金沢の勝負めし [グルメ]
第72期ALSOK杯王将戦が、いよいよ始まる。
藤井聡太王将 vs 羽生善治九段
羽生九段は、王将戦挑戦者決定リーグでは、全勝優勝のぶっちぎりで挑戦権を獲得した。
永世七冠という将棋界の頂点に立った男。
「藤井さんとタイトル戦を戦うことはもうないと思っていた。」
「後悔の多い人生こそ充実している。」
もちろん自分は藤井聡太くんは、これからも応援していきたいと心から思っている。でも今回ばかりは、やはり羽生善治さんに頑張ってほしい。
自分は、羽生善治さんを応援している。
タイトル通算100勝目という大記録が待っているからだ。
この前人未踏の大記録、ぜひ勝ち取って有終の美を飾ってほしい。
それもいまや飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井王将から、その大記録を達成してほしい。
勝負の世界、将棋の世界は、かならず新旧の王者の対決というドラマが待ち受けている。一世一代の勝負のときがあるのである。
米長邦雄さんが、苦節して50歳という史上最年長記録で、じつに7回目の挑戦にて、それも宿敵の中原誠名人からストレートで名人位を奪取したその瞬間。
名人戦10連覇のかかった中原誠名人に、加藤一二三十段が挑戦して、大激戦の末、加藤十段がみごと名人位を奪取したこと。
こういう棋界史に燦然と輝く名勝負というのがあるのだ。
将棋の世界は、本当にそのときの実力が勝負の厳しい世界。自分が全盛期のときというのは、そんなに長い期間ではない厳しい世界だ。すぐに世代、顔触れが変わってしまう。
藤井くんは、これからの人。すごい若いし、まだまだ明るい将来がたくさん待っている。羽生さんは、やはり棋士生活も概ね完成形、あとはどう完結させるかを考える時期に来ている。
タイトル戦100勝の有終の美をぜひ、藤井くんからもぎ取ってほしいのだ。この大記録はおそらくこれからも破られることがないだろう、破るとしたら、藤井くんしかいない。
それこそ、厳しい勝負の世界で、美談として、そしてこれからも名勝負として語り継がれていくであろう、そういう要素が、この王将戦にはふんだんに含まれている、そういう雰囲気が漂っているのである。
世紀の第一戦になることは間違いない。
将棋界の中で、数々あるタイトルの中で、王将と言ったら、自分は大山康晴十五世名人だったな~。やはり将棋界の棋士は、自分に一番イメージが合うタイトルというのがあるように思う。
あくまで自分が将棋に夢中になった時代の棋士だけど、
中原誠さんは、やっぱり十段(いまの竜王)なんですよね。意外や名人ではないのです。
米長邦雄さんは、やはり棋聖です。
加藤一二三さんは、名人。自分にとって中原誠名人10連覇を阻止して名人位を奪取したあの頃の加藤さんが一番眩しいです。
そして王将と言ったら、やはり大山康晴さんなのです。自分にとっては。
矢倉、振り飛車、相掛かり棒銀、・・・将棋はもうずいぶんご無沙汰だけど、今回の王将戦、ひさしぶりに生ライブ中継を見てみようかな。
天才棋士たちが繰り広げる真剣勝負は、まさに息を飲む緊迫感、その鋭利な空気感は、うっかり剃刀のように自分の肌を切ってしまいそうなそんな怖さがある。
投了間際の心臓がキュ~ンと締め付けられるようなあのザワザワしたなんともいえない興奮。
まさに男と男との勝負である。
第72期ALSOK杯王将戦は、第1局は将棋のまち、掛川でおこなわれる。2023/1/8,1/9の2日間である。
そして第3局が、なんと!金沢でおこなわれるのだ。金沢東急ホテルで、2023/1/28,1/29の2日間でおこなわれる。1/28は私の誕生日である。記念すべき?その日に、金沢で藤井×羽生の名勝負が繰り広げられるのは、なんか運命を感じる。
金沢東急ホテルは、このようなホテルだそうです。素晴らしいですね~。
両者ともぜひ頑張って悔いが残らないように燃え尽きてほしい。
じつは、この第3局の金沢対局、大変面白い企画が企てられているのだ。
それは金沢対局での”勝負めし”をあててみよう!という企画。(笑)
勝負めし、というのは、タイトル戦のときは、2日制の対局なので、その棋士たちが食べるお昼ごはんのことをいいます。将棋ファンの中では、この勝負めしがひとつの話題になって楽しみだったりするのだ。
藤井くんが頼んだデザート、カワイイ~~~。もう将棋ファンは、自分が応援する棋士がどんなメニューのお昼ごはんを食べたというだけで、もう大ニュースなのである。自分もその場まで行って同じものを食べたりする。その気持ちよくわかるのである。それがファンというものなのである。
今回の王将戦では、その金沢対局のときの勝負めしを、藤井王将、羽生九段がどのようなものを頼むかあててみよう、という企画なのである。
これいいですね~。楽しいです~。
金沢は海の幸をはじめ、金沢おでん、金沢カレー、8番ラーメン、ハントンライスなど、まさに金沢のソウルフードともいえる独自の食文化がある。自分も今年体験できて感激した。
金沢は、加賀百万石の城下町で、古美術、工芸、金箔の美しい栄えた街で、しかも美食の街。とても風情があって素敵な街である。もう一回行ってみたいです。
そんな金沢対局の勝負めしは、この8品である。
金沢香林坊ロータリークラブがプロデュースしている。
香林坊、懐かしすぎる~。(笑)
藤井王将、羽生九段がこの8品の中から何を選ぶのか?もう大ニュースになってしまうのである。しかし、どれもまさに美食という感じで、金沢の食の最上級の贅沢を極め尽くした感のある品ぞろえですね。
では、1品1品、紹介していこう。
金沢香林坊ロータリークラブさんのFBから拝借しています。
1.治部煮うどん・そば
鴨南蛮風に仕上げた柔らかなトロミのつゆ。うどんと蕎麦は地元の生めんを使用。治部煮(じぶに)とは江戸時代からつづく加賀料理の代表的なもので、鴨肉、すだれ麩、季節の野菜などを甘めの味で煮たもの。わさびが薬味として用いられる。治部右衛門さんがつたえたから治部煮など名前の由来は諸説ある。
2.のどぐろ炙り焼き重
日本海、石川といえば、、、新鮮な「のどぐろ」を珠洲の塩でさっと炙り焼きにしてのせました。のどぐろといえば、正式な名前は「アカムツ」。白身魚ながら旨味たっぷりの脂のノリがすごい。2014年テニス選手の錦織圭さんが「のどぐろ食べたい」発言をしてから人気に拍車がかかる。珠洲は能登半島の先っぽ「さいはてのまち」。日本海の豊かな海水をつかって文字通り手塩にかけて作った塩をふる。
3.ズワイ&香箱蟹丼
金沢港に水揚げされた蟹をゆで、わさび醤油で蟹の持っている甘みを味わっていただきたい加能蟹は石川産ズワイガニ(オス)のブランド蟹。甲羅の大きさなど厳しい基準をクリアしたもののみ最高峰「輝」と称することが許される。昨年からブランド化したため、石川県民でお目にかかったことのある者は少なく、文字通り「幻のカニ」とも評される。香箱蟹はズワイガニのメス。オスに比べ身が小さく繊細な味わいで、「コウバコのほうが好き」というファンも多い。内子、外子、みそが美味。今では考えにくいが、昭和の時代には「おやつ」として食べていたという人生の先輩方の逸話も。
4.能登牛丼(のとうしどん)
能登牛はシンプルに炙り焼きにして、地元の「いしる」醤油で作った甘めのたれをかける能登牛は、能登の美しい自然と潮風が吹く素朴な風土で丹誠込めて育てられている黒毛和牛。生産頭数がまだ少なく松坂牛の五分の一ともいわれるも、肉質はきめ細やかで上品な脂が特徴です。第9回和牛オリンピックでは脂肪の質に優れている「特別賞」を受賞した実績も。いしるとは能登で生産される魚醤のこと。秋田しょっつる、香川いかなごしょうゆと並び日本三大魚醤の一つともいわれる。クセがなく風味がよいのが特徴。
5.加賀野菜天丼
野菜は白絞油でさっぱりと揚げ、天丼たれには地元の「いしる」醤油で作った甘辛の味わいで加賀野菜とは、昭和20年以前から今もなお主に金沢で栽培されている野菜。肉質が緻密で雪肌のように白い『加賀れんこん』、皮の薄く果肉がやわらかな『ヘタ紫なす』、「コッボコボ※」な『さつまいも』など15品目からなる。※コッボコボとは加賀野菜のサツマイモを表現するためだけの方言だとか。。
6.能登豚カツカレー(のとぶたカツカレー)
能登のおいしい天然水で育った能登豚は、もちもちとした肉質と口の中でじわっと溶ける脂のバランスが最高。地元野菜のピクルスとともにご賞味ください。能登豚とは、文字通り石川県の中でも能登地方で生産されるブランド豚。もちもちとした肉質、αリノレン酸を多く含んだ脂が口の中でじわっと溶ける味わいが特徴。その能登豚と地元野菜と特性カレーソースのハーモニー(親和力)をご堪能ください。
7.元祖金澤焼きそば
金沢の郷土料理である治部煮の材料で焼きそばにアレンジ、あっさりしていて食べやすい味付けで。焼き鯖の棒寿司とご一緒に。治部煮(じぶに)とは江戸時代からつづく加賀料理の代表的なもので、鴨肉、すだれ麩、季節の野菜などを甘めの味で煮たもの。煮るときにジブジブと音を立てるからから治部煮と呼ぶようになったなど名前の由来は諸説ある。焼き鯖棒寿司は、当地のソウルフードラーメン店の系列店より金澤焼きそばにとても合うという理由で提供されることに。特に金沢に由来が深い食材ではないのですが「なんでやろ」。
8.ニューバーグライス
金沢港で水揚げされた新鮮な蟹の身と20年来レストランで作り続けている「ニューバーグソース」と相性抜群です。ニューバーグライスソースとは、海老・蟹類をバターでいためマデラ酒、コニャック、カイエンヌペッパーなどで調理師、生クリームを加え海老の肝やみそでつないだ濃厚なソースです。金沢東急ホテル伝統のソースを是非ご賞味ください。
どうですか!
すごいですね~~~。
自分が楽しんでいたのは、いわゆる金沢庶民が食するB級グルメだったのがよくわかります。もちろん最初からB級グルメ狙いだったことはそうなんですが。(笑)
金沢対局の勝負めしは、まさに金沢の食文化のエッセンス、いまの金沢の旬をふんだんに取り入れた美食の世界ですね。超一流の懐石料理といっていいと思います。
自分ならこれを選ぶな、というのは決めました。
でも対局に悪い影響を及ぼすのを恐れてここでは言いません。
藤井王将、羽生九段は、この8品から勝負めしとして、どの品を選ぶのか。
アンケートをおこなっています。
食べてもらいたい金沢の旬はどれだ?
第72期
ALSOK杯王将戦金沢対局
対局日:2023年1月28日(土)・29日(日) 対局場所:金沢東急ホテル
対局者:藤井聡太王将 VS 羽生善治九段
イチオシ「勝負めし!」投票
藤井王将および羽生九段が金沢対局で食べた勝負めしをあなたも食べてみませんか?用意された昼食メニューリストから二人に食べて欲しいイチオシ勝負めしに投票頂きます。2日間で藤井王将、羽生九段が実際に選んで食べたメニューに投票頂いた方から、抽選で各メニューにつきペアで10組20名様に対局場所(金沢)でご利用頂けるお食事券をプレゼントします。
イチオシ「勝負めし!」投票
投票期間
2022年12月27日(火)~2023年1月27日(金)
対局者が食べたメニューに投票頂いた方から抽選で各メニューにつきペアで10組20名様に同じメニューの食事券をプレゼント!
自分もぜひ投票しようと思ったけど、もし当たっちゃたら、金沢に行かないいけないので、本年度その予算計上していなくて(笑)。ご辞退ということでは申し訳ないかな、と思いやめときました。
ぜひ、金沢市民のみなさん、そして金沢にいける方は、投票されてはいかがでしょうか?お食事券はとくに期間限定ではなさそうですので、金沢に行けるときに楽しむことができそうですね。
金沢香林坊ロータリークラブは、第72期ALSOK杯王将戦 第3局金沢対局を応援しています。そして金沢勝負めしもプロデュース、応援しています。
この金沢対局の勝負めしの8品、正式に報道陣の前でお目見えして、関係者をお招きして試食していただいたりの催しがあったようですよ。
藤井王将×羽生九段の王将戦、盛り上がってます!
金沢は今年は、大変な豪雪のようです。お足元にお気をつけてください。
なんかいまからドキドキして堪らんくなってきた。昔からスポーツとか、将棋とか、勝負ものは、その数日前からドキドキ感が大変です。
子供の頃のプロ野球の日本シリーズがそうですね。長いペナントレースを勝ち取ってきたセ・パ両リーグのチームが激突する日本シリーズは、一種独特の雰囲気がありました。まさに短期決戦というドラマなのです。(いまのCSという制度は間違ってます。CSが日本のプロ野球を面白くなくした元凶だと思ってます。)
自分の中ではそれに似たドキドキ感です。
おそらく藤井さんも羽生さんも、今年の年末年始は、ゆったりは過ごせないでしょうね。年明けてから1/8,1/9からスタートですから、緊張を持続させながらの大晦日、お正月なのではないでしょうか。
勝負師の人生は厳しいです。
将棋史に残る名勝負を期待しています。