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懐かしい郷愁漂う青春の街 後編 [街歩き]

今回、とくに驚いたのは、ロンドンとベイジングストーク(Basingstoke)の位置関係を表すための地図を探しているときに、その近傍の街を思わず認識してしまったことである。


Basingstoke-Oxfordの画像.jpg



それがオックスフォード(Oxford)である。


自分はこの25年以上の間、オックスフォードという街を完璧に忘れていた。

あの頃から1回も思い出したことはないのではないだろうか。

それだけ完璧に頭の外に飛んでいた。


でも当時、Basingstokeに住んでいたときに、ロンドンに次いでよく遊びに行っていたのがオックスフォードだったのだ。もう数えきれないくらい。おそらく両手の数(10回)以上は訪れている。


地図を見てもらえばわかるように、オックスフォードはロンドンやBasingstokeとは、めちゃめちゃ近いのである。北側に1時間くらいか。


当時インターネットとかなかった時代だから、特にガイド本で意識でもしない限り、その街に行こうとは意識的に思わなかったのであるが、そもそもなぜオックスフォードを知ったかというと、マイカーでBasingstokeの街中とか、あるいはM3のMotor Highwayをぶっ飛ばしているときに、あの世界標準の道路標識、背景色に青色で、白字の道路標識。それでOxfordという文字を認識したことに始まる。


あれ?あの世界的に有名なオックスフォード大学のあるオックスフォードってこんなに近いの?じゃあちょっと行ってみる??


こんな程度のノリである。


それであっさりオックスフォードの街に到着して、大学はもちろんのこと、街を徘徊してみて、いかにも学生街というカジュアルな感じがして、しかもどこか歴史的な重鎮さという正反対な魅力もあって、自分はすっかり虜になって何回も通ったのである。なにせ車で1時間もかからないから本当にご近所さんなのである。



オックスフォードは、英語圏において最も古い大学であるオックスフォード大学の拠点であることから、大学都市として有名な街である。


オックスフォード大学(University of Oxford)は、現存する大学としては世界で3番目に古く、英語圏では最古の大学である。


Oxford大学.jpg



各種の世界大学ランキングで1位の大学に選ばれるなど(例えば「タイムスハイヤーエデュケーション」では2017年から5年連続で1位)、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学などと並び、常にトップレベルの優秀な大学として評価される世界有数の名門大学なのである。


6人のイギリス国王が学び、日本からも今上天皇さま、皇后雅子さま、秋篠宮文仁親王さまらの皇族が留学している。


そのほかにも、多くの政治家や学者を輩出し、政治家では28人のイギリス首相、30人以上の各国元首、55人のノーベル賞受賞者、150人以上のオリンピックメダリストなどがオックスフォードの出身である。


オックスフォード大学は学科だけでなくカレッジというシステムがありますね。大学の運営は、学科(department)とカレッジ(学寮、college)が並列に行っており、カレッジと学科が複雑に相互依存している感じになります。


カレッジは寮なのです。学寮なのです。


オックスフォード大学のカレッジは39あり、大学への入学はカレッジに認められなければならず、授与される学位も、学科での審査とカレッジの認証によって大学から与えられる。カレッジは、学生を学科に送って講義を受けさせる一方で、3人以下の少人数制の個別指導や、4~15人程度の中規模のクラスを主催し、専門性が強くなると学科に委託する・・・。


日本の大学にあるような学生寮と違って、かなり大学の学業の中のカリキュラムとして組み込まれたシステムなんですね。オックスフォード大学に入学するということは、必ずこのカレッジ、学寮に入らないといけないということなんでしょうね?


自分は、オックスフォードに行くたびにこのオックスフォード大学のキャンパスに勝手に入り込んで散策など楽しんでいました。(笑)キャンパスの芝生に座り込んで、たくさん歩いているカジュアルな学生たちを横目に見ながら、自分はいまあの世界のオックスフォード大学のキャンパスの中にいるんだな、とかよく思っていたです。


あの雲ひとつない晴天の日のキャンパスのあの風景の想い出をネットで探してみましたが、いまひとつ自分の記憶に近いものはなかったです。


敢えて言えばこれかな~。。。でも違うな~。


650x450_17262912.jpg



それ以来、オックスフォード大学のキャンパス内は、この街に行く度に必ず寄る自分の定番の場所となったのです。


オックスフォードの街並みもすごく素敵なのです。車をどこかに駐車させて、いろいろ歩き回りましたが、本当に素敵な景観で自分はあっという間にファンになってしまいました。なにせ大昔のことですから、ネットで自分の記憶のイメージに合う写真を探すのが大変でなかなかそういう写真はないです。


でも1枚だけ、これは間違いなく記憶にある。

この建物はよく覚えている。間違いない!というのがこれです。


Oxfordの街並み-記憶に近い-2.jpg


セントメアリー教会。

オックスフォード大学の創建当初に本部が置かれ、会合や式典が行われた教会です。127段の階段を登って塔の先端まで登ることができます。


オックスフォード大学はすごい広いですが、車でグルグル回っていると、かならずこの教会に出会うんですね。この建物は間違いなく覚えています。


自分の記憶のイメージあるオックスフォードという街は、とてもカジュアルな雰囲気であると同時に、とても歴史ある重鎮さというか重みのある風格があるんですね。


ちょっとこう暗めのくすんだ煉瓦色の建物が多いとか、いかにもイギリスという感じもして、すごく素敵なのです。重ね重ね思いますが、当時はインターネットもなかったし、ガイドブックで事前に気合を入れて、ここの観光スポットに必ず寄るというような根性もなかったですから、ただ街内をふらっと散策して回って雰囲気を楽しむという程度でした。


あえて、記憶のイメージに近いと言ったらこんな写真になるかな・・・???


Oxford-1.jpg


Oxford-2.jpg


Oxfordの街並み-記憶に近い.jpg


同時期に海外で働いていたアムスの同期の友人ともオックスフォードに行ったことがあります。アムスの友人が遊びに来てくれたときに、一緒にオックスフォードまで行こうということになって行ったものです。そのときにはっきり覚えているのは、オックスフォードで有名な本屋さんに入ったことです。


友人はなんでも知っていたので、オックスフォードに来たら、この本屋さんに行かないとダメなんだよ、と言って教えてくれたのです。その本屋さんの中の様子はいまでもはっきり覚えています。


その本屋さんがなんという本屋さんだったか覚えておらず、いまネットで検索してみました。


このBlackwell'sでしたでしょうか・・・


20220118023413.jpg


とにかくオックスフォードに来たら、この本屋さんに来ないと絶対ダメという肝入りだったので。オックスフォードのサイエンスミュージアムの近くにある有名な書店でBlackwell'sという本屋さんです。オックスフォードの本屋さんといえば、このBlackwell'sというネット上の情報です。


二階建ての店内は広く、オックスフォード大学出版のクラシックシリーズなど、文学本がたくさん並んでいます。


書店内の蔵書数はとても豊富で、専門書も多くある。また、オックスフォードゆかりの作家の作品・・・たとえばアリス・イン・ワンダーランドなどは同じストーリーでありながらさまざまな出版社からのものを1冊ずつ取り扱っており、その品質の高さには感嘆とか・・・。


1846年にオープンしたBlackwell'sはイギリスでは歴史あるオックスフォードにある本屋なのです。イギリス国内に50店舗近くあるのですが、その本店がすごいのです。


入り口はいたって普通な本屋さんなのですが、地下に行ってみると物凄く広い!なんと「最も大きな一部屋の本売り場」としてギネス認定されており、そこにある本棚の長さは合わせると5キロにも及ぶとか。


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どうやらBlack Well'sは書店を開いた後どんどん売り場を増築していって、運よく地下に開いているスペースが見つかり、それがこの巨大なギネス記録にもなった本の販売スペースだったようです。実はここオックスフォードの有名なトリニティーカレッジの地下なんだとか。


自分が友人と入った本屋さんはこんなに広いスペースではなくふつうの本屋さんでした。それでもすごく大きな本屋さんでしたが。でもこのギネス認定されている広いスペースはあくまで地下のスペースのことなんですね。あのときは地下には行かなかったような気がします。


だから実際、Blackwell'sに入ったんだろうけど、地下には行かなかったということだったんだと思ってます。


あるいは本店じゃないお店のほうに入ったとか。とにかくオックスフォードというと、このアムスの友人といっしょに入った本屋さんのことをとても鮮明に覚えています。


あとオックスフォードの街には、会社の上司の方もお連れした記憶があります。


もちろんそんな歴史ある重鎮さ漂う街並みなんですが、意外やデパートみたいなところもあって、結構近代的なところもありました。


いまやオックスフォードといえば、ハリーポッター、ハリポタですっかり人気観光都市としてスポット化されていますよね。自分は当時そのハリポタのイメージ、記憶が全くないのです。


調べてみると、ハリーポッター・シリーズの1番最初のシリーズである『ハリー・ポッターと賢者の石』は1997年の作品ですね。自分はそれよりも前の時代になります。だからまったくハリポタの記憶がないんだということがわかりました。


今度いつ行けるかまったくわかりませんが、今度はきちんとオックスフォードの観光スポットはどこなのか、ということをきちんと把握したうえで臨みたいと思います。


オックスフォード以外にも、地図をみて突然思い出した、ずっと忘れかけていた街があります。


それがサザンプトン(Southampton)です。


ロンドンやBasingstokeよりもさらに南下したイギリス南部にあります。

これも車で1時間くらいでしょうか。


ここには、PhilipsのLabがありました。


Philipsは大きなメーカーですが、自分の仕事に関係してくるのは、半導体ICに関するPhilips Semiconductorsのほうの会社です。Philipsとはとても大切なパートナーで、自分のメーカーの製品、セットに搭載するICとして、Philipsはとても重要な候補だったのです。その情報収集という意味合いも含めて、このサザンプトンにあるPhilipsはよく訪れてました。


サザンプトンやさらにその南下したところにあるポーツマスはいわゆるイギリスの港町で、海沿いの街として、とても風情があっていい街だと思いました。忘れられないです。


イギリスの西側の最西端にあるペンコイドという街もテレビの工場があって、そこに出張ということで、日本から上司をお迎えしてお連れしたことがあります。これは車でもう何時間もかかります。懐かしい想い出です。甘酸っぱい想い出のひとつですね。



アムスの同期の友人が遊びに来てくれたときに、ちょうど休日を利用して、私の車で、ロンドンからずっと北上して、イギリスの北部のほうにドライブ旅行に行ったこともあります。どこに行ったのかは、もう覚えていないのですが、1泊で海辺あるいは湖辺のすごく雰囲気のいい風情のある、いかにもイギリスらしいホテルに宿泊して、とても素敵な想い出として記憶に残ってます。


あと、車でイギリス南部の港町まで行って、そこからフェリーに車を乗せて、ドーバー海峡でヨーロッパ大陸に渡り、フランス北部の港街に着いて、そこから車でパリに向かって、パリを楽しんだ後、オランダのほうに行き、オランダの港から再度フェリーでイギリスに戻ったという旅をしたこともあります。


イギリスは右ハンドル右車線ですが、大陸は左ハンドル左車線ですので、なんかよくわからなく混乱して危険なシーンになったことも何回かありました。


ナビなんかなかった時代。よくやったなと思います。とにかくあの頃の自分は無茶苦茶だった。恐れを知らなかったです。かなり若気の至りで無謀で、ガムシャラな人間でした。


なにげなく、昔住んでいた街をFacebookで検索してみたところ、思わず昔とまったく変わらない街景観の写真で思わず感動で泣きそうになったこと。そして地図を確認したところ、あの頃からまったく思い出すことのなかった完璧に忘れていた街のことを思いだしたこと。


基本はマイカーでの移動が前提の生活、旅行でしたが、結構自分は車だけど、イギリス国内だけでも、いろいろなところに行ってたんだな、とあの頃のバイタリティーには驚くばかりです。


ブリュッセルに住んでいたときも、毎週のように週末はアムスの友人宅に車で通っていたし、パリにも車で遊びに行っていた。アムスの友人とは、アムスからスタートして、ヨーロッパ縦断というか、ドイツをずっと南下して、オーストリア、ザルツブルク方面まで車でドライブしたこともあった。とにかく若かった。無茶苦茶だった。よくできたと思いますよ。




思うんですが、のちのクラシックがメイン目的の海外音楽鑑賞旅行をするようになって、初めて電車、列車というのを使うようになったです。仕事で暮らしているときは、移動手段は圧倒的に車がメインであった。出張のときは、原則飛行機とホテルからはタクシーだし。で、ふだんの生活、旅行は、完璧に車。距離がそんなに遠くない旅行はなるべく車で行ってましたね。遠距離の旅行は飛行機ですが。。


だから自分は欧州では列車を使ったことがほとんどなかったので、ヨーロッパ大陸間の列車移動にちょっと苦手意識がありました。でも音楽旅行をたくさん経験するようになって列車移動が楽しくなってきた。列車旅の魅力がわかってきた。


ヨーロッパの列車旅はほんとうに最高に素敵なのですよ。車窓の風景がもう最高なのです。列車旅の素晴らしさがわからないままなんて、旅人生にとってかなり損をしていると思います。そうやって自分は、列車苦手意識が払拭されてきたのです。


反面、仕事で暮らしているときは、圧倒的に車人生だったので、走行距離は相当凄いものだったと思います。その距離が長ければ長いほど、その反動というか当然なのだが、危険なことに会ったこともたくさんあった。これは大きな反省点でもあった。甘酸っぱい想い出である。(笑)


もう日本に住む限りでは、命が惜しいし、車の事故で人生や一生を台無しにしたら、自分がこれまで大切にしてきたものを一気に全部犠牲にしてしまうと思うので、もうこれから先は車は運転しないでしょう。


東京の首都高なんて怖くて運転できないです。(笑)


でも自分の仕事は、この16年間、カービジネス、モビリティ一色の世界に身を置いてきた人生なのでした。(笑)人生って面白いもんです。


ヨーロッパで車でむちゃくちゃやっていたことと同じことをやれ!と言われても、いまじゃとてもじゃないけど、そんな体力もないし、まず方向感覚、アンテナ感度がぜんぜんダメですね。


もうそんなことできないと思います。









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