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コロナ禍のストレスでイカれてしまった地球の歩き方 [海外音楽鑑賞旅行]

コロナ禍で海外へ旅行に行けなくなってから早2年、自分がお世話になっていた旅行会社やそのスタッフはどうやって過ごしているんだろうか、いつもそう思っている。


そんな中で、これまた海外旅行するときには、絶対必要なバイブル、地球の歩き方に関する投稿を見てしまい、唖然となってしまった。


自分の場合、やはりヨーロッパに行くときは、地球の歩き方は、絶対必須のバイブルであった。いくら内容があまり変わっていなくても、その年に旅行する場合は、その最新版を必ず購入したものだった。


世の中に、ガイドブックは数多あれど、海外旅行に関しては、やはり地球の歩き方の右に出るものはないと思う。


インターネット全盛のいまの時代、ネットでググれば大抵の情報はキャッチできるが、やはりあのようにきちんと決まったページ数にて、決まったフォーマットで簡潔にまとめてある本のガイドブックに勝るものはないと思う。


海外旅行に関しては、もうキング・オブ・ガイドブックの立ち位置ですね。


そのときいつも思うのは、地球の歩き方って、全世界を網羅しているじゃないですか?あの情報収集力ってすごいな、と思うんですよね。おそらく世界中にネットワーク網があって、そこからの情報収集だと思うんですが、あの内容の濃さ、精密度は本当に驚くばかり。


旅行ガイドブックというジャンルの中では、彼らの立ち位置は、ずっと王様のポジションで続くんだろうな、と思っていました。


でも、まさかのコロナ禍で、地球の歩き方の編集部がイカれてしまっている、とは思いもよらなかった。


それがこれだ!


地球の歩き方 ムー~異世界(パラレルワールド)の歩き方


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販売前からSNSで話題となり、出版前に重版となったほどの人気なのだそうだ。


地球の歩き方と月刊「ムー」とのコラボなのだそうだ。月刊「ムー」というのは、日本を代表するオカルト雑誌。


どちらも創刊は1979年(昭和54年)の40年以上のベテランだ。


2021年春ごろから企画がスタートしたという「地球の歩き方ムー」。半年以上かけて、「地球の歩き方」の編集部と、「月刊ムー」編集部でアイデアを出し合いながら1冊にまとめられたものなのだそうだ。


月刊「ムー」って知らないんだよね。(笑)


情報量豊富で、分厚くてインドの2倍はあるそうだ。


1つのスポットに対して、「地球の歩き方」的視点と、「月刊ムー」的視点を同時展開していくことで、お互いを異世界として、パラレルワールド(同時並行世界)を感じてもらえるデザインにした・・・。


これがこの本の骨子みたいだ。


こんな感じ・・・。


古代エジプト・ミイラ続々と発見、ピラミッドに残る謎の空間は、シェルターは軍事基地か、太平洋の超古代文明大陸ムー、謎の円盤UFO・侵入禁止エリア「アメリカのUFO関連地域」・・・


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地球の歩き方もついにこんなんになってしまいましたか?(笑)


地球の歩き方のTwitterでは、


地球の歩き方は地球を歩き続けます!

" 版元が変わるだけで滅びません。"

もしかすると来年は、ムー大陸やアトランティス大陸のガイドブックが出るかもしれません!!!

海外旅行が難しい状況は変わりませんが、引き続き地球の歩き方を応援よろしくお願いいたします!(ヨシ)


てな感じだったそうだ。


わかるよ、わかる、その気持ち。海外旅行できなくなったら、それこそ国別のガイドブックは売れないよね。もう彼らもガス欠で、緊急事態宣言の中を一生懸命生きながらえて頑張っているんだ。


自分は涙が出てきました。


この地球の歩き方ムー~異世界(パラレルワールド)の歩き方、自分は十分に同情するし、面白そうだから買ってみようかな、とアマゾンを覗いてみたら・・・



世界197か国のふしぎな聖地&パワースポット


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世界のグルメ図鑑


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世界なんでもランキング


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世界のカレー図鑑


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こんな感じ・・・


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しかも悪乗りでこんなアイコラまで作られる始末。


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地球の歩き方はヤケを起こしている。

コロナ禍のストレスで、編集部がイカれてしまっている。。。


もうエネルギーのぶつけ処がなくて違うところで吐き出しているんだろう。(笑)


なんか苦労が滲み出ているようで、涙が出てきました。ふつうの国別じゃ売れないから、少しでも違った目線で新しい新境地を開拓というところでしょうか?


頑張れ!

踏ん張れ!

くじけるな!

潰れるなよ!


オレは、この先、ずっと地球の歩き方を応援していくからな。

オレといっしょにこの難局を乗り越えようぜ!


いつか、また元通りに海外旅行がふつうにできるときが、必ずやってくる、と信じて希望を持って生きていこうぜ!!!




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東海道中膝栗毛 [雑感]

もともとの発端は川崎大師グルメということで、奈良漬専門店の町田屋さん、どうして奈良漬が川崎名物なのか、それは江戸時代のベストセラー小説で、十返舎一九の東海道中膝栗毛で、弥次さん、喜多さんが、川崎宿の万年屋で奈良茶飯を頼んだことから、それで当時の江戸で奈良茶飯が大ブームになったこと、そしてその奈良茶飯には、かならず奈良漬がついていたこと、そして奈良茶飯をいまの時代に食べてみたい、川崎宿がとても魅力的、東海道五十三次のそれぞれの宿場町間を徒歩で歩いてみたい。。。そんな堂々巡りである。


ここまで来ると、江戸時代のベストセラー小説「東海道中膝栗毛」の現代語訳版をぜひ読んでみたい、ということになるのだ。


自分はご存じのように、凝り性なので、徹底的にやらないと気が済まない性分というか、徹底的に知り尽くしたい性格なので、これはもう仕方がない。


さっそく、「東海道中膝栗毛」の現代語版を購入して読んでみました。


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現代語訳 東海道中膝栗毛(上) (岩波現代文庫) 文庫 – 2014/7/16

伊馬春部




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現代語訳 東海道中膝栗毛(下) (岩波現代文庫) 文庫 – 2014/8/20

伊馬春部




最初に読む前は、江戸時代に書かれた本なんて、いくら現代語版としても理解できるのかな、とか怖い感じがした。でもいざ読み進めてみると、すごくわかりやすく、スイスイと読み進めていって3日で読了してしまった。想像以上に面白かったです。


江戸時代に書かれた「東海道中膝栗毛」は、十返舎一九が書いた滑稽本。


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「東海道中膝栗毛」は江戸時代後期の戯作者、十返舎一九の代表作で、享和2年(1802)から文化6年(1809)にかけて出版(初編から八編)された滑稽本。


主人公である弥次郎兵衛と喜多八の二人が伊勢詣でを思い立ち、数々の失敗や滑稽を繰り返しながら、東海道を江戸から京、大坂旅する様子を、狂言や小咄を交えながら、当時の口語で描き出したものである。


上は大名から下は庶民まで大きな人気を呼び、のち20年にわたり続編(金比羅詣でや木曽の旅)まで出された。これは、当時多くの庶民や武士が東海道や伊勢詣での旅を経験し、この本にその思い出を重ね合わせ、あるいは旅へあこがれる広範囲な読者層の共感を呼んだという意味で、道中記の国民文学といえたのだ。


東海道の名所紹介をヒョウキンな二人、弥次さん、喜多さんの道中に仕立てたこの滑稽本は、当時の娯楽小説として爆発的なベストセラーとなり、江戸中の風呂屋や床屋は一九の話題でもちきりだったそうだ。ところが、失敗しても明るい朗らかな弥次さん喜多さんを、洒落と風刺の利いた軽妙な筆で描いた十返舎一九は、なかなかの気むずかし屋さんだったとか。(笑)


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十返舎一九は文才にくわえ絵心があり、文章だけでなく挿絵も自分で描き、版下も書くという、版元に便利な作者であった。狂言、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎、落語、川柳などに詳しく、狂歌を寛永期に修業し、それらを作品の素材にした。


そういうマルチ才能を持った人だったので、東海道中膝栗毛も単に文章だけではなく、上のように挿絵を挟んだりして、弥次さん、喜多さんの道中記を、さらに読者に想像を掻き立てる役割をしたのだ。


いわゆる小説本というような堅苦しいものではなく、本当に弥次さん、喜多さんの珍道中を描いたもので、娯楽ものの本、”滑稽本”という呼び方が一番適切なのである。


そして挿絵だけでなく、物語の途中途中でその場を詠んだ一句(狂歌)を必ず読む。そういう句を必ず挿入しているのだ。挿絵にしても句にしても、十返舎一九の経歴に基づく才能だったのだろう。


江戸時代の物書きというのは、いまのような職業的ステータス、収入面など確立された立場になく、そういう時代の中で十返舎一九は作品執筆による収入だけで生活した、日本初の職業作家だったのだそうだ。当時は職業的著述業の成立を可能にする規模の市場が、日本に史上はじめて成立した時期だったのである。



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実際読んでみてどんな感じなのか?


自分が読んだ伊馬春部さん著の現代語版は、喜多八を北八という表記にしており、弥次郎兵衛と北八、弥次さんと北さんと表記をしていたので、今後は喜多さんを北さんと書く。


目次というか物語の区切り、各章は、


日本橋ヨリ品川へ二里

品川ヨリ川崎へ二里半

川崎ヨリ加奈川へ二里半

加奈川ヨリ程ヶ谷へ一里九丁

・・・・・


こういう感じで、それぞれの宿場町の間の珍道中として、旅の物語を進めていくという感じである。



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江戸時代に書かれたものであるから、どうしても差別的表現、差別用語が出てくるのは致し方がない。やはり当時の女性への差別表現はあり、宿場女、茶屋女といって、宿場や茶屋の前に女性が立っていて、「どうですか~?寄っていきませんか~?お酒と美味しい食べ物ありますよ~。」という感じで呼子的な役割するのが当時のあたりまえの風景であった。必ずどの章にも、この風景が出てくるので自分は妙に印象に残っている。


それは当然そうですよね。各宿場、各茶屋を渡り歩いていく物語なのですから。


現代語版とはいっても、まったくのいまの時代の口語ではなく、江戸弁というか、現代人でも理解できる時代劇ドラマで語られるようなセリフで書かれている。


文章のトーンとして、やはり弥次さんも北さんも江戸っ子気質なんだよね。べらんめい的なバリバリの江戸っ子言葉でお互い丁々発止の啖呵を切りながら物語が進んでいく、そんな感じなのだ。乱暴な言葉のキャッチボールをお互いやりながら進んでいく、そんな感じ。


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江戸時代の旅人のいでたちは、浴衣に振り分けた荷物、背には笠。この荷物の中身は、どうせ大したものではなかろうが、常備薬に浴衣の着替えくらいか。足ごしらえはもちろん草鞋(わらじ)。東海道と言っても、石畳などはごく僅か、ほとんどは舗装もなにもない道路であるから、雨が降ればぬかるみに難渋し、晴れが続けば砂埃が目に入る。一日歩けば足は泥だらけであったろう。


だからこそ、宿に着くと真っ先に足を洗うお湯か水が出る。本人もさっぱりするけれど、それ以上に、泥足で上がられたのでは宿のほうが迷惑することになる。


それから湯に入って飯、もちろん酒、という段取りである。旅の楽しみは各地の名所見物と食い物だが、この二人、名所旧跡にはあまり興味がないご様子。駄洒落と狂歌の種ぐらいしか心得ていない。


旨いものを食って酒に酔えば、女はいないか、という段取りだが、それが旅の大きな目的でもある。


宿には飯盛女というものが居り、相宿の女性が居ることもある。飯盛女に断られたら、隣の部屋の女性の寝床にまで潜り込んだりする。


旅の恥は、搔き捨ての、面白可笑しい純粋消費生活。(笑)


この本の描写、時代考証はこんな感じである。



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やっぱり酒と食べ物の話が多いんだよな~。その土地土地での名産物とか、うまい酒とか、そういう話が圧倒的だ。やはり旅にはうまいものと酒がつきものである。本の大半は、食べ物と酒の話をしていたような気がする。


自分が楽しみにしていた川崎宿の万年屋の奈良茶飯も出来てきたが、もうほんの数行であった。(笑)えっこれだけ?万年屋で奈良茶飯を頼んで、それを食べた、という記述だけである。


でも江戸時代、この滑稽本は大ベストセラーだったので、その本に載ったというだけで、話題になるんだよね。いまでいうあの雑誌に掲載されたので、それがとても名誉なことで、巷で大人気になった、とかそんな感じではないでしょうか。雑誌という、いまはWEBメディアなのかな、当時から筆の力って強かったんですね。


あと、ご多分に漏れず、好色な内容も多い。色恋沙汰、失恋失敗、夜に宿場女のお布団にもぐり込み、大失敗とか好色系もふんだんに網羅されています。


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ただ、それだけの内容では、長い道中物語では単調になってしまうから、もちろん事件とか、とんでもハップンな出来事も挟んでいく。ある宿場町の宿場でのこと。五右衛門風呂に入っていた北さんが、五右衛門風呂って周りや底が鉄で出来ているので、火で湯を温めると、風呂の底が熱くて裸足ではとても我慢できない。そこで、下駄を履いて入って足踏みをしていたところ、底が抜けてしまい、中の湯水がじゃば~と溢れ出てしまい大騒動。


また料理に石が出てきて、生真面目な顔でこれが御馳走です、と言い張る宿場のご主人。弥次さん、北さん、石を食え、というのかい。これは当宿場での大変な御馳走であります、と返すご主人。


また尿瓶だと思っていた北さんは、そこに用を足して、海にポイと捨てた。ところがそれは尿瓶ではなく、お酒を入れる瓶で、その後その北さんが用を足した瓶で酒盛りがされ、おえぇぇぇ~となるとか。(笑)


・・・・・


こんな感じである。なかなか単調にならないように、いろいろな珍道中の出来事を挟んであって飽きさせないような工夫がなされている。


なかなか素晴らしい滑稽本だと思うが、反面、やはりなかなか難しいな、と思った点もある。それはやはり江戸時代とそれからもう400年以上経過した現代人の感覚の間には、面白い、読みごたえがある、という感覚にギャップを感じるということだ。


自分は読んでいて、当時の江戸市民は熱狂したのだろうけど、現代人の感覚として読む場合、その内容が江戸時代の面白い価値観として書かれているので、内容が浅いというか薄っぺらいというか、小説、本としてのめり込むのが難しかった。字面は追っているのだが、弥次さん、北さんのべらんめい調の江戸っ子江戸弁のキャッチボールの内容がなかなか頭に入ってこない、その面白さが理解できないというところも多かった、と思う。


たとえばいま村上春樹さんの小説を読んで得る読み応えと同じ快感を、江戸時代に書かれたこの滑稽本に期待するのは難しい、と思うのである。


でもそれを同じものさしで並べて評価するのは、まったくナンセンスというか無意味なことだと思うし、江戸時代の大ベストセラーの貴重な資料として読むというスタンスでいかないとそれは失礼なことだと思う。


そんなことを感じたりしたものだ。



十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」が江戸時代に大ベストセラーになったということなのだが、自分はここでふいと疑問が湧くことになる。


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江戸時代のこのような本ってどうやって大量生産していたの?これを見る限り、毛筆の直筆のような感じである。いわゆる十返舎一九の直筆である。


本としてどうやって大量生産していたのか。まさか回し読みしていたのか。(笑)自分はこのことに悩みだすと夜も眠れなくなり、当然調べてみた。


そうすると江戸時代の印刷技術ということに辿り着いた。



●江戸時代の日本の印刷事情


日本の印刷技術が発展したのは、江戸時代からだと言われているそうだ。活版印刷は16世紀に日本に入ってきたが、ひらがな、カタカナ、漢字という日本語の文字数の多さや、続けて文字を書く草書で書かれることが多く文字を独立させることが困難であったことから、なかなか普及しなかった。


江戸時代に普及していた印刷方法は、木版印刷であった。木版印刷は文字通り木の板に文字や絵などを掘り、インクを載せて紙を押し当てて印刷するという方法。早い話が、小学校の図画工作でやった木版画ですね。


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江戸時代では商業がさかんになり、商売をするのに「読み・書き・そろばん」が必要となってきた。当時は寺子屋などの教育環境があったおかげで、庶民にも「よみ・かき・そろばん」が普及しており、識字率は6割を超えていたということである。


このような背景もあり、江戸時代ではすでに出版物が出回っていた。「東海道中膝栗毛」のような本や浮世絵のほか、かわら版も木版により印刷・出版されていた。庶民でも本屋さんや貸本屋さんを利用し、娯楽のための本を楽しんでいたようである。


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●江戸時代で普及していた木版印刷


三代将軍家光の時代では、木版印刷による出版社や書店などが発達し、浮世絵や浮世草子、俳書、浄瑠璃などが刊行され、多くの書物が流通した。


武士の学問向けの書や、洒落本、人情本、滑稽本といった書物も刊行された。


●世界トップクラスの印刷技術で作られた浮世絵


江戸時代では、浮世絵の技術が発達したことで、多色刷りの本も流通していた。


浮世絵は多色刷りの木版印刷なので量産品というイメージがあるかもしれないが、美術品としての価値が高い物も多く存在する。


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浮世絵の印刷は、印刷の元になる絵を作る絵師の他、木版印刷の元になる版を彫る職人、版に着色をして絵を刷る職人の3人による共同作業で行う。


職人にスポットが当たることはなかったようだが、浮世絵は職人の印刷技術の高さがなければ成立しなかったといえる。


情報引用元:

神戸の印刷、出版と販促。前川企画印刷公式ブログ「嵐のマエブロ」

江戸時代の印刷事情。木版印刷による出版物と浮世絵。




なるほどねぇ・・・これですべてスッキリしました。なんか全部を制覇したような気持ちです。


最後にこれは余興ですが、調べていくうちに、サザエさんの原作者の長谷川町子さんによる「東海道中膝栗毛」のパロディーの漫画があることを知りました。(笑)


「新やじきた道中記」という漫画です。


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「週刊朝日」(朝日新聞社(現・朝日新聞出版))にて、1951年11月4日号から1952年12月28日号まで連載された。「東海道中膝栗毛」のパロディー。


主人公は、やじきたの2人。旅先でいろいろな騒動を巻き起こす。


旅の途中で、サザエさん一家が出てくる。(笑)やじきたの2人が騙されそうになったとき、通りがかったサザエが2人を助け、磯野家に招待される。その後サザエは絵の修行で京都に行くため、やじきたと一緒に旅をする。途中で2人がおバカな行為をしたため、サザエは激昂し、さっさと追いすがる2人を振り切り単独旅にしてしまう。


・・・だそうです。(笑)


小田原の宿、まりこの宿、濱松の宿、おかざきの宿、宮の宿まではあるようですが、京都に到着することなく、話(連載)が打ち切られているそうです。


波平は、江戸時代の方が毛が増えてるとか。(笑)


今度読んでみますね。


サザエさん、長谷川町子さんといえば、先日、春まど・タケノとおはぎで桜新町に行きましたよ。

桜新町はサザエさんの街で有名なのです。



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交渉 [雑感]

ロシアの侵攻で、おそらくあと24時間以内にはウクライナ首都キエフを陥落となるであろう。その際、ゼレンスキー大統領の政府を打倒して、新しい政府を樹立するということになるのだろうか。そんな単純なことではないと思う。


もし、そうなったとしたら、EUなどのNATOだけではなく世界を一斉に敵に回すことになり、その後、維持していくだけでも大変なこと、とんでもない逆風というかそういうことはロシアもわかっているだろう。


ただでさえ、世界中は感情的になっていっせいにロシア・バッシングだ。事を成した後のその後のムード、シナリオを考えないほどプーチンは愚かではないように思う。


こういうときに交渉って重要だ。


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自分の場合、自分の会社でライセンス訴訟、特許訴訟などで、そういう交渉がとても身近な事象である。そのときに、交渉論法というか、ある意味の押したり引いたりのかけひきがとても重要だ。


自分達の希望をそのまま主張するだけでは、それじゃ交渉にならないのだ。平行線でそれは交渉決裂である。


どこかでちょっと引くというか、相手が思わず乗ってくるような、交渉のテーブルにつくような材料を用意して、それを元に話を進めていく。


でもそれは決して相手を立てるだけではなく、自分達にもメリットがある。そういう模索をするのが交渉である。


どちらかが引くのではなく、お互いWin-Winの関係で収まる、そういう関係になるようにどこかで折衷する、それが交渉である。


お互いのメンツが潰れないように、お互いのメンツが保てるように、合意をするのが交渉である。


自分が変わらないのに、相手に変われ、というのは交渉にならないのである。


うちの会社では、そういう相手を交渉のテーブルにつかせるための材料を、”タマ(弾)”という。”タマがあるのか?”これがまず交渉を始める合言葉だ。


ゼレンスキー大統領がロシアと交渉の用意がある、というニュースを見て、自分はそんなことがピンときた。自分は、ロシア~ウクライナ紛争の背景をよく知らないので、あまり正確なことではないかもなので、ご容赦願いたいのだが、その交渉の材料に中立化であることを挙げているという。


ウクライナもフィンランド化の道を辿るのではないか、というニュースも流れている。


フィンランドは、NATOに属することなく、中立化を宣言することで、隣国ロシアとの関係を維持している。ウクライナもその路線か、ということである。


もともとウクライナがNATOに接近することに対しての、ロシアの反発というところが導火線なのだろうから、この中立化路線は、ある意味、お互い振り下ろした刀を、なんとか鞘に納める折衷案のような気はする。


もちろんこれによってEUやアジアの戦略も大きく変わることになるだろうから、一筋縄ではいかないと思うが、ここは政治のことは自分は素人なので、ご容赦願いたいと思う。


でもそういうお互いの落とし処というか、折衷案を模索するのが交渉であり、それが外交である。本来ならば戦争になる前に、外交で解決するのが理想なのであろう。


キエフが陥落して、ロシアが新政府を樹立した場合の世界中のバッシング、逆風の雰囲気をプーチンが計算していないほどアホじゃないと思うのだが、はてさて、どうなることやら。


交渉、外交で、お互いのメンツが保たれるのであれば、その後のロシアへの逆風は幾分和らぐかもしれない。それでも戦争を起こした責任は、やはり許されないことで、高い代償を払うことにはなるだろう。


踏み絵を迫られているゲルギエフは、世界で一番困った状況にいる人物であることは確かである。(笑)







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プレイリストCSV出力 [オーディオ]

mora qualitasが2/28付にてサービス終了(というか課金措置終了)するにあたって、せっかく保持してきたプレイリストをなんとかせないかんな、と思っていた。


やっぱりこの曲好きだなぁ、自分がこれは聴きたい、欲しいと思ってピン止めして保持してきたアルバムたち。全部綺麗になくなってしまうのは勿体ない。


音楽人生において楽曲との出会いは本当に一期一会ですから。

その曲と出会うのは、ホントに運命のようなもの。

ひょっとすると、出会うことがなかったかもしれない。

それって紙一重。


そのときのその一瞬のひらめきで、聴きたいという衝動があったからこそ、その曲との出会いがあった。そういう出会いというのは、昔に遡って思い出せないもの。


その一瞬一瞬が、偶然であり、一期一会だから。


そういう意味でストリーミングに保持してきたプレイリストは音楽人生において宝物のようなものだ。


さて、どうする?そんなにアルバム数は多くないので、手書きで写しておくか。


ちょっと待てよ。


そういえば、mora qualitasのSNS投稿で、プレイリストのテキストデータをExcelのCSVファイルとしてダウンロードできる、というサービスがあることを思い出した。


自分が”ストリーミングに内在する危険性”ということで、散々ぎゃんぎゃん文句を言っていたから、ソニー側で急遽こしらえてくれたサービスだ。


どれどれ・・・これか。


プレイリスト出力ツール。これを使って、mora qualitasのアプリの中のプレイリストのテキスト情報をCSVファイルとして吐き出させる。


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アプリの中の”プレイリスト”、”お気に入り”、”ライブラリ(アルバム)”をダウンロードできます。


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プレイリストを選択。そしてCSVファイル出力準備を押す。


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ダウンロード準備ができた時点で、CSVファイルダウンロードを押す。


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そうするとCSVファイルが、PC内のダウンロード・フォルダの中に落ちてくるので、そこを見るとZIP圧縮されたファイルがありました。


それを解凍して覗いてみると・・・


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おぉぉぉ~プレイリストがちゃんと出力されている。

ラッキー!


あっという間であった。(笑)


ただしトラック(曲)ごとの情報抽出。アルバム単位で十分なのに。。。ISRCコードもついているからドンピシャの検索もできますね。


CSVファイルをEXCELファイルに変換して万事OK。


こういうツールは、ストリーミング・サービスにはぜひ必須にしてほしい。


mora qualitasの場合は、サービス終了アナウンスの後に、急遽、救済措置という形で急いでこしらえて、このサービスが出てきたのだが、サービス終了しなくてもバリバリに現役続行中のサービスであってもこういう機能はあったほうがいいのではないでしょうか。


また経営的な問題で、ストリーミングサービスを終了するにあたっては、このプレイリスト救済機能は今後、絶対mandatoryな機能になるでしょう。


そんなにサービス終了になるストリーミングってそうそうないとは思いますが。(笑)


mora qualitas。


サービス終了アナウンスしてから、急にFBやTwitterの告知が盛んになったんですよね。こういう曲をニューリリースしましたとか。


それまでは、ぜんぜんSNS投稿にあまり熱心でなかったのに。そういうのって終了告知前にするものでしょう?(笑)まっそこが普通じゃなくてカワイイです。


いまもバリバリに現役で使ってます。そろそろAmazonのほうに変更切り替えないといけない。


Amazonはどうもいまいち乗り気がしない。

Quboz/TIDALのローンチは本当にあるのだろうか・・・







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春まど・タケノとおはぎ [グルメ]

知ったきっかけは、去年8~9月と2か月間入院していたときのこと。リハビリの時間以外は暇なので食堂のテーブルに座ってなにげなくテレビでも観ていたときに存在を知ったのだった。


あるおはぎ専門店の特集をしていた。


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うわぁぁああ~、これは凄い!

これって本当に全部おはぎで出来ているの?


まさに芸術品!


これはぜひ行ってみたい~。


ところでおはぎってどんな食べ物だったっけ?(笑)

これはぜひ食べてみたい~。


退院したら、ぜひ行ってみよう!

そう病院の食堂で誓ったのでした。


あれから約半年後に有言実行。


いや~素晴らしかったです。


桜新町にあるおはぎ専門店「タケノとおはぎ」。


桜新町は自分もはじめて駅を降りたが、サザエさんの街なんですね。駅前で磯野家の銅像がお迎えしてくれる。桜新町駅から歩いて5~7分くらいの道路沿いに「タケノとおはぎ」はある。


2016年にオープン。独特な店名は店主が大好きだという、祖母 <タケノ>と<おはぎ>を組み合わせたもの。大工の棟梁の妻であった祖母・タケノさんは、職人たちにふるまうために何十年もおはぎを作り続けてきたそう。



もともとはあんこが嫌いだった店主だが、そんな祖母が作るおはぎを食べて以来、一気に魅力にハマり店をオープンするまでに。祖母のおはぎを再現するだけでなく、店主のこだわりを反映した<変わり種おはぎ>が人気を集めている。


2020年6月9日には、マツコの知らない世界、2020年8月29日には、出没!アド街ック天国で特集されていますね。2016年にオープンとのことだから、口コミでどんどん広がり、テレビでの特集でいっきに全国区に。


おそらく女性の方の間では、とっくに有名なんだろうと思います。



インスタ映え和菓子。そんな表現もネットには散見されたが、それは失礼な言い方だろう?(笑)こんな芸術品に対して。。と自分は思ってしまいました。でもそう呼ばれるのもわかるような気はする。


自分はビジュアル系ではまったくないので、インスタはまったくやってないです。ROM専門(Read Only)です。というか、Facebook,Twitter,InstagramというインターナショナルなSNSはいっさいやってないです。(笑)全部ROM専です。いまどき珍しい~自分はmixiとブログだけといういまの時代、ちょっと時代に乗り損ねた変わり種な存在ですね。(笑)



そんな話題のおはぎ専門店の店主が小川寛貴さんだ。


実はこの「タケノとおはぎ 桜新町店」の隣にあるデリカテッセン「APRONS FOOD MARKET(エプロンズ・フードマーケット)」を営むシェフ。スペインバルを経て独立し、洋風デリとワインの店を2010年にオープンした。


ワインとデリのお店を始めて7年経ち、今ではホームパーティのオードブルや日々のおかずとして人気を集め、桜新町になくてはならないお店として定着してきた。そんな時、たまたま隣の物件が空いた。元はブティックだったため、厨房は作れず販売だけならOKという条件だった。ワインショップをやろうかと考えていた小川さんだが、心境の変化が訪れた。


「7年やってきて、今度は何か日本的なものを発信したいなと思い始めたんです。何か新しいことを始める時って、自分の経験の中からいろいろと思い返すんですけど、自分に何ができるかなと考えた時、おばあちゃんが作る“おはぎ”が思い浮かんだんです」


小さい頃からおばあちゃんのおはぎがとても好きだった。あんこそのものは、あまり好きではなかったが、おばあちゃんの作るおはぎだけは別。お彼岸の時だけでなく、定期的におやつとして作ってくれた、小川さんにとってはなじみ深いおやつだった。


もうここが原点。タケノおばあちゃんのおはぎが原点だったけれど、そこから、いろいろな工夫を凝らして、まさに独創的なオリジナルな、とても華やかなおはぎを作るようになっていったんですね。これ、どうやって作るの?と思うが、それは当然企業秘密に決まっている。


甘いものといえば、女性のお客さんが多いように思うが、サラリーマンや男性もよく来るという。小川さんによれば、男女半々ぐらいの割合なんだそうだ。


へー。自分みたいな男性が多いんですね。なんかホッとしました。


「タケノとおはぎ」のお店はこんな感じである。


道路沿いにある。


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そしておはぎを買い求めるお客さんで毎日こんな大行列だ。


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写真を撮り忘れてしまったけれど、この隣に店主・小川寛貴さんが営むデリカテッセン「エプロンズ・フード・マーケット」があるのだ。小川さんはこのデリカッセンとこの「タケノとおはぎ」の間を行ったり来たりしているのだ。


お店の中はとてもシンプル。


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おはぎは杉の木箱に入れて売られている。ガラスのショーケースではなく、木箱に入れることで、“あえて見せない”ことを選んだ。


各メニューを一箱ずつまとめるこのアイデアは、ヨーロッパやアメリカのデリカテッセンからヒントを得ている。小川さんが旅行した際に目にした海外のデリカテッセンでは、同系色の食材を使って作られたお惣菜が、色ごとに陳列されていた。


その数種を一つの皿に盛り合わせることではじめてカラフルで綺麗なワンプレートが完成することに感激したという。



<変わり種>おはぎは、今日のおはぎと題して、毎日3種、5種、7種が作られて、こうやって1種づつ木箱に入れられて、お店ではさらにその1種づつを陳列させて、お客さんにどのおはぎを選ぶのか選んでもらう。


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そうして、こうやって最終的に丸い木ケースに入れられて、3種、5種、7種の<変わり種>今日のおはぎが完成である。


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これは当日に来店して、当日に購入できるおはぎである。通常はこちらである。あの長い大行列のお客さんは、みんなこの<変わり種>今日のおはぎを買い求めに来ている当日のお客さんなのだ。


これは買えるようになるには、ひたすら行列に並ぶしかない。



それとは別に、店頭で売るのではなく、オーダーメイドで造るおはぎがあるのだ。それが「春まど」だ。


「春まど」は店舗では購入できないオーダーメイドなおはぎなのだ。


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まるで芸術作品のような美しさを持つこちらのコンセプトは、不易流行(ふえきりゅうこう)。あるべき姿、本質はかえず常に新しいことに挑戦し、変えたくないものを守るために変わっていく。そんな想いが込められた渾身のおはぎなのである。


この「春まど」誕生のきっかけになったのは、知人のお店の一周年記念としておはぎを作ってほしいと頼まれたこと。初めてのオーダーメイドで、30個のおはぎを3時間かけて作るという大変な作業だったものの、お店のオーナーがとても喜んでくれたのを見て、小川さんはとてもやりがいを感じたのだそう。


そこからお祝い事やイベントで、お客様がどうやったら喜んでくれるのかを考え、「春まど」を立ち上げるに至ったそうである。


自分もどうせ「タケノとおはぎ」を体験するなら、この芸術作品ともいえる「春まど」のほうがいいな、と思いました。


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オーダーメイドおはぎ「春まど」は、そのお客さんのリクエストに応じた、文字通りオーダーメイドなおはぎで、お客さんのご希望通りのデザインを承る。だから1人1人のお客さんで違うデザインのおはぎなのだ。


デザインのオーダーでは、言葉で説明したり、写真を送ったり、あるいは写真を送って、これを彷彿イメージさせるイメージでデザインをお願いします、という無茶な依頼でも快く受けてくれる。たとえば自分たちの結婚式の写真を送って、このイメージにあうデザインのおはぎを作って!と言っても引き受けてくれるのだ。


ユーザーの希望に添えつつ、小川さんが1人1人のお客さんのためにデザインを作り上げていく、そんな感じなのだ。


まさしくオーダーメイドなのである。


オーダーメイドおはぎ「春まど」は、InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)から注文する。オーダーして出来上がるのに1か月かかる。オーダーした日のちょうど1か月後に受取日として指定する。(これは逆を言えば受取日をこの日にしたいから、そのジャスト1か月前に予約オーダーするという感じである。)


・氏名・連絡先

・希望受取日

・受取時間

・おはぎのデザインをどのようにするか、どのようなイメージが希望なのか。

・個数(9個もしくは16個)

・おはぎのサイズは均等サイズなのか不均等サイズなのか。


こんな情報をInstagramのDMで送るのだ。


この「春まど」のオーダーはかなり慣れないと難しいです。必ず最初の1回ではうまくいかないです。何回も失敗してようやくわかってきます。


1か月後に受け取るので、オーダーするのはその受取日に対してジャスト1か月前。つまりその日の午前0時を過ぎたときにDMを送らないとダメなのです。そのタイミングが重要です。これ必ず1回ではうまくいかないです。


そして結構予約で大人気なので、かならず予約殺到して争奪戦になり、うまく日程が抑えられないと思います。何回も日程調整すると思います。


さらには月火はお店の定休日です。受取日が月火にならないようにする必要があります。


このオーダーメイドおはぎ「春まど」を予約する方法は、1回では絶対うまくいかないと思います。自分は2回失敗して、3度目の正直で3回目のチャレンジでようやく予約成功しました。


このオーダーメイドおはぎ「春まど」の予約は、Instagramにストリーズで予約方法という形で、そのアイコンがあるので、それを再生してその手順通りにやればいいです。



成功を祈ります!(笑)


受取は、必ず桜新町店でおこないます。タケノとおはぎは、じつは桜新町と学芸大学の2店舗あります。


店主・小川寛貴さんがいるのは、桜新町のほうのお店です。オーダーメイドおはぎは、桜新町のほうで造っているのです。お間違いのないように。現金のみ対応です。


オーダーメイドおはぎの値段ですが、大体1万円以下とみておけばいいと思います。



このオーダーメイドおはぎってどんなものなか、ちょっと紹介しますね。タケノとおはぎの Facebook/Instagramから写真をお借りします。


もうすごいですよ!

びっくりすると思います。

まさに芸術の域。

これは凄すぎるだろう!という感じです。

これって本当に食べれるの?



まさにそんな写真の暴力だと思います。(笑)


おはぎサイズは均等サイズも美しいけど、じつは不均等サイズもすごく芸術的だな~と思いました。


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もうクラクラ来てしまいますね。(笑)

大変な写真の暴力でございました。


お客さんからの要望、それもただの写真だけ見せてそのイメージにあうデザインとか、無茶苦茶な要望に対してでも、適応できてしまうのは、やはり小川寛貴さんの元来本能的に持ち合わせている芸術センスの才能の賜物なんだと思いました。本当に凄いです。



自分でオーダーメイドしたおはぎは、桜新町のお店で受け取るのですが、その場で小川さんが写真を撮ってくれ、それをあとで、自分のInstagramのほうにメールで送ってくれます。まさにプロの写真です。上のような写真が、自分がオーダーメイドしたデザインのおはぎについて撮影され、自分のInstagramにメッセで送られてくるのです。


そのとき、そのデザインに使われた材料だとかの情報もいっしょに説明文として送られてきます。


とても素敵なデザインができた場合は、タケノとおはぎのFacebookやInstagramに今日のおはぎとして掲載されることもあると思います。



自分は均等サイズの16個のオーダーメイドおはぎをオーダーしました。デザインは薔薇の花びらで、茶色と白のツートンカラーを希望しました。


さっそく桜新町店に受け取りに行ったのですが、オーダーメイドおはぎはその約束の受取時間にちょうどぎりぎりで間に合うように見計らって作り始めるんですね。


受取時間にぴったしカンカンに完成するようにスタートさせるのです。だから早めに行っても、おはぎはまだ作っている最中です。自分はお店の中で15分くらい待ちました。


オーダーメイドおはぎを作っている厨房は、隣にあるデリカテッセン「エプロンズ・フード・マーケット」ですね、間違いなく。そこでおはぎを作ってます。小川さんは、こことタケノとおはぎの店舗を何回も行き来していましたから。


ちなみにですが、タケノとおはぎの<変わり種>今日のおはぎや、オーダーメイドおはぎ<春まど>は日持ちは当日のみです。持ち帰ったら、その日に全部食べてしまわないといけません。


そしてこのようにせっかく綺麗に木箱に配列されたおはぎは、持って歩くときにつねに水平になるように、注意して歩かないと、中のおはぎがぐちゃぐちゃになってしまいます。


おはぎは日持ちがしないこと(1日しかない)、そし持ち運びはつねに水平に気を付けないといけないこと、この二点から商品郵送、商品宅配は不可能です。そういうサービスは受け付けていないです。


もう自分で直接お店に受け取りに行って、自分で水平に気を付けて持ち帰って、その日のうちに全部食べてしまう・・・これが原則ルールになります。



さて、自分がオーダーしたオーダーメイドおはぎ、茶色と白のツートンカラーで薔薇の花びらをイメージしたデザイン。16個入り。こんな感じで出来上がりました。


オーダーメイドおはぎの場合は、こんな豪華な木箱に入れられてきます。


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自分で撮影した写真です。


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こちらが小川さんがお店のほうで、完成時に撮影してくれた写真。さすがプロですね。(^^;;


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今回のおはぎは全て白いんげん豆を使用した白こし餡がベースです。こちらに下記のフルーツピューレと野菜のパウダーを練り込んでおります。


ベージュ…ラズベリーピューレとトウモロコシパウダー

茶…ココアパウダー

緑…よとぎと抹茶パウダー


おはぎの中にドライフルーツのいちじくとクランベリー、アプリコット、オレンジがランダムに入っておりました。


着色料、保存料は使用しておりません。  



・・・だそうです。


ところでおはぎってどんな食べ物だったっけ?(笑)あんこともち米のコンビネーションだったよね。


茶色と白のツートンカラーでしたが、茶色は確かにココアの味がしました!


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こうやって下の部分があんこの格納部なんですね。それに花びらの部分を上にデコレーションしている感じ。これがタケノとおはぎのオーダーメイドおはぎの正体です。


美味しかった~。

そして甘かった~。(笑)


16個はやはり1人で食べるのには多すぎました。9個入りでも多いくらいです。


でも全部平らげました。


「タケノとおはぎ」のオーダーメイドおはぎ「春まど」。しかと体験いたしました。


また自分の閃いたデザインでオーダーしたいと思っています。

そのときはまたぜひよろしくお願いします。








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国際音楽祭NIPPON [国内クラシックコンサート・レビュー]

「長く活動して来て、どこかの時点で音楽界に恩返しをしたいと思って始めたのがこの音楽祭」


「音楽を届けるべきところに継続的な支援をしたい」


第一線の指揮者やオーケストラと共演を重ねながらも、「長く活動を続けるには演奏がうまいだけでは足りない。総合的な力がなくては」との思いを常に抱いてきた。


ただ単に自分が演奏がうまく弾けるだけではなく、演奏家人生として、若い世代に伝えていく、音楽業界のマネジメント・企画を通して自分でモノを造っていく。。。そんな諏訪内晶子さんの新しい人生のチャレンジ。


自分のクラシック人生の中で、これはどうしても避けて通ることができないと思っていたのが、国際音楽祭NIPPON。


諏訪内晶子さんが芸術監督を務める音楽祭だ。


いつかこの音楽祭の公演に行ってみたいとずっと思っていたのだが、なかなかチャンスがなく、ようやく今年行くことができた。


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地方開催中心のこの音楽祭であったが、今年は東京オペラシティで開催され、諏訪内晶子さんのバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲を2夜にかけて、そして尾高忠明さん&N響とのコンチェルトを1夜、計3夜のチケットを確保し、この音楽祭への初めての参加ということで、意気揚々と乗り込んでいった。


非常に寒い夜が続き健康維持が大変であったが、なんとか無事3夜とも完遂できたのは、責任を全うした、なんともホッと胸をなでおろした限りである。


この国際音楽祭NIPPONを開催する上で、音楽評論家舩木篤也さんナビゲーターのもとスペシャル・インタビューを拝見した。


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ソナタとパルティータはその曲順にやっていく。


ドルフィンとデル・ジェズの倍音の処理の仕方は全然違う。1人で空間で弾いているときは感じないのだけれど、教会で天井が高く、マイクでその音を拾う空間ですとあっこんなに地響きがする倍音を、どうやってそのポリフォニーの中に納めていけばいいのか、そこを結構苦労しました。


バッハ無伴奏はキャリアの浅いうちにやるものではない。熟してから取り組むものだ。


自分と対峙する時間が増えた(コロナ禍)ときに、こういう作品(バッハ無伴奏)に向き合えたのは意味があったのではないか。周りになんと言われようと、あまり気にしないで、まずは入れてみよう。


バッハ無伴奏は、課題曲としては小さいときから接していたが、作品として作り上げたのははじめて。


演奏会のソロのプログラムとしては、何回かあったのだけれど、全曲を作品として完成させるというのは初めてである。


チクルス性


1人の作曲家に焦点をあてて、というのは非常に意味のあることだと思う。ブラームスの室内楽マラソンコンサートもそう。バッハとかブラームスなど、本当に細かいところまでメッセージが込められている。ドイツの作曲家、バッハ、ブラームス、ベートーヴェン、本当にひとつひとつの楽曲で、これも取り上げたい、あれも取り上げたい、というメッセージがたくさん散りばめられているので、なるべく漏れないように、大事に伝えていきたいな、と思いながら取り組んだ。


ソナタ、パルティータの交互の順番になっている。


なにかしらの調性。


バッハの自筆譜。印刷譜とは違う曲風、曲線がある。バッハの息遣い、うねり、手書き譜からよくわかる。印刷譜にはない曲風、雰囲気がある。諏訪内さんのCDからそういうものを感じる。


教会でふたつ並べて演奏していた。自分で用意した印刷譜と、自筆譜。いままでたくさんの人がピリオドアプローチ。奏法だけ取り入れる人もいるし。いろんな演奏のタイプの人が増えてきて、モダン楽器ですべてやるというのはまた別の世界。ピリオドはパキパキと語る、喋る音楽、バッハのなにかが浮かび上がってくる。


モダン楽器をつかった昔からある巨匠達のある種の荘厳さ、パキパキ喋っていくというよりは、なにか厳かな感じ。諏訪内さんはちょうどその間。歌がある。ポリフォニーがすごい豊かで、雄弁になる、その歌謡性は、自筆譜を思い浮かべる。


筆というのは、その人の心臓がよくでる、大体自分の持っているイメージと相反することは少ないけれど、大体予想通りの自筆譜であった。


バッハの場合は、意外に自分が思っているより人間味溢れる曲。バッハを弾き込めば、弾き込むほどそのような曲であることがしてくる。バッハはすごく厳かなんだけれど、それとは別にとても人間味あふれるところを焦点に当てたかった。


グルーブ感、諏訪内さん独特のノリ。


ソナタとパルティータの違い


1曲1曲弾いているときは、そんなに感じなかったけれど、全曲を通してソナタは、そのきっちりとした構成力をかなり意識して、演奏することによってよりその良さが出てくる。


それは3曲を通して2曲目にフーガが入っている。1番のフーガと3番のフーガでは長さが全然違う。やっぱり鏡のように3番は作曲されている。ある中央の地点からカウンターポイントが反転になっている。テーマのところが反対になっている。テーマのところがすべて鏡状になっている。


調性もそうなんだけれど、やはりその辺を演奏者のほうできっちり捉えて演奏すること。3曲のソナタのしっかりしたところを聴かせる。その間に入っているパルティータは舞曲なんだけれど、本当の本当の舞曲というよりは、いろいろなキャラクターが入った舞曲。あまり実際に踊るというよりは、いろんな要素が入った曲だと思う。割と自由に作曲された曲。1番のほうはルーヴルと言って、1曲目の変奏、また2曲目の変奏、という形で自由に作曲されている。その辺を意識して、ソナタとパルティータは別に作曲された曲、という形でまとめた。


パルティータのほうは装飾音を入れることのほうが多かった。1回目のほうには、すべてに繰り返し(リピート)が入っているので、1回目のところにはあまり入れていないが、2回目になったときに当時の演奏法というか、装飾音というのはヴィブラートに近いところもあって、強調するところであったりとか、やはり同じになってしまっても面白くないので、ソナタのほうは最終楽章が繰り返し、演奏されることはあっても、フーガが繰り返されるときに、そういうのはないし、やはりその辺も区別をした、自分の中で。


それなので、装飾音は2回目のリピートしたところに、少しづつ封じながら変えたりとか、あとはアーテキュレーションもそう。


割と自由に演奏しました。


フレージングの作り方、ヴィブラートを少し抑制したり、そういうところは取り入れているけれど、実際のところガット弦などで演奏している訳ではないし、ただし練習の段階でクラシカルボウでかなり練習したので、バッハ自身の中でどう描いていたのかを自分の中で理解はしつつ、自分が演奏しているスタイルからまったく外すということは難しいし、どうしても中途半端になってしまう。それだったら、現代の奏法でまとめたほうがいいのかな、という形で今回まとめました。




ナビゲーターの舩木篤也さんの専門的な内容の誘いも素晴らしかったせいか、諏訪内さんはかなり演奏をする上での細かい事情について、詳しく語ってくれた。非常に参考になった。これは演奏家当事者でないとなかなかわからない貴重な内容だと思う。この情報を元に、そして本番当日自分が感じたことを、述べていきたいと思う。



まず、2/16(水)、2/18(金)の無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲。


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座席は2夜とも、後方席、中央。ホールの響きがよく堪能できる座席である。今回は、初日と二日目、ソナタとパルティータはそのままの順番で演奏された。なので、やはりパルティータ2番、シャコンヌを頂点として、後半二日目のほうが聴き映えするというか、魅せ処が多かったせいか、二日目のほうがお客さんの入りも満員に近く、人気があった。また二日目は週末ウィークエンドということもあったのだろう。


初日に自分が感じたことは、録音とはまったく違う、録音の基準にはまったくあてはまらないライブならではの演奏である、ということであった。録音はやはり未来永劫ユーザーの手元に残るものであり、永久保存版としてユーザーに楽しんでもらうためには、教科書のような模範演奏、襟を正した演奏である必要がある。


そこには均等な規則正しいリズム、インテンポな感じ。完成度という点では、究極の完成度なるべく、文句のつけようのないものに仕上げる必要がある。


でも実際の実演は、そういう録音の作品をずっと聴き込んで臨んだわけだが、ある意味ちょっと意表をつかれたというか、戸惑いがあった。


演奏の完成度としては、やはり録音に勝ることはなく、それと比べると、そういう型にはまることのない、もっと自由に演奏されているという印象があって、どちらかというと少し粘着型のメロディの奏で方であるとか、抑揚の出し方であるとか、かなり自由に弾かれている印象が自分にはした。


録音のような模範演技を聴いてきた者からすると、表現の悪い言い方をするならば、ちょっと雑というか、まとまり感をあまり感じない、演奏パフォーマンスからすると、もうちょっと自由に弾いている、そんな印象である。


でも、ヴァイオリン一挺で、まさに裸一貫という感じで誰も守ってくれる人はいない。自分1人、自分の弾く音と延々と長時間対峙しながら、物語を作っていかないといけない。そういう緊張感の持続、ギリギリの線で続く精神状態。


それをいやというほど自分は感じ取ってしまう。聴衆との間のそういう張りつめた緊張感、空気感を、ステージ上でたった1人ですべてを受け止めて、物語を進めていく、そういう点では、かなり一種独特の異質な雰囲気をもった演奏会であった。


それは二日目のときに頂点に達する。初日は初日で感動したのだけれど、二日目はさらにその上を軽く飛び越えていった。


初日は、どちらかというと演奏の完成度という点では、録音に劣るという印象があったのだけれど、二日目は、その録音を遥かに超える、これこそいい意味での来てみなきゃわからない1発勝負のライブならではの醍醐味があった。


教科書通りの、均等・インテンポな録音をはるかに凌駕する、我々聴衆を一気に高みに持って行ってくれる、いい意味での高い次元での意外性である。


そこには演奏家の息遣い、躍動感があって、ドラマ性のある抑揚感、うねりのある旋律の運び、ゴムまりのように弾む聴衆に対するインパクト、まさに圧倒される感じであった。ボディブローからカウンターを受け、見事なストレートを食らう、我々はそんなサンドバック状態であった。


初日を遥かに圧倒している内容だと自分は感じた。


これこそ録音を超えるライブの真骨頂なのだと思った。


じつは、そう思う伏線があった。

それはヴァイオリンの音である。音が全然初日と違っていた。


自分は、二日目のとき、あくまで初日のときの印象をそのまま継続して構えていたのだが、最初に出てくる1発目の出音がおもわず、オッと思ってしまうほどすごい音で、これは全然初日と違うではないか!という感じであった。


倍音豊かな非常に分厚い音。いろいろな周波数成分の音が幾重にも重なっていて潤いがある分厚い音。そして音像が非常に明晰で、音が立っている。音量も大きい。ヴァイオリンとして申し分のない音である。


ホール空間を空間描写するその色彩感あふれる空間表現力。


こりゃあいい音だな~と自分は惚れ惚れ。

初日と全然違うじゃん!なぜ?


座席の位置はほとんど変わっていないし、二日目のほうが満員で吸音効果が大きいはずだ。自分は理由を解析することができなかった。


やはりこれだけ音がいいと演奏も全然映えてくる度合いが違ってくる。我々に対する説得力が全然違うのだ。


最初の1発目の出音で素晴らしいと感じた印象は、終演まで変わることはまずない。そのままの印象で終えるものである。


二日目の演奏が自分にとって素晴らしいと感じたのは、諏訪内さんの演奏もさることながら、このヴァイオリンの音の空間表現力に他ならないとも思っている。


デル・ジェズは、奏者にとっては、音を引き出してあげることが難しい楽器と仰っていたが、観ている分にはそれほどそのような感じはしないほど、すでに自分の楽器とされている印象があった。


二日目でこれだけ倍音が豊かに出るのだから、それは教会空間で録音する場合は、その倍音をポリフォニーの中にどうやって納めていくのかその処理に苦心するのはわかるような気がした。




バッハの天才が最も力強く発揮され、壮大にして深遠、華麗にして神秘といわれる曲。

ヴァイオリン1挺で広大な宇宙を描いていく曲。


バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲。



この曲は、長い間、練習曲、あるいは伴奏を欠いた不完全な曲とみなされてきた。


バッハを19世紀によみがえらせたメンデルスゾーンでさえ、この曲に伴奏をつけ、出版までしている。メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルトを初演したヴァイオリニスト、フェルディナント・ダーフィトも、この曲を親友メンデルスゾーンの伴奏つきで演奏し、その演奏を聴いたシューマンも”それによってこの曲は楽しく聞けるものになった”と評している。


この曲が、無伴奏だからこそ価値がある、ということに気づいたのは、そのダーフィトの弟子、ブラームスの親友だった名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムだったそうだ。(彼はブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツアで有名ですね。)


彼は、バッハの自筆譜と向き合い、頑としてこの曲を無伴奏で弾き、その素晴らしさを示すとともに、自筆譜の校訂、出版を行ったのである。以後、この曲に余計な伴奏がつけられることはなくなり、その真価が正しく世に伝えられたのだそうだ。



メロディラインしか弾けないはずの1台のヴァイオリンで、ハーモニーが奏でられるこの曲は、奇跡なのであろう。


諏訪内さんの演奏を聴いていて、シャコンヌやフーガは、本当に重音奏法だらけだと思った。本当は4人で弾いてもよい曲を1人で弾くので、頭の中は大変なのではないか、と思う。


ストイックなまでに求道的で芸術的な音楽



そういう意味で、このバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲は、ヴァイオリニストにとって、聖なる領域で、いつかは必ず通らないといけない登竜門でもあり、それもキャリア的に十分熟した時期である必要がある、というのはそういうところに起因するのだろう。


イザベル・ファウスト、ヒラリー・ハーン・・・いろいろなヴァイオリニストのバッハ無伴奏の演奏を聴いてきたが、諏訪内晶子さんのバッハ無伴奏は、それらとはまたまったく違ったタイプの諏訪内さんらしいバッハ無伴奏であったと思う。


自分のクラシック鑑賞の金字塔のひとつに堂々とランクインするものである。



そして本日の尾高忠明さん&N響とのコンチェルト。いま帰宅したばかりである。興奮ホッカホッカの茹でタコ状態である。凄かった~~~。


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シベリウスの「ペレアスとメリザンド」組曲は、北欧らしい、シベリウスらしい寒色系、透明感あふれる美しい組曲で、開演の曲としてはとてもいい選曲だと感じた。


続くデュティユーのコンチェルト、ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」。これはなかなか聴く機会のない素晴らしい曲、かなり自分のアンテナに敏感に反応する曲だった。


アンリ・デュティユーは20世紀後半から21世紀初めにかけてのフランスを代表する作曲家で、2013年までご生存であった新しい世代の作曲家である。


自分は、よく知らなかった。もちろん彼の作品は聴いたことがないと思うが、ジョナサン・ノットがデュティユー好きで、東響の名曲全集で頻繁に取り上げていたような記憶があるので、ひょっとしたらそれで聴いているかもしれない。


ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」は、アンネ=ゾフィー・ムターによる委嘱作品なのだそうだ。もちろん自分は初めて聴く。


一聴すると現代音楽のような切り口で、非常に鋭利的で、尖った前衛的な曲であった。ヴァイオリンには、こういう現代音楽のようなエッジの効いた音のトランジェントの急峻な曲というのはとても似合うのである。そういう曲調の雰囲気を醸し出すには、ヴァイオリンはとても合っている楽器なのである。諏訪内さんがこういう前衛的な曲を演奏するのは、自分は初めて聴く、体験したかもしれない。


そして休憩を挟んで、メインディッシュのブラームスのヴァイオリン協奏曲。


自分は数あるヴァイオリン・コンチェルトの中でブラームスが1,2位を争う3本の指に入るほど、いやおそらく1番好きであろう、この曲が大好きである。


ブラームス特有の美しさがあるんですよね。重厚で、重さを感じる中の美しさというか。。秋の季節が似合う。。。なんともいえない切なさ、哀愁感が漂う、妖艶、・・・そんなブラームス音楽特有の美しさがある。


モーツァルトやベートーヴェンじゃ出せないんだよね、この美しさは。うまく表現できないけれど、ブラームスの音楽が好きな人であれば、このブラームス音楽に共通している美しさって感覚的にわかってもらえると思う。


蒼々たるヴァイオリン・コンチェルトの中でもメンデルスゾーン、チャイコフスキー、シベリウス、モーツァルト、そしてベートーヴェン・・・美しいドラマティックな曲は数多あれど、このブラームスのコンチェルトほど哀愁漂う美しい曲には敵わないと思う。


そして、このブラームスのコンチェルトを演奏して様になるのは、ある程度の年輪を重ねた円熟期のヴァイオリニストでないと、あの妖艶な色気って出せないと思う。


若い奏者でも、もちろん音、音楽として奏でることはできるかもしれないけれど、それが似合うかどうか、様になっているか、ブラームス固有のあの妖艶な美しさをきちんと表現できているか、となると、やはり難しいと思うんですよね。


あの色気を醸し出すには、そしてそれを演奏していて似合うにはある程度の年輪が必要だと思う。


自分はブラームスのコンチェルトを聴くたびに、いつもそんなことを考えるのである。


諏訪内さんのブラームスは、自分の経験の中で聴いたことがあったけな?という感じで記憶にないのだが、もう言うことのない完璧な演奏だった。


こうして、自分の国際音楽祭NIPPON 2022の鑑賞はすべて終了した。




諏訪内晶子さんの公演は、いままで数知れず足を運んできたが、デビュー25周年、満を持しての、そしていまが円熟の境地というまさにこの瞬間に、国際音楽祭NIPPONで、その晴れ姿を拝見できたことは、自分のクラシック人生での大きな財産であり、これからもずっとこの想い出を大事にしまって生きていこうと思った次第である。





国際音楽祭NIPPON 2022

芸術監督:諏訪内晶子


諏訪内晶子ヴァイオリン・リサイタル

2022/2/16(水)19:00~

東京オペラシティ・コンサートホール


プログラム1

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003


アンコール

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV1005より Ⅲ. Largo


諏訪内晶子ヴァイオリン・リサイタル

2022/2/18(金)19:00~

東京オペラシティ・コンサートホール


プログラム2

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV1005

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006


アンコール

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2より Ⅰ. Obsession

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003より Ⅲ. Andante



尾高忠明指揮NHK交響楽団、諏訪内晶子

2022/2/21(月) 19:00~

東京オペラシティ・コンサートホール


シベリウス:「ペレアスとメリザンド」組曲 Op.46

デュティーユ:ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77





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坐禅 [雑感]

かねてより秘かにやってみたいと思っていた坐禅。坐禅は明日、北鎌倉のあるお寺で体験したいと思っている。その体験談は、また明日にでもだが、その前に、坐禅とは、ということをもう一回おさらいしてみたいと思う。


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まず坐禅であるが、世の中には「坐禅」と「座禅」の二種類の表記がある。圧倒的に市民権を得ているのは、座禅のほうではないだろうか。


自分もそう思っていた。ところが「坐禅」と「座禅」では全然意味が違うのだ。


「坐」は坐るという動作を指しており、「座」は坐る場所を指しているのである。


だから体験するという意味では、正しい表記は「坐禅」のほうである。


●仏教の修行としての坐禅


坐禅とは、座ることで禅定(禅那)の境地に至る修行のことをいう。静かに座り続けることで心を安定させ、真理を悟るために行うものなのである。


ただ仏教では「目的をもって坐禅をするのは間違い」とされている。たとえば「悟ること」を目的に坐禅をした場合、一度悟ってしまったら、もう坐禅をしなくていいことになってしまう。しかし禅宗では、悟りを得た後も何度となく坐禅を繰り返し、さらに深い悟りの境地を目指す。


目的をもたず、ただひたすらに坐ることを、禅宗の一派である曹洞宗では「只管打坐(しかんたざ)」という。その姿こそが仏の現れであると考えられているのだそうだ。


●坐禅とマインドフルネス瞑想の違い


日本の禅がアメリカをはじめとする西欧諸国に紹介されたことで、坐禅を新たに捉え直す動きが出てきた。それが「マインドフルネス瞑想」である。


坐禅を科学的に分析した結果、さまざまな効果が得られることが証明されたのだ。マインドフルネス瞑想とは、その坐禅の科学的な効果に注目して、日常生活の質を高めるために坐禅を行うことなのだそうだ。


座ることそのものが目的の坐禅と、御利益を期待して行うマインドフルネス瞑想は、していることはほぼ同じだが、本質がまったく異なる。


●宗派によって異なる坐禅


坐禅は禅宗にとって、重要な修行のひとつ。しかし、坐禅は宗派によって異なる。


日本におけるおもな禅宗として、臨済宗と曹洞宗がある。どちらも坐禅を修行の中心としているが、臨済宗は壁を背にして坐禅を行うのに対し、曹洞宗では壁の方を向いて坐禅を行う。


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「坐禅の魅力」とは。


まず1つ目の坐禅の魅力は、姿勢を整えられることである。特に座って仕事をすることの多い人は、良くない姿勢で日常生活を送りがちなので、一度坐禅で調(ととの)えるのもいいかもしれない。


2つ目は、ゆったりと呼吸を調えて、心の落ち着きにつながることである。普段なかなかリラックスした時間を取れない人には、坐禅をすることで心に良い変化が訪れるかもしれない。


そして3つ目の坐禅の魅力は、落ち着いた心で自分を見つめ直して、不安や悩みがクリアになることに期待できる、ということ。人間関係や仕事など、悩みを抱えている人も多いことであろう。「悩みをどうすればいいかわからない」「自分はこのままでいいのだろうか」など、今の自分とゆっくり向き合いたい人に坐禅はおすすめなのだ。



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自分は坐禅はいままで、やったことのない初心者なのだが、初心者でも坐禅は体験できるのであろうか。お寺で初心者をはじめ一般庶民が体験できる坐禅をやるための集会が「坐禅会」と呼ばれるものだ。


坐禅会は、坐禅修行を主とする仏教宗派(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)のお寺ではおこなわれることが多い。


毎週土日とか、午後のあるときにお寺に坐禅を参加したい方々が集まって、集団で坐禅を組むのだ。大体1時間くらいの時間で、坐禅は正味30分くらい(あるいは10~15分くらいというのが相場のようだ。)。残りの30分は、お坊さんの法話であったり、お坊さんと一緒にお茶やお菓子をいただいたり、あるいはお食事まですることまでセットされているところもあるという。


なんかお坊さんの法話を聞けるだけでも、ホッとしますね。俗世に生きている自分には持ち合わせていない悟りの境地、志すべき気持ちの持ち方などを教えてくれそうである。


坐禅をする時の服装は、トレーニングウェア等の動きやすいものを用意したほうがよさそうだ。


さて、肝心の坐禅の組み方とはどうするものなのか。


自分が体験する予定のお寺の坐禅会では、初心者の方でも大歓迎で、そんな形式ばったものではないようだ。でも坐禅には一応、しきたり、というか作法があったりする。



●足をくむ。


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結跏趺坐(けっかふざ)




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半跏趺坐(はんかふざ)


足の組み方には2種類ある。結跏趺坐(けっかふざ)と半跏趺坐(はんかふざ)。結跏趺坐は、右の足を左の太ももの上にのせ、次に左の足を右の太ももの上にのせる。半跏趺坐は左の足を、右の太ももの上にのせる。



●手の形(法界定印)をつくる


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坐禅の時の手の形は、法界定印(ほっかいじょういん)である。右の手のひらを上向きにして組んだ足の上に置き、その上に左の手のひらを同じように上向きにして置く。親指と親指が軽くふれる程度にくっつけ、きれいな楕円形をつくる。



●呼吸のしかた(欠気一息)


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坐禅の姿勢が調ったら、静かに大きく深呼吸する。これを欠気一息という。鼻から大きく空気を吸い込み、口から吐き出す。その後、静かにゆっくりと、鼻からの呼吸にまかせる。


ここからは坐禅の始まりである。


背筋をまっすぐにのばし、頭のてっぺんで天井を突き上げるようにしてあごをひき、両肩の力をぬいて、お腹をすこし突き出すようにグイッと腰を入れる。視線は、およそ半畳先の地面を見るようにする。眠気を誘うので目は閉じず、自然に開いておく。口は、舌先をかるく上の歯の付け根につけて口を閉じ、口の中に空気がこもらないようにする。


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坐禅というと、誰もが最初に思い起こすのは、この弛んだところをお坊さんにバシッと喝を入れてもらうところではないだろうか。このバシッとやられる棒のようなものを、警策(きょうさく)というらしい。せっかく坐禅を組むなら、ぜひ警策を受けてみたいものである。自分は弛みまくっているから、おそらく何回もバシッと警策を受けることになるであろう。(笑)



●警策のうけ方


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警策(きょうさく)は心のゆるみを警めるためにつかう。坐禅中に眠くなったり、姿勢が悪かったり、心が落ち着かない時は警策で肩を打ってもらう。自分から警策を求める場合と、警策をもつ役の人(直堂)が判断して打つ場合がある。警策を打ってほしい時は、坐ったまま合掌をしてその意をあらわす。直堂が軽く右肩に警策をあてるので、うける側は合掌して首を左に傾け、少し前傾する。警策をうけ終わったら、身体を元にもどして合掌低頭し、坐禅を続ける。



明日、人生初体験で坐禅を組んで、ぜひ瞑想の境地に浸りたいと思う。


坐禅と並んで精神統一の修行といわれているのが、写経だ。


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邪念を払うとされている「写経」。その名の通り、お経を書き写すことである。仏教の修行の一環として、また、教えを伝え広めるものとして始まった。


現在の写経は、「般若心経(はんにゃしんぎょう)」というお経を書き写すことが多い。文字数が300字程度と短く、少しの時間で書き終えられるため、初心者でも取り組みやすいためである。般若心経には、あらゆるものごとにとらわれ苦しむ人々を救うための言葉などが記されており、仏教の真髄ともいえる大切な教えが凝縮されている。


写経の効果は、文字を書いている間は精神が集中しているため、怒りや妬みなどの邪念が払われ、心が安定するといわれている。心に乱れがあると文字にも表れるので、自分の心の状態に気づくことができる。ストレスから解放され、リラックスできると評する人もいる。



自分にとって、これはちょっと大変なのではないか、と思う。なんか考えるだけでも、あ~~~もういいっ!という感じで発狂しそうである。(笑)


まず、自分ができることから始めたいですね。

まずは坐禅から。


こうすることで、自分の精神が清められるような気がするから。自分の身体のど真ん中にビシッと支柱が入るような気がする。


そういうことが必要な、そして好きなお年頃になってきたのです。(笑)







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接待の手土産-秘書が選んだ至極の逸品 [グルメ]

人と接する場面において、相手との心の距離をぐっと縮め、関係も滑らかにする「手土産」。真心を感じる贈り物は信頼構築のカギになる、と言っても過言ではない。


「ビジネスの場でも通用するような上質な手土産に関する情報が欲しい」そんな思いから「接待の手土産」は誕生した。



日々、接待に持参する手土産を選び、手配する現役秘書。


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常に上質な手土産に対するアンテナを張り、贈り先の気持ちや印象を常に考え、何がふさわしいかを選ぶ審美眼は、手土産選びのプロフェッショナルと言っても良いかもしれない。


これから紹介するサイトは、その貴重な知識とノウハウで目利きした至極の逸品を紹介する手土産情報のサイトなのだ。



「接待の手土産」・・・現役秘書が目利きした、信頼できる手土産情報サイト






「接待の手土産」では、相手先への訪問時や、接待・会食時に持参するビジネス手土産だけでなく、お中元・お歳暮や特別なお祝い事など特別なシーンでの贈答品としてもふさわしい逸品を紹介している。



現役秘書が手土産を目利きする場として、年間を通じて品評会も開催している。


品評会では、現役秘書が「秘書の目線」でビジネスシーンにおいてふさわしいかどうかを細かく確認し、評価をする。その品評会の結果をもとに、年に一度開催される審査会にて総合的に審議、「接待の手土産」セレクション特選・入選が決定される。


品評会に出品した逸品には、秘書の評価コメントを掲載している。現役秘書ならではの鋭い視点でのコメントを、参考としてぜひご覧になってほしい。



ずばり「接待の手土産」とは、「上司が安心して使える手土産情報が欲しい」という声から生まれ、現役秘書が直接目利きした、信頼できる手土産情報が掲載されているサイトなのだ。


まさに「こちら秘書室公認!」。


WEBサイトだけではなく、公式SNSでも絶賛好評中だ。


これはなにも決まり決まったシーズンの祝辞に限らず、我々オーディオオフ会でのちょっとした手土産にも十分すぎるほど使える。(笑)


ではその数々の逸品をちょっとだけご紹介していこう。なぜか食べ物オンリーのようだ。。。



東京からの手土産にはこれ!


店頭では東京の「GINZA SIX」でしか買えないので、地方への帰省手土産などにピッタリ♪ 新ブランドだが、かりんとうの老舗「ゆしま花月」が手がけているので、味も保証付き!





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秘書絶賛!京都名物「ちりめん山椒」から生まれた新感覚スイーツの正体とは?


コーヒーからワイン・シャンパン・日本酒まで何にでも合うそう! 2000円以下というお手頃価格も嬉しい♪






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ウニ・ずわいがに・ホタテ・あわび‥高級食材を堪能できる、夢のようなお茶漬けギフト!


厳選した日高産の根昆布で、風味豊かな旨味のダシを長年かけて完成させたんだとか。もちろん日持ちも180日と長く、普通のお茶漬けと同じくお湯を注ぐだけでOK!





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小麦粉0%・アーモンドプードル100%! シチリアの伝統菓子が大阪にあった!?


アーモンドの特産地シチリアで生まれたお菓子を、オリジナルレシピで再現!南イタリアさんのハチミツを使用した生地は、上品ですっきりした甘みなんだとか。





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カラフルな筒型パッケージがオシャレ! でも高級感もあるんです。


アーモンドやコーヒー豆を、素材に合わせて厳選したチョコレートでコーティング。白くてスタイリッシュなオリジナル器もセットにして、桐箱に詰めた上品な一品♪





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色とりどりのスイーツが上品なボックスに収まる姿は、まさに“宝石箱”!


果実の旨みがぎゅっと詰まった8フレーバーのパートドゥフリュイと、上質な発酵バターを使った16フレーバーのキャラメル♪ 秘書いわく、女性への手土産にこのお店を指名する役員もいるんだとか。





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竹ごと温めてただ並べるだけで、華やかな食卓が完成!


ちまき専門店の代表商品「竹ちまき」をはじめ、桜おこわや鶏ごぼうおこわなど、人気の6種類を詰め合わせた便利なギフト♪帰省の手土産にしたら株が上がるかも!





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温野菜やチーズにかけるだけで、本格的なイタリアン・フレンチの味に!?


白トリュフで香りづけしたフレーバーオリーブオイルと、10年以上の熟成を経て出来上がるバルサミコ酢のセット! グルメな人へのギフトに良さそう♪






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テレビで紹介されてすぐに注文が殺到し、入荷待ちとなっていた高級干しぶどうが再入荷!


高級ぶどうとして名高いシャインマスカットとナガノパープルを、なんと“房ごと”干しぶどうにした逸品。特別な人や機会に贈るギフトにうってつけ!






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“チョコレート界のフォアグラ”とも称される、濃厚なショコラをご存知ですか?


その正体は、洋菓子ブランド「OGGI(オッジ)」の代表商品「ショコラ デ ショコラ」。同じく看板商品の「オレンジピール」とのセットなら、ハズさない手土産になるはず!






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「羊かん」と「おだし」がセットに! バランス◎の上品な手土産。


日本料亭「赤坂とだ」で一品料理として提供している玉露出汁と、茶の葉羊かん2種類のセット。好みが多様なご家族向けの手土産に重宝しそう!






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配りやすい個包装! “佐渡づくし”の焼菓子ギフト♪


ゴーダチーズを生地に練り込み、香ばしい番茶を隠し味にした「スティックパイ」と、レモンが爽やかに香る「小雪ぼーる」のセット。価格や日持ちも使いやすく、重宝しそう!





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栗の味をしっかりと味わえる、極上の栗きんとん!


和栗では最大級の大きさを誇り、甘味のある「がんね栗」を使用。その風味と上品な甘味が伝わる、なめらかな口当たりが人気の一品!常温で日持ちするのも嬉しい。





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ティータイムがひときわ優雅に。やわらかくてコクのある、異国情緒豊かなお菓子!


スペインのお菓子「ポルボロン」を、日本人の口に合うように工夫を重ねて完成したのが、こちらの「ポルボローネス」。日本茶とも紅茶とも好相性ですよ♪





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小分け包装&蓋付きパッケージが使い勝手◎ 老舗「かねすえ」が手がけたからし明太子!


高品質なからし明太子に国産の柚子胡椒と唐辛子の「香味たれ」をたっぷりと注ぎ、たれごと旨みを閉じ込めた一品。ご飯のおともやお酒のおつまみとして楽しんでもらえそう!





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濃厚な味わいなのに、食感は軽やか。カカオのおいしさを堪能できる極上ショコラ!


冷やすと生チョコ、レンジで温めるとフォンダンショコラのような食感を楽しむことができるんですって!パッケージも個性的で、記憶に残るギフトになりそう。





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スーパーフードとして注目されている「藍」を練り込んだ、風味豊かなそうめん!


原料は可能な限り長崎県産にこだわり、藍も地元の有機栽培のものを使っているんだとか。麺の色も鮮やかで、独自の香りが楽しめるので、記憶に残るギフトになりそう!





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女性への手土産リストに追加♪ グルテンフリー&オシャレなギフト!


1本あたり40kcal台でありながら濃厚なカカオの味を楽しめる「ソイリズム スティック」をはじめ、個性豊かな焼菓子が揃ってますよ!





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南国で育ったレモンをふんだんに使った、とっておきのレモンスイーツ♪


生地に混ぜるレモンピールを作るのにかかる時間は、なんと3日以上。しっとりとした生地に、爽やかな香りと甘酸っぱいおいしさがギュッと閉じ込められてます!





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バラエティ豊かな焼菓子詰め合わせは、お歳暮にピッタリ! お手頃価格も嬉しいですね♪


材料と製法にこだわり、最適な口溶けや食感、風味を追求しているんですって!兵庫県芦屋市の人気店が手がけた逸品なので、話題性も◎




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シンプルに「かわいい!」って喜ばせたい方に贈る、ジュエリーのようなラスク♪


見た目の可愛さはもちろん、秘書も「よくお世話になっています」とコメントした実力派スイーツなんです。 味が10種類あるのも、選ぶ楽しさを感じてもらえそう!





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1日50個限定! その時期1番おいしい、四季折々の食材&フルーツを使っているんですって!


上の層がメロンパンのようなサクサクのクッキー生地になっている、素材にこだわったマフィン。贅沢な気分を味わえそう♪





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リーズナブルなのに高級感◎ 伊勢志摩サミットでも振舞われた逸品!


「長門屋」の看板銘菓「香木実」は、こしあんでクルミを丸ごと包み、表面に黒糖をまぶした和菓子。甘すぎず、上品な味わいを楽しめますよ♪





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サクサクな歯触り&ホロホロとした口溶け♪


味は「和三盆」と「抹茶」の2種類。抹茶は、1時間にわずか40gしか作れない石臼焼の製法にこだわっているんですって!




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「美しすぎる」と話題! 切る度に絵柄が変わる、新感覚の羊かん!


中の鳥と月はレモン羊かん、上にはクランベリーや国産の鬼クルミ、レーズンがトッピング♪羊かんを切る一手間を、楽しみに変えられるのが素敵ですね。





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ジビエ好きに贈りたい! 鹿肉のギフトセット。


通常くさみがあると言われているジビエですが、様々な工夫の甲斐あって、とてもあっさりとした仕上がりに。お酒のおつまみにはもちろん、料理の材料にも合うんです!





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・・・スミマセン。キリないのでやめときます。(笑)


このサイト、はっきり言ってかなり使えます!!!


ふつうのお店には売っていなさそうな、とても珍しくてお洒落な逸品の数々。

目利き、気配りの品々。


このサイトから頼めちゃうんです。

すぐに入手できちゃう。


オーディオオフ会のおみやげに使っちゃおう!(笑)




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ラジオ生活による音楽ライフスタイルの変化 [雑感]

インターネットラジオ"radiko"を使うようになってから、自分の音楽ライフスタイルがなんかかなり激変で変わりそうだ。


いや変わるというよりは、いままでに新たに加わるという感じで、音楽ライフが豊かになるという意味である。


インターネットラジオは、パソコン、スマホ、タブレット端末いろいろなもので使えるが、自分はやっぱりスマホで使うのが一番利便性を感じる。


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スマホだと、やっぱり音がね。もうスカスカの音で音が悪いんだけれど、ラジオにそこまで求めないことと、そりゃいい音で聴くに越したことはないけれど、利便性がさらにその上をいくのである。


スマホだといろんなところに自由に携帯できるし、あの小さな端末の画面でスクロールしながら、自由に番組をちゃっちゃっとザッピングしていって、いろんなラジオ番組を知ることができる。


これは結構自分にとって大きい。カルチャーショックであった。


ラジオってしっかりとしたAM/FMチューナで聴くものだ、もちろんチューナーはオーディオシステムに繋げているからオーディオで音を聴く。


そういうどっしり構えたリスニングスタイルで長年過ごしていたし、しかも自分のAM/FMチューナーはロートルな機種(Trio KT-1010)。


ラジオ番組で新しい番組を開拓することって、なかなかできなかったんですよね。


ついつい自分が昔から知っているラジオ番組を聴くという感じで。


それがスマホでちゃっちゃっとスクロールしながら、番組アイコンをクリックしながら、ちょい聴きしながら、ザッピングしていくのってすごい便利。


いろんなラジオ番組を知ることができる。これもタイムシフト・ラジオだから可能なことなのかもしれない。


やっぱりソファやベッドの上で寝そべりながら、それをやるにはスマホが1番なんですよね。


それにもまして、自分の音楽ライフスタイルに大きな影響を及ぼしそうなのは、ラジオ番組中に流れる楽曲だ。


かねてより、このラジオ番組中に流れる曲こそが、あ~この曲欲しい~という自分の普段聴かないジャンルでの新しい曲との出会いの場と思っていて、やっぱり自分の耳で聴いてみて、はじめてあ~この曲いい~、この曲欲しいという感じになると思うんですよね。


やっぱり自分の耳で聴くこと。これが大事なことです。


で、インターネットラジオの場合、その番組で流れるオンエア曲は、情報として、その番組ページに格納されている。そこから物販CD購入サイトに飛ぶこともできる。


あ~この曲イイ、この曲欲しいと思ったら、即座に買える仕組みだ。


これって、もうずいぶん昔からradikoではやられているみたいですね。radikoって12年前の2010年にスタートしたサービスだから、もうその頃からあたりまえの機能だったんですね。全然知らなかったです。(笑)


自分もradikoを使ってみて、その便利な機能に、そりゃ普通誰でも考えるよね、と思いながらもさすが!と思いました。


自分のいまのradikoの使い方はこんな感じである。


いろんな番組をザッピングで聴きながら、番組中に流れる曲で、あ~この曲いい~と思ったら、即座にオンエア曲リストからその曲をマイリストにボンボン突っ込んでいく。曲をどんどんクリップしていく感じである。


このどんどんクリップしていく操作をする上でも、やっぱり携帯上手軽なスマホが便利なんですよね。PCパソコンだといちいちその場所まで行かないといけないから面倒くさい。その場にいて、いいと思ったら、即座にその場でクリップしてしまう。


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そしてあとで、そのマイリストに格納された曲情報を、ストリーミングで検索して、それをストリーミングにプレイリストとして保持する。こうすることで、この曲が自分のモノになる。自分であとで自由に好きなだけ聴ける感じである。


これがスマホのradikoアプリから直接ストリーミングに飛ばせるんだったら、もっと便利なんだけどな~と思います。スマホから直接ストリーミングに飛ばせて、そのままストリーミングで検索できるみたいな。。そしてストリーミングのほうでその曲を保持してプレイリストに格納する。


そこまでを全部スマホでやりたいです。


いまのradikoはCD物販に繋がっていますね。Amazonとか、レコチョクとか。。オンラインでもiTunesがあった頃は、iTunesで購入できたみたいです。でも、ここで言っているAmazonって物販ではなくて、ストリーミングのAmazonのことを言っているのかな?


まっ普通は誰でもそんなことくらい考えますよね。(笑)


とにかく、インターネットラジオを使うようになって、こういう使い方をするようになって、なんか音楽ライフスタイルがすごく変わりそうな気がする。


自分はいまはクラシック専門だけど、J-Popsで大きな変化がありそうです。ポップスの場合、自分はなかなか新しい曲との出会いの場がなかったから。


クラシックだと、もうSNS、公式サイトなどで新譜情報、演奏会、ライブ情報など適宜キャッチアップしているのでまったく困らないのだけれど、ポップスやロックはね、いままでなかなかね。出会いの場がなかった。ジャズもそうかな。


自分はradikoを使うようになってから、この番組中に曲をクリップしていくやり方で、自分のとても好きな曲をストリーミングのほうで、どんどん自分のものにできて、すでに5曲溜まっております。


ただし保持しているストリーミング・サービスはmora qualitasですが。(笑)


この調子だと、ポップスのジャンルで、どんどん自分のお気に入りプレイリストが増えていきそうです。


これは大きな音楽ライフスタイルの変化だと思います。




ラジオだとデジタルラジオという新しい分野がありますね。AM/FMはアナログラジオですが、それに対してのデジタルラジオ。


テレビ放送は、アナログ放送は完全停波してしまい、全部デジタル放送に切り替わりました。でもラジオはそうじゃないんですね。


なんかAMは全部FMのほうに移行する話があるそうですが、アナログラジオがなくなることはいまのところない。テレビはスカイツリーが電波塔ですが、ラジオは東京タワーです。


自分は東京タワーが好きなので、アナログラジオはなくならないでほしいです。


デジタルラジオのメリットは、やはり音がいい、ということと、あと伝搬性が優れているというか、電波が届く範囲がアナログに比べて対障害物耐性としても広範囲で優れています。


逆にデジタルだから、弱電界になったら、突然音が遮断されてしまいますね。これはアナログのほうがいいです。


デジタルラジオは、衛星放送と地上波放送があります。


衛星放送は、衛星PCMデジタル音声での音楽番組 MUSIC BIRDなんかそうですね。それも24bit放送の高音質番組です。ダイナミックレンジの16bitと24bitではもう全然天と地の差で違いますよ。特にクラシックでは24bitのD-rangeは必須です。


自分も聴いてみたいと思いますが、別途特別の専用チューナーが必要になります。(パラボラアンテナは現状のBS/CSアンテナでいいと思います。)


地上波のデジタルラジオは、自分はあまり詳しくないですが、自分が仕事で現役で放送関係の仕事している頃は、テレビのデジタル放送がVHF帯からUHF帯に引っ越しをしたおかげで、VHFががら空きになるので、そこのVHF-Lowのところにデジタルラジオ(地上波)をアサインするということだったと思います。


地上波のデジタルラジオがいま普及しているのかどうか、わかりません。でもラジオはテレビほど急激なデジタル化を急いでいないこともあり、また電波がデジタルになってできることって、音がよくなること以外に、ちょっとした動画や静止画などの写真データ、文字情報も送れるようになり・・・ということですから、なんかテレビのデジタル放送となんら変わんなくて、どう差別化するのか、不明だという感じでした、当時は。


チューナーも別途デジタル専用のチューナーが必要ですね。


衛星も地上波もデジタルラジオはデジタルですから、番組中のオンエア曲リストをいっしょに同封して送ることは可能ですね。


でもその曲を購入するとかでインターネットECと連携するとなるとどうなんでしょうかね?放送とインターネットでは同じメディアの土俵上にないから、連携はすんなりはいかないのではないでしょうか?


でも自分が知らないだけで、すでにやっているかも?


24bit高音質音楽番組 MUISC BIRDは自分も聴いてみたいと日頃思っています。



~あとがき~


いま調べてみたら、日本の場合は、地上波デジタルラジオは2011年にあえなく終了しているんだそうです。(笑)とっくの昔にオワコンだったんですね。どうりで自分の周りに聞こえてこないと思いました。


ラジオの場合、アナログとデジタルでは、それぞれの方式には長所・短所があり、単にアナログラジオの代替として単純に考えることはできない。また国によって採用される規格が並立したため、端末価格がアナログラジオと比べて高く、デコード用の専用ICが低価格化しない限り、普及の足かせになることが指摘されている。


こうした事情からノルウェーのように、国の強制的な移行措置によりデジタルラジオの普及に成功した国から、日本のように普及が進んでおらず市販端末の数が少ない国まで幅がある。


・・・だそうです。


デジタルラジオは、北米だとHD-Radio、欧州ならDABが有名ですね。カービジネスではとてもメジャーな放送メディアです。


日本の場合、デジタルラジオという呼び方より、衛星のデジタル音声放送という言い方が通常ですね。日本はBSやCSの衛星放送で、デジタルな音声放送が普及しているみたいです。


MUSIC BIRDは、CS-PCMデジタル音声放送ですね。


ふだん、あまり気にしたことがなかったですが、これを機会に勉強になりました。



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川崎宿 [雑感]

奈良茶飯から川崎宿。江戸文化に心惹かれる気がして、その奈良茶飯を体験したく、京急川崎の菓寮 東照さんに出向いたときのこと。


奈良茶飯は江戸期の大人気の滑稽本、東海道中膝栗毛で茶屋の万年屋で弥次さん、喜多さんが食べたことで有名になった。


この万年屋跡が東照さんの傍にあるということで行ってみたのだが、まさか札が立っているだけとは思いもよらず、目の前を行ったり来たりして出会えなかったのでした。


そのリベンジでもう一回チャレンジしに行った。そのときにそれだけじゃなんだから、もうちょっと川崎宿について体験できるスポットを体験しようと思ったわけだ。


まずは、菓寮 東照さんで、お約束の奈良茶飯風おこわをいただきました。


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美味しかった~。江戸期から定番のしじみ汁と奈良漬もついています。奈良漬がすごく美味しい。ただしょっぱいだけでなく、すごい甘いしょっぱさで、これは美味しいですね。ちょっと自分ちで奈良漬食べたくなったので、川崎大師の町田屋さんで買ってきましょうかね。


今回は、もう一品挑戦したいものがあって、それはお汁粉。お汁粉は、北海道産大納言きらめきを使用したおすすめ商品とのこと。これも美味しかった~。


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さて、今回体験したかったスポットは、「東海道かわさき宿交流館」。この東照さんの2軒隣にあるのだ。これは行くに決まっている。


東海道かわさき宿交流館



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東海道かわさき宿交流館は、江戸時代の川崎宿の様子や当時の旅の紹介、みんながいるいまの時代まで川崎がどんな風に変わってきたのか、いろいろ面白い装置を使ってわかってしまう、ちょっとした博物館みたいな感じなのである。


地域の方々の長年の活動を踏まえ、東海道川崎宿の歴史、文化を学び、それを後世に伝え、地域活動・地域交流点となることをめざして整備した施設なのだ。


入場料無料で、写真撮影もOKである。


多摩川の六郷の渡しを渡って、そこから東海道に並んでいた旅籠や茶屋の数々、川崎宿。江戸時代の旅をする人の憩いの場所でした。なんか憧れるんだよね~。なんかまさに江戸文化の大衆文化の象徴という感じがして。


川崎宿って、「かわさきやど」と呼ぶのかと思っていましたが、「かわさきしゅく」と呼ぶのが正しいんですね。


入っていきなり万年屋。じつはこの万年屋の展示を見たくて、この東海道かわさき宿交流館に来たかったというのが本音なのでした。


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もうじ~んと感動。これでミッション・コンプリートと言ってもよかったです。当時の万年屋の座敷ってこんな感じだったのか、とも思いましたが、これは有名な江戸期から残っている万年屋の画をそのまま実物大として再現したに過ぎなくて、実際の万年屋ってどんな感じなのか、これは後でまた説明します。


東海道かわさき宿交流館公認キャラクターの飛脚の六助さん、愛称、六さん。


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お土産コーナーもあります。


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ありました。東照さんの奈良茶飯風おこわ。東照さんと東海道かわさき宿交流館は、提携関係にあるのです。


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2Fに上がっていく階段がこんなプリントがされているんですね。東海道五十三次ですね。洒落ていますね。


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ここがメインの展示コーナー。


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床には東海道沿いに並ぶ川崎宿のプリントがされているんですよね。


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これが川崎宿のパネル。


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江戸時代の東海道川崎宿の面影は、現在は残っていませんが、昔の地図と比較してみると、道の形や家の区割りなど、当時の様子を伝えるものが見つかります。特にお寺や神社は、江戸時代の地図にも描かれており、当時の姿がうかがえます。


パネルには、一連の川崎宿の旅籠、茶屋の説明も並んでいる。万年屋、新田屋、会津屋、・・・


万年屋見つけました。万年屋って江戸時代はこんな感じの建物だったんですね。想像図です。


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「万年屋ものがたり」のビデオクリップも用意されていました。


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万年屋ってやっぱりこんな感じの建物だったんですね。東海道中膝栗毛で有名になった奈良茶飯のことはもちろんのこと、昔、坂本龍馬と久坂玄瑞がこの万年屋で会合を持ったことでも有名だったんですね。勉強になりました。


東海道沿いに並ぶ川崎宿の模型もありました。


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江戸時代の地図に基づいた当時の東海道沿いの川崎宿の様子です。


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これは多摩川の六郷の渡しを描いた当時の画ですね。


昔、江戸時代に徳川家康が、この多摩川に橋をかけたのですが、洪水で流されてしまい、そのあと、何度も橋をかけたのですが、そのたびに洪水で流されて、もう橋をかけるのはやめよう、ということになって、それ以降は、渡し船でこの多摩川超えをしたのだそうです。これが「六郷の渡し」です。江戸から、この六郷の渡しで多摩川を渡って、そこから東海道沿いの川崎宿で宿泊して、そして東海道で西へと江戸時代の旅人は歩いて行ったんですね。


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これはこの博物館に来た人が、この衣装を身に着けて、さっきの画のところで、記念撮影するための衣装なんだそうです。いまはコロナになってしまったので、いまはそのようなサービスは中止だそうです。


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当時の籠ですね。江戸時代の人は小人だったんですね。(笑)


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江戸時代の旅ってどんなものだったのか、いろいろ教えてくれる展示です。



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コピーですが、これが東海道中膝栗毛の本なんですね。十返舎一九の滑稽本です。文学的な価値とともに、文才とともに絵心のあった作者による挿絵が多く挿入され、江戸時代の東海道旅行の実状を記録する、貴重な資料になっています。こんな小さな本だったんですね。現代語版を読んでみたいです。


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これは江戸時代の旅人が携帯していた当時の水筒です。


江戸時代の旅人ってこんな感じですね。歩くのに不自由のない身軽で歩きやすい衣装ですね。


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そして東海道五十三次。


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東海道とは、江戸時代に徳川家康によって作られた五街道のうちのひとつです。東海道には現在の東京~京都まで53の宿場があり、それを東海道五十三次と呼んでいます。


五街道の中でも東海道は特に見どころが多く、浮世絵や和歌の題材としてもよく取り上げられてきました。


数ある作品の中でも最も有名なのが、歌川広重の浮世絵。東海道の宿場、日本橋、品川宿、川崎宿、神奈川宿、・・・


We are now talking about 川崎宿・・・です。


この東海道五十三次の浮世絵は、切手にもなっていて有名ですね。自分も切手コレクションでほとんど制覇していたと思います。(自慢)


この2Fがメインの展示場ですが、とても素敵な展示でした。当時の川崎宿のことがよく理解できました。タイムスリップできました。


係員スタッフの方の話では、来年の2023年に、川崎宿400周年にあたるそうで、いまのところ特別イヴェントを考えているそうです。でもそれもコロナの状況次第とのことでした。


ぜひそのときまた伺ってみたいですね。



3Fに行くと、これまたびっくりするような展示があります。


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これは押絵というもので、それを羽子板に張り付けたものですね。


展示されているのは鎌倉在住の押絵工芸作家、吉田光寿(こうじゅ)さんが手掛け、同館に寄贈した作品。歌川国貞(のち三代豊国)が描いた「役者見立東海道」や、「歌舞伎十八番」を題材に羽子板の上に押絵で表現している。


押絵とは布に綿を包み、厚みを持たせた部分を張り付けながら立体的に絵を作り上げる技法。


吉田さんは「自宅のアトリエを整理していて、作品の寄贈先を探していた。ここ(交流館)は入場無料で、色々な人に作品を見てもらえると思って決めた」と話す。


約20年前にそごう横浜店で観た浮世絵展で、川崎に浮世絵関連の施設があったことを覚えていて、同館を見つけたという。



すごいですねぇ・・・自分はこの空間に思わず息をのみました。あまりの美しい空間に言葉を忘れる感じです。押絵というこういう芸術もあるんですね。


この押絵展は、ここに来たらぜひ見てほしいです。



そして川崎の年表。目で見る川崎の変化。


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東海道川崎宿ゆかりの人物も紹介されています。


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我らがミューザ川崎シンフォニーホールも、この川崎の歴史とともに大きく刻まれていくんでしょうね。


以上が、川崎宿について展示している東海道かわさき宿交流館のご紹介でした。


そして最後のミッションとして、万年屋跡を見つけに行きます。


菓寮 東照さんや、東海道かわさき宿交流館は、昔の東海道、いわゆる旧東海道の沿いに建っているんですね。


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旧東海道は、江戸期から現在に至るまで、道幅とか、拡張とか手を加えられることがなく、そのままの状態で保存されてきました。(もちろん舗装はするんですが。)


だから旧東海道ってこんな狭い道なんだな、と思いました。係員スタッフの話では、7mくらいの道幅とか。


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なんか、昔の江戸時代の旅人が、この旧東海道を通って、東の江戸から、西の京都まで歩いて旅をしたんだな、と思うと、なんか感慨深いです。今の道路と違って、このくらい狭い方が実感湧きます。


この旧東海道沿いをひたすらまっすく歩いていくとありました。万年屋跡。こりゃわからないはずだ。(笑)


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万年屋跡は、いまや高層マンションと化していました。江戸時代の万年屋って、六郷の渡しで多摩川を渡った後のすぐに建っていたんですね。「お江戸日本橋」の歌では「六郷わたれば、川崎の~万年屋~」とあるくらいですから、この場所にあることが江戸の時代から有名なことだったのです。


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これが万年屋跡の立て札です。自分はてっきり石碑が立っているんだろうと思っていたので、気づかずに前を何回も行ったり来たりしていました。


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これで思い残すことはないです。


係員スタッフの話ですと、歴史ファン、東海道宿場町ファンの方にとって、東海道沿いのこの品川宿、川崎宿とかを、この旧東海道沿いに交通機関を使わずに、自分の脚で歩いてくるのがブームなんだとか。


昔の江戸時代の旅人が体験した通りに、同じ道を自分の脚で歩いてみたい。そんな心意気なんですね。


なんでも朝10時に品川を出発して、この旧東海道沿いを歩いてきて、午後2時には、この川崎の東海道かわさき宿交流館に辿り着いて、そのスタッフに報告するのだとか。


なんか自分もやってみたいです。その前にいまのボロボロの靴をなんとかしないと。。。


これに纏わる旅行にこんなプランがあります。


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2022年・春から始める”東海道53次を歩く旅”。古の江戸の旅人となり、日本橋から京都を目指して歩き出しませんか?


歴史や先人の想いに思いをはせ、東海道を行く・・・


2022年4月から全25回。


日本橋~品川宿

品川宿~川崎宿

川崎宿~横浜

横浜~戸塚宿


・・・


などなどです。


1回単位で参加も可能です。もちろんお一人大歓迎です。


参加してみたい気がしてきました。歩行リハビリ、血糖コントロールにはとってもいいですね。




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電子契約の最新情報 [ライセンス・知財]

PKIを学ぶことで、電子契約の骨子となっている技術(暗号)がわかりました。ここまでは、自分の昔取った杵柄なので、自分の得意な分野を披露するだけだから別に大したことはなし。


これからは電子契約について、自分は勉強する立場、学習する立場になります。


電子契約ってどんなものなのか?


結構Confidentialなことなのかな、と思っていたけれど、ネットで”電子契約”と検索すると、もう出てくる、出てくる。かなりon publicな内容のようです。


いろいろな記事を読むと、なるほどと思えることばかりで、いまの電子契約について世間に公開されている情報を紹介してみたいと思います。


何度も言いますが、これは文化庁のアーティストの業務委託契約の契約書問題だけの問題ではないのです。自分の業務の技術ライセンスの使用許諾契約にも関わってくることだから、他人事ではないのです。


自分のために書いているようなものです。



まず、これから紹介する各内容は、以下の情報・図を引用させていただいています。情報の出処をきちんと明示しておきたいと思います。


情報引用元:


電子契約の6つのメリットとは?デメリットや使わない理由も紹介



電子契約とは?書面契約や電子署名との違いや導入時の注意点を紹介!



電子契約サービスランキング



電子印鑑GMOサインの技術力

契約印相当と実印相当、2種類の電子署名に対応!



ゼロから学べる電子契約の基礎—電子契約の導入メリットと注意点




●電子契約とは


電子契約とは、電子署名を施した電子ファイルをインターネット上で交換して、企業等が保有するサーバーやクラウドストレージなどに保管しておく契約方式のこと。


これまでの書面の契約では、契約内容を記した紙にハンコによる「押印」やペンで「手書き署名」を行って証拠化していた。


電子契約では、パソコンやスマートフォンを使い、暗号技術を応用した「電子署名」と「タイムスタンプ」を電子ファイルに施すことで、スピーディかつ安全に当事者の合意の証を残すことができる。


書面の契約書と同様に、裁判で証拠としても扱われる。


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電子契約のイメージ


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ここで、電子署名については、PKIの日記で書きましたね。公開鍵暗号方式とハッシュ関数を使う方式です。ここで新たに出てくるのは、タイムスタンプという技術です。これは自分も知りませんでした。タイムスタンプは時刻ですね。契約締結のときの時刻情報などを契約書に紐づける情報だと思います。


その時刻情報はどこから取ってくるのか、は自分が気になるところです。グリニッジ天文台の世界標準時計からじゃないとダメですね。(笑)タイムスタンプも信頼あるところからの情報じゃないとダメだと思います。


●公開鍵暗号方式とハッシュ関数を用いた電子署名


まず復習の意味も兼ねて、公開鍵暗号方式とハッシュ関数による電子署名について、もう一回おさらいします。


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まず送信者は、契約書PDFをハッシュ関数をとってハッシュ値(MAC)をとります。これがこの契約書の中身を表す神様データです。


そしてこのハッシュ値(MAC)を自分の秘密鍵で暗号化します。


そして相手に、契約書PDFと、自分の秘密鍵で暗号化したハッシュ値(MAC)を送ります。このとき自分の秘密鍵とペアになる公開鍵もいっしょに渡します。秘密鍵は自分の中だけでしまっておく極秘の鍵ですが、公開鍵は公開してもいい鍵なので、これを相手に渡します。


これらを受け取った受信者は、相手の公開鍵で、そのハッシュ値(MAC)を復号化します。このとき暗号がちゃんと解けたら、これは、ちゃんとその相手から届いたものであることの証明になります。なぜなら、その相手の公開鍵で暗号が復号できた、ということは、その暗号は、その相手の秘密鍵で暗号化されていることになるからです。


そして、出てきたハッシュ値(MAC)と、送られてきた契約書PDFを自分のほうでもハッシュ関数を通してみて得られたハッシュ値と比較します。


それで同じであれば、それは契約書PDFの内容が改ざんされていない、一致していることの証明になります。


これが公開鍵暗号方式とハッシュ関数を用いた電子署名でしたね。内容が改ざんされていないこと、正しい相手から送られてきたこと、この両方を検証することをいいます。


相手の公開鍵は、相手からもらってもいいですが、第三者機関である認証局(CA)から取り寄せたほうが信頼度は大きいですね。



電子契約って、この電子署名がすべてといっていいんですね。この暗号技術が骨子技術になります。


じゃあ実際使うユーザーのほうで、このような公開鍵暗号方式とかハッシュ関数とかをいちいち理解していないといけないのか、というとそれはナンセンスですね。それじゃ普及しませんね。


自分も電子契約を使ったことないですが、なんでもこんな感じなんだそうです。


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電子署名を施した契約書をPDF閲覧ソフトであるAdobe Reader(無料)で開くことによって右上の署名パネルというボタンを押すと、その署名パネル欄から以下の情報が確認することができ、証拠力の保持が確認できるんだそうです。


1.送信者および受信者が合意した日時(秒単位)。

2.送信者および受信者のメールアドレス。

3.締結後、署名内容に改ざんがなされていないこと。


1がタイムスタンプですね。2と3が公開鍵暗号方式とハッシュ関数による電子署名ですね。


だから難しい暗号セキュリティの技術のことを理解していなくても、こういう電子契約のアプリの中で、ユーザーはそれを意識せず、GUIの中で完結しているんですね。


たぶんそうだと思っていました。(笑)一般ユーザーにあまり暗号セキュリティうんぬんは、イケていないと思っていました。



●立会人型と当事者型(署名方式)


自分が、電子契約のことで今回新しく知ったのは、電子契約には、その署名方式に立会人型と当事者型と2タイプあるということでした。


立会人型


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当事者型


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ひと言で2つの署名方法の違いを表すと、電子証明書を必要とするのが「当事者型」(いわゆる認証局(CA)からきちんと電子証明書(公開鍵証明書)を入手する)。 一方、電子証明書を必要とせずメール認証などにより本人確認するものを「立会人型」と呼びます。


電子契約サービスを比較する際、この署名方法の違いを認識する必要がある理由は、「立会人型」では訴訟で不利になる可能性があるためです。


当事者型では、電子認証局で厳格な本人確認のもと発行された電子証明書を用いて契約締結する。 印鑑に例えると、実印における印鑑証明書=電子証明書だと考えてほしい。そのため、当事者型では本人性も担保される。


しかし、立会人型の本人性の担保は、電子契約サービス各社に委ねられている状況。各社、本人性担保のためのあらゆる対策をしていますが、立会人型の本人性に担保に関しては、実際に判例が出てこない限り判然としない部分でもあります。


よって、より安全・安心に電子契約サービスを導入していきたい会社は、当事者型を選択できる電子契約サービスを検討することをおすすめします。


やっぱりねぇ・・・公開鍵暗号方式を採用する場合は、絶対、認証局(CA)を入れたほうがいいんですよ。同じ公開鍵を入手するにしても相手からと、きちんと電子証明書(公開鍵証明書)として認証局(CA)から入手するのとでは全然信頼度が違います。


自分も今の会社で、ライセンス訴訟とか特許訴訟とかすごい身近なのですが、訴訟って面倒くさいよ~~~。(笑)かなり面倒で厄介なものです。そういう訴訟の場合、ちゃんとしたエビデンス、証拠力というのが立証される必要があって、そういうことを鑑みると、やっぱり電子契約サービスの中でも、署名方式は当事者型を選ぶことですね。


あとで一番最後に記しますが、いま巷でいろいろある電子契約サービスの中でも、この署名方式が立会人型と当事者型といろいろ採用するタイプがそのサービスによって違うんですよね。そこをよく注意して選んでほしい。


じつは、この当事者型と立会人型とガッチャンコしたハイブリッド型というのもあります。


ハイブリッド型


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自社は当事者型で、契約相手はメール認証による立会人型を利用することで、「契約相手の利便性」と「法的適合性・署名権限管理の担保」を両立できる、というものです。



●電子契約のメリット


①印紙税の削減

②事務労力・コストの削減

③契約締結までのリードタイムの短縮

④保管・管理の効率化

⑤リモートワーク対応が容易

⑥契約更新の確認漏れ防止


・・・ですかね。


①が一番大きいですね。印紙税はバカにならないです。契約書は原本が神様という文化から発生するものです。


紙の契約書は法律により、収入印紙を貼ることが義務付けられているのです。税額は契約の種別や契約金の大きさによって異なります。1件辺り200円~大きいものでは数十万円。1件の金額は高額でなくなくても、建設業・工事業・運送業など多くの請負契約を結ばなければならない企業にとっては大きな負担。


電子契約に切り替えた場合、契約書は法律で言うところの「課税物件に掲げる文書」ではなくなるため、印紙税が不要になります。


②は、まさに契約書の世界って原本が神様なんですが、その契約書原本にかかる費用です。


紙の契約書の場合、1つの契約を締結するまで多くの事務作業が必要になります。たとえば、「契約書を印刷し、製本する」「契約書に収入印紙を貼る」「封筒に宛名を記入する」「封筒に契約書を封入する」「郵便局に投函しに行く」など。


手間暇だけでなく、インク代・印刷代・郵送代などの事務コストも見逃せない部分です。


電子契約では、契約書のやりとりはインターネット上で行われます。電子ファイルをアップロードするだけで済むため「印刷・製本」「宛名書き」「封入・投函」などの事務作業は必要ありません。スタッフはその時間を他の作業に費やすことができます。インク代・印刷代・郵送代などのコストも省けます。



自分は思うんですが、自分の場合、あくまで企業が導入するかどうかの立場でしか、ものを考えられないのですが、企業が導入する場合、年間にいくらの契約を締結するかを割り出し、それにかかる事務労力・コストの算出、そしてそれにかかる印紙税を全部算出して、従来の方法だったら、これくらいかかるのが、電子契約に切り替えたら、これだけで済むから、それだけコストダウンのメリットがありますよ、というような検証の仕方をしていかないと踏み切れないと思うんですよね。


さらには企業の場合、もう過去にレガシーの膨大な紙の契約書原本を管理していますから、それをいまさら、ということはあると思うので、おそらくは紙と電子契約の両立という形にならざるを得ないと思うんですよね。


文化庁の契約書の場合は、これから導入という新しい分野ですので、電子契約オンリーでいいのだと思います。




書面による契約の締結は、印紙代、郵送代、印刷費、さらにはそれらの作業にかかる人件費や、書類の保管費(法人税法上、紙の契約書は7年間の保存義務)といった様々なコストが発生する。一件あたりの費用は数百円から数千円程度に過ぎなくても、総額では毎月数十万円以上の費用になっていることも少なくない。


電子契約を導入することで、契約書類はインターネット上でデータを受け渡しでき、そのままファイルとしてクラウド上に保管できるので、郵送費はもちろん、印刷費、物理的な保管スペース確保の費用などが不要になる。


また、ファイルをインターネット上にアップロードするだけなので、業務フローが簡素化され人件費も最小限にできる。



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④も電子化すると、パッと検索できますし、契約種別管理もたやすいですね。


契約書というのはとてもセキュリティ度の高い、かなり秘匿性のある厳重管理が必要な書類ですので、アクセス制限とか厳重管理が容易くなるような気がします。


あと、企業向けとしてはワークフロー機能は絶対欲しいです。企業は承認プロセスなど、何段階にも渡っていろいろな人を経由しますので、ワークフローは絶対必須です。ワークフローがある電子契約サービスがいいですね。



●電子契約のデメリット



①すべての契約が電子契約に対応しているわけではない

②電子契約に切り替えるには取引先の協力が必要

③取引先の状況によってはサポートが不可欠


①は電子契約に対応していない契約というのはこういう契約があるそうです。


・定期借地契約・定期建物賃貸借契約

・宅地建物売買等媒介契約

・マンション管理業務委託契約

・訪問販売等特定商取引における交付書面

・労働者派遣(個別)契約 など


②、③は自分が初めてこの電子契約のことを知ったときに、とっさに思ったことです。ある意味、電子契約が普及しないとしたら、ネックになるとしたら、ここなんじゃないかな、と思いました。


契約というのは、相手、取引先があって初めて成り立つものなんですね。契約書というのは、自分と相手との取り決めのための文書になります。だから相手あってのこと。


自分の場合でいえば、技術ライセンスの相手、ライセンサーは、100~200ぐらい相手がいます。その相手が全部電子契約に切り替えるとは思えないんですよね。さらに後述しますが、巷にある電子契約サービスというのはいろいろな種類のサービスが存在しますから、その取引先によって、その使っている電子契約サービスが違っていたりして、それを全部自社のほうで吸収するのは、なかなかしんどいと思うのです。


相手が従来通り、紙がいいといえば、そうならざるを得ないし、やはり現実問題、契約書は紙と電子契約の両立という形が現実的なんじゃないかな、と予想します。


契約というものは、相手あってのものですね。


厄介だと思うのは、相手、取引先から電子契約使いたいんだけど・・・と来たらどう対応するか、ということです。(笑)これは日夜、自分が恐れおののいていることです。(笑)だからこそ、電子契約について、いまからいろいろ勉強しているのです。



自分が、電子契約について、一番納得いった文章が下記の文言です。これが一番妥当なんじゃないかな、現実的なんじゃないかな、ということ。電子帳簿保存法とか、もう請求書や伝票など紙で保存できなくなる時代、このデジタル化の波が押し寄せているときに電子契約は、どうしても考えないといけないことだけれど、下記の文言が一番妥当なんじゃないかな、と思いました。



電子契約に切り替える最も大きなメリットと期待されているのが「印紙代の削減」「事務労力・コストの削減」です。導入を検討する際には「月間、どれくらいの契約締結数があるのか」「どれくらい印紙代を支払っているのか」「契約締結のために事務工数がどれくらいかかっているのか」を試算してみましょう。


明らかなメリットがあれば電子契約を利用すべきですが、中には判断に迷う企業もあるはずです。たとえば、印紙代は契約類型・契約金額の大小により異なります。契約締結数がそれほど多くない場合は、コストメリットを実感しにくいかもしれません。また電子契約への切り替えは事務フローの見直しを必要とします。今のフローが上手くいっており「余計な手を加えたくない」という場合は、導入を見送るのも一つの見識です。


ただし、長い目で見ればデジタル化の潮流は避けて通れません。自社で切り替えなかったとしても、取引先から持ちかけられることを頭の隅に留めておきましょう。きたるべき時に備えて“契約締結数がここまで増えたら・これぐらいの事務コストがかかったら電子契約に切り替える”など、ある程度の導入ラインを考えておくことをお勧めします。



でも間違いないことは、企業の場合は、これは個人単位でできることでは到底なくて、法務部門、IT部門が先導を切って進めていかないといけないことですね。


それは間違いないことだと思いました。




最後に、いま巷にでている電子契約サービスの一覧表を添付します。こんなにたくさんのサービスが存在するんですね。機能別表にしてあります。


費用として月間1万円弱の費用がかかるようです。


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インターネットラジオは進んでいた・・・ [雑感]

インターネットラジオは進んでいました。オンエア中の楽曲リストはGUIの中に表示されてました。(笑)まっ普通は誰でもそんなこと考えますよね。(笑)


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スマホのGUIだと、その楽曲情報をクリックすると、さらにAmazonで購入とか、レコチョクで購入とか、選択肢UIが表示されるようになっていました。


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ま、ここら辺は常識路線ですね。(笑)


でもradikoハマりそうだ・・・。

しかもスマホで聴くのがポイントです。


スマホで番組メニューをザッピングしながら聴いていくのが楽しいですね。


いままでの自分の生活のジャンルにはない、新しい楽しみです。こういうザッピングしながらだと、いろんなラジオ番組をいっぺんに知ることができますね。いままでは、新しい番組を知るきっかけが、なかなかなかったですね。


なんか目新しくて楽しいです。




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radiko [雑感]

radikoって昔からやっているけれど、自分はなかなか使ってみようとしなかった。今日何気なく初めて使ってみたら、すごく便利。これはいいですね。


radikoというのは、ラジオ番組のタイムシフト、インターネットラジオのことです。AM/FMで送られているラジオ番組をあとで、タイムシフトで聴けるような仕組みです。


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PCだけじゃなくスマホでも使えます。


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ライブ配信とアーカイブがあるという感じですね。


ラジオはどうしてもその時間帯にラジオの前で聴くという認識があるから、その番組の始まる前にラジオ、チューナーの前で聴くというスタイルだったけれど、タイムシフトで聴けるようになるとずいぶん楽になりますね。


オーディオシステムに繋げている音楽再生用のMacBookProで聴けば、そのままオーディオで聴けるからいい音で聴けるし、なにかしながらの”ながら族”で聴くなら、WindowsPCでもいいですね。


うちは、仕事用の会社のVPN PCと、その横にプライベートPCと2台並べていますから、そのプライベートPCのほうで、ラジオを流しておけば、ながら族になりますね。


スマホは、寝る前とか、ベッドの中にいるときに聴けますね。あるいは電車の中とか。スマホでラジオが聴けるのは手軽になりましたね。


本当に便利な時代になったと思います。


GUIもすごく使いやすい。もちろん検索もできるし、お気に入り登録もできる。


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あと、ラジオの場合は、その伝送方式からどうしてもそのラジオ局のあるエリアだけ、首都圏、地方で各々番組が違いますね。これはアナログのAM/FMの伝搬方式から仕方がないことです。


でもradikoになるとインターネットラジオになるので、その境目がなくなります。エリアフリーといって、東京にいながら地方のラジオ番組が聴けるし、逆に地方に居ながら、東京のラジオ番組が聴けます。


エリアフリーは有料ですが、(でも358円くらい)これはインターネットならでは、ですね。



インターネットラジオで海外のラジオ番組も聴けるようになるといいですね。(もう聴ける時代?)生のその国のラジオ番組。もう外国語教室に通うより、よっぽどヒアリングの練習になるのではないでしょうか。現地の言葉ですから。かなり聞き取り不能のような気がします。




自分は、ラジオの想い出といえば、やはりピストン西沢さんと秀島史香さんの頃のGROOVE LINEなんですよね。J-Waveですが、就職浪人中、毎日聴いていました。当時は、16:30~20:00でした。浪人中だからできた業でした。


渋谷HMVのサテライトスタジオで生放送中を見学に行ったことも何回もあります。渋谷HMV、自分の青春のシンボルの場でした。


いまGROOVE LINEはピストンさん1人でやってますね。時間帯も16:30~19:00に短縮。


ひさしぶりにradikoで聴いてみたら、懐かしい~~~。ピストンさん、相変わらず変わってないや。(笑)


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秀島史香さんのほうは、日曜日の早朝にやっているSHONAN By The Seaという番組を聴いてみました。これまた懐かしい~~~。相変わらずの癒しのお声でございました。


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radikoを使えるようになったから、これからは毎週タイムシフトで聴いておきますね。


やっぱりこういうシステムが必要ですね。(笑)


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このradikoを使ってみて、自分がふっと思ったこと。


ラジオって、じつは自分が思いもかけない素敵な曲に出会う絶好のチャンスなんですよ。普段、自分はオーディオで音楽を聴くにしても、クラシック専門だったりして、なかなか自分のテレトリー外の曲との出会いがないもの。


ROONがメタデータの紐づけや検索性から好みにあった楽曲をお勧めしてくるけれど、それはあくまでアルバムジャケットを並べるだけであって、それじゃ、その曲を聴いてみようという動機付けにはならないんですよね。


そのジャケ写をクリックしてみようという気にならない。自分からするとイマイチなんだよね~。あともうひと押し、もう一歩が足りない。



自分がこれは素敵な曲!これはいい曲!しかも自分が普段聴かないジャンルの曲との出会いがあるのは、ラジオが一番なんです。ラジオを聴いていて、その間に流れる曲なんですよ。


これが一番効き目がある。自分の耳で聴いて初めて、うわぁ、この曲欲しい~って感じになる。


ラジオってそういう自分が普段聴かない曲、自分のジャンル外、自分の知らない曲と出会う絶好の宝の宝庫というか、ポータルなのです。


昔からラジオで聴いていて、この曲欲しいな~と思ったら、即座にその曲を買えるというニーズはあって、それをいろいろメーカーは試みるんだけれど、いまひとつ定着しないというか、技術的に難しくて、いまに至っていないという感じでしょうか・・・


ラジオってAM/FMなんでアナログ波なんですね。だからそういう曲情報などのデジタル情報を付加させるのが難しいのです。


でもこういうインターネットラジオになったら、その楽曲購入のためのECとの連携って、相当やりやすくなるのではないでしょうか?


両者とも同じインターネットの土俵上にあるからです。


このラジオ番組に流れる曲情報が、このラジオ番組ページに格納されていて、それがそのままCDの物販ECサイトに連携しているとか、ストリーミングサービスに連携できるとか、あるいはそのままダウンロードで購入できるとか。


放送番組と連携するECが同じインターネットの土俵上にあるから実現容易いと思うんですよね。


radikoを拝見してみると、まだラジオ番組のタイムシフトが一番大きな売りで、まだそういうECとの連携までのサービスはないようです。


将来絶対これは実現してほしいな、と思います。


J-Waveのような音楽系のラジオ番組だったら必須にしてほしいですね。そうでないラジオ番組でも、間に流れる曲はとても魅力的な曲が流れることが多いです。


村上春樹さんがDJをやっている村上RADIOは、村上さんが曲を選んで流すわけですが、本当に素敵な曲だな~という曲ばかりで感心するのですが、それが番組内で終わってしまうことが、いつも勿体ないと思うんですよね。


その曲がユーザも購入できるようになれば、そして自分の手元で聴けるようになるんだったら、もっと魅力的になると思うのに、と思うのです。


でも村上さんの曲は、自分のレコードコレクションから選んでいるから、古いレコードの曲が多く、普通には売ってないか(笑)とは思います。



これは、なにもラジオだけの話ではないです。


自分が思っているのは、テレビ番組で民放などでその間に流れるCMとかで宣伝されている商品や流れている楽曲が、そのときに欲しいと思って、そのときに買えればいいな、と思うはずです。


放送がアナログ放送からデジタル放送に変わったとき、そしてインターネットが登場し始めたとき、大体1990年代半ばですかね?


”デジタル放送とインターネットの融合”というのがひとつのトレンドというか業界のテーマだった時代がありました。


でもその頃から30年経過した現在でも、まったく融合していないですよね。(笑)


放送がデジタルになったときは、そういうことが可能になる感じがしたものです。


でもうまくいかないんだよね~。

やっぱりテレビはテレビ。インターネットはインターネット。


・・・なんですよね。融合しない。


メーカーは一生懸命テレビにインターネット機能を内蔵しようとして、その融合、連携を実現しようとした。でもイマイチだった。


PCでテレビ番組を視聴する、インターネットでテレビ番組を配信するのは著作権的に問題が多くまだまだの時代だった。最近になってようやくその兆しが見えてきた。


やっぱり融合しない1番の原因は、テレビとインターネットは、メディアとして同じ土俵上にないからだと思うんですよね。メディアとしてまったく別物なのに、そこに連携関係を持たせるのは難しいのではないのでしょうか、結局のところ。


もし、テレビ番組がインターネットで配信され、PCで自由に観れる時代が来たら、CMと連携したECサービスも実現がかなり容易いように思えます。


メディアとして同じ土俵上にあると連携する上で、技術的な困難度というのは、ずいぶん敷居が低くなるように思います。


権利的な問題はいろいろあるとは思いますが。。。


テレビ番組をインターネットで配信する場合は、配信コンテンツとしてCMをカットしないで欲しいです。(笑)YouTubeみたいに、CMを飛ばしたりすることもできないようにしてほしいです。


CMと連携してのECサービスは、いろいろビジネスが広がる、モノが売れる、お金儲けができるビジネスの宝の宝庫のような気がします。


CMを見ていて、あっこの商品欲しい、この楽曲欲しいと思うことは日常茶飯事なのですから。そのためには、メディアとしてテレビとインターネットが、同じPC上という同じメディア上に乗ることが条件ですね。そうすれば連携は技術的にやりやすくなる。


その代わり、テレビやラジオは即時性、速攻性、本番性を重視して、1番最初に公開するのは、テレビ、ラジオ。そしてインターネットでの配信は、タイミングをずらして後日。そしてインターネット配信のほうはEC連携付き、というように区別すれば、両者とも顔、面目が立つのではないでしょうか・・・


でも若者はインターネットのほうで、全部用を足してしまうか?(笑)


1990年代は、家庭内はやはりテレビなどの家電製品が主力、王様で、パソコンは邪道扱いだった。だからテレビ側で、全部やろうとしたけど、うまくいかなかった。


でもいまの時代は、インターネットなどパソコンが主力化している。パソコン側で全部やると、いままで実現不可能だったことが、案外ポロっとうまくいっちゃうのではないでしょうか。


もちろん、これはパソコンだけではなく、スマホやタブレット端末も含めてです。


インターネットラジオのradikoで、そういう楽曲がその場で買えるECと連携していれば、もっと夢があるのにな~と思ったことがきっかけで、どんどん膨張しました。


ラジオ文化は、やはり車の中だと思うんですよね。これは王道です。車の中で、あっこの曲いい!欲しいと思ったときに、その場でECと連携できる仕組みが欲しいです。ただし、運転中は危ないですから、ボタンを押すだけですべてが完結できるようにしてほしいです。


人間の欲しいという物欲は、リアルタイム性というか、偶然出会う、意識してできることではない、そこにチャンスがたくさん広がっているように思うのです。





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お漬物のお茶漬けセットと川崎大師カレー [グルメ]

川崎大師、今年の年初ですでに3回目。これは新記録かもしれない。今年はきっといいことがある。1月のときにお預けになっていた川崎大師グルメをいただきに再びやってきました。


川崎大師グルメはいろいろあるけれど、奈良漬がとても魅力的。


川崎大師の名物といえば、江戸時代後期に川崎宿および、川崎大師周辺で全国にとどろくほどの人気食事として「東海道中膝栗毛」にも取り上げられた「奈良茶飯」(奈良茶飯には奈良漬が必須だった)。そしてそれに添えられた奈良漬。



その奈良漬専門店が、大正6年(1917年)、川崎大師の仲見世商店街に創業した老舗漬物屋「町田屋」さん。



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奈良漬けをはじめとするお漬物がこんなにたくさん!


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ノンノン家の実家は、うちのオヤジが大の漬物好きで、オフクロは手作りの漬物を季節に応じて何種類も作っていた。だから食卓には毎食漬物は必須に乗っていた。子供時代、豊かな漬物人生を送ってきたといえる。でも奈良漬というのは、あまり食卓に乗ったという記憶がないかも。



川崎名物が奈良漬なのは、川崎宿が「東海道中膝栗毛」に出てくる奈良茶飯(ならちゃめし)で有名になって、その奈良茶飯にはかならず奈良漬がついていたからだそうです。


これは昨日の日記で詳しく解説しました。そんな感じです。



新年のアド街で、川崎大師の特集が組まれていたとき、この町田屋さんの和カフェでのお漬物のお茶漬けセットがとてもビジュアル的に素晴らしくて、美味しそうだった。それと同時に、川崎大師カレーというのも、この和カフェの名物であることを、そのときに知りました。


この2つのメニューをどうしても制覇したくて、再度川崎大師に足を運んだという訳です。


この「町田屋」さん店舗の奥に創業100周年記念事業として新飲食スペース・和カフェ「小さな奇跡の店 川崎大師松山」があるのです。


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本当に町田屋さんのお漬物がたくさん売っている商品陳列棚の横にひっそり入り口があるのです。


もともと川崎大師の商店街の店舗に無理やりカフェスペースを作ったという感じですから、応急措置という感は否めません。


さっそくカフェに入ってみると、もう直方体ではなくスペースが折れ曲がって続いているという感じです。


入り口のところはこんな感じ。


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ここが商品陳列棚のスタッフが立っている人がいるスペース。お店の人から外のお客さんを見るとこんな感じ。


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そしてさらに一番奥まったところにもスペースがあります。自分はここに通されました。ちょっと全体の配色が赤というのが、ちょっと落ち着きませんね。


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さっそく一番の目的であるお漬物のお茶漬けセットをいただきます。お漬物が3種の場合と7種の場合のふたつがありますね。自分はもちろん7種を選びました。


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そうです!これです!アド街で紹介されていたものと全く同じ。これです。よかった。これで自分のミッションはお終いですね。これが食べたかったのです。


でも美しいですね。本当に美しい。町田屋さんは奈良漬をはじめとするお漬物のお店。本当にいろいろな種類のお漬物があります。


この7種は、


きざみ奈良漬

ごぼう

きゃらぶき

まりらっきょう

鉄砲漬

辛し高菜

奈良漬


こんな感じでしょうか?


これで880円。なんとこの値段でこの一皿を二杯お替り自由なのです。このあとカレーを食べるのでやめときましたが、ちょっと後悔しています。やはりお替りしておけばよかった。


お茶はいたってストレート。とりたてて特別な味はしなく、ふつうのお茶でした。いろいろなお漬物は、本当に珍味。それぞれに見た目通りの味がして、これをお茶漬けといっしょにかっ込むと本当に美味しい。日本人に生まれてよかったという感じです。二杯お替りしておけばよかったです。


本当に美味しかったです。


さて、もうひとつの狙いが、川崎大師カレー。


これは前宣伝がすごいです。思わず引き込まれそうになります。ある意味この和カフェの一番の売りというか、看板メニューですね。


川崎大師カレーは、完成の道のりは大変だったそう。200以上のカレー屋を回り、創作の日々。あまりの手間で工程のかかる製品のため工場委託も難航しようやく完成致したもの。2年以上の歳月をかけ、ようやく完成した苦労の賜物だそうです。


もうここだけで自分はウルウル。


川崎大師カレーは三段階に変化する深い味わいカレー甘さ→コク→辛さの三段階に変化するのは良質な素材とその配合の妙が秘密。


9種類のフルーツとセロリ、キャベツなどの香味野菜をたっぷり使い「甘み」をだし、特製鶏がらスープとデミグラスソースの絶妙な配合で「コク」をだし、16種類のスパイスをブレンドの順番や配合にこだわり「辛さ」をだしている。


“淡路島産プレミアム玉ねぎ”を使用。この玉ねぎは、他の玉ねぎと比べて2倍も甘味成分が強く苦味が少ないのが特徴。川崎大師カレーはこの玉ねぎを贅沢にも1人前、丸ごと1個使用。この淡路島産玉ねぎをじっくりあめ色になるまで炒めて作ったカレー。


他にフルーティーな甘さと香りを出すために、バナナ・マンゴー・パパイアなど9種類のフルーツを使用して厳選した唐辛子と16種類のスパイス(ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、カルダシン、ローリン、ナツメグ、グローブ等々)ジャガイモはなめらかな舌触りを出すために、マッシュポテトを採用。「甘み・コク・辛さ」の三段階に変化する深い味わいを演出しています。




長いよ~。(笑)


ここまで詳しく説明するということは、相当売りなんですね。アピールしたいんですね。ここまで苦労に苦労を重ね、隠し味たくさんの絶品のカレーだということを言いたいんですね。


自分にはお店の熱意がすごい伝わってきました。このHPの説明文を読んで、よしこれはいっちょ食べたろ!と思ったのでした。


川崎大師カレーは、やはりこの和カフェの一番の売り、看板メニューだということが伝わってきます。


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川崎大師カレーはこんなにメニューがあります。1番人気は、スタウトポークカレー。初めての方はまずこちらを!スタウトビールで煮込んだトロトロのポークが2枚も乗った当店1番人気のカレーだそう。


もちろんこのスタウトポークカレーにしました。


こちらです。大盛で950円。


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これはなんとも不思議な味ですね。


甘さ→コク→辛さの三段階に変化するとのことですが、辛さというのは感じないですね。甘さとコクは確かにあります。とにかくものすごく細かいというか繊細というか、すごい複雑な味。いろいろな味が重ね合わせられたすごい不思議な味がします。


甘くてクリーミーですね。そしてコクがある。これは高級なカレーですね。ちょっと自分はいままで食べたことがないような不思議な味のカレーです。


トロットロのポークは美味しいですね~。


スタウトポークはローストした麦芽を使用した力強い黒ビールと厳選ポークを圧力鍋で炊き上げることで出来上がる。とろとろとした食感と、風味豊かな味わいに仕上げられています。


なんともいえない不思議な美味しさと、このトロットロの食感のポーク。本当に美味しいカレーでした。


川崎大師グルメでは欠かせない看板メニューですね。

しかといただきました。


最後に甘酒をいただきました。ひさしぶりの甘酒。美味しかった~。しっかり奈良漬もついています。(笑)


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川崎大師グルメ、しかと堪能しました。これでもう行けるところは全部制覇したかな?


川崎大師駅に帰る途中、住吉さんの久寿餅。川崎大師に来たら、もう絶対これですよね~~~。


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江戸期の人気食「奈良茶飯」の復活! 菓寮 東照 [グルメ]

奈良茶飯のことを知ったら、無性に食べてみたくなり・・・。奈良茶飯は江戸期の人気食だったのだけれど、いまの現代で、食べれるところがないのか調べてみたら、川崎の和菓子屋さんで現代復刻版をメニューに出していることがわかりました。


やっぱり今日中に行ってきました。(笑)


菓寮 東照さん


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京急川崎駅から徒歩5分くらい。


今回、奈良茶飯のことを勉強したら、江戸時代に宿場町として栄えた旧東海道にあった川崎宿にすごく惹きつけられてしまいました。


この川崎宿跡巡りというのも、ひとつの歴史旅行ファンの楽しみなのだとか。


その旧東海道、川崎宿にある東照本店さん。大正2年創業。以来100年余り、東海道五十三次の川崎宿付近にあることから、川崎宿由来の商品をはじめ、地域に根差した菓子づくりも行ってきていらっしゃるようだ。


自分は初めて知りました。


これはぜひ行かなきゃ!


奈良茶飯おこわ、あるようです。ドキドキしてきました。


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店内は、和菓子屋さんらしい、とても清潔感があって素敵です。伝統も感じますね。


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季節のお菓子や祝い菓子、日々のお菓子、川崎宿由来の商品いろいろありますね。あとでお土産で買うことにしました。


ここ、お店内の奥にある「茶寮木の実」では、東海道名物「奈良茶飯風おこわ」をはじめ、季節に応じて、かき氷やお汁粉、店舗のお菓子をお茶とともにいただけるようだ。


「お汁粉」は、北海道産大納言きらめきを使用したおすすめ商品だそう。


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奈良茶飯おこわ、ありますね~~~。


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さっそくオーダーします。


ここで、ちょっと東照さんで、奈良茶飯を復活させたいきさつをご紹介しますね。


2014年のニュース記事です。いまから8年前には復活していたんですね。


弥次さん、喜多さんも食べた川崎宿名物「奈良茶飯」が現代によみがえった。川崎市内の和菓子店「川崎屋東照」(川崎市川崎区、岩瀬亘克社長)が、江戸時代の人気食だった奈良茶飯を現代風にアレンジした新商品「奈良茶飯風おこわ」を開発し、販売を開始した。


昨秋開館した「東海道かわさき宿交流館」とのコラボレーションで、地域のまちおこしや新たな川崎名物として期待されている。


今回、同交流館の開館をきっかけに、同社が奈良茶飯の商品化につなげた。岩瀬社長によると、半年ぐらい前から試作を重ね、奈良茶飯の素材を使いながらも、食べやすいように現代風の味にアレンジして、おこわとして仕上げたという。


岩瀬社長は「食べた素材の味が分かる味付け。勝栗はいまの生活ではなかなか食べないもの。何だこんなものかと思われないように、現代風の味にするのに苦労した。できるだけシンプルで素材の味が出るようにした」と話している。




この「東海道かわさき宿交流館」もぜひ行ってみたいと思います。


自分は、江戸期の奈良茶飯が食べたかったのだけれど、やはり現代人の味覚に合うかどうか難しいところもあって、おこわという形で現代人に合うようにアレンジした、ということなんですね。


さっそくオーダーしました。これが江戸期の人気食だった「奈良茶飯」の現代アレンジ版「奈良茶飯おこわ」です。


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質素で美しいですね。


東照の「奈良茶飯」(税込み756円)は、うるち米ともち米に勝栗、炒った大豆、粟、小豆を加え、お茶の風味でおこわに仕上げてあるそうです。


これは栗ご飯のおこわ。(笑)第一印象はそんな感じです。でもとても味わい深くて美味しいです。栗や小豆、大豆などの甘味が、もち米のモチモチ感と合って、味わい深いご飯の美味しさを感じます。


ちゃんと伝統を守って、シジミのお味噌汁と奈良漬もついていましたよ。(笑)まさに江戸期の人気食の復刻です。


やはり自分で食べてみて、初めて達成感がありますね。


さて、江戸の川崎宿で、この奈良茶飯を一躍有名にした万年屋さんの跡がこの近くにあるということで、東照さんの女将さんに場所を教えてもらい行ってみることにしました。


江戸時代、川崎宿には、多摩川を渡って入りました。慶長5年(1600年)、徳川家康の命で、六郷大橋が架けられましたが、貞享5年(1688年)の大洪水で流されたたため、明治7年(1874年)まで渡しによって人々は往来しました。


川崎宿は、日本橋から2番目の宿場で、朝、日本橋を発った旅人は約18キロを歩き、昼食に、奈良茶飯を食べたといいます。


多摩川を渡って、すぐにあったのが万年屋などの茶屋です。川崎宿には、旅籠62軒をはじめ、


八百屋,下駄屋,提灯屋,酒屋,畳屋,湯屋,鍛冶屋,髪結床,油屋,米屋


など計368軒があったそうですよ。


この川崎宿跡巡りというのが、ひとつの歴史ファン、江戸時代ファンの楽しみなのだとか。


女将さんに教えてもらった通りに道なりを歩いていると、


この道は、旧東海道なんですね。


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昔の江戸時代の人たちはこの東海道を歩いて行ったのです。結構現代の道路と比較して、道幅が狭かったです。


そして多摩川。


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この旧東海道沿いに、一連の川崎宿があったようです。


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でも、肝心の万年屋跡が見つかりません。自分は万年屋という石碑が立っているんだろうと思っていました。


万年横丁 大師道を見つけました。


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あとで調べてわかったことですが、この道は、万年横丁から川崎大師へ。人々は、多摩川を渡ると、この横丁を歩いて、川崎大師に参詣したのですね。横丁周辺には、新田屋や会津屋などの茶屋もあったそうです。


でも肝心の万年屋跡が見つかりません。1時間くらい歩き回って、諦めました。歩行リハビリ中の自分にとっては、かなりしんどかったです。


家に帰ってから、悔しいからネットで調べてみたら、自分は目の前を何回も行ったり来たりしていましたね。(笑)


万年屋跡は石碑ではなくて、こういう看板が立っているだけのようでした。(この写真は借り物です。)


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看板だから気が付かなかったんですね。悔しいから、また後日チャレンジしてみます。


今度行くときは、この万年屋跡はもちろんのこと、東照さんで、北海道産大納言きらめきを使用した「お汁粉」にチャレンジしてみたいです。


そして「東海道かわさき宿交流館」も訪問してみたいです。ここでは当時の江戸期の万年屋の座敷が再現されているそうです。



足が棒になって家に帰ってきて、東照さんで買ったお菓子詰め合わせ。

美味しかった~~~。


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奈良茶飯 [グルメ]

川崎大師の奈良漬専門店である町田屋さんで、お漬物のお茶漬けセットを食べに行った。その日記を書くうえで、奈良茶飯の説明をしていたら、かなり長くなるので、別日記とすることにした。


奈良茶飯、食べてみたいです。


ことの発端は、なぜ川崎名物、川崎大師名物が奈良漬なのか、というところを紐解くことから始まります。


川崎名物が奈良漬なのは、川崎宿が「東海道中膝栗毛」に出てくる奈良茶飯(ならちゃめし)で有名になって、その奈良茶飯にはかならず奈良漬がついていたからだそうです。


「東海道中膝栗毛」は江戸文化の名作(十返舎一九の滑稽本)ですね。自分は日本史が大好きですが、戦国とか政治の物語にどうしても多く接することになりますが、その中でも江戸文化ってとても好きです。江戸文化って戦さがない本当に平和なときで、庶民の生活、文化が発達してそのまま伝わってきますね。貴族、武家とはまた違った江戸庶民の大衆文化という雰囲気がいいですね。


江戸前寿司とか浮世絵、歌舞伎、東海道五十三次とか。。。今年は鎌倉がふたたびのマイブームになる予定ですが、隠れてこっそり江戸文化も勉強してみたいです。


そんな「東海道中膝栗毛」に出てくる奈良茶飯(ならちゃめし)とはどんな食べ物なのか?


奈良茶飯は、炊き込みご飯の一種で、奈良県の各地の郷土料理。


少量の米に炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟など保存の利く穀物や季節の野菜を加え、塩や醤油で味付けした煎茶やほうじ茶で炊き込んだもので、しじみの味噌汁が付くこともある。


元来は奈良の興福寺や東大寺などの僧坊において寺領から納められる、当時としては貴重な茶を用いて食べていたのが始まりとされる。


茶飯を気に入った旅人が江戸に持ち帰り、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場したことで有名になる。


奈良茶飯は、畿内よりもむしろ江戸の食として広まっていったそう。川崎宿においては、文化文政時代に、万年屋が奈良茶飯で有名であったと伝えられている。さらに十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」に万年屋および奈良茶飯が登場したことで一層有名となり、万年屋は江戸時代後期には大名が昼食に立ち寄るほどの人気を博したと言う。



この川崎宿である万年屋について、もうちょっと詳しく調べてみますね。ここまで来たら徹底的にやらないと気が済まない性格です。(笑)


「河崎万年屋」


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長谷川雪旦 「河崎万年屋 奈良茶飯」

東京国立博物館蔵 「江戸名所図会」より


江戸時代、川崎は宿場町として栄えた大きなまちでした。とくに宿場の江戸口は茶屋や旅籠(はたご=旅人へ食事をだしたり、宿泊もできる宿屋のこと)が並び、川崎大師へお参りする人々など、多くの武士や町人でにぎわいました。


なかでも、「万年屋」は、名物「奈良茶飯」が評判になり、一膳飯屋から宿場一の旅籠に。本来は本陣(公認の旅館)に泊まる大名も宿泊したほか、弥次さん喜多さんで知られる「東海道中膝栗毛」にも描かれ、のちには皇女和宮や米国駐日総領事ハリスも立ち寄ったと伝えられています。


情報引用元:

川崎川崎市ホームページ:「河崎万年屋」





・・・だそうです。


この川崎の万年屋というのは、江戸時代の茶屋ですが、いまも残っていないのでしょうか?(笑)残っている訳ないですよね。


ここまで来たら、現代のお店で奈良茶飯を実際食べてみたいです。ネットでいろいろ調べてみたら、今は、万年屋の跡地にも近い、お菓子処の「東照」(川崎市川崎区本町)が7年前に、「奈良茶飯」を復活させて、川崎宿跡巡りをする人々に提供しているそうです。


これはぜひ行ってみますね。


ここですね!


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菓寮 東照



和菓子屋さんですね。商品紹介を見ましたら、奈良茶飯ありました。奈良茶飯風おこわという形でオリジナルの奈良茶飯ではなく、現代風におこわとしてアレンジしているようです。


調べてみると、現代のいま、奈良茶飯を食べさせてくれるお店は、この東照さんしかないようです。


「江戸期の人気食「奈良茶飯」復活、川崎の和菓子店が現代風アレンジ!」


なんていう記事もありました。楽しみですね。



ぜひ行ってみます。


これが奈良茶飯が川崎名物といわれるきっかけだったんですね。この奈良茶飯に必ず奈良漬がつくものなんですね。だから川崎名物といえば奈良茶飯、そして奈良漬けなんですね。


奈良茶飯ってこんな食べ物です。


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そしてこれが奈良漬です。美味しそうですね。


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奈良漬(奈良漬、ならづけ)とは、白うり、胡瓜、西瓜、生姜などの野菜を塩漬けにし、何度も新しい酒粕(さけかす)に漬け替えながら作る漬物。奈良の伝統的食品の漬物だそうです。


このつかりきったしょっぱさというのを感じる見た目ですね。


これは実家で食べたことあります。たまにつけてくれました。



東照さんの奈良茶飯、今日行きたい気もしますが、そんなに毎日出歩いたら、このオミクロン大流行の折、大変なことになっちゃいますね。


でも行っちゃうかも?








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海賊ビジネスとサイバーセキュリティ [暗号セキュリティ]

電子契約のことを知りたくて、30年前に自分が勉強した昔取った杵柄で頑張ってみた。でもそれを書いたら、もっとどんどん頭の中に沸き上がってきたことがあった。
                                                                                                                                               
セキュリティに関する当時の時代背景といったら、やっぱり海賊ビジネスなのである。中国や東南アジアは、まさに海賊ビジネスの温床であった。(いまもかもしれませんが。(笑))
                                                                                                                                               
日本の音楽界の音楽CDの模倣CDやCD-Rなどが大量に売られていた。それで現地人は膨大な利益を上げていたのである。
                                                                                                                                              
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日本の作曲家や演奏家などの音楽家の著作権者にとってはもう億単位、兆単位の大損失である。それは音楽CDがノンスクランブル、非暗号化の裸のコンテンツだったからなのである。
                                                                                                                                               
どんな風にして海賊盤を作るのか?
                                                                                                                                              
もう奴らはありとあらゆる手段を尽くしてやる。
                                                                                                                                               
有名なのは、リバースエンジニアリングと呼ばれる手法だ。セットの中の基板の写真を顕微鏡で写真を撮って、それを観察して、その情報から自分達用に回路図に変換する方法である。
                                                                                                                                                 
うそだろう!と思うかもしれないが、そんな気が遠くなることを彼らはやっちゃうのだ。
                                                                                                                                                 
まっ自分も身近でやってたけどね。欧州の衛星放送のチューナーの回路図がどうなっているか調べるために、同僚たちは、PhilipsやGrundigのASTRAのチューナーを購入して、一生懸命その基板パターンから回路図を起こしていたっけ?(笑)こういうのをリバースエンジニアリングといいます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                            
コンテンツがデジタルで、しかもそれに暗号化されていない、ノンスクランブルであるということは、もう奴らはセットの信号線ラインのところにピンを立てて、それをそのまま吸い取って読み取ってデータを複写したりもする。物理プロービングと呼ばれる手法だ。
                                                                                                                                                
そのほかに、CDをそのままスタンピングといって、物理的に型をとって複写してしまう方法もある。CDの音が鳴る仕組みというのが、CDにはピットといって、音声信号に相当する穴があいていて、それにレーザーを当ててその反射角に応じて音を再生する仕組みだからだ。
                                                                                                                                               
だからそのディスクごと、ピットの穴ごと物理的に型をとって複写してしまえば、模倣CDは造れてしまう。
                                                                                                                                               
中国や東南アジアの山奥には、そんなやつらのアジト、秘密基地がたくさんあるのだ。(笑)そこで日夜そんな悪さをしている。日本は格好の餌食とされてきたのである。
                                                                                                                                                
秘密裏にそのアジトを突き止めて、摘発する訳だ。
                                                                                                                                                
これもやはり1番大きな原因は、CDの音がノンスクランブル、非暗号化だったからである。これに懲りて、今後の次世代光ディスクに記録する信号は、必ず暗号化すること、スクランブルをかけることということになった。
                                                                                                                                                 
次世代音楽ディスクのSACDや、次世代映像光ディスクのDVDは、コンテンツは暗号化されて格納されることになった。また光ディスク特有の物理的複写、スタンピング対策も施した。
                                                                                                                                                
世の中の庶民のオーディオマニアの方には、こういう暗号化を批判される方もいる。暗号化してしまったために、簡単にコピーができなくなり、世の中に音楽というものが広まらなくなってしまった要因を作ってしまった。CDのような裸のコンテンツだからこそ、自由に機器間をコピーできて、それが音楽の普及の隠れた要因だったのに。。。暗号化でなんでも禁止にしてしまう窮屈な世界はじつは音楽のこういう隠れた世界的な普及を阻害している。。こんなご意見である。
                                                                                                                                                 
それは確かに仰ることもわかるような気がするが、まっ自分からすると、あくまでユーザー目線の自分たちの使い勝手だけからのお気軽な意見だよな、という印象しか持たない。
                                                                                                                                                
海賊盤ビジネス、模倣ビジネスでどれだけ著作権者が被害を被ってきたか、これをなんとかとめなきゃあかん、という流れは必然で、暗号化は当然の道筋であったと思う。
                                                                                                                                                 
                                                                                                                                                 
コンテンツに固有のコンテンツ鍵、ディスクに固有の鍵のディスク鍵、そしてセットの機器本体にも固有の鍵のセット鍵、この3種類の鍵で記録メディア固有のセキュリティを構成している。
                                                                                                                                                
これは光ディスクが最初だと思うが、いまの時代のSDカードのような不揮発性フラッシュメモリーなんかも原理的に同じである。
                                                                                                                                                
でもこうやって記録メディア用の暗号化、セキュリティ対策を施しても、奴らはやってしまうのだ。一番の原因となっているのはPCだ。PCが高速処理CPUになるにつれて、暗号解読が可能になってしまう。
                                                                                                                                                
DVDの暗号システムのことをCSS(Contents Scramble System)というのだが、
                                                                                                                                                
・CSS DVDコピーガードを解除できるフリーソフト
・「朝めし前」だったDVDのコード解読
・2021年最新版 DVDのコピーガード解除ソフト8選
・フリーソフトだけで完璧にDVDのCSSを解除できるソフト
                                                                                                                                               
もうネットには山ほどこのような情報が掲載されている。
                                                                                                                                               
暗号がこういう輩たちに破られたら、それに負けじと、さらにセキュリティを強化したシステムにする。でもまた破られてしまう。それの繰り返しだ。
                                                                                                                                                
セキュリティの世界は、つねにいたちごっこの世界である、とはこの業界のことを知る人なら有名な言葉だ。
                                                                                                                                               
自分も暗号セキュリティの仕事をしていて、なんかもう疲れてしまい、生産性を感じない世界だなと思ったこともこのような世界だからだ。
                                                                                                                                                
いまの時代、ネットワークの時代になって、光ディスクのような物理的な記録メディア、記録媒体が消えつつある。そうすると海賊盤ビジネスもきっと干しあがっている感じだろう。彼らもネタがなくなって消滅しつつある。
                                                                                                                                               
じゃあネットワーク時代、オンライン時代の海賊ビジネスとはなんなのか?
                                                                                                                                               
ネットワーク通信で暗号が必要なことは先の日記で述べた。
                                                                                                                                              
オンラインの時代はもっと違うところに焦点があるんじゃないかなと感じる。それはサイバー攻撃、サイバーアタックである。
                                                                                                                                               
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ハッカーたちが日夜、侵入してきて情報流出させたり、機能停止に追い込んだり、もう大損害を与えようと日夜狙っているのだ。
                                                                                                                                               
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ハッカーというのは、プロがやっているように思われるかもしれないが、ツールを貸しているプロ集団がいて、そこからツールを借りて、じつは素人がやっているという話がもっぱらだ。
                                                                                                                                               
侵入に成功することで、ハッカーには報酬が入る仕組みなのだろう。
                                                                                                                                                
企業でたとえば工場を狙われたりしたら、生産ラインが止まってしまう。これを復旧するまでに大変な時間がかかってしまう。その止まっている間、何億という被害額がでて、大ダメージである。
                                                                                                                                                
日本国内にはハッカーたちにとって、いろいろ美味しいところはいっぱいあるのだろう。ある意味テロ行為とも思える危険な場所もある。ここをハッカーに狙われたらさすがに日本もヤバいだろうというところが。
                                                                                                                                                
ハッカーはその守られた鉄壁のところを突き抜けることに快感を得る人種なので、どんどん恐れをなさず挑戦してくる。
                                                                                                                                               
やっぱりいまのネットワークの時代といえば、このサイバー攻撃、サイバーアタックが最大の問題点なのだと思う。自分が暗号セキュリティを勉強していた1995年ごろには、なかった発想だ。
                                                                                                                                               
あなたの自宅のパソコンに日夜届く不審メール。詐欺メール。これもある意味ハッカーと言っていい。
                                                                                                                                               
企業のPCにもこういう不審メールは届く。ついクリックしたら、一気にウイルスが混入繁殖してしまい、社内のネットワークが壊滅に追い込まれる。復旧するまで大変な時間がかかり、まさに大損害である。
                                                                                                                                                 
この不審メールは最近、非常に巧妙にできているので、つい騙されてしまい、クリックしたりする。まさにネットワーク時代のセキュリティとは、こういうサイバー攻撃、サイバーアタックを防御するためのセキュリティだと思うのである。
                                                                                                                                                 
東京五輪で、外国からのサイバー攻撃が大会期間中じつに4億5千万回あった、という事実。それを日本はしっかりガードして、被害なく無事大会に支障をきたすことなく守り通したという事実に自分は誉を感じます。
                                                                                                                                                 
この日本国内からはもちろんのこと、諸外国からのサイバー攻撃からどう守っていくか、企業はもとより、日本全体の問題なのである。
                                                                                                                                               
そういう意味で、今の時代のセキュリティは、単なるセキュリティではなく、サイバーセキュリティといえるのだ。
                                                                                                                                               
でもファイヤー・ウォール、セキュリティソフトの利用、社員の啓蒙くらいしか対応策が思いつかないのは私もです、ハイ。(笑)
                                                                                                                                               
                                                                                                                                               

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PKI (公開鍵暗号インフラ) [暗号セキュリティ]

ペーパーレスな次世代の契約書管理方式として電子契約サービスが有力視されているが、その電子契約に使われている原理が、PKI(Public Key Infrastructuer)、公開鍵暗号インフラと呼ばれる暗号のやり取りをきめた仕組みであることがわかった。


これは、もう暗号セキュリティの基本中の基本の考え方で、もう何十年も不変の変わっていない技術である。


ネットワーク時代、デジタルコンテンツ時代に、その著作権保護技術として、暗号と電子透かし(Watermark)は二大必須技術なのである。もう基本中の基本。


コンテンツがデジタルであるということは、マスターと変わらないということ、コピーしても劣化しないということ、それをインターネットでやり取りする場合、そのままコンテンツがハイジャックされて盗まれると、そのマスターのクオリティのまま、相手が利用できることになる。


インターネット上の通信で、コンテンツを裸で流すというのは、もう論外なのである。


自分が届けたい相手にきちんと伝送したい、そのための認証手続きを踏まえた送信に暗号セキュリティ技術は使われる。


電子契約では、このPKIの仕組みを使うので、その仕組みをきちんと理解しておく必要がある。もちろん、実際使うユーザーからすると、そんな難しい理論を意識することなく、ただブラウザのUIのボタンをポチっと押すだけで、全部そういう暗号セキュリティが施されるような仕組みになっているに違いない。


でもちゃんとどうなっているのか、なにをやっているのかのその仕組みを理解したうえで利用したほうが、信頼度、安心度は全然違うと思う。


電子契約は自分にとって、他人事ではなく、自分にも降りかかってくると思われるので、自分のために書いているようなものである。


1995年ごろにインターネット音楽配信ビジネスを仕事としているとき、仕事でこの暗号セキュリティのことはずいぶんやった。


インターネットにデジタル音声信号を流すということは、暗号セキュリティを勉強するということと同意語であった。



コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、クリアリングハウス(第三者機関)、ユーザーホームネットワーク。。。こういうシステム的なことをやったことももちろんであるが、これはたくさんの人が関与しないと成り立たないビジネス。1人でやれることでもない。


だから自分の担当ベースで実務としてやることは、暗号や電子透かし(Watermark)だったのだ。


あの当時は、自分でパワーポイントを使ってしこしこと図を作っていたんだよね。すごい頑張り屋さんだった。


今回もそれをやろうかと思ったけれど、ちょっと気が滅入るのでやめといた。ネットの図を拝借すると、自分の思っている通りの説明ができず歯がゆいのだが、なるべく自分の考え方に近い図を選んで、頑張ってみるとする。



まず、暗号の基本の考え方。


共通鍵暗号方式.jpg


送信者と受信者がいる。


それで暗号がかかっていない原文コンテンツをこの世界では平文といいます。それにある暗号鍵で暗号をかけます。


ここで言っている鍵というのは、乱数のことをいいます。ランダムに発生した00100100・・・・の意味のない順番めちゃめちゃの乱数です。乱数というのは乱数生成器で生成します。


暗号という作業は、もともとの平文にこの乱数である鍵を演算してやることで、順番をめちゃめちゃにして読解不可能にすることをいいます。この演算部のことをスクランブラといいます。


平文と鍵をスクランブラにぶちこむと、読解不可能な暗号文ができるわけです。それを逆の作業で読解するときは、その暗号をかけた鍵で、暗号を戻す逆の演算部デスクランブラに、暗号文とその鍵をぶち込むと、平文に戻るのです。


これが暗号の基本の考え方です。


送信者がかける暗号鍵と、それを復号化する暗号鍵は、同じ鍵、つまり共通鍵であることが必須条件です。


これを共通鍵暗号方式といいます。


共通鍵暗号方式は、比較的軽い処理なので、映像とか音声のような大容量のコンテンツを暗号化するのはもっぱらこちらの共通鍵暗号方式を使います。大容量のコンテンツですから、時間がかかっちゃうので、ふつうはこちらの共通鍵暗号方式を使うのが通例です。


鍵、いわゆる乱数は、その長さ(鍵長)が長いほど、暗号の読解は難しくなります。改ざん者に読解困難にさせるには、一番手っ取り早い方法は、鍵長を長くしてやることです。


乱数生成器は、真正乱数生成器と疑似乱数生成器と2種類存在します。


乱数を発生させるときに、同じ鍵が生成される可能性がほんの何パーセントの確率で少しでもある場合が、疑似乱数生成器です。


それがまったくない生成される度に、まったく違う乱数が生成される。再出現率0%の理想の乱数生成器が真正乱数生成器です。


セキュリティ的には、真正乱数生成器を使うことが理想です。でも真正乱数生成器というのは、熱音源だったり、機械的なモノじゃないので、それを管理したりするのが大変で理想ではあるけれど、ほとんど日常的には使われないです。


普通は疑似乱数生成器のほうを使用します。



さて、送信者と受信者で同じ共通鍵をもつ共通鍵暗号方式。じっさいは、DES,TripleDeS,AESとかいうアルゴリズムがあります。DES,TripleDESは、もう弱すぎてすぐに破られちゃうので、もういまは使われていませんね。AESが標準だと思います。


これにさらに鍵長を長くして読解困難度を難しくしています。


共通鍵暗号方式の弱点は、送信者と受信者で、同じ鍵である共通鍵をどのように安全にお互いに配置するか、それもネット上のやりとりで。その最初の設定条件のところをどうするかが悩みなのです。



それに対して、公開鍵暗号方式です。


公開鍵暗号では、まず乱数発生器で鍵を生成します。これを誰にも公開することなく、自分だけが秘密裏に保管しておきます。これを秘密鍵といいます。誰にも公開しないので、セキュリティには万全です。


この秘密鍵に対して、そのペアとなる公開鍵を生成することができるのです。秘密鍵・公開鍵はアルゴリズム的に一義的にかならずペアとなるようにできているのです。


秘密鍵は、自分だけが保管しておきますから、いわゆる秘密の鍵です。でも公開鍵は、他人に公開してもいい鍵なのです。だから公開鍵といいます。


公開鍵で暗号化したものは、その秘密鍵で復号化します。

逆に秘密鍵で暗号化したものは、その公開鍵で復号化します。


これを具体的な送信者と受信者のセッションのやりとりで説明していきましょう。


E585ACE9968BE98DB5E69A97E58FB7E696B9E5BC8F.jpg


公開鍵方式.jpg



まず受信者は秘密鍵を生成します。そしてそのペアとなる公開鍵を生成します。秘密鍵は自分だけで保管します。


そして公開鍵を相手に渡します。送信者は、その公開鍵を受け取って、平文をその受け取ってほしい相手の公開鍵で暗号化します。その暗号化コンテンツを相手に送ります。


自分の公開鍵で暗号化した平文は、自分の秘密鍵でしか復号化できません。無事復号化できた場合は、送信者にとってちゃんと送り届けたい相手に送れたことになります。なぜなら秘密鍵はその相手しか持っていなくて、誰にも公開していないものだからです。


もうちょっとセッションぽく説明するとこんな感じの順番になります。


PKI-1.jpg


PKI-2.jpg


PKI-3.jpg


PKI-4.jpg



上のやり方は、公開鍵暗号方式を理解するための初歩的な説明の仕方で、自分の公開鍵を相手に渡し、相手のほうで、自分の公開鍵で暗号化して、自分の秘密鍵で復号化する、というやり方でしたが、これはあくまで説明用というところが多く、自分はあまり馴染まないです。


もっと実際の実用例は、こっちだと思います。


vol4-fig2.jpg



まず、送りたい平文を自分だけの秘密鍵で暗号化して、その暗号コンテンツと同時に自分の公開鍵を相手に渡す。相手は、その送ってきた公開鍵で復号化できたので、あっこれは送ってきた人は自分の通信したい相手なんだ。なぜならちゃんと復号化できたということは、それはその相手しか持っていない秘密鍵で暗号化されていたということを証明しているから!


公開鍵暗号方式はこっちの使い方のほうが本命でしょう!自分は1995年のときは、こっちで公開鍵暗号方式を学びました。


これが公開鍵暗号方式です。


共通鍵暗号方式の弱点は、送信者と受信者とで同じ鍵である共通鍵をインターネット上でどのようにデフォルトで最初に設置するかが弱点でした。


でも公開してもいい公開鍵を作ることによって、そのような弱点を補うことができます。


じゃあ、もう暗号通信はすべて公開鍵暗号方式でやればいいじゃないか、ということになりますが、そんなに簡単なことじゃないんですね。


公開鍵暗号方式のアルゴリズムとして使われているのは、RSAや楕円暗号方式とかあります。もうこれは数学の世界なんですね。共通鍵暗号方式はデータの並べ替えなので、単純なのですが、公開鍵暗号方式は数学の世界なので、超読解不可能であると同時に、演算にものすごく時間がかかります。


だから映像や音声のような大容量のコンテンツを暗号化するには向いていないのです。暗号化、復号化にべらぼうに時間がかかってしまう。


公開鍵暗号方式が使われる用途は、鍵の受け渡しとか、相互認証という作業のときに使います。


相互認証というのは、まず自分の乱数生成器で乱数を発生させて、その乱数を相手と公開鍵暗号方式でキャッチボールして、相手が本当に自分が通信したい相手なのかを確認する作業のことをいいます。


やりとりをするデータが乱数なので、データ容量が小さいのでいいのです。鍵のやり取りも、たかが鍵ですので、データ容量が小さいですね。


こういうときに公開鍵暗号方式を使います。


それでそのお互いのキャッチボールで、相手が自分の通信したい正しい相手と証明された時点で、その相互認証に使われたときの自分の秘密鍵と相手の公開鍵とで、それをMix Generateして共有鍵(セッション鍵)を生成するのです。


相互認証の結果、生成した鍵ですから、その両者間だけで持っている共通鍵になります。


それでようやく本命の映像や音声の大容量のコンテンツを、共通鍵暗号方式で、この相互認証の結果、生成された共有鍵で暗号化して相手に渡すのです。


つまり、インターネット上で相手と通信する場合は、まず公開鍵暗号方式で相互認証して相手が正しいと判明した時点で、共通鍵暗号方式でコンテンツ暗号、そういう手順でやっている訳です。


公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式ではお互いの弱点を補いながら、それを両方使いながらインターネットでは利用されているんですね。



共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式とが理解できた時点で、少しそこから離れて、もうひとつの大事なハッシュ関数について学んでみましょう。いわゆる電子署名ですね。これもものすごく大事なことです。


ハッシュ関数というのは、その元々のコンテンツ、いわゆる平文の内容が、第三者によって改ざんされていないか、どうかを確認する機能のことをいいます。


vol4-fig6.jpg


ハッシュ関数というのは、どんな長さのデータであっても、そのハッシュ関数をかけてやると、必ず固定長のビットに変換する機能をもつモジュールのことで、平文の内容が1ビットでも変わっていたならば、もうその出力される固定長のビット、ハッシュ値はがらりと変わってしまう、そんな性質を持っています。


だからハッシュ値をみれば、その値が改ざんされているかどうかが確認できます。ハッシュ値はMAC(Message Authentication Code)とも言われていますね。


上の図で説明すると、まず送る側で、送りたい契約書をハッシュ関数をかけて、ハッシュ値(MAC)を生成します。これがオリジナルの平文(契約書)の中身を表す神様のデータです。このハッシュ値(MAC)を自分の秘密鍵で暗号化して相手に渡します。


受け取った相手は、相手から同様に送られてきた相手の公開鍵で、このハッシュ値(MAC)を復号化します。


そして同様に送られてきた契約書(平文)の暗号化コンテンツを自分側でハッシュ値を取ってみるのです。そして得られたハッシュ値を相手が送ってきたハッシュ値と比較して、同じであれば、平文(契約書)の中身は変わっていない、改ざんされていないということが証明されたことになります。



公開鍵暗号方式で、通信する相手が正しい相手かどうか、そしてそれが証明されたら、共通鍵暗号方式でコンテンツ暗号、これにさらにそのコンテンツの内容が改ざんされていないかどうかの証明としてハッシュ関数を使う。


この3点セットですね。これがすべての基本です。


ハッシュ関数で得られたハッシュ値(MAC)は、一般名称としては電子署名と言われます。いやいや正確にいうと、そのハッシュ値に自分の秘密鍵で暗号化したものを電子署名といいます。


巷で言われている、そして電子契約の世界で言われている電子署名というのは、このハッシュ値(MAC)、およびそれを自分の秘密鍵で暗号化したもののことをそういいます。内容が正しいこと、改ざんされていないこと、そして正しい相手から送られてきたことの証明の役割を果たすのです。


具体的にこの電子署名の使い方の図を説明しますね。この図が一番実践的で、実際の電子契約サービスで言われている電子署名とはこのことを言います。


まさに公開鍵暗号方式を用いた電子署名の生成と検証です。


相手が正しい通信相手なのか(公開鍵暗号方式)と、内容が正しい、改ざんされていないのか(ハッシュ関数)の両方をやっている機能図です。電子契約はこのことを言っていると思います。


電子署名.jpg

これは自分が思っていることですが、契約書ってあまりデータ容量が大きいものではないから、共通鍵暗号方式を使うまでもなく、公開鍵暗号でそのまま暗号・復号してもそんな時間がかからないのでしょうね。


だから出てくるテクノロジーは、公開鍵暗号方式と電子署名(ハッシュ関数)だけなのだと思います。


そして最後になりますが、認証局(CA=Certification Authority)です。


公開鍵暗号方式で、秘密鍵とペアで生成された公開鍵。これは公開してもいい鍵ですので、その公開鍵を相手に渡す訳ですが、この公開鍵がきちんとした出自のしっかりした機関から発行されたものであるほうがセキュリティ的にも全然信頼度が増します。


相手と通信したい場合、その相手の公開鍵を相手からもらうのではなく、第三者機関である認証局(CA)から発行してもらうのです。


認証局というのは、通信をする人の公開鍵を全部そこに登録してもらい、それを認証局として正式に権威・証明する聖なる機関なのです。公開鍵を、認証局が正式に認証した公開鍵ですよ、ということで、作成されたデータを電子証明書(公開鍵証明書)と言います。


日本のハンコ文化である印鑑は、その印鑑の投影をそのまま自分の住んでいる区役所に印鑑登録証という形で登録しますよね。これは確かに私の印鑑です、という感じで。それの電子版と考えてもらえばいいです。自分の存在を意味する自分の秘密鍵に対して、そのペアとなる公開してもいい公開鍵を認証局に登録しておくのです。認証局がその自分の公開鍵を確かに自分のものだ、と証明してくれるのです。


ハンコ文化の印鑑登録証に相当するものの電子版が、電子証明書、もしくは公開鍵証明書と呼ばれるものなのです。印鑑の投影に対して公開鍵、そして区役所に対して認証局という関係です。そう考えるとわかりやすいです。


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自分が通信したい相手の公開鍵を相手からもらうのではなく、第三者機関である認証局から取り寄せるのです。電子証明書(公開鍵証明書)は、認証局の秘密鍵で暗号化されています。ハッシュ値もついているかな?


認証局の公開鍵は、認証局からもらいます。


だから、こういうインターネット通信をしたい人は、みんな自分の公開鍵を、認証局に登録しているのです。そして認証局に電子証明書(公開鍵証明書)を作ってもらい権威づけ、管理してもらっているのです。



公開鍵暗号方式、共通鍵暗号方式、ハッシュ関数、そして認証局(CA)も全部込みで入れた最終の図はこうなります。


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これが最終トータルのシステム図になります。

これがインターネット上の通信の理想図です。


このシステムインフラのことをPKI(Public Key Infrastructure)(公開鍵暗号インフラ)と言います。


認証局は、世界で1か所しかないということは現実的に無理であろうから、実際は、最高機関のルートCAに対してこのように複数のCA(認証局)が階層構造にぶらさがる感じになります。



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理想はこうなんだけれど、実際こうやってきちんとしたインフラにすることは、現実大変なことなので、公開鍵暗号方式を使わず、共通鍵暗号方式だけを採用して、その共通鍵を送信者・受信者にどのようなセキュアに配布するかに頭をつかうとか、そういう簡易型で実装している場合が多いですね。


上のPKIはあくまで究極の理想図、理想インフラなのです。


電子契約サービスを導入するにあたって、PKIが基本ベースになるということで、昔取った杵柄で説明してみましたがいかがでしたでしょう?


自分も30年ぶりに思い出しながら、やってみましたが、あれよあれよ、という感じで思い出してきて、意外と錆びついていないことがわかりました。


自分は、暗号セキュリティの世界は何年経っても、基本の考え方は変わってないという印象を持っていますが、やはりあの当時といまではセキュリティの脅威は全然比べ物にならないくらい増えていると実感しています。


いまは、やはりネットワークを通してのサイバー攻撃ですね。ハッカー達がネットワークを通じて攻撃をしてきて、大混乱、大損害を与えようとしています。


これが自分が暗号セキュリティを勉強していた1995年当時とは、全然比べ物にならないくらい大変な脅威です。サイバー攻撃はあの頃にはなかったですね。


東京五輪で、外国からのサイバー攻撃が大会期間中じつに4億5千万回あった、という事実を知っていますか?それを日本はしっかりガードして、被害なく無事大会に支障をきたすことなく守り通したという事実に自分は誉を感じます。


この日本国内からはもちろんのこと、諸外国からのサイバー攻撃からどう守っていくか、企業はもとより、日本全体の問題でもありますね。


そういう意味で、今の時代のセキュリティは、単なるセキュリティではなく、サイバーセキュリティなんだと実感しました。



セキュリティはお金を儲けるものではないけれど、このネットワーク時代、ビジネスを守っていく上で絶対欠かせないものであることは確かですね。










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violincase [クラシック演奏家]

コロナ水際対策の外国人入国規制の煽りを受けて、結局残念ながらヴァイオリン・リサイタルが中止になってしまったヒラリー・ハーン。


去年から延期になっていたリサイタルだから、ぜひリベンジで期待していたんだけど。。。


ハーン、本当に久しく実演に接していない。記憶を遡ると、バッハの無伴奏ソナタのアルバムを出したときの東京オペラシティでのリサイタル以来。あのときのハーンは本当に神がかっていた。すごかったです。


ぜひまた彼女の雄姿を目にしたい。彼女の切れ味は本当にすごいです。


ところでハーンといえば、クラシック界では、もう誰もが知っている、ずいぶん昔から有名なことなのだけれど、彼女のインスタ(Instagram)がすごいのだ。


インスタID(ユーザーネーム)は、violincase。


ぜひフォローすることをお勧めします。


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彼女の部屋、ホール、もういろんな場所で、ひたすら黙々とヴァイオリンを弾いている姿の動画をアップしているのだ。


彼女の場合、静止画、写真の投稿はまずない。ひたすら動画である。


それがすごいカッコいい。プロフェッショナルと思ってしまうし、同業者のヴァイオリニストにとっては、随分参考になるのではと思います。


なんかカッコいいんだよねぇ。すごい求道的で、プロだなぁと思ってしまう。


黙々と弾いているのだ。


本当にいろんな場所でひたすらボーイングしている姿なんだが、それが投稿のたびに、同じ場所ということがまずない。自分の部屋でもいろんなアングルを変えて、毎回違った背景で投稿する工夫がある。


で、ひたすら黙々と弾きまくっている、毎回ボーイングしているんだよねぇ。


とにかく勉強になるし、カッコいいです。


インスタにビジュアルな食べ物の写真ばかり投稿しているあなた!(笑)ハーンを見習ったほうがいいですよ!


ハーンのこの動画投稿をみて、いつも感動しているのが、ちゃんと、その投稿動画に”Hilary Hahn"とWartermark(電子透かし)を入れていることだ。


これは素晴らしい!


Watermarkって知ってますか?


電子透かし情報のことです。写真や静止画、そして動画に、これは自分のものですよ、という自分の名前などの著作権情報を透かし情報として埋め込む技術のことをいいます。


日本のお金(紙幣)にも透かしって入ってますね。紙幣を蛍光灯にあてて見てみると日本銀行の透かしが入っていることがわかります。これが偽札ではなく、本物の紙幣であることの証明になります。


デジタルコンテンツの場合、ネットで流布したときに、この電子透かしが入っていると、ネット上のどこに流布されても、これは著作権者のものですよ、ということが証明されるのです。


ネットワーク時代、デジタルコンテンツ時代の著作権情報を保護するキーテクノロジーとして、暗号と電子透かし(Watermark)は2大必須技術なのです。


昔、音声に著作権情報をWarermarkとして埋め込む仕事に関与していたことがあって、音に著作権者の名前などのデジタルデータを埋め込むなんて、なんと無茶な!と当時思ったことがあります。


画像に透かしを入れるならわかるけど、音に透かしを入れるなんて、なんか、感覚的に無理だろう、元の楽曲に影響を与えてしまうだろう!聴いていてブチっとかでわかっちゃうだろう!と思ったものです。


音声信号を時間軸から周波数軸にFFT変換した際に、その1本1本のスペクトラムには6dB octのマスキング領域というエリアがあって、そこはそのスペクトラムの音が大きいために、その音に邪魔されて、人間の耳には聞こえない領域なんですね。そのマスキング領域に、デジタルデータ(著作権情報)をQPSK変調して搬送キャリアを立ててあげる・・・そんな手法だったと思います。


ロッシー(損失系)な音声圧縮をかけちゃうと、そのせっかく立てたキャリアが削り落ちてしまうこともあって、ロッシー系の圧縮している音声には、削り落ちないところに挿入する必要がある、なんて感じだったかな。それも楽曲ごとに違うから大変。当時、この技術の先進国であった米国の企業の米国特許で、この音声のWatermarkの技術を片っ端から徹底的に調べました。だからよく覚えている。もう25年以上前のことですが。(笑)


いまのストリーミング時代で、いまやロッシーな圧縮を使っている技術なんてもうないですよね。もはやハイレゾ高音質な時代は、ロスレスの時代です。


いまのストリーミングで流れているデジタル音声信号にも、きっと暗号と電子透かし(Watermark)は入っていると思います。インターネット上で裸のコンテンツはあり得ないですね。


静止画や写真に自分の名前の電子透かしを入れて、著作権保護なされている方は最近増えていますね。お恥ずかしながら、自分は昔仕事で関与していながら、現在はその透かしの入れ方の経験がないのです。(笑)


いずれ習得しないとな、と思います。


自分のカメラで撮影した写真に、自分の名前の透かしが入っているとブログやSNSなどにアップしても安心度が全然違いますね。


静止画や写真に透かしが入っているのはよく見かけますが、投稿動画に透かしが入っているのはあまり見かけないですね。


YouTubeなどで、アーティストの演奏投稿動画で、電子透かし情報が埋め込まれているのを見たことはあまりないです。


静止画に埋め込むよりも、動画に埋め込むほうが、技術的に難しいからです。


アーティストの方は、ぜひ電子透かし情報(Watermark)を埋め込む技術を習得して、投稿するための自分が演奏するコンテンツを著作権保護することをお勧めします。


自分がヒラリー・ハーンのインスタ動画を見たときに、一番感動したことは、この電子透かし(Watermark)がきちんと入っているところでした。




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Amazon Prime Videoで平家物語 [アニメ]

自分もアニメ「平家物語」見てみました。すごくいいです~。


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源平は、自分はいままで源氏、東国武士団のほうからしか興味がなかった人だったけれど、そして平家物語はあまり興味がなかったけれど、いまこのアニメ見てみたら、すごく面白い。


これはのめり込みそうです。いいです、いいです。


平家のほうから眺めるのって、すごい新鮮です。自分にとって未知の世界。


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がリアル実写版としたら、「平家物語」はアニメで。この時代を、源氏、東国武士団のほうから、そして平家のほうの両方から眺めてみるというのはいいですね。


アニメは、フジテレビで24時以降でテレビ放映されているみたいですが、自分はAmazon Prime Videoで観ました。


Amazon Prime Videoって本当に便利。

クセになりそう。


テレビのほうでは1月12日から放送されていて、自分は今日ちょっと見てみようとその気になったので、すでに3話放映されていて、その3話分、一気にAmazon Prime Videoで観ました。


1話(エピソードという)は30分だから、疲れなくてちょうどいいですね。


原作は古川日出男さん、脚本は吉田玲子さん、監督は山田尚子さん。


アニメの絵タッチが、なんか宮崎駿作品のような感じもしてすごく今風。タイトルソングは終わりに流れるのですが、なんとラップ・ミュージックなんですよね。(笑)


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主人公は、後に平家物語を琵琶で語る琵琶法師びわ。この娘は未来が見えてしまうのです。平家滅亡の折に、琵琶で平家物語を語っていくのはこの娘の役割なんですね。


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そして平重盛。清盛の嫡男。貴族化してしまって自堕落になってしまった平家の中で、唯一二枚目に描かれていて、この人も、びわと同じで未来が見えてしまうのです。


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平清盛。清盛入道がこんなに悪人に描かれているとは!(笑)まさに平家にあらずんば人にあらず、の驕りの象徴のように描かれています。


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清盛の息子たち。名前がいまだによく覚えれません。(笑)


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自分が没入して感情移入してしまい大ファンになってしまった平徳子。もうヒロインですね。声優さん(早見沙織さん)がすばらしい!驕りの貴族化してしまった平家の中で唯一、とても美しい心の綺麗な女性のように描かれています。


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ボクは平徳子の大ファンになってしまいました。主人公びわも徳子だけには心を許して、愛を寄せます。


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平家のことがあまり詳しくないので、平徳子って誰?という感じで急いで調べてみました。


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平徳子とは?


平清盛と時子の間に生まれた平徳子(建礼門院)。安徳天皇の母である徳子は、夫に先立たれ、壇ノ浦の戦いで入水するも自分だけ助かるという、不幸な女性。


徳子が入内したのは、16歳のとき。夫となる高倉天皇(11歳)が元服したため、政治権力を強化させたい清盛の意向によって進められたとされます。


入内はしたものの、徳子にはすぐに子どもはできませんでした。一方で高倉天皇は乳母や、後宮の小督局とのあいだに内親王をもうけます。これには舅である清盛は激怒!「平家物語」には、小督局を出家させてしまったとありますが、定かではありません。


そしてついに、徳子は懐妊。治承2年(1178)、のちの安徳天皇である言仁親王が誕生します。その3年後には言仁親王が即位、高倉上皇による院政が始まります。


一見幸せかのように見えた徳子ですが、間もなく高倉上皇が病に倒れ、治承5年(1181)1月14日、21歳の若さで亡くなります。この時、徳子を後白河法皇の後宮にしようという、とんでもない案が飛び出したといいます。


清盛と時子は承諾したとされますが、徳子はさすがに拒絶。従順だった徳子が両親に逆らったのはこの時だけではないかといわれています。


そして木曾義仲に京から追い出された平氏は、法皇によって追討宣言が出され、追われる立場となります。西国に逃げ延びますが、壇ノ浦の戦いで源氏軍に敗北、平氏は滅亡します。元暦2年(1185)3月24日のことでした。


このとき、母・時子は安徳天皇を抱き「浪の下にも都の候ぞ」と言って海中に身を投じたとされています。一説には時子は三種の神器のひとつである天叢雲剣を持ち、安徳天皇は徳子に仕えた按察使局が抱いて入水したとする説もあります。


徳子も海中に身を投げますが、源氏方に助けられます。しかも「平家物語」によると「建礼門院の髪の毛を源氏方が熊手でかきとった」とあり……もちろん、真偽のほどはわかりませんが、幸か不幸か、徳子は生き残ります。


生き残った平家の中で、平宗盛は斬首、平時忠は配流となりますが、徳子は先帝の生母であることから断罪はされず、仏門に入ります。



こんな感じ?


建礼門院さま、そして安徳天皇の母親。それで自分にもようやくわかりました。


アニメではこの平徳子がすごく魅力的な女性に描かれているんですよね。平家のことはまったく知らなかったので、とても新鮮です。自分は徳子の大ファンになってしまいました。


主人公びわは、徳子を見るとき、渦巻き状に渦巻いている海の図が見えてしまうのです。もうそのときから、壇ノ浦の入水が見えてしまうんですね。


このアニメ、ひょっとして1年間やるのでしょうか?まだ3話分で始まったばかりだから、これから平家滅亡、そして琵琶法師びわによる平家物語の語りまで持っていくのでしょうか・・・?


こっち方面から眺めるのがこんなに新鮮だったとは!こちらでは栄華を極めたものが滅びゆくさま、敗者の美学、悲哀というものを堪能していきますね。


「鎌倉殿の13人」と並んで、このアニメ「平家物語」もこれから並行して楽しみに観ていきたいですね。


ただしAmazon Prime Videoで。(笑)



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