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双六 [歴史]

鎌倉殿の13人で出てくる双六(すごろく)。この時代の貴族や御家人たちの遊び、ゲームだったんですね。


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自分はドラマで出てくるその双六をみて、なんか妙に現代のあれに似ているな、と思いました。


そう!バックギャモン。


なんか、あまりにそっくりなんで、どうしても反応せざるを得ない。駒の並べ方といい、盤のマス目状の閾といい、なんかあまりに似ている。自分はドラマで最初に見た瞬間、これは絶対バックギャモンだと確信しました。



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自分は高校生のときに担任の先生に、コントラクト・ブリッジとバックギャモンを教えてもらったのでした。独身の数学の先生だったが、社宅に住んでいて、よく生徒達を自宅に呼んで勉強を教えてもらっていたのでした。そのとき、余興として、ゲームとかやっていて、そのときにコントラクト・ブリッジとバックギャモンという高尚なゲームを習ったのです。さすが、先生、大人だな~、と感心したことを昨日のように覚えています。


大人のゲーム、社交的なゲームとして、名高いコントラクト・ブリッジとバックギャモン。日本のみならず、世界的に協会が存在しますね。まさに大人のゲームです。


高校生のとき、自分でもバックギャモンのボードゲームを買って持ってました。家庭内で妹とよくやってました。


これは自分が思うことですが、このゲームは1人でもやろうと思えばできますね。1人遊びができるゲームだと思います。


大河ドラマで、鎌倉初期の時代の双六が、あまりにバックギャモンとそっくりなので、思いっきり反応してしまい、すかさず、バックギャモンについて調べてみました。



バックギャモンは基本的に2人で遊ぶボードゲームの一種で、盤上に配置された双方15個の駒をどちらが先に全てゴールさせることができるかを競う。世界最古のボードゲームとされるテーブルズの一種である。日本には飛鳥時代に伝来し、雙六・盤双六の名で流行したが、賭博の一種であるとして朝廷に禁止されている。


・・・とあります。飛鳥時代といえば聖徳太子の時代ですね???だから鎌倉時代よりはるか昔の時代からあったゲームだったのです。


自分は確信しました。この頃に双六と言っていたのは、バックギャモンのことに違いないということを。


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バックギャモンは、こうやって、最初に駒を配置して、サイコロの出た目に応じて駒を動かしながら、ぐるっと左回りに旋回して、自分の陣地に早く全部駒を寄せたら勝ちです。駒がひとつしか置いてない場合は、そこに相手からヒットされる可能性があります。そうするとハンディが出来てしまうのです。


高校生の時に買ったバックギャモンは、もうとうに紛失してしまいましたが、大人になって、社会人になってからバックギャモンをあらためて買ったのでした。もう20年以上前かな?部屋の中で誇りをかぶってました。


20年以上ぶりに開封するバックギャモン。開けたら、まだ買ったばかりの新品未開封でした。(笑)


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ひさしぶりにバックギャモンやってみたい~~~と思いました。コントラクト・ブリッジもひさしぶりにやってみたいです。コントラクト・ブリッジは麻雀と同じで、4人必要ですね。頭を使う非常に高尚なゲームで、大人の社交場の遊びとしてとても有名です。日本、世界レベルで、コントラクト・ブリッジ協会という組織が存在します。まさに世界共通レベルの娯楽のたしなみなのです。


コントラクト・ブリッジやバックギャモンって、もう日本でも世界でも大会がありますね。毎年日本や世界の都市を巡りながら、その大会が開催されているのではないでしょうか。世界中の腕自慢達が集まります。


外国人のみなさんと一緒の同じ時を過ごすには、こういうゲームを通じてが案外いいのかもしれませんね。



ところで、先日の鎌倉殿の13人。かねてより神回と噂されていた通り、衝撃的な展開でしたね。


佐藤浩市さん演じる”上総介広常”の無念の死に広がった衝撃。。。


自分はプライベートはもちろん、仕事でも辛いことがあっても、1日寝たら、翌日はケロッとするタイプですが、今回はさすがに翌日にも残りましたからね。(笑)


こんな展開になるとは、まったく思っておらず。ドラマ冒頭のクレジットで、善児(梶原善さん)があったとき、あっ今日もなんか悲劇が起こるとは予想しましたが。。


あまりの衝撃で相当ダメージ大きかったです。


鎌倉草創期って史実では本当に血みどろの抗争劇なんですが、そういう雰囲気を感じさせないように、どちらかというと、喜劇風なテンポで進んでいて、その合間に悲劇をちょこっと入れ込むみたいな感じでバランスとっていたと思うのですが、今回は、あまりに重い、というか。。。


自分が思うには、ここまで沈み込ませたら、次回からの展開に影響を及ぼすのではないか、またなにごともなかったように、あのテンポ、雰囲気で進めることってできるのかな、と心配しました。


それだけ衝撃でした、です。


頼朝がいる御所にて誅殺された後、そこにいた多くの御家人らが頼朝に一斉に忠誠を誓ったシーンは、物語の一つの分岐点と言えるものでしたが、自分はかなり拒否反応。


”頼朝嫌い”、”全部大泉のせい”  Twitterのトレンド、ネットで騒然となりました。(笑)


年寄りの傾向として、あの頃は・・・という論法だけは避けたいと思っていますが、やっぱり思い出しちゃうんですよね。


いまから43年前の1979年の草燃えるのときの”上総介広常”は、小松方正さんが演じられていて、あのようなキャラだから、”上総介殿”って、もう悪人キャラだったんですよね。


「頼朝に対して無礼だった」


「他の御家人に対しても横暴・横柄であった」


てな感じで、誅殺されても仕方がないような感じだった。


でもそれって時代が違うんだと思いました。あの頃は、巨人、大鵬、卵焼き、という感じで、主役はつねにヒーローのように扱われて、それに反する者はいつもダークヒーローに描かれていた。


ドラマ作りの時代の違いなんだと思いました。


佐藤浩市さんの”上総介広常”があまりに人間味溢れた素晴らしい人物として演じられていたし、あと御家人謀反はフィクションなので、あういう風に伏線を引いて落とし処を作るとは驚いたし、その後の手紙の件とか、尚更その悲劇のギャップが。。。いずれ誅殺されることはわかっていても、ここでか!という感じでしょうか。


三谷脚本の真骨頂という感じですね。あらためて感心したし、さすがにすごいと思いました。


小松方正さんが、「武衛(ブエイ)、武衛(ブエイ)」と頼朝のことを呼んでいたのを思い出しました。でも上総介が双六をやっている最中に梶原景時に殺害されるところはまったく覚えていないです。ひさしぶりに総集編DVDを見てみたいです。


青木 崇高さん演じる木曽義仲も、自分の昔のイメージと全然違って、義を通す真っ当な人物像に描かれていて、すごい新鮮味があります。そう描かれるからこそ、その後に待ち受けている悲劇の衝撃度合いが増大するという感じでしょうか。


史実通り、昔のイメージのままの継承ではあまりに面白くないし、フィクション含め、よりエンターティメントに展開するという感じなのでしょう。


頼朝のイメージも従来のドラマのように歴史上の英雄という面だけでなく、もっと冷酷な嫌な部分をどんどん出していくんでしょうね。


大物俳優ではできない、大泉洋氏だからこそできる頼朝になるのではないのでしょうか。


今回の惨劇で、自分はいよいよこのドラマの真髄が始まるな、と予感しました。これはまだ序の口です。


本当に始まるのは頼朝が死んでから。頼朝が生きている時代はプロローグに過ぎない。総集編は、頼朝存命時代は全部カットする可能性もある。



「鎌倉殿の13人」が本当に始まるのは頼朝が死んでからなんですよ。「強い権力を持った人が突然死んだあと、残された人たちがどうしていくのか。」それが今回の最大のテーマ。


三谷幸喜さんはこう言ってはばからない。


43年前では、純朴で好学の青年だった北条義時(松平健)は、頼朝死後の幕府内で繰り広げられた政争の荒波を乗り越えていくうちに次第に変貌を遂げ、政敵と見なした御家人を様々な計略をめぐらして容赦なく排除・殺害していく冷徹な権力者として、若き日とは全くの別人格となっていく様が描かれた。


子供時代の自分はその変わりようにあまりにショックで立ち直れなかったです。


鎌倉殿の13人では、北条義時がどのように描かれていくことになるのか、どのような変貌があるのか、あるいは根底にいい人を残しておく感じなのか。楽しみで仕方がないです。



「史実無視とか荒唐無稽とか言われまくり。」とか言われているけど、大河ドラマはまず”ドラマ”であるべき。エンターティメントとして満足できるものをつくりたい。


この言葉に大きく期待したいです。


今年の大河ドラマは、間違いなく43年前の自分の記憶を上書きして、間違いなくそれを超えると確信しています。







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