ANA Lounge [航空関連]
空港ラウンジというのはふだんあまり使わない人なので、どのような空間なのか、とても興味がありました。昔ヨーロッパに住んでいたとき、出張でミュンヘンの空港で、有料という形式ですがラウンジを利用したことがあってそれははっきり覚えているのですが、それ以来国内含めて空港ラウンジを利用した記憶がないのです。
自分としては、空港ラウンジというと、いわゆるゴールド会員、修行などでマイレージ積算でステータス的に特権階級クラスの利用者だけが利用できる特別なサロン空間。。そんなイメージがありました。
ひさびさの飛行機を使う旅行ですから、ぜひ空港ラウンジを体験してみたいと思うようになりました。今回キャリアにANAを使うので、ANAラウンジを体験出来たら、と思って計画に入れていました。
ANAラウンジは、ANA Suite LoungeとANA Loungeの2つがあって、Suite Loungeのほうは、これはもうマイレージなどで特権階級のお客様向けですので、自分には無理だなと思っていました。ANA Loungeのほうは、基本はマイレージ積算のお客様対象なのですが、有料での利用というオプションもあって、3,000円(ただしその日の搭乗券があって、現金支払いのみ)を支払えば利用できるというオプションがあることを知りました。
この有料オプションという枠で利用しようと思いました。ただし、事前に予約が必要になります。ラウンジを利用したいと思い、実際行ってみたけれど予約がなくて入れなかったという事故に遭わないようにご注意ください。
今回行きと帰りでせっかくですからHND空港とCTS空港のANAラウンジを体験しようと思いました。その模様を日記でお知らせできればと思います。
●羽田空港(HND)のANA Lounge
空港ラウンジというのは、保安検査場を通過した後にあるものです。セキュリティチェックを終えて、通常の搭乗ゲートで待っているよりは、より快適な空間をご提供するというような意味合いがあるのでしょうか?そのような感じの空間になります。
HND空港の場合ですと、保安検査場を通過したすぐ隣にありました。
かなり高級そうな感じで、ブルジュアな雰囲気が漂っていましたので、入る前にすごく緊張した覚えがあります。ゲートを通ると清楚なシンプルな空間が広がっています。エスカレータでこの3Fに上がります。
受付で、予約している氏名とモバイル搭乗券などを提示します。保安検査場を通ったときに印刷される紙チケットの提示も要求されましたので、あ~やっぱりこの紙、ポイってやったらダメなんだな、と思いました。
その場で現金で3,000円を支払います。
そしてAMCのスマホにマイレージとしてチャージ加算もしてくれます。
これでANA Lounge利用可能になります。
HND空港のANA Loungeはかなり広い空間で横にず~っと長い空間でした。いろいろなタイプの空間があって複合型のサロン、ラウンジ空間と言っていいと思います。
ベーシックなコンセプトとして、ゆったりと過ごすデラックス・ゴージャス型から、いわゆるパソコンを持ち込んでそこで仕事をするというようなワークスタイル・カジュアル型のような2つのタイプの複合型だと思います。
こちらが、ゆったり過ごすタイプのデラックス・ゴージャス型。
自分はこの空間がすごく高級感があって好きでした。
こちらがワークスタイル・カジュアル型。
コロナ対策ということで、隣と敷居がきちんとされています。
もちろん室内はWiFi完備ですし、このように電源コンセントも供給されます。
モバイル搭乗券の場合、スマホはキーデバイスになりますので、バッテリー切れが一番怖い現象になります。自分もしっかりここでスマホ充電します。
自分は空港ラウンジというのは、そもそも富裕層やマイレージ特権階級の方々がゴージャスな雰囲気で過ごす空間と勝手にイメージしていたところがあるのですが、こうやって実際の空間を拝見すると、もちろんそれもありますが、意外や出張などでパソコンで仕事をしているためにラウンジを使っている。。。そういう用途のほうが大きいのではないかと思いました。
ただ単にゴージャスに過ごすだけでしたら、ふつうの搭乗ゲートの椅子のところで待っていても全然構わないと思いますが、こうやって実際パソコンで仕事をする、そのためのWiFi完備、電源コンセント完備というメリットを考えるならば、もうこれはラウンジの利用しか選択肢はないように思うからです。
空港ラウンジってビジネスマンにとってはある意味仕事という点で必須の空間だったということだったんですね。自分はかなり誤解していました。
コロナのせいかどうかわかりませんが、ラウンジでの食事の提供はありません。ドリンクのみの提供になります。Suite Loungeのほうでは、おにぎりのような軽食を提供していることもあるようですが、通常のラウンジではドリンクのみになります。
自分はANA Loungeで、JALの国際線サクララウンジでのJALオリジナルビーフカレーに対抗したANAチキンカレーをぜひ食してみたいと思っていたので大変残念でした。
オレンジジュースをいただきました。大変美味しかったです。
つい調子に乗ってしまい、ビール(アサヒスーパードライも逝ってしまいました。)すぐに真っ赤になって頭ガンガンになりました。
空港ラウンジの特等席はやはりこの窓際の席だと思います。ここはいつも超人気スポットです。航空ファンにとって、大好きな機体を眺めながら、ドリンクを飲みながらゆったり過ごせる最高のシチュエーションなんだと思います。第2ターミナルのANA Loungeですので、ANAの機材のみが見えるシチュエーションですね。
翼の王国のような機内誌の紙媒体のものはここに展示されていました。
またなぜかよくわかりませんが、コピー複合機もありました。ビジネスマンがパソコンで仕事をするためにラウンジを利用している場合、やはり仕事関係でコピーなどをやる場合も想定してのことでしょうかね。納得がいきます。隣にある青いマシンは、予約・空席情報の確認マシンやANA Payなどの支払い関係の専用マシンのようでした。
もちろん空港ラウンジですから、電子掲示モニターの存在も必須です。
喫煙者用の専用ルームも端のようですがありました。
羽田空港(HND)のANA LoungeはBGMとしてクラシックのピアノが流れており、静寂で静謐な空間であることを要求されているかのような高級感と上品さが佇んでいました。ガヤガヤ雑談する人はまったくいません。お喋りも基本はあまり推奨されていないのではないでしょうか。
素晴らしい空間でございました。
自分は体験できて大変満足でした。
●新千歳空港(CTS)のANA Lounge
羽田空港のラウンジが体験できたなら、ぜひ帰り道ということで、新千歳空港(CTS)のANA Loungeも体験してみたいということで、じつは最初から予約を入れておりました。
CTS空港も、保安検査場、セキュリティチェックを通過した後にあります。ただ、搭乗7番ゲートの付近にあるのですが、その入り口が目立たないというか、一見わからなくてそのまま素通りしてしまうこと間違いないです。Suite Loungeのお客様は、そのままセキュリティチェックからラウンジに直結されている通路もあるみたいですが、自分にはよくわかりませんでした。
CTS空港でのラウンジ利用の受付もHND空港のときとまったく同じです。
CTS空港のANA Loungeは、HND空港のラウンジと比べると、やや小振りで庶民的な装いでした。やはり横に細長い空間でした。ここもゆったりすごすゴージャス空間と、ビジネスマンの仕事用のワークスタイル・カジュアル空間とに分かれます。
ここもドリンクのみの提供となります。
ここもやはり窓際が特等席になりますね。
この日はなんと!ANA Green Jetも滑走路にいて、お目見えすることができました。まさか遭遇できるとは思ってもおらず大変うれしかったです。いつの日かぜひ乗ってみたいものです。
以上、空港ラウンジとしてANA Loungeを体験してみました。
自分が想像以上だったのは、やはりビジネスマンの出張時の仕事場として使われているケースが結構多いのではないかという事実を理解したことでした。
でもとても上品で高級感あふれる空間で、やはり特別な空間であることは間違いないようです。
体験できてよかったと思います。
ANA復活プロジェクト [航空関連]
北海道に帰省するのは3年ぶり。コロナ禍もあり、飛行機に乗ることもままならなかった3年間。ひさしぶりにANAに復活することに決めた。理由はいままで書いてきた通りである。やはり空の旅というのは心の豊かさというか、そういうゆとりがあるべきと思い直したのだ。
1987年に上京して以来、HND,<--> CTSのホットラインはつねにANAにお世話になっていた。自分はANAファンである。
近年は、AirDoやLCCのような格安航空チケットがもてはやされるようになり、その波に乗ったこともあったが、やはりANAに戻すことにした。
そんなひさしぶりの飛行機による帰省。そしてANAへの復活。そんな旅程をしっかり日記にして書き留めておきたいと、旅行前からずっとそのように計画していたのだった。
遊びに来たことは何回かあったけれど、今回は正真正銘の旅行のための羽田空港第2ターミナル。
自分が昔利用していた時代と違って、その搭乗スタイルに大きな技術革新が見られるようになった。1番大きいのは、ANAが最先端にアナウンスしたモバイル搭乗券というか、スマホでのチェックインである。それまでは、古くはカウンターでの人によるチェックインは昔からあるものの、最近はほとんどが空港に設置されている自動チェックインマシンで、予約時に通知される予約番号や確認番号を入力して、本人確認として生年月日を入力すれば、そのまま航空券が発券される。。そんな発行手続きが圧倒的だったと思う。
自分もここ数年、ずっとそれである。これはいわゆるスタンダードな搭乗手続きとも言えた。でもANAは、今期からこの自動チェックインマシンを徐々にであるが全国の空港から全部撤去していく方針なのだそうだ。
これには心底驚いてしまった。スマホの操作にあまり縁のないご高齢の方々にはかなり厳しい状況に追い込まれそうだ。容赦ない感じである。
自分もスマホチェックインは、いままでまったく経験がなかったのでやはり不安である。
スマホチェックインをするには、ANA便を利用することが前提になるが、スマホにANAアプリをインストールしておく必要がある。
そしてAMC(ANAマイレージクラブ)にもである。ANAの航空券予約はAMC経由でネットでおこなう。そうするとAMCにその記録が残るし、予約番号も通知される。ANAアプリやAMCのメール通知先はかならずスマホのメールアドレスにすることである。
そして搭乗時間のちょうど24時間前になると、かならずスマホにオンラインチェックインのお知らせが届くようになっているのだ。そこには確認番号も通知されている。
そのメールにあるURLをクリックして、そのまま指示に従ってどんどん進んでいけば、1クリック、2クリックで、あっという間にオンラインチェックイン終了である。
そうするとANAアプリ上、AMC上でモバイル搭乗券というスタイルで、いわゆるスマホ上で2次元バーコード表示が現れて、それをゲートのところにかざすだけでそのまま通過して終わり。飛行機に搭乗するだけである。
もちろんその前に保安検査場で荷物のチェックがあるので、そのときも従来であれば航空券をバーコードリーダーにかざしていたが、いまやモバイル搭乗券のバーコードをかざせばそれでOKである。
ただ、自分は行きも帰りもなぜかモバイル搭乗券をゲートにかざしても1回では通らずエラーになり、2回目以降で通ったのであった。原因は謎です。
ちなみに保安検査場を通過するときに紙チケットが印刷されてくるが、これは旅行が終わるまでちゃんと保管しておくことをお勧めします。セキュリティチェックさえ通過すればあとは用なしという感じでポイっと捨ててしまわないように。あとで提示を要求されることもありますから。
もうこれは簡単!そして便利!スマホに通知が来て、1クリック、2クリックでそのままモバイル搭乗券生成なんだから、こんな楽ちんなものはないと思う。チェックインした時点で、マイレージもAMCに加算されていく。
しかもモバイル搭乗券、ANAアプリ上には、搭乗ゲートナンバーや機内への搭乗グループナンバーも記載されている。搭乗ゲートナンバーはかなり重宝する。
我々のような古い世代の飛行機利用者は、ゲートナンバーは、空港の電子掲示板、あるいはモニターで確認するものというすり込みがあるものだが、スマホアプリにしてしまえば、スマホ上でゲートナンバーが確認できるので急なゲート変更でもまず慌てることはない。手元のスマホを見るだけなんだから。
自分は海外の空港、ヨーロッパの空港でこの急なゲート変更には散々悩まされてきた経験の持ち主なので、手元のスマホでゲートが確認できる、という有難みは痛いほど痛感する。
これは素晴らしいと思う。
もうひとつ自分が今回便利だな~と思ったのは、搭乗グループという情報である。ボーディングのときに、ご高齢、お子さん持ち、身体障害者・・・などなどのいわゆる優先搭乗で、さらには機内の混雑を防ぐためにふつうは機体の最後尾の座席から搭乗させるのかな?いわゆるそういう搭乗順番というのが決まっている。
自分はもちろんそれはわかっているのだが、いつになったら自分が搭乗できるのかよくわからないところがあって、大抵は、つぎは〇〇列以降のお客さんどうぞ、とか、そして最後に残りのお客様全員の搭乗を開始します、というアナウンスがされたら搭乗するようにしていた。それが安全だからである。
でもスマホのモバイル搭乗券にはグループナンバーという情報が記載されていて、そのグループナンバーというのがいわゆる搭乗優先の順番のことなのである。
グループ1の方はご搭乗ください。・・・グループ10の方はご搭乗ください。・・・というようにその座席番号に応じた形で搭乗の順番をグループ分けしていて、そのグループがアナウンスで呼ばれらたら、自分が登場していいんだな、と分かるのである。
紙の航空券チケットのときもひょっとするとそういうグループ番号ってあったのかもしれませんね。自分が気づいていなかっただけかもしれません。
今回、自分はモバイル搭乗券にすることで、その搭乗グループの番号という情報の存在を知って、これは便利になったな~と思った次第である。
スマホアプリでのスマホチェックインにしてしまえば、かなりの利便性を感じる。これは電子掲示板を廃止して、自動チェックインマシンも全部撤去しようというANAのもくろみもあながち無理筋でもなく将来を見据えてのことだという理解が得られるような気がする。
あくまで自分は、ということであるが、それだけもうめちゃめちゃ簡単。便利である。最初はなんと!無謀なことを・・・と思ったものだが、いざ自分が体験してみれば、じつに納得いくというか合理的と思うものである。
ANAはスマホアプリにそのほかANA MallのようなEC機能とかANA Payのような支払い、MaaSとかあやゆる機能を持たせてスマホ1台あればぜんぶなんでもできてしまう・・・そういうソリューションに進んでいくんでしょうね。
こういうソリューションに進んでいるのは目下ANAだけなのであろうか・・・。CTS空港で、空港アナウンスを聴いていたら、AirDOもモバイル搭乗券のようなアナウンスをしていたように聴こえたので、あ~これはもうどこのエアラインでも進んでいる方向なんだな、と思いました。
きっとJALもそうに違いない。
こういうスマホソリューションはANAのキャリアだけでなく、海外のキャリア、海外の空港でも同じように使えれば、もういままでのような航空利用するときの手順などの概念がガラ変するような気がしますね。
羽田空港第2ターミナルの電子掲示板はたしかに撤去されていました。
羽田空港第2ターミナルに来たら、かならずこの東京食品館によって母親のためにお土産として”ひよ子”というお菓子を買うのが常なのでした。
HND--->CTSの行きもCTS--->HNDの帰りも機材はB787、愛称ドリームライナーで航空ファンにとってはとてもうれしかった。行き(上写真)はスクリーンがついていなかったが、帰り(下写真)はスクリーンがついていた。昔は、座席の前のほうの下の部分に翼の王国とか機内雑誌が挟んであって、フライト中に機内で読んでくださいね、という心配りがあったものだが、もういまはそんな紙媒体の雑誌はない。
行き。B787 HND--->CTS
帰り。B787 CTS--->HND
いまはANAの場合であるが、もう完全にスマホでe-styleで電子雑誌媒体という形でスマホ、iPadなどのタブレットで読めるようになっている。
ひさしぶりにFSC(フルサービスキャリア)の機体の中はすごく快適であった。やはりLCCの機体と違って内部にスペース的にゆとりがあってゆったりできる。変に体を窮屈にちぢめることもない。スペースがゆったりなのもいいし、機体が大きいので視界的にも精神的にもすごくいい。
やっぱりこれからはFSCで行こうと自分は決意を新たにした。
とにかくうれしくて、うれしくてはしゃいでしまった。
なるべく臨場感ある機内写真を撮りたいと思い、CAさんが図に入るような写真を撮っていたのだが注意されてしまった。CAは一般市民なので、肖像権から撮影は禁止とのこと。これはまったく意識になかったというか気づかなかった。ふつうにアーティストのような感覚だったので、言われてみれば正しい。まったく予想もしていなかったので、すごく驚いたし動揺してしまいました。以後注意ですね。
ANAの機内には、葉加瀬太郎さんのAnother Skyが流れておりました。搭乗して離陸前のちょうど座席に座って揃ったときと、あとは着陸で降りるときですね。記念にちゃんと聴けて良かったです。
残念ながら機内食はありませんでした。行きも帰りも14時代のフライトですから、とうぜんかもしれませんね。ドリンクのサービスはありました。LCC時代にはなかったので、じつにひさしぶりの感覚がしました。
もうひとつ楽しみにしていたことに機内WiFiというのがどれくらい使えるものなのか、確認してみたことでした。ANAの場合、ANA WiFi Serviceというのがあります。
JALが2013年頃に機内WiFiサービスを始めて、フライト中に機内でもインターネットが使えるというのはかなり大きな利便性を感じるものだと感動しましたが、機内WiFiってどれくらいのものなのだろう?という関心はありました。
自分のスマホで確認した程度ですが、スマホの場合、まずキャリアの電波は”通信はありません”になりますね。で、WiFiネットワークを検知するとスマホ側で自動で、○○WiFiネットワーク有効という形で自動で表示されるものなのですが、なぜかそういうアクティブにはなりませんでしたね~。
WiFiがオン、アクティブになっているようにも見受けられなかったし、サイトをクリックしてもつながらりませんでした。ここはよくわからなかったです。自分の設定方法になんか問題があるのかもしれません。ふつうは、なにもしなくてもWiFiネットワークがあれば自動検知するんですけどね・・・不思議です。
HND <---> CTSのフライト、片道で1時間半ですが、ひさしぶりのFSC,ANAでのフライト。大変快適でした。これからはやはり空の旅はFSCを使おうと決意を新たにしました。またANAさんにお世話になりたいと思いますし、またJALのほうにもぜひ挑戦してみたいと思っています。
3年ぶりのCTS空港。まさに自分のベース、ベース空港なのに、3年間ブランクがあるだけで、JRへの乗り継ぎ、どこから降りていくのかかなり迷ってしまいました。(笑)