新宿で金沢カレー [グルメ]
今年の7月の金沢遠征ではじめて体験した金沢カレー。
金沢カレーの定義は、
・ルーは黒色濃厚でドロッとしている。
・ステンレスの皿に盛られている。
・フォークまたは先割れスプーンで食べる。
・付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている。
・ルーの上にロースカツを載せ、ソースがかかっている。
これが金沢カレー。
確かに我々がいままで食してきたフツーのカレーとはずいぶん趣が違い、一種独特のスタイルを持ったカレーですね。
自分は本場金沢でこのことを体験できたのです。
金沢カレーといえば、カレーのチャンピオン(チャンカレ)とゴーゴーカレーに、そのルーツがあるようです。
自分が金沢で体験したのは、チャンピオンカレーのほうです。
チャンピオンカレーとゴーゴーカレーは金沢カレーの二大巨頭といっていいと思います。
●ゴーゴーカレー
東京でもおなじみの「ゴーゴーカレー」は、話題のB級グルメ「金沢カレーブームの火付け役」として一躍有名になったお店です。
「ゴリラ」のトレードマークは海外にも進出しており、アメリカのニューヨークをはじめ、アメリカに6店舗(既に7店舗目の開店も決定)、ブラジルのサンパウロに1店舗あります。ゆくゆくは「555店舗目指している」とのことで、世界進出への夢とパワーを感じます。
店内にも大きなゴリラがあります。「ゴリラ」は子供に人気のある動物ですし、インパクトもあるので、覚えやすさと親しみやすさで「ゴリラ」を選んだそう。
ゴーゴーカレーの「55」という数字は、知っている人は知っていると思いますが、元巨人、元ヤンキースの「松井秀喜選手」の背番号でした。松井秀喜さんは、石川県小松市出身で、同郷なんですよね。実は社長が大の松井選手のファンだったそうで、松井選手の活躍に触発されて起業したことが「ゴーゴーカレー」店舗名ネーミングのきっかけになっているそう。
カレーのチャンピオンとゴーゴーカレーの場合、東京で圧倒的に店舗を拡大しているのがゴーゴーカレーのほうです。
新宿で1号店を開店してから瞬く間に数を展開。
当時はまだ「金沢カレー」を知る人が東京にはほとんどいなかった状況だけに、「知名度を上げるには、汗をかくしかなかった」。
でもいまや東京で金沢カレーを体験しようと思ったら、ゴーゴーカレーに行くのが一番手っ取り早いです。カレーのチャンピオンのほうは、やはり金沢ルーツと言うことで、東京での展開はほんの数店舗位。
ゴーゴーカレーの本店は、金沢市田上の「山側環状線」沿いにあります。金沢大学のキャンパスが割と近く、学生も多く利用するようなお店です。
●カレーのチャンピオン
金沢工業大学近くに本店がある「カレーのチャンピオン」は、「金沢カレーの元祖」として有名です。「チャンカレ」という愛称で地元でも親しまれています。
その歴史は、1950年代に作られたレシピから始まり、チャンピオンカレーの前身である「洋食のタナカ」(1961年、金沢にて創業)の時代から50年以上受け継いでいる味で、昔から同じ製法をとっています。
「金沢カレー」と呼ばれるようになったカレーのスタイルは、「カレーのチャンピオン」の人気メニュー「Lカツカレー」から始まったと言っても過言ではないと言われています。お客さんの7~8割の方が「Lカツカレー」を注文するそうです。
自分が金沢で体験したのも、近江市場のカレーのチャンピオンでLカツカレーでした。
『チャンピオン』という名前には「カレー業界のチャンピオンになりたい」という思いが込められているほか、語感・響きが小気味よかったことと、創業者田中のゲンを担ぐ癖により名付けられたそうです。
情報引用元:
・ゴーゴーカレー、なぜ東京発 原点は松井秀喜の本塁打。
・金沢カレーの二大巨頭「ゴーゴーカレー」と「チャンカレ」を徹底比較
・創業昭和36年 元祖金沢カレー チャンピオンカレー公式HP
この二大巨頭のカレーのチャンピオンとゴーゴーカレーですが、自分の理解は、金沢カレーの元祖は、カレーのチャンピオン、東京展開など店舗数で圧倒する、いわば金沢カレーブームの火付け役なのがゴーゴーカレーと理解しました。
東京で金沢カレーを体験するなら、もう圧倒的にゴーゴーカレーしかないのです。
さて、ウルトラセブン55周年 4K特別上演を見に、新宿のTOHOシネマに行く途中のことでした。TOHOシネマズ新宿は、歌舞伎町を突っ切って歩いて行ったところにあるので、その歌舞伎町のゴチャゴチャした街並みの中に潜んでいたのです。
ゴーゴーカレー新宿店
ゴーゴーカレーの東京進出は、新宿が1番初とのことなので、おそらくここがゴーゴーカレー新宿店なのだと思います。歩いていて偶然見つけたときは、そんなことなんかぜんぜん知りません。
あとでこの日記を書くために調べて初めてわかったことです。
「おっこんなところに金沢カレーがある!よっしゃ。これは映画を見終わったら1杯食べていこう。」と思いました。
店内は、地下に下って行って超劇狭い空間でした。まさに男の空間。男の世界。女人禁制という雰囲気です。(笑)
かなり人気でしたね。店内はつねに満員で、次から次へとお客さんが来店する感じ。場所が新宿歌舞伎町ということと、東京進出1号店で金沢カレーファンであれば、聖地というか箔のあるお店なのでしょう。
調理人さんはみんな若い男性ですが、驚いたのはその調理の手際のよさ。金沢カレーに使うカツは、絶対作り置きはしません。オーダーを受けたら、その場で揚げるのです。
そして揚がった後のカツを包丁で切っていくその手際の良さはもうびっくりしますよ。すごいスピードでさっとさっとカツをカットしていく。見ていて惚れ惚れとしたくらいです。それを次から次へとオーダーが入るのに合わせて、数枚まとめてカツカットの高速、連続カッティングの凄技を見せてくれるのです。
ゴーゴーカレーの調理は、オーダーを受けたら数皿単位でまとめて一気に作り上げていきます。店内がこんな狭い感じなので、自分の座席から調理場が至近距離で丸見えなので、その凄技に圧倒されっぱなしだったです。
自分は中のサイズのゴーゴーカレーを注文しました。人生2回目の金沢カレーを新宿で体験。
なんか金沢カレーって2度目にして、もうなんとなくわかってきたような気がしました。金沢カレーってこんな味で、こんなスタイルなんだな、という・・・。
どろっとした濃厚なカレーは、まさにこんな味だったな~という納得感。そして使っているカツはそんなに上等の肉は使っていないと思うけど、なかなかボリューム感があって食べ応えがある。
そして付け合わせのキャベツを楽しむ。
金沢カレーはなんといっても、その様式を楽しむものだと思います。ステンレスの銀皿、そしてフォークと。。。
もう完璧に金沢カレーってわかりました。自分のモノになりました。
まったく予期せず、偶然に見つけたとはいえ、ここ東京1号店のゴーゴーカレー新宿店で体験できてよかったです。
でも店内は、まったくもって男の世界。女性は入りにくいだろうな~とかは思いました。(笑)