世界の朝食を食べさせてくれるお店 ブルガリアの朝ごはん [グルメ]
世界の朝ごはんシリーズ。しばらくご無沙汰でありました。去年の7月のスイスの朝ごはん以来だから、およそ1年近くのブランクがあったことになる。
申し訳ない。
原因は、スイスの朝ごはんの7月の翌月の8月に入院してしまい、2か月間病院生活だったのと、社会復帰した10月からは、特にリハビリ生活一筋で、一刻も早く以前の生活を取り戻すことで精一杯であったというのが正直なところ。
あと、オミクロンのコロナ感染状況が怖くてあまり外出できなかった。コンサート以外は、あまり出歩かなかった。
それと、朝ごはんもエジプトとか、クロアチアとか、どうやって語ればいいのか、語れないだろう。(笑)基本は自分の経験に基づいた話ができればいいな(主にヨーロッパ)と常日頃思っているのだが、エジプトとかクロアチアとか、どうやっても語れないだろう。ないものは捻りだせない。
そんな事情もあった。
でも自分が間違っていた。世界平等である。平等に世界の朝ごはんを紹介していかないとダメだろう、と思い直しました。
今回からまた元のペースに戻そうと思います。
今日1年ぶりにブルガリアの朝ごはんで再スタートを切ることができました。
「朝ごはんを通して世界を知る」をコンセプトに、2ヶ月ごとに国を変えながら世界各地の朝ごはんと文化を紹介するカフェレストラン「WORLD BREAKFAST ALLDAY」。
2017年2月のイギリスの朝ごはんでスタートしたこの連載。5年間やってきたんですね。今日で28か国の世界の朝ごはんを制覇したことになります。
偉業に早道はありませんね。地道な1日1日の積み重ねが大切です。
期せずしてやり残したこの1年間のブランクの間にあった世界の朝ごはんを、ここでまとめて紹介しておきますね。体験したかった。。。
・スウェーデンの朝ごはん (2021年8,9月)
これは体験したかった!自分の溢れんばかりの北欧愛を語る絶好のチャンスでした。まさにこの期間、病院のベッドにいました。
・エジプトの朝ごはん(2021年10,11月)
退院後の復帰第一戦。病み上がりだったのと、エジプトは語れないだろう(笑)ということでやめました。でも美味しそうなので、後悔しています。
・ポーランドの朝ごはん(2021年12月,2022年1月)
ポーランドの朝ごはんは2018年2月に体験しています。基本は特別なことがない限り、2回目の特集はやりません。前回よりもっと詳細にやりたいという場合のみ、2回目をおこないます。
・クロアチアの朝ごはん(2022年2,3月)
クロアチアも正直なにを語ればいいのか、困りました。2か月ごとに国を変えていきますが、入院からすでに4か国目の中止。ちょっとやばいな~、これはまたもとの軌道に戻さないといけないな~と思ったときでした。でもすごい美味しそうです。後悔しています。
2か月ごとに国を変えていき、その国の朝ごはんを紹介していきますが、常に定番として店に常駐しているレギュラーメニューというのもあります。
・イギリスの朝ごはん
・アメリカの朝ごはん
・台湾の朝ごはん
自分は、28か国の世界の朝ごはんの中で1番美味しい、食べ応えがあって日本人の味覚にあうと思ったのはこの台湾の朝ごはんです。これは本当に美味しいです。ぜひお勧めです。レギュラーメニュー化はうれしいです。
台湾の朝ごはんは、朝から外で食べるのが一般的な台湾で人気の朝ごはんメニュー3品が1プレートになっています。 ①豆乳のスープ「鹹豆漿(シェンドウジャン)」。 ②台湾版の玉子焼き「蛋餅(ダンピン)」。 ③餅米でにぎった具だくさんおにぎり「飯団(ファントワン)」の3品。
これは最高に美味しいです。
さて、今回1年ぶりに復帰しようと思った理由がもうひとつあります。それはいままで外苑前店、吉祥寺店と2店舗だったのですが、今年の3月から新しく銀座店がオープンになったからです。
これはぜひ行かないと!
1号店である外苑前店は、元祖のお店ですが、すごい狭いんですよね。このコロナ禍の時代、とても怖くて行けないです。昔、原宿店というのがあって、ここがすごく綺麗で広くてとても自分のお気に入りでした。でもあえなく閉店。つぎに吉祥寺店が開店です。吉祥寺は、やはり遠い。わざわざ吉祥寺まで出向くのが、かなり億劫で鬱でした。
正直なところ、都心で新たな店舗をずっと期待していたところがあります。そんな待っているところに銀座店のオープンの話。銀座といえば、都心も都心。大都会じゃないですか。銀座に行くとなれば、気持ちもルンルンです。
そういうこともあって、銀座店にも行かないといけない。1年ぶりに世界の朝ごはん復活!ということで、今日行ってきた、という訳です。
銀座店の場所はマロニエ通りと昭和通りが交差する東銀座エリア。銀座の中心部から程近く、お買い物などのついでに立ち寄っていただくのにも便利なロケーション。外苑前店、吉祥寺店同様に、旅先のカフェやレストランを訪れたような、異国情緒漂う雰囲気の店内で、東京にいながら海外を旅しているような気分を楽しめます。
いままでは吉祥寺店に行っていたので、そこと比べるとかなり小スペース。12人くらいの座席しかなく、かなり狭いなと思いました。やっぱり都会も都会。大都心の銀座です。物件を探すのも大変だし、家賃もバカ高いんでしょうね。経営やりくり難しくてたたんでしまうなどの原宿店の二の前にならないで欲しいです。末永くやってほしいです。
すごい狭いけど、自分は、これからはずっとここの銀座店に通おうと思っていますので。店内の綺麗さや雰囲気は、すごくいいです。自分は吉祥寺店より全然好きです。スタッフは5人でしたね。
店内には、ブルガリアのラジオ放送が流れておりました。さすがいまの時代、インターネットラジオの時代ですね。国境など関係なく、世界中のラジオが聴けます。
この銀座店の隣には、函館ラーメン屋さんがあって、思わず吸い込まれそうになりました。(笑)正直、世界の朝ごはんはまったく食べ応えがなく、ぜんぜん腹いっぱいにならないので、どうしてもラーメン1杯でも、という感じになってしまいます。函館ラーメンは塩ラーメンですね。
東銀座、銀座東〇丁目というところはどういうところなのか。
大都会なのでしょうが、正直あまりそそられる風景じゃありませんね。(笑)なんかありふれた風景、ビル街という感じで、なんかあまり特別な感じはしません。
でも地価はすごい高いところなのだと思います。
さて、長くなりました。ようやく本編です。
今回はブルガリアの朝ごはんです。
ブルガリアの地理的感覚はこちらになります。
この地図でブルガリアの場所をイメージできますか。トルコ、黒海、ルーマニアなどと隣接している国ですが、自分はいまいちピンと来づらかったです。
オーストリアやギリシャ、イタリアの国を発見して、ようやくなんとなく地理感覚、そのブルガリアのある位置がイメージできました。
ブルガリアは経験ないです。行ったことないです。自分の場合、販社(販売会社)のある国、クラシックに関係する国が主な活動範囲ですので、ブルガリアはどちらにも属さないので、いままで縁がなかったという感じでしょうか。
ぜひ熱く語りたかったのですが、なにをどう語ればいいのか、イメージが湧きません。もちろんブルガリア=ヨーグルトですね。ヨーグルトは健康にいいし、腹持ちがいいので、とても愛食しています。
ブルガリア共和国
Republic of Blugaria
ブルガリアはバルカン半島に位置する東欧の国。肥沃な土地と気候に恵まれた、ヨーロッパ有数の農業国で、野菜、乳製品、パン、肉料理を中心とした多様な食文化を持っています。ヨーロッパとアジアを繋ぐ文化のクロスロードといえるブルガリアの料理は、ひき肉や乳製品を使うものが多いなど、トルコやギリシャなどの周辺国の影響が色濃く残っています。
東西の影響を受けた食文化。
ブルガリアはヨーロッパとアジアを繋ぐ、文化のクロスロード。ひき肉や乳製品と使う料理が多いなど、ブルガリア料理にはトルコやギリシャなどの周辺国の影響が色濃く残っています。
ヨーロッパ最古の都市のひとつである首都ソフィア。西ヨーロッパと中近東、アドリア海と地中海を結ぶ交通の要所であったため、古くから多様な民族と文化が行き交い、独自の文化が花開きました。
バルカン山脈の南に横たわる東西140キロほどの細長い渓谷は「バラの谷」と呼ばれ、そこで栽培されるダマスクローズを使用した最高品質のローズオイルはブルガリアの名産品として知られます。
協力
クツァロヴァ・エレナ、ブルガリア共和国大使館
アントニオ・アンゲロフ
ブルガリアは、物価はおよそ日本の半分ほどで、特に野菜や果物など食料が安い。自炊すればかなりコストを抑えて生活できるそうです。
しかも驚いたことに、ブルガリアはインターネットのスピードが早いそう。公共の場所やカフェなどでフリーWiFiを使える場合も多い。ノマドワーカーはもちろんですが、今やインターネットは旅の必需品。WiFi環境が整っていることもブルガリアのおすすめポイント。
(ノマドというのは、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルのことです。このような働き方をノマドワーキング、こうした働き方をする人をノマドワーカーと呼びます。ノマド(nomad)は、英語で「遊牧民」の意味。)
ブルガリアの治安ですが、残念ながらあまり良くありません。首都であるソフィアは強盗事件が多発するような危険な場所ではありませんが、ホテルなどでスタッフが客の荷物を盗難するといった事態もあるようです。
物価は安く、日本の半分ほどです。ブルガリア人の平均年収は約53万円ほどですので、日本人からすればレストランでの食事や食べ物、交通費といったものはかなり安く感じられるでしょう。
衛生面に関してですが、衛生管理が徹底していない飲食店も多いので、生水や氷、生ものなどは口にしないよう気をつけたほうがいいとか。
ではここからブルガリア料理の食文化についてご紹介です。
The following photographs and sentenses should belong to the copyright of World Breakfast Allday.
・バニツァ
ブルガリアの国民食ともいえるバニツァは、うずまき状にしたフィロ生地にシレネチーズを巻き込んだパイ料理。ホウレン草やハムが入ったもの、甘い味付けのものなど、様々な種類のバニツァが親しまれています。
・シレネ
ブルガリア料理には欠かせないのが塩漬けした白チーズ。旨味とコク、さわやかな酸味、そしてしっかりとした塩気があり、そのまま食べるのはもちろん調味料としても様々な料理に使用されます。朝ごはんではシレネと一緒に生野菜を食べる習慣があります。
・バクラヴァ
クルミやピスタチオなど数種類のナッツを挟んだ薄いフィロ生地を重ねて焼き上げた、中東・地中海地域の伝統的なペストリー。バターとシロップの濃厚な味わいが楽しめます。
・キセロ・ムリャコ
ブルガリアではヨーグルトのことをキセロ・ムリャコと呼びます。(ブルガリア語で酸っぱい乳の意味)その呼び名の通り、ブルガリアのヨーグルトは酸味が強いのが特徴です。日本には1970年の大阪万国博覧会のブルガリア館で初めて紹介されました。
・メキツィ
朝食やおやつに食べられている揚げパン。生地にはヨーグルトが混ぜ込まれているのが特徴です。粉砂糖やハチミツやジャムと一緒に食べます。
・ピレシカスパ
鶏肉と野菜を煮込んだ定番のスープ。細かく刻んだパスタも入っています。レモンの酸味がアクセントに。
・アイリャン
バニツァのお供には欠かせないが、塩味のきいたヨーグルトドリンク。後味がさっぱりしているので、肉をよく使うブルガリアの料理にもよく合います。
・ムルサルスキーチャイ
ムルサルスキーチャイは国の保護のもと特別区域でしか栽培されていない貴重なハーブ。お湯をいれたグラスに枝葉をそのまま入れて混ぜて飲みます。
・ロゾヴォスラッドコ
古くから健康食としてブルガリアの人々に親しまれてきたバラのジャム。香水や香油の原料となる香り高いダマスクローズの花びらがジャムの中にそのまま入っています。
・ハーブ・スパイス
ニンニクのような香りのサマルダラなど、日本ではあまり馴染みのないハーブもブルガリア料理には多く使用されます。様々なハーブ、スパイスと塩をミックスしたシャレナソルはブルガリアの食卓には欠かせない万能調味料です。
これがブルガリアの朝ごはんのワンプレート。
ブルガリアの朝ごはんは、ブルガリア料理には欠かせない塩漬けの白チーズ「シレネ」とほうれん草をフィロ生地で巻き込んで焼いた「バニツァ」、ヨーグルトを練り込んだ揚げパン「メキツィ」、「シレネ」と生野菜とサラミにローズジャム入りのヨーグルトを合わせたワンプレート。
左下にあるバニツァがメインの主食ですね。パイ料理ですね。ほうれん草がかなり主張していて、美味しいです。生地がもうホカホカですごく美味でございました。その右隣にある揚げパンのメキツィ。これもホクホクで香ばしくて美味しい。もうこれは完全なオヤツですね。
ヨーグルト(キセロ・ムリャリコ)はふつうにヨーグルトですね。酸味が強いと仰いますが、そんなに強く意識はしなかったです。
白チーズ(シレネ)はこれはまさにヨーロッパのチーズですね。日本でこういうチーズはなかなか食べれないですね。日本で言っているチーズとヨーロッパの白チーズは全く別物ですね。
ブルガリアの朝ごはん、これは自分の印象では、朝ごはんというよりは、もうおやつでした。(笑)日本ではおやつのジャンルではないでしょうか・・・
でもそういうおやつ感覚でありながら、すごい香ばしくて美味しい、日本人の味覚にも共通する美味しさだと思いました。これはすごく美味しいと思います。
ブルガリアの駐日大使が吉祥寺店にご来店下さったそうです。4月と5月に特集しているブルガリアの朝ごはんのメニューはブルガリア大使館にご協力して頂いています。
ブルガリア大使館ではWORLD BREAKFAST ALLDAYのブルガリアの朝ごはんを食べた感想をハッシュタグ「#ブルガリアの朝ごはん」をつけてTweetしていただく企画を公式Twitterアカウントで実施中だそうです!
いつもこの世界の朝ごはんの日記で記載している、まさにその国の人でないとわからないような食文化の情報は、WORLD BREAKFAST ALLDAYの毎回テーブルに置かれているリーフレットに書かれている情報になります。
これらの情報は、その国の大使館の協力、情報提供によるものなのです。世界各国の大使館と交流しながら、その国の朝ごはんを紹介していく。。。これはとてもワールドワイドな交流で自分はとても素敵なことだと思いますし、自分も将来そういう交流が持てるといいな、といつも憧れています。