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ひさしぶりの成田空港第2ターミナルは・・・ [航空関連]

さきほどの続きなのだが、飛行機の世界、空港・航空ライフというのは、ある意味、心の豊かさ、旅立ちへの非日常感、そういう世界を前提にシステムが作られているのではないかと思うのだ。普通に飛行機を使うだけの話のことなのに、それを、航空界の世界なんていう風に、わざわざ杓子定規に考える必要はないのかもしれないけど、なんかそんな風にあらためて思う。


本当に上を目指すなら本当にキリがない世界。そんな富裕層のリッチな世界を夢見れる、それをステータスと見なすような貧乏庶民からすると溜息と妬みも感じる世界。


本当に上を目指せばキリのないそんな世界。航空の世界、空の旅はそもそもそんな風にゴージャスに作られているものなのではないか。


やっぱり男性ならばパイロットは格好いいと思うし、女性であればCAやグランドスタッフは憧れの職業だ。男性や女性であれば、パイロットやCA・グランドスタッフのあの制服を着れることは、きっと憧れであることは間違いない。


航空業界はそんな憧れの職業に違いない。


そのアンチテーゼとして出てきたのがLCCビジネスなのだろう。


贅沢の極みを尽くした感じだった飛行機の世界を、徹底的にコストカットして、いままでの航空ビジネスの価格では想像もできなかった低価格帯で実用を可能にした。一般庶民に優しい実用的な世界を提案した。


LCCビジネスは、爆発的な人気を呈した。


でも自分も海外渡航では使わなかったが、そのLCCブームに則って、北海道への帰省にLCCをよく使った。でもここ最近、やっぱり考え直したほうがいいような気がしてきている。


経済的な事情が許すなら、そこまでお金をケチってまでして、小さな機体、機内食なし、空港内のロビーの貧弱さ、徹底的なサービス排除によるコストカット、確かにコストはかからないかもしれないけれど、それって旅って楽しいか、楽しい気分になれるか、である。


なんか心まで貧乏くさくて、寂しい気持ちになり、惨めになるような気がする。


やっぱり空の旅って本来のゴージャスな気分、そのような世界に戻るべきなのではないか、と自分は思ってしまう。


そのように確信するのも、じつはLCCを使っていても、あまりコストメリットを感じないとずっと思ってきているからだ。


ご存じのように、国内便の場合、航空業界ってずるくて、お盆の夏休みとか、年末年始の休みになると、突然航空券の値段が飛び上がるように上がるものなのだ。シーズンオフとそういうシーズンインとでは、もう全然違います。


知らない人は、きっともうびっくりすると思いますよ。


これはLCCでも結局変わらないことがわかったのだ。どんなに格安航空チケット、東京⇔札幌間、往復で1万円、とか8,000円とかの告知。もう全然詐欺である。(笑)実際自分が北海道に帰省するときにLCCを使う場合、やはり夏休み、年末、お正月にチケットを取った場合、もう全然高額なのである。これじゃ、もう全然ANA/JALと全然変わんないんじゃんか!と文句たらたらである。


ずっとそういう経験を続けてきたのである。


LCCを使うメリットを昔からあまり感じなくなっていたのだ。それで環境、コスト、サービスすべてにおいて貧しい思いをするなら、もうやめたほうがいいんじゃないか、とずっと思っていたのだ。


これだったらANA/JALで全然いいし、そのほうが心豊かなリッチな空の旅ができる、というものだ。


だから、本来であるゴージャスな気分で空の旅を、というように自分の考えは変わろうと思っているのだ。


LCCも登場のときはすごいブームでしたが、いまや経営難で苦しい台所事情で、合併など大変なやり繰りなのではないでしょうか。


それが自分がいま考えていることである。


2020年にコロナ禍になって以来、そして家庭の事情もあり、海外渡航もなし、北海道にも帰省していないから、あれだけ常連だった空港・飛行機もまったく縁がなくなった。自分の心はそんな風に心変わりしているのが最近である。


JAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレーを食べることが目的であったが、ひさしぶりに空港に行ってかなり興奮した。昔のあの感覚、すごい興奮状態でハイになってしまった。


成田空港第2ターミナルに行ってきた。ちょっとそれを自分の記録として残しておきたい。


渋谷から成田エクスプレス。早朝ということもあるし、まだコロナの影響もあってガラガラでした。


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成田空港の場合、第1ターミナルがANA、第2ターミナルがJALである。あと海外のエア含め、いろいろあるだろう。JALのレストランだったから、第2ターミナルに近いのだろう。


レストランの予約時間まで大分時間があって5時間くらい持て余したので、今回はたっぷり第2ターミナルを散策した。


到着ロビー


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到着ロビーには、帰国する人を出迎える人用のため、このように待合ベンチがいくつも用意されている。


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そして上に上がると出発ロビー。やっぱり成田というと海外渡航。この出発ロビーが一番胸がキュンと来ますね。やっぱりここなんだよ。


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ずいぶんと成田に来ていなかったので、様変わりしているところもたくさんあった。それがこれ。自動チェックインマシン。


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自動チェックインマシンはヨーロッパの空港のほうが全然進んでいて、どこの国の空港でもあった。チケットのナンバーを打ち込んだり、パスポートを読み込ませたりして、無人でチェックインするもの。海外では、自分の場合、もちろん英語表示でやる訳だが、なかなか慣れないと手こずるが、鳴れると便利である。日本はまったくそれが進んでいなくて、このようなマシンはあまりなかったのであるが、ひさしぶりに成田に来たら、ずいぶんそのマシンが並んでいるので驚いた。もう完璧に海外に追いつきましたね。


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自動の荷物預け。(・・・と思われる?)これもアムスだったか、パリだったか、どちらかだったと思うが、初めて体験したときはカルチャーショックであった。進んでいるな~と思ったものだ。でも荷物預けの場合、意外やその段取りをその場で理解して、そそくさと進めるには意外に戸惑うものだ。やっぱり人がいるほうが安心する。無人だと困ったときに人に聞けない。



でも従来通り、ちゃんとこうやってマニュアルのチェックイン、荷物預けもありますね。(笑)


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これはよく覚えていないのだが、このような電子ディスプレイがたくさんあったかどうか。これは結構キュンと来ましたね。これから海外に旅に出る、日本のおもてなしのデモンストレーションの広告がエンドレス再生されていて、否が応でも気分が高まるというものだ。


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SPECIAL ASSISTANCEと書かれている。これは障害者など特別な手助けが必要な人など、ここに相談するとスタッフがいろいろ助けてくれるのだろう。ここは第2ターミナルなので、JALのSPECIAL ASSISTANCEであった。


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このエスカレーターを登っていくと、AIRPORT MALLというストリートがある。ちょうど出発ロビーの電子掲示板の真上にある感じで、4Fにある。ここには、ショッピングモール、お土産屋さん、飲食店街が並んでいるのである。


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ここの一番端側に空港ラウンジがある。IASS Executive Lounge。


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成田空港第2ターミナルの空港ラウンジには、有料ラウンジ、クレジットカード会社ラウンジ、航空会社ラウンジの3種類があるのだが、いま成田では、コロナの関係で、ほとんどのラウンジが閉鎖中で、やっているのは、このIASSだけだった。富裕層感が漂っていた。IASSはクレジットカード会社ラウンジで、原則ゴールドカード以上が必須である。


驚いたのは、若い男女のカップルが次々とゴールドカードを提示して中に入っていくことだった。(笑)最近の若者はすげえな、という感じ。(笑)


自分も三井住友VISAのゴールドで入ろうと思ったが、原則搭乗券がない人はダメなのでした。(笑)受付のところで問答をしているときに、中をちょっと垣間見たが、薄暗い照明で高級感が漂っていました。


ネットの写真を拝借すると、成田のIASS Executive Loungeってこんなところだそうです。


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フロアには、こういうスマホの充電装備がある。スマホの充電設備は絶対必要ですね。スマホ側の接続端子は、そのスマホに依存するが、充電する側の端子はどんなタイプなのだろう?と覗いてみたら、USBでした。両端がUSBのケーブルを持っていないとダメなんですね。


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情報端末機。ここでいろいろな情報を入手する。端末に触らずに、スマホでQRコードを読ませたりで非接触化が進んでいた。


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こんな感じでじつにひさしぶりの成田空港第2ターミナル、隅々まで楽しみました。なんか空港内でこんなにいろいろなところを廻ってみるなんて、普通の旅のときなんか時間がなくてまずやりませんね。


展望デッキがあるならば、滑走路で飛行機が離陸するところも見たいな、と思ったのですが、第1ターミナルまで行かないとダメだそうで諦めました。


この日は本当にすごく楽しかったです。


今度は羽田空港を探検したいです。 









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JAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー [航空関連]

羽田空港(東京国際空港)と成田空港の「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」でのみ提供されている「JAL特製オリジナルビーフカレー」。


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いわゆる日本航空のラウンジカレー、空港カレーとよばれていて、自分はその存在を最近知った。とにかくうまそーなのである。1度食べてみたいと思うものの、ふつうでは食べられないカレーなのだ。


JAL国際ラウンジでしか提供しない空港カレー。


これはJALさん、すごいビジネスがお上手だな、と自分は感じる。・・・でしか食べられない。ここでしか食べることができない。こういう限定条件をつけることで商品のブランディングというのをすごく高めているように思えるからだ。


ブランド価値の上昇はもちろんのこと、希少価値、神秘性などうなぎ上りに上げていき、その空港カレーが原因で、「JALファーストクラスラウンジ」や「JAL国際サクララウンジ」を利用したい、と思うような人も出てくるかもしれない。そういう連鎖反応、ビジネスが連携していくのだ。


あくまで結果に過ぎないのかもしれないけれど、素晴らしいと自分は感じる。



「JALファーストクラスラウンジ」または「JAL国際サクララウンジ」


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これらのラウンジは、JALカードの会員ステイタスが上位の人、またはファーストクラス、ビジネスクラス、事前予約したプレミアムエコノミークラスに搭乗する人しか利用できない。


おまけに海外旅行専門である。


ラウンジは無料で使え、カレーを含むビュッフェスタイルの食事も無料。おまけにシャンパンやビールなどのお酒も無料で飲み放題なのだそうだ。


ラウンジを利用できる会員ステイタスを持った者に限られている。


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まさに富裕層の証ともいえるJALのラウンジカレーはSNSにアップされ、話題になっている。一見、普通のカレーの写真だが、このカレーの存在を知っている人には、自身のステイタスを証明できるアイテムであるからだ。


この空港カレーをSNSにアップするということは、すなわち自分が富裕層であることの証、そしてこれから海外出張に行くことを意味していて、この写真を上げるという行為そのものが、マウンティングのツールとして使われているところもあるだろう。(笑)



うっ・・・。


自分はやはりもうLCCを使うのはやめようと思っている。もちろん海外のフライトは長時間であるからLCCはとても体力的に無理なので絶対使わないが、北海道への帰省はときどき使っている。


でも最近思うのだ。そんなにお金をケチってまでして、小さな機体で、機内食なし、搭乗だけのシンプルよりも、やっぱりフライト、航空ライフには、それなりのステータスでゆとりをもって楽しむのが人間らしいのではないかと。やっぱり人間的な心の豊かさですね。飛行機はそもそもそういう贅沢さ、心の豊かさを感じてもらうことを前提にシステム全体が作られている。もともとそういう世界だと思うからだ。空港や飛行機にはそういう豊かさがないとダメなんだと思い直しました。


もちろん経済上の事情もあると思うのだが、フライト、航空ライフにはそういうのがないと、人間的に心が貧しくなってしまうのではないか、と思ってしまう。



だから、自分はもうLCCを使わない。LCCは成田空港第3ターミナルも貧乏くさいし。(笑)


やっぱり元に戻そうである。


そうなると、空港、フライト、航空ライフは、やっぱり上には上があるというか、青天井的にもう富裕層専用とも思われる世界であることを再認識させられてしまう。ひさしぶりに戻ってきたら、あ~~~やっぱりこういう世界だったんだな~という感じでキリがない世界。一般庶民の自分にはとても手が届かない世界。


空港、航空ライフには、まさにそういう世界があるのだ。


今回成田空港第2ターミナルにひさしぶりに行く途中の成田エクスプレスの中で、空港ラウンジのことをいろいろ調べてみたら、航空券のステータスが原則ファーストクラスの以上とか、クレジットカードはゴールドカード以上、マイレージのグレードであったりとか、はたまたプライオリティパスといって、年会費(USD$400)を払えば,世界各国の130都市500か国、1000箇所の空港ラウンジ使い放題というのもあったりして、うわぁ、これはひさしぶりに戻ってきた空港、航空ライフの世界。飛行機の世界って、こういう世界だったな~と再認識した次第である。


飛行機の世界は、上には上がある。それも青天井的に突き抜けるぐらい富裕層対象の・・・。そんな世界だった。


JALのファーストクラスラウンジとか、国際サクララウンジとかまさにそういう世界なのだろう。


そんな富裕層、超一流の証であるJALの国際ラウンジでしか食べられないJALの特製オリジナルビーフカレー空港カレーとはどんなものなのだろう?


カレーのことが大好きなライターさんが、この空港カレーを食べたい。でもステータス的に食べられない。でも自分はライター、ジャーナリストである。そうであれば、JALに正式に取材、インタビューという形式をとってこの空港カレーのことを取材すれば、この空港カレーが食べられるのではないか、そしてその目的を見事に果たした、まさに体当たり的な取材を紹介する。ぜひ読んでみてください。


商品・サービス企画本部開発部で、空港・ラウンジサービス統括の相原光さんにインタビューをおこなっている。このJAL特製オリジナルビーフカレーの由来など、いろいろ詳しく知ることができます。


また、普通の人では入れないJALファーストクラスラウンジとかJAL国際サクララウンジの中に潜入して取材できたりとか、まさに体当たりレポートという感じで、かなり読み応えありますよ。


●ネットでなにかと話題の「空港のラウンジカレー」はどう撮ればイヤミに見えないのか。



空港・ラウンジサービス統括の相原光さんは仰る。


特別、カレーだけに力を入れているわけではないんですよ(笑)。お客さまに最高のサービスを提供するために、カレーをメニューに加え、お客さまの声を反映しながらマイナーチェンジをくり返していたら、なぜか一番の人気メニューになっていました。



黒いお皿を使うと、美味しそうに見え、SNSでの写真映えするだろう、というところまで研究なされていたそうだ。



そんな話題のJAL国際ラウンジの特製オリジナルビーフカレー。自分も体験するのは無理だろうとあきらめていた。


ネットでなんとなくググっていたら、大変な記事を偶然にも発見してしまった。


この秘伝のJAL特製オリジナルビーフカレーを普通のレストランで出しているところがあるというのだ。


それも成田空港の近く。


よし!これは、この空港カレーを食べに千葉県・成田までいっちょ行ってくるか!自分は即決である。


このレストラン、成田空港の第2ターミナルからアクセスするのが1番近く、さらにアクセスが車でしか選択肢がないので、第2ターミナルからタクシーを使うしかないだろう、と判断した。


渋谷から成田空港第2ターミナルまで成田エクスプレスで3,250×2(往復)=6,500円、第2ターミナルからそのレストランまでのタクシー 2,600×2(往復)=5,200円。合計11,700円の交通費をかけて、1,700円のカレーを食べに行くのだ。(笑)


食事後、そのレストランから空港へは、お店の人にタクシーを呼びたいのだけれどとお願いすれば、名刺サイズのタクシー会社の連絡先をいただけるので、安心である。



成田空港第2ターミナルからタクシーで10~15分くらいであろうか。


DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)に到着する。JALグループの会社が経営するレストランだそうである。


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2020年にオープンしたばかりなのだが、6月から新メニューとして羽田空港と成田空港のJAL国際線ラウンジ(サクララウンジ)でしか食べられなかった伝説の「JAL特製オリジナルビーフカレー」や7月からの期間限定新メニューとして「御料鶴でフライト気分」としてJALの国際線で実際に提供されている機内食を食べられるというJALらしいスペシャルなレストランになっている。(2020年当時の情報。JAL特製オリジナルビーフカレーはもちろんいまもメニューにあります。)


 

機内食は、国際線に乗った人であれば誰しもが食べたことはあると思うが、JAL特製オリジナルビーフカレーは、JALの国際線ラウンジでしか提供されておらず、ラウンジに入ることのできる人しか食すことを許されていないものである。


まさに伝説で、秘伝のレシピであるあの空港カレーがこのレストランで食べられるというだけで、まさにここの看板メニューと言っていいだろう。



古民家を改装してレストランにした、ということで、そんな趣が十分にうかがえる。


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お店は結構混みます。なにせ場所が場所なだけでに、いざ行ってみれば満員で入れませんでした、ということではあまりに悲しすぎるので、事前予約をしていくことをお勧めします。


WEBで事前予約できます。その予約状況を見ても、毎日かなり混んでいるのがよくわかります。



古民家を改装してオープンしているので、店内はとても綺麗で、モダンでシックな内装がとてもおしゃれな感じでいいお店だと思います。


店長と思われる初老の男性と若い男性スタッフ。全員黒の半袖シャツ。そして制服を着た現役のJALのCAさんも接客されていて、こんなお店があるんだな、とただただ驚くしかなかったです。


JAL CAさんは、コロナ禍真っ最中のときは、仕事がなくなった状態でしたので、毎日お店に手伝いに出ていたそうですが、いまはお休みの土日限定でお店を手伝っているそうです。


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JALの飛行機のミニチュアなんかも飾ってあります。


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自分は、もうこのときかなりドキドキで動揺していた。なんか心臓がバクバクするのだ。初老の店長さんがメニューを持ってきてくれて、メニューをいろいろ説明しようとするのだが、それを遮るように「JAL特製オリジナルビーフカレー」でお願いします。


店長さん、「あっもう決まっていらっしゃいましたか?」「無料でご飯大盛にできますが、いかがなさいますか?」


「はい。大盛でお願いします。」


もうここからが、さらに心臓バクバク加減が収まらなくなってくる。かなり危険な状態であった。


いつ来るか、いつ来るか・・・もうそんな感じでバクバクで過ごしていた。


そしてついにキター!


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これがあのJAL国際ラウンジでのみ提供されているJAL特製オリジナルビーフカレーである。JALの国際ラウンジで提供されているカレーは、もっと小さな小振りな黒い皿に盛られているが、こちらはかなり大きな普通のカレー皿サイズで、食べ応えという点では、もう断然こちらのほうがいいだろう。


やや慌てるような感じで、さっそくひと口食べてみる。


もうこれはまさにこの写真で見た通りの味がします!まさにこの写真を見て、みなさんが脳内で想像されるであろう、そのままの期待を裏切らないそのままの味がします。自分がまず思ったのは、そういう印象でしたから。


黒カレーでものすごい濃厚でコクのあるカレー。これは確かにウマい!ちょっと甘みを感じる感じで、フルーティな味が隠し味となって入っている感じもする。この甘みがちょっと他にはないこのカレーの特徴かな、と思います。


香辛料的にも特別な香りがするわけでもない。まさに王道のカレーの味で、やはり濃いんですよね。すごく甘くて濃厚なカレーの味。


そしてなによりもすごいと思うのは、味がすごい複雑なのである。単調で単一的なカレーの味ではなく、もう何種類のいろいろな素材の隠し味がブレンドされているようなかなり複雑な味がすることである。


これはどの料理でもそうですね。フランス料理にしろイタリアンにしろ、日本料理にしろ、高級料理になれば、なるほど、自分の味覚で感じるときは、すごい複雑ななんとも表現し難いいろいろ混ざった美味しさを感じるものである。この感覚は高級料理にしか出せない感覚である。


それのカレー版と言っていい。


カレー自体もサラサラ液体状でもないし、固くもない。トロリとした粘着性の感じで、どちらかというとブツブツ感があるようなカレーだったであろうか。このブツブツ感はなんだろう、とも思ったが、絶妙なとろみ感と相まって最高な舌触りだ。


とにかくめちゃめちゃ濃厚。


そして売りの牛肉のゴロゴロ感が堪らない。牛肉は、食べたらホロッという感じで口の中で溶けてしまうほど柔らかい。


自分はカレーはもちろん大好きであるが、でもカレー博士というほどカレーのことを極め尽くしている訳でもなく、詳しい訳でもないが、人生でこんなウマいカレーを食べたのは初めてかもしれない。


それくらい最高に美味しいカレーだと思いました。


まさにJAL国際ラウンジでしかか食べられない空港カレーというブランディング戦略の巧妙さから話題になったJAL特製オリジナルビーフカレー。


その名の通り、最高のカレーだと思ったことと、あのSNSのJALの広告に出てくるあのプロの写真家が撮影したいかにも美味しそうなあのカレーの写真も真実だと思いました。


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料理の写真の場合は、よくプロの写真では最高に美味しそうに見えるのに、実物、現物を見たらがっかりした、ということはよくあることだが、今回はまったくそんなことなし。


まったく嘘偽りなく、あの写真のとおり、いかにもうまそうなあの脳内イメージのままの美味しさがあります。あの写真は完璧なまでに本物でした、ということをここに宣言したいと思います。



交通費1万円以上かけて、千葉県・成田までやってきて、またいつ来れるかわからなかったので、2杯目のお替りオーダーもしました。(今度は普通盛りで。)


一生の記念になりました。


ちょっと気づいたのですが、箸置きがJALらしい赤い鶴になっているのですね。


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まさに日本航空JALのこの赤い鶴丸マークの意匠。


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日本の歴史ある航空業界を背負ってきた第一人者であることは間違いないところでしょう。尊敬の念と敬意を表します。


自分の世代ですと1985年のあの御巣鷹山のことは、当時思春期の子供心にも大変な傷心として生々しく記憶に残っていますが、あれから見事に立ち直り、復活していまの軌道に戻られていること、コロナ禍で大変な航空業界ではありますが、これからも頑張ってほしいと心から願っております。



最後に、レストランから成田空港に帰るタクシーの中で運ちゃんとの会話で、


「御料鶴さんは、お食事に行かれたんですか?」

「ええ、あのJAL国際ラウンジでしか食せないJALの空港カレーを食べてきました。」


そうしたら、運ちゃん、「ワハハハ・・・」と笑いが止まらい様子。(笑)


そうかー、やっぱり有名だったかーと思ったのと同時に、そんなに可笑しいことなのか、首をかしげてしまいました。(笑)










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