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販売研修と神戸カレー [雑感]

技術系・電機メーカーで働いていると、新人の1番最初の頃に販売研修というカリキュラムがある。家電製品を開発・製造する会社であるから、当然、それを一般客に売るために販売店で売るのが一番エンドユーザーに近いところでの販売である。


そこで、自分の会社の商品がどのように売れるのか、その傾向と自社の製品に対するお客さんの要望、ニーズ、直接の声を聞いてくるというのがミッションである。


いまの会社では自分はカービジネスに従事しているので、オートバックスとかカーディーラーとかがその販売店になるが、カービジネスの世界はなかなか面白いですよ。


カーオーディオやカーナビ、ドライブレコーダなどは、必ず市販(アフター)・用品・純正という3種類にカテゴライズされます。カーの世界は、車載製品をお客さんに売るそのステップで、この3種類に分けられるのです。


市販(アフター)というのは、ふつうに一般のお店で商品の棚に、製品を並べて買ってもらうこと。お客さんは、ふつうのお店で車載製品を買って、自分の車への取り付けは、自分でやるのである。


用品というのは、OEMですね。車を販売する専門店、カーディーラーに自社の車載製品を置いてもらい(そのための契約を勝ち取るのが大変。)、お客さんが車を買ったと同時に、カーオーディオ、カーナビもどうですか?と聞いて、うん、つける、と言ったら、ディーラーさんが車に取り付けてくれるのである。そのディーラーに置いてもらうため、その対象のカー製品として選んでもらうために、ビジネス商談が行われるのである。(複数のメーカーが選ばれることが通例で、その候補に選ばれることが、ビジネスを勝ち取るということである。)この用品は、カーディーラーの時点で選択するのでディーラーオプションと言われます。


純正もOEMですが、これは、車が工場で製造される段階で、すでに車載機器を取り付けてしまうことを言います。だからその車に対して、純正品の扱いなのです。


ふつうにお店で(オートバックスみたいなところ)商品の棚に並べて、一般客に買ってもらうのは、昔は、市販と呼んでいましたが、いまはアフターマーケットというのが正しい呼称ですね。


その由来は自分は正しく理解はしていませんが、OEMの用品・純正は、ディーラー・オプションや工場での取り付けになるので、いわゆる前段ステップでの車への取り付けになりますが、市販は、そのステップからすると一番後段のステップなので、アフターのマーケットというのかな、と自分で理解していたりします。


自分は私生活では、まったく車をやりませんが、仕事でカービジネスに長年従事していると、いろいろカーの世界がわかってきて、日々勉強になります。なかなか楽しいです。


いまの会社では、自分は中途入社ということもあり、販売研修をやった記憶がないんですね。カー製品は、市販製品ならオートバックスのようなところだし、ディーラーオプションや純正だったら、そんな研修はないですしね。もしやるとしたら、市販の場合のみですね。


でも前職時代は、みっちり販売研修をやった記憶があるのです。これは鮮明に覚えています。いろいろ苦い想い出や、楽しい想い出など、本当にいろいろ・・・。


東京へ上京してすぐのときだから、なかなか精神的にもいっぱいいっぱいでありました。そして生まれて初めて大阪というところに行った最初の経験でもありました。


自分の大阪の想い出というと、この販売研修のときの1か月間が1番濃厚な想い出として頭に刻み込まれています。


自分が配属されたのは、大坂の販売店としては最高峰の上新電機。


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上新電機株式会社は、大阪市浪速区に本社を置く家電量販店を展開する企業。大阪発進の企業ではあるが、いまや全国都道府県にその量販店を展開している。


でも当時の自分は、上新電機といったら、大阪専門だと思っていました。


大阪心斎橋のホテルに1か月間宿泊していました。洗濯とかもできる新しいいいホテルであった。


心斎橋というところは、ビル街・オフィス街な風景のところですね。だからあまり飲食店街などなかったように思います。夜ご飯とか苦労していたような記憶が。


上新電機での販売研修。いやぁなかなか精神的にタフな環境でした。販売研修というのは、要はお店に売り子さんとして立っていて、お客さんが悩んでいるようだったら、さりげなく近寄り、やさしく親切に説明してあげ、そして狙うは自社製品を買ってもらうようにどんどん誘導してあげる役割のことをいいます。(笑)


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この役割のことをヘルパーさんといいます。日本語の正式名称は販売販促員かな。お店の店員さんがぜんぶそういうことをお客さんにやってあげれば済むことなのかもしれませんが、それじゃ大変過ぎるということで、実際は各メーカーさんから販売応援ということで、人を出してもらい、そこでヘルパーさんとして、店頭での販売を促進してもらっているのが実情です。


だからある意味、ヒマと言えばヒマ。ずっと店頭に立っているだけなので、お客さんからヘルプがないと終日ずっと立ったままで終わることもある。まぁたいていの場合、お客さんから話しかけられることはほとんどなく自分から話しかけることが大半です。


いやヒマと思うかどうかは、心がけ次第ですね。


あまり押しつけがましい話しかけはよくありませんね。自分がお客だった場合も、店員さんにあれこれ話しかけられ、誘導されるようだと気分悪いですよね。自分がお客だったら・・・と考えるのが重要です。


だからある意味センスが必要です。人柄、話し方も影響していきますね。接客業のなんたるかを勉強する必要があります。


もちろん本格的なプロのヘルパーさんであれば、そういう訓練はされています。でも自分たちのように普段は家電メーカーの社員が、急遽ヘルパーさんとして駆り出される、というのも実際は多いことなのです。



あと、ヘルパーをやってみて苦労するのは、家電製品の知識を完璧に知っていないといけないということですね。お客さんからどんなことを聞かれるかはわからないことですし、商品のことだったら、なんでも知っていないと対応できない。家電メーカーに勤めているから、自社製品の機能は完璧に知っているか、というと意外やそうでもありません。(笑)みんなもっと上流で専門的に分かれたところで仕事をしているから、そのような商品の最終形のところまで完璧に知っているということはほとんどないのではないでしょうか。これはふつうまず無理なことですね。


これはプレッシャーだったなー。


上新電機では、もちろん自分は家庭用ビデオデッキの販売エリアのヘルパーとしての役割になります。新人だったから、とにかく不安で不安で怖かった。


上新電機では、青色の上着チョッキをユニフォームとして着ることが義務付けられましたので、それを着て毎日店頭に立っていました。


初めての大阪だから大阪人や関西弁がすごく怖く感じました。(笑)いまでもよく覚えているけど、上新電機の店員さんみんな怖かったな~。朝一でみんな集まって朝礼するわけですが、なんか怖くていつもビビっていました。

なんかいつも自分はビビっていました。


「ノンノンさんが来てくれたということで、ベーターマックスを棚に置くことにしました。頑張って売ってください。」


とかプレッシャーをかけられる始末。(笑)そのときはすでに世の中、ベーター敗色濃厚の時期でしたから、まさに針にむしろという感じですね。


ヘルパーさんは、全員家電メーカーから配属された臨時販促員かというとそうでもありません。専門のプロのヘルパーさんもいるのです。この方々をプロヘルといいます。


自分のエリアにもプロヘルさんが1人いました。どこのメーカーだったか覚えていませんが。プロヘルさんは、結局自社製品に誘導して自社の売り上げを上げることがノルマですから、やっぱり怖いのです。その売上額に応じて、自分の給料が決まる歩合制なのかもしれません。自分の生活がかかっています。


その売り場には、そのプロヘルさんの縄張りというかそういう意識があるんですね。


だから、その場を荒らすというか、つねにプロヘルさんの目が光っている中で販促するわけですから、もうビビりまくりながら、やっていた訳です。


もちろん話しかけられなかったです。


自分と同じような立場で、三洋電機から派遣されていたヘルパーさんがいて、その方と仲良くなりました。いろいろ親切に教えてくれました。


1日が長かった。ヒマと言えばヒマなんだけど、とにかく生きた心地がしなかった。自分にとって販売研修は、かなりキツイ体験でした。


その後、今度は、中堅社員研修かなんかで、ふたたび販売研修をやりましたが、そのときは秋葉原でしたので、もうホームですね。大阪のときとくらべて、全然ストレスなかったし、プロヘルさんもいなかったので、すごいストレスフリーで楽しかったです。やっぱり毎日暇でしたね。


大阪時代は、土日は休みだったと思いますが、そのときは羽を伸ばしました。人生初めての大阪散策です。


いまでもはっきり覚えているのは通天閣のあるところに行きました。


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大阪というと関西うどんやたこやき、などのステレオ・タイプでしか認識のなかった自分ですが、その関西うどん、たこやきをこの通りで食べたことを覚えています。これが大阪のうどんか~。やっぱりダシが透明なんだな~でも独特の味が利いていて美味しいな、と思いました。


道頓堀とか、大坂城には行かなかったと思います。(というか行けなかった。)


とにかく大阪の繁華街をぶらぶら、ひたすら歩いて大阪の街の雰囲気を味わいました。これが大阪なんだな~という感じです。


神戸に遠出したこともあります。神戸ポートタワーまで行きました。


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みなと神戸のランドマーク、神戸ポートタワー。神戸港のシンボルですね。中に入り、上って最上階まで行き、展望台から神戸港を眺めました。美しかった。


この神戸ポートタワーのある神戸港の景色は、本当に美しいですよ。とてもいい観光スポットだと思います。


神戸というと遠い昔に想い出があります。小学生のときに、オヤジが家族サービスとして九州佐賀県(オヤジの実家がある。)までの日本各地の旅行に連れて行ってくれました。東京、京都、はもちろん。その中で神戸にも寄ったんですが、神戸は異国情緒溢れるとても素敵な街でした。異人館などあってタクシーで回った記憶があります。


その中で、自分の強烈な想い出にあるのが、神戸で食べたカレーです。これが子供心に飛びぬけるほど美味しかった。


子供の頃からカレーは大好物でしたが、神戸で食べたカレーはすごく美味しかったです。別にそんなたいそう立派なレストランで食べたものではなく、そこら辺の大衆食堂で食べたカレーなのですが、とにかくウマかった。その後、九州に行くまでの間、オヤジやおフクロに神戸のカレーは美味しかったをすごく連発していました。


オヤジたちは笑っていました。


あれ以来、神戸には行っていないのですが、ぜひまた神戸にも行ってみたいです。神戸は観光都市としてもすごく見どころたくさんあるところですが、その中で、自分は神戸のカレーというのを改めて食べてみたいです。ネットで調べてみましたが、神戸のカレーということで特段に特別なカレーとか、神戸カレー文化というのはないようですが、神戸でカレーを食べることが、子供の頃の想い出に立ち寄るということで大切なことなのです。


最後に、神戸といえば自分はもうひとつ人生の中で達成したい夢があります。それは阪神甲子園球場で阪神×巨人戦を生で観戦したいことです。(神戸というよりは兵庫県西宮市ですが。)


自分は甲子園に行ったことがまだ一度もないのです。北海道生まれ&育ちですので、子供の頃から巨人ファンですが、甲子園に行った暁には、ぜひ1塁側スタンドの阪神ファン応援席で観戦して、阪神側目線で六甲おろしを虎ファンといっしょに歌ってみたいです。


1985年の阪神日本一をリアルタイムで体験し、あのときに大阪だけでなく日本中の虎ファンが熱狂したあの年。甲子園球場で、巨人槇原が、バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発を食らったあの瞬間、リアルタイムでTV観戦していた自分。


阪神のホームである甲子園球場は、ぜひリアルで体験しておきたいのです。


自分は、高校野球も子供の頃からすごく熱中して観ていたファンでしたので、甲子園には特別な想い出があります。人生の中でどうしても1回でいいから、甲子園体験してみたいのです。


阪神×巨人のチケットを取るのは大変なプラチナなんだろうな・・・。








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