割り勘でいいかな、ウルトラマン [映画]
とにかく主役を喰うくらいすごい存在感だったのが、外星人第0号メラフィスを演じた山本耕史氏だ。
すごい演技力だったよね。シン・ウルトラマンの中でかなり自分の中で印象に残りました。能弁で交渉上手。もう圧倒的な存在感。まさに快演といってよかった。いやぁ昔からよく知っているけど、本当にいい役者さんだなぁと驚いてしまいました。
試しにいろいろネットで検索してみたら、この山本耕史氏の快演ぶりは、シン・ウルトラマンを見た人の中では相当話題になっているらしい。かなりバズっているらしい。(笑)
それはわかるわ~。自分もまったくもってそう思うもん。
ちょっといろいろ紹介してみよう。
公開後に評価が高まったのは意外な役。中盤のメインの敵で“外星人第0号メフィラス”を演じた山本耕史(45)の怪演ぶりに、絶大な支持が集まっているという。
「山本さんが演じたメフィラスは、1966年にテレビ放映された初代『ウルトラマン』でも人気の高いキャラでしたが、クレジットでもメインより少し下の扱いで、パンフレットにインタビューも掲載されておらず、ダークホース的な存在でした。地球の文化に完全に馴染んでいて、コミュニケーション能力もバツグンのキャラでしたが、山本の演技力もあいまって、一目見て人間じゃないという気味悪さが伝わって、主役を食う圧倒的な存在感でした」(特撮ライター)
『シン・ウルトラマン』より - (C) 2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C) 円谷プロ
とりわけ「○○、私の好きな言葉です」という使い勝手のいいフレーズは「メフィラス構文」として、SNS上で大流行。
また、居酒屋で交渉が決裂した際は、自分だけ露骨に飲み食いしているにもかかわらず、「割り勘でいいかな、ウルトラマン」と、ちょっとした嫌がらせとも受け取れる提案をするシーンなど、名シーンは挙げればキリがない。
『シン・ウルトラマン』劇中では、完全にビジネスマナーを理解していて途中は完全に政治家たちを掌握してしまうコミュニケーション能力の高さを見せつける。
『シン・ウルトラマン』『鎌倉殿』以外でも、頭のキレる役を演じる機会が多いだけに、「山本耕史と名乗っている俳優の正体がメフィラス」という逆説まで、ファンの間で唱えられているらしい(笑)。
鎌倉殿では、見事なマッチョな肉体を披露してくれたが(三谷大河では毎回のことらしい)。とにかく、シン・ウルトラマンは超面白いのでぜひ見てほしいのと、いざ蓋を開けてみると、意外や驚くのはこの山本耕史氏の快演ぶりなのだ。
シン・ウルトラマン [映画]
もうメチャメチャいいじゃないですか!もう大傑作ですよ。ネットでのネタバレ感想なんかをいろいろ読んでみると、みんなやっぱり拘りというのがあるんだよね。いろいろ細かく拘りを持っている人にとって、ここがダメだとか、いろいろ文句を言っているんだけど。
まっでも自分もどちらかというと拘り派なので、その気持ちはわからなくもない。
でも、やっぱりすごく面白い。遊び心満載で。ウルトラマン世代の人には、堪らない。
自分はもうメチャメチャ最高だと思う。こんなに楽しかった映画はひさしぶりだ。
ウルトラマンを、初めて人類は見た、という設定から始まっているんだよね。敵なのか、味方なのか。。。
そしてすべてにおいて、現代風のアレンジというリメイクされているんだけれど、元祖ウルトラマンの持っていた大事な要素、ファクターはすべて引き継がれているという・・・。(カラータイマーはありませんでした。(笑))
それが現代版にsophisiticateされている。現代の人たちにもわかるように登場人物たちがウルトラマンを再解説していくのだ。
だから古のファンを絶対裏切らない。そしてなによりも自分は、ストーリーがすごく面白いなと感じた。久しぶりに体験するドキドキ感。
子供の頃に怖かった宇宙外星人との出会い。そんなドキドキ感がひさしぶりに蘇った。
やはり宇宙外星人の目的は、地球侵略、人類滅亡そこにあるのだが、そこはいつの時代でも常に王道。でもいろいろ脚本がこなれていて、今風にアレンジされていて、すごく巧妙だと思いました。思わず熱中してしまうほど面白かった。
登場キャストにウルトラマンの神永 新二役に斎藤工、浅見 弘子役に長澤まさみ。みんなすごい魅力的で役に嵌り切っていた。
とくに、長澤まさみさんは魅力的だった。公安調査庁からの出向という役柄だが、キャリアウーマンらしい魅力全開だった。
自分は、女性が紺のジャケット、スーツをびしっと着こなしている姿に、かなり魅力的に感じ、参ってしまう。女性からすると、リクルートスーツと言って、まったくお洒落の対象にはならない問題外の服装なのかもしれないけど、自分はもう女性の紺のジャケット姿はものすごくカッコいいと思ってしまう。
スマートで理知的で清楚な感じがいい。
人それぞれの感覚ですね。
同じ理由で、航空会社のCA(キャビンアテンダント)やコンサートホールのレセプショニストにもかなり弱い。相当魅力的に感じる。首にスカーフが最高だと思います。
この嗜好感覚というのは、ある意味制服フェチなのかもしれないけど(笑)、どうしても自分が魅力的に感じしてしまうのだから仕方がない。
ふつうのお洒落な女性の服装よりも、このようなビシッとしたフォーマルで社交的な制服にビビッと反応してしまうのだ。
長澤まさみさんの役、浅見弘子は、ウルトラマンの神永 新二役に対する恋人的な立場の設定のようだ。昔のウルトラマンやウルトラセブンのときにも、必ず紅一点がいた。
そんなプリンスとプリセンスの関係だ。実際撮影時点では、神永新二と浅見弘子のキスシーンも撮影されたそうだが、監督が編集時点で、う~ん、これはやはりなんか違うな、ということでカットしたらしい。
自分もそれは正解だと思う。やっぱりウルトラマン全体のあのストーリーになんかそこだけ違和感で違うという感じがする。
昔の科学特捜隊の時代と違って、各々のメンバーが今風の最新の役割をもって任務にあたる。今風でいいな~と思いました。
宇宙外星人メフィラス役の山本耕史さんが素晴らしいと思いました。山本さんはいま大河ドラマで大活躍ですが、非常に能弁で、交渉に長けた外星人役をみごとに演じていていい役者さんだなぁとつくづく改めて思いました。
ウルトラマンといえばゼットン。
やはり子供時代にウルトラマンが初めて怪獣に負けたのがゼットン。あの頃の子供心に衝撃だったのはいまでも忘れられないです。
そんなウルトラマン世代の人たちにとって絶対忘れられない怪獣を再登場させてくれるのもうれしい心使いだ。
それも史上最強の怪獣として登場する。
最近の映画のVFX技術にはもう舌を巻くしかない。どんどん進化していき、いまやVFXなくして映画製作はできないだろう。一時、CGがもてはやされたが、もはやCGの枠に収まらず、動画専用CGとでもいえるVFX最高潮の時代である。映画だけでなく、ドラマも含め、これからの時代VFX抜きでは映画制作、番組制作はできないであろう。
円谷プロダクションが制作したウルトラマンは、じつは告白すると、正直自分の世代より前の世代だったんですよね。自分が物心ついたときにはじめてウルトラマンを見るようになったのは、「帰ってきたウルトラマン」から。だからウルトラセブンもリアルタイムで見ていない。
自分にとって、ウルトラマンといえば「帰ってきたウルトラマン」のことを言うのだ。
その後、もちろん再放送で、ウルトラマン、ウルトラセブンを何回も見て、ようやく自分のものにしたという感じである。
やはり基地とか戦闘機、車とか、制服すべてにおいて一番カッコいいと思うのは、ウルトラセブンですね。群を抜いていました。またウルトラセブンはちょっと暗いというか独特の雰囲気がありましたね。
それで、その後続編がどんどん放映されるのだけれど、帰ってきたウルトラマン以降は、もうどんどん枝葉的に分かれていく感じで、もうなにがなんだかわからなくなってしまう(笑)、という感じですね。もう全く見なくなりました。
だから自分にとって、円谷プロダクションのウルトラマンというと、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、そして帰ってきたウルトラマンのことをいうのでした。
シン・ウルトラマンの「シン」。たとえば、シン・ゴジラとか、シン・仮面ライダーとか、シン・エヴァンゲリオンetc,etc。この「シン」シリーズは最近絶好調だ。
「シン」というのは、「新」という意味なのかな?
我々が子供時代に大活躍した特撮番組、いまになって、脚本も現代風にアレンジされ、どんどん復活している。自分は、シン・ゴジラは見てみたいと思っていたのだが、映画館では見れなかった。Amazon Prime Videoで観てみようと思っている。
でもシン・ウルトラマンは映画館で見れて、本当に素晴らしかったと思う。
もちろん、各人それぞれ拘り、想い出があるので、感想は人それぞれでしょうが、自分はもう全然最高である。
シン・ウルトラマンは、ぜひ映画館で観るべきである!