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鳩サブレー豊島屋 [雑感]

古都鎌倉といえば、神社仏閣など歴史のある街並み、可愛いお店に海に山など、魅力がたくさん詰まった街。


そしてその魅力の一端を担っているといって過言ではないお菓子といえば豊島屋の銘菓「鳩サブレー」。


鳩をモチーフにしたバターが香る芳醇なサブレーを食べると幸せになれるとも言われている。



豊島屋の鳩サブレーは、鎌倉、いや神奈川県を代表する銘菓である。もう誰しもが知っている銘菓ではないだろうか。名前が示す通り鳩を模した形が特徴。主に鎌倉の鶴岡八幡宮の土産として有名で、現在では神奈川県を代表する銘菓となっている。


鎌倉市には、6つの神奈川県指定銘菓というのがあるのだそうだ。指定順だと(株)恵比寿屋の「大仏観音煎餅」、豊島屋の「鳩サブレー」、力持屋の「源氏山」、(資)セデリカの「たいこばし」、(株)鎌倉紅谷の「あじさい」、(有)三日月堂花仙の「相州伝鎌倉どらやき」。


どれも個性的な美味しいお菓子ばかり。力持屋と鎌倉紅谷は、2017年時の自分の第一次鎌倉マイブームのときに体験しました。素晴らしい菓寮、銘菓屋さんだと思いました。



そして、今回は豊島屋の「鳩サブレー」。


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いまから5年前の2017年の映画「DESTINEY 鎌倉ものがたり」でも映画の中で、貧乏神さんが、これはうまいのぉ~なんという菓子じゃ?と聞いたら、高畑充希さんが、それは鳩サブレーよ、鎌倉の名物なの。というやりとりがいまだに忘れられない。


じつはお恥ずかしい話なのだが、自分は鳩サブレーをきちんと食した記憶がないのだ。鎌倉といえば鳩サブレーというくらいとても有名なお菓子なのだけれど、5年前の自分の第一次鎌倉マイブームでも鳩サブレーを体験していなかった。


どうしても鳩サブレーは自分の中で抑えておきたいと思うようになった。これはもうぜひ体験しないとダメだろう。


でも見かけ上、大体どんな味がするのか想像つきます。(笑)


今年1年は、鎌倉を盛り上げることに使命を感じているので、ぜひこの鳩サブレーを初めて食べてみたいと思うのと、日記で取り上げてみたい。豊島屋は本当に東京、神奈川含め大変な店舗数を展開しているビッグ・ビジネスなのだけれど、どうせ体験するのであれば、その大元締めの鎌倉の本店を訪問したいと思っていて、本店を紹介するとともに、鳩サブレーを初体験することで、鳩サブレーの日記にしたいと思っていたのだ。


まず、豊島屋、そして鳩サブレーについて。


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鳩サブレーは、豊島屋の初代店主である久保田久次郎が来店した外国人からもらったビスケットが原点である。フレッシュバターをふんだんに使用した製品だが、開発当初は、バターが使われていることが分からず、それを探りあてるまで大変苦労をしたという。ビスケットとの違いを出し、日本人に馴染みやすい味にするため、スパイスは使用していない。


鳩の形となったのは、久次郎が鶴岡八幡宮を崇敬しており、本宮の掲額の「八」が鳩の向き合わせであることと、宮鳩が多数いるところから着想を得たためと言われている。なお、開発当初は鳩の尻びれは2本であったが、尻尾が太く見えるという理由で3本になった。



豊島屋さんの公式HPに、この鳩サブレーの誕生のいきさつについて、説明があるので、こちらも引用させていただきますね。


「鳩のつぶやき」だそうです。(笑)



●始まりは1枚のいただきもの


それは店を始めて間もない明治30年頃のことでした。ある日、店に訪れた異人さんから、見たことのない大きな楕円形のお菓子をいただきました。それを口にした初代店主は、「なんておいしいお菓子なのだろう」といたく感動し、「これからの日本の子ども達に喜ばれるのはこれだ!」と確信しました。でも、人まねは嫌いだった初代は自分で新しい時代のお菓子を創ろうと思い、その日から試行錯誤の日々が始まりました。



●納得のいく「ワリ」


味のポイントがバターだと気づいた初代。しかし、当時はバターなどといったハイカラなものが、簡単に手に入る時代ではありませんでした。横浜の異人館に足を運び、なんとか調達した貴重なバターを使って、試作に明け暮れる毎日でした。原材料の配合比、いわゆるレシピのことを「ワリ」と言いますが、試行錯誤の末、ようやく納得のいく「ワリ」が完成しました。



●「鳩サブレー誕生」


ちょうどこの頃に、欧州航路から帰国した友人の船長が店にやって来たので、試作を食べてもらうと、「おや?これは私がかの国で食べたサブレーというお菓子に似ているぞ」と言われ、初めて「サブレー」なる言葉を知りました。どこか「三郎(サブロー)」と語呂が似ていて、親しみを感じたようでした。鶴岡八幡宮を崇敬していた初代は、かねてから八幡様にちなんだお菓子を創りたいと考えていました。本殿の掲額の「八」の字が鳩の抱き合わせで、境内の鳩が子ども達に親しまれていたことから、このお菓子を鳩の形にし「鳩サブレー」と名付けました。「鳩サブレー」の誕生です。



●認められるまでの長い道のり


ところが、バターがまだ庶民の舌には縁遠かった時代。食べ慣れない味にお客様はつかず、ほとんど売れませんでした。それでも、これからの時代はこの味が好まれるようになると確固たる信念を持っていた初代は、地道においしさを追求します。その甲斐あって、大正に入り、秋場隆一氏、竹内薫兵氏の二人の小児医博士から「離乳期の幼児食に最適」と推薦していただき、御用邸からもご用命をいただけるようなり、完成から10年以上経ち、ようやく皆様のお口に入るようになりました。



●鳩サブレーはもっともっとおいしくなる


しかしその後、時代の波に翻弄され、関東大震災で店が全壊し、再建を図って再び活気を取り戻したものの、やがて戦争が始まり、長い間、お菓子が作れない時代が続きました。苦難の時代を乗り越え、戦後の高度成長期と共に、鎌倉も観光地としてにぎわいを取り戻します。


誕生から120年以上たち、おかげさまで「鳩サブレー」は多くの方に愛されるお菓子となり、鎌倉といえば「鳩サブレー」と言われるようになりました。しかし、手前どもはこれを「完成品」とは思っていません。初代が生み出した「ワリ」は守り、より美味しい「鳩サブレー」を作り続けること、それこそが豊島屋の、そして菓子屋のあるべき姿だと思っております。




そうだったんですね~~~。勉強になりました。


さっそく、鎌倉にある豊島屋本店を訪問します。鶴岡八幡宮のある大きな通り、若宮大路沿いにあります。白い建物で清潔感溢れていますね。


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中はとても広いスペースでびっくりしました。かなりゆとりのある空間で、自分が直感で思ったことは、すごい清潔感溢れる空間である、ということ。これだけ広くて、そして商品含めて、ものを凝縮させないで、間隔を広くとって商品陳列すると、とっさに頭に浮かぶイメージは清潔感なんですよね。それが真っ先に頭に浮かびます。


そしてとてもお客さんが入っていて賑わっていました。コロナ禍なのに、これだけのお客さんが来てくれるのは、うれしいですね。


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豊島屋といえば鳩サブレーですが、それだけじゃないんです。本当にいろいろな和菓子・スウィーツを販売されています。とても上品な佇まいで美しいですね。高級和菓子という感じです。そして美味しそうです。その品ぞろいに驚いてしまいます。


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ちなみに、鳩サブレーだけじゃない!鎌倉・豊島屋プロデュースのスイーツ&パン店3選(神奈川県)として、こんなお店もあるんだそうです。本業だけでないプロデュース業にも精を出されているんですね~。


和カフェ「豊島屋菓寮 八十小路」、パティスリー「豊島屋洋菓子舗 置石」、ベーカリー「鎌倉駅前 扉店」



またいろいろな関連の商品グッズも販売されてますね。これを鳩グッズというらしいです。(笑)エコバッグ、文房具や雑貨などの鳩グッズ、常時20種類くらい常備されているとか。可愛いらしいです。


鳩サブレーは、神奈川の豊島屋の販売店、そして東京都内のデパートなどで販売されていますが、ここ鎌倉の豊島屋本店にしか売っていない鳩グッズもあったりするそうです。


たとえば、消しゴムでも”鳩サブローの過去の消し方”という商品だったり・・・、なかなかユーモアありますね。(笑)


さらにそのパッケージの表面には、”消えない過去もございますので。。。”と書いてあったり。(笑)


いいなー、いいなー、こういうちょっと山椒にピリリと辛いブラックなところがあったほうが面白いですね。


他にも、鳩が電車を引っ張っていたり、電車の窓から鳩カップルがのぞきこんでいたり・・・とにかく遊び心が満載。この鎌倉の豊島屋本店にしかない鳩グッズなのだそうです。


豊島屋の鳩グッズが人気の理由は、パッと見では気づきにくいユーモアに富んだセンスなんですね。実はこの鳩グッズ、すべて4代目の社長が考案しているそうです。


大河ドラマとの連携で、”北条義時と鎌倉がわかる”本もありました。


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本当に素敵な空間だと思いました。


行ったときには、気づかなかったのですが、2Fも無料で開放されている展示室があるそうで、「鳩巣(きゅうそう)」というらしいです。


鎌倉ゆかりの画家や一般の方々から寄せられた鳩の絵が飾られているほか、豊島屋の歴史、そして鳩への愛が溢れるあまり先代の社長が集めたという世界の鳩グッズが展示されているそうです。


これは仕方がないのでお写真をお借りします。ここが2F無料展示室「鳩巣(きゅうそう)」。


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鳩は平和のシンボルですから、鳩を愛する人に悪い人はいませんね。きっと幸せになれるんだと思います。


正直なところ、このような細かいところは最初に言ってくれよ~という感じで、一発目に行っても気づかないですよね。2回目に行くときに、注目したいと思います。


そして看板お菓子の鳩サブレーを買うことにしました。(6枚入り)


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バター風味が香ばしくて、やはり昔ながらのお菓子という感じですね。ちょっと香ばしいそして大きなサイズのビスケット・クッキーという感じでしょうか。でもビスケットやクッキーとは、そのバター風味の香ばしさや柔らかい食感など、さらにその上をいくというかコクがある感じで、やや違う感じはします。


なんか子供時代の懐かしい味がします。美味しいです。そんなに固くなくて、ボロボロっとほぐれてくる感じでかなり柔らかい感じです。老化現象で歯が弱く、固いものを食べるには自信のない自分にも十分いける柔らかさでした。


優しい甘さとサクサクした食感。愛らしい鳩の形に何度見ても幸せな気分になります。


これが鳩サブレーですか・・・。鎌倉銘菓・鳩サブレー、ここにしかと体験しました。


ちなみに、そんな鳩サブレーを製造・販売する「豊島屋」の公式サイトに隠された、可愛すぎる「いたずら」が話題になっているのだとか。。 


その「いたずら」とは、サイトに掲載されたTwitterのアイコン画像。よく見ると、アイコンの白い鳥が鳩サブレー型になっているんです。


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普通のTwitterのアイコンはこうです。


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「何やらおかしい...」豊島屋のサイトの粋な「いたずら」に気づいた人が、SNSでその写真をシェアしたところ、次々に拡散されて話題を呼んでいるんだとか。


ちなみに、この「鳩サブレー型Twitterアイコン」のボタンを押すと、豊島屋の公式サイトのURLがTwitterでシェアできるようになっているのだそうです。


豊島屋のサイトにある鳩サブレー型のTwitterマークに関して、「Twitterのロゴのガイドライン違反に当たるのではないか」といった指摘がSNS上で上がったりすることもあったそう。


ハフポスト日本版がTwitter Japanの広報に確認したところ、「ガイドライン違反には当たりません」と回答があったそうです。担当者は「笑顔があふれる素敵なアイデアだと思います」と話しています。


そうですよね~。こういう愛らしい「いたずら」まで否定しちゃうと本当に堅苦しい世の中になってしまいますね。


鳩サブレー豊島屋は、Facebookのほうは公式ページがあるのでフォローさせてもらいましたが、Twitterのほうにはないみたい。あの鳩サブレー型のTwitterボタンは、あくまで豊島屋の公式サイトのURLがTwitterでシェアできる、ということなんでしょうね。


豊島屋の公式サイトには、この他にも可愛らしいおしゃれな仕掛けがあるそうです。


トップページにいる、大きな鳩の赤い目をクリックすると、鳩サブレー関連グッズのページにとびます。この他にも、右下の鳩をクリックすると「弊社の社長、実は辛い物好きでございます」などの小ネタを教えてくれたり、「割れた鳩サブレー。それはハートブレイク」とつぶやいたりと楽しませてくれます。


こういう可愛い「いたずら」は、豊島屋さんのイメージにぴったりですね。企業ブランドのイメージ造りに見事に成功している例だと思いました。



鎌倉の味 鳩サブレー豊島屋




さて鎌倉五山の禅寺を体験するにあたって、北鎌倉を訪問したときのこと。北鎌倉駅の目の前にも、鳩サブレー豊島屋さんありました。


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それにしても、毎回北鎌倉に来るたびに想うことだけれど、JR北鎌倉駅の駅舎ってなんてこう趣がある、雰囲気があるというか情緒あふれる佇まいなんだろう、と思います。昔の原宿の木造駅舎のような雰囲気があります。このままでいてほしいです。原宿駅のように最新駅舎に改築しないでほしいと思います。


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