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スティングの来日公演_2023に向けて [海外ロック]

スティングがまた来日する。「マイ・ソングス・ジャパンツアー2023」である。


Sting Tour_2023.jpg


「マイ・ソングス」というのは、いまから4年前の2019年にポリス時代からの自分のヒット曲をセルフカバーしたベストアルバムである。


ポリス時代の名曲からソロ楽曲まで40年以上のキャリアの総決算、いわば自分のミュージシャンとしての道標、歴史絵巻のような位置づけのアルバムである。そしてその秋には、そのベストアルバムにちなんだ世界ツアーもおこなった。


日本にも来てくれて、行きましたよ~。

幕張メッセでした。


とにかく幕張メッセというのは展示会用ホールであって、音楽ライブ会場としてはどうなのか、という感じで、ましてや大爆音のロックショーである。もう体中にドスンドスンというすごい振動が伝わってきて、耳が壊れるくらいの大音量。


そのとき、自分は年齢的にも体力的にも、もうロックのライブは無理かな、と感じてしまった。


今回、また日本に来てくれるということで、また行ってみる?とも過ぎったが、4年前と比較して、いまはかなり耳が弱くなっているので、もうあのような爆音は無理だな~と思い、今回は遠慮することにした。


自分にとって、2019年の「マイ・ソングス・ジャパンツアー」が自分にとってのスティングの総決算であった。


あの公演は最高に素晴らしかった。

日記にもその熱い想いを書いた。


「スティングが、ロックや彼仕様のジャズ・ロックの音楽性に飽きてきて、クラシックやもっと違った音楽性にトライしていたようなところもあって、ずっとそういう期間が長期間あり、ロックからすごく距離を置いていた時代があったと思う。


アーティストとして自分の音楽性を広げるという点では、それもあくまで正しい選択なのだけれど、やっぱり古くからのファンというものは、いつまでも自分がもっとも入れ込んでいた時期の姿、音楽性に愛着がある訳で、いろいろなジャンルに挑戦するスティングに不満とまではいかないまでも、どうしてもついていけない部分もあったのではないだろうか?


前作からロックに復帰してくれて、今回のアルバムでは自分のキャリアの総決算のロックアルバム。


やっぱりスティングにはロックが一番似合う!」


自分は4年前にこう書いて締めていた。そして最高のコンサートで、もう彼のコンサートに行くことはないかな、もうこれでお終い宣言をしていた。


予算や耳の調子、体力があればぜひまた行きたいのだが、やっぱりちょっと無理かなぁ・・・。


今回の日本ツアーの真意はどこにあるのかな?あれから、とくに新曲をリリースしたわけでもなく、4年前と同じ総決算的なマイ・ソングス中心のナンバー。


やっぱり2020年に世界中でコロナのパンデミックが始まってしまい、それ以来2022年までの2年間、音楽ライブは諸悪の根源みたいな扱いを受けて、ライブをやることは許されなかった。


ミュージシャンにとっては、自分の居場所をなくしたような喪失感、まさに人生最悪のときだったであろう。そんな悪魔のようなときを経て、ようやく世界的にも許容できるレベルになって、もう音楽家としてはいてもたってもいられなかったのであろう。


ライブはロックの原点である。


そんな体の内から湧き出てくるような衝動を抑えることができず、スティングがぜひ世界ツアー、日本ツアーを再開したいと思うようになったとしても、その気持ちがよく分かるような気がする。


自分は、今回のツアー、大成功となることを心からお祈りしている。

頑張ってほしい!!!


スティングの来日公演といえば、有名なのはらーめん屋さん通いである。スティングは、らーめんが大好きで、日本に来るとかならずらーめん屋さんに行って、それをインスタに投稿したりして、ファンの間ですごい話題になったりする。


スティングは来日すると、なぜかそのとめどもなく溢れるラーメン愛で話題になるのである。(笑)


前々回の来日のときに、インスタグラムで山頭火でラーメン食べました的なショットを上げて話題になった。そしてユニバーサル・ミュージックでは、スティングの大好きなラーメン屋さんベスト3も発表した。


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そして前回もその期待を裏切らなかった!


前回ツアーは福岡からスタートしたのだが、その福岡でまたラーメン・ショットをインスタグラムに上げたのだった。


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スティングが福岡で訪れたラーメン屋は、元祖唐辛子入り豚骨ラーメン屋の「鳳凛」。福岡で4店舗をかまえる鳳凛の春吉店である。


もっといいとこ連れてってやれよ~。(笑)

なんて言ったら怒られるかな。有名なところなんですかね?



スティングは雑誌のインタビューでそんならーめん愛について、こう言っている。


「いつでも最高のラーメン店を求めて歩いている(笑)。それも、観光客が行くようなところじゃなくて地元のサラリーマンが通っているようなところがいいね。実は昨日も福岡で美味しいところを見つけたんだ。作業着を着た人たちが、美味そうに食べてる最高の店だった。これから東京、仙台、大阪と行く中で、そういうラーメン屋を見つけるのが本当に楽しみだよ!」


そして、今回の来日ツアー、広島から始まって、大阪、東京、名古屋とわたるツアー。もうスティングはこのどこかでらーめん屋さんに行くことを宣言している。(笑)


「とにかく毎日、毎日、毎日、ラーメンを食べるのが楽しみです。店のカウンターでみなと並んで一緒に食べるのは、素敵です。日本が好きで、日本の文化が大好きです。」


ひょっとすると、今回の日本ツアーはらーめんが食べたくなって、ツアーをやろうと思い始めたのではないか?そんな気もする。いままではツアー中、らーめんネタをインスタに上げるのは1回だけだったけど、今回は連日連夜かもしれませんね。


しかし、らーめんが好きとはな~。(笑)自分の青春時代の憧れていたスターが、同じらーめん愛に溢れているとは思ってもいなかったです。


このツアーに先立って、朝日新聞社からのインタビューを受けている記事を拝読した。パソコン上でのWebミーティングという形式だったようだが、その記事はなかなかスティングらしい内容だと思った。


スティング 来日控え単独インタビュー 「歌は一晩で世界を変えられないけれど」



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スティングはやはり性格的に内向的でまじめだよね。彼の人間性はやはり”まじめ”というところに尽きると思う。そして、内向的でナイーブ。


彼のステージ上でのパフォーマンスは、それとはまったく正反対の別の彼、仮の姿、普段の自分とは違う別の世界での自分を楽しんでいる、そんな感じに思ってしまう。


非常に社会派で、世界の政治的なことも含め、つねにシリアスにまじめに考えている。それは自分のメディアでの発言やインタビューだけではなく、実際、自分の行動として起こしていて、非常に社会派の音楽家だと思う。



ウクライナを支援するために、1985年の楽曲「Russians(ロシア人たち)」の動画を公開したことが世界中で話題になった。なぜ、40年近く前に発表した曲をいま歌ったのだろうか。


今回の朝日新聞社とのインタビューでも、その理由について語っている。その内容を読んでみると、やはりスティングらしいな、と思う。いかにも彼らしい。彼のことを1977年からずっと見続けてきた自分が、彼らしい、と感じるから間違いない。


そのインタビューで興味深いところを何点か引用しよう。


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ロックなどの音楽が社会的なメッセージを発することは重要だと思いますか。


「歌で世界を変えることができるのか」と昔からよく聞かれます。私はたいてい「ノー」と答える。できるのは将来的に実を結ぶかもしれないアイデアの種をまくこと。


たとえば、若い聴衆を前に、私が関心を寄せる問題について歌うことができる。もしかしたら、その若い観客の中には、将来政治家や社会のリーダーになる人たちがいて、その人たちのものの考え方にプラスになるかもしれない。でも、それには何年もかかる。そうした意味において、歌が一晩で世界を変えることはできないと思います。


人生をより良く生きるには楽観的であることです。悲観的に生きるのはよくないと思う一方で、楽観的に生きるのは難しい世の中にもなっている。


でも、未来への道筋、希望を見出すことは絶対に必要で、そのために芸術、音楽が果たすべき役割は大きい。



Sting近影.jpg



ここ数年、ロックを聴く人が増えたと言われています。若い世代が過去の名曲に簡単にアクセスできるようになったことが要因にあるのではないかと思います。社会的なメッセージを発する若い世代のロックバンドも増えています。ロックの現状について、どのように考えていますか。



ストリーミングによる音楽サブスクリプション(定額制配信サービス)は非常に興味深い。アーティストとしても、自分の曲がどのように受け入れられているかを知ることができる。


例えば、どの曲が一番人気があり、聴き手はどこに住んでいるか、そして性別や年齢までわかる。このようなデータはとても興味深く、これまで入手することができなかった。


「マイソングス」という私の最新ツアーでは、ファンが私のどの曲を聴きたいかという調査に基づいて曲を選びました。


ストリーミングは誰もがいとも簡単にあらゆる音楽の歴史を手に入れられる。とても便利で素晴らしいツールです。


唯一の問題は、ミュージシャンに適切な報酬が支払われていないこと。そこから得られる報酬は非常に小さい。私はすでに成功しているからいいが、若いアーティストにとってはとても厳しい状況です。彼らにはもっともっとサポートが必要で、もっと公平であるべきです。




さて、2019年に「マイ・ソングス」のベストアルバムをリリースしたあの年、それにちなんだ日本ツアーにも行ったりして、あの年は、ポール・マッカートニーと並んで、自分のスティングに対する愛や想い出、個人的な想いを日記という形で数々リリースしてきた。


あの年はいわゆる豊作の年であった。


もうあれ以上のことは言えないし、書けないし、あれが全部なのであるが、あらためて言わせてもらえば、1977年~1987年、まさに中学生から大学生に至るまでの思春期の学生、青年時代、自分の崇拝していたスターでした。


やっぱり子供時代、とくに男の子というのは、自分の内なる中にヒーローというのがかならずいるんですよね。そういう存在がかならずいる。


子供の頃から音楽が好きで好きで堪らなかった、そしてその後の人生も音楽に傾倒する人生を歩んできた自分にとって、そして洋楽ロックまっしぐら路線だった青春期の自分にとって、スティングはアイドルでした。


ルックス、ハスキーでセクシーなテノールの声、そしてカッコいいステージパフォーマンス。


もうお互いいい歳になってしまい寄る年波には勝てないと思いますが、スティングはいい歳の取り方をしているな、と思いますね。


若い頃とは違う年相応のダンディズムを兼ね備えながら、上手に歳を取っているように思います。いつまでも若々しく長生きして頑張ってほしいです。


自分も負けず、これからの人生頑張って生きていかないといけないな。


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