの違い



3. ライバル旅客機、ボーイングvsエアバス!機体の違いと飛行機の種類一覧






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